JPH03229054A - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPH03229054A
JPH03229054A JP2358090A JP2358090A JPH03229054A JP H03229054 A JPH03229054 A JP H03229054A JP 2358090 A JP2358090 A JP 2358090A JP 2358090 A JP2358090 A JP 2358090A JP H03229054 A JPH03229054 A JP H03229054A
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JP
Japan
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pressure
valve
hydraulic
oil
line
Prior art date
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Application number
JP2358090A
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English (en)
Inventor
Takashi Hayashi
孝士 林
Takehito Hattori
勇仁 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置に
関するものである。
従来の技術 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた
一対の可変プーリと、それら一対の可変プーリに巻き掛
けられて動力を伝達する伝動ベルトと、前記一対の可変
プーリの有効径を変更する一対の油圧アクチュエータと
を備えた車両用ベルト式無段変速機が知られている。そ
して、このようなベルト式無段変速機に備えられる油圧
制御装置としては、たとえば実開昭6(1−19465
6号公報に記載されたものがある。この油圧制御装置で
は、伝動ベルトの張力を制御するための実際の張力制御
圧が検出され、その張力制御圧が目標制御圧と一致する
ように電気的に制御されるようになっている。上記目標
制御圧は伝動ベルトの張力を必要かつ充分な値とするた
めのものであるため、上記の制御により伝動ベルトの耐
久性が高められ、動力損失が低下させられる。
発明が解決すべき課題 ところで、車両においては、たとえば車速の高まりに伴
ってロックアツプクラッチが係合させられたり、或いは
シフトレバ−がニュートラルレンジから前進走行レンジ
へ操作されたりした場合のようにエンジン回転速度が急
激に変化すると、象。
激にエンジントルクが伝達されることから、前記のよう
にベルト式無段変速機の伝動ベルトの張力が必要かつ充
分に制御されていると、伝動ベルトのすべりが発生する
おそれがあった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、ロノクアソフ。
フランチが係合させられたり或いはシフトレバ−がニュ
ートラルレンジから前進走行レンジへ操作されたりして
も、伝動ベルトのすべりが発生しないようにする油圧制
御装置を貨供することにある。
課題を解決するための手段 斯る目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、−次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられ
た一対の可変プーリと、その一対の可変ブーり間に巻き
掛けられた伝動ベルトと、その一対の可変プーリの有効
径を変更する一対の油圧アクチュエータとを備えた車両
用ベルト式無段変速機において、前記ベルト式無段変速
機の変速比を表す変速比圧と車両の要求出力を表す要求
出力圧とに基づいて作動する弁子を備え、その弁子の作
動に従って前記伝動ベルトの張力を必要かつ充分な値と
するための張力制御圧を発生させる調圧弁と、その張力
制御圧を変化させるためにその調圧弁に供給される信号
圧を電気信号にしたがって発生する信号圧発生手段と、
前記ベルト式無段変速機の変速比を決定する変速比決定
手段と、車両の要求出力値を検出する要求出力値センサ
と、前記変速比および要求出力値と基本出力圧との予め
記憶された関係から、実際の変速比および要求出力値に
基づいて前記調圧弁による基本出力圧を算出し、その基
本出力圧と最適制御圧との差が解消されるように前記信
号圧発生手段を制御する電子制御装置とを含む油圧制御
装置であって、(a)車両のエンジン回転速度の急激な
変化を検出するエンジン回転速度変化検出手段と、(b
)前記エンジン回転速度の急激な変化が検出されたとき
には、前記張力制御圧を所定圧高める張力制御圧昇圧手
段とを、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、エンジン回転速度変化検出手段によ
りエンジン回転速度の急激な変化が検出された場合には
、張力制御圧昇圧手段により張力制御圧が所定圧高めら
れるので、ロックアツプクラッチが係合させられたり或
いはシフトレバ−がニュートラルレンジから前進走行レ
ンジへ操作すれたりしても、伝動ベルトのすべりの発生
が防止される。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において、エンジン10の動力は、ロックアツプ
クラッチ付流体継手12、ベルト式無段変速機(以下、
CVTという)14、前後進切換装置16、中間ギヤ装
置18、および差動歯車装置20を経て駆動軸22に連
結された駆動輪24へ伝達されるようになっている。
流体継手12は、エンジン10のクランク軸26と接続
されているポンプ羽根車28と、CVT14の入力軸3
0に固定されポンプ羽根車28からのオイルにより回転
させられるタービン羽根車32と、ダンパ34を介して
入力軸30に固定されたロックアツプクラッチ36と、
後述の保合側油路322に接続された係合側油室33お
よび後述の解放側油路324に接続された解放側油室3
5とを備えている。流体継手12内は常時作動油で満た
されており、たとえば車速、エンジン回転速度、または
タービン羽根車32の回転速度が所定値以上になると係
合側油室33へ作動油が供給されるとともに解放側油室
35から作動油が流出されることにより、ロックアツプ
クラッチ36が係合して、クランク軸26と入力軸30
とが直結状態とされる。反対に、上記車速等が所定値以
下になると、解放側油室35へ作動油が供給されるとと
もに保合側油室33から作動油が流出されることにより
、ロックアンプクラッチ36が解放される。
CVT14は、その入力軸30および出力軸38にそれ
ぞれ設けられた同径の可変プーリ40および42と、そ
れら可変プーリ40および42に巻き掛けられた伝動ベ
ルト44とを備えている。
可変プーリ40および42は、入力軸30および出力軸
38にそれぞれ固定された固定回転体46および48と
、入力軸30および出力軸38にそれぞれ軸方向の移動
可能かつ軸回りの相対回転不能に設けられた可動回転体
50および52とから成り、可動回転体50および52
が油圧アクチュエータとして機能する一次側油圧シリン
ダ54および二次側油圧シリンダ56によって移動させ
られることにより■溝幅すなわち伝動ベルト44の掛り
径(有効径)が変更されて、CVT14の変速比T(−
人力軸30の回転速度Ni、、/出力軸38の回転速度
N。ut )が変更されるようになっている。可変プー
リ40および42は同径であるため、上記油圧シリンダ
54および56は同様の受圧面積を備えている。通常、
油圧シリンダ54および・56のうちの従動側に位置す
るものの圧力は伝動ベルト44の張力と関連させられる
前後進切換装置16は、よく知られたダブルビニオン型
遊星歯車機構であって、その出力軸58に固定されたキ
ャリヤ60により回転可能に支持され且つ互いに噛み合
う一対の遊星ギヤ62および64と、前後進切換装置1
6の入力軸(CVT14の出力軸)38に固定され且つ
内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ66と、外周
側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ68と、リング
ギヤ68の回転を停止するための後進用ブレーキ70と
、上記キャリヤ60と前後進切換装置16の入力軸38
