JPH03234813A - コポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造方法 - Google Patents

コポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造方法

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JPH03234813A
JPH03234813A JP1308957A JP30895789A JPH03234813A JP H03234813 A JPH03234813 A JP H03234813A JP 1308957 A JP1308957 A JP 1308957A JP 30895789 A JP30895789 A JP 30895789A JP H03234813 A JPH03234813 A JP H03234813A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造
方法に関し、特に商業生産性、及び商品価値に優れたコ
ポリカーボネート系ウレタン弾性糸の製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来から世界で工業化されているウレタン弾性繊維の主
たる原料は、ポリテトラメチレングリコ−ルを用いるエ
ーテルタイプとアジペート系エステルタイプ及びこれら
を混合使用するタイプの3種類に限られていた(“ポリ
ウレタン樹脂ハンドブック゛第512頁〜第516頁 
岩田敬治編、日刊工業新聞社、昭和62年9月発行)。
しかしながら、エーテルタイプは耐塩素性及び耐光性が
劣り、一方エステルタイプは耐黴性が低く、また混合タ
イプでも両者の欠点を併せもっていた。
ポリカーボネートジオールについてのウレタン弾性繊維
に関する公知文献、例えば、特開昭62184117号
公報、特開昭59−211678号公報及び前記のポリ
ウレアタン樹脂ハンドブック(第13章ポリウレタン弾
性繊維)第514頁〜第515頁には、ジオール原料の
例として、脂肪族ポリカーボネートジオール(ポリブチ
レンカーボネートジオール及びポリへキサメチレンカー
ボネートジオール)が開示されている。
また、特開昭64−9225号公報には、炭素原子数6
と炭素原子数5のジオールからなる脂肪族コポリカーボ
ネートジオールが開示されている。
しかしながら、ポリカーボネートジオールを使用したウ
レタンは、耐光性、耐黴性及び耐塩素性を満足しうろこ
とは知られていたが、フィルムやコーテング材としての
使用に限られていた。ポリカーボネートジオールのみを
ジオール成分として使用したポリウレタンポリマーを、
コンジュゲート糸又はポリマーブレンド糸としてでなく
、ポリウレタンポリマーを単独で紡糸し、ウレタン弾性
繊維として工業化した例は、今まで全く知られていない
その理由は、従来公知のホモポリカーボネートジオール
、例えば、ポリへキサメチレンカーボネートジオールは
、結晶性が高く、ポリウレタンポリマー単独での紡糸は
紡糸中に糸切れするため、紡糸が不可能であったからで
ある。
しかし前記特開昭64−9225号公報の脂肪族コポリ
カーボネートジオールを用いた特願昭62−23672
8号のポリウレタンを用いた場合、紡糸性が大きく改善
され、通常、商業生産される乾式紡糸速度である約40
0m/min付近での安定生産は可能になる。
しかしさらに高速紡糸をすることにより生産効率を上げ
る条件下では、未だ充分な紡糸安定性を有しているとは
言えなかった。すなわち、紡糸用ポリマー原液の貯蔵安
定性及び高速紡糸安定性等は未だ充分安定な状態と言え
ず、また弾性回復性及び破断伸度等の糸物性の改善も望
まれ、さらに糸を製品(生地)化する整経及び編立等の
編工程で糸切れが多く発生した。
また、染色工程を経て仕上げられた生地表面は外観の均
一性に欠ける結果、製品の品位が低く商価値も低かった
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、ポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の繊維
