JPH03228742A - Ｎｍｒ用コイルを備えたスライディングチューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、内視鏡を目的部位に導入する案内に用いられ
るＮＭＲ用コイルを備えたスライディングチューブに関
する。

［従来の技術１ 従来、人体の消化器管内表面、特に胃壁上層部等に発生
する表皮癌等の検出診断では内視鏡あるいはＸ線撮影等
によって発生部位を検出し、その部位の生体組織を採取
して、悪性か否かを診断する方法が一般的であった。し
かしながら、このような従来の方法では試料採取部位が
比較的広範囲となるので即峙診断を下りことができず、
また、生体組織を採取する労力が多大となり、更に、人
体に損傷を与えてしまうという問題点があった。

一方、これに対して近年、核磁気共鳴（以下、ＮＭＲと
略記する。）現象を利用した非侵襲的な人体の診断方法
が発展してきた。例えば、前記ＮＭＲ現象を利用した核
磁気共鳴映像法（以下、ＭＲｌと略記する。）では人体
を磁場中に置き、所定の周波数の高周波（磁場）を与え
、人体内のスピンを持つ核を励起し、この励起した核か
らの所定の周波数のＮＭＲ信号を検出してコンピュータ
で処理することにより人体の断層像を得ている。

このＭＲＩによって得られる断層像は癌等の診断に対し
て極めて有用である。すなわち、一般に、癌細胞と正常
細胞とから得られるＮＭＲ信号は、互いに緩和時間が異
なることが知られており、この緩和時間を計測覆ること
により癌か否かの診断が可能になる。

しかしながら、前記ＭＲＩは断層像を得るために膨大な
ＮＭＲ信号を処理しなければならず、そのため高速大容
量のコンピュータを必要とし、装置全体が大型化し、ま
た、高価になる。

また、従来より内視鏡観察時において視覚的に異変箇所
を発見した際に、この異変箇所が例えば悪性のものであ
るか否かをある程度判断したいという要望があるが、こ
のような要望に対して、前記ＭＲＩを併用した場合には
視覚的に異常と認めた箇所と断層像との対応づけが難し
いという問題点がある。

上記の問題点に対処するために例えば特開昭５９−８８
１４０号公報に示されるように内視鏡挿入部の先端部に
へ周波磁場を発生させると共にＮＭＲ信号を検出するた
めの高周波アンテナコイル（ＮＭＲ用コイル）を設けた
ＮＭＲ内視鏡が提案されている。このＮＭＲ内視鏡によ
ればＮＭＲ用コイルを異常部位に押し当て、異常部位の
ＮＭＲ信号を検出することによって、この異常部位の生
理的変化、例えば癌か否かの検出診断が可能となる。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記公報の従来例では、内視鏡による観察視野内にＮＭ
Ｒ用コイルを入れることができないため、そのコイルの
位置を確認することが困難になる。

上記ＮＭＲコイルを備えたプローブを内視鏡のチャンネ
ル内に挿通して先端の］イル部分を突出させて、視野内
に入れられるようにしたタイプもあるが、この場合には
処置具を使用することができなくなってしまう欠点が生
じる。

本発明は上述した点にかんがみてなされたもので、内視
鏡のチャンネルを用いることなく、ＮＭＲ用コイルの位
置を容易に確認できるようにしたＮＭＲ用コイルを備え
たスライディングチューブを提供することを目的とする
。

［問題点を解決する手段及び作用］ 本発明では内視鏡挿入部を挿通可能とする中空路を有し
、先端側にＮＭＲ用コイルを設けると共に、このＮＭＲ
用コイルの先端より後り側に前記内視鏡の先端側を突出
可能と覆る開口を設けてスライディングチューブを形成
することにより、前記開口から突出させた内視鏡により
、スライディングチューブの先端側に取付けたＮＭＲ用
コイル部分を視野内に入れ易くして、容易に確認できる
ようにしている。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。