とを連結する前進用クラッチ72とを備えている。後進
用ブレーキ70および前進用クラッチ72は油圧により
作動させられる形式の摩擦係合装置であって、それらが
共に係合しない状態では前後進切換装置16が中立状態
とされて動力伝達が遮断される。しかし、前進用クラッ
チ72が係合させられると、CVT14の出力軸38と
前後進切換装置16の出力軸58とが直結されて車両前
進方向の動力が伝達される。また、後進用ブレーキ70
が係合させられると、CVT 14の出力軸38と前後
進切換装置16の出力軸58との間で回転方向が反転さ
れるので、車両後進方向の動力が伝達される。
第1図は第2図に示す車両用動力伝達装置を制御するた
めの油圧制御回路を示している。オイルポンプ74は本
油圧制御回路の油圧源を構成するものであって、流体継
手12のポンプ羽根車28とともに一体的に連結される
ことにより、クランク軸26によって常時回転駆動され
るようになっている。オイルポンプ74は図示しないオ
イルタンク内へ還流した作動油をストレーナ76を介し
て吸入し、また、吸入油路78を介して戻された作動油
を吸入して第1ライン油路80へ圧送する。
本実施例では、第1ライン油路80内の作動油がオーバ
ーフロー(リリーフ)型式の第1調圧弁100によって
吸入油路78およびロックアンプクラッチ圧油路92へ
漏出させられることにより、第1ライン油路80内の第
1ライン油圧Pjl!、が調圧されるようになっている
。また、減圧弁型式の第2調圧弁102によって第1ラ
イン油圧Pl。
が減圧されることにより第2ライン油路82内の第2ラ
イン油圧Pnzが調圧されるようになっている。
まず、第2調圧弁102の構成を説明する。第3図に示
すように、第2調圧弁102は、第1ライン油路80と
第2ライン油路82との間を開閉するスプール弁子11
0、スプリングシート112、リターンスプリング11
4、プランジャ116を備えている。また、スプール弁
子110の軸端には、順に径が大きくなる第1ランド1
18、第2ランド120、第3ランド122が順次形成
されている。第2ランド120と第3ランド122との
間には第2ライン油圧P12がフィート”バンク圧とし
て絞り124を通して導入される室126が設けられて
おり、スプール弁子110が第2ライン油圧Pffi2
により閉弁方向へ付勢されるようになっている。また、
スプール弁子110の第1ラント川18端面側には、絞
り128を介して後述の変速比圧Prが導かれる室13
0が設けられており、スプール弁子110が変速比圧P
により閉弁方向へ付勢されるようになっている。
第2調圧弁102内においてはリターンスプリング11
4の開弁方向付勢力がスプリングシート112を介して
スプール弁子110に付与されている。また、プランジ
ャ116の端面側には後述のスロットル圧P thを作
用させるための室132が設けられており、スプール弁
子110がこのスロットル圧Pいにより開弁方向へ付勢
されるようになっている。したがって、第1ランド11
8の受圧面積をA1、第2ランド120の断面の面積を
A2、第3ランド122の断面の面積をA3、プランジ
ャ116の受圧面積をA4、リターンスプリング114
の付勢力をWとすると、スプール弁子110は次式(]
)が成立する位置において平衡させられる。すなわち、
スプール弁子110が式(1)にしたがって移動させら
れることにより、ボート134aに導かれている第1ラ
イン油路80内の作動油がボート134bを介して第2
ライン油路82へ流入させられる状態とボート134b
に導かれている第2ライン油路82内の作動油がドレン
に連通ずるドレンボート134cへ流される状態とが繰
り返されて、第2ライン油圧Pi、が発生させられるの
である。上記第2ライン油路82は比較的閉じられた系
であるので、第2調圧弁102は上記のように相対的に
高い油圧である第1ライン油圧PR,を減圧することに
より第2ライン油圧P12を第7図に示すように発生さ
せるのである。
Pi 2= (A4  ’ Pth+W−A、’ Pr
)/ (A:+−へ2)・ ・ ・ ・(1) なお、上記スプール弁子110の第1ランド118と第
2ランド120との間には、後述の第2ライン油圧低下
制御井380を通して信号圧PSO(4が導入される室
136が設けられており、スプール弁子110がその信
号圧P 5otaにより閉弁方向へ付勢されると、その
大きさに応じて第2ライン油圧Pf2が補正されるよう
になっている。この場合における第2ライン油圧特性に
ついては後で詳述する。
第1調圧弁100は、第4図に示すように、スプール弁
子140、スプリングシー)142、リターンスプリン
グ144、第1プランジヤ146、およびその第1プラ
ンジヤ146の第2ランド155と同径の第2プランジ
ヤ148を備えている。
スプール弁子140は、第1ライン油路80に連通する
ボート150aとドレンボート150bまたは150c
との間を開閉するものであり、その第1ランド152の
端面にフィードバック圧としての第1ライン油圧P21
を絞り151を介して作用させるための室153が設け
られており、この第1ライン油圧P1.によりスプール
弁子140が開弁方向へ付勢されるようになっている。
スプール弁子140と同軸に設けられた第1プランジヤ
146の第1ランド154と第2ランド155との間に
はスロットル圧Pthを導くための室156が設けられ
ており、また、第2ランド155と第2プランジヤ14
8との間には一次側油圧シリンダ54内の油圧P8..
を分岐油路305を介して導くための室157が設けら
れており、さらに第2プランジヤ148の端面には第2
ライン油圧Pf2を導くための室158が設けられてい
る。
前記リターンスプリング144の付勢力は、スブリング
シート142を介して閉弁方向にスプール弁子140に
付与されているので、スプール弁子140の第1ランド
152の受圧面積をAb、第1プランジヤ146の第1
ランド154の断面積をAb、第2ラント155および
第21ランジヤ148の断面積をA7、リターンスプリ
ング144の付勢力をWとすると、スプール弁子140
は次式(2)が成立する位置において平衡させられ、第
1ライン油圧PlIが調圧される。
PP − ((7,or  PI2z)  ・ A7→Pth(A
6−八7)+W)/As・・・・(2) 上記第1調圧弁100においては、−次側油圧シリンダ
54内油圧P0.、が第2ライン油圧Pffi2(定常
状態ではPP2−二次側油圧シリンダ56内油圧P6u
、 )よりも高い場合には、第1プランジヤ146と第
2プランジヤ148との間が離間して上記−次側油圧シ
リンダ54内油圧P1.、にょる推力がスプール弁子1
40の閉弁方向に作用するが、−次側油圧シリンダ54
内油圧P、。が第2ライン油圧Pi!、2よりも低い場
合には、第1プランジヤ146と第2プランジヤ148
とが当接することから、上記第2プランジ中148の端
面に作用している第2ライン油圧P(2zによる推力が
スプール弁子140の閉弁方向に作用する。すなわち、
−次側油圧シリンダ54内油圧P、□と第2ライン油圧
Pffi2 とを受ける第2プランジヤ148がそれら
の油圧のうちの高い方の油圧に基づく作用力をスプール
弁子140の閉弁方向に作用させるのである。なお、ス
プール弁子140の第1ランド152と第2ランド15
9との間には、後述の第1ライン油圧低下制御弁440
から油路161を介して第2ライン油圧Pf2が供給さ
れる室160が設けられている。この室160内に作用
している第2ライン油圧PA、は、第1ライン油圧Pf
、を低下させる方向に作用しており、Nにュートラル)
、P(パーキング)レンジのときに第1ライン油圧低下
制御弁440が作動して室160へ第2ライン油圧Pf
fi2が供給されると第1ライン油圧Pj?、が低下さ
せられる。この場合における第1ライン油圧特性につい
ては後に詳述する。
第1図に戻って、スロットル圧Pいはエンジン10にお
ける実際のスロットル弁開度θいを表すものであり、ス
ロットル弁開度検知弁180によって発生させられる。
また、変速比圧P、、はC■T14の実際の変速比を表
すものであり、変速比検知弁182によって発生させら
れる。すなわち、スロットル弁開度検知弁180は、図
示しないスロットル弁とともに回転させられるカム18
4と、このカム184のカム面に係合し、このカム18
4の回動角度と関連して軸方向へ駆動されるプランジャ
186と、スプリング188を介して付与されるプラン
ジャ186がらの堆力と第1ライン油圧P1.による推
力とが平衡した位置に位置させられることにより第1ラ
