JPH0323070B2 - - Google Patents

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JPH0323070B2
JPH0323070B2 JP61180205A JP18020586A JPH0323070B2 JP H0323070 B2 JPH0323070 B2 JP H0323070B2 JP 61180205 A JP61180205 A JP 61180205A JP 18020586 A JP18020586 A JP 18020586A JP H0323070 B2 JPH0323070 B2 JP H0323070B2
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compressed air
sterilizing
adsorbent
gas
purifying
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Kyoshi Kaneuchi
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧縮空気を殺菌浄化及び除湿して乾
燥した無菌、無毒、無臭状態の空気を得るための
圧縮空気の殺菌浄化乾燥方法及び装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
歯科治療施設においては、空気圧縮機によつて
製造された圧縮空気が口腔内の治療等のための歯
科医療用空気として利用されている。このような
歯科医療用空気を製造するための空気圧縮機は、
その稼動中の騒音が大きいことから、一般に治療
室から隔てられた機械室等に設置されており、圧
縮空気はエアー配管回路を通じて歯科治療台等の
機器類に供給されるようになつている。
従来のエアー配管回路の適所には除油フイル
タ、除菌フイルタ、除湿機(エアードライヤ)等
が設けられており、空気圧縮機で製造された歯科
医療用空気は、除油、除菌フイルタ、除湿機等に
より処理されて使用されているが、長期の使用に
より、エアー配管内にはドレインが生成し、微生
物が増殖し易くなるため、不衛生な状態になる。
しかし、一般に、歯科治療室等ではエアー配管を
通じて供給された歯科医療用空気を殺菌浄化処理
することなく歯科医療台等の機器に使用している
ので、不衛生な状態の圧縮空気が歯科治療用空気
として使用されることとなる。歯科医療用空気が
使用に際し歯科院内感染も考えられる程の汚染状
態であることは、昭和47年に発行された「歯科微
生物学」口腔細菌学談話会編第2版5刷、第544
頁の〓歯科用エアーコンプレツサー送気の細菌学
的考察〓からも明らかである。
もともと、口腔の特殊性として、口腔は消化気
管の関門であり、同時に呼吸の関門でもある。そ
れ故、口腔内は人体の中で各種の菌の出入りが最
も頻繁な場所の1つでもある。口腔の自衛作用や
自浄作用の他、口腔液に含まれた抗菌性物質の存
在等によつて、細菌の侵撃に対し、生体が常に天
然の良能を発揮して生体を守つていると思われる
が、歯科技術の進歩に伴い、より良い歯科治療を
行なうために、従来の殺菌浄化処理の行われてい
ない汚染状態の歯科医療用空気を無菌化及び浄化
することが望まれる。また、歯牙修復における充
填物、鋳造物等の接着又は合着には歯牙表面の乾
燥が必要であり、このとき使用する医療用空気に
関しても、特に口腔の特殊性により、殺菌及び浄
化された超乾燥空気が望まれる。
また、歯牙切削用エアータービンの使用に際し
ては、患者毎にその殺菌消毒を行なうべきである
が、実際にはその表面をアルコール等で消毒して
いる程度にすぎない。しかし、歯科治療台とエア
ータービンの仕様において、切削時に使用される
歯牙冷却用スプレー水は、そのボタ落ちの防止の
ために、使用直後にエアータービンの先端のスプ
レー水の穴から、治療用空気を利用して、吸引さ
れる。したがつて、患者の口腔内病原菌がエアー
タービンのスプレー回路、エアー回路先端穴から
吸引され、次の患者にて、そのまま使用されるこ
とにより、エアータービンを媒介して、口腔内病
原菌が感染する虞れがあつた。同様の問題はエア
ーシリンジの使用に際しても発生する。このた
