JPH03239594A - カード状記録媒体 - Google Patents
カード状記録媒体Info
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- JPH03239594A JPH03239594A JP2035754A JP3575490A JPH03239594A JP H03239594 A JPH03239594 A JP H03239594A JP 2035754 A JP2035754 A JP 2035754A JP 3575490 A JP3575490 A JP 3575490A JP H03239594 A JPH03239594 A JP H03239594A
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Landscapes
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- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の目的:
(産業上の利用分野)
この発明は、プリペイドカード、クレジットカード等の
ように磁性層に対して必要な情報を多値記録でき又は多
値記録情報を読出しできるようになっており、改ざんが
不可能なカード状記録媒体に関する。
ように磁性層に対して必要な情報を多値記録でき又は多
値記録情報を読出しできるようになっており、改ざんが
不可能なカード状記録媒体に関する。
(従来の技術)
従来、カード状記録媒体に記録される情報、例えば残額
、使用回数等は通常媒体に設けられた磁気ストライプに
磁気記録されることが多かった。
、使用回数等は通常媒体に設けられた磁気ストライプに
磁気記録されることが多かった。
また、磁性物を記録媒体に埋込んでその表面を不可視の
部材で覆い、記録媒体の使用の都度埋設された磁性物を
打抜くようにしたものがあった(例えば特公昭48−1
65!15号公報)。
部材で覆い、記録媒体の使用の都度埋設された磁性物を
打抜くようにしたものがあった(例えば特公昭48−1
65!15号公報)。
さらに、磁気ストライプによる記録媒体では、記録でき
る情報量が少ないといった欠点があるため、第20図に
示すようにカード母層(例えばPET)41の全面に磁
性層42を層設したカード状記録媒体40が出現してい
る。
る情報量が少ないといった欠点があるため、第20図に
示すようにカード母層(例えばPET)41の全面に磁
性層42を層設したカード状記録媒体40が出現してい
る。
一般に、磁性層を有するカード状記録体媒は汎用性高く
利用されており、通常6fi性層には1種類のみの磁性
材料が使用されると共に、磁性材料に関する磁化特性は
磁化力Hに対する磁束密度Φの関係で与えられるもので
、例えば第21図に示す磁気ヒステリシス曲線Cのよう
になっている。
利用されており、通常6fi性層には1種類のみの磁性
材料が使用されると共に、磁性材料に関する磁化特性は
磁化力Hに対する磁束密度Φの関係で与えられるもので
、例えば第21図に示す磁気ヒステリシス曲線Cのよう
になっている。
即ち、磁性層に対する記録は、磁気ヘッドで磁界を与え
ることにより磁束密度Φの残留磁束に関する正負値の2
値情報で行なわれ、第21図の例においては、残留磁束
A及びBの2値情報が記録されるようになっている。ま
た、読取時にはこうした2値情報が記録された磁性層を
磁気へラドギャップに接触させ、搬送によりコイルから
V−α・dφ/dt (但し、αは定数)ねる信号を
得て、°0”、“1”の2進符号化された情報を得るよ
うになっている。
ることにより磁束密度Φの残留磁束に関する正負値の2
値情報で行なわれ、第21図の例においては、残留磁束
A及びBの2値情報が記録されるようになっている。ま
た、読取時にはこうした2値情報が記録された磁性層を
磁気へラドギャップに接触させ、搬送によりコイルから
V−α・dφ/dt (但し、αは定数)ねる信号を
得て、°0”、“1”の2進符号化された情報を得るよ
うになっている。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上記各記録媒体に記録された情報はいず
れも容易に改ざんされる恐れがあった。
れも容易に改ざんされる恐れがあった。
すなわち、磁気ストライブ又は磁性層に記録する場合は
、記録情報を多数の媒体から収集して解析すれば記録情
報を解読することができ、例えば価値のない媒体に新し
く価値を与えることは容易である。また、特公昭48−
16595号公報に記載されたような記録媒体では、打
抜かれて穴のあいた部分に磁性物を埋込んで糊づけすれ
ば容易に価値を回復できる。
、記録情報を多数の媒体から収集して解析すれば記録情
報を解読することができ、例えば価値のない媒体に新し
く価値を与えることは容易である。また、特公昭48−
16595号公報に記載されたような記録媒体では、打
抜かれて穴のあいた部分に磁性物を埋込んで糊づけすれ
ば容易に価値を回復できる。
従って、磁性層を有するカード状記録媒体に対しては、
2値記録よりも多値記録を行なう方がより改ざん防止が
図られセキュリティが高くなるが、1種類の磁性体に対
して多値記録を行なうことは理論的に可能であるものの
、現実問題としてはほぼ不可能である。何故ならば、情
報を記録する際、磁気ヘッドと磁性層との接触面におけ
る接触度合を完全に均一に保つのは加工精度上に限界が
あるので困難であり、磁気ヘッドに対する記録時の電流
を高精度に維持することはコスト上に問題があるからで
ある。また、1種類の磁性体で構成された磁性層の場合
、第21図に示す如く記録時の磁界のずれとなる磁化力
の変化Δ]1はある程度避けられないとしても、このΔ
Hのずれが残留磁束ΦにおいてはΔΦというように大き
なずれとなってしまい、通常1種類の磁性体が示す磁気
