JPH03231923A - 樹脂溶液組成物 - Google Patents

樹脂溶液組成物

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JPH03231923A
JPH03231923A JP2807690A JP2807690A JPH03231923A JP H03231923 A JPH03231923 A JP H03231923A JP 2807690 A JP2807690 A JP 2807690A JP 2807690 A JP2807690 A JP 2807690A JP H03231923 A JPH03231923 A JP H03231923A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童呈上少肌朋分団 本発明は、電子部品の絶縁保護膜の形成材等として好適
に用いられるポリアミドイミド樹脂溶液組成物及びその
硬化物に関する。
従 の   び発 が解゛しようとする課題従来より、
電子部品等の絶縁保護膜として、耐熱性や電気的、機械
的特性に優れたポリイミド樹脂が使用されている。
一般に、このポリイミド樹脂は、一部の高沸点有機溶剤
以外の溶剤には不溶であるために、電子部品等のコーテ
イング材としてこの樹脂を用いる場合には、その前駆体
であるポリアミック酸を有機溶剤に溶解し、これを基材
に塗布し、フィルム状に薄膜化した後、通常300℃以
」二の高温で長時間の加熱処理することにより脱水反応
させて硬化させ、ポリイミド樹脂膜を形成する方法が採
られている。
しかし、このような方法は、高温下での長時間の加熱が
作業工程上、特に省エネルギーの見地から不利であり、
また一方、加熱が不十分な場合には、得られた樹脂の構
造中にポリアミック酸が残存してしまい、このポリアミ
ック酸によりポリイミド樹脂の耐湿性、耐腐食性等の低
下を引き起こすこととなる。特に、電子部品の絶縁保護
膜とする場合には、このような樹脂性能の低下は電子部
品の劣化、短寿命化を招くこととなり、大きな問題とな
る。
このため、この樹脂皮膜形成時に必要な高温での長時間
の加熱を省略する目的で、特定のテトラカルボン酸二無
水物と特定のジアミンとを用いることによって、N−メ
チル−2−ピロリドン等の極性溶剤に可溶なポリイミド
を得る方法(特公昭52−30319号公報、特公昭6
1.−83228号公報、特公昭62−18426号公
報)が提案されている。
この方法は極性溶剤に可溶なポリイミド樹脂を製造し、
この樹脂溶液を基材に塗布し、溶剤を揮発させることに
よって目的とする樹脂皮膜を得るもので、この方法によ
れば、前駆体のポリアミック酸をポリイミドに変換する
ために必要な高温での長時間の加熱は省略できる。
しかし、この方法により得たポリイミド樹脂をN−メチ
ル−2−ピロリドン等の極性溶剤に溶解して用いる場合
、この溶剤の吸湿性が強く、基材に樹脂溶液を塗布する
と、吸湿によって皮膜の白濁が生じ、そのため、加熱後
生成するフィルムの強度に著しい問題を生じる上、作業
性が悪くなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、短時間の熱処
理で接着性、耐熱性、電気的特性に優れた皮膜が得られ
、しかも溶剤が吸湿しても白濁が生じず、皮膜の強度低
下や作業性の悪化といった問題を生じさせることのない
樹脂溶液組成物及びその硬化物を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明者は、上
記目的を達成するため、電子部品等の基材に塗布した後
、成膜する間に吸湿によって白濁化しやすい有機溶剤に
可溶なポリイミドのかかる問題点について鋭意検討を行
なった結果、有機溶剤に可溶なポリイミド樹脂の分子中
に特定のアミド結合を導入することが有効であることを
知見した。
即ち、 (A)下記構造式(1) で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物を30〜7
0モル%、及び下記構造式(2) で示される芳香族ジカルボン酸クロリドを70〜30モ
ル%含有する(A)成分(上記(1)式と(2)式とで
100モル%となる)と、 (B)ジアミン成分として下記構造式(3)(式中、R
1は2価の有機基、R2及びR3は同種又は異種の1価
の有機基、nは1〜100の整数である。) で示されるシロキサンジアミンを5〜80モル%、及び
下記式(43 H2N−−〜R”N)12        ・・・(4
)(式中、R4は芳香族環を含む2価の有機基である。
) で示される芳香族ジアミンを95〜20モル%含有する
(B)成分(上記(3)式と(4)弐とで100モル%