め、乾燥した無菌、無毒、無臭の空気と共に、殺
菌浄化能力を備えた空気や水が治療用空気及び治
療用液として望まれている。なお、空気清浄装置
では、ケース内に殺菌浄化能力を有するオゾンを
発生する手段を設け、このオゾン発生手段の下流
にフイルタを配置するようにしたものがある(例
えば、実開昭60−45038号公報参照)。空気清浄装
置のオゾン発生手段は、一般に高電圧の放電を利
用した電極板からなるが、圧縮空気給送経路にそ
のようなオゾン発生手段を設けることはないと言
える。その理由は、圧縮空気給送経路での殺菌浄
化処理は瞬間性が必要であるために多量の殺菌浄
化気体が必要であるが、高電圧の放電を利用した
オゾンの発生量が少量であるために、圧縮空気給
送経路にそのようなオゾン発生手段を設けても十
分な殺菌浄化が期待できないためである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点に鑑み、本発明は、殺菌浄化能力を
有する殺菌浄化気体を吸着剤に吸着させ、該殺菌
浄化気体を圧縮空気の給送経路内に供給し、圧縮
空気と混合して圧縮空気の殺菌浄化を行ない、殺
菌浄化された圧縮空気中の過剰な残留殺菌浄化気
体及び水分を圧縮空気給送経路内に設けた吸着剤
充填部内の吸着剤に吸着させることにより、乾燥
した殺菌浄化状態の圧縮空気を得ることを特徴と
する圧縮空気の殺菌浄化乾燥方法を提供する。
また、本発明は、圧縮空気の給送経路と、殺菌
浄化能力を有する殺菌浄化気体を吸着した吸着剤
を収容する吸着剤容器と、該殺菌浄化気体を圧縮
空気の吸引力を利用して、該圧縮空気給送経路内
に供給するために該圧縮空気給送経路の途中に設
けられた吸引力発生部と、該圧縮空気給送経路内
で殺菌浄化気体により殺菌浄化された圧縮空気中
の過剰な残留殺菌浄化気体及び水分を吸着除去す
るために圧縮空気給送経路内に設けられた吸着剤
充填部とを備えていることを特徴とする圧縮空気
殺菌浄化乾燥装置を提供する。
〔作用〕
本発明による上記圧縮空気の殺菌浄化乾燥方法
及び圧縮空気殺菌浄化乾燥装置によれば、殺菌浄
化能力を有する殺菌浄化気体を予め吸着剤に吸着
させておき、使用に際して、この殺菌浄化気体を
圧縮空気給送経路内に供給する。この場合、殺菌
浄化気体のみを圧縮空気給送経路内に供給するこ
ともでき、あるいは殺菌浄化気体を吸着した吸着
剤を圧縮空気給送経路内に供給することもでき
る。このように、殺菌浄化気体を予め吸着剤に吸
着させておくことによつて、圧縮空気の殺菌浄化
処理を瞬間的に実施することができる。そして、
殺菌浄化能力を有する殺菌浄化気体を圧縮空気と
混合して圧縮空気の殺菌浄化を行なつた後、殺菌
浄化された圧縮空気中の過剰な残留殺菌浄化気体
及び水分を圧縮空気給送経路内に設けた吸着剤充
填部内の吸着剤に吸着させることにより、乾燥し
た殺菌浄化状態の圧縮空気を得ることができる。
殺菌浄化された乾燥状態の圧縮空気は歯科治療
用空気として利用できる。また、好ましい実施例
において、殺菌浄化能力を有する殺菌浄化気体が
殺菌浄化気体取出し経路に送られ、歯科治療にお
ける口腔内の外科手術、歯内治療、止血用等の空
気として利用可能とされる。また、殺菌浄化気体
の少なくとも一部が気液接触装置により水に溶解
されて水取出し経路に送られ、歯科治療用機器の
殺菌消毒液、抜歯後の消毒液、口腔内消毒液等と
して利用可能とされる。
殺菌浄化能力を有する気体としては、好ましく
は、二酸化塩素又はオゾンが使用される。二酸化
塩素及びオゾンは他の各種殺菌剤よりも殺菌浄化
能力が強いので、比較的短時間内で圧縮空気の殺
菌浄化処理を完了することができる。したがつ
て、圧縮空気給送経路の短区間内で圧縮空気の殺
菌浄化を行なうことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
第1図は本発明方法及び装置の一実施例を示す
系統図である。第1図を参照すると、圧縮空気殺
菌浄化乾燥装置は、空気圧縮機(図示せず)によ
り製造された圧縮空気を給送するための圧縮空気
給送経路11を備えている。給送経路11内の圧
縮空気はエアー圧力によつて図の左方から右方に
給送される。給送経路11は殺菌浄化乾燥空気を
必要とする供給、例えば歯科治療用機器に接続す
ることができる。
圧縮空気殺菌浄化乾燥装置は殺菌浄化能力を有
