JPH032404Y2 - - Google Patents

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JPH032404Y2
JPH032404Y2 JP19849284U JP19849284U JPH032404Y2 JP H032404 Y2 JPH032404 Y2 JP H032404Y2 JP 19849284 U JP19849284 U JP 19849284U JP 19849284 U JP19849284 U JP 19849284U JP H032404 Y2 JPH032404 Y2 JP H032404Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、車両用ドアの開放警報装置にに関
するものである。
従来の技術 この種の警報装置として、実開昭59−26166号
によつて開示されているものがある。これは、車
両のドアの後端に送信器と受信器とを設け、送信
器からは、物理波を後方に向かつて送信し、後続
車において反射された物理波を受信器に受信する
ようにし、後続車が自車に接近しつつあるときに
ドツプラー効果が生じることを利用して後続車の
接近を判別し、それに基づいてドアの開放を無効
にすべくドアロツク用駆動装置をロツク駆動させ
てロツクするようにしたものである。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このものは、ドアを開けかけた
ときに後続車の接近を検知する構成となつている
ために、ドアを手荒く開けるような場合は検知が
不確実となつて後続車が衝突することが起こり得
る。また、このものは、停車してドアを開けたと
きにのみ後続車の接近を検知して、ドアをロツク
するようにしたものであるから、ドアを開けた直
後に、後続車が自車に極めて接近していたような
場合は、検知が遅すぎて後続車が衝突することも
起り得る。
問題点を解決するための手段 この考案は、第1図に示すように、車両用ドア
ロツクの開放警報装置を、 自車の車速を検出する車速センサ1と、車体の
後部に設けられ、後続車を検知するために車体の
後方に向かつて検知波を送信する送信器2と、 車体に設けられ、後続車から反射された検知波
を受信するための受信器3と、 車速センサ1と送信器2と受信器3とからの各
出力が入力されて、自車と後続車との相対距離を
演算して前記後続車が危険距離以内であることを
判定し、且つ、自車が減速中であることを条件と
して第1段階の警報を発生させるための警報用信
号を警報装置5に向かつて発生する第1段階警報
用信号生成回路4と、 第1段階警報用信号生成回路4の出力と前記車
速センサ1の出力とが入力され、自車の停止を条
件に、第2段階の警報を発生させるための警報用
信号を警報装置5に向かつて発生する第2段階警
報用信号生成回路6と、 第2段階警報用信号生成回路6の出力とドアハ
ンドルスイツチ7との出力とが入力されてドアロ
ツク用駆動装置8をロツク駆動させるドアロツク
判定回路9と、から構成したものである。
作 用 このものは、後続車が危険距離以内にあること
と、自車が減速中にあることを条件として第1段
階の警報を発生し、この条件に加えて自車が停止
することを条件として第2段階の警報を発生し、
そして、インサイドハンドルを操作してドアを開
成しようとするとドアハンドルスイツチ7に基づ
いてドアロツク用駆動装置8がロツク駆動され、
ドアの開成が阻止される。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基ぶいて説明
する。
第2図は後続車を検知するための検知波を送信
する送信器とこれを受信する受信器との関連を示
す略図であつて、送信器2の送信部2aから送信
された検知波は後続車10等の被検知体に当ると
反射されて、受信器3の受信部3aがこれを受信
するようになつている。第3図はこれら送信部2
aと受信部3aとの取付位置を示す略図で、送信
部2aと受信部3aは、車体11の後部11aに
2対取り付けられていて、送信部2aから送信さ
れた検知波は、実線の矢印で示す如く車体11の
後方に向かつて分散して伝播し、後続車10など
の被検知体があるとその形状に応じて各方向に反
射されて、破線の矢印で示す反射波を受信部3a
が受信するようになつている。第4図は制御回路
のブロツク図であつて、送信器2、受信器3は共
にマイクロコンピユータ12によつて作動制御さ
れる。送信器2は、例えば電波を放出するものと
されている。送信器2は第5図に示すように、横
軸を時間tとして波形Aで示すように周期的に時
分割された検知波を送信する。マイクロコンピユ
ータ12には、A/D変換器13からパルス信号