としての商業生産性及び商品的価値を高め優れた耐久性
すなわち耐塩素性、耐光性及び耐黴性を有する繊維素材
として有用なコポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の
製造方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意研究の結
果、本発明に到達した。即ぢ本発明の方法は、従来のポ
リカーボネート系ウレタンの繊維としての商業生産性及
び商品価値の低さの原因が、原料として使用するホモポ
リカーボネートジオールの結晶性が高い点にあり、さら
に、炭素原子数6と炭素原子数5のジオールからなる脂
肪族コポリカーボネートジオールですら充分に満足でき
る水準でなく、さらに検討をかさねた結果、驚くべきこ
とに、炭素原子数6と炭素原子数5のジオール構成単位
にさらに本発明で規定する第3の構成単位を加えた少く
とも3種以」二の構成単位からなるコポリカーボネート
ジオールを用いた本発明の製造方法により、商業生産性
及び商品価値に関する上記の問題点を解決できることを
見出し、本発明に到った。
すなわち、本発明は、 繰り返し単位として A:÷0 (C)+2)6 oc  −)−と、1 B :÷0X(CH2)5QC−+  七、11 C:÷ 0−X−0C÷ (但し、Xは+CH□→τ 、−(−CHHI3を除く
炭素原子数2から10の直鎖又は分岐したアルキレン基
又は2価の脂環族炭化水素基を示す。)で表わされる構
造単位で、AとBとの割合が70=30〜30ニア0で
、かつAとBとの和が80〜99.9に対して、少くと
も1種以上のCから選らばれるCの割合が20〜0.1
である数平均分子量が1500から5000である末端
が水酸基からなるコポリカーボネートジオールに、過剰
モルの有機ジイソシアネートを反応させて両末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーを製造し、
次いで、分子内に2個の活性水素を含有する化合物で鎖
延長したポリウレタン重合物を紡糸することを特徴とす
るコポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造方法、
である。
本発明の方法で使用しうるコポリカーボネートジオール
の数平均分子量はOH価から求めることができ、一般に
は1500から5000であり、好ましくは2000か
ら4500、最も好ましくは2500から4000の範
囲である。5000を越える範囲では、ウレタン弾性繊
維としての弾性回復性が劣り、1500未満では、破断
伸度が低下する。
本発明で用いられるコポリカーボネートジオールは 八 : ÷ 0  (CH2)6  QC−]−と、1 B:÷O(CHz)s oc  →ト  と、1 C:÷ 0−X−QC−ト (但し、Xは+CLl市 、+CH市 を除く炭素原子
数2から10の直鎖又は分岐したアルキレン基又は2価
の脂環族炭化水素基を示す。)であり、A、B及びCの
繰り返し単位を有することが、必須である。A、B又は
Cの各々の単一繰り返し構造単位からなるホモポリカー
ボネートジオールでは、融点が高くなり、それを使用し
たウレタン弾性繊維の製造しやすさ及び繊維としての弾
性特性は極めて低い。また特開昭64−9225号公報
や特願昭63−190656号に記載されている上記A
とBとからなる繰り返し単位をもつコポリカーボネート
ジオールを原料とするウレタン弾性繊維は、通常行なわ
れる程度の商業生産上の安定性の改善はみられるものの
、高速紡糸条件下等の生産安定性は未だ充分ではない。
しかしながら、驚くべきことに、前記AとBに加えて、
前記Cの構造を有する単位を含む少なくとも3種以上の
構造単位からなるコポリカーボネートジオールを使用し
た場合、そのウレタン弾性繊維の商業生産性及び繊維と
しての特性は、著しく向上することが分かった。
本発明の効果をさらに検討した結果、理由は充分明らか
ではないが、前記A成分に加えた前記B成分すなわち炭
素原子数5の成分が改善効果に寄与し、さらに、そこに
前記C成分が加わると著し2く改善されることが分かっ
た。
本発明のコポリカーボネート構造単位A、  B及びC
