JPH0324078Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0324078Y2
JPH0324078Y2 JP20439285U JP20439285U JPH0324078Y2 JP H0324078 Y2 JPH0324078 Y2 JP H0324078Y2 JP 20439285 U JP20439285 U JP 20439285U JP 20439285 U JP20439285 U JP 20439285U JP H0324078 Y2 JPH0324078 Y2 JP H0324078Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
vibrator
electric field
cells
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20439285U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62113697U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP20439285U priority Critical patent/JPH0324078Y2/ja
Publication of JPS62113697U publication Critical patent/JPS62113697U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0324078Y2 publication Critical patent/JPH0324078Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、細胞壁をもたない構造の細胞に電気
的刺激を与え、2個以上の細胞を融合させる装置
に関するものである。
(従来の技術) 平行電極から成るチヤンバーに細胞懸濁液を入
れ電極間に交流電界を印加すると、細胞膜上で電
気分解が起り、もともと近い距離に置かれていた
細胞同志がクーロン引力によつて互いに引き寄せ
合い、泳動し、その結果として点接触するに至
る。(Bioscience Reports誌、第4巻、第335〜
342頁(1984)参照)。
(考案が解決しようとする問題点) 細胞はチヤンバー底部に沈降し、チヤンバー底
面に沿つて泳動する。そのため、チヤンバー底面
と細胞との摩擦力が細胞同志のクーロン引力より
も大きい場合には、細胞の泳動は起らず、したが
つて細胞同志の接触も起らない。
一方、クーロン引力を増加させるために、交流
電圧を上昇させた場合には、ジユール熱の発生に
よつて細胞懸濁液の温度が上り、細胞死を招く結
果になる。
本考案は、チヤンバー底面と細胞表面との摩擦
力を低減させて細胞の泳動を容易にすることので
きる細胞融合装置を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本考案では、チヤンバー底面と細胞両面との摩
擦力を低減させるために、チヤンバーを振動させ
て細胞をチヤンバー底面から浮揚させる。
実施例を示す図を参照して説明すると、本考案
の細胞融合装置は、細胞液を収容する領域を挟ん
で対向電極6a,6bが設けられているチヤンバ
ー2と、対向電極6a,6bによりチヤンバー2
に交流電界と直流電界を印加する電源装置18,
20,22と、チヤンバー2に振動を伝える位置
に設けられた振動子12と、チヤンバー2に交流
電界が印加されているときに振動子12を間欠的
に作動させる振動子駆動部24とを備えて構成さ
れている。
(実施例) 第1図は一実施例を示し、電気系続部をブロツ
クで表わし、チヤンバー部を正面図で表わした図
である。第2図は第1図のチヤンバー部の平面
図、第3図は第2図のチヤンバー部の右側面図で
ある。
2は細胞懸濁液を収容するチヤンバーである。
チヤンバー2は底板4上に固定された一対の平行
平板電極6a,6bと一対の絶縁部材8a,8b
に囲まれて形成されており、底板4、平行平板電
極6a,6b及び絶縁部材8a,8bは収容する
細胞懸濁液が洩れないように密着して固定されて
いる。
底板4上にはまた、チヤンバー2に接近して一
対のはめ合い金具10a,10bが固定されてい
る。12は超音波振動子であり、超音波振動子1
2は固定板14に固定されている。固定板14は
はめ合い金具10a,10bの溝に差し込まれる
ことにより底板4上に密着して固着され、はめ合
い金具10a,10bの溝から引き抜かれること
により底板4がら離脱するようになつている。こ
れにより超音波振動子12は固定板14を介して
底板4に対して着脱可能に取り付けられるように
なつている。
チヤンバー2の上部にはカバー16が被せられ
る。
底板4とカバー16は、顕微鏡観察が可能なよ
うに透明物質でできている。
チヤンバー2の一対の平行平板電極6aと6b
の間には交流電源18と直流パルス電源20がス
イツチ22により切り換えられて接続されるよう
になつている。24は振動子駆動部である。26
は交流電源18と直流パルス電源20の切換え
と、振動子駆動部24の動作を制御する回路制御
部である。振動子12の振動時間及びその強度は
回路制御部26によつて制御される。
通常、チヤンバー2に細胞懸濁液を収容した状
態で、融合開始前に加熱・加圧滅菌処理を施こ
す。加熱・加圧滅菌処理は、例えば125℃、2気
圧、湿度100%で行なわれる。このとき、超音波
振動子12が損傷しないように、取り外してお
き、加熱・加圧処理終了後、底板4に取りつけ
る。
次に、本実施例の動作について説明する。
回路制御部26の指令に基いてスイツチ22を
交流電源18側に接続し、平行平板電極6aと6
b間に交流電界を印加するとともに、振動子駆動
部24によつて振動子12を作動させる。
振動子12の振動は底板4に伝播し、底板4の
表面上を泳動している細胞を浮遊させる。