となる)と を用い、」〕記(A)成分と上記(B)成分とを重合さ
せることにより、N−メチル−2−ピロリドンやN、N
−ジメチルアセトアミドといった極性溶剤のみならず、
エーテル系、ケトン系等の溶剤にも良好な溶解性を示す
ポリアミドイミド樹脂が得られると共に、このポリアミ
ドイミド樹脂を極性溶剤に溶解させた樹脂溶液組成物は
、極性溶剤の吸湿によっても白濁を生じにくいことを知
見した。従って、このポリアミドイミド樹脂溶液組成物
を用いることにより、樹脂皮膜の形成時には溶剤を蒸発
させるだけでよいので短時間の加熱で成膜することがで
き、このため樹脂皮膜形成時の作業性の大巾な向上や省
エネルギーが達成される上、上記ポリアミドイミド樹脂
は、ゲル化等を引き起す官能基を持たないので溶剤中に
おける保存安定性が良好であり、長時間保存しても変質
することがなく、更に上記ポリアミドイミド樹脂溶液組
成物から形成されるポリアミドイミド樹脂皮膜は、接着
性、耐熱性、電気的、機械的特性等の性能に優れている
ことを見い出し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は上記式(11で示される芳香族テト・
ラカルボン酸二無水物を30〜70モル%及び上記式(
2)で示される芳香族ジカルボン酸クロリドを70〜3
0モル%含有する(A)成分と、上記式(3)で示され
るシロキサンジアミンを5〜80モル%、及び上記式(
4)で示される芳香族ジアミンを95〜20モル%含有
するジアミン成分としての(B)成分とから重合される
ポリアミドイミド樹脂を溶剤に溶解してなることを特徴
とする樹脂溶液組成物及びその硬化物を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のポリアミドイミド樹脂は、(A)成分として下
記式(1) で示される2、2−ビス(314−ベンゼンジカルボン
酸アンヒドリド)パーフルオロプロパンと下記式(2) で示される芳香族ジカルボン酸クロリドとを併用する。
ここで、上記式(2)で示される芳香族ジカルボン酸ク
ロリドは、具体的にはフタル酸ジクロリド、イソフタル
酸ジクロリド、テレフタル酸ジクロリドから選ばれ、こ
れらの1種を単独で又は2種以上を併用して使用するこ
とができる。
この場合、本発明の(A)成分は、上記式txtで示さ
れる芳香族テトラカルボン酸二無水物を30〜70モル
%、好ましくは50〜70モル%、上記式(2)で示さ
れる芳香族ジカルボン酸クロリドを70〜30モル%、
好ましくは50〜30モル%の割合で使用するもので、
これにより上述した効果を得ることができる。
本発明において、(B)成分として使用するジアミン成
分は、下記構造式(3) (式中、R1は2価の有機基、R2及びR3は同種又は
異種の1価の有機基、nは1〜100の整数である。) で示されるシロキサンジアミンと、下記式(4)%式%
(4) (式中、R4は芳香族環を含む2価の有機基である。) で示される芳香族ジアミンである。
ここで、上記式(3)中R1の2価の有機基とじて0 は炭素数1〜18、特に1〜7のものが好適に使用され
、例えば 等があげられる。また、R2,R3の一価の有機基とし
ては炭素数1〜18、特に1〜7のものが好適に使用さ
れ、例示するとメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアル
キル基、フェニル基、トリル基等のアリール基又はこれ
らの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子等で置
換したクロロメチル基、3.3.3− トリフルオロプ
ロピル基等が挙げられる。
上記(3)式で示されるジアミンとして具体的には、例
えば 1 113 CH3 11□N賢CH2斤Si 5i(CHzY「NHz CH3 CH。
CH3 CH3 H2N(CHz+r−5t 5i(CH++)rNHz CH3 Hz C6)Is bHs HzN云C)I辻T−S i 5iiCHzテ「N)Iz CH。
13 CB。
CH。
2 などのジアミノシロキサンが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
本発明のジアミン成分を構成するもう一つの成分である
上記式(4)で示される芳香族ジアミンは、具体的には
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ジ
アミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル
、2,2−ジアミノジフェニルプロパン、ジアミノジフ
ェニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、1.4−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(
4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1.3−ビス(3−
7ミ/フエノキシ)ベンゼン、4,4′−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ジフェニル、2,2−ビス〔4(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2.2−ビス
(4−(4−アミノフェノキシ)フェニルコパーフルオ
ロプロパン、2,2−ビス〔4(4−アミノフェノキシ
)フェニル〕スルホン等3 が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の(B)成分のジアミン成分は、上記式(3)で
示されるシリコンジアミンを5〜80モル%、好ましく
は10〜60モル%、上記式(4)で示される芳香族ジ
アミンを95〜20モル%、好ましくは90〜40モル
%の割合で使用するもので、これにより上述した効果を
得ることができる。
なお、上記(A)成分と(B)成分との配合比は、当量
比で0.9〜1.1の範囲とすることが好ましく、より
好ましくは0.95〜1.05の範囲である。
上述した(A)成分と(B)成分とからポリアミドイミ
ド樹脂を重合する場合は、公知の方法に準じて行なうこ
とができる。例えば、まず第1工程として(A)成分と
(B)成分とを有機極性溶剤中で30℃以下、好ましく
は10℃以下で副生ずる塩化水素を除去しながら重合さ
せ、ポリアミドイミド樹脂の前駆体であるポリアミドア
ミンク酸を形成し、その後第2工程として脱水閉環させ
4 ることにより、目的とするポリアミドイミド樹脂を得る
ことができる。
この場合、上記第1工程に用いられる有機極性?容媒は
、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド ド類、N−メチルピロリドン、テトラヒドロチオフェン
−1.1 −ジオキシドなどの複素環式化合物類、クレ
ゾール、キシレノールなどのフェノール類などであり、
特に、N−メチルピロリドンおよびN,N−ジメチルア
セトアミドが好ましい。また、上記第1工程において副
生ずる塩化水素を除去するために添加される塩化水素除
去剤としては、トリメデルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミンのような脂肪族
第3級アミン類、ピリジン、ルチジン、コリジン、キノ
リンのような環状有機塩基、アルカリ金属水酸化物、ア
ルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ土類
金属酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類
金属炭酸塩、アルカリ土類金属酢酸塩などの無機塩基類
、エヂレンオキシ5 ド、プロピレンオキシドなどのような有機オキシド化合
物類などを用いることができる。
更に、上記の第1工程で得られたポリアミドアミック酸
を第2工程の脱水閉環工程にかけて本発明のポリアミド
イミド共重合体に変換する場合、脱水閉環操作は溶液中
における液相閉環で行なうことが好適で、この液相閉環
には化学的脱水剤を用いる液相化学閉環法と、単純な液
相熱閉環法とのいずれの方法も採用することができる。
この場合、化学閉環法は、無水酢酸、無水プロピオン酸
のような脂肪族無水物、pocβ3,SOC 7!2,
のようなハロゲン化合物、モレキュラーシーブ、シリカ
ゲル、PzOs 、 Al2O2などの化学的脱水剤を
用いて、温度0〜120℃(好ましくは10〜60℃)
で行なうことができる。また、液相熱閉環法は、ポリア
ミド・アミック酸溶液を50〜4. O 0℃(好まし
くは100〜250℃)に加熱することによって行なう
ことができる。その際、水の除去に役立つ共沸溶媒、た
とえばベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン
などを併用するとより6 効果的である。
なお、脱水閉環によるイミド化が終了した後は、この反
応溶液を冷却し、メタノール中に流し込むことによって
再沈させ、これを乾燥するなどして、本発明に係るポリ
アミドイミド樹脂を得ることができる。
上述のようにして得られたポリアミドイミド樹脂は下記
式(1) で示される反復単位30〜70モル%、及び下記式(I
I) で示される反復単位70〜30モル%とからなるもので
ある。