ヒステリシス曲線Cに関しては、残留磁束を3値以上の
多値(以後、多値は3値以上をいう)にしようとしても
、正確に残留磁束を保持することができず、無理な多値
記録は読取時の安定性の保証を損なうだりどなるからで
ある。このため、事実上多値記録は不可能とみなされて
いる。然るに、現状においては記録密度や安全性に問題
を残しならがも2値記録か使用されている。
2値記録よりも多値記録を行なう方がより改ざん防止が
図られセキュリティが高くなるが、1種類の磁性体に対
して多値記録を行なうことは理論的に可能であるものの
、現実問題としてはほぼ不可能である。何故ならば、情
報を記録する際、磁気ヘッドと磁性層との接触面におけ
る接触度合を完全に均一に保つのは加工精度上に限界が
あるので困難であり、磁気ヘッドに対する記録時の電流
を高精度に維持することはコスト上に問題があるからで
ある。また、1種類の磁性体で構成された磁性層の場合
、第21図に示す如く記録時の磁界のずれとなる磁化力
の変化Δ]1はある程度避けられないとしても、このΔ
Hのずれが残留磁束ΦにおいてはΔΦというように大き
なずれとなってしまい、通常1種類の磁性体が示す磁気
ヒステリシス曲線Cに関しては、残留磁束を3値以上の
多値(以後、多値は3値以上をいう)にしようとしても
、正確に残留磁束を保持することができず、無理な多値
記録は読取時の安定性の保証を損なうだりどなるからで
ある。このため、事実上多値記録は不可能とみなされて
いる。然るに、現状においては記録密度や安全性に問題
を残しならがも2値記録か使用されている。
そこで、カート状記録媒一体の磁性層を2層にし、各々
異なる保磁力を有する磁性体で2層の磁性層を構成し、
各層の記録を各々独立した2値情報で記録できるように
したものがある。しかし、各層の情報記録は2値記録に
ととまっており、方の磁性層に真の記録、他方の磁性層
に偽の記録を施すという構成になっている。これは、低
保磁力磁性層に偽の記録が施されているため、例えば磁
気ヘッドに、低保磁力層の記録を消去するだけのバイア
ス磁界をかけることにより、真の記録の読取/書込が可
能となり、セキュリティの面でやはり問題を残している
。
異なる保磁力を有する磁性体で2層の磁性層を構成し、
各層の記録を各々独立した2値情報で記録できるように
したものがある。しかし、各層の情報記録は2値記録に
ととまっており、方の磁性層に真の記録、他方の磁性層
に偽の記録を施すという構成になっている。これは、低
保磁力磁性層に偽の記録が施されているため、例えば磁
気ヘッドに、低保磁力層の記録を消去するだけのバイア
ス磁界をかけることにより、真の記録の読取/書込が可
能となり、セキュリティの面でやはり問題を残している
。
この発明は上述のような事情に鑑みなされたもので、こ
の発明の目的は、保磁力が異なる多種の磁性体から成る
磁性層を、カード全面(又は−部)に層設して多値記録
を行ない得るようにして、記録情報の改ざんが不可能な
カード状記録媒体を提供することにある。
の発明の目的は、保磁力が異なる多種の磁性体から成る
磁性層を、カード全面(又は−部)に層設して多値記録
を行ない得るようにして、記録情報の改ざんが不可能な
カード状記録媒体を提供することにある。
発明の構成。
(課題を解決するための手段)
この発明はカード状記録媒体に関するもので、この発明
の上記目的は、カード母層の上面全面又は一部に対し、
保磁力が異なる2種以上の磁性体から成る磁性層を層設
し、この磁性層に多値記録を行ない得るようにすること
によって達成される。
の上記目的は、カード母層の上面全面又は一部に対し、
保磁力が異なる2種以上の磁性体から成る磁性層を層設
し、この磁性層に多値記録を行ない得るようにすること
によって達成される。
(作用)
この発明のカード状記録媒体は、情報の多値記録を行な
い得るようにする為、互いに保磁力が異なる少なくとも
2種類以上の磁性体で磁性層を構成している。これは、
単一の磁性体が有する磁化特性が磁気ヒスプリシス曲線
上において2値となる為であり、保磁力が異なる磁性体
で磁性層を混合生成(若しくは層設)することによって
、残留磁束値の多値化を図っている。
い得るようにする為、互いに保磁力が異なる少なくとも
2種類以上の磁性体で磁性層を構成している。これは、
単一の磁性体が有する磁化特性が磁気ヒスプリシス曲線
上において2値となる為であり、保磁力が異なる磁性体
で磁性層を混合生成(若しくは層設)することによって
、残留磁束値の多値化を図っている。
磁性体相互の保磁力の差は大きい程多値記録を容易にす
るが、3倍程度以上の差があれば十分である。また、1
種の磁性体の残留磁束が2値であるのに対し、n種の磁
性体では2n値となるが、使用上は混合比(若しくは積
層比)を調整して、所定の6il化力の正負値に対して
特定の残留磁束が対応されるように、(nil)値にし
て磁気ヒステリシス特性上の合理化を図っている。
るが、3倍程度以上の差があれば十分である。また、1
種の磁性体の残留磁束が2値であるのに対し、n種の磁
性体では2n値となるが、使用上は混合比(若しくは積
層比)を調整して、所定の6il化力の正負値に対して
特定の残留磁束が対応されるように、(nil)値にし
て磁気ヒステリシス特性上の合理化を図っている。
(実施例)
第1図はこの発明の一実施例(第1の実施例)であるカ
ード状記録媒体10の外観を示しており、全体は磁気カ
ード等と同様に矩形状のカード構造となっており、PE
T、紙等で成るカード母層1の上面全面には、少なくと
も互いの保磁力が3倍以上異なる2種の磁性体が混合さ
れて成る磁性層2が層設されており、ta磁性層の上面
全面に強磁性体化されたオーステナイトステンレス鋼で
成る金属層3が、蒸着又はスパッタリングあるいは箔貼
付によって層設されている。金属層3には、第2図に示
すようなID記録部4及び度数記録部5が設けられると
共に、第3図に示すような印字部6が区画して設けられ
