JP2577223B2 - 歯科用器具の消毒殺菌装置 - Google Patents

歯科用器具の消毒殺菌装置

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JP2577223B2 JP62116566A JP11656687A JP2577223B2 JP 2577223 B2 JP2577223 B2 JP 2577223B2 JP 62116566 A JP62116566 A JP 62116566A JP 11656687 A JP11656687 A JP 11656687A JP 2577223 B2 JP2577223 B2 JP 2577223B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は歯科医が使用する歯科用器具、例えば、歯
科用ハンドドリルユニツトのハンドピース、或はその他
の治療器具等の使用後の汚れた部分を、オゾンガスで局
部的に消毒殺菌する装置に関するものである。
従来の技術 前記歯科用ユニツトのハンドピースは、その頭部に、
小さなドリルを着脱自在に取付けるためのチヤツク、及
びこれを高速回転するための空気タービン装置、或はド
リルの先端を冷却するための装置等、精密な機械部分か
らなつているため、精度上これを高温に加熱して殺菌す
ると、各部に歪が生ずるので、それを行うことが困難で
ある。
発明が解決しようとする問題点 治療後における前述のハンドピースの汚れた部分を、
次の患者の治療前に消毒することは前述の理由で、実際
上極めて困難であり、このため、前の患者の口内菌や口
内ピールス等が後の患者に、このハンドピースを介して
入り込むおそれがある。
本発明の目的は歯科医がその治療中、歯科用ハンドド
リルユニツトのハンドピース、或はその他の歯科用器具
を加湿されたオゾンガスで強力に殺菌消毒する装置を得
ることである。
他の目的は歯科医が治療中、一方の指先を患者の患部
に当てたままの状態で他方の手の指先で摘んで簡単にハ
ンドピース等を、その消毒殺菌装置に出し入れできるよ
うにすることである。
又、他の目的は殺菌消毒中にオゾンガスが外気にもれ
ないようにすることである。
問題点を解決するための手段 この発明は殺菌室にハンドピース等の歯科用器具の出
入口を形成すると共に、オゾナイザの出口を連通せる歯
科用器具の殺菌消毒装置において、該殺菌室にオゾンキ
ラを連通し、又前記出入口に歯科用器具の気密保持用締
付孔を有するシャツタを開閉自在に設けたものである。
作用 歯科用器具、例えば、歯科用ドリルユニツトのハンド
ピースの把柄部を握つて、その頭部を殺菌室内に挿入し
ておき、その状態でシャツタを閉じ、シヤツタの締付孔
の部分でハンドピースの中程をその全周から締付けて挟
み込み、これによつて殺菌室を外気に対して密閉し、オ
ゾナイザで発生したオゾンガスを加湿してから殺菌室内
に供給して、ハンドピースの頭部を消毒殺菌した後、オ
ゾナイザ出口からの供給を停止し、殺菌室内のオゾンガ
スをそこからオゾン除去部(以下オゾンキラと呼ぶ)に
排出し、こゝで加熱によるオゾンガスの破壊、又は触媒
によるオゾンガスの分解あるいは吸着剤によるオゾンガ
スの吸着等によつてオゾンガスを完全に除去した上で、
これをオゾンモニタで確認し、外気中に放出するもので
ある。
その後シヤツタを開き、ハンドピースの把柄を握つて
それを殺菌室内から外に取り出し、次の治療を開始する
ものである。
実施例 円筒容器1の出入口2にシヤツタ3を設けて密閉可能
な殺菌室を形成する。シヤツタ3は一対の半円形摺動板
3a,3bを互に突き合せて設け、その突き合せ部に夫々ハ
ンドピース5の外径と適合する形状の締付孔6を形成す
ると共にゴム等の弾性パツキング7a,7bを設け、ハンド
ピース5の把柄5aを気密に締付可能にしてある。
又、各摺動板3a,3bは連杆8a,8bを介して駆動シリンダ
9a,9b内のピストン10a,10bに結合されている。該駆動シ
リンダ9a,9b内に図示されていない管から圧力流体を送
入、或は排出されて、各摺動板3a,3bを第2図の実線の
