JPH03234508A - 成形型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は合成樹脂のような熱可塑性材料の成形に利用さ
れる型に係り、特に型の温度調節に関するものである。

（従来技術） 合成樹脂或は合成樹脂をバインダーとする金属粉末のよ
うな熱可塑性材料の成形において、型の温度が外観、内
部ひずみといったような成形品の品質や成形サイクルの
ような成形の作業性に影響を与える。

したがって、本質的に成形性の悪い合成樹脂の場合は勿
論であるが、ガラス繊維、金属或はセラミックス粉末等
が多量に配合された合成樹脂も成形性が悪くなっている
ので良好な成形品を効率良く得るためには型の温度管理
か極めて重要となる。

このため、成形性の悪い熱可塑性材料を成形するための
型には、水或は油のような熱媒体を循環させるための流
路か設けられていて、この流路に所定の温度に加熱され
た熱媒体を流して型の温度管理を行う。

最近は、型変換を頻繁に行う必要のある多品種少量生産
においては、型の製作及び交換の合理化のために、第８
図に示すように、パーティング面にキャビティ或はコア
の型形状部５を設けた入子型４をモールドベースｌに設
けた入子穴３に嵌合させ成形型とするとすることが多く
なった。

この場合は、熱媒体流路２はモールドベース１の入子穴
３の上下の２本の貫通穴として設けられており、この２
本の貫通穴をホースで連結して熱媒体の循環路が作られ
る。

（従来技術の課題） しかしなから、モールドベースｌに熱媒体流路２を設け
たのでは、熱媒体流路２か温度調節を必要とする入子型
４の型形状部５から離れてしまって、速やかに形影状部
５を所定温度にするのが難しかった。

これは、モールドベースｌは、種々の大きさの入子型を
嵌合できるよう比較的大きな入子穴３が設けられている
ので、入子型４の型形状部５か小さな場合にはモールド
ベースｌの熱媒体流路２と入子型４の型形状部５とが離
れてしまうからである。

例えば、８０℃の熱媒体（水）を熱媒体流路２に流して
も型形状部５は３０〜４０°Ｃにしかならず、数十ノヨ
ットの成形をした後にようやく８０℃になり、時間及び
材料の無駄が多くなり、また成形時の型の温度制御にも
バラツキが出て、良品を成形するのが難しかった。

また、熱媒体流路をモールドベースに代わって入子型の
型形状部の近（に設けることが考えられるが、これでは
入子型の加工費が上がってしまってモールドベース利用
の本来の意味がなくなってしまい、さらに様々な型形状
をした個々の入子型に対し、適切な位置を定めて熱媒体
流路を加工するのは大変難しい。

本発明は、前記したような従来技術の欠点を解消し、型
の製作費を上げろことなく温度調節に効果的な位置に熱
媒体流路を設け、多品種少量生産に適合した成形型を提
供することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） すなわち本発明は、パーティング面に型形状部が設けら
れた入子型を筒状の取付治具に嵌合した入子体と、この
入子型を嵌合する入子穴を設けたモールドベースとから
成り、型の温度調節用の熱媒体流路を入子体に設けたこ
とを特徴とする成形型である。

（作用） 本発明は面記したように構成され、入子型を取付治具を
介してモールドベースの入子穴に装着しているので、入
子型の型形状部の大きさに応じた大きさの取付穴を持つ
何種類かの取付治具を用意し、モールドベースに代って
この取付治具に熱媒体流路を設けることができる。

これにより熱媒体流路は、加工は容易であるととも入子
型の型形状部に近づいた位置に設けることができ、しか
も入子型側々への加工は必要ないので型の製作費が上る
こともない。

さらに、取付治具を型枠として溶融金属、金属粉入り液
状合成樹脂等の型取り材の流し込みにより簡易型として
入子型を作ることもでき、この場合はモールドベースの
取付のための加工が省略できるとともに、簡易型中に熱
媒体流路を容易に作ることができる。

（実施例） 本発明の第１の実施例が第１図〜第４図に示されている
。

第１図において、６はポケット穴加工により入子を嵌め
込むための入子穴７を設けたモールドベースであり、こ
のモールドベース６の左右の側面には熱媒体流通穴１０
の設けられた連結プラグ９を熱媒体のシールのためのＯ
リング１１を介してねじ込むための入子穴７に達するね
し穴８が設けられている。

Ｉ２は、型形状部２Ｉかパーティング面に設けられた入
子型２０を嵌め込むための取付穴１３を設け、前記モー
ルドベースの入子穴７に嵌め合わされる筒状の取付治具
であり、この取付治具の左右の側面には、前記連結プラ
グ９の熱媒体流通穴１０に連通し取付穴１３に達する熱
媒体流入口１４及び流出口１５が設けられ、１６は入子
型２０取付用のねじ穴である。

取付治具１２の内面には、第２図及び第３図に示すよう
に、熱媒体流路Ｉ７が溝加工されており、勿論熱媒体流
路１７は前記取付治具１２に設けた熱媒体流出入口１４
及び１５に連通している。