する殺菌浄化気体を給送経路11内に供給するた
めの殺菌浄化気体供給部を備えている。この殺菌
浄化気体供給部は給送経路11の途中に設けられ
た吸引力発生部12を備えている。吸引力発生部
12の上流側の給送経路11の途中には電磁開閉
弁13が設けられている。
殺菌浄化気体供給部は殺菌浄化気体を吸着した
吸着剤を収容する吸着剤容器14を有しており、
該吸着剤容器14と吸引力発生部12とが供給経
路15によつて連結されている。
吸引力発生部12の下流側において、給送経路
11の途中には吸着剤充填部16が設けられてお
り、吸引力発生部12と吸着剤充填部16との間
の給送経路11の途中には吸着剤容器14から吸
引力発生部12を経て給送経路11内に供給され
た吸着剤を捕集するためのフイルタ室17が設け
られている。
吸着剤容器14内及び吸着剤充填部16内には
固体粒子状又は粉体状の吸着剤が充填されてお
り、吸着剤容器14内の吸着剤には二酸化塩素が
予め吸着されている。吸着剤容器14の給送経路
側出口には吸着剤が流出できる大きさの多数の孔
が設けられている。
なお、吸着剤としては、例えばシリカゲル、活
性アルミナ、活性炭等のような公知の各種のもの
を用いることができるが、通過する圧縮空気中の
残留殺菌浄化気体及び水分を瞬時に吸着できる能
力の点で、モレキユラーシーブとして知られる合
成ゼオライトが好適である。なお、吸着剤として
は上述した各種のものを適宜に組み合わせて混合
し又は多層化して用いることもできる。
第1図に示す装置において、空気圧縮機を作動
させ、電磁開閉弁13を開けると、吸引力発生部
12内を圧縮空気が通過し、吸引力発生部12内
に生じる負圧の作用によつて吸着剤容器14内の
吸着剤が吸引力発生部12を経てその下流側の給
送経路11内に吸引される。また、吸着剤が給送
経路11内に吸引される際に、吸引力発生部12
内に生じる負圧の作用により、二酸化塩素が吸着
剤から脱着し、給送経路11内で二酸化塩素と圧
縮空気とが混合されて圧縮空気の殺菌浄化が行わ
れる。二酸化塩素を脱着した吸着剤はフイルタ室
17内のフイルタに捕集される。殺菌浄化された
圧縮空気中に残留する二酸化塩素と圧縮空気中の
水分は吸着剤充填部16内の吸着剤に吸着されて
圧縮空気から除去される。したがつて、吸着剤充
填部16の下流側の給送経路11からは露点温度
が−50℃程度の超乾燥状態の殺菌浄化された圧縮
空気を取り出すことができる。また、吸着剤充填
部16内の吸着剤はオイルミストや塵埃等の吸着
にも役立つ。
フイルタ室17内に捕集された吸着剤は、該フ
イルタ室17から取り出して加熱再生した後、二
酸化塩素を吸着させて吸着剤容器14内に補給し
て再使用することができる。また、吸着剤充填部
16には加熱用ヒータを設けておくことが好まし
く、この加熱ヒータで吸着剤充填部16内の吸着
剤を適時に加熱し吸着剤に吸着された二酸化塩素
や水分等を脱着させて吸着剤を再生することがで
きる。
第2図及び第3図はそれぞれ吸引力発生部12
の内部構造例を示したものである。図において、
上記実施例中の構成要素と同様の構成要素には同
一の参照符号が付されている。第2図及び第3図
に示す吸引力発生部12はそれぞれケーシング1
2aの内部に圧縮空気の流速を高めるためのベン
チユリ部12bを備えており、ケーシング12a
の内部のベンチユリ作用により生じる負圧によ
り、供給経路15内に吸引力が生じる。なお、吸
引力発生部12としては図示構成例に限られず、
他の各種構成のものを使用することができる。
第4図は第1図に示す実施例に類似した本発明
による圧縮空気の殺菌浄化乾燥方法及び装置の別
の実施例を示した系統図である。図において上記
実施例中の構成要素と同様の構成要素には同一の
参照符号が付されている。
この実施例では、吸着剤容器14の供給経路1
5側出口には吸着剤の流出を防止し二酸化塩素の
流出のみを許容するフイルタが設けられている。
したがつて、吸着剤容器14内の吸着剤は給送経
路11内に吸引されず、吸引力発生部12の吸引
力の作用で吸着剤容器14内の吸着剤から二酸化
塩素が脱着し、吸引力発生部12を経て給送経路
11内に吸引される。したがつて、この実施例で
は、吸着剤を捕集するためのフイルタ室は不要と
することができる。他の構成は第1図に示す上記