ている。また、磁性層2には主記録部7が割当てられて
いる。
ード状記録媒体10の外観を示しており、全体は磁気カ
ード等と同様に矩形状のカード構造となっており、PE
T、紙等で成るカード母層1の上面全面には、少なくと
も互いの保磁力が3倍以上異なる2種の磁性体が混合さ
れて成る磁性層2が層設されており、ta磁性層の上面
全面に強磁性体化されたオーステナイトステンレス鋼で
成る金属層3が、蒸着又はスパッタリングあるいは箔貼
付によって層設されている。金属層3には、第2図に示
すようなID記録部4及び度数記録部5が設けられると
共に、第3図に示すような印字部6が区画して設けられ
ている。また、磁性層2には主記録部7が割当てられて
いる。
このようなカード状記録媒体lOの磁性層2及び金属層
3を以下に説明する。
3を以下に説明する。
磁性層2は1種類の磁性体で形成されたものではなく、
互いに保磁力が異なる2種の磁性体で混合生成又は層設
されたものを使用している。第4図はこの磁性層2の磁
気ヒステリシス特性を示すもので、磁化力Hに対する磁
束Φで与えられる磁化特性からは、磁化力■6又はHl
のときに最大となる残留磁束O1又はD3の正負の2値
ばかりでなく、磁化力H1又は■。による残留磁束D2
か現われる。)Ib又はHcは低保磁力部飽和磁界以上
のΔHの幅を持っている。そして、残留磁束は総計3値
になっている。第5図は磁性層2の磁性体の磁性特性を
示すもので、磁束(密度)特性を磁化力Hに対する磁化
率χの関係で示し、保磁力に関しては磁性体Aは磁性体
Bよりも5倍程度高く、同図の磁化特性から書込ヘッド
の電流を調整することによって、例えば第4図に示す如
く多値の残留磁束DI〜D3を記録できる。磁性層2を
構成する磁性体の保磁力の゛相違は3倍以上で良いが、
実際には5倍以上とする方が多値記録を行なう上では望
ましい。
互いに保磁力が異なる2種の磁性体で混合生成又は層設
されたものを使用している。第4図はこの磁性層2の磁
気ヒステリシス特性を示すもので、磁化力Hに対する磁
束Φで与えられる磁化特性からは、磁化力■6又はHl
のときに最大となる残留磁束O1又はD3の正負の2値
ばかりでなく、磁化力H1又は■。による残留磁束D2
か現われる。)Ib又はHcは低保磁力部飽和磁界以上
のΔHの幅を持っている。そして、残留磁束は総計3値
になっている。第5図は磁性層2の磁性体の磁性特性を
示すもので、磁束(密度)特性を磁化力Hに対する磁化
率χの関係で示し、保磁力に関しては磁性体Aは磁性体
Bよりも5倍程度高く、同図の磁化特性から書込ヘッド
の電流を調整することによって、例えば第4図に示す如
く多値の残留磁束DI〜D3を記録できる。磁性層2を
構成する磁性体の保磁力の゛相違は3倍以上で良いが、
実際には5倍以上とする方が多値記録を行なう上では望
ましい。
磁性層2は複数の磁性体を混合生成する以外、磁性体を
層設する(多層にする)ことによっても構成することが
でき、この場合は各磁性体の配向性が良くなり、第4図
に示す変種部Eが混合生成された場合よりも幾分尖った
形状になる。
層設する(多層にする)ことによっても構成することが
でき、この場合は各磁性体の配向性が良くなり、第4図
に示す変種部Eが混合生成された場合よりも幾分尖った
形状になる。
ところで、保磁力が異なる磁性体を用いて磁性層2を構
成した場合、通常その磁化特性を示す磁気ヒステリシス
曲線においては、n種の磁性体に対して2n値の残留磁
束が存在する。即ち、2種の磁性体で混合生成された磁
性層の場合は、第6図に示す如く磁化力Hd又は■6に
対応する残留磁束DI又は04と、磁化力■。又は[1
,に対応する残留磁束D2又は03との総計4値が存在
することになるが、実用面では(n+ 1)値の残留磁
束(但し、Oを含む)のみを利用する方が望ましい。例
えば残留磁束D3(第4図)又はD4(第6図)を初期
値に仮定し、それぞれ第4図の(n+1)値及び第6図
の2n値を比較すると、(n+1)値では残留磁束D2
(第4図)を記録するためには磁化力+1Cの磁界をか
け、残留磁束Di(第4図)を記録するためには磁化力
Hdの磁界をかけてそれぞれの磁界を取り去れば良いが
、2n値では例えば残留磁束D3(第6図)を記録する
場合、−旦磁化力Hdの磁界をかけた後に弓き続いて磁
化力Ht、の磁界をかけ、その後に磁界を取り去るよう
にしなければならず、手間の掛る記録方法になってしま
うからである。従って、3種の磁性体で磁性層2を混合
生成若しくは層設する場合は、第7図に示す如く4値(
1〜4)の残留磁束が得られるように構成すれは良いこ
とになる。
成した場合、通常その磁化特性を示す磁気ヒステリシス
曲線においては、n種の磁性体に対して2n値の残留磁
束が存在する。即ち、2種の磁性体で混合生成された磁
性層の場合は、第6図に示す如く磁化力Hd又は■6に
対応する残留磁束DI又は04と、磁化力■。又は[1
,に対応する残留磁束D2又は03との総計4値が存在
することになるが、実用面では(n+ 1)値の残留磁
束(但し、Oを含む)のみを利用する方が望ましい。例
えば残留磁束D3(第4図)又はD4(第6図)を初期
値に仮定し、それぞれ第4図の(n+1)値及び第6図
の2n値を比較すると、(n+1)値では残留磁束D2
(第4図)を記録するためには磁化力+1Cの磁界をか
け、残留磁束Di(第4図)を記録するためには磁化力
Hdの磁界をかけてそれぞれの磁界を取り去れば良いが
、2n値では例えば残留磁束D3(第6図)を記録する
場合、−旦磁化力Hdの磁界をかけた後に弓き続いて磁
化力Ht、の磁界をかけ、その後に磁界を取り去るよう
にしなければならず、手間の掛る記録方法になってしま
うからである。従って、3種の磁性体で磁性層2を混合
生成若しくは層設する場合は、第7図に示す如く4値(
1〜4)の残留磁束が得られるように構成すれは良いこ
とになる。
上述のようにして構成された磁性層2に対し、初期状態