イン油圧Pj2.を減圧し、実際のスロットル弁開度θ
いに対応したスロ7)ル圧Pいを発生させるスプール弁
子190とを備えている。第5図は上記スロットル圧P
いとスロットル弁開度θいとの関係を示すものであり、
スロットル圧Pt、、は油路84を通して第1調圧弁1
00、第2調圧弁102、および第3調圧弁220へそ
れぞれ供給される。
また、変速比検知弁182は、CVT14の入力側可動
回転体50に摺接してその軸線方向の変位量に等しい変
位量だけ軸線方向へ移動させられる検知棒192と、こ
の検知棒192の位置に対応して付勢力を伝達するスプ
リング194と、このスプリング194からの付勢力を
受ける一方、第2ライン油圧Plzを受けて両者の推力
が平衡した位置に位置させられることにより、ドレンへ
の排出流量を変化させるスプール弁子198とを備えて
いる。したがって、たとえば変速比Tが小さくなってC
VT14の入力側の固定回転体46に対して可動回転体
50が接近(■溝幅縮小)すると、上記検知棒192が
押し込まれる。このため、第2ライン油路82からオリ
フィス196を通して供給され且つスプール弁子198
によりドレンへ排出される作動油の流量が減少させられ
るので、オリフィス196よりも下流側の作動油圧が高
められる。この作動油圧が変速比圧(信号)P2であり
、第6図に示すように、変速比Tの減少(増速側への変
化)とともに増大させられる。
そして、このようにして発生させられた変速比圧P、は
、油路86を通して第2調圧弁102および第3調圧弁
220へ油圧信号としてそれぞれ供給される。
ここで、上記変速比検知弁182は、オリフィス196
を通しで第2ライン油路82がら供給される第2ライン
油圧Pff2の作動油の逃がし量を変化させることによ
り変速比圧P、を発生させるものであるから、変速比圧
P、は第2ライン油圧PN2以上の値となることが制限
されている一方、前記(1)弐に従って作動する第2調
圧弁102では変速比圧P、の増加に伴って第2ライン
油圧P!2を減少させる。このため、変速比圧P、が所
定値まで増加して第2ライン油圧Pf2と等しくなると
、それ以鋒は両者ともに飽和して一定となる。
第7図は、第2調圧弁102において、上記の変速比圧
P1に関連して調圧される第2ライン油圧Pf2の基本
出力特性を示している。この基本出力特性は、第2調圧
弁102の室136に供給される第4信号圧P、。、4
が零あるいは一定である場合の作動により得られるもの
であって、変速比Tが最小値から増加する際に、当初は
一定値であるが変速比圧P、と一致した後は直線的に増
加する折れ線特性である。第8図は、伝動ベルト44の
張力を制御するのに必要かつ充分な最適制御圧を示す理
想曲線を示しており、上記第2調圧弁102の基本出力
特性はその理想曲線に近似させられている。なお、上記
のように基本的に近似させられているといっても、上記
理想曲線と折れ線状の基本出力特性との間には後述の第
22図の破線と実線との差に示すように第2ライン油圧
P12が理想曲線に対して不要に高められる領域がある
このような破線と実線との差を解消して第2ライン油圧
P12を理想曲線と一致させるために、後述のように、
ロックアツプクラッチ36が係合させられている前進走
行状態において第4信号圧P5゜、4が電子制御装置4
60によってデユーティ駆動されることにより調節され
るようになっている。
前記第3調圧弁220は、前後進切換装置16の後進用
ブレーキ70および前進用クラッチ72を作動させるた
めの最適な第3ライン油圧PA3を発生させるものであ
る。すなわち、第3調圧弁220は、第1ライン油路8
0と第3ライン油路88との間を開閉するスプール弁子
222、スプリングシート224、リターンスプリング
226、プランジャ228を備えている。スプール弁子
222の第1ランド230と第2ランド232との間に
は第3ライン油圧Pβ3がフィードパンク圧として絞り
234を通して導入される室236が設けられており、
スプール弁子222が第3ライン油圧Pj23により閉
弁方向へ付勢されるようになっている。また、スプール
弁子222の第1ランド230側には、絞り238を介
して変速比圧P、が導かれる室240が設けられており
、スプール弁子222が変速比圧P1により閉弁方向へ
付勢されるようになっている。第3調圧弁220内にお
いてはリターンスプリング226の開弁方向付勢力がス
プリングシート224を介してスプール弁子222に付
与されている。また、プランジャ228の端面にスロッ
トル圧Pいを作用させるための室242が設けられてお
り、スプール弁子222がこのスロットル圧Pthによ
り開弁方向へ付勢されるようになっている。また、プラ
ンジャ228の第1ランド244とそれより小径の第2
ランド246との間には、後進時のみに第3ライン油圧
Pffi、を導くための室248が設けられている。こ
のため、第3ライン油圧P13は、前記(1)式と同様
な式から、変速比圧Prおよびスロットル圧Pubに基
づいて最適な値に調圧されるのである。この最適な値と
は、前進用クラッチ72或いは後進用ブレーキ70にお
いて滑りが発生することなく確実にトルクを伝達できる
ようにするために必要かつ充分な値である。また、後進
時においては、上記室248内へ第3ライン油圧PI!
3が導かれるため、スプール弁子222を開弁方向へ付
勢する力が増加させられて第3ライン油圧Pr3が高め
られる。これにより、前進用クラッチ72および後進用
ブレーキ70において、前進時および後進時にそれぞれ
適したトルク容量が得られる。
上記のように調圧された第3ライン油圧Pr3は、マニ
ュアルバルブ250によって前進用クラッチ72或いは
後進用ブレーキ70へ供給されるようになっている。す
なわち、マニュアルバルブ250は、車両のンフトレハ
−252の操作と関連して移動させられるスプール弁子
254を備えており、ノフトレハ−252がNレンジに
操作されている状態では第3ライン油圧PI、を出力し
ないが、L(ロー)、S(セカンド)、D(ドライブ)
レンジへ操作されている状態では第3ライン油圧Pff
、を専ら出力ポート258から前進用クラッチ72、お
よびリバースインヒビノド弁420の室432へ供給す
ると同時に後進用ブレーキ70から排油し、R(リバー
ス)レンジへ操作されている状態では第3ライン油圧P
I3を出力ポート256から第3調圧弁220、ロンク
アノプ制御弁320、第1ライン油圧低下制御井440
の室452、およびリバースインヒビノド弁420のポ
ーt−422aへ供給するとともに、そのリバースイン
ヒビノド弁420を通して後進用ブレーキ70へ供給し
、同時に前進用クラッチ72から排油し、Pレンジへ操
作されている状態では、前進用クラッチ72および後進
用ブレーキ70から共に排油する。なお、アキュムレー
タ342および340は、緩やかに油圧を立ち上げて摩
擦係合を滑らかに進行させるためのものであり、前進用
クラッチ72および後進用ブレーキ70にそれぞれ接続
されている。また、シフトタイミング弁210は、前進
用クラ、チア2の油圧シリンダ内油圧の高まりに応して
絞り212を閉しることより、過渡的な流入流量を調節
する。
前記第1調圧弁100により調圧された第1ライン油圧
Pr、および第2調圧弁102により調圧された第2ラ
イン油圧Pnzは、CVTl 4の変速比Tを調節する
ために、変速制御弁装置260により一次側油圧シリン
ダ54および二次側油圧シリンダ56の一方および他方
へ供給されている。上記変速制御弁装置260は変速方
向切換弁262および流量制御弁264から構成されて
いる。なお、それら変速方向切換弁262および流量制
御弁264を駆動するための第4ライン油圧Pβ4は第
4調圧弁170により第1ライン油圧PR,に基づいて
発生させられ、第4ライン油路370により導かれるよ
うになっている。
変速方向切換弁262は第1電磁弁266によって制御
されるスプール弁であり、流量制御弁264は第2電磁
弁268によって制御されるスプール弁である。たとえ
ば、第1電磁弁266がオンであり且つ第2電磁弁26
8がオフ状態である場合には、第1ライン油路80内の
作動油は、変速方向切換弁262、流量制御弁264お
よび二次側油路302を通して二次側油圧シリンダ56
へ流入させられる一方、−次側油圧シリンダ54内の作
動油は、−次側油路300、流量制御弁264、および
変速方向切換弁262を通してドレンへ排出され、CV
Tl4の変速比Tは減速方向へ速やかに変化させられる
。反対に、第1電磁弁266がオフであり且つ第2電磁
弁268がオン状態である場合には、第1ライン油18