が入力されている。A/D変換器13には、送信
器2と受信器3と、車速センサ1との出力が入力
され、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
マイクロコンピユータ12は検知波が受信された
ときの信号を受けて、第5図に波形Bで示すよう
に、その信号の発生毎に計測開始点を決定するた
めにゲートを開くようになつている。受信器3は
送信器2から送信されかつ後続車10から反射さ
れた検知波を受けるものとなつている。この受信
波形は第5図に波形Cで示すように、反射されて
到達するまでの距離に相当する時間だけ遅れたも
のとなつている。マイクロコンピユータ12は、
A/D変換器13を介して受信器3の受信波形を
受けて、増巾、検波、整形し、第5図に波形Dに
示すような矩形波形に変換して、遅れ時間Tを逐
時検出する。マイクロコンピユータ12は、遅れ
時間Tから自車と後続車10との距離を演算し、
且つ時間tの経過に対する各遅れ時間Tの変化か
ら後続車10が接近しつつあることを判明する。
また、マイクロコンピユータ12はA/D変換器
13を介して入力される車速センサ1の車速信号
を受けて、自車が減速中にあるとき、又は自車が
停止中にあるとき警報装置5を作動可能とさせる
ようにしている。この警報装置5は、2段階に分
けて警報を発生するものである。マイクロコンピ
ユータ12は、また自車が停止しかつ後続車10
が接近中であることを条件として、第6図に示す
インサイドハンドル14を引いたときにONされ
るドアハンドルスイツチ7のスイツチ信号を受け
てドアロツク用駆動装置8をロツク駆動させるよ
うになつている。この第6図において、符号14
aはインサイドハンドルの回動支軸、符号7aは
スイツチ接点である。第7図は、第4図に示すマ
イクロコンピユータ12の各機能を詳細に示した
詳細ブロツク図であり、鎖線で囲まれている部分
は第1段階警報用信号生成回路4である。この第
1段階警報用信号生成回路4は、第1判定回路1
5と第2判定回路16と、第1演算回路17と第
2演算回路18と、第3判別回路19と第4判定
回路20とから構成されているる。第1判定回路
15には、車速センサ1の車速信号が入力され
る。この第1判定回路15は自車が減速中にある
ことを判定し、送信器2と受信器3とを作動可能
とする。第2判定回路16には、送信器2の出力
信号Bと受信器3の受信信号Dとが入力される。
この第2判定回路16は後続車10の有無を判定
し、後続車有無信号を出力する。第1演算回路1
7は、第2判定回路16から出力される後続車有
無信号と、送信器2及び受信器3の出力信号と、
車速センサ1の車速信号とが入力される。第1演
算回路17は第5図に示す時間Tから自車の車体
11と後続車10との車間距離(相対距離)を演
算する。なお、超音波を利用する場合には、時間
Tに自車の車速による計測中の距離変化が含まれ
ていることが勘案されて、同様に演算する。第2
演算回路18には、第1演算回路17の出力と、
送信器2の出力と、受信器3の出力と、車速セン
サ1の出力とが入力される。この第2演算回路1
8は各時間Tが、時間tの経過に伴つて、変化す
ることをもつて、車間距離の変化量を演算する。
第3判定回路19には、第2演算回路18の出力
信号が入力される。この第3判定回路19は、後
続車10が接近しつつあることを判定する。第4
判定回路20には、第3判定回路19の出力信号
と、第1演算回路17の出力信号とが入力され
る。第4判定回路20は車間距離が危険距離以下
になつたことを判定し、警報装置5に第1段階の
警報用信号を送信する。この警報装置5は第1段
階においては、ランプ(図示せず)を点滅させ
る。第1段階警報用信号生成回路4の出力は、第
2段階警報用信号生成回路6に入力されている。
この第2段階警報用信号生成回路6には、車速セ
ンサ1からの車速信号が入力されている。第2段
階警報用信号生成回路6は、第4判定回路20の
出力と車速センサ1の出力とが入力され、自車の
停止を条件に、警報装置5に第2段階の警報用信
号を送信する。警報装置5は、第2段階の警報に
おいて、たとえばブザー(図示せず)を鳴らせ
る。ドアロツク判定回路9には、第2段階警報用
信号生成回路6からの警報用信号と、ドアハンド
ルスイツチ7の作動信号とが入力される。ドアロ
ツク判定回路9は、インサイドハンドル14を引
いたことを自車が停止していることを条件として
ドアロツク用の駆動装置8をロツク駆動させる。
次に、第8図の流れ図を参照しながら、その動
作を説明する。第1判定回路15によつて自車の
減速していることが判定されると送信器2の送信
と受信器3の受信とが開始される。そして、第2
判定回路16によつて後続車10の有無が確認さ
