JPH03236768A

JPH03236768A - 薬味酒とその薬味酒を含む食品

Info

Publication number: JPH03236768A
Application number: JP1286970A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Konuma; 小沼　信一; Akio Fujikawa; 藤川　明男
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-11-02
Filing date: 1989-11-02
Publication date: 1991-10-22
Anticipated expiration: 2009-04-20
Also published as: JPH0628589B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は薬味酒とその薬味酒を含む食品に係り、その
目的はギックリ腰、椎間板ヘルニア、関節リウマチ、坐
骨神経症、痛風等に対して優れた鎮痛消炎効果を有し、
しかも鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎ
ａ　Ｌ、）特有の枯れ草のような臭いや青臭さ等のない
薬味酒とその薬味酒を含む食品の提供にある。

（従来の技術及び問題点）従来より、鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａ
ａ＋ｉｎａ　Ｌ、）は活血効果を期待して、リウマチや
打撲症等に対して内服の煎剤としてまれに利用されてお
り、また抗真菌の目的等で湿疹、あかぎれ等にも外用さ
れている。

更に、鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉ
ｎａ　Ｌ、）の種子は急性子という生薬として用いられ
ており、その用途としては、急性子の子宮収縮作用を利
用する婦人の避妊や陣痛誘発、或いはフィラリアによる
リンパ管炎の発作防止用漢方薬である「竜急散」の１配
合戒分としての利用が挙げられる。

しかし、鳳仙花−（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａ
ｍｉｎａ　Ｌ、）を煎剤として湯に溶かして服用すると
いう従来の方法では、手間がかかる上に、鳳仙花（ｔｍ
ｐａｔｔｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）特有の臭
いや味があるために誰でもが利用できるものではなかっ
た。

しかも、このような形態では効果の程度が低く、かつ発
現も遅く、その上、味、匂いの悪さによる飲用の困難さ
もあり、一般にほとんどかえりみられることかなかった
。

（発明が解決しようとする課題）上記実情に鑑み、業界では、ギツクリ腰、椎間板ヘルニ
ア、関節リウマチ、坐骨神経症、痛風等に対して優れた
鎮痛消炎効果を有し、しかも鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎ
ｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）特有の枯れ草のよう
な臭いや青臭さ等もなく、飲用し易くかつ利用し易い鳳
仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａ＋ｎ１ｎａ　
Ｌ、）抽出物を有効成分とする食品の創造が望まれてい
た。

（発明を解決する手段）上記問題に鑑み、この発明者らは鋭意検討の結果、鳳仙
花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、
）全草と花弁の抽出物を有効成分として含有することを
特徴とする薬味酒が、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、関
節リウマチ、坐骨神経症、痛風等に対して鎮痛消炎効果
を有し、しかも鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓ
ａｍｉｎａ　　Ｌ、）特有の枯れ草のような臭いや青臭
さ等のない飲み易い薬味酒であり、その薬味酒を配合し
た食品が更に全年令層に利用し易い食品であることを見
出し、この発明を完成するに至った。

（発明の構成）この発明で用いる鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａ
ｌｓａｍｉｎａＬ、）とはツリフネソウ科（Ｂａｌｓａ
ｍｉｎａｃｅａｅ）に属する１年草であり、この発明で
はその茎、葉、根、花弁を主として好適に使用するが、
その種子を加えてもよい。

尚、この発明では鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａ
ｌｓａｍｉｎａＬ、）およびその近縁種、亜種の全草と
花弁と種子が好適に使用され、その具体例の一例として
ツリフネソウ（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ）、キツリフネ（
Ｉｍｐａｔ　ｉｅｎｃｅｎｏｌｉ−ｔａｎｇｅｒｅ　Ｌ
、）等が挙げられる。

この発明に用いる鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａ
ｌｓａｍｉｎａＬ、）は栽培したものでも自生している
ものでもよく限定はない。

鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　
Ｌ、）の花弁にはアントシアニン、シアニジン、茎葉に
はケンフェロール、クエルセチン、各種のグルコサイド
、種子にはエルゴステロール、スピナステロール等の成
分が含まれていることが知られているが、この発明に寄
与する有効成分については未だ解明されておらず、この
発明者らが鋭意検討中である。

更に、この発明に係る薬味酒とするに用いるのはエチル
アルコール、醸造酒、蒸留酒、混成酒、合成酒等特に限
定されるものではないが、鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃ
ｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）全草と花弁より有効成
分を抽出する際にはアルコール度３０度以上のエチルア
ルコール、蒸留酒を使用するのが好ましい。

例えば、焼酎が最も好ましく例示できる。

この発明でのエチルアルコール、酒の役割は、鳳仙花（
Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）の
有効成分を抽出する溶媒としての役割、鳳仙花（Ｉｍｐ
ａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）の有効成分
を腐敗させることなく安定に保つ役割、酒の活血通絡と
しての効能を高める役割、そして筒便に利用できる役割
があり、特に抽出と安定性を考えあわせると前記アルコ
ール度３０度以上のエチルアルコール、蒸留酒を用いる
ことが好ましい。

この発明では、以上のように述べてきた鳳仙花（Ｉｍｐ
ａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）全草と花
弁及びアルコール度３０度以上のエチルアルコール、蒸
留酒を主に利用して薬味酒を製造する。

尚、薬味酒を含む食品とは、特に限定されるものではな
く、鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎ
ａ　Ｌ、）の有効成分を摂取し易くするために食品にす
るのであるから、その対象者等に合わせて食品の種類を
決めればよい。