ここで、上記式中Qは下記式(III)7 (式中、R+ 、R2 、R3及びnは上述と同じ意味
を示す。) で示される単位5〜85モル%、下記式(IV)R4−
          ・・・(IV)(式中、R4は上
述と同じ意味を示す。)で示される単位95〜20モル
%を有するものである。
本発明に係るポリアミドイミド樹脂は、N−メチル−2
−ピロリドン、N.N−ジメチルアセトアミド、γーブ
チロラクトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ジ
グライム、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等
の有機溶剤に可溶であり、これらの溶剤を単独で又は2
種以上併用して用いることができ、また、これらの溶剤
に加え、必要に応じて上記ポリアミドイミド樹脂が難溶
又は不溶な溶剤、例えばブチルアセテート、エチル8 アセテ−1−、ブチルセルソルブアセテート、エチルセ
ルソルブアセテート、キシレン、トルエン、メチルイソ
ブチルケトン、メチルエチルケトンなどの溶剤を50%
を超えない範囲で混合して使用し、上記ポリアミドイミ
ド樹脂を溶解して、本発明の樹脂溶液組成物を得ること
ができる。
この場合、上記ポリアミドイミド樹脂の溶液組成物中に
おける濃度は、通常2〜20重景%重量ることがよく、
また、本発明の樹脂溶液組成物には、微粉末シリカ、あ
るいは表面のシラノール基をオルカリシリル基等の有機
基で封鎖した微粉末シリカ等を加えることもできる。
このようにして得られた本発明の樹脂溶液組成物は、含
有するポリアミドイミド樹脂中にゲル化などを引き起こ
すような官能基を持たないため、長期間室温で安定に保
存することが可能であり、またポリアミック酸樹脂溶液
と異なり、被処理物に塗布してポリアミドイミド樹脂膜
を形成する場合、高温、長時間の加熱処理による脱水操
作を全く必要としないものである。例えば、本発明ポリ
9 アミドイミド樹脂溶液組成物を用いて被処理物に保護膜
等を形成する場合は、樹脂溶液を被処理物上に塗布し、
150℃程度の温度で士数分から1時間程度の加熱によ
って溶剤を揮発させるという極めて簡単な方法でポリア
ミドイミド樹脂本来の優れた諸物性を備え、また基材に
対する接着性に優れるポリアミドイミド樹脂膜を得るこ
とができる。従って、本発明樹脂溶液組成物は、各種用
途、例えば半導体素子表面へのパッシベーション膜、保
護膜、ダイオード、サイリスタ、トランジスタ等におけ
る接合部のジャンクション保護膜、VLSIのα線シー
ルド膜、層間絶縁膜、イオン注入マスク、プリントサー
キソドボードのコンフォーマルコート、液晶表示素子の
配向膜、ガラスファイバーの保護膜、太陽電池の表面保
護膜など、広い範囲に亘り利用し得る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の樹脂溶液組成物は、短時
間の熱処理で接着性、耐熱性、電気的特性、機械的特性
に優れたポリアミドイミド樹脂膜0 膜を得ることができるもので、しかも皮膜形成時に溶剤
が吸湿しても白濁が生じず、皮膜の強度低下や作業性の
悪化などがない。従って、従来の高温で長時間の熱処理
を必要とするポリイミド樹脂膜の製造法に比べて、大幅
な省エネルギー化、生産性向上が可能となり、その工業
的価値は極めて大なるものである。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本
発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕 撹拌器、温度計及び窒素置換装置を具備したフラスコ内
にテトラカルボン酸二無水物成分として2.2−ビス(
3,4−ベンゼンジカルボン酸アンヒドリド)パーフル
オロプロパン11.1 g、芳香族ジカルボン酸クロリ
ドとしてイソフタル酸ジクロリド5.1g及び溶剤とし
てN−メチル−2−ピロリドン80gを仕込み、これに
ジアミン成分としてビス(3−アミノプロピル)テトラ
メチルジシロキサン0.6gとm−フェニレンジアミン
5.1g1 とを溶解したN−メチル−2−ピロリドン溶液105.
7 gを反応系の温度が10℃を超えないように冷却し
つつ徐々に滴下した。滴下終了後、5°Cで2時間撹拌
し、次いでトリエチルアミン5.6gを反応系の温度が
10℃を超えないように調整しつつ徐々に滴下した。そ
の後、系を室温に戻し、更に10時間撹拌した。
次に、生成した塩をろ過し、ろ液を水分受容器付き還流
冷却器を取りつけたフラスコに移し、キシレン30gを
加え、反応系を160℃に昇温し、4時間160℃の温
度を保持して脱水反応を行ない、黄褐色透明のポリアミ
ドイミド樹脂溶液を得た。なお、この反応において0.