の割合ば、AとBとの割合が70 : 30〜30 :
 70で、かつAとBとの和が80〜99.9に対して
、少くとも1種以上のCから選らばれるCの割合が、2
0〜0,1である。特に、AとBとの割合が60: 4
0〜40:60で、かつAとBとの和が80〜98に対
して、少くとも1種以上のCから選らばれるCの割合が
、20〜2が好ましい。
本発明に使用しうるコポリカーボネートジオールは、特
願昭63−190656号の実施例1〜6、比較例1〜
3に記載する方法で、触媒としてジフェニルカーボネー
ト又はジメチルカーボネート又はエチレンカーボネート
等の中から単独又は組み合わせて使用し製造することが
できる。
本発明の方法によると、少量のエチレンエーテル単位(
−CH2CH20−)基を含有する場合があるが、20
%程度含有しても、本発明の効果に悪影響を与えない。
本発明の方法で使用しうるコポリカーボネートシールは
、低融点ジオールであり、20°C付近においても外観
上、ポリへキサメチレンカーボネ0 トジオールで見られるワックス状の白濁固化が見られず
、DSC測定条件下でも融点ピークが認められない。
ポリカーボネートジオールの原料は、各々A。
B及びC成分に相当するジオール、例えば、Aは1.6
−へキサメチレングリコール、Bは15−ベンタンジオ
ール、CはA及びB成分に相当するジオール以外の炭素
原子数2から炭素原子数10までの直鎖又は分岐したア
ルキル基又は、脂環族炭化水素基を有する1分子中2個
の水酸基を有する化合物で、具体的には、エチレングリ
コール、1.3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1.7−ヘプタンジオール、1,8−オクタン
ジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2
メチル−L3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、3−メチル1,5−ベンタンジオール1.3−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、2−メチル
−2−ブチルプロパンジオール1.3.2−エチル−2
−ブチルプロパンジオールL3.1.10−デカンジオ
ール、4.4−ジシクロへキシルジメチルメタンジオー
ル等を使用することができるが、特に両側の側鎖にアル
キル基を有するネオペンチルグリコール等が好ましい。
本発明では、上記のコポリカーボネートジオールに過剰
モルの有機ジイソシアネートを反応させて両末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーを製造する
。この際用いられる有機ジイソシアネートとしては、例
えば、m−及びPフェニレンジイソシアネート、2,4
−及ヒ2.6トルイレンジイソシアネー1−1p−キシ
リレンジイソシアネート、4,4′−ジメチル−1,3
−キシリレンジイソシアネート、1−アルキルフェニレ
ン−2,4−及び2,6−ジイソシアネート、3(α−
イソシアナートエチル)フェニルイソシアネート、2,
6−ジエチルフェニレン−14−ジイソシアネート、ジ
フェニルメタン−4,4′ −ジイソシアネート、ジフ
ェニル−ジメチルメタン−4゜4′−ジイソシアネート
、ジフェニルエーテル4.4′−ジイソシアネート、ナ
フチレン−1,5ジイソシアネート、1,6−へキサメ
チレンジイソシアネート、シクロヘキシレン−4,4′
 −ジイソシアネート、4,4′ −ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート1,3−ビス(α、αジメチル
イソシアネートメチル)ベンゼン並びに1.4−ビス(
α、αジメチル イソシアネートメチル)ベンゼン等が
挙げられる。好ましくはベンゼン環を有するジイソシア
ネート化合物で特にジフェニルメタン−4,4′ −ジ
イソシアネートが好ましい。
本発明でいう過剰モルとは、本発明で用いられるコポリ
カーボネートジオールのモル量と有機ジイソシアネート
のモル量の比が1:1.3〜1 :3.0で好ましくは
1:1.5〜1:2.5である。
2官能活性水素化合物としてはエチレンジアミン、1.