れないときには、プログラムは最初に戻る。後続
車10があるときには、第1演算回路17によつ
て自車と後続車10との車間距離(相対距離)を
演算する。続いて第2演算回路18によつて自車
と後続車10との時間経過に対する車間距離(相
対距離)の変化量が演算される。そして第3判定
回路19によつて後続車10が接近中であるかど
うかを判定する。後続車10が遠ざかりつつある
ときにはプログラムは最初に戻る。後続車10が
接近中のときは、第4判定回路20によつて車間
距離(相対距離)が危険距離以下となつているか
を判定する。危険距離以外であるときはプログラ
ムは最初に戻る。危険距離以下のときには警報装
置5を作動させて第1段階の警報としてランプを
点滅させる。引続いて、第2段階警報用信号生成
回路6によつて自車が停止しているか否かを判定
する。自車が停止していないときにはプログラム
は最初に戻る。自車が停止しえいるときは警報装
置5を作動させて第2段階の警報としてブザーを
鳴らせる。この状態において、インサイドハンド
ル14を引いてドアを開成させようとすると、ド
アハンドルスイツチ7がONし、ドアロツク判定
回路9にドアハンドルスイツチ7のスイツチ信号
が入力される。すると、ドアロツク判定回路9が
ドアロツク用駆動装置8に向かつてロツク駆動さ
せる信号が出力し、ドアの開成が禁止される。
なお、ドアハンドルスイツチ7がONしていな
いときはプログラムは最初に戻る。
考案の効果 以上の如く、この考案によれば、送信器を受信
器との送受信部が車体の後方に設けられているの
で、後続車を確実に検知できる。また、接近しつ
つある後続車と自車との車間距離が危険距離内に
あると、ランプの点滅などで注意を促すので、引
続いて停止時に即座にドアを開けてしまうような
ことがなく、危険を事前に防止できる。そして、
その停止時にはブザーを鳴らすなどで警報を発
し、且つ、ドアの開成も禁止するのでドア開成に
よる事故が未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる車両用ドアの開放警報
装置のクレーム対応図、第2図は本考案に係る車
両用ドアの開放警報装置の送信器と受信器との関
連を示す関連図、第3図は本考案に係る車両用開
放警報装置の送信器と受信器の取付位置を示す略
図、第4図は本考案に係る車両用開放警報装置の
制御回路のブロツク図、第5図は本考案に係る車
両用開放警報装置の送受信波形の説明図、第6図
は本考案に係るドアハンドルスイツチの取付位置
を示す側面図、第7図は本考案に係マイクロコン
ピユータの機能を示す詳細ブロツク図、第8図は
本考案に係る車両用開放警報装置の作用を説明す
るための流れ図である。 1……車速センサ、2……送信器、3……受信
器、4……第1段階警報用信号生成回路、5……
警報装置、6……第2段階警報用信号生成回路、
7……ドアハンドルスイツチ、8……ドアロツク
用駆動装置、9……ドアロツク判定回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自車の車速を検出する車速センサと、 車体の後部に設けられ、後続車を検知するため
    に車体の後方に向かつて検知波を送信する送信器
    と、 前記車体の後部に設けられ、前記後続車から反
    射された検知波を受信するための受信器と、 前記送信器と前記受信器と前記車速センサとか
    らの各出力が入力されて、自車と後続車との相対
    距離を演算して前記後続車が危険距離以内である
    ことを判定し、且つ、自車が減速中であることを
    条件として第1段階の警報を発生させるための警
    報用信号を警報装置に向かつて発生する第1段階
    警報用信号生成回路と、 前記第1段階警報用信号生成回路の出力と前記
    車速センサの出力とが入力され、自車の停止を条
    件に、第2段階の警報を発生させるための警報用
    信号を警報装置に向かつて発生する第2段階警報
    用信号生成回路と、 前記第2段階警報用信号生成回路の出力とドア
    ハンドルスイツチの出力とが入力されてドアロツ
    ク用駆動装置をロツク駆動させるドアロツク判定
    回路とを備えていることを特徴とする車両用ドア
    の開放警報装置。
JP19849284U 1984-12-29 1984-12-29 Expired JPH032404Y2 (ja)

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JPS61115719U JPS61115719U (ja) 1986-07-22
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