JPH0470250B2 - - Google Patents

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JPH0470250B2
JPH0470250B2 JP19386884A JP19386884A JPH0470250B2 JP H0470250 B2 JPH0470250 B2 JP H0470250B2 JP 19386884 A JP19386884 A JP 19386884A JP 19386884 A JP19386884 A JP 19386884A JP H0470250 B2 JPH0470250 B2 JP H0470250B2
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JP
Japan
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silazane
silicon
gas
silicon hydride
hydride compound
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JP19386884A
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JPS6172614A (ja
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Makoto Matsumoto
Koji Niwada
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は水素化ケイ素化合物の製造方法に関
し、さらに詳しくは、環状または鎖状のシラザン
からの水素化ケイ素化合物の製造方法に関するも
のである。 [発明の技術的背景とその問題点] SiH4、Si2H6、CH3SiH3などの水素化ケイ素化
合物は、半導体製造の原料としてきわめて有用な
化合物である。しかしながら、水素化ケイ素化合
物を製造する従来の方法には、いずれも以下のよ
うな問題点が残されていた。 即ち、その工業的製造法として、ハロゲンシラ
ンなどのシラン類を、水素化リチウムアルミニウ
ムなどの還元剤を用いて還元する方法が知られて
いる。しかし、この方法で用いられる還元剤のコ
ストはきわめて高いため、得られる水素化ケイ素
化合物のコストが必然的に高くなるという欠点が
ある。 また、マグネシウムシリサイドをアルカリ触媒
下で水と反応させることにより水素化ケイ素化合
物を得る方法がある。しかしながら、この方法は
マグネシウムシリサイドの製造がきわめて困難で
あり、しかもアルカリ触媒下の反応において多数
の副生成物が生成するという欠点がある。 その他の方法として、熊田ら、ジヤーナル・オ
ブ・オルガノメタル・ケミストリー(Journal of
Organometal Chemistry),C−31,27(1971)
には、ポリシランを白金触媒下で加熱することに
より水素化ケイ素化合物を製造する方法が開示さ
れている。しかし、この方法にあつても原料であ
るポリシランを得るのが困難であるという技術上
の欠点がある。 [発明の目的] 本発明は、従来の欠点が解消された、新規な水
素化ケイ素化合物の製造方法を提供することを目
的とする。 [発明の概要] 本発明者らは、水素原子がケイ素原子に結合し
ているシラザンを合成し、その熱分解によりケイ
素セラミツクスを製造する方法を検討してたとこ
ろ、熱分解過程においてSiH4、CH3SiH3、C6H5
SiH3などの水素化ケイ素化合物が得られること
を見出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明の水素化ケイ素化合物の製造
方法は、ケイ素原子に少なくとも1個の水素原子
が結合し、かつケイ素−窒素−ケイ素結合を有す
るシラザンを50〜500℃の温度範囲内で加熱する
ことにより、ケイ素原子に少なくとも2個の水素
原子が結合した水素化ケイ素化合物を得ることを
特徴とする。 以下、本発明をさらに詳細に説明する。 本発明に用いられるシラザンは、ケイ素原子に
少なくとも1個の水素原子が結合し、かつケイ素
−窒素−ケイ素結合を有する化合物であり、式
で示される環状化合物と式で示される鎖状化合
物とがある。 (式中、R2は水素原子または炭素数1〜6の