0内の作動油は、変速方向切換弁262、流量制御弁2
64および一次側油路300を通して一次側油圧シリン
ダ54へ流入させられる一方、二次側油圧シリンダ56
内の作動油は、二次側油路302、流量制御弁264、
および変速方向切換弁262を通して、第2ライン油路
82へ排出され、CVTl4の変速比Tは増速方向へ速
やかに変化させられる。
第9図は、上記第1電磁弁266および第2電磁弁26
8の駆動状態とCVTl4の変速方向および変速比Tの
変化速度との関係を示している。
なお、第1電磁弁266および第2電磁弁268が共に
オン状態である変速モード(ハ)の場合には、第2ライ
ン油路82内の作動油はバイパス油路295において並
列に設けられた絞り296およびチエツク弁298を通
して二次側油圧シリンダ56内へ供給されるとともに、
−次側油圧シリシダ54内の作動油はそのピストンの摺
動部分などに積極的に或いは必然的に形成された僅かな
隙間から徐々に排出されるようになっている。
上記のように、二次側油圧シリンダ56と第2ライン油
圧82との間にバイパス油路295が設けられているた
め、流量制御弁264のデユーティ駆動に同期して二次
側油圧シリンダ56内油圧P outに生じる脈動が好
適に抑制される。二次側油圧シリンダ56内油圧P。u
tのスパイク状の上ピークは絞り296により逃がされ
、P outO下ピークはチエツク弁298を通して補
填されるからである。
ここで、CVTI 4における第1ライン油圧pHには
、正駆動走行時(駆動トルクTが正の時)には第1O図
に示すような、また、エンジンブレーキ走行時(駆動ト
ルクTが負の時)には第11図に示すような油圧値が望
まれる。第10図および第11図は、いずれも入力軸3
0が一定の軸トルクで回転させられている状態で変速比
Tを全範囲内で変化させたときに必要とされる油圧値を
示したものである。本実施例では、−次側油圧シリンダ
54と二次側油圧シリンダ56の受圧面積が等しいので
、第10図の正駆動走行時には一次側油圧シリンダ54
内の油圧P 、fi>二次側油圧シリンダ56内の油圧
P。ut、第11回のエンジンブレーキ走行時にはP。
ulL > P inであり、いずれも駆動側油圧シリ
ンダ内油圧〉被駆動側油圧シリンダ内油圧となる。正駆
動走行時における上記Plアは駆動側の油圧シリンダの
推力を発生させるものであるので、その油圧シリンダに
目標とする変速比Tを得るための推力が発生し得るよう
に、また動力損失を少なくするために、第1ライン油圧
Pl!1 は上記P、。に必要且つ充分な余裕油圧αを
加えた値に調圧することが望まれる。しかし、上記第1
0図および第11図に示す第1ライン油圧Pl、を一方
の油圧シリンダ内油圧に基づいて調圧することは不可能
であり、このため、本実施例では、前記第1調圧弁10
0には第2プランジヤ148が設けられ、Pl、、およ
び第2ライン油圧P12のうちの何れか高い油圧に基づ
く付勢力が第1調圧弁】00のスプール弁子140へ伝
達されるようになっている。これにより、たとえば第1
2図に示すような、P8.、を示す曲線とP。utを示
す曲線とが交差する無負荷走行時においては、第1ライ
ン油圧Pf、がPl、および第2ライン油圧Pff2の
何れか高い油圧値に余裕値αを加えた値に制御される。
これにより、第1ライン油圧PIIは必要かつ充分な値
に制御され、動力損失が可及的に小さくされている。因
に、第12図の破線に示す第1ライン油圧P!、′は第
2プランジヤ148が設けられていない場合のものであ
り、変速比Tが小さい範囲では不要に大きな余裕油圧が
発生させられている。
前記余裕値αは、CVTI4の変速比変化範囲全域内に
おいて所望の速度で変速比γを変化させて所望の変速比
Tを得るに足る必要かつ充分な値であり、(2)弐から
明らかなように、スロットル圧Pいに関連して第1ライ
ン油圧Pf、が高められている。前記第1調圧弁100
の各部の受圧面積およびリターンスプリング144の付
勢力がそのように設定されているのである。このとき、
第1調圧弁100により調圧される第1ライン油圧P1
1は、第13図に示すように、P、7もしくはP。uL
とスロットル圧Pいとにしたがって増加するが、スロッ
トル圧Pいに対応した最大値において飽和させられるよ
うになっている。これにより、変速比Tが最大値となっ
て一次側可変プーリ40の■溝幅の減少が機械的に阻止
された状態で、−次側油圧シリンダ54内の油圧P、わ
が増大しても、それよりも常に余裕値αだけ高く制御さ
れる第1ライン油圧Pf、の過昇圧が防止されるように
なっている。
前記第1調圧弁100において、ポート150bから流
出させられた作動油は、ロックアツプクラッチ圧油路9
2に導かれ、ロックアンプクラッチ圧調圧弁310によ
り流体継手12のロツタアップクラッチ36を作動させ
るために適した圧力のロックアツプクラッチ油圧PcL
に調圧されるようになっている。すなわち、上記ロック
アンプクラッチ圧調圧弁310は、フィードバック圧と
してロックアツプクラッチ油圧P、を受けて開弁方向に
付勢されるスプール弁子312と、このスプール弁子3
12を閉弁方向に付勢するスプリング314と、急解放
時に後述のロックアツプ急解放弁400を通してクラッ
チ油圧Pctが供給される室316と、その室316の
油圧を受けてスプール弁子312を閉弁方向に付勢する
プランジャ317とを備えており、スプール弁子312
が上記フィートハック圧に基づく推力とスプリング31
4の推力とが平衡するように作動させられてロックアツ
プクラッチ圧油路92内の作動油を流出させることによ
り、一定のロックアツプクラッチ油圧P CLが発生さ
せられる。また、急解放時にクラッチ油圧P CIが室
316へ供給されると、ロックアツプクラッチ36を一
層速やかに解放させるためにクラッチ油圧P clが高
められる。ロンクアソブクラノチ圧調圧弁310から流
出させられた作動油は、絞り318および潤滑油路94
を通してトランスミッションの各部の潤滑のために送出
されるとともに、オイルポンプ74の吸入油路78に還
流させられる。
上記のようにして調圧されたロックアンプクラッチ油圧
P ctは、ロックアツプ制御弁320により流体継手
12の係合側油路322および解放側油路324へ択一
的に供給され、ロックアツプクラッチ36が保合状態ま
たは解放状態とされるようになっている。すなわち、ロ
ックアツプ制御弁320は、ロックアンプクラッチ圧油
路92を上記係合側油路322および解放側油路324
と択一的に接続するスプール弁子326と、スプール弁
子326を解放側へ付勢するスプリング328とを備え
ている。スプール弁子326の上端面側(スプリング3
28側)には、Rレンジが選択されたときだけマニュア
ルバルブ250の出力ポート256から油路257を介
して第3ライン油圧P13が導入されるが、その他のレ
ンジではドレンされる室334が設けられる一方、スプ
ール弁子326の下端面側(非スプリング328側)に
は、ノーマルオーブン型の第3電磁弁330がオン状態
のときに信号圧P 5ot3が導入される室332が配
設されでいる。第3電磁弁330がオン状態(閉状態)
であるときには絞り331よりも下流側はクラッチ油圧
P clと等しい信号圧P、。、3が発生させられるが
、第3電磁弁330がオフ状態(開状態)であるときに
は絞り331よりも下流側がドレンされて信号圧P 5
(lL3が解消されるようになっている。それ等絞り3
31およびt磁弁330は信号圧P sot:+の発生
手段を構成しており、信号圧P5゜13は、前記ロック
アツプ制御弁320のほかに、第2ライン油圧低下制御
井380、ロックアツプ急解放弁400、リハースイン
ヒビット弁420へそれぞれ供給される。
したがって、Rレンジ以外のシフトレンジにおいて、第
3電磁弁330がオン状態の場合には、室332へ信号
圧P 5o13が導入されるが、室334は大気圧とさ
れることから、スプール弁子326はスプリング328
側へ位置させられるので、ロックアツプクラッチ圧油路
92内の作動油が係合側油路322へ供給されて、ロッ
クアツプクラッチ36が保合状態とされる。反対に、第
3電磁弁330がオフ状態の場合には、室332は大気
圧とされることから、スプール弁子326はスプリング
328の付勢力に従って第1図の下側へ位置させられる
ので、ロックアツプクラッチ圧油路92内の作動油が解
放側油路324へ供給されて、ロックアツプクラッチ3
6が解放状態とされる。
また、シフトポジションがRレンジへ変更された場合に
は、室334へ第3ライン油圧PR3が供給されるので