しかしながら、細胞が懸濁液内に完全に舞い上
がると、交流電界印加の目的である細胞同志の点
接触が実現され難くなるので、振動子駆動時間は
必要最低限に留める。この理由により、振動子は
間欠的に駆動させる。
細胞同士が接触した後、スイツチ22を直流パ
ルス電源20側に接続して直流パルス電界を印加
し、細胞融合を起させる。
(考案の効果) 本考案の細胞融合装置では、チヤンバーに振動
を伝える位置に振動子を設け、チヤンバーに交流
電界が印加されているときにその振動子を間欠的
に作動させるようにした。その結果、次のような
効果を達成することができる。
(1) 弱い交流電界で細胞が泳動するために、細胞
懸濁液に発生するジユール熱を低減することが
できる。
(2) 細胞の泳動に対するチヤンバー底面の凸凹の
影響が低減するので、チヤンバー底面の加工が
容易になる。また、チヤンバー底面には経年変
化により傷や汚れが生じてくるが、本考案の細
胞融合装置のチヤンバーでは傷や汚れの影響が
少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例を示し、チヤンバー底部を正
面図で表わし、電気系続部をブロツクで表わした
図である。第2図は第1図のチヤンバー部の平面
図、第3図は第2図のチヤンバー部の右側面図で
ある。 2……チヤンバー、4……底板、6a,6b…
…平行平板電極、12……超音波振動子、18…
…交流電源、20……直流パルス電源、24……
振動子駆動部、26……回路制御部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 細胞液を収容する領域を挟んで対向電極が設
    けられているチヤンバーと、 前記対向電極により前記チヤンバーに交流電
    界と直流電界を印加する電源装置と、 前記チヤンバーに振動を伝える位置に設けら
    れた振動子と、 前記チヤンバーに交流電界が印加されている
    ときに、前記振動子を間欠的に作動させる振動
    子駆動部と、を備えた細胞融合装装置。 (2) 前記振動子は前記チヤンバーの顕微鏡観察の
    視野となる部分以外の部分に設けられている実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の細胞融合
    装置。 (3) 前記振動子は前記チヤンバーに着脱可能に設
    けられている実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の細胞融合装置。
JP20439285U 1985-12-28 1985-12-28 Expired JPH0324078Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20439285U JPH0324078Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20439285U JPH0324078Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62113697U JPS62113697U (ja) 1987-07-20
JPH0324078Y2 true JPH0324078Y2 (ja) 1991-05-24

Family

ID=31170401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20439285U Expired JPH0324078Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0324078Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62113697U (ja) 1987-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0225636A2 (en) Apparatus for fusing cells
JPH0458274B2 (ja)
RU2001106989A (ru) Устройство и способ подачи лекарственного средства и генного материала в ткань
US4732185A (en) Electrophoretic cleaner and sterilizer
JPH0324078Y2 (ja)
JPS6335092U (ja)
JPH0336508B2 (ja)
US4921544A (en) Electrophoretic cleaner and sterlizer
JPH01141582A (ja) 遺伝子導入装置
JPS609491A (ja) 細胞を融合させるための方法および装置
JP2004287423A5 (ja)
JPH0655143B2 (ja) 遺伝子等の導入装置
JPS62171667A (ja) 細胞融合装置
JPS6349071A (ja) 多極電極型細胞融合チヤンバ
JPS5760270A (en) Load testing method for generator
JP2576477B2 (ja) 細胞融合チヤンバ用電極
JPH03171032A (ja) 洗浄方法とその装置
JP4117338B1 (ja) 真空貼り合わせ装置及び真空貼り合わせ方法
JP2585696B2 (ja) オゾナイザ
JPS6384491A (ja) 細胞融合方法
DE69808525T2 (de) Verformbares antriebselement mit erhöhter rückstellkraft
JPS5710119A (en) Liquid crystal display device
JPH0131037Y2 (ja)
JPS597013A (ja) プラスチックシート接着用の金型
JPS63209577A (ja) 細胞融合チヤンバ