においては磁気ヘッドを調整することにより、第4図に
示す磁気ヒステリシス曲線上で磁化力■8の磁界をかけ
た後、磁界を取り去り残留磁束D3の状態にしておぎ、
記録時には磁化力IIC又は)1dをかけてそれぞれ残
留磁束D2又はDIを得る。書換えを行なう場合も3値
の情報を読取った後、磁化力■1の磁界をかけて初期化
してからヒステリシス曲線に従わせれば良い。
においては磁気ヘッドを調整することにより、第4図に
示す磁気ヒステリシス曲線上で磁化力■8の磁界をかけ
た後、磁界を取り去り残留磁束D3の状態にしておぎ、
記録時には磁化力IIC又は)1dをかけてそれぞれ残
留磁束D2又はDIを得る。書換えを行なう場合も3値
の情報を読取った後、磁化力■1の磁界をかけて初期化
してからヒステリシス曲線に従わせれば良い。
こうした3値情報の読取りをFM方式で行なう場合を、
第4図に示す残留磁束D3を初期状態と仮定して、第8
図に示すタイムチャートで説明する。
第4図に示す残留磁束D3を初期状態と仮定して、第8
図に示すタイムチャートで説明する。
先ずカード状記録媒体lOを一定速度で搬送させること
によって磁気ヘッドて同図(^)の如きdΦ/dt信号
を得、クロック信号等に従って同図(B)の如く dΦ
/dt信号を積分することで同図(C)の如く”0”、
”l”、2“の3値で再生情報を得る。3値で情報の記
録を行なうときには、逆の過程を行なえば良い。
によって磁気ヘッドて同図(^)の如きdΦ/dt信号
を得、クロック信号等に従って同図(B)の如く dΦ
/dt信号を積分することで同図(C)の如く”0”、
”l”、2“の3値で再生情報を得る。3値で情報の記
録を行なうときには、逆の過程を行なえば良い。
次に、金属層3について説明する。
鋼をオーステナイト域から臨界冷却速度以上で焼入れす
ると、マルテンサイトが得られることか知られている。
ると、マルテンサイトが得られることか知られている。
このマルテンサイトの発生温度をM5点といい、鋼の化
学成分に依存する。しかし、マルテンサイトは不安定な
オーステナイトを加工しても誘発されることがあり、そ
の発生温度はM5点より高温にずれるか、M、点より余
り高くなると加工によるマルテンサイト化が生じなくな
る。この点をMd点といい、加工によって生じるマルテ
ンサイト化を加工誘発変態という、この場合、オーステ
ナイトを加工するために応力が負荷されていてこの加工
ひすみによってマルテンサイト変態か誘発・進行する。
学成分に依存する。しかし、マルテンサイトは不安定な
オーステナイトを加工しても誘発されることがあり、そ
の発生温度はM5点より高温にずれるか、M、点より余
り高くなると加工によるマルテンサイト化が生じなくな
る。この点をMd点といい、加工によって生じるマルテ
ンサイト化を加工誘発変態という、この場合、オーステ
ナイトを加工するために応力が負荷されていてこの加工
ひすみによってマルテンサイト変態か誘発・進行する。
マルテンサイト変態の進行に伴って大ぎな塑性が生じる
が、これは変態誘起塑性(transformatio
n−induced plasticity、略称TR
IP) と名付けられており、この変態誘起塑性は超塑
性の一種である。すなわち、加工によってオーステナイ
ト−マルテンサイト変態が発生し、加工誘発変態の起因
となった応力集中が変態の発生によって緩和され、かな
り大きい延性を示すことになる。
が、これは変態誘起塑性(transformatio
n−induced plasticity、略称TR
IP) と名付けられており、この変態誘起塑性は超塑
性の一種である。すなわち、加工によってオーステナイ
ト−マルテンサイト変態が発生し、加工誘発変態の起因
となった応力集中が変態の発生によって緩和され、かな
り大きい延性を示すことになる。
ところで、ステンレス鋼は次の表1のように分類される
。
。
また、オーステナイトステンレスは301,304.3
16゜321の如く種々に分かれており、後述する第2
の実施例に用いる金属層3゛としてのステンレスは、準
安定なオーステナイト相を室温で有するステンレス鋼、
つまりMd点は室温以上であり、M5点は室温以下のオ
ーステナイトステンレス鋼である。そして、室温におい
て圧延、エンボス、パンチ穴等の機械的変形を上記オー
ステナイトステンレス鋼に与えることにより、非磁性の
オ、−ステナイトが強磁性のマルテンサイトに磁性変態
が生じるが、数百℃以上に加熱しない限り非可逆性であ
る。
16゜321の如く種々に分かれており、後述する第2
の実施例に用いる金属層3゛としてのステンレスは、準
安定なオーステナイト相を室温で有するステンレス鋼、
つまりMd点は室温以上であり、M5点は室温以下のオ
ーステナイトステンレス鋼である。そして、室温におい
て圧延、エンボス、パンチ穴等の機械的変形を上記オー
ステナイトステンレス鋼に与えることにより、非磁性の
オ、−ステナイトが強磁性のマルテンサイトに磁性変態
が生じるが、数百℃以上に加熱しない限り非可逆性であ
る。
カーボン含有世により400℃〜1000℃程度で非磁
性に戻る。
性に戻る。
一方、第1の実施例に用いる金属層3としてのオーステ
ナイトステンレス鋼は、M、魚具下の機械的変形により
磁性変態を起こし、強磁性マルテンサイト組織となる。
ナイトステンレス鋼は、M、魚具下の機械的変形により
磁性変態を起こし、強磁性マルテンサイト組織となる。
強磁性マルテンサイト組織は、レーザビーム、サーマル
ヘッド等の熱供給手段で加熱することによって磁性変態
を生じて再び室温で非磁性オーステナイト組織となる。
ヘッド等の熱供給手段で加熱することによって磁性変態
を生じて再び室温で非磁性オーステナイト組織となる。
第9図はその様子を示しており、カード状の強磁性マル
テンサイト化されたオーステナイトステンレス鋼13の
表面にサーマルヘッド11を押当てて加熱すると、加熱
部分12が非磁性化され、その非磁性化部分の深さDは
加熱エネルギーにほぼ依存する。したかって、サーマル