位置、或は鎖線の位置に摺動し、殺菌室4の出入口2を
開閉する。
この場合上記シヤツタは適当な如何なる構造のものを
用いてもよく、例えば多数の摺動片を円環状に配置して
開閉するカメラの絞り機構よりなるものを用いてもよい
ことは云うまでもない。殺菌室4にはオゾンガス供給口
11及びオゾンガス排出口12を設け、そのオゾンガス供給
口11から殺菌室4内に供給されたオゾンガスは殺菌室4
内のハンドピース5の頭部5b及びドリル5cに付着したも
のを消毒殺菌し、その後排出口12を通じて殺菌室4内か
ら排出される。又オゾンガス供給口11はオゾナイザ15の
出口15aとガスパイプで連通されており、こゝで発生し
たオゾンガスは弁16aを介して水中に泡状に放出する加
湿瓶等の適当な加湿器16で加湿された後、あるいは弁16
bを介して直接に殺菌室4内に供給される。オゾンガス
の加湿は殺菌効果を増大する。
オゾナイザ15の入口15bを循環ポンプ17を介して殺菌
室4に連通して、殺菌室4内のオゾンガスを循環ポンプ
17、オゾナイザ15、殺菌室4へと循環して、その巡環効
果によりオゾン濃度を高くする。充分オゾン濃度が高く
なつてはじめて加湿を開始し、加湿により生ずるオゾナ
イザ−性能低下の悪影響を防ぐ。
更に該オゾナイザ15の入口15bに、空気供給バルブ14
を介して、順次SO2やアンモニア等を吸着除去するため
の活性炭槽18、モレキユラーシーブ又はシリカゲル等よ
り成る除湿器19、吸引ポンプ20を接続し、吸引ポンプ20
に吸引された空気21を順次除湿及びSO2アンモニア除去
ののちオゾナイザ15に供給し、オゾンを発生する。この
場合前記空気の代りにボンベ容器に収めた純酸素、ある
いは適当な酸素富化装置で空気中の酸素濃度を上げたガ
スをバルブ14の上流側より供給して用いてもよいことは
云うまでもない。
オゾナイザ15は、第3図に示す如く、同心状の外側円
筒電極23aと内側円筒電極23b、および23aの内側に密接
配設されたガラス円筒24から成り、24と23bの間の空間2
2でオゾン発生区域を形成し、ここに原料ガスを流通せ
しめる。
これらの両電極23a,23bを交流高圧電源25に接続し、
該、オゾン発生区域の内面に無声放電を発生し、こゝに
前記入口15bから送り込まれた空気又は酸素21をオゾン
ガス化するものである。
又、このオゾナイザ15の代りに図示しないが板状の放
電極と対向電極とをオゾン発生区域を介して互に対向
し、それら両電極間に電源を接続してなるオゾナイザ、
或はその他の適当なオゾナイザを使用することもでき
る。一方殺菌室4に設けられた排出口12に順次排出バル
ブ13、オゾンキラ28、オゾン濃度モニタ29及び排出ポン
プ30を接続し、排出バルブ13を開いたとき、殺菌室4内
のオゾンガスはオゾンキラ28内で酸素に分解し、オゾン
濃度が所定の価、例えば0.1ppm以下になり、安全な状態
になつたことを、オゾン濃度モニタ29で確認してから外
気に排出する。
第5図に示す実施例は前述のシヤツタ3の摺動板3a,3
bに、他の摺動板3c,3dを重ねて設け、出入口2の密閉度
を増加すると共に、各摺動板3a,3bと他の摺動板3c,3dの
間に密閉空間31を形成し、こゝに通ずる空気送入管32
a、空気排出管32bを設け、空気を出入して、殺菌室4の
出入口2から密閉空間31内に万一洩れたオゾンガスを空
気管32bから排出して治療室に洩わないようにする。そ
の余の構造及び機能は夫々前述実施例と同様である。
この場合該空気管32a、32bの双方を空気排出管として
双方から空気を外部に向けて吸引することによりオゾン
ガスの大気中への洩れを防いでもよいことは云うまでも
ない。
第6図に示す実施例は前述のシヤツタ3を環状の耐オ
ゾン合成ゴム袋33で形成し、その外周縁34を殺菌室4の
出入口2に配設し、内周縁35でハンドピース5の把柄5a
を締付けるための締付孔36を形成し、上記ゴム袋33内に
流体パイプ37を連通し、こゝから圧力流体(圧縮空気、
圧力液体等)を給排させることによつて、前記出入口2
を開閉して、ハンドピース5を出入させると共に、その
把柄5aの周囲を気密に締付けるものである。
その余の構造及び機能は第1図乃至第4図の実施例と