実施例と同様であり、この実施例によつても上記
実施例と同様の作用効果が得られる。
第5図は本発明による圧縮空気の殺菌浄化乾燥
方法及び装置の更に別の実施例を示した系統図で
ある。図において、第1図に示す実施例の構成要
素と同様の構成要素には同一の参照符号が付され
ている。
この実施例では、殺菌浄化気体供給部が、圧縮
空気給送経路11の途中に設けられた吸引力発生
部12と、該吸引力発生部12の上流側の電磁開
閉弁13の更に上流側の給送経路11から分岐し
た分岐給送経路18と、該分岐給送経路18に接
続されて該分岐給送経路18内の圧縮空気から殺
菌浄化能力を有する殺菌浄化気体を生成する殺菌
浄化気体製造部19と、該殺菌浄化気体製造部1
9内で生成された殺菌浄化気体を吸引力発生部1
2の吸引力により該吸引力発生部12を介してそ
の下流側の空気給送経路11内に供給するための
供給経路20とを備えており、殺菌浄化気体製造
部19の上流側の分岐給送経路18の途中には流
量調整弁21が設けられている。
殺菌浄化気体製造部19は内部にそれ自体公知
のオゾン発生装置を備えており、殺菌浄化気体製
造部19内で生成されたオゾンを含有する空気が
殺菌浄化気体として供給経路20に送り出され
る。
供給経路20の途中にはオゾンを吸着するため
の吸着剤を収容した吸着剤容器14が設けられて
おり、吸着剤容器14の供給経路側出口には吸着
剤の流出を許容する大きさの多数の孔が設けられ
ている。したがつて、吸着剤容器14内の吸着剤
は吸引力発生部12を経てその下流側の給送経路
11内に供給可能である。そのために、吸引力発
生部12と吸着剤充填部16との間の給送経路1
1の途中には吸着剤を捕集するためのフイルタ室
17が設けられている。
一方、吸着剤容器14には、殺菌浄化気体製造
部19内により製造されたオゾン含有空気の一部
を該吸着剤容器14から取り出すための殺菌浄化
気体取出し経路22が接続されている。
殺菌浄化気体取出し経路22の途中には電磁開
閉弁23が設けられており、電磁開閉弁23の下
流側の殺菌浄化気体取出し経路22から分岐した
分岐経路24には、吸着剤容器14から取り出し
たオゾン含有空気の少なくとも一部を水に溶解さ
せるための気液接触装置25が接続されている。
気液接触装置25の上流側の分岐経路24の途中
には電磁開閉弁26が設けられており、気液接触
装置25には該気液接触装置25内のオゾン溶解
液又はオゾン溶存液を外部に取り出すための水取
出し経路27が接続されている。
この実施例において、給送経路11は殺菌浄化
乾燥空気を必要とする機器、例えば歯科用水銃
(シリンジ)、エアータービン、エアーバキユーム
等に接続することができ、殺菌浄化気体取出し経
路22は殺菌浄化能力を有する空気を必要とする
機器、例えば歯科用水銃(シリンジ)、エアータ
ービン、エアーバキユーム等に接続することがで
き、更に、水取出し経路27は殺菌浄化液を必要
とする機器、例えばうがい用水供給系、スピツト
ン水供給系、器具洗浄用水供給系等に接続するこ
とができる。
この実施例において、給送経路11に設けられ
ている電磁開閉弁13を閉じた状態で空気圧縮機
(図示せず)及び殺菌浄化気体製造部19を作動
させると、圧縮空気が流量調整弁21を通つて殺
菌浄化気体製造部19内に流入し、殺菌浄化気体
製造部19内でオゾンが生成される。オゾンを含
んだ空気は吸着剤容器14内に送られ、オゾンは
吸着剤容器14内の吸着剤に吸着される。
給送経路11に設けられている電磁開閉弁13
を開くと、吸引力発生部12内に生じる吸引力に
より、吸着剤容器14内の吸着剤が吸引力発生部
12を経てその下流側の給送経路11内に吸引さ
れると共に、吸着剤に吸着されていたオゾンが負
圧作用によつて吸着剤から脱着し、給送経路11
内で圧縮空気と混合して圧縮空気を殺菌浄化す
る。オゾンを脱着した吸着剤はフイルタ17内の
フイルタにより捕集され、圧縮空気中の残留オゾ
ン及び水分は吸着剤充填部16内の吸着剤に吸着
され、吸着剤充填部16の下流側の給送経路11
からは殺菌浄化された超乾燥状態の圧縮空気が得
られる。
一方、殺菌浄化能力を有するオゾン含有空気が
必要な場合には、給送経路11に設けられている
電磁開閉弁13を閉じたまま、殺菌浄化気体取出
し経路22に設けられている電磁開閉弁23を開