ヘッド11の加熱エネルギーを制御しながら強磁性体化
されたスデンレス鋼IO上を移動させると、たとえば第
1O図に示す如く3値(0,1,2)の状態に対応した
情報を記録することができる。サーマルヘッド11の代
りにレーザビームを用いた場合も全く同様であり、レー
ザビームの場合にはエネルギーの他にビーム径や形状を
も任意に変えることができる。また、第12図(A)は
エンボスによってオーステナイトステンレス@20の凹
部21が強磁性化された様子を示しており、同図(ロ)
はパンチ穴22によって穴か開けられた周辺が強磁性化
された様子を示している。このようにして、カード上の
強磁性体層に非磁・[1一部分を2値もしくは多値的に
形成したり、非磁性体層に強磁性部分を形成することに
より、別の磁気記録を行なうことができる。
テンサイト化されたオーステナイトステンレス鋼13の
表面にサーマルヘッド11を押当てて加熱すると、加熱
部分12が非磁性化され、その非磁性化部分の深さDは
加熱エネルギーにほぼ依存する。したかって、サーマル
ヘッド11の加熱エネルギーを制御しながら強磁性体化
されたスデンレス鋼IO上を移動させると、たとえば第
1O図に示す如く3値(0,1,2)の状態に対応した
情報を記録することができる。サーマルヘッド11の代
りにレーザビームを用いた場合も全く同様であり、レー
ザビームの場合にはエネルギーの他にビーム径や形状を
も任意に変えることができる。また、第12図(A)は
エンボスによってオーステナイトステンレス@20の凹
部21が強磁性化された様子を示しており、同図(ロ)
はパンチ穴22によって穴か開けられた周辺が強磁性化
された様子を示している。このようにして、カード上の
強磁性体層に非磁・[1一部分を2値もしくは多値的に
形成したり、非磁性体層に強磁性部分を形成することに
より、別の磁気記録を行なうことができる。
上記第1の実施例ではこのように室温で準安定オーステ
ナイト組織を持ち得て、しかも室温で特殊な方法、例え
ば強加工あるいは蒸着、スパッタリング等の成膜により
強磁性体化させられ、加熱によって強磁性から非磁性に
磁性変態を生じる金属あるいは合金を、カード母層1の
上面全面又は部に層設された磁性層の上面側に設けて金
属層3を構成する。こうした金属層3への情報の記録は
第9図で説明したようにサーマルヘッド等の熱供給手段
で行ない、ID記録部4にはカード製造時或いは発行時
に熱供給手段により強磁性体化された金属層3を局部加
熱して、第2図に示すような非磁性のマーク4八を形成
する。マーク4Aは数1間隔、形状等によってコード化
されており、10記録部4にはカードの金額情報及び発
行店情報等を記録し、磁気ヘッド又は磁気抵抗(MR)
素子によって非磁性マーク4Aの位置、形状(幅、大き
さ等)。
ナイト組織を持ち得て、しかも室温で特殊な方法、例え
ば強加工あるいは蒸着、スパッタリング等の成膜により
強磁性体化させられ、加熱によって強磁性から非磁性に
磁性変態を生じる金属あるいは合金を、カード母層1の
上面全面又は部に層設された磁性層の上面側に設けて金
属層3を構成する。こうした金属層3への情報の記録は
第9図で説明したようにサーマルヘッド等の熱供給手段
で行ない、ID記録部4にはカード製造時或いは発行時
に熱供給手段により強磁性体化された金属層3を局部加
熱して、第2図に示すような非磁性のマーク4八を形成
する。マーク4Aは数1間隔、形状等によってコード化
されており、10記録部4にはカードの金額情報及び発
行店情報等を記録し、磁気ヘッド又は磁気抵抗(MR)
素子によって非磁性マーク4Aの位置、形状(幅、大き
さ等)。
数を読取る。また、度数記録部5には、使用度数に応じ
て熱供給手段によって金属層3を局部加熱して非磁性の
ポイントもしくはバーを第2図の度数記録情報52の如
く形成するが、機械的には破壊されないので高密度の記
録が可能である。使用度数が増加すればそれに従って度
数記録情報52は長くなる。そして、磁気ヘット或いは
磁気抵抗素子によって非磁性ポイントの位置、数あるい
は長さを読取るようになっており、又ユーザ目視用に、
別のパンチ穴51が並列に穿孔されるようにしても良い
。
て熱供給手段によって金属層3を局部加熱して非磁性の
ポイントもしくはバーを第2図の度数記録情報52の如
く形成するが、機械的には破壊されないので高密度の記
録が可能である。使用度数が増加すればそれに従って度
数記録情報52は長くなる。そして、磁気ヘット或いは
磁気抵抗素子によって非磁性ポイントの位置、数あるい
は長さを読取るようになっており、又ユーザ目視用に、
別のパンチ穴51が並列に穿孔されるようにしても良い
。
なお、第2図ではマーク4A、度数記録情報52ははっ
きり明示しているが、実際は強磁性から非磁性に変態さ
せるだけなら、目で見て変態個所は殆と認識することが
できない。
きり明示しているが、実際は強磁性から非磁性に変態さ
せるだけなら、目で見て変態個所は殆と認識することが
できない。
さらに、印字部6に対して、使用度数に応じて熱供給手
段によって金属層3表面を印字形状に従って局部加熱し
、表面にブルーの酸化膜を形成して残額や利用年月日等
を目視可能に印字する。
段によって金属層3表面を印字形状に従って局部加熱し
、表面にブルーの酸化膜を形成して残額や利用年月日等
を目視可能に印字する。
すなわち、記録層3の表面を熱供給手段で長い時間加熱
するか又は高い温度にすると、銀白色の記録層3の表面
が黄金色を経てブルーに変化して第3図の如く印字され
る。
するか又は高い温度にすると、銀白色の記録層3の表面
が黄金色を経てブルーに変化して第3図の如く印字され
る。
第11図は磁気コア31に1次コイル32及び2次コイ
ル33を巻回された磁気ヘラF′30の例を示しており
、磁気ヘッド30の読取部が金属層3の強磁性化部(又
は強磁性と非磁性の混在部)又は非磁性化部に在るかで