2−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1
,4−シクロへキシルジアミン、1,3シクロへキシル
ジアミン、1,4−テトラクロロキシリレンジアミン、
1,3−テI・シクロローキシリレンジアミン、1,4
−キシリレンジアミン、1.3−キシリレンジアミン、
4,4′−ジフェニルメタンジアミン、ヒドラジン、1
,4−ジアミノピペラジン、エチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1.8−ヘキサンジオール、水等
の1種またはこれらの2種以上の混合物があげられる。
好ましいのはジアミン類であり、エチレンジアミンが特
に好ましい。ウレタン重合体の製造は、溶媒の存在下又
は無存在下で行なってよい。その場合、ポリウレタンの
溶媒としてはN、N −ジメチルホルムアミド、N、N
−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、ヘキサメ
チルホスボンアミド等があげられる。
通常、ポリマージオール1モルに対し1.3〜380モ
ルの有機ジイソシアネートを溶媒の存在下又は非存在下
に反応させ、両末端がイソシアネート基であるウレタン
プレポリマーを得る。この場合第3級アミンやスズ化合
物等の反応を促進する触媒あるいは酸性の負触媒を使用
することもできる。
次いで2官能性活性水素含有化合物により鎖延長反応を
行いポリウレタン溶液を得る。
3 4 ウレタンプレポリマーを2官能性活性水素含有化合物で
、鎖延長して得られた重合体は、アミン又はアルコール
及びアルキルヒドラジン類等の1官能活性水素含有化合
物により常法によって末端停止してもよい。
本発明において、ポリウレタン中に防菌剤、防黴剤、平
滑剤、その他通常添加されるヒンダードフェノール類、
ヒンダードアミン類、紫外線吸収剤、第3級アミン化合
物、ガス変色防止剤、酸化チタンのような顔料等の添加
剤を併用することができる。
本発明で得られるコポリカーボネート系ウレタン重合体
を通常用いられるエーテル系及びエステル系ウレタン重
合体と任意にン丘合した後、紡糸した繊維は、各々の欠
点である耐久性が向上するという利点がある。その場合
、ポリマー相互の相溶性の点からエステル系ウレタン重
合体と混合する方が好ましい。
本発明から得られるコポリカーボネート系ウレタン重合
体溶液は、常法の乾式、湿式又は溶融紡糸方法によって
紡糸することができるが、乾式紡糸が好ましい。
紡糸された糸条は仮撚され油剤が付与される。
油剤の種類は特に限定されないが、一般に使用されるジ
メチルポリシロキサンのほか、メチル基の一部を他のア
ルキル基やフェニル基で置換したジオルガノポリシロキ
サン、エポキシ基、アミノ基、ビニル基等を導入した変
性ポリシロキサンのようなオルガノポリシロキサンや鉱
物油を主成分とした油剤が好ましい。特にコポリカーボ
ネートジオールをソフト成分として使用したポリウレタ
ンに対してはオルガノポリシロキサン主体のストレート
オイルが特に好適である。
本発明の方法で製造されるコポリカーボネート系ウレタ
ン弾性繊維は、特に室内外のプールにて着用される競泳
用又はファション用水着の素材として有用である。
本発明の方法で、なぜ優れた商業生産性及び商品価値の
高められたコポリカーボネート系ウレタン弾性繊維が得
られるのかその理由は充分明らかではないが、弾性繊維
は、一般の樹脂成形品とは異なり、加工(紡糸)工程及
び製品(編立)工程が極めて難しく、その為、原料ジオ
ールに対する要求品質も樹脂成形品よりも格段に厳しい
ものが要求されている。そこでウレタン弾性繊維の原料
の約7割を占めるジオール成分が極めて非結晶性である
ことが、紡糸前の重合原液及び紡糸中の配向伸長時並び
に紡糸後の製品(生地)化工程での伸長時に重要な影響
を与えていること、本発明方法の少なくともA、B及び
Cの3種以上の構成単位からなるコポリカーボネートジ
オールによって初めてコポリカーボネート系ウレタン弾
性繊維としての商業的意味をもつまで、非結晶性のレベ
ルが高められた為と推測される。
次に本発明の評価方法について説明する。