ける。このとき、吸着剤容器14内では吸着剤が
オゾンを吸着して破過状態となつた後、オゾンを
高濃度に含有した空気が電磁開閉弁23を通つて
殺菌浄化気体取出し経路22に送り出される。ま
た、電磁開閉弁26を開けると、高濃度オゾン含
有空気が気液接触装置25内に供給され、気液接
触装置25内の水に高濃度オゾンが溶解又は溶存
する。したがつて、高濃度オゾンが溶解又は溶存
した水を水取出し経路27から取り出すことがで
きる。
なお、第5図に示す実施例では、吸着剤容器1
4内の吸着剤が吸引力発生部12を経てその下流
側の給送経路11内に吸引されるように構成され
ているが、吸引力発生部12内で発生する負圧の
作用により吸着剤容器14内の吸着剤から脱着さ
せたオゾンのみを給送経路11内に吸引させても
よい。この場合、フイルタ室17は省略してもよ
い。
以上、各実施例につき説明したが、本発明は上
記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において
更に種々の変更を加えることが可能である。例え
ば、殺菌浄化能力を有する気体としては、上述し
た二酸化塩素、オゾン等の他に、エチレンオキサ
イドガス、ホルマリンガス、塩素ガス等を使用す
ることができるが、口腔内使用における薬害の影
響等を考慮すると、殺菌浄化能力及び残留性の点
でオゾン及び二酸化塩素が好適であり、特にオゾ
ンが最適である。一方、吸着剤はカートリツジ式
にケースに入れて交換可能とすることができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明による
圧縮空気の殺菌浄化乾燥方法及び圧縮空気殺菌浄
化乾燥装置によれば、殺菌浄化能力を有する殺菌
浄化気体を予め吸着剤に吸着させておき、この殺
菌浄化気体を圧縮空気と混合して圧縮空気の殺菌
浄化を行なつた後、殺菌浄化された圧縮空気中の
過剰な残留殺菌浄化気体及び水分を圧縮空気給送
経路内に設けた吸着剤充填部内の吸着剤に吸着さ
せることにより、乾燥した殺菌浄化状態の圧縮空
気を得ることができる。したがつて、本発明を歯
科医療施設等に適用すれば、院内を高い衛生状態
に維持できる効果がある。また、本発明を一般的
な圧縮空気利用分野に適用することにより、圧縮
空気中の微生物による弊害を解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法及び装置の一実施例を示す
系統図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明装置
に使用される吸引力発生部の構成例を示す断面
図、第4図は本発明方法及び装置の別の実施例を
示す系統図、第5図は本発明方法及び装置の更に
別の実施例を示す系統図である。 11……圧縮空気給送経路、12……吸引力発
生部、14……吸着剤容器、15……供給経路、
16……吸着剤充填部、17……フイルタ室、1
8……分岐給送経路、19……殺菌浄化気体製造
部、20……供給経路、22……殺菌浄化気体取
出し経路、25……気液接触装置、27……水取
出し経路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 殺菌浄化能力を有する殺菌浄化気体を吸着剤
    に吸着させ、該殺菌浄化気体を圧縮空気の給送経
    路内に供給し、圧縮空気と混合して圧縮空気の殺
    菌浄化を行ない、殺菌浄化された圧縮空気中の過
    剰な残留殺菌浄化気体及び水分を圧縮空気給送経
    路内に設けた吸着剤充填部内の吸着剤に吸着させ
    ることにより、乾燥した殺菌浄化状態の圧縮空気
    を得ることを特徴とする圧縮空気の殺菌浄化乾燥
    方法。 2 殺菌浄化能力を有する殺菌浄化気体を吸着し
    た吸着剤を圧縮空気給送経路内に吸引させると共
    に、該殺菌浄化気体を吸着剤から脱着させて圧縮
    空気と混合し、該殺菌浄化気体を脱着した吸着剤
    を該圧縮空気給送経路内の吸着剤充填部の上流側
    に設けたフイルタにより捕集することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の圧縮空気の殺菌
    浄化乾燥方法。 3 吸着剤に吸着された殺菌浄化能力を有する殺
