JPH03229905A - シール材をケーシング側に設けたロータリー弁装置 - Google Patents

シール材をケーシング側に設けたロータリー弁装置

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JPH03229905A
JPH03229905A JP27152589A JP27152589A JPH03229905A JP H03229905 A JPH03229905 A JP H03229905A JP 27152589 A JP27152589 A JP 27152589A JP 27152589 A JP27152589 A JP 27152589A JP H03229905 A JPH03229905 A JP H03229905A
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seals
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロータリー弁装置に係り、特にガソリン機関や
ディーゼル機関等の内燃機関の吸排気弁に好適なロータ
リー弁装置に関する。
〔従来の技術〕
現在、4サイクルガソリン機関の吸排気弁としては茸弁
・(poppet  valve)が−船釣に使用され
ている。この茸弁は密閉性、潤滑性に優れており、かつ
装置としての信斬性も高いため、実用に耐える吸排気弁
装置として広く普及し、自動車用機関の主流をなしてい
る。然しこの茸弁は弁体を揚げ下げする往復運動により
吸排気を行う構成であるため、機関の高速化には必ずし
も適当な装置ではない。この隘路を解決するためカムシ
ャフト型の弁装置が提案され、現在乗用車エンジンの主
流となろうとしている。然しこの弁装置でも限界があり
、機関の回転数が一定限度を超すと機関の効率が象、激
に低下したり、極端な場合には機関の破壊等壊滅的な結
果が生じることになる。
即ち、このカムシャフト型の弁装置では弁機構全体が比
較的剛性の低い弾性系でできているため、この系の有す
る固有振動数のうち何れか一つでもカムが与える強制力
の調和成分の一つと同調すると、系全体の作動順序が不
規則となり、所謂「ジャンピング」と称する現象を呈す
ることになる。
さらに弁に一定の強制力を与えているバルブスプリング
も正常な運動から外れた波打ち現象(サージンク)を呈
することになる。このような状態に至った機関は、騒音
が高くなり、かつ弁の開閉タイミングが狂い、機関の出
力は急激に低下してしまう。
このように茸弁を用いた弁装置では、その機構上、機関
の高速化が進むにつれて問題点が露呈してくる。このた
め現在に至るまでに、茸弁とは作動の異なる各種の弁装
置が提案され、かつ試作されているが、主として信頼性
の欠如を理由としてこれら各種の弁装置の開発は全て失
敗し、茸弁に代わって現在実用化している弁装置は皆無
であるのが実情である。
ここで、現在までに提案されている4サイクル機関の吸
排気弁装置の種類を分類すると以下のとおりとなる。
先ず、弁体を揚げ下げすることにより開閉する揚弁式と
、弁体を滑らすことにより開閉動作を行う滑り弁式とに
分類され、このうち揚弁式弁装置としては前記茸弁が分
類される。一方滑り弁式弁装置としては、弁体が往復運
動を行うスリーブ弁と、弁体が回転運動を行うロータリ
ー弁に分類される。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の弁の分類のうち、先ず揚弁式では前述の如き利点
を有するものの、機関の高速化には不向きであり、更に
弁体の作動機構が複雑であること、機関の騒音が大きい
こと、耐ノツク性が低いこと等の問題がある。
また滑り弁の一つであるスリーブ弁は耐ノツク性が向上
し、かつ弁体の作動機構も茸弁よりは簡素化できるもの
の、弁の作動形態が往復運動であるため機関の高速化に
は限界がある等の問題があり、その他機関の騒音等の点
でも必ずしも満足できるものではない。
次にロータリー弁は、通気孔を形成した摺動面に対して
弁体が等速回転運動を行うことにより、吸気通路、排気
