JPH0323251A - 透光性弗化カルシウム焼結体及びその製造方法 - Google Patents

透光性弗化カルシウム焼結体及びその製造方法

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JPH0323251A
JPH0323251A JP1153890A JP15389089A JPH0323251A JP H0323251 A JPH0323251 A JP H0323251A JP 1153890 A JP1153890 A JP 1153890A JP 15389089 A JP15389089 A JP 15389089A JP H0323251 A JPH0323251 A JP H0323251A
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JP
Japan
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calcium fluoride
sintered body
light
sintered compact
purity
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JP1153890A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Shibata
柴田 憲一郎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透光性に優れた多結晶弗化カルシウム焼結体
、特に厚さ3mlII1以上で使用する赤外光センサー
用赤外透過窓材等の用途に好適な透光性弗化カルシウム
焼結体、及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
弗化カルシウム(OaF )は蛍石として知られる弗化
物で、多くは単結晶の形で窓材あるいはレンズ等の光学
部品として用いられる。
しかし、単結晶は臂開性があるため強度的に不安定であ
る。そこで、粉末原料から出発した多結晶焼結体であれ
ば強度的に安定であり、良好な透光性材料が得られる可
能性があるため、各種の方法によって製造が試みられて
いる。
このような弗化カルシウム焼結体の製造方法として、例
えば特公昭42 − 530号公報には、弗化カルシウ
ム粉末を10 −’mi g台の高真空中において、7
60 〜927 C’の温度及び2109 〜3516
 kg/cm” ノ高圧力でホットプレスする方法が、
及び特開昭64−42348号公報には弗化カルシウム
粉末を950〜1100 C’の温度及び250 〜2
000 Ieg/Cm”の圧力で焼結する方法が夫々開
示されている。
しかしながら、前者の真空中でのホットプレス法では2
100 kftta”以上の高圧を必要とするため、通
常用いているグラファイトの型材では強度的に不足し、
高圧に耐える特殊な合金製の型材が必要となる。従って
、高価な型材のためコスト高となったり、型の制約から
大型材の製造が難しい等、工業的な大量生産方法として
は欠点があった。又、後者のホットプレス法では、得ら
れる弗化カルシウム焼結体に空孔が残存しやすいためか
、試料厚さ1關以下でも波長2.5〜8μmの領域で平
均透過率40〜50%程度の透光性レベルしか得られて
いない。
上記した従来のホットプレスによる方法で製造された透
光性弗化カルシウム焼結体は、いずれも可視及び赤外領
域での直線透過率が低く、特に厚さ3s+s以上で使用
される赤外透過窓材として用いるには更に直線透過率の
向上が必要であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はかかる従来の事情に鑑み、可視及び赤外領域に
おいて優れた透光性を有し、特に厚さが3餌以上の赤外
透過窓材として有用な、透光性の弗化カルシウム焼結体
、及びその製造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達戒するため、本発明の透光性弗化カルシウ
ム焼結体の製造方法では、純度99.6%以上及び比表
面積(BET値) 9 m/g以上の弗化カルシウム粉
末を、温度750〜1ooo C’及び圧力100〜1
000 ktlrtr“での真空中又は窒素ガス中にお
けるホットプレスにより理論密度比95%以上に緻密化
し、次に温度850 〜1100σ及び圧力1000 
k9Am2以上でHIP処理することを特徴とする。
上記方法によって製造される本発明の透光性弗化カルシ
ウム焼結体は、純度99.6%以上の多結晶弗化カルシ
ウム焼結体からなり、試料厚さ3朋での直線透過率が波
長0.5〜2.0μmの可視及び近赤外領域で平均70
%以上、波長2.0〜8.Ottmの赤外領域で平均8
0%以上であることを特徴とする。
〔作用〕
本発明方法では、真空中でのホットプレス及びその後の
HIP(熱間等方圧プレス)処理によって、高密度で直
線透過率の高い弗化カルシウム焼結体を得ることが出来
る。
原料である弗化カルシウム粉末は不純物吸収による透光
性の低下を防ぐために99.6%以上の純度のも゛のを
使用し、特にIFe等の遷移金属元素の含有は好ましく
ない。又、弗化カルシウム粉末は一次粒子が約0、2μ
m以下、即ち比表面積がBET値で9rrVg以上であ
ることが、微細で且つ緻密な弗化カルシウム焼結体を得
るために必要である。
本発明方法において、ホットプレスは真空中で行ない焼
結温度は750〜110o C’とする。焼結温度が7
50σ未満では理論密度比95%以上の高密度な焼結体
を得難く、1100Cを超えると粒戊長が著しく、粗大
な結晶粒の中に微小な空孔がとり込まれ、これが光散乱
の困子となるため透光性が低下する。又、ホットプレス
の圧力が100 VCjll”未満では理論密度比95
%以上の高密度な焼結体を得ることが難しい。ホットプ
レスの圧力は100kgAII+″以上あれば良いが、
5QQ vm”を超えると強度的に通常のグラ7アイト
型の使用が難しくなり、1000 kQAa”を超える
と高耐熱合金型の使用も斧しいので、1000 VCm
以下とした。
尚、本発明方法では焼結助剤を添加する必要がないので
第2相の析出がなく、これに起困する透過率の低下や光
学的不均一がおこらない。
上記のホットプレスで得られた焼結体は、次のHIP処
理において850〜1100σの温度及び1000kg
/c.m″以上の圧力で等方的に加圧されるので、塑性
変形や拡散機構により空孔の除去が促進され、更に高密
度化及び光学的均一化が達戒され、焼結体の透光性が一
層向上する。HIPで用いるガスは、Ar等の不活性ガ
ス、窒素ガス又は酸素ガス、あるいはこれらの混合ガス
が好ましい。
尚、第1段階のホットプレス処理により焼結体の空孔は
閉気孔となっているので、HIP処理においてはそのま
\高圧を印加でき如何なる型材も必要としない利点があ
る。
しかし、ホットプレスで得られた焼結体の理論密度比が
95%未満の場合には、空孔の多くが所謂解放気孔とな
り、この気孔を通ってHIPで用いる高圧ガスが焼結体
内部に侵入してしまうため、HIPによる高密度化が充
分に進行しない。
上記本発明方法により得られる弗化カルシウム焼結体は
、高純度であると同時に非常に緻密であるから直線透過
率が槙めて高く、3m以上の試料厚さの可視及び赤外透
過窓材として充分な透光性が得られる。又、組織的不均
一性がないので部分的な光の散乱等がなくなり、大型材
であっても光学的に均一な材料が得られる。
〔実施例〕
実施例1 純度99.9%、比表面積13 m’/g (B E 
T値)の高純度弗化カルシウム粉末を、I X 10”
−”torrの真空中において内径50IIJIのグラ
ファイト型を用いて900 Cの温度と3QQ kVf
.m’の圧力で2時間ホットプレスして、理論密度比9
7邦の白色の焼結体を得た。次に、この焼結体をHIP
装置に入れ、Arガスを用い1000σの温度及び20
00ψmの圧力で2時間のHIP処理を行なった。得ら
れた弗化カルシウム焼結体は外観的に無色透明であった
上記の弗化カルシウム焼結体を厚さ3Nに鏡面研磨加工
し、分光光度計で直線透過率を測定したところ、波長0
.5〜2μmの領域で平均75%及び波長2〜8μmの
領域で平均82%(最高90%)の優れた透光性を示し
た。
実施例2 純度99.7%、比表面積11 rIyg (B E 
T値)の高純度弗化カルシウム粉末を、3X]Q−”t
orrの真空中において内径30Nの耐熱合金型を用い
て800σの温度と3QQ iaytra’の圧力で2
時間ホットプレスし、理論密度比96%の白色の焼結体
を得た。更に、この焼結体をHIP装置に入れ、N ガ
スを用い900 C”の温度及び1800 kg/tc
m2の圧力で3時間のHIP処理を行なって、外観的に
無色透明な弗化カルシウム焼結体を得た。
この弗化カルシウム焼結体を厚さ3關に鏡面研磨加工し
、分光光度計で直線透過率を測定したところ、波長0.
5〜2μmの領域で平均73%及び波長2〜8μmの領
域で平均88%の優れた透光性を示した。
実施例3 純度99.8%、比表面積20 m/g (B K T
値)の高純度弗化カルシウム粉末を、8 X 10−”
torrの真空中において内径50簡のグラファイト型
を用いて850 C”の温度と500kgA♂の圧力で
2時間ホットプレスし、理論密度比98%の白色の焼結
体を得た。この焼結体をHIP装置に入れ、Arガスを
用い950 C’の温度及び2000k9A♂の圧力に
て2.5時間のHIP処理を行なった。得られた弗化カ
ルシウム焼結体は外観的に無色透明であった。
この弗化カルシウム焼結体を厚さ3mに鏡面研磨加工し
、分光光度計で直線透過率をS定したところ、波長0.
5〜2μmの領域で平均75%及び波長2〜8μmの領
域で平均82第の優れた透光性を示した。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高密度であり可視及び赤外領域におい
て非常に優れた直線透過率を有する弗化カルシウム焼結
体を提供することが出来る。
この透光性弗化カルシウム焼結体は、厚さ3朋以上で使
用される赤外光センサー用の赤外透過窓等の材料として
特に有用である。
手 統 補 正書 (自発) 千r&2隼6月8日 1. 事件の表示 平戊 1 年 特 許 願 第153890 号 3. 補正をする者 事件との関係

