JPH032287Y2 - - Google Patents

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JPH032287Y2
JPH032287Y2 JP8119186U JP8119186U JPH032287Y2 JP H032287 Y2 JPH032287 Y2 JP H032287Y2 JP 8119186 U JP8119186 U JP 8119186U JP 8119186 U JP8119186 U JP 8119186U JP H032287 Y2 JPH032287 Y2 JP H032287Y2
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film
adhesive
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emergency
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【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、エンボス模様を有する救急絆創膏用
フイルムに関する。 従来の技術 従来、救急絆創膏には、軟質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチツ
クの基材フイルムに粘着剤を被着したものが用い
られている。しかし、これらプラスチツクの基材
フイルムのうちでは、軟質化のために可塑剤を大
量に添加した軟質ポリ塩化ビニルフイルムが多く
用いられている。 しかしながら、上記の基材フイルムのうちポリ
エチレンやポリプロピレンからなる基材フイルム
は、柔軟性や弾性回復率および伸縮性が十分でな
い。一方、軟質ポリ塩化ビニルフイルムは、大量
の可塑剤を含むために、その可塑剤の滲み出しに
より粘着剤の被着ができなかつたりあるいは被着
が不十分で、救急絆創膏としての接着性に問題が
生じるために、アンカーコート剤による処理が必
要であつた。このために製品の歩留りを低下さ
せ、かつコストアツプをきたすために、生産性に
問題があつた。又、ポリ塩化ビニルフイルムは雰
囲気温度により、フイルムの柔軟性の変化率が大
きく、特に低温度領域ではフイルムが硬くなると
いう問題もある。 本考案者らは、上記のような問題点を解消する
ために、特定量の炭化水素エラストマー及びポリ
オレフインとからなる救急絆創膏用フイルム(特
願昭60−220191号)を提案した。 しかしながら、この救急絆創膏用フイルムは、
アンカーコート剤等の処理の必要がなく、柔軟で
適度の引張り強さと弾性回復率および伸縮性を有
するものの、このフイルムに粘着剤を塗布して離
型紙でカバーした製品の実使用において、この離
型紙を剥がすとフイルムが第6図に示すようカー
ルするために不便であり、改良の余地が残されて
いた。 考案が解決しようとする問題点 本考案は、上記救急絆創膏の特性を損うことな
く、実使用における離型紙を剥離した際に、フイ
ルムがカールすることのない救急絆創膏用フイル
ムを得ることを目的とする。 問題点を解決するための手段 本考案は、炭化水素エラストマー20〜95重量%
及びポリオレフイン5〜80重量%とからなるフイ
ルムの少くとも一面が、凹凸のエンボス模様を有
する救急絆創膏フイルムを要旨とする。 本考案に用いる炭化水素系エラストマーとして
は、オレフイン系またはジエン系炭化水素の重合
体で、ムーニー粘度(ML1+4、100℃、JIS K−
6300以下同じ)が10〜150のものが好ましい。例
えば、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−1
−ブテンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などの
エチレン共重合体エラストマーがあげられる。 また、ポリオレフインとしては、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
サン、4メチル−1−ペンテンなどのα−オレフ
インの単独重合体、これらα−オレフインと他の
α−オレフインとの共重合体もしくはこれらα−
オレフインを主成分とするビニルエステル、不飽
和カルボン酸もしくはその誘導体との共重合体な
どがあげられる。例えば、各種密度のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などがあげ
られるが、これらのうちではエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体が好ましい。 本考案の救急絆創膏用フイルム(以下基材フイ
ルムという)は、上記の炭化水素系エラストマー
20〜95重量%、望ましくは30〜50重量%、および
ポリオレフイン5〜80重量%、望ましくは50〜70
重量%とからなる。炭化水素エラストマーが95重
量%を越えるかまたはポリオレフインが5重量%
未満では、基材フイルムの製膜加工性に問題が発
生する。一方、炭化水素系エラストマーが20重量
%未満またはポリオレフインが80重量%を越える
と硬度が高くなり柔軟性および弾性回復率および
伸縮性が不足して絆創膏基材として適さない。 本考案の基材フイルムは、炭化水素系エラスト
マーおよびポリオレフイン、さらにその他の成分
である流動パラフインを上記の配合割合で混合
し、溶融混練してフイルム状に押出すことによつ
て成形できる。フイルムの成形は、通常上記各成
分をバンバリ−ミキサー、ミキシングロールなど
で溶融混練した後、押出機を用いてダイスより押
出す方法が望ましい。フイルムの厚さは適宜選択
されるものであるが、通常は、20〜120μ程度で
ある。なお、上記基材フイルムには酸化防止剤、
紫外線吸収剤などの安定剤、沈降性硫酸バリウ
ム、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、酸化チタ
ンなどの充填剤および着色剤などを添加できる。 本考案の基材フイルム表面の凹凸エンボス模様
は、限定されず任意の形状のものである。又、凹
凸模様の大きさは、例えば第1図に示すような絹
目(ダイヤカツト)の場合に目開aは3〜300メ
ツシユ(4.76〜0.046mm)が好ましい。又、エン
ボス模様の深さは、通常フイルムの厚さにより選
択され、フイルムの厚さが小さい場合は凹凸の程