通路の開閉を行うようにしているため、機関の高速化に
は最も適した弁作動形態であるといえる。また機関の騒
音も少なく、しかも弁装置全体の構造も簡素化すること
ができる。更にまた、茸弁に比較して単位時間当たりの
吸・排気口開口面積を大きくとれるため、時間当たりの
吸気量を大きく設定することができる等の利点を有する
このようにロータリー弁は多くの利点を有するにも係わ
らず、現在に至るも実用化されていないのは次のような
理由によるのと考えられる。
即ち、ロータリー弁は後述するように回転部分の形状や
構造に基づいて、または流動する空気や排気ガスの通路
の構成に基づいて複数の種類に分けることが可能である
が、何れの種類のロータリー弁でもほぼ共通して、(i
)気密性が悪い、(ii)従って気密性を高めるために
摺動面に対してロータを圧接する等の手段を施すため、
ロータ回転の円滑性が損なわれ、結果的に気密性保持の
ためにロータリ弁の利点が減殺されてしまう等の欠点が
指摘されている。つまり、ロータリー弁装置が、装置と
して実用に耐えるためには気密性を保持しながら、ロー
タが円滑に回転し、摩擦や摩耗が少なく、かつ潤滑油の
消費が少ないこと等が要求される。
第12図及び第13図は従来型ロータリー弁装置の一つ
であって、ミネルバ(Minerva 、ベルギーの自
動車会社)のロータリー弁として知られている切欠き型
のロータリー弁の構造を示す。図中、符号50は弁体で
あるロータを示し、このロータの側壁(円周面)には切
欠き51a、51b、51cが形成しである。図示の位
置では切欠き51Cが燃焼室52を閉止した状態となっ
ており、排気が終了し、さらに弁体50が入方向に回転
することにより切欠き51cが吸気通路53と連通して
吸気を行おうとしている状態を示す。弁体の回転と共に
、吸気通路53と燃焼室52とは遮断され、この状態で
燃焼室で燃焼が行われ、さらに弁体が回転することによ
り切欠き51bを介して燃焼室52と排気通路54とが
接続して排気を行う。
第13図はこの構成の弁装置における気密性保持機構を
示す。56は螺子55等の調整手段により作動するくさ
び部材であり、このくさび部材56を図の右方向に移動
させることにより押さえ片57を弁体50側に圧接する
。これにより弁体50はハウジング側の摺動面55a、
55bに強く圧接され、この摺動面に形成された排気口
や燃焼室上部を密閉するようになっている。
この方式による気密性の保持は、弁体と摺動面との接触
面積を比較的大きく設定することと、この摺動面に対す
る弁体の接触圧力を大きくすることにより成り立つもの
であって、弁体の回転に対する抵抗が大きく、潤滑にも
問題を生じ、ロータリー弁の利点を大幅に削ぐ結果とな
っている。
即ち、以上の構成では気密性と摩擦抵抗とはほぼ裏腹の
関係になり、摩擦抵抗を低減しようとすると気密性が低
下し、反対に気密性を高めようとすると油膜による粘性
抵抗増加により、摩擦抵抗が増大するという問題がある
更に、当然のことながらロータの接触圧は内燃機関の最
大負荷時にもシール性が確保されるように設定され、か
つその接触圧は固定化されているため、特にロータが定
速回転している内燃機関の低負荷時において、シール材
が大きな抵抗を発生することになる。
以上に示したミネルバのロータリー弁装置の外、ベール
(Baer)の筒型回転弁として知られる装置や、更に
は平板に孔をあけ、かつ一体的な構造となっている回転
弁を、気筒毎に形成した通路に配置し、この弁が回転す
ることにより吸・排気を行うようにした平板型ロータリ
ー弁装置(ブリストル・トラムウェー・アンド・キャリ
ジ社、イギリス、1930年当時1等が提供されたが、
何れも前記ミネルバのロータリー弁装置とほぼ同様な問
題が生じ、実用化には至らなかった。
結局ロータリー弁装置における最大の問題は、以上の説
明からも明らかなように気密性の保持にある。
より具体的には摩擦抵抗を低く押さえることによりロー
タの円滑な回転を保証して、高速運転性、静粛性等、ロ
ータリー弁装置としての本来の機能を発揮させ、一方で
弁装置としての気密性を向上させるようにすることにあ
る。この技術的課題が達成されればロータリー弁の実用