2次コイル33の出力V。UTが異なるので、これによ
って金属層3のID記録部4及び度数記録部5の情報を
読取ることができる。即ち、この実施例のカート状記録
媒体IOは、磁性層2に対しては多値記録を行ない得る
ようにしてから情報の磁気記録を行なうと共に、上記金
属層3に対しては熱供給手段によって必要な情報の記録
を行なうようになっている。
ル33を巻回された磁気ヘラF′30の例を示しており
、磁気ヘッド30の読取部が金属層3の強磁性化部(又
は強磁性と非磁性の混在部)又は非磁性化部に在るかで
2次コイル33の出力V。UTが異なるので、これによ
って金属層3のID記録部4及び度数記録部5の情報を
読取ることができる。即ち、この実施例のカート状記録
媒体IOは、磁性層2に対しては多値記録を行ない得る
ようにしてから情報の磁気記録を行なうと共に、上記金
属層3に対しては熱供給手段によって必要な情報の記録
を行なうようになっている。
なお、上述の実施例ではカード母材の全面に磁性層2を
層設すると共に、磁性層2の上面全面に金属層3を層設
しているが、いずれもカードの一部に設けるようにして
も良い。
層設すると共に、磁性層2の上面全面に金属層3を層設
しているが、いずれもカードの一部に設けるようにして
も良い。
更に、上述では強磁性体化されたオーステナイトステン
レスw113の記録部に対して3値の記録を行なうよう
にしているが、2値もしくは4値以上の多値情報を記録
することも可能である。また、各記録部材上に保護層、
磁気記録隠蔽の為の軟磁性層、カラー印刷層、印字層も
しくは美観のための層を設けて、外部より各記録層を見
えないようにすることも可能である。また、磁性層2の
主記緑部7には、多値記録を行ない得るように調整され
た磁気ヘッドで上層を通して読み書きを行なうことかで
きる。従って、こうした磁気記録9度数記録の態様は本
実施例に限られることなく、種々変更可能である。
レスw113の記録部に対して3値の記録を行なうよう
にしているが、2値もしくは4値以上の多値情報を記録
することも可能である。また、各記録部材上に保護層、
磁気記録隠蔽の為の軟磁性層、カラー印刷層、印字層も
しくは美観のための層を設けて、外部より各記録層を見
えないようにすることも可能である。また、磁性層2の
主記緑部7には、多値記録を行ない得るように調整され
た磁気ヘッドで上層を通して読み書きを行なうことかで
きる。従って、こうした磁気記録9度数記録の態様は本
実施例に限られることなく、種々変更可能である。
第13図は第2の実施例としてのカード状記録媒体50
の外観を、第1の実施例に対応させて示している。第1
の実施例のカート状記録媒体10との基本的な相違点は
、金属層3としての強磁性体化されたオーステナイトス
テンレス鋼の代わりに、非傾 磁性のオーステナイトステンレス鋼の金属層3゛として
いる点である。I’ET、紙等で成るカード母層1の上
面全面に、2種の磁性体が混合されて成る磁性層2が層
設され、カード母層1の下面全面に、非磁性のオーステ
ナイトステンレス鋼で成る金属層3゛が箔貼付等により
層設された構成になっている。又、磁性層2の上面全面
には磁性層2を保護するためのコート層51が層設され
、その表面は残額、利用年月日等を目視可能に印字する
ための印字面となっている。また、金属層3゛の下面全
面には金属層3゛を隠蔽するためのPET、紙等で成る
保護層52が層設され、その表面には予め所要の印字が
なされている。そして、金属層3°にはID記録部4と
度数記録部5とが割当てられており、磁性層2には主記
録部7が割当てられている。金属層3゛への記録は、穿
孔(パンチ孔)によったり、或いはエンボス状に変形せ
しめることにより行なわれる。即ち、金属層3“の非磁
性のオーステナイトステンレス鋼に対して機械的変形が
加えられることにより、第13図に示す如く穿孔部H(
又はエンボス部)の周囲にのみ磁性変態が起って強磁性
になるので、磁気ヘッドや磁気抵抗素子(Ml)を用い
れば穿孔部H(又はエンボス部)の位置やその数を読取
ることが出来る。
の外観を、第1の実施例に対応させて示している。第1
の実施例のカート状記録媒体10との基本的な相違点は
、金属層3としての強磁性体化されたオーステナイトス
テンレス鋼の代わりに、非傾 磁性のオーステナイトステンレス鋼の金属層3゛として
いる点である。I’ET、紙等で成るカード母層1の上
面全面に、2種の磁性体が混合されて成る磁性層2が層
設され、カード母層1の下面全面に、非磁性のオーステ
ナイトステンレス鋼で成る金属層3゛が箔貼付等により
層設された構成になっている。又、磁性層2の上面全面
には磁性層2を保護するためのコート層51が層設され
、その表面は残額、利用年月日等を目視可能に印字する
ための印字面となっている。また、金属層3゛の下面全
面には金属層3゛を隠蔽するためのPET、紙等で成る
保護層52が層設され、その表面には予め所要の印字が
なされている。そして、金属層3°にはID記録部4と
度数記録部5とが割当てられており、磁性層2には主記
録部7が割当てられている。金属層3゛への記録は、穿
孔(パンチ孔)によったり、或いはエンボス状に変形せ
しめることにより行なわれる。即ち、金属層3“の非磁
性のオーステナイトステンレス鋼に対して機械的変形が
加えられることにより、第13図に示す如く穿孔部H(
又はエンボス部)の周囲にのみ磁性変態が起って強磁性
になるので、磁気ヘッドや磁気抵抗素子(Ml)を用い
れば穿孔部H(又はエンボス部)の位置やその数を読取
ることが出来る。
第14図は記録部が紙面と垂直方向に搬送される場合の
穿孔部H付近の強磁性を検出するための磁気ヘッド60
の例を示しており、磁気抵抗(MR)素子62及び63
を直列に接続し、その間に直流バイアスDBを印加する
と共に、永久磁石61″r:磁化させている。この場合
、MR素子62はキャンセル用として作用し、MR素子
63の出力V。utが穿孔部H付近の強磁性部によって