原液の粘度安定性; 紡糸用ポリマー原液を溶媒が飛散しない密封容器に入れ
、30°Cのセーフティオーブン(タバイエスペック■
商品名5PS−222型)内に7日間放置した後の30
°Cにおける重合紡糸用原液を、粘度計(東京計器■商
品名EHD型)を用いて測定(セフティオーブン投入後
粘度)し、 各重合紡糸用ポリマー原液のセーフティオ
ーブン投入前の粘度との上昇差(poise/30°C
)をもって安定性の尺度とした。
紡糸の可紡性; 紡糸可紡性テストは重合直後の経時増粘前の原液を用い
て行なった。
乾式紡糸において40デニール15フイラメントの糸を
一旦捲取速度をYm/minに3分間固定した後、捲取
速度を徐々に上昇させ、紡糸筒内で糸切れを発生した時
点での捲取速度X m/minとより次式に従って算出
した1フィラメント当りの極限単糸デニールで紡糸原液
の紡糸安定性(可紡性)を評価した。
1フィラメント当りのデニールが小さい程その紡糸原液
は、高速紡糸での紡糸安定性が高い。
7 =18 Xは、糸切れ時の捲き取り速度(m/m1n)である。
第1表では初速度400 m/m1n(Y=400)第
3表では初速度600 m/m1n(Y =600)で
評価した。
破断強度、伸度; 引張試験機(オリエンチックθ未商品名[]TM−ll
1100型)により温度20°C1湿度65%の条件下
で測定した。
5cmの試料長のものを、1000%/分の歪速度で延
長した時の試料破断時の値である。
弾性回復率; 前記と同様の引張試験機を用い同様の条件下で測定した
5cmの試料長のものを、1000%/分の歪速度で3
00%までの伸長回復を3回繰り返した時の3回目の残
留歪の値である。残留歪とは、回復時の応力がOになっ
た時の試料5 cm長からの歪み(%)のことである(
第1図に示す)。
耐塩素性; 10cmの試料長のものを50%伸長した状態で、精練
剤(花王−アトラス(KAO−ATLAS)■商品名ス
コアロールC−75)を2 g/1.及び酢酸と酢酸ア
ンモニウムでpH=4に調整した水溶液中で60分煮沸
した後、水洗後45°Cで乾燥した試料を30°C1流
速3.0 cm/secで循環している3 p、p、m
濃度に調整した次亜塩素酸ナトリウム水溶液が入ってい
る容器の中に浸漬し、浸漬時間ごとに試料を取り出し、
破断強度を測定し、破断強度が、処理前の破断強度の半
分になった時点での浸漬処理時間(hr)である。
耐光性; 洗濯処理を行なった糸をスガ試験機■製のフェードメー
ターによって、40デニールのポリウレタン弾性繊維に
紫外線を照射し、糸強力の半減時間を測定した。洗濯処
理は40デニールのポリウレタン繊維を50%伸長下で
1時間水中で煮沸した後、市販の洗剤(花王■商品名新
ニュービーズ)を1.3g/ffiの濃度で溶解した洗
濯液中で、40°Cで40分洗濯した後、水洗し、45
°Cで15分間乾燥する方法で実施した。
耐黴性; 試料を丸編機(小池機械製作所■商品名モデルTN−7
)を使用し、膿みドラフト1.45で九編地を作成し、
水に十分浸した布帛に包み込み、恒温恒温機(30°C
×90%RH条件)内に放置し、黴発生による編地のピ
ンホールを目視検査し、放置してからピンホール発生迄
の経口で評価した。
工程性能評価; 整経時糸切れ回数 西独リバー社製整経機を使用し、下記の条件で40デニ
ールの糸を整経した時の整経時の糸切れ回数を測定した
。仕掛本数600チーズ、整経長45,000m 、積
極送り出しクリール速度75m/min 、ビーム速度
150m/min、ブレストレッチ145%及びビーム
ストレッチ100%であった。
編立時の糸切れ回数 西独カールマイヤー社製トリコットi機を使用し、交編
相手素材としてナイロン50デニールを使用し、ランナ
ー速度はナイロン糸のフロント160m/ min 、
ウレタン弾性域Hのバック80m/minで各20反の
2ウエイ[・リコット生地を編立てた時の糸切れ回数を
測定した。
染色後仕上生地品位; 前記の方法で編立てた2ウエイトリコツト生地を下記の
条件で染色加工仕上を行なった後、2時間後に仕上生地
表面の外観均一性を下記A、B。
Cの3段階で評価した。
A級−−−一−−−染むらもな(、均一であるB級−一
−−−−一部分的に不均一なところがある0級−−−−