化を達成するこ0 とができる。
〔課題を解決するための手段〕
発明者等は以上の点に鑑み、主としてシール材をロータ
側に設置したロータリー弁装置を提案している(特願平
1−155894号)。
本発明は上述のロータリー弁装置に更に改良を加えたも
のであって、回転駆動する弁体(以下「ロータ」と称す
る)に−個所または複数個所形成した切欠き部分(切欠
き型ロータリー弁の場合)や、吸気口や排気口として機
能とする開口部(軸流式ロータリー弁の場合)を囲むよ
うに、ロータ軸心方向および円周方向にシール材を配置
してこれら切欠きゃ開口をシールし、かつロータとハウ
ジングとの間には隙間を形成してロータの円滑な回転を
保証する。特に、ロータの円周方向に対するシールを行
うためにロータの軸心方向に配置するシール材は、ロー
タを収納するケーシング側に配置するように構成してロ
ータ周方向に対して配置するシール材の設置個数を低減
する。また各シール材のうち、摺動面に接触する面積は
気密性を保持し得る範囲で極力小さく形成することによ
り摩擦抵抗の増大を最小限に押さえるように構成しであ
る。
〔作用〕
ロータの軸心方向に形成したシール材は、ロータの円周
方向に対するシールを行い、ロータの円周方向に配置し
たシール材はロータの軸心方向に対するシールを行う。
これら両シール材によりロータに形成した切欠きゃ開口
をシールして弁の作動を正確に行い、かつロータ表面積
の多くの部分を摺動面に対して強力に押しつけることに
よりシールを行う圧接機構を無くすことによってロータ
の摩擦抵抗を低減する。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参考に具体的に説明する。
第1図乃至第4図は本発明の第1の実施例を概念的に示
す。先ずこれらの図を用いて装置の構成概念を説明する
図中符号1はロータリー弁装置の弁体である口−タであ
って、第1図はこのロータ1の構成を概念的に示す。ロ
ータ1は基本的には円筒形に形成され、その円周方向壁
面に対して1個の切欠き2が形成しである。このロータ
1は第2図に示すようにケーシング3内に収納され、エ
ンジンの回転の1/2の速度でA方向に回転するように
なっている。ケーシング3に対しては吸気通路4と、こ
のロータ1を介して吸気通路4に対向するように排気通
路5が形成され、この状態でロータ1は燃焼室6の上部
に位置するように配置される。
これにより、ロータ1がA方向に回転して切欠き2の位
置が変化することにより、吸気通路4と燃焼室6との連
通(吸気)→燃焼室6の閉塞(圧縮、爆発)→燃焼室6
と排気通路5との連通(排気)を順次行うことによりエ
ンジンの運転を継続する。
以上の場合、吸気、排気共に、ロータ1の円周方向(第
1図のX方向)、軸心方向(同図X方向)に漏れようと
するため、この二つの方向の漏れを防止する為にシール
材を配置する必要がある。
第3図及び第4図はこのシール材の配置状態を示す。
第3図はロータ1の円周方向(第1図のX方向)に対す
る漏れを防止するため、ロータ1の軸心方向に位置する
ように配置したシール(以下このシールを「ラジアルシ
ール」と称する)の配置状態を示す。また第4図はこの
ラジアルシールの外、ロータの軸心方向への漏れを防止
するためロータ1の円周方向に配置したシール(以下「
リングシール」と称する)の配置状態を示す。
先ず第3図において、各ラジアルシール7(7a〜7d
)は何れもロータ1を収納するケーシング3に対して、
より具体的にはケーシング3のロータ摺動面に対して嵌
め込み配置されている。この内、ラジアルシール7aは
燃焼室6の近傍に、ラジアルシール7bは吸気通路4の
近傍に、7Cは排気通路5の近傍に、更にラジアルシー
ル7dは前記ラジアルシール7aと封部する位置で燃焼
室6の近傍に各々配置しである。なお、ラジアルシール
の配置方向を示す「ロータの軸心方向」とは、ロータの
軸心と厳密に平行の状態に限定する趣旨ではなく、この
軸心に対してやや斜めに、即ちケーシング内壁面に対し
てピッチの大きい螺旋を描くように配置する場合も含む
ものとする。
第4図、および第7図、第8図によりラジアルシールを