    菌浄化気体を該吸着剤から脱着させて圧縮空気給
    送経路内に吸引させ、該圧縮空気給送経路内で該
    殺菌浄化気体を圧縮空気と混合することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の圧縮空気の殺
    菌浄化乾燥方法。 4 圧縮空気給送経路から分岐させた圧縮空気分
    岐給送経路において殺菌浄化能力を有する殺菌浄
    化気体を生成し、生成された殺菌浄化気体を吸着
    剤に吸着させ、該殺菌浄化気体を圧縮空気給送経
    路内に吸引させて圧縮空気と混合することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の圧縮空気の
    殺菌浄化乾燥方法。 5 圧縮空気の給送経路と、殺菌浄化能力を有す
    る殺菌浄化気体を、吸着した吸着剤を収容する吸
    着剤容器と、該殺菌浄化気体を圧縮空気の吸引力
    を利用して、該圧縮空気給送経路内に供給するた
    めに該圧縮空気給送経路の途中に設けられた吸引
    力発生部と、該圧縮空気給送経路内で殺菌浄化気
    体により殺菌浄化された圧縮空気中の過剰な残留
    殺菌浄化気体及び水分を吸着除去するために圧縮
    空気給送経路内に設けられた吸着剤充填部とを備
    えていることを特徴とする圧縮空気殺菌浄化乾燥
    装置。 6 該吸着剤容器が殺菌浄化気体を吸着した吸着
    剤を圧縮空気給送経路に向かつて供給するように
    形成され、圧縮空気給送経路内の吸着剤充填部の
    上流側には吸着剤を捕集するためのフイルタ室が
    備えられていることを特徴とする特許請求の範囲
    第5項に記載の圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。 7 該吸着剤容器が該吸着剤から脱着した殺菌浄
    化気体のみを圧縮空気給送経路内に供給するよう
    に形成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項に記載の圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。 8 該吸引力発生部の上流側の圧縮空気給送経路
    から分岐する分岐給送経路が設けられ、該分岐給
    送経路には該分岐給送経路内の圧縮空気から殺菌
    浄化能力を有する殺菌浄化気体を生成する殺菌浄
    化気体製造部と、殺菌浄化気体製造部内で製造さ
    れた殺菌浄化気体を吸着するための吸着剤を収容
    した吸着剤容器とが備えられていることを特徴と
    する特許請求の範囲第5項から第7項のいずれか
    に記載の圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。 9 吸着剤容器に、殺菌浄化気体製造部で生成さ
    れた殺菌浄化気体の一部を、圧縮空気のエアー圧
    力を利用して、取り出す殺菌浄化気体取出し経路
    が接続されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第8項に記載の圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。 10 殺菌浄化気体取出し経路には、吸着剤容器
    から取り出した殺菌浄化気体の少なくとも一部を
    水に溶解させるための気液接触装置が接続され、
    該気液接触装置には、該気液接触装置内の水を外
    部に取り出すための水取出し経路が接続されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第9項に記載
    の圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。 11 吸引力発生部がベンチユリ部を有している
    ことを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の
    圧縮空気殺菌浄化乾燥装置。
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