変化するので、これによって記録部の記録情報を読取る
ことができる。
穿孔部H付近の強磁性を検出するための磁気ヘッド60
の例を示しており、磁気抵抗(MR)素子62及び63
を直列に接続し、その間に直流バイアスDBを印加する
と共に、永久磁石61″r:磁化させている。この場合
、MR素子62はキャンセル用として作用し、MR素子
63の出力V。utが穿孔部H付近の強磁性部によって
変化するので、これによって記録部の記録情報を読取る
ことができる。
第15図は磁気ヘッド80で記憶部の情報を読取る例を
示しており、第16図は磁石84で強磁性体化部Sを着
磁して後、記録媒体を搬送して出力コイル83が巻回さ
れた磁気ヘッド80で読取る例を示している。この場合
、強磁性体化部Sは磁石84て着磁されて磁化されてい
るので、強磁性体化部sh<磁気ヘッド80位置に来た
とぎの出力コイル83の出力電圧V。utが変化し、こ
れによって強磁性体化部Sを検出することができる。第
17図〜第19図は6ft気抵抗素子(MR素子)を用
いた検出装置例を示しており、第17図は検出用MR素
子(MHI)70及びキャンセル用MR素子(M112
)を電磁石72の磁界中に置いて検出するようになって
おり、第18図は1つのMR素子73を電磁石74の磁
界中に置き、抵抗75を介して駆動している。また、第
19図の例は2つのMR素子76及び77を電磁石78
を介して分離している例である。
示しており、第16図は磁石84で強磁性体化部Sを着
磁して後、記録媒体を搬送して出力コイル83が巻回さ
れた磁気ヘッド80で読取る例を示している。この場合
、強磁性体化部Sは磁石84て着磁されて磁化されてい
るので、強磁性体化部sh<磁気ヘッド80位置に来た
とぎの出力コイル83の出力電圧V。utが変化し、こ
れによって強磁性体化部Sを検出することができる。第
17図〜第19図は6ft気抵抗素子(MR素子)を用
いた検出装置例を示しており、第17図は検出用MR素
子(MHI)70及びキャンセル用MR素子(M112
)を電磁石72の磁界中に置いて検出するようになって
おり、第18図は1つのMR素子73を電磁石74の磁
界中に置き、抵抗75を介して駆動している。また、第
19図の例は2つのMR素子76及び77を電磁石78
を介して分離している例である。
しかして、このような磁気へ・ンドや磁気検出装置を適
宜選定することにより、穿孔部H(又【よエンボス部)
の位置やその数を10記録部4及び度数記録部5の記録
情報として読取ることが出来る。
宜選定することにより、穿孔部H(又【よエンボス部)
の位置やその数を10記録部4及び度数記録部5の記録
情報として読取ることが出来る。
尚、第13図に示すカード状記録媒体50の金属層3゛
は、磁性層2の上面に全面層設したり、或しAは第1の
実施例の金属層3と共に層設するようにしても良い。
は、磁性層2の上面に全面層設したり、或しAは第1の
実施例の金属層3と共に層設するようにしても良い。
発明の効果
以上のようにこの発明のカート状記録媒体によれば、互
いに保磁力が異なる磁性体を混合生成若しくは層設して
磁性層を構成することによって、情報の記録を高密度で
しかも多値で行なし1得るような斬駈なカードが提供さ
れる。即ち、磁気記録は従来の書込み方法とは異なり、
多値のための技術を導入しているので、情報のスキミン
グ(データコピー)やリフレッシュ(データ変更)等の
不正使用に対する防止対策が図られ、セキュリティを顕
著に向上することかできる。又、多値の残留磁束を使用
する性質上、例えは磁性体の強い保磁力の残留磁束をタ
ミー情報用とし、必要な情報を弱い保磁力の残留6n束
に記録し、読取りには弱い保磁力以上で行なう等の隠蔽
機能で使用することが可能になる。更に、この磁性層上
の強磁性体化されたオーステナイトステンレス鋼又は同
様の作用を示す合金て成る金属層に対し、熱を加えるこ
とによって非磁性部を形成でき、それによって情報の記
録を行ない得るようなカートも実現している。かかる変
態した非6ヨ性部は強加工させない限り強磁性化しない
ため、このような記録部材に対し、元の状態に戻すこと
は極めて困難であり、カードデータの改ざんは事実上不
可能となり、しかも上記磁性変態は外部から見ても分ら
ず、コピーすることも不可能である。又、非磁性のオー
ステナイトステンレス鋼を用いた金属層では、穿孔等に
よって強磁性体部を形成でき、しかもこの強6n性体部
は数百℃以上に加熱しなければ元の非磁性の状態に戻ら
ないので、安定性高い優れた記録媒体を提供することが
出来る。
いに保磁力が異なる磁性体を混合生成若しくは層設して
磁性層を構成することによって、情報の記録を高密度で
しかも多値で行なし1得るような斬駈なカードが提供さ
れる。即ち、磁気記録は従来の書込み方法とは異なり、
多値のための技術を導入しているので、情報のスキミン
グ(データコピー)やリフレッシュ(データ変更)等の
不正使用に対する防止対策が図られ、セキュリティを顕
著に向上することかできる。又、多値の残留磁束を使用
する性質上、例えは磁性体の強い保磁力の残留磁束をタ
ミー情報用とし、必要な情報を弱い保磁力の残留6n束
に記録し、読取りには弱い保磁力以上で行なう等の隠蔽
機能で使用することが可能になる。更に、この磁性層上
の強磁性体化されたオーステナイトステンレス鋼又は同
様の作用を示す合金て成る金属層に対し、熱を加えるこ
とによって非磁性部を形成でき、それによって情報の記
録を行ない得るようなカートも実現している。かかる変
態した非6ヨ性部は強加工させない限り強磁性化しない
ため、このような記録部材に対し、元の状態に戻すこと
は極めて困難であり、カードデータの改ざんは事実上不
可能となり、しかも上記磁性変態は外部から見ても分ら
ず、コピーすることも不可能である。又、非磁性のオー
ステナイトステンレス鋼を用いた金属層では、穿孔等に
よって強磁性体部を形成でき、しかもこの強6n性体部