より具体的に説明する。
先ず各ラジアルシール7は第7図に示すように、例えば
断面が略かまぼこ型となるような形状とし、ロータ壁面
に対してはこのかまぼこ型の曲面部分がほぼ線接触し、
またはこれに近い形で接触するようになっており、シー
ル性を損なわない範囲で接触面積を少なくするような形
状に成形しである。
このラジアルシール7はケーシング3のロータ摺動面に
おいて、ロータ1の軸心方向に向かって形成した溝3a
内に各々収納される。溝3aの底部と、ラジアルシール
7(第4図ではラジアルシール7Cが示しである)の底
面との間には第7図に示すような板バネ8が配置してあ
り、その弾発力によりラジアルシール7の頂部をロータ
1の側壁面に圧接するようになっている。この場合第8
図の如く構成して、シールすべき気体の圧力を利用して
ラジアルシールの圧接力を調整するように構成すればよ
り効果的である。
即ち、ケーシング3に形成した溝3aとこの溝3aに収
納するラジアルシール7との間に隙間3a′を形成する
。このように隙間3a′を形成ると、シールすべき加圧
気体が、ロータ1とケーシング3の内面との間の隙間2
0、及びこの隙間3a′を経て溝3aに進入し、ラジア
ルシール7を底部から押し上げる力として作用する。こ
の力はシールすべき気体の圧力が高くなって高いシール
性を必要とする場合にはより強く作用するため非常に好
都合である。また、以上に示したラジアルシールは何れ
も直線状に形成しであるが、例えば弓型に湾曲したもの
等、非直線的形状のものも利用可能である。
次に、第4図において、9a、9b、9C19dはロー
タ1の円周方向に取り付けたシール材(以下「リングシ
ール」と称する)であり、前記ラジアルシール7の両端
部に位置するように一対ずつ取り付けである。これらリ
ングシール9a〜9dは第1図に示すロータ軸心方向へ
の漏れを防止するためのものである。このリングシール
と前記ラジアルシールとによりロータ円周方向および軸
心方向に対するシールを行う。なお、このリングシール
は、例えばレシプロエンジンのピストンに用いるピスト
ンリングとほぼ同じ材料および形状のものとする。。
なお、図示の構成ではリングシールは何れもロータ1側
に形成したが、このリングシールのうち少なくとも一部
をケーシング3の内周面に形成した溝部に嵌挿配置する
ように構成してもよい。例えばリングシール9b及び9
cを上述の如くロータ1側に設け、一方リングシール9
aおよび9dはケーシング3側に設ける等である。また
場合によってはこれらリングシール9a〜9dの全てを
ケーシング3側に設けるようにすることも可能である。
第5図は以上に示したロータリー弁機構をより具体化し
たものを示す。
7 先ずロータ1は本体部分を成す太軸部1aと、この太軸
部1aの両端に形成した細軸部1bとから成り、細軸部
1bにおいてケーシング3側に設けたボールベアリング
13により回転可能に軸支されている。10は太軸部1
aの一端に取りつけたスプロケットであり、エンジンの
クランク軸(図示せず)と動力伝達部材であるチェーン
11により接続し、エンジンの回転数に対応して、つま
り図示のロータ構造の場合にはエンジンの回転数の1/
2の回転数で回転するようになっている。
なお、符号12aおよび12bは潤滑油の注入部、14
はエンジン部のピストンを示す。
次にこのロータリー弁装置の作動状態を、ラジアルシー
ルの機能を中心として第6図を用いて説明する。
なお、同図(A)〜(F)において各ラジアルシール7
a〜7dのうち、黒く塗り潰しであるものはシールとし
て機能している場合を、また塗り潰していない場合はシ
ールとして機能していない場合を示す。また当然のこと
ながら、ロータ軸方18 向に対するシールは前記リングシール等により行われて
いることを前提としている。
先ず同図(A)は排気状態を示す。この場合ロータ1の
切欠き2は燃焼室6及び排気通路5と連通し、燃焼室6
内の排気を排気通路5を経て外部に排出する。この際、
ラジアルシール7aと7bはシール機能を果たし、排気
が吸気通路4側に漏れるのを防止している。
(B)は排気が完了し、ロータ1の切欠き2が吸気通路
