JPH03232948A - 耐浸炭性にすぐれた耐熱鋼 - Google Patents

耐浸炭性にすぐれた耐熱鋼

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Publication number
JPH03232948A
JPH03232948A JP3044090A JP3044090A JPH03232948A JP H03232948 A JPH03232948 A JP H03232948A JP 3044090 A JP3044090 A JP 3044090A JP 3044090 A JP3044090 A JP 3044090A JP H03232948 A JPH03232948 A JP H03232948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant steel
resistance
improving
carburizing resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP3044090A
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English (en)
Inventor
Koji Tsuchida
土田 公司
Teruo Yoshimoto
葭本 輝夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP3044090A priority Critical patent/JPH03232948A/ja
Publication of JPH03232948A publication Critical patent/JPH03232948A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炭化水素類の熱分野・改質反応管材料等とし
て有用な耐浸炭性にすぐれた耐熱鋼に関する。
〔従来の技術〕
炭化水素類の熱分解・改質反応管、例えばエチレン製造
用クランキングチューブは、管内を通過するナフサ、エ
タン等を高温高圧条件下に熱分解させる反応器であり、
近時は反応の効率化、生産性向上等の要請から、温度約
1100″Cをこえる高温操業も一般化しつつある。
その管内の反応は、反応系からの固形炭素の析出現象を
伴い、析出した炭素は管内面に付着する。
管内面に固形炭素が付着すると、高温熱影響下に管壁内
部への炭素の拡散侵入(浸炭)が生じ、浸炭の進行に伴
って管材質の経時変化をきたす。特に、延性の低下は顕
著であり、高圧操業下、脆化による管体の割れ発生の危
険が増大する。従って、耐浸炭性は反応管材料の実使用
上極めて重要な特性である。
従来より、その反応管材料として、ASTMHP材(0
,4C−25Cr−35Ni−Fe)や、その改良材と
してNb、Mo、W等の元素が添加されたものが賞月さ
れてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記HP材は、約900〜1050°Cの温度域で使用
される材料であり、その温度域において良好な耐浸炭性
を示すが、1050°Cをこえる使用条件における浸炭
抵抗性は乏しい。HP改良材は、1050°Cをこえる
温度域においてHP材を凌ぐすぐれた耐浸炭性を示す材
料である。しかしながら、1100°Cをこえる高温域
における十分な耐浸炭性を保証することはできない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、11oo’
cをこえる高温度域において良好な耐浸炭性を有する耐
熱鋼を提供する。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明の耐熱
鋼は、C:0.3〜0.8%、Si:3%を越え、5%
以下、Mn:1.5%以下、Cr:25〜40%、 N
 i : 25〜40%、 Al :0.2〜2%、残
部実質的にFeからなる化学組成を看している。
本発明の成分限定理由は次のとおりである。
C:0.3〜0.8% Cは、オーステナイト基地の固溶強化、およびCr、M
o等の炭化物の形成による分散強化作用により高温クリ
ープ破断強度を高める。この効果は0.3%以上の添加
により得られ、添加増量に伴って増大する。しかし、多
量の添加は、クロム炭化物等の析出量の増加に伴う延性
や熱疲労特性の劣化をきたす。このため、0.8%を上
限とする。
S 1 : 3〜5% Siは、溶湯の脱酸・流動性改善のために添加される元
素であるが、本発明ではそれにとどまらず、耐浸炭性改
善元素として重要な役割を有している。その多量添加に
伴う耐浸炭性改善効果は顕著である。添加量を3%越と
したのは、1100″C以上の高温使用条件における十
分な耐浸炭性を確保するためであり、その効果は添加増
量に伴って増大する。しかし、5%をこえると、溶接性