一価の炭化水素基を表し、mおよびnは正の整数
を表す) R2で表される炭素数1〜6の一価の炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基のようなアルキル基;ビニ
ル基、アリル基のようなアルケニル基;フエニル
基などが例示される。上記シラザンとしては、通
常、mまたはnが2〜100の範囲内にあるものが
用いられる。 本発明の製造原料となるシラザンは、従来公知
の各種の方法により製造することができるが、触
媒を使用することなく高収率で、かつ安価にシラ
ザンを得ることができるという点から、アンモニ
アと次式: R1HSiX2 (式中、R1は炭素数1〜6の一価の炭化水素
基であり、Xはハロゲン原子、好ましくは塩素原
子を表す) で示される水素化ジクロロシランとを不活性かつ
無水の雰囲気下で接触させ、副生する塩化アンモ
ニウムを除去することにより製造することが好ま
しい(本出願人が本願と同日付で提出したポリシ
ラザン樹脂の製造法に関する明細書参照)。かか
る方法によれば、製造条件により環状、鎖状また
は両者が混合したシラザンが得られるが、本発明
においてはそのいずれを用いてもよい。 本発明では、前記シラザンを50〜500℃の温度
範囲内で加熱することによりケイ素原子を製造す
るが、好ましくは不活性ガス雰囲気中または真空
中で反応せしめる。それは、シラザンの加水分解
を防ぎ、目的物の収率を向上させるためである。
ここで、不活性ガスとしては、アルゴン、窒素ま
たはヘリウムなどが例示される。また、真空と
は、完全な真空状態である必要はなく、目的とす
る反応が円滑に進行する程度であれば多少の気体
の存在は許容されるという意味を有する。 上記の熱分解反応は、通常50〜500℃、好まし
くは100〜400℃の温度範囲内で処理される。50℃
未満の場合は、水素化ケイ素化合物の生成速度が
遅くなり、500℃を越えると熱エネルギーの損失
が大になるばかりか、ケイ素原子に結合する有機
基が分解して副生成物が増加しやすくなる。加熱
時間は通常0.2〜20時間、好ましくは0.5〜10時間
である。加熱時間が0.2時間未満の場合は得られ
る水素化ケイ素化合物の収率が悪く、また20時間
を越えると水素化ケイ素化合物の生成速度が遅く
なりエネルギー的に不利益となる。 シラザンからの水素化ケイ素化合物の生成機構
は以下のように推定される。 (上記式中、R2は前記と同義である) 以上の生成機構からわかるように、加熱による
シラザン結合の切断と、ケイ素原子に結合した水
素原子の転位により水素化ケイ素化合物が生成す
るものと推定される。 水素化ケイ素化合物は、上記反応により、気体
または液体として得られ、残渣としてポリシラザ
ン樹脂が残る。また、副生成物としては、ポリシ
ラザン樹脂の他に、アンモニアおよびシラザンオ
リゴマーが生成する。水素化ケイ素化合物気体が
気体として得られた場合は、まず反応容器から全
ての気体を捕集し、この気体を中性または酸性の
水と接触させることなどにより目的物を単離する
ことができる。一方、水素化ケイ素化合物が液体
として得られた場合は、蒸留などの操作により目
的物を単離することができる。 [発明の効果] 本発明によれば、半導体の製造などに利用され
る水素化ケイ素化合物を安価に得ることができ
る。それは、前記したように、本発明の原料とし
て用いられるシラザンが容易かつ安価に得られる
からである。また、本発明反応では、ケイ素セラ
ミツクスの原料となる高分子のポリシラザンが副
生成物として得られるという利点がある。 [発明の実施例] 実施例 1 シラザンの製造 攪拌器の付いた耐圧反応容器に、メチルジクロ
ロシランCH3HSiCl2100重量部および低沸点溶媒
としてn−ヘキサン440重量部を仕込んだ。その
後、耐圧反応容器に付いたガス導入口より乾燥ア
ンモニアを吹込んだ。アンモニアを吹込むと同時
に圧力が上昇し、反応温度も上昇した。反応温度
を80℃以下に調整するように、徐々にアンモニア
ガスを導入しつづけ、30分後には反応による発熱
およびアンモニアガスの圧力低下が見られなくな
つた。ついでアンモニアガスの導入を中止し、さ
らに30分間攪拌を続けた後、反応物を耐圧反応容
器から取り出した。しかる後、副生したアンモニ
ウム塩をろ過し、得られた液を減圧下で蒸留し
て低沸点生成物およびn−ヘキサンを除去し、比
較的粘稠なポリシラザンオリゴマー35.8重量部を