4、燃焼室6、排気通路5とオーバーラツプしている状
態を示す。この状態は次の吸気行程に至る過渡的状態で
あり、何れの部分のシールも必要なく、また図示の如く
各ラジアルシール7a〜7dはシール機能を果たしてい
ない。
(C)は前記過渡的状態から吸気行程に至った状態を示
す。この状態では切欠き2を介して吸気通路4と燃焼室
6とが連通し、吸気が行われる。この際ラジアルシール
7dと70とがシール機能を果たし、排気通路5内に残
留する排気が燃焼室6に逆流するのを防止する。またタ
ーボ過給器等に9 より吸気が加圧されている場合には、この吸気が排気通
路側に漏れるのを防止する役目も果たすことになる。
(D)は圧縮行程を示す。この状態ではロータ1は燃焼
室6を完全に閉塞する状態となっており、燃焼室6、吸
気通路4、排気通路5ともに相互に遮断された状態とな
っている。ラジアルシールとしては7a、7c、7dが
機能しており、このうち7Cが排気通路5と吸気通路4
とが連通ずるのを防止し、かつラジアルシール7aは混
合気が排気通路側に漏れるのを、またラジアルシール7
dは同様に混合気が排気通路5側に漏れるのを防止して
いる。
(E)は点火状態を示す。この状態ではラジアルシール
7a〜7bの全てがシールとしての機能を果たしている
。即ち、ラジアルシール7b、7cが吸気通路4と排気
通路5とが連通ずるのを防止し、ラジアルシール7aと
7dが燃焼ガスがこれら通路4.5に漏れ出すのを防止
している。
(F)は膨張状態を示す。この状態ではラジアル0 シール7a、7b、7dがシールとして機能している。
即ち、ラジアルシール7bが吸気通路4と排気通路5と
が連通ずるのを防止し、ラジアルシール7aと7dが燃
焼ガスがこれら吸気通路4と排気通路5とに漏れ出すの
を防止している。
以上に示すようにラジアルシールを設置することにより
、ロータ1の回転に伴って、各ラジアルシール7a〜7
dが順次そのシール機能を発揮し、ロータリー弁装置と
して効果的な作動を行う。なお、吸気通路4、排気通路
5および燃焼室6相互の間、およびこれらの部分とロー
タ1との間において、シールを行うべき部分は特定する
ことができるので、この位置で、ケーシング側にラジア
ルシールを固定的に配置することにより少ないラジアル
シール配置数で良好なシールが可能となる。
これに対してロータ側にラジアルシールを設けると、ロ
ータの回転によりラジアルシールの位置も変化するため
、各部分をシールするためにはより多くのラジアルシー
ルを必要とする。因に、シール材そのものはロータの摺
動抵抗となるものであるから、その設置個数は少ない方
が良いことは当然である。
第9図ないし第11図は第2の実施例を示す。
この実施例では、前記ラジアルシールに加えてロータの
軸心方向のシールを行うシール材もケーシング側に設け
た構成としている。
先ず、ロータ1の本体部をなす太軸部1aと、これに連
接する細軸部1bとによ□り形成される環状のロータ段
部1cに対向するように、ケーシング3側には、その中
心に細軸部1bの挿通孔3Cを位置させた状態で環状の
段部3bが形成しである。
15(15a 〜15d)は、第10図に示すように各
ラジアルシール7a〜7dのうち、ケーシング側段部3
bに於ける部分を一部覆うように各ラジアルシールに、
対して配置したシール材(以下「コーナーシール」と称
する)である。このコーナーシール15は、その外形に
沿った形状で段部3bにそれぞれ形成した溝部3d内に
各々収納配置しである。
次に16は各コーナーシール15a〜15dの間を連接
するように配置したシール材(以下「サイドシール」と
称する)である。このサイドシール16も前記コーナー
シール15と同様、ケーシング側段部3bに形成した溝
3e内にその一部が嵌挿配置しである。コーナーシール
15a〜15d、およびこれらコーナーシールの間にそ
れぞれ介在配置した各サイドシール16、および各コー
ナーシールとそれぞれ係合するラジアルシール7a〜7
dにより、ロータ1の軸心方向に対するシールを行う。
なお、これらコーナーシール及びサイドシールの底面と