が損なわれるので、5%を上限とする。
Mn:1.5%以下 Mnは脱酸・脱硫元素として添加されるが、そのための
添加量は1.5%までで十分である。またそれをこえる
と、高温クリープ破断強度や耐浸炭性の低下傾向を招く
。このため、1.5%以下とする。
Cr:25〜40% Crは、高温強度、耐高温酸化性、および耐浸炭性等の
改善に有効な元素であり、1100″C以上の高温域に
おける前記特性を確保するためには少なくとも25%の
添加を必要とする。この効果は、添加増量に伴って増大
するが、あまり多くなると、鋳造凝固過程での割れが生
じ易くなり、また高温使用に伴う炭化物の過剰析出によ
り延性の劣化が著しくなるので、40%を上限とする。
Ni:25〜40% Niは、Cr、Mn等の元素と共に、安定なオーステナ
イト基地を形成し、高温強度や耐高温酸化性を高めると
共に、耐浸炭性の向上に奏効する元素である。特に、1
100°C以上の高温域における良好な耐浸炭性を確保
するには、25%以上の添加を必要とする。添加増量に
伴って、上記緒特性の向上をみるが、約40%をこえる
と、効果はほぼ飽和し、それ以上の添加は経済的でない
。よって、40%を上限とする。
Al70.2〜2% AIは、耐高温酸化性の改善に奏効するだけでなく、耐
浸炭性の向上に有効な元素である。l 100°C以上
の高温使用条件での、耐浸炭性改善効果を十分ならしめ
るためには、少なくとも0.2%の添加が必要であり、
その効果は添加増量に伴って大きくなる。しかし、2%
をこえるとその効果はほぼ飽和し、またそれ以上の添加
は、鋳造凝固時の割れ発生傾向の増大、および高温使用
に伴う延性の劣化を招く。このため、2%を上限とした
なお、通常の合金溶製技術上不可避的に混入する不純物
はこの種の鋼に許容される範囲内で混在して差し支えな
(、例えば0.03%以下のP、 0.03%以下のS
の混在によって本発明の趣旨が損なわれることはない。
〔実施例〕
高周波誘導溶解炉で溶製した溶湯を、遠心力鋳造に付し
て管材を得た。管サイズ(機械加工後)は、外径100
胴、肉厚5ミリ、長さ10100nである。
各供試管材の化学組成を第1表に示す。表中、No、 
1〜3は発明例、No、101〜105は比較例(No
、105はHP改良材相当)である。
各供試管材の内部に、固体浸炭剤(テグサKG30、B
aC○3含有)を充填し、温度1150°Cに300時
間加熱保持する浸炭試験に付し、試験後、管体壁肉の深
さ方向の各位置から切粉を採取して、浸炭による各位置
の炭素増量を化学分析により測定した。測定結果を第1
図に示す。
第1図に示したように発明例の耐熱鋼管材(No。
1〜3)は、1100°Cをこえる高温環境においてH
P改良材(No、 105)に勝る良好な浸炭抵抗性を
有している。なお、比較例No、 101〜No、 1
04は、Siの増量(No、 101<No、 102
<No、 103<No、 104)に伴い、特にSi
3%以上の添加により耐浸炭性が大きく向上することを
示しているが、発明例(No、L〜3)のように、Si
の増量とAIの添加により更にその耐浸炭性が強化され
ることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の耐熱鋼は1100°Cをこえる高温域において
、従来材であるHP改良材等を凌ぐすぐれた耐浸炭性を
有しているので、エチレン製造用クランキングチューブ
等の反応管材料として有用であり、近時の高温操業にお
ける管材の耐久性や安全性の向上に寄与するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は浸炭試験材の深さ方向の炭素増量分布を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、C:0.3〜0.8%、Si:3%を越え、5%以
    下、Mn:1.5%以下、Cr:25〜40%、Ni:
    25〜40%、Al:0.2〜2%、残部実質的にFe
    からなる耐浸炭性にすぐれた耐熱鋼。
JP3044090A 1990-02-09 1990-02-09 耐浸炭性にすぐれた耐熱鋼 Pending JPH03232948A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195138A (ja) * 1992-01-24 1993-08-03 Kubota Corp すぐれた耐浸炭性と高温低応力条件下における高いクリープ破断強度を備える耐熱合金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05195138A (ja) * 1992-01-24 1993-08-03 Kubota Corp すぐれた耐浸炭性と高温低応力条件下における高いクリープ破断強度を備える耐熱合金

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