例えば、菓子、クツキー、パン、ケーキ、キャンデイ、
清涼飲料水などがある。

次に、製造方法について述べる。

まず、開花最盛期に切取りを行なう。

これは開花最盛期が生殖成長に入る前で栄養成長の最盛
期であるためこの時切取りを行なう。

切り取った鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａ
＋ａｉｎａ　Ｌ、）の全草と花弁を３〜５日間陰干しを
行なう。

これはカッター等で切断して樹液が出なくなるまでを目
安として行なう。もし、水分が多ければ製品の品質に変
化が生じることがある。

陰干しした鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａ
ｍｉｎａ　Ｌ、）を１〜３ミリに細切する。

以上のようにして細切された鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎ
ｃｅｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）の全草と花弁を３０度
以上のホワイトリカーにて漬ける。

その配合率は１０〜５０重量％が望ましい。

およそ１２時間後には無色透明のホワイトリカーが琥珀
色に変化し、鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓ
ａｍｉｎａＬ、）特有の枯れ草のような臭いを発する。

この時に、新たに鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａ
ｌｓａｍｉｎａＬ、）の花弁を加える。

花弁には鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍ
ｉｎａ　Ｌ、）特有の枯れ草のような臭いと焼酎の臭い
を緩和する効果があるためである。

半月〜ｌ箇月このまま漬けた状態にしておくと鳳仙花（
Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）の
有効成分が抽出される。

但し、こくを出すために長く眠らせる場合は、抽出完了
後固形物を１割程残し、残りは取り去る。

これはこくを出すためには固形物を残す必要はあるが余
り大量に固形物を残すと腐敗等の危険性があるためであ
る。

以上のようにしてできた鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅ
ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）の抽出物を含むホワイトリ
カーを真空ポンプで吸い上げてドライメツシュ法で濾過
する。

濾過された溶液を更に沈殿槽で濾過する。

このようにして濾過された溶液をアルコール度の低いア
ルコールか蒸留水で１０〜３０度に薄めて薬味酒とする
。

これは１０度以下では腐敗等の危険性があり３０度以上
では飲み難いので行なう処理であるが、そのアルコール
度は特に限定されるものではない。

更に、必要に応じては菓子等の食品にこの薬味酒を配合
する。

以下に実施例、比較例、試験例、対照例を示す。

（実施例）３５度のホワイトリカー１５０１に鳳仙花（Ｉｎ＋ｐａ
ｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）全草と花弁
を陰干ししたちの５０ｋｇの割合で漬けた鳳仙花（Ｉｍ
ｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａＩｓａｍｉｎａ　　Ｌ、）全草
と花弁の抽出物を含むホワイトリカーを濾過し、蒸留水
で２０度に薄めて薬味酒とする。

（比較例）鳳仙花（Ｉｎ＋ｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ
　Ｌ、）の花弁の抽出物を含まない薬味酒、つまり鳳仙
花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）
全草だけの抽出物を含む薬味酒を前記実施例と同様の操
作で得て比較例とした。

（試験例１）上記実施例で得た薬味酒をギックリ腰の被検者１０人に
１００４飲用させて有効性を調べた。

尚、比較例の薬味酒を用いて試験例１と同様の試験を行
ない対照例１とした。

（試験例２）　　ゝ試験例１と同様にして、椎間板ヘルニアの被検者１０人
について有効性を調べた。

尚、比較例の薬味酒を用いて試験例２と同様の試験を行
ない対照例２とした。

（試験例３）試験例１と同様にして、関節リウマチの被検者１０人に
ついて有効性をしらべた。

尚、比較例の薬味酒を用いて試験例３と同様の試験を行
ない対照例３とした。

（試験例４）試験例１と同様にして、坐骨神経痛の被検者１０人につ
いて有効性をしらべた。

尚、比較例の薬味酒を用いて試験例４と同様の試験を行
ない対照例４とした。

（試験例５）試験例１と同様にして、痛風の被検者１０人について有
効性をしらべた。

尚、比較例の薬味酒を用いて試験例５と同様の試験を行
ない対照例５とした。

上記の試験例１〜５、対照例１〜５の結果をまとめて第
１表に示す。

（試験例６）実施例で得た薬味酒と比較例で得た薬味酒の鳳仙花（Ｉ
ｍｐａｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）特有
の枯れ草のような臭いや青臭い臭いを被検者１０人の官
能試験で調べた。

試験をした全人数中食ての人が臭いがないと答えた場合
を○、１人でも臭うと答えた場合を×としてその結果を
第２表に示す。

（発明の効果）この発明に係る薬味酒とその薬味酒を含む食品は、鳳仙
花（Ｉｎ＋ｐｏｔｉｅｎｃｅ　ｂａｌａｓａｍｉｎａ　
Ｌ、）全草と花弁の抽出物、または鳳仙花（Ｉｍｐａｔ
ｉｅｎｃｅ　ｂａｌｓａｍｉｎａＬ、）全草と花弁と種
子の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする
薬味酒とその薬味酒を含む食品であり、前記実施例、試
験例、比較例、対照例の結果から明らかな如くギックリ
腰、椎間板ヘルニア、関節リウマチ、坐骨神経症、痛風
等に対して優れた鎮痛消炎効果を有する鳳仙花（Ｉｍｐ
ａｔｉｅｎｃｅ　　ｂａｌｓａｍｉｎａ　Ｌ、）特有の
臭いや青臭さ等のないことを特徴とする薬味酒等である
ことが判る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎ
ａＬ．）全草と花弁の抽出物を有効成分として含有する
ことを特徴とする薬味酒。
（２）鳳仙花（Ｉｍｐａｔｉｅｎｃｅｂａｌｓａｍｉｎ
ａＬ．）全草と花弁と種子の抽出物を有効成分として含
有することを特徴とする薬味酒。
（３）前記請求項（１）又は（２）記載の薬味酒を含む
食品。