、これらのシールを収納する溝部との間の空間には前記
ラジアルシールの場合と同様、板バネ等の弾性材料を配
置し、この材料により各シール材がロータ1の段部IC
側に圧接するように構成しておく。また第8図に示すご
とくシール材と、このシール材を収納する溝との間に一
定の隙間を形成し、シールすべき加圧気体の圧力を利用
してシール材の圧接力を調整するように構成する3 ことはもとより可能である。
なお、各コーナーシール15を繋ぐサイドシール16の
平面形状が単純な円形ではなく、各々が半径を異にする
円弧を形成するように成形しであるのは次の理由による
。即ち、全体を単純な円形としておくと、ロータ1の段
部ICにおけるサイドシール16の相対的摺動軌跡も単
純な円形となり、ロータ段部の特定の部分のみがサイド
シール16と接触摺動することとなる。この結果摺動部
分が早期に摩耗してシール性能が低下する虞れがある。
これに対して第10図の如く異なる半径の円弧を連接し
た形状としておけば、その摺動軌跡は線状にならないた
め、特定の部分が早期に摩耗する等の虞れが無くなるこ
とによる。
なお、第11図に示すようなコーナーシール15とラジ
アルシール7との保合部分を無くし、コーナーシール1
5が、ケーシング3側に固定したラジアルシール7に対
して相対的に摺動可能な形状に形成すれば、これらコー
ナーシール15およびサイドシール16をロータ1側の
段部に配置す4 るように構成することも可能である。
以上本発明の構成を、弁体たるロータが1個の切欠きを
有する切欠き型ロータの場合を例に説明したが、この形
式のロータに限定する趣旨ではなく、複数の切欠きを有
するロータの場合にも当然応用可能である。
また、ロータ内部に吸気通路、排気通路を有し、かつロ
ータ側壁部にこれら通路が開口している軸流型ロータで
あっても本発明の構成は利用可能であることは当業者に
おいて容易に推測し得るものである。
さらにまた、シール材の構成としては一実施例として詳
述した前記構成の外、円周方向のシール材と、軸心方向
のシール材とを一体的に形成し、かつこの一体的シール
材を例えばケーシング側に配置するように構成し、この
一体的シール材でロータの開口部や切欠きをシールする
ような構成とすることも可能である。なお、この場合一
体的シール材の全体形状としては前記切欠きゃ開口の形
状に合わせた形状(図示の切欠きの形状の場合では略四
角形)とする外、環状に成形する等、要するにシール性
やシール材の成形性等を考慮して適宜その形状を選択す
ればよい。
〔効果〕
本発明は以上にその構成を具体的に説明したように、 回転駆動する弁体に一個所または複数個所形成した切欠
き部分や、吸気口や排気口として機能とする開口部を囲
むように、ロータとこのロータを収納するケーシング内
面との間において、ロータ軸心方向および円周方向にシ
ール材を配置し、かつこのシール材のうち少なくとも一
部をケーシング側に配置することにより、これら切欠き
ゃ開口を少ない数のシール材でシールし、かつロータと
ケーシングとの間には隙間を形成してロータの円滑な回
転を保証し、これにより高速回転、エンジンの静粛性等
ロータリー弁装置としての機能を十分発揮することが可
能となる。
また各シール材のうち、摺動面に接触する面積は気密性
を保持し得る範囲で極力小さく形成することにより摩擦
抵抗の増大を最小限に押さえるように構成しであるので
、この点からも高速運転を容易にすることができ、かつ
摩耗の減少により装置としての寿命が長くなる等の効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は切欠き型ロータの概略を示す斜視図、第2図は
第1図に示すロータをケーシング内に配置した状態の概
略図、第3図は第2図の構成にラジアルシールを配置し
た状態の概略図、第4図は第3図の1−1線による断面
図、第5図はロータリー弁装置の具体的構成の一例を示
す装置断面図、第6図(A)、(B)、(C)、(D)
、(E)は、排気行程から次の排気行程までの間に於け
るロータの回転状態と各ラジアルシールの作用とを各々
示すロータリー弁装置の断面概略断面図、第7図はラジ