第１図ないし第５図は本発明の第１実施例に係り、第１
図は第１実施例のスライディングチューブの全体図、第
２図は第１図の先端側を示す底面図、第３図は先端開口
側まで内視鏡を挿通した状態を示す斜視図、第４図は中
途開口から内視鏡を突出した状態を示すｆ１１面図、第
５図は第１実施例を用いてＮＭＲ計測を行う様子を示す
説明図である。

第１図に示すように第１実施例の（ＮＭＲ用コイルを備
えた）スライディングチューブ１は、第５図に示す内視
鏡２の挿入部３（第４図参照）を、後端に設けたスコー
プ挿入口４から挿入でき、この挿入口４と連通づる中空
路５を経て先端間口６から突出させることができる。

上記スライディングチューブ１の先端側は、体壁等に接
触させることができるように平坦面部７が形成されてい
る。この平坦面部７の後方に、該平坦面部７と反対側に
屈曲するよう曲がりぐせが予め与えられた曲がりぐせ部
８が適宜の長さ形成されている。

上記向がりぐせ部８の後端付近には中空路５内に挿通さ
れた内視鏡２の挿入部３の先端側を突出させることので
きる中途開口９が平坦面部７と反対側となる側面に形成
されている。従って、この中途開口９から第４図に示す
ように内視鏡２を突出させることができる。

このスライディングチューブ１は、後端から曲がりぐせ
部８の前端付近までが円筒形状となり、この部分より前
方部分が平坦面部７の側端７ａ。

７ａ側に肉厚にされて、平坦面部７が形成されている。

この平１１面部７内には、第１図又は第２図に示１よう
にＮＭＲ用］イル１１が埋め込まれている。

このＮＭＲ用コイル１１は、平坦面部７の平坦面と平行
な平面内にその」イル而が含まれるようなサーフ１スコ
イルで形成され、測定対象部位に接近して配置できる様
にしている。このＮＭＲ用コイル１１はほぼ長方形状で
あり、その後端部分は整合回路１２を介してリード線１
３．１３と接続されている。このリード線１３．１３は
スコープ挿入口４付近のコネクタ１４の接点と導通する
ようにしである。

このスライディングチューブ１に挿入可能な内視鏡２は
、可撓性を右４る細長の挿入部３の＠端に大幅の操作部
１５が設けられ、この操作部１５の側部からユニバーサ
ルコード１６が外部に延出されている。

第４図に示すように上記挿入部３の前端には硬性の先端
部２１が形成され、この先端部２１に隣接する後方部分
に上下あるいは左右方向に湾曲可能な湾曲部２２が形成
され、操作部１５の側部に設けた湾曲操作ノブ２３（第
５図参照）を操作することにより湾曲自在である。

上記湾曲部２２の後端から挿入部３の後端に至る部分は
可撓性を有する可撓管部２４が形成されている。

上記内視鏡２は、電子スコープの場合、第５図に示づよ
うにユニバーサルコード１６がビデオプロセッサ２５と
接続され、このビデオプロセッサ２５の光源部から照明
光が供給され、内視鏡２内のライトガイドを経て先端部
２１の照明レンズ２６（第３図参照）を経て前方に出射
される。

この照明レンズ２６に隣接して、対物レンズ２７が配設
され、被写体をその焦点面に結像する。

この焦点面には図示しないＣＯＤが配設され、光電変換
してビデオプロセッサ２５内の信号処理部に伝送し、信
号処理される。信号処理されて標準的な映像信号に変換
され、カラーモニタ２８によって被写体像を表示する。

上記内視鏡２の操作部１５には、処置具を挿通づるため
のｆｔ−ンネルと連通する処置具挿入口２９が設けてあ
り、先端部２１のチャンネル突出口３１から突出てきる
ようになっている。

上記ＮＭＲ用コイル１１は、リード線１３．１３を介し
て第５図に示すＮＭＲ計測装首３２と接続して使用する
ことができる。リード線１３．１３は］ネクタ１４に接
続される信号線により、同調回路３３及びＮＭＲ用信号
を検出するＮＭＲ信号検出回路３４に接続されている。