は数百℃以上に加熱しなければ元の非磁性の状態に戻ら
ないので、安定性高い優れた記録媒体を提供することが
出来る。
第1の実施例のカートは、611性層の上面に強磁性の
金属層を設けているので、例えば磁性層の主記録部に磁
気記録を多値で行なった後に、上面の金属層に別途他の
ダミー情報の記録を行なうようにすれば、カード利用の
セキュリティを究極的に向上せしめることができる。
金属層を設けているので、例えば磁性層の主記録部に磁
気記録を多値で行なった後に、上面の金属層に別途他の
ダミー情報の記録を行なうようにすれば、カード利用の
セキュリティを究極的に向上せしめることができる。
第1図はこの発明の第1の実施例としてのカード状記録
媒体を示す外観図、第2図及び第3図はその一部を示す
図、第4図はこの発明のカード状記録媒体に関する磁性
層の磁気ヒステリシス曲線の一例を示す図、第5図はそ
の磁性体の特性図、第6図は別の磁性層に関する磁気ヒ
ステリシス曲線を示す図、第7図は他の磁性層に関する
残留磁束を説明するために示す磁気ヒステリシス曲線図
、第8図は磁性層からの多値情報の読取を説明するため
に示すタイムチャート、第9図は強磁性体化されたオー
ステナイトステンレス鋼を加熱する様子を示す図、第1
O図は加熱によって磁性変態を生じた様子を示す図、第
11図はこの発明のカート状記録媒体に適する磁気ヘッ
ドの一例を示す構造図、第12図(^)及び([1)は
機械的処理により非磁性体が強磁性に磁性変態する様子
を説明するために示す図、第13図はこの発明のカート
状記録媒体の第2の実施例を示す外観図、第14図乃至
第16図はそれぞれこの発明のカード状記録媒体に適す
る他の磁気ヘッドの例を示す構造図、第17図乃至第1
9図はそれぞれこの発明のカード状記録媒体に適する磁
気抵抗素子の例を示す図、第20図は従来のカード例を
示す図、第21図は従来の磁性層の磁気ヒステリシス曲
線図である。 l・・・カード母層、2・・・磁性層、3.3°・・・
金属層、4・・・ID記録部、5・・・度数記録部、6
・・・印字部、7・・・主記録部、10,40.50・
・・カート状記録媒体、30・・・磁気ヘッド。
媒体を示す外観図、第2図及び第3図はその一部を示す
図、第4図はこの発明のカード状記録媒体に関する磁性
層の磁気ヒステリシス曲線の一例を示す図、第5図はそ
の磁性体の特性図、第6図は別の磁性層に関する磁気ヒ
ステリシス曲線を示す図、第7図は他の磁性層に関する
残留磁束を説明するために示す磁気ヒステリシス曲線図
、第8図は磁性層からの多値情報の読取を説明するため
に示すタイムチャート、第9図は強磁性体化されたオー
ステナイトステンレス鋼を加熱する様子を示す図、第1
O図は加熱によって磁性変態を生じた様子を示す図、第
11図はこの発明のカート状記録媒体に適する磁気ヘッ
ドの一例を示す構造図、第12図(^)及び([1)は
機械的処理により非磁性体が強磁性に磁性変態する様子
を説明するために示す図、第13図はこの発明のカート
状記録媒体の第2の実施例を示す外観図、第14図乃至
第16図はそれぞれこの発明のカード状記録媒体に適す
る他の磁気ヘッドの例を示す構造図、第17図乃至第1
9図はそれぞれこの発明のカード状記録媒体に適する磁
気抵抗素子の例を示す図、第20図は従来のカード例を
示す図、第21図は従来の磁性層の磁気ヒステリシス曲
線図である。 l・・・カード母層、2・・・磁性層、3.3°・・・
金属層、4・・・ID記録部、5・・・度数記録部、6
・・・印字部、7・・・主記録部、10,40.50・
・・カート状記録媒体、30・・・磁気ヘッド。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、カード母層の上面全面又は一部に対し、保磁力が異
なる2種以上の磁性体から成る磁性層を層設し、この磁
性層に多値記録を行ない得るようにしたことを特徴とす
るカード状記録媒体。 2、前記各磁性体の保磁力がそれぞれ3倍以上異なって
いる請求項1に記載のカード状記録媒体。 3、前記磁性層の上面側に、熱供給手段の加熱によって
強磁性から非磁性に磁性変態を生じる記録部材が層設さ
れている請求項1又は2に記載のカード状記録媒体。 4、前記磁性層の上面側又は前記カード母層の下面側に
機械的変形によって非磁性から強磁性に磁性変態を生じ
る記録部材が層設されている請求項1又は2に記載のカ
ード状記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2035754A JP3020978B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | カード状記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2035754A JP3020978B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | カード状記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03239594A true JPH03239594A (ja) | 1991-10-25 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1990-02-16 JP JP2035754A patent/JP3020978B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2014103460A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 株式会社村田製作所 | 磁気センサ試験用媒体、磁気センサ試験方法、および磁気センサ試験用媒体の製造方法 |
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