同様である。
効果 この発明は上述の通りであるから、歯科用ハンドドリ
ルユニツトのハンドピース等の歯科用器具を治療の際、
殺菌室内に単に入れておくことによつて加湿された高濃
度のオゾンガスで短時間に殺菌消毒することができる。
従つて、加熱によつて行う場合と比較して、精密構造の
ハンドピースの頭部でも、それを傷めることがない。
そのため、殺菌消毒を治療中でも確実に行うことがで
き、患者の口内菌ないし口内ビールスを他の患者にうつ
すことがない。
又、ハンドピースの把柄を外に露出したまゝにして、
その汚れた部分のみを局部的に殺菌消毒することができ
るので、極めて容易且つ短時間で殺菌操作を行うことが
でき、しかも、歯科医が治療中にピストンとシリンダで
シャッタを開くだけで、一方の手の指先を患者の患部に
当てたままの状態で、他方の手の指先で前記外部に露出
した把柄をつまんで治療を続けることができ、治療行為
がし易くなる。
更にオゾンガスの濃度を高めることによつて殺菌消毒
を確実にし、且つオゾンキラとオゾンモニタによる使用
済のオゾンガスによる危険防止を確認による危険を防止
することができ、その安全性が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の歯科用ハンドドリルユニツトのハンド
ピースの消毒殺菌装置の部分的縦断面図、第2図は第1
図のII−II線部の断面図、第3図は第1図の一部分の拡
大断面図、第4図は第3図のIV−IV線部の断面図、第5
図は第1図の一部分の他の実施例の縦断面図、第6図は
第5図の部分の更に他の実施例の縦断面図である。 2……出入口 3……シヤツタ 4……殺菌室 5……ハンドピース 6……締付孔 11……オゾンガス供給口 12……オゾンガス排出口 15……オゾナイザ 15a……出口 15b……入口 16……加湿器 21……空気 22……オゾンガス発生区域 23a.23b……同心円筒電極 24……ガラス円筒 25……交流高圧電源 28……オゾンキラ 29……オゾンモニタ 30……排出ポンプ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オゾナイザの出口に加湿器を介して連通せ
    る殺菌室に歯科用器具の出入口を形成した歯科用器具の
    殺菌装置において、該殺菌室にオゾンキラを介してオゾ
    ンモニタを連通し、該出入口に歯科用器具の気密保持用
    締付孔を有するシャッタを設けたことを特徴とする歯科
    用器具の消毒殺菌装置。
  2. 【請求項2】オゾナイザが、その入口に空気入口バルブ
    を介して順次活性炭槽、除湿器、及び吸引ポンプと接続
    されていることを特徴とする特許請求の範囲1記載の歯
    科用器具の消毒殺菌装置。
  3. 【請求項3】歯科用器具の気密保持用締付孔が、歯科用
    ハンドドリルユニットのハンドピースの把柄に適合する
    形状であることを特徴とする特許請求の範囲1又は2記
    載の歯科用器具の消毒殺菌装置。
  4. 【請求項4】歯科用器具の締付孔を有するシャッタが密
    閉空間を隔てて二重に設けられ、該密閉空間に空気管が
    連通されていることを特徴とする特許請求の範囲1から
    3までのいずれか1項に記載の歯科用器具の消毒殺菌装
    置。
  5. 【請求項5】歯科用器具のシャッタが環状ゴム袋で形成
    され、これに流体パイプが連通されていることを特徴と
    する特許請求の範囲1から3までのいずれか1項記載の
    歯科用器具の消毒殺菌装置。
JP62116566A 1987-05-13 1987-05-13 歯科用器具の消毒殺菌装置 Expired - Lifetime JP2577223B2 (ja)

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JPS5850897Y2 (ja) * 1980-11-29 1983-11-19 洋四郎 塚田 洗滌装置
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