得た。 このポリシラザン中間体について分析を行つた
ところ、次のような分子量を有する化合物であつ
た。 ポリシラザンオリゴマー(CH3HSiNH)o:分
子量(ゲルパーミツシヨンクロマトグラフイー)
1500 水素化ケイ素化合物の製造 次に、このポリシラザンオリゴマー100重量部
を再び耐圧反応容器に入れ、窒素ガス置換を行つ
た後、密閉下300℃の温度で2時間加熱した。反
応終了後、弁を開き、発生したガスを捕集したと
ころ、15重量部のガスが得られた。 このガスについてガスクロマトグラフイー、赤
外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルおよび
質量分析を行つたところ、このガスは第1表に示
した組成からなることが判明した。反応容器中に
は、無色透明のポリシラザン樹脂の液体が残つ
た。
【表】 実施例 2 シラザンの製造 実施例1のシラザンの製造において、アンモニ
アの導入を中止した後、さらに80℃で30分間加熱
攪拌を続けた後、反応物を耐圧反応容器から取り
出した。しかる後、アンモニウム塩をろ過し、得
られた液を減圧下で蒸留して低沸点生成物およ
びn−ヘキサンを除去し、比較的粘稠なポリシラ
ザンオリゴマーを得た。このポリシラザン中間体
(CH3HSiNH)oの分子量は約4000であつた。 水素化ケイ素化合物の製造 次に、このポリシラザンオリゴマー100重量部
を再び耐圧反応容器に入れ、窒素ガス置換を行つ
た後、密閉下200℃の温度で10時間加熱した。反
応終了後、弁を開き、発生したガスを捕集したと
ころ、16.4重量部のガスが得られた。 このガスの組成は第2表に示したとおりであ
り、反応容器中には非常に粘稠な無色透明のポリ
シラザン樹脂の液体が残つた。
【表】 実施例 3 シラザンの製造 ジハロシランとしてフエニルジクロロシラン
C6H5HSiCl2100重量部を用いたこと以外は実施
例1と同様の方法でアンモニアガスを反応させ
た。反応温度が最高81℃まで上昇したが、40分後
には温度低下がみられ、アンモニアガスの圧力低
下も少なくなつた。ついで反応開始1時間後にア
ンモニアガスの導入を中止し、さらに30分間攪拌
を続けた。反応終了後、アンモニウム塩をろ別
し、さらにn−ヘキサンを減圧下で取り除いたと
ころ、粘稠なポリシラザンオリゴマー36重量部が
得られた。このポリシラザン中間体(C6H5
HSiNH)oの分子量は約250であつた。 水素化ケイ素化合物の製造 次に、このポリシラザンオリゴマー100重量部
を用いたこと以外は実施例1と同様に加熱したと
ころ、ごく小量のアンモニアと思われるガスと、
28重量部の液体と、無色透明のポリシラザン樹脂
の固体が得られた。この液体の組成について分析
したところ第3表のような結果が得られた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケイ素原子に少なくとも1個の水素原子が結
    合し、かつケイ素−窒素−ケイ素結合を有するシ
    ラザンを50〜500℃の温度範囲内で加熱すること
    により、ケイ素原子に少なくとも2個の水素原子
    が結合した水素化ケイ素化合物を得ることを特徴
    とする水素化ケイ素化合物の製造方法。 2 シラザンが水素化ジクロロシランとアンモニ
    アとを接触せしめることにより得られた化合物で
    ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 水素化ジクロロシランがR1HSiCl2(式中、R1
    は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す)であ
    る特許請求の範囲第2項記載の製造方法。 4 シラザンの加熱温度が100〜400℃である特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 5 シラザンを不活性ガス雰囲気または真空中で
    加熱する特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP19386884A 1984-09-18 1984-09-18 水素化ケイ素化合物の製造方法 Granted JPS6172614A (ja)

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