、信号圧P、。1.に基づくスプール弁子326への付
勢力よりも第3ライン油圧P!3およびスプリング32
8に基づく付勢力が大きくなり、第3電磁弁330の開
閉状態に関係なく、スプール弁子326が第1図の下側
に優先的に位置させられて、ロックアツプクラッチ36
が解放状態とされる。
なお、保合時において絞り336から流出させられる作
動油、および非保合時において保合側油路322を経て
ロックアツプクラッチ36から戻されることによりロッ
クアツプ制御弁320から流出させられる作動油は、タ
ーラ油圧制御弁338により一定値以下に調圧された後
、オイルクーラ339を経て図示しないオイルタンクへ
還流させられるようになっている。
前記前進用クランチア2および後進用ブレーキ70にそ
れぞれ設けられたアキュムレータ342および340の
背圧制御を説明する。ロックアツプクラッチ圧油路92
から絞り344を介して流出した作動油は、ノーマルオ
ープン型の第4電磁弁346にて制御され、第14図に
示すように、そのデユーティ比D s 4に対して油圧
が変化させられる。すなわち、絞り344および第4電
磁弁346は、信号圧P 5oL4を発生させる信号圧
発生手段として機能している。このように第4電磁弁3
46の駆動デユーティ比D s4により調圧される信号
圧P 5O14は、油路348を介してソレノイド圧切
換弁350へ導かれる。シフトボジノヨンがP、R,N
レンジである場合には、前進用クラッチ72の油圧シリ
ンダはマニュアルバルブ250によりトレンされるので
、上記ソレノイド圧切換弁350は信号圧P、。、4が
油路354を通り第4調圧弁170へ付与されることを
許容するとともに、油路356内の油圧をドレンする。
しかし、Nレンジからり、S、Lレンジへシフトした場
合、前進用クラッチ72の油圧シリンダ内油圧が初期時
においてアキュムレータ342の緩和作用により所定の
函数に従って時間経過とともに上昇し、係合と同時に第
3ライン油圧P13まで上昇する。
このことから、前進用クラッチ72の係合以前には、油
路348内の信号圧P、、。14はソレノイド圧切換弁
350を通して第4調圧弁170へ付与されるが、前進
用クラッチ72が保合状態となると、ソレノイド圧切換
弁350は油路354内をドレンするとともに、油路3
48内の信号圧P5゜、4が油路356を介して第2ラ
イン油圧低下制御井380およびロックアツプ急解放弁
400へ導かれることを許容する。
ここで、アキュムレータ340.342の背圧制御は、
N→DシフトおよびN→Rシフト時のシフトショック(
保合ショック)を軽減するために行うもので、クラッチ
停台時に油圧シリンダ内油圧の上昇を微小時間抑制して
ショックを緩和する。
そこで前進用クラッチ72用のアキュムレータ342の
背圧ボート366および後進用ブレーキ70用のアキュ
ムレータ340の背圧ポート368に、第4調圧弁17
0により制御される第4ライン油圧P14を変化させて
第4ライン油路370を介して供給させ、アキュムレー
タ342.340による油圧変化緩和作用を制御する。
上記第4調圧弁170は、第1ライン油路80と第4ラ
イン油路370との間を開閉するスプール弁子171と
、そのスプール弁子171を開弁方向に付勢するスプリ
ング172とを備えている。
上記スプール弁子171の第1ランド173と第2ラン
ト174との間には、フィードバンク圧として作用させ
るために第4ライン油圧PP、、を絞り穴175を介し
て導入する室176が設けられる一方、スプール弁子1
71のスプリング172例の端面には、開弁方向に作用
させる信号圧P 5otaを導入する室177が設けら
れ、スプール弁子171の非スプリング172例の端面
ば大気に開放されている。このように構成された第4調
圧弁170では、スプール弁子171が、第4ライン油
圧Pffi、に対応したフィードバック圧に基づく閉弁
方向の付勢力と、スプリング172による開弁方向の付
勢力および信号圧P 5otaに基づく開弁方向の付勢
力とが平衡するように作動させられる結果、第4ライン
油圧P14は信号圧P、。14に対応した圧に調圧され
る。すなわち、N−+DシフトおよびN→Rシフト時に
おいてソレノイド圧切換弁350を通して信号圧P5゜
、4が第4調圧弁170へ供給されている間は、第15
図に示すように、第4ライン油圧Pf、は第4電磁弁3
46のデユーティ比D s4に対応した値に制御される
ので、シフトショック(保合ショック)を軽減するため
に適した背圧を発生させるように第4電磁弁346がデ
ユーティ駆動される。また、前進用クラッチ72内の油
圧が第3ライン油圧P13まで上昇することにより、第
4調圧弁170へ供給されている信号圧P 5o14が
ソレノイド圧切換弁350により遮断されて室177内
が大気に開放されると、第4ライン油圧PR,は、スプ
リング172の開弁方向の付勢力に対応した比較的低い
4kg/cm2程度の一定の圧力に制御される。この一
定の圧力に調圧された第4ライン油圧P1.は、専ら変
速方向切換弁262および流量制御弁264の駆動油圧
として利用される。なお、油路354に設けられたアキ
ュムレータ372は、第4電磁弁346のデユーティ駆
動周波数に関連した信号圧P5゜14の脈動を吸収させ
るためのものである。
第1図に戻って、第2ライン油圧低下制御井380は、
第2ライン油圧Pn2を最適制御圧P。p。
に近似さゼるために或いは二次側油圧シリンダ56内に
発生する遠心油圧による影響を防止するために第2ライ
ン油圧Pp2を低下させる場合に、第4電磁弁346に
より発生させられる信号圧p s。
を第2調圧弁102の室136に作用させる。第2ライ
ン油圧低下制御弁380は、油路356と連通するポー
)382a、油路384を介して第2調圧弁102の油
圧室136と連通するボート382b、およびトレンボ
ート382cと、移動ストロークの上端である第1位置
と移動ストロークの下端である第2位置との間において
摺動可能に配設されたスプール弁子386と、このスプ
ール弁子386を第2位置へ向かつて付勢するスプリン
グ388とを備えている。このため、第3電磁弁330
がオフ状態(開状態)では室390内が排圧され、スプ
ール弁子386は第2位置に位置させられてボート38
2bと3820とが連通して第2調圧弁102の油圧室
136内がドレンされるので、第2ライン油圧Plzは
(1)式に従って制御される。しかし、第3電磁弁33
0がオン状態(閉状態)では、スプール弁子386の下
端側の室390に信号圧Pso13(クラッチ圧P。)
が導入されて、スプール弁子386は第1位置に位置さ
せられてボート382aと382bとが連通させられる
。このとき、前進用クラッチ72が保合状態であると、
第4電磁弁346の駆動デユーティ比に対応して発生さ
せられる信号圧P 5O14か油路348.356、ボ
ート382a、382b、油路384を介して第2調圧
弁102の油圧室136内へ供給される。このクラッチ
圧P ctは第2調圧弁102のスプール弁子110を
閉弁方向へ付勢するから、次式(3)に従って第2ライ
ン油圧Pl、が調圧され、第16図の一点鎖線に示すよ
うに、実線に示される通常の第2ライン油圧P!2に比
較して低くされる。なお、第3電磁弁330がオン状態
であっても、第4電磁弁346がオフ状態であれば、第
2ライン油圧Pβ2は前記(1)弐に従って通常通り制
御される。
Pf2= (A、・PLl、+W−^ビP。
(A2−AI)・Pcl )  /(へ3−八2)・−
−(3)次に、ロックアツプクラッチ36の解放応答性
を高めるために設けられているロックアツプ急解放弁4
00は、クラッチ圧油路92と連通するボート402a
、ロックアツプクラッチ圧調圧弁310のプランジャ3
17の端面の油圧室316に油路404を介して連通す
るボート402b、ドレンボート402c、およびロッ
クアツプクラッチ36への保合側油路322に連通ずる
ボート402dと、移動ストロークの上端である第1位
置と下端である第2位置との間で摺動可能に配設された
スプール弁子406と、このスプール弁子406を第2
位置へ向かつて付勢するスプリング408とを備えてい
る。上記スプール弁子406の下端側の室410は、前
進用クラッチ72の保合状態において、第4電磁弁34
6がオン状態であるときにはクラッチ圧PcLが導かれ
、オフ状態であるときには排圧される。また、スプール
弁子406の上端側(スプリング408側)の室412
は、第3電磁弁330がオン状態であるときには信号圧
PsoL:l(クラッチ圧P、、)が導かれ、オフ状態
であるときには排圧される。ロックアツプ急解放弁40