−−一不均一なところが全面に目立つ染色加工仕上条件
は、下記工程順に行った。
(1)プレウエット工程;精練剤(花王−アトラス(K
Δ0−ATLAS)■商品名スコアロールC−75) 
2g/lの濃度に調整した水溶液(50°C)の入った
浴槽に生地を10秒間浸漬し、その後水によって煮沸(
90〜95°C)を30秒間行なう。
(2)プレセット工程;190°Cで50秒間ピンテン
ター型ベーキング装置にて処理する(密度をコース10
0±3、ウェル80±3に合わす)。
(3)染色工程;染料(バイエル ジャパン■商晶2 
] 2 塩ブランクフォー(Blankophor)CL ) 
3.0g/ Q、染色助剤(三洋化成■商品名イオネッ
トラップ50 ) 3.0g/ 12、浴比1:5の割
合で調合した水溶液を酢酸と酢酸ナトリウムでpH=4
.0に調整した水溶液80〜85゛C中に生地を入れ、
2時間染色する。
(4)  ファイナル セント工程;180°Cで30
秒間ピンテンクー型ベーキング装置にて処理する(密度
をコース90±3、ウェル70±3に合わせる)。
数平均分子量; ポリカーボネートジオールの数平均分子量はOH価によ
って求めた。構成成分A、B及びCの割合ば、強アルカ
リジオールを分解した後、G1 C又はり、  Cによ
ってその相当するアルコールを測定する一般的方法、又
は、ジオール製造時の仕込み原料に対する反応量と未反
応量の測定又は、NMRによる測定のいずれか又は組み
合せる方法によって求めることができる。
ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、次式で算
出される。
数平均分子量(M五) −11220010H価OH価
の測定 無水フタル酸ピリジン液(無水フタル酸42g/ピリジ
ン300cc )を三角フラスコに約10g精秤(WS
)L、サンプル(ポリカーボネートジオール)を約5g
精秤(S)シ、三角フラスコ上部には冷却管を取付けて
100°Cのグリセリンバス内で2時間反応させる。
次に、室温迄冷却した後、ピリジン水溶液(ピリジン2
00cc/蒸留水100 ccを冷却管の上部から、洗
浄を含め約20g注入し、完全に混合する。空試験とし
て同様の操作を、サンプルのみ入れずに行ないその時の
無水フタル酸ピリジン液量を(W B )とする。その
後、0.5N−KOHエタノール溶液で滴定する。(l
、) 空試験も同様に滴定する。(ρ5) OH価の算出は次式で表わされる。
/  ; 0.5N−KOHエタノール溶液の力価S 
;ポリカーボネートジオール量(g)WB;空試験用無
水フタル酸ピリジン液量(g)W3;サンプルと反応さ
せる無水フタル酸ピリジン液量(g) !B:空試験の滴定量(mu) 2、;サンプルの滴定量(mffi) [実施例] うレタン重合における組成はコポリカーボネートジオー
ル:  4,4’ジフ工ニルメタンジイソシアネートカ
月:1.96モル比、ジエチルアミン:エチレンジアミ
ンが4.6 : 95.4モル比で重合した。本実施例
及び比較例中に使用したポリカーボネートジオールの数
平均分子量は2500〜4000のもので、また比較例
のポリテトラメチレングリコールの数平均分子量は20
00のもの、ポリエステルジオール(アジピン酸:エチ
レングリコール:1,4ブタンジオールは1.00:0
.6  :0.4モル比)は、両末端が水酸基で数平均
分子量が2500のものを使用し、 5− 上記の組成に従って下記ウレタン重合の代表例に準した
方法でウレタン重合させた。
ウレタン重合の代表例を挙げると両末端に水酸基をもつ
コポリカーボネートジオール(A : 65、1 B:32、Cの+OC:H2C1+。−〇C−)−:3
なる割合で、かつ数平均分子量3600) 1800g
、4,4′ジフ工ニルメタンジイソシアネート240g
、、N、N’ −ジメチルアセトアミド1150gを、
窒素ガス気流中で40°Cにおいて3時間撹拌しつつ反
応させてプレポリマーのN、N’ −ジメチルアセトア
ミド溶液を得た。
次いで、これを室温に冷却した後に、乾燥したNN′−
ジメチルアセトアミド1900gを加え、室温で撹拌し
ながら溶解させて均一なプレポリマー溶液とした。
これとは別に、エチレンジアミン26.9g 、ジエチ