熱媒体流路１７の囲りに設けた溝１８には０リング１９
が嵌め込まれていて、熱媒体のシールを行っている。

以上のように構成される成形型が組立てられた状態は第
４図に示す通りであり、先ず入子型２０を取付治具１２
の取付穴Ｉ３に位置合わせを行って嵌め込んた後ねじ穴
１６を利用してねし止めする。

これにより、０リング１９によってソールされた熱媒体
流路１７が取付治具１２と入子型２０との境界面に設け
られたモールドベース６の入子穴７に嵌め込まれる入子
体が形成される。

次に前記したように取付治具Ｉ２に入子型２０を嵌め込
んだ入子体をモールドベース６の入子穴７に位置合わせ
を行いつつ嵌め込み、突出ピン２２の取り付は等を行っ
て成形型は完成する。

したがって、連結プラグ９に接続される連結ホースを通
って温度調節器から送られてくる所定温度の水、油等の
熱媒体は取付治具１２の熱媒体流入口１４から熱媒体流
路１７に入り熱媒体流出口１５から出て温度調節器に再
び戻るような循環を行って入子型２０を所定温度に加熱
するような温度調節を行う。

この際、取付治具１２の取付穴１３の大きさを適当に選
ぶことによって、入子型２０は型形状部２１の大きさに
合わせて最少とすることができ、しかも熱媒体流路１７
が入子型２０の外周に接して設けられているので、効果
的な温度調節ができる。

なお、入子型２０は勿論切削加工によって製作しても良
いが、取付治具１２を型枠として利用し、例えば亜鉛合
金の鋳造によって簡易型として製作すると、取付治具１
２の取付穴１３へ嵌め合わせるための加工が省略できる
。

第５図には第２の実施例が示され、これは２点鎖線で示
される取付治具２３の内部に穴加工を行って熱媒体流出
入口２５及び２６を連通する熱媒体流路２４を設けた例
である。

第６図及び第７図には第３の実施例が示されていて、こ
れは入子型３３の背面の周囲に熱媒体流路３４としての
溝を設けた例である。

この場合は取付治具２７に取付穴２８及び熱媒体流出入
口２９．３０を設けることは前記実施例の場合と同様で
あるが、熱媒体流路３４の開口面を塞ぐための背当板３
１も用意する必要があり、この背当板３１には突出ピン
３５を通すための穴３２が設けられている。

この実施例における背面に熱媒体流路３４としての溝を
設けた入子型３３は切削加工によって製作しても良いが
、これでは入子型の製作費が上がってしまうので簡易型
として製作することが好ましい。

すなわち、取付治具２７を型枠として、例えば亜鉛合金
の鋳造によって簡易型として製作すると、熱媒体流路３
４は鋳造によって作られるので、前記２つの実施例の場
合のような取付治具２７に対する熱媒体流路を作るため
の加工も省略でき、製作費は大幅に安くなる。

（効果） 本発明は前記したような構成及び作用のものであり、そ
の効果は入子型をモールドベースに直接取り付けるので
はなく、取付治具を介して取り付けることによって、型
の温度調節をするための熱媒体流路を効果的な位置に容
易に設けることができることである。

これにより、従来成形が極めて難しかった１０％のガラ
ス繊維入りポリカーボネート樹脂の射出成形においても
、型の温度を速やかに所定温度にセットでき、第１シヨ
ツトから良好な成形ができ、しかも８０℃±２℃の熱媒
体としての水の熱媒体流路の循環によって、型の温度は
７８℃±４℃とバラツキが殆どない状態となり、連続し
て良好な成形ができた。

さらに、入子型を亜鉛のような溶融金属や金属粉末入り
のエポキシ樹脂のような液状型取り材をマスターの配備
された型枠内に流し込んだ後硬化させ型作りをする簡易
型として製作し、この際に取付治具を型枠として利用す
ると、型の取付面や熱媒体流路の加工を省略でき、型の
製作費が大幅に安くなる。

また、前記実施例は、合成樹脂の成形に利用される射出
成形型の加温についてであったが、本発明の型はアルミ
ニウム、亜鉛等のダイカストにおいて型の冷却を行う場
合のように、熱媒体を利用して型の温度制御をする総て
の型に利用できるものである。

以上のように本発明は、型の温度制御か適確に行え、し
かも製作品が安く、多品種少量生産には特に適合した成
形型を提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第７図は本発明の実施例を示し、第１図〜第４
図は第１実施例を示す図で、第１図は型の斜視図、第２
図は取付治具の斜視図、第３図は取付治具の側断面図、
第４図は型の側断面図を示し、第５図は第２実施例の取
付治具の斜視図を示し、第６図及び第７図は第２実施例
を示す図で、第６図は取付治具に入子型を嵌合した入子
体の斜視図、第７図は同じく入子体の側断面図を示し、
第８図は従来例の斜視図である。 １．６・・・モールドベース、２．１７，２４．３４熱
媒体流路、３．７・・・入子穴、４，２０・・・入子型
、５．２１・・・型形状部、１２，２３．２７・・・取
付治具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パーティング面に型形状部が設けられた入子型を筒状の
   取付治具に嵌合した入子体と、この入子体を嵌合する入
   子穴を設けたモールドベースとから成り、型の温度調節
   用の熱媒体流路を入子体に設けたことを特徴とする成形
   型。