0は、上記第3電磁弁330および第4電磁弁346に
より制御されるのであるが、第3電磁弁330がオフ状
態且つ第4電磁弁346がオン状態のときのみ、スプー
ル弁子406が第1位置に位置させられ、クラッチ圧P
cLがボート402a、ボート402b、油路404を
介してクラッチ圧調圧弁310の油圧室316へ導かれ
てクラッチ圧P ctが上昇させられると同時に、保合
側油路322を通して流体継手12の係合側油室33か
ら排出される作動油がボート402dおよび402cを
介してクーラ339の上流側からドレンされるので、ロ
ンクアップクラソチ36が急速に解放される。なお、第
3電磁弁330および第4電磁弁346の他の状態のと
きは、スプール弁子406は第2位置に位置させられて
いる。
このとき、ロックアンプ急解放弁400により流体継手
12の係合側油室33から排出される作動油の流通抵抗
が減少させられるだけでなく、ロンクアノプクランチ圧
調圧弁310により流体継手12の解放側油室35へ供
給されるクラッチ圧P3が高められるので、ロンクアノ
プクラノチ36の高い解放応答性が得られる。
前進走行中においてリバースを禁止するために設けられ
たリハースインヒビント弁420は、マニュアルバルブ
250がRレンジにあるときにその出力ポート256か
ら第3ライン油圧P13が供給されるボート422a、
後進用ブレーキ70の油圧シリンダと油路423を介し
て連通するボート422b、およびドレンボート422
Cと、移動ストロークの上端である第1位置と下端であ
る第2位置との間で摺動可能に配設されたスプール弁子
424と、このスプール弁子424を第1位置に向かつ
て付勢するスプリング426とを備えている。上記スプ
ール弁子424の上端側の室428は、第3電磁弁33
0がオン状態であるときに油路430を介して信号圧P
SO13(クラッチ圧PC,)が導かれ、オフ状態であ
るときには排圧される。スプール弁子424の他端側(
スプリング426側)の室432には、マニュアルバル
ブ250がり、S、Lレンジにあるときに第3ライン油
圧P13がその出力ポート258から導入される。この
ように構成されたリハースインヒビント弁420におい
ては、上記室432内の第3ライン油圧PI3が排圧さ
れ且つ上記室428に信号圧Psa1m(クラッチ圧P
C,)が導かれることによりスプール弁子424が第2
位置(下端)に位置させられると、ボート422aおよ
びポート422b間の連通が断たれることにより後進用
ブレーキ70への作動油供給が遮断され且つボート42
2cおよびポート422b間が連通させられることによ
り後進用ブレーキ70の油圧シリンダ内の作動油がドレ
ンされるので、前後進切換装置16の後進への切換えが
禁止される。したがって、車両前進走行中においてシフ
トレバ−252がDレンジからNレンジを通り越してR
レンジへ誤操作された場合には、後述の電子制御装置4
60によって第3電磁弁330がオン状態とされること
により前後進切換装置16がニュートラル状態とされる
シフト位置がN若しくはPレンジであるときに第1ライ
ン油圧Pffi、を所定圧低下させてベルト騒音を抑制
するために設けられた第1ライン油圧低下制御井440
は、ドレンボート442a、第1調圧弁100の第1ラ
ンド】52と第2ランド159との間の室160と油路
161を介して連通するボート442b、および第2ラ
イン油路82と連通するボート442Cと、プランジャ
444と、第2ライン油路82と上記第1調圧弁100
の室160との間を開閉するスプール弁446と、スプ
ール弁446を開弁方向へ付勢するスプリング448と
を備えている。上記プランジャ444の下端面の室45
0は、前進レンジのときに第3ライン油圧P23を出力
するマニュアルバルブ250の出力ポート258と連通
させられ、また、プランジャ444とスプール弁446
との間の室452は、Rレンジのときに第3ライン油圧
P13を出力するマニュアルバルブ250の出力ポート
256と連通させられている。したがって、D、S、L
、Rレンジでは、スプール弁446が上端に位置させら
れて第1調圧弁100の室160内はドレンボート44
2aを通して大気圧とされ、第1ライン油圧PE、は前
記(2)式に従って通常の値に調圧される。しかし、N
、Pレンジでは、スプール弁446が下端に位置させら
れて第1調圧弁100の室160内には第2ライン油圧
P!2が供給される。このため、第1調圧弁100のス
プール弁子140が上記室160内に作用する第2ライ
ン油圧P12に基づいて開弁方向へ付勢されるので、第
1ライン油圧Pβ1が低下させられる。これにより、伝
動ベルト44に対する挟圧力がすべりを発生しない範囲
で可及的に低くされ、ベルトの騒音レヘルが低下させら
れるのに加えて、伝動ベルト44の耐久性が高められる
第2図において、電子制御装置460は、本実施例の制
御手段として機能するものであって、第1図の油圧制御
回路における第1電磁弁266、第2電磁弁268、第
3電磁弁330、第4電磁弁346を駆動することによ
り、CVT14の変速比Tおよび流体継手12のロック
アツプクラッチ36などを制御する。電子制御装置46
0は、CPtJ、RAM、ROM等から成る所謂マイク
ロコンピュータを備えており、それには、駆動輪24の
回転速度を検出する車速センサ462、CVT14の入
力軸30および出力軸38の回転速度をそれぞれ検出す
る入力軸回転センサ464および出力軸回転センサ46
6、エンジン10の吸気配管に設けられたスロットル弁
の開度を検出するスロットル弁開度センサ468、シフ
トレバ−252の操作位置を検出するための操作位置セ
ンサ470、ブレーキペダルの操作を検出するためのプ
レーキスインチ472、エンジン10の回転速度を検出
するためのエンジン回転センサ474から、車速■を表
す信号、入力軸回転速度N i nを表す信号、出力軸
回転速度N。utを表す信号、スロットル弁開度θ、h
を表す信号、シフトレバ−252の操作位置Psを表す
信号、ブレーキ操作を表す信号、エンジン回転速度N8
を表す信号がそれぞれ供給される。電子制御装置460
内のCPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつROM
に予め記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し
、前記第1電磁弁266、第2電磁弁268、第3電磁
弁330、第4電磁弁346を駆動するための信号を出
力する。
電子制御装置460においては、電源投入時において初
期化が実行され、その後図示しないメインルーチンが実
行されることにより、各センサからの入力信号等が読み
込まれる一方、その読み込まれた信号に基づいて入力軸
30の回転速度N i n、出力軸3日の回転速度N。
ut、CVT14の変速比T、車速■等が算出され、且
つ入力信号条件に従って、ロックアツプクラッチ36の
ロックアツプ制御、ベルト挟圧力最適化制御、CVT1
4の変速制御などが順次あるいは選択的に実行される。
上記ロックアツプ制御では、たとえば車速Vが予め定め
られた保合用判断基準値を超えると第3電磁弁330を
オン状態としてロックアツプクラッチ36が保合状態と
されるが、車速Vが予め定められた解放用判断基準値を
下まわったり或いは制動操作などの他の条件が成立する
と第3電磁弁330をオフ状態としてロックアツプクラ
ッチ36が解放状態とされる。
また、上記CVT14の変速制御では、たとえば、エン
ジン10を最適燃費率および運転性が最適に得られるよ
うに予め求められた関係から実際のスロットル弁開度θ
いおよび車速■に基ついて目標入力軸回転速度N i 
n′″が決定され、この目標入力軸回転速度N i n
  と実際の人力軸回転速度N、ゎとが一致するように
、前記第9図の変速モードの何れかが決定され、そのモ
ードに対応して第1電磁弁266および第2電磁弁26
8が駆動される。
また、この変速制御では、所定の条件に従って第17図
の制御モードが選択され、そのモードに対応して第3電
磁弁330および第4電磁弁346が駆動される。
また、上記ベルト挟圧力制御では、第18図に示す最適
化実行判定ルーチンが先ず実行され、第2ライン油圧P
f2を最適制御圧P。ptに近催させる制御を実行する
か否かが判断される。先ずステップR1ではロックアツ
プクラッチ36が係合状態であるか否かが第3電磁弁3
30の作動状態に基づいて判断される。このステップR
1においてロックアンプクラッチ36が保合状態ではな
いと判断された場合には、ステップR2においてタイマ