ルアミン3.13g、、N、N’ ジメチルアセトアミ
ド1780gからなる溶液を準備しておき、これにプレ
ポリマー溶液を激しく撹拌しながら滴加する。滴加と同
時に徐々に粘度が上がり、滴加終了後約306一 分撹拌後、30°Cで1200ポイズの粘稠液を得た。
第1〜第3表に示す実施例1〜7及び比較例1〜6並び
に実施例8〜12及び比較例9〜10の各種ジオールを
用いたウレタン重合反応後の粘度は30°C1ポリマ一
濃度30%(N 、 N ’ ジメチルアセトアミド溶
液)で、」600〜1200ポイズの粘稠液であった。
実施例1〜7及び比較例1〜8 上記のウレタン重合液を紡速400m/minの条件で
乾式紡糸し、第1表〜第2表の実施例1〜7及び比較例
2〜6に示す40デニールのウレタン弾性繊維を得た。
これらのウレタン弾性繊維(実施例1〜7、及び比較例
2〜6)の破断強度については、全て60〜65gの範
囲内のもので優れたものであった。
実施例1〜7及び比較例2〜6によって得られたウレタ
ン弾性繊維について商業生産性と商品価値評価を行った
。その結果を第1表に示す。
さらにまた、実施例1〜3及び5〜6及び比較例3,7
及び8のウレタン弾性繊維について耐久性の評価を行っ
た。その結果を第2表に示す。
実施例8〜12及び比較例9.10 前記実施例と同様にウレタン重合液を得た。
さらに第3表に示す、紡速600m/minの条件で乾
式紡糸した実施例8〜12及び比較例9,10の40デ
ニールのウレタン弾性繊維を得た。
これらの糸の破断強度については全て60〜65gの範
囲内のもので優れたものであった。これらの糸を用いて
商業安定性と商品価値並びに工程性能及び染色後仕上生
地の品位について評価した。その結果を第3表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によって低コスト商業生産安定性特に
高速での商業生産安定性のもとに商品価値の高いウレタ
ン弾性繊維を得ることができる。
この繊維は従来から使用されてきたエーテル系及びエス
テル系ウレタン弾性繊維のもつ各々の欠点である耐塩素
性、耐光性及び耐黴性を同時に解決した水着用ウレタン
弾性繊維素材として極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は弾性回復率を説明する応力と歪の関係を表わす
グラフを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、繰り返し単位として A:▲数式、化学式、表等があります▼と、 B:▲数式、化学式、表等があります▼と、 C:▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Xは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼を除く炭 素原子数2から10の直鎖又は分岐したアルキレン基又
    は2価の脂環族炭化水素基を示す。)で表わされる構造
    単位で、AとBとの割合が70:30〜30:70で、
    かつAとBとの和が80〜99.9に対して、少くとも
    1種以上のCから選ばれるCの割合が20〜0.1であ
    って、しかも数平均分子量が1500から5000であ
    る末端が水酸基からなるコポリカーボネートジオールに
    、過剰モルの有機ジイソシアネートを反応させて両末端
    にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを製
    造し、次いで、分子内に2個の活性水素を含有する化合
    物で鎖延長したウレタン重合物を紡糸することを特徴と
    するコポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造方法
    。 2、コポリカーボネートジオールの数平均分子量が25
    00から4000である特許請求の範囲第1項記載のコ
    ポリカーボネート系ウレタン弾性繊維の製造法。
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