度が小さく、一方厚さが大きい場合は凹凸の程度
を大きくするが、通常での模様の深さは0.01〜
0.1mm程度が好ましい。又、エンボス模様は、表
裏のどちらか一面あるいは表裏両面に付けること
ができる。 基材フイルムに凹凸のエンボス模様を付ける方
法としては、通常、押出機から成形されたフイル
ムを溶融状態にあるうちにしぼロールとゴムロー
ルの間を通して模様づけした後に冷却する方法で
行われるが、断続的にプレスする方法、エンボス
されたベルトの上に樹脂をキヤステイングする方
法等で行うこともできる。 次に、本考案のエンボス模様を有する基材フイ
ルム(以下単に基材フイルムという)を用いた救
急絆創膏について説明する。 救急絆創膏に用いる粘着剤としては特に限定さ
れず、皮膚に対して粘着力を有し、また刺激性の
少ないものであればよく、通常のゴム系医療用粘
着剤やアクリル系粘着剤などがあげられる。 本考案の基材フイルムを用いた救急絆創膏を図
面に基づいて説明すると、第2図は前記のような
組成を有する基材フイルム1に、粘着剤2を付着
させた絆創膏の断面図である。この基材フイルム
1に粘着剤2を付着させる方法は、通常の粘着テ
ープを製造する場合と同様に直接塗布法または転
写法を採用することができる。 本考案の基材フイルムを用いた絆創膏の形状
は、第3図に示すようなロール状、第4図に示す
ようなシート状、または第5図に示すようなパツ
ド4付のシート状とすることができる。シート状
とするときは、粘着剤上にセパレーター3を付着
しておかなければならないが、このセパレーター
3の材料としては、ポリエチレン、プリプロピレ
ン、ポリエステル、アルミニウムラミネートポリ
オレフインなどが好ましい。なおセパレーター3
が粘着剤に対向する面には、粘着剤から剥離し易
くするためにシリコーン樹脂処理を施しておくこ
とが望ましい。 実施例 以下、本考案を実施例により詳細に説明する。
なお、実施例における%および部は重量基準で試
験方法は次の通りである。 (1) メルトインデツクス(MI) :ASTM D
−1238E(190℃,2160g) (2) メルトフローレイト(MFR) :ASTM
D−1238C(230℃,2160g) (3) 曲げ弾性率:ASTM D−790 (4) 引張り破断強度、引張り破断伸び:
ASTMD−638 (5) フイルムのカール性試験法: (a) 基材フイルムの長手方向(MD)の裏面
に、市販のセロフアンテープを任意の長さで
密着させた後、セロフアンテープが密着した
フイルムを15mm幅で切断して試験片とした。
この試験片のセロフアンテープと基材フイル
ムの間を引張試験機を用いて500mm/分の速
度で剥離させ、フイルムのカール状態を観察
した。 (b) 第5図に示すような救急絆創膏の離型紙を
剥離した際の基材フイルムのカール状態を観
察した。 実施例1〜5,比較例1〜3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチ
レン−プロピレンゴム(EPR)、およびタルク粉
末(EVA+EPR=100部に対する部)を表−1に
示す割合で混合し、この配合物100部に対しフエ
ノール系酸化防止剤0.2部およびリン系酸化防止
剤0.2部を配合し、バンバリーミキサーにて温度
150℃、8分間混練して基材フイルムの原料を得
た。 このフイルム原料をキヤストフイルム製膜機に
供給し、温度200℃にて押出し、厚さ80μmのフ
イルムを得た。このフイルム物性を表−1に示し
た。 次に、このフイルムに第1図に示すような絹目
(ダイヤカツト)のエンボス模様(A:a=0.2
mm,b=0.35mm,c=0.07mm,B:a=0.7mm,b
=1.2mm,c=0.2mm)を施した。得られたフイル
ムのカール性試験法(b)結果を表−1に示した。 次に、上記のエンボス模様を施したフイルムと
シリコンコートされた離型紙に25〜30μ(乾燥状
態)の厚さに塗布乾燥した天然ゴム系医療用粘着
剤をニツプロールで挟み転写して絆創膏を得た。
得られた絆創膏についてカール性試験(a)結果を表
−1に併記した。 なお、比較のためにエンボス加工を施さない基
材フイルム及び低密度ポリエチレン(LDPE)に
ついて物性及びカール性試験(a),(b)の結果を表−
1に併記した。
【表】
【表】
【表】 考案の効果 本考案のエンボス模様を有する基材フイルムを
用いた救急絆創膏は、基材フイルムに炭化水素エ
ラストマー及びポリオレフインからなるために、
柔軟で適度の伸び及び強度を有する。又、粘着剤
保護の離型紙を剥離する実使用においてもフイル
ムにカールが発生することがない。さらに、従来
の軟質塩化ビニルフイルムからなるものに比べて
可塑剤を含まないためにアンカーコートの処理が
不要である。従つて、救急絆創膏の製造における
アンカーコート処理工程が不要で、この工程にお
ける製品の歩留の低下がなく生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例のエンボス模様一部
拡大図、第2図は実施例の断面図、第3図は他の
実施例の側面図、第4及び第5図は他の実施例の
斜視図、第6図は比較例の絆創膏の離型紙を剥離
した状態の側面図である。 1……基材フイルム、2……粘着剤、3……セ
パレーター、4……パツド、a,b……エンボス
模様のピツチ、c……エンボス模様の凸部、d…
…エンボス模様の凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 炭化水素系エラストマー20〜95重量%及びポリ
    オレフイン5〜80重量%とからなるフイルムの少
    くとも一面が、凹凸のエンボス模様を有する救急
    絆創膏用フイルム。
JP8119186U 1986-05-30 1986-05-30 Expired JPH032287Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8119186U JPH032287Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JP8119186U JPH032287Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JPS62192738U JPS62192738U (ja) 1987-12-08
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