カウンタIの内容が「0」にクリアされた後、ステップ
R6において第19図に示すベルト挟圧力最適化ルーチ
ンが実行される。
第19図のステップS1では、たとえば第20図に示す
予め記憶された関係から実際のエンジン回転速度N、お
よびスロットル弁開度θ7.に基づいてエンジン10の
出力トルクT8が算出される。
続くステップS2では、伝動ベルト44が滑らないでト
ルクを伝達できる可及的に小さい理想的挟圧力を得るた
めの第2ライン油圧の理論(iPい、。ryが次式(4
)に示す予め記憶された関係から、図示しないステップ
により算出された実際の変速比T(−N、、、/N、、
L)およびステップS1にて算出された出力トルクTe
に基づいて算出される。この関係は、たとえば特開昭6
C)−53258号公報に記載された理論式と同様のも
のであり、たとえばcvT14の入力トルクをT1.、
、伝動ベルト44の摩擦係数をμ、可変ブーIJ 40
.42のくさび角をα、可変プーリ42の掛り径をり。
uL、余裕率をに°とすると、伝動ベルト44の滑りを
発生させない二次側油圧シリンダ56の推力W。。。
を得るために(4)“を近似し且つ二次側油圧シリンダ
56の受圧面積で除することにより得られたものである
P thG6ry””KI  (1+T ) ’ Te
但し、K1は定数である。
・(4) Tin・ (cos α μSin α) W o u t Dout  ・ μ ・ ・ ・(4)。
続くステップS3においては、二次側油圧シリンダ56
内に発生する遠心油圧P cfgが予め記憶された次式
(5)から実際の出力軸回転速度N。utに基づいて算
出される。第21図において、実線は変速比Tが最小値
T、8..であるときの第2調圧弁202の基本出力圧
P IRII(を示し、且つ破線は遠心油圧cf9の発
生により低下する伝動ベルトの挟圧に必要な圧P。pt
を示しており、それら破線および実線の差が余裕(過剰
)油圧であって、上記遠心油圧PCf9の大きさに対応
している。
ステップS4においては、上記余裕(過剰)油圧を可及
的に少なくするために、予め記憶された次式(6)から
、ステ、ブS2で算出された第2ライン油圧の理論値P
い、。、yおよびステップS3にて算出された遠心油圧
PCf9に基づいて最適制御圧P optが算出される
P cf9  = K2  ”Nout ”     
”  ’ (5)但し、K2は定数である。
P opt−ptheO,yPcr9”  ’(6)ス
テップS5においては、第2調圧弁102の基本出力圧
pH1IC1すなわち第2調圧弁102の室136に信
号圧P、。14が供給されていない状態でその構成から
機械的に定まるメカ設定圧が予め記憶された関係から実
際の変速比Tおよびスロットル弁開度θいに基づいて算
出される。この関係は、たとえば第22図の実線に示す
ものであり、次式(7)に示すようにデータマツプの形
態で記憶されている。
P mec  =  ma+) (r 、θ、、)  
  ・−・(7)続く、ステップS6では、第2調圧弁
102の基本出力圧P、%、Cと最適制御圧P。ptと
の差、すなわち基本出力圧P secから低下させる低
下油圧値P dOWllが次式〇3)から算出される。
すなわち、このステップS6においては、第22図の実
線に示す第2調圧弁102の基本出力圧P +*acと
破線に示す理想曲線P。ptとの差が、上記低下油圧値
P downとして算出されるのである。
次いでステップS7においては、その低下油圧値P a
ownを解消させるための第4電磁弁346の駆動信号
(デユーティ比)I5゜1がたとえば第23図に示す予
め記憶された関係04)から低下油圧値P d(lWl
’lに基づいて決定される。
P、、、、= P、、、  −P、、、    ・ −
・03)l5ot  =g  (Pdow、、)−−・
04そして、ステップS8においては上記駆動信号I 
sol が出力される。
車両のロックアツプクラッチ36が係合している前進走
行状態において以上の作動が繰り返し実行されることに
より、第2ライン油圧Pff、が第21図の破線に示す
理想曲線に対して精度よく近似させられるので、オイル
ポンプ74を駆動するための動力損失が可及的に小さく
されるのである。
第18図に戻って、ステップR1においてロックアンプ
クラッチ36が保合していると判断された場合には、ス
テップR3においてタイマカウンタIの内容に「1」が
加算された後、ステップR4においてタイマカウンタ1
の内容が予め記憶された判断基準値I。以上となったか
否かが判断される。ロックアツプクラッチ36の保合が
開始されてから上記判断基準値I。に相当する時間が経
過する前は、上記のステップR4の判断が否定されるの
で、ステップR7において第2ライン油圧PA2の最適
制御が禁止される。たとえば、前記信号圧P 5o(4
を零とするために第4電磁弁346のデユティ比を0%
とするだめの駆動信号1 solが決定される。これに
より、第2ライン油圧P12は第2調圧弁102の基本
出力圧p 、、cと同等の圧力とされ、第2ライン油圧
P12を最適制御圧P aptに近似させるための制御
が実質的に禁止されるのである。本実施例では、上記ス
テップR7が、ロックアツプクラッチ36の保合から所
定期間のエンジン回転速度低下期間において伝動ベルト
44の張力制御圧の最適制御を禁止して第2ライン油圧
Pezを昇圧するための張力制御圧昇圧手段に対応して
いる。
しかし、ロックアンプクラッチ36の保合が開始されて
から上記判断基*(filoに相当する時間が経過した
後は、上記ステップR4の判断が肯定されるので、ステ
、ブR5においてタイマカウンタIの内容が1゜にセッ
トされた後、前述のステップR6のベルト挟圧力最適化
ルーチンが実行される。
上述のように、本実施例によれば、ロックアツプクラッ
チ36の保合から所定期間のエンジン回転速度低下期間
において、ステップR6の第2ライン油圧最適制御の実
行が阻止されて第2ライン油圧P12が基本出力圧P。
DCまで高められるので、エンジン10のクランク軸2
6および流体継手12の入力側回転体の回転慣性力によ
り伝達トルクが高められることにより起因する伝動ベル
ト44のすべりが好適に解消される。第24図は、本実
施例の作動を説明するタイムチャートであり、ロックア
ツプクラッチ36の係合開始点E以後の期間Fは駆動軸
トルクあるいは車両の加速度が高められている。本実施
例では、その所定期間内において第2ライン油圧PEz
が高められている。
前記判断基準値I。は上記期間Fと同等以上の時間に決
定されている。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実
施例において前述の説明と共通する部分には同一の符号
を付して説明を省略する。
前記第18図に示すルーチンのステップR7に替えて、
第25図または第26図のルーチンが実行されてもよい
。第25図のルーチンは前記第19図のルーチンのステ
ップS1と82との間に、エンジン10からの入力トル
クT i nを、エンジン回転速度NQで回転していた
クランク軸26および流体継手120入力側回転体が入
力軸回転速度N8.、と一致させられることにより発生
する回転慣性トルク11ゐe 1分だけ高めるためのス
テップSIOおよびSllが設けられたものである。す
なわち、ステップSIOでは、ロックアツプクラッチ3
6の保合に起因して発生し、且つ後段に伝達される実際
の回転慣性トルクl1b81は機関回転数の微分値と、
慣性モーメントの積として算出され、ステップSllで
は、エンジン10の出力トルクT8に上記回転慣性トル
クlIM、lが加えられることによりCVT14の入力
トルクT1.。
が算出される。
これにより、理論制御圧P Lheorl’の算出の基
礎となる入力トルクT i nが上記回転慣性トルク1
1ゐ。1が大きくなるほど高められるので、ロックアッ
プクラッチ36の保合に関連して伝達トルクが高められ
ても、伝動ベルト44の滑りが好適に解消されるのであ
る。
第26図の実施例は、ステップ32’だけが第19図の
ルーチンと異なっている。本実施例のステップS2’で
は、理論制御圧P the。ryを算出するに際して、
余裕圧ΔPが加えられている。これにより、第2ライン
油圧P12が高められ、伝動ベルト44の滑りが好適に
解消されるのである。
第27図に示す実施例は、シフトレバ−をニュートラル
レンジから前進走行レンジへ操作したときの前後進切換
装置16の前進用クラッチ72の保合に関連して発生す
る伝動ベルト44の滑りを解消するためのものである。
この第27図の実施例は、第18図のルーチンのステッ