アルシールと板バネの斜視図、第8図はラジアルシール
の配置状態の一例を示すラジアルシール配置部の拡大断
面図、第9図は第2の実施例を示すロータリー弁装置の
断面図、第10図は第9図の■−■線による断面図、第
11図はコ7 −ナーシール、ラジアルシール及びサイドシールの配置
状態を示すケーシングの斜視部分図、第12図は従来の
ロータリー弁装置の断面図、第13図は第12図に示す
装置のシール状態を示すロータリー弁装置の断面図であ
る。 1・・・ロータ 1a・・・太軸部 1b・・・細軸部 2・・・切欠き 3・・・ケーシング 3a、3d、3e・・・シール材収納用溝4・・・吸気
通路 5・・・排気通路 6・・・燃焼室 7a、7b、7c、7d・・・ラジアルシール8・・・
板バネ 9a、9b、9c、9d・・・リングシール14・・・
ピストン 15a、15b、15c、15d−−−:l−ナーシー
ル  8− 16 ・ ・サイ ドシール 9 手続補正書働式) 平成03年04月72日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外周壁に切欠き、または気体の流入・流出を行う
    開口を設けたロータを燃焼室に近接配置し、このロータ
    の回転により吸気および排気を行うものにおいて、ロー
    タとこのロータを収納するケーシングとの間にロータが
    円滑に回転するための一定の隙間を形成し、ロータの円
    周方向および軸心方向に対してはシール材を配置し、こ
    れらシール材のうち少なくとも一部のシール材をケーシ
    ング側に配置したことを特徴とするロータリー弁装置。
  2. (2)ロータの軸心方向に配置することよりロータの円
    周方向のシールを行う複数のラジアルシールを、ケーシ
    ング側に配置したことを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載のロータリー弁装置。
  3. (3)前記ラジアルシールを、燃焼室を介して対向する
    ように一対配置し、更に吸気通路近傍及び排気通路近傍
    に各々1本配置し、合計4本としたことを特徴とする特
    許請求の範囲第(2)項記載のロータリー弁装置。
  4. (4)ロータを収納するケーシングの環状段部に対して
    、各ラジアルシール端部と係合するコーナーシールを配
    置し、かつ各コーナーシールの間をサイドシールで連設
    することによりロータの軸心方向のシールを行うように
    したことを特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載の
    ロータリー弁装置。
  5. (5)前記コーナーシールと、このコーナーシールの間
    に介在配置するサイドシールを、ケーシング側段部に対
    向位置するロータ側段部に配置したことを特徴とする特
    許請求の範囲第(4)項記載のロータリー弁装置。
  6. (6)ロータの軸心方向に対するシールをリングシール
    とし、このリングシールの全てをロータ外周壁の円周方
    向に配置するか、またはその全てをロータを収納するケ
    ーシング壁面に配置するか、或いはこのリングシールの
    うち一部をロータ側に、また残りをケーシング側に配置
    するように構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項ないし第(3)項のいずれかに記載のロータリ
    ー弁装置。
  7. (7)上記各シール材を収納する溝の側壁と、このシー
    ル材との間に隙間を形成してシールすべき加圧気体がこ
    の溝内に流入するように構成し、この加圧気体の圧力に
    対応してシール材をロータまたはケーシング側に圧接し
    得るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項ないし第(6)項の何れかに記載のロータリー弁装
    置。
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