9gの水が副生した。
次いで、上記樹脂溶液をメタノール中に投じ、再沈させ
て樹脂を得、この樹脂を60℃で24時間減圧乾燥し、
ポリアミドイミド樹脂(1) 19.2gを単離した。
〔実施例2〕 テトラカルボン酸二無水物成分として2.2−ビ2 ス(3,4−ベンゼンジカルボン酸アンヒドリド)パー
フルオロプロパン11.1g、芳香族ジカルボン酸クロ
リド成分としてテレフタル酸ジクロリド5.1g、及び
ジアミン成分としてビス(3−アミノプロピル)テトラ
メチルジシロキサン9.94 gと4,4′−ジアミノ
ジフェニルエーテル2.0gとを用い、実施例1と同様
の操作によりポリアミドイミド樹脂(n:14.2gを
得た。
〔実施例3〕 テトラカルボン酸二無水物成分として、2,2ビス(3
,4−ヘンゼンジカルボン酸アンヒドリド)パーフルオ
ロプロパン6.7g、芳香族ジカルボン酸クロリド成分
としてイソフタル酸ジクロリド7.1g、及びジアミン
成分としてビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン1.2gと2.2−ビス(4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕プロパン18.5 gとを用い
、実施例1と同様の操作によりポリアミドイミド樹脂[
III) 29.1gを得た。
〔実施例4〕 3 テトラカルボン酸二無水物成分として2,2−ビス(3
,4−ベンゼンジカルボン酸アンヒドリド)パーフルオ
ロプロパン15.5 g、芳香族ジカルボン酸クロリド
成分としてイソフタル酸ジクロリド3.0g、及びジア
ミン成分としてビス(3−アミノプロピル)テトラメチ
ルジシロキサン1.2gと4.4′〜ジアミノジフエニ
ルエーテル9.Ogとを用い、実施例1と同様の操作に
よりポリアミドイミド樹脂(TV)25.1gを得た。
〔比較例〕
芳香族ジカルボン酸クロリドを使用せずに、テトラカル
ボン酸二無水物成分として2,2−ビス(3,4−ベン
ゼンジカルボン酸アンヒドリド)パーフルオロプロパン
11.1 gと3.3’ 、 4.4’ビフエニルテト
ラカルボン酸二無水物7.4gとを用い、ジアミン成分
としてビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロ
キサン3.7gと2,2−ビス(4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン14.4. gとを用い、
常法に従いポリイミド樹脂〔V)33.2gを得た。
4 これら樹脂(1)〜(V)を次表に示す溶剤に熔かし、
不揮発分10%のワニスを作成し、これらのワニスにつ
いて25℃、湿度60%の空気中に30分間放置した時
の外観を観察して、白濁の有無を調べた。
結果を次表に併記する。
使用溶剤 Aニジグライム/テトラヒドロフラン−7:35 B:N−メチル−2−ピロリドン/エチルセルソルブア
セテート−6:4 また、樹脂CI)〜(IV)を用いて樹脂溶液組成物を
調製し、これらの組成物をガラス板及びニッケル板に塗
布した後、150℃で1時間、更に200℃で1時間加
熱したところ、ガラス板及びニッケル板に強固に接着し
たポリアミドイミド皮膜が得られた。
出 願 人  信越化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)下記構造式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物を30〜7
    0モル%、及び下記構造式(2)▲数式、化学式、表等
    があります▼・・・(2) で示される芳香族ジカルボン酸クロリドを70〜30モ
    ル%含有する(A)成分と、 (B)ジアミン成分として下記構造式(3)▲数式、化
    学式、表等があります▼・・・(3) (式中、R^1は2価の有機基、R^2及びR^3は同
    種又は異種の1価の有機基、nは1〜100の整数であ
    る。) で示されるシロキサンジアミンを5〜80モル%、及び
    下記式(4) H_2N−R^4−NH_2・・・(4) (式中、R^4は芳香族環を含む2価の有機基である。 ) で示される芳香族ジアミンを95〜20モル%含有する
    (B)成分と を用い、上記(A)成分と上記(B)成分とから重合さ
    れるポリアミドイミド樹脂を溶剤に溶解してなることを
    特徴とする樹脂溶液組成物。 2、請求項1記載の樹脂溶液組成物を硬化させてなる硬
    化物。
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Cited By (3)

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