プs1、s4、S5に替えて、ステップS1′、S4’
、S5’を設けたものである。ステップSl’では、シ
フトレバ−の操作位置が前進走行レンジ、たとえばDレ
ンジであるか否かが判断される。ステップ31′におい
てDレンジでないと判断された場合にはステップR2に
おいてタイマカウンタIがクリアされた後、ステップR
6において第2ライン油圧の最適制御が実行される。し
かし、ステップS1゛においてDレンジであると判断さ
れた場合には、ステップR3においてタイマカウンタI
が計数された後、ステップR4°においてDレンジに操
作されてから判断基準値11が経過したか否かが判断さ
れる。判断基準値1.が経過していない場合には、ステ
ップR7において第2ライン油圧Plzが高められる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、ロックアツプクラッチ3
6の係合を判断するステップR1やシフトレバ−のDレ
ンジへの操作を判断するステップR1“がエンジン回転
速度変化検出手段に対応して設けられていたが、それら
の手段に替えて、実際のエンジン回転速度N8の差分の
逐次算出し、その差分が所定の判断基準値よりも大きく
なったことを以てエンジン回転速度の2、な変化を検出
する手段を設けてもよいのである。
また、前述の実施例では、ステップR7がエンジン回転
速度の急激な変化が検出されたときに張力制御圧である
第2ライン油圧P12を所定圧高める張力制御圧昇圧手
段に対応していたが、それに替えて、第41を磁弁34
6を駆動するための駆動信号T SQLを第2ライン油
圧P12を所定圧高める側に変更する手段などを設けで
もよい。
また、前述の実施例では、スロットル弁開度検知弁18
0によって発生させられたスロットル圧Pいが用いられ
ていたが、ディーゼルエンジンを搭載した車両などのよ
うにスロットル弁を用いない形式の車両では、アクセル
ペダル操作量に対応した油圧を用いればよい。このよう
な場合は、たとえば、前述の実施例のカム184をアク
セルペダルの踏込に伴って回転させるようにアクセルペ
ダルと機械的に関連させればよい。
また、前述の実施例ではスロットル弁開度センサ468
により車両の要求出力値に対応するスロットル弁開度θ
いが検出されていたが、アクセルペダル操作量、燃料噴
射量などの他の量を検出するセンサを設け、それらアク
セルペダル操作量、燃料噴射量などをスロットル弁開度
θ、hに替えて用いてもよいのである。
また、前述の実施例では、第4電磁弁346および絞り
344が信号圧P 5o14を発生する信号圧発生手段
として用いられていたが、電子制御装置460からの指
令により作動することにより信号圧を発生するりニヤソ
レノイド弁などの他の手段が用いられてもよい。
また、前述の実施例では、遠心油圧を補正するステップ
S3が設けられていたが、それほど高速走行しない車両
などでは必ずしも設けられていなくてもよいのである。
また、前述の実施例のステップS4において最適制御圧
P。plが求められる際には、所定の余裕正値が加算さ
れてもよい。
また、前述の実施例におけるCVT14の変速制御では
、目標回転速度N8゜′に実際の入力軸回転速度N8゜
が−敗するように制御されいたが、変速比r = N 
; −/ N outであるから、目標変速比T8に実
際の変速比Tが一致するように変速比γを調節するよう
に制御されていても実質的に同じである。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の装置を作動させるための油圧制御装置
を詳細に示す回路回である。第2図は本発明の一実施例
の油圧制御装置が備えられた車両用動力伝達装置を示す
骨子図である。第3図は第1図の第2調圧弁を詳しく示
す図である。第4図は第1図の第1調圧弁を詳しく示す
図である。第5図は第1図のスロット検知間度検知弁の
出力特性を示す図である。第6図は第1図の変速比検知
弁の出力特性を示す図である。第7図は第3図の第2調
圧弁の出力特性を示す図である。第8図は第2ライン油
圧の理想特性を示す図である。第9図は、第1図の変速
制御弁装置における第1を値開および第2電磁弁の作動
状態と第2図のCVTのシフト状態との関係を説明する
図である。第1O図、第11図、第12図は、第2図の
CVTの変速比と各部の油圧値との関係を説明する図で
あって、第10図は正トルク走行状態、第11図はエン
ジンブレーキ走行状態、第12図は無負荷走行状態をそ
れぞれ示す図である。第13図は、第4図の第1調圧弁
における一次側油圧シリンダ内油圧または第2ライン油
圧に対する出力特性を示す図である。第14図は、第1
図の油圧回路において第4電磁弁のデユーティ比とそれ
に関連して連続的に変化させられる油圧との変化特性を
示す図である。第15図は、第1図の油圧回路において
第4電磁弁のデユーティ比とそれに関連して連続的に変
化させられる第4ライン油圧との変化特性を示す図であ
る。第16図は、車速(遠心油圧)に関連して変化する
第2ライン油圧を説明する図である。第17図は、制御
モード(A)、(B)、(C)、(D)、(E)におけ
る第3電磁弁および第4電磁弁の作動状態を示す図であ
る。第18図は、第2図の電子制御装置の作動の要部を
説明するフローチャートである。第19図は、第18図
のステップR6の内容を詳しく示すフローチャートであ
る。第20図は第2図の電子制御装置に予め記憶された
エンジンの出力トルク特性を示す図である。第21図は
変速比が最小値T1.□であるときの第1図の第2調圧
弁の基本出力圧と遠心油圧により低下する最適制御圧と
を車速との関連で示す図である。第22図は第2調圧弁
の基本出力圧および最適制御圧を変速比およびスロット
ル弁開度との関連で示す図である。第23図は第1図の
第2電磁弁の駆動信号I5゜1とこの第2電磁弁により
発生させられる信号圧により得られる第2ライン油圧の
低下油圧値P6゜5゜との関係を示す図である。第24
図は第18図の作動により得られるタイムチャートであ
る。第25図および第26図は、第18図のステップR
7の他の例をそれぞれ示すフローチャートである。第2
7図は本発明の他の実施例であって第18図に相当する
図である。 14 : CVT (ベルト式無段変速機)40.42
:可変プーリ 44:伝動ベルト 54ニ一次側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)56
:二次側油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)102:
第2調圧弁 460:電子制御装置 ステップR1,R1’: エンジン回転速度変化検出手段 ステップR7:張力制御圧昇圧手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一次側回転軸および二次側回転軸にそれぞれ設けられた
    一対の可変プーリと、該一対の可変プーリ間に巻き掛け
    られた伝動ベルトと、該一対の可変プーリの有効径を変
    更する一対の油圧アクチュエータとを備えた車両用ベル
    ト式無段変速機において、前記ベルト式無段変速機の変
    速比を表す変速比圧と車両の要求出力を表す要求出力圧
    とに基づいて作動する弁子を備え、該弁子の作動に従っ
    て前記伝動ベルトの張力を必要かつ充分な値とするため
    の張力制御圧を発生させる調圧弁と、該張力制御圧を変
    化させるために該調圧弁に供給される信号圧を電気信号
    にしたがって発生する信号圧発生手段と、前記ベルト式
    無段変速機の変速比を決定する変速比決定手段と、車両
    の要求出力値を検出する要求出力値センサと、前記変速
    比および要求出力値と基本出力圧との予め記憶された関
    係から、実際の変速比および要求出力値に基づいて前記
    調圧弁による基本出力圧を算出し、該基本出力圧と最適
    制御圧との差が解消されるように前記信号圧発生手段を
    制御する電子制御装置とを含む油圧制御装置であって、 車両のエンジン回転速度の急激な変化を検出するエンジ
    ン回転速度変化検出手段と、 前記エンジン回転速度の急激な変化が検出されたときに
    は、前記張力制御圧を所定圧高める張力制御圧昇圧手段
    と を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の油
    圧制御装置。
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