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)純度99.6%以上及び比表面積(BET値)9
    m^2/g以上の弗化カルシウム粉末を、温度750〜
    1000℃及び圧力100〜1000kg/cm^2で
    の真空中又は窒素ガス中におけるホツトプレスにより理
    論密度比95%以上に緻密化し、次に温度850〜11
    00℃及び圧力1000kg/cm^2以上でHIP処
    理することを特徴とする透光性弗化カルシウム焼結体の
    製造方法。
  2. (2)純度99.6%以上の多結晶弗化カルシウム焼結
    体からなり、試料厚さ3mmでの直線透過率が波長0.
    5〜2.0μmの可視及び近赤外領域で平均70%以上
    、波長2.0〜8.0μmの赤外領域で平均80%以上
    であることを特徴とする透光性弗化カルシウム焼結体。
JP1153890A 1989-06-16 1989-06-16 透光性弗化カルシウム焼結体及びその製造方法 Pending JPH0323251A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5502015A (en) * 1992-07-01 1996-03-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Infrared transmitting barium fluoride sintered body
JP2011020917A (ja) * 2009-06-17 2011-02-03 Nikon Corp Ca−Gd−F系透光性セラミックスの製造方法、Ca−Gd−F系透光性セラミックス、光学部材、光学系、及びセラミックス形成用組成物
WO2012165334A1 (ja) * 2011-05-27 2012-12-06 株式会社ニコン CaF2多結晶体、フォーカスリング、プラズマ処理装置及びCaF2多結晶体の製造方法

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