この同調回路３３は、高周波発生器３５と接続され、高
周波信号が供給される。

尚、整合回路１２は、例えばＮＭＲ用］イル１７と直列
のコンデンサと並列のコンデンサとから構成され、ＮＭ
Ｒ用コイル１１側と高周波発生器３５側とのインピーダ
ンスの整合を行えるようにしである。

この実施例では、ＮＭＲ用コイル１１は送信と受信を兼
ねており、生体にへ周波磁場を印加すると共に、生体か
らのＮＭＲ信号はＮＭＲ用コイル１１で受信され、この
ＮＭＲ信号は整合回路１２を介してＮＭＲ信号検出回路
３４に入力されるようになっている。そして、このＮＭ
Ｒ信号検出回路３４で縦及び横の緩和時間（Ｔ　　Ｉ、
　Ｔ　２）等の情報（ＮＭＲパラメータ）が得られるよ
うになっている。

次に以上のように構成された本実施例の作用を説明する
。

例えばＮＭＲ計測を行わない場合には、第３図に示すよ
うに内視鏡２を挿入し、この場合中途開口９から突出さ
せないで、先端開口６側から必要に応じて突出させる等
して対象部位に導き、観察することができる。

一方、ＮＭＲ計測に用いる場合には、第５図に示すＮＭ
Ｒ装置３６によって使用する。

この図に示すように、被検者３７を寝台３８上に乗せ、
ＮＭＲ１ｉ置３６の静磁場発生装置３９によって被検者
３７に静磁場を与える。この状態での被検者３７の口腔
等からスライディングチューブ１でガイドしながら、内
祝１１２を挿入する。内？３！鏡２の先端側を体腔内の
測定（診断）対象とする例えば胃内部まで挿入したら、
第４図にも示づように内祝＆？Ｉ２の先端側をスライデ
ィングチユブ１の中途開口９から突出させる。

このスライディングチューブ１は、中途開口９の前方部
分に曲がりぐせ部８が形成しであるので、この曲がりぐ
せ部８で屈曲して、前方に突出する。

従って、この中途間口９から突出した内視鏡２において
、湾曲部２２を湾曲させることにより、第４図に示すよ
うに、？ｌＡｌ視察３９内に平坦面部７を入れることが
できる状態になる。このため、平坦面部７を被検部４０
に当接することにより、被検部４０及び該被検部４０に
当接された平坦面部７を視野内に入れることができる。

この平坦面部７内には、この平坦面部７と平行にＮＭＲ
用コイル１１が設けであるので、使用者は、被検部４０
と共に、そのＮＭＲ用コイル１１の位置を確認すること
ができる。

被検部４０が癌等による異常部位であると、この部位か
らのＮＭＲ信号は、正常部位の場合に比べ、その緩和時
間に変化が生じるので、その緩和時間の変化を共振特性
の変化から検出することができる。

ＮＭＲ計測装＠３２によって、異常部位であると判断し
た場合、あるいは、異常部位に近いと判断された場合、
例えば生検用鉗子をチャンネル内に挿通して、その部位
の組織を採取して、癌細胞であるか否かを調べることが
できる。つまりチャンネルを用いないで、ＮＭＲ計測を
行えるので、生検も容易にでき、患者に与える苦痛も小
さくできる。

なお、高周波磁場の方向は静磁場の方向と直交している
ことが望ましい。

この第１実施例によれば、ＮＭＲ計測を行っている部位
と、そのＮＭＲ用コイル１１の位置を確認できるので、
検査、診断を確実に行うことができると共に、操作性も
良く、短時間で必要とされる検査、診断を完了できる。

第６図は本発明の第２実施例のスライディングチューブ
４１をホす。

このスライディングチューブ４１は、第１実施例におけ
る曲がりぐゼ部８が設けられていないＣ１複数の中途開
口９ａ、９ｂ、９ｃ、・・・、９ｆが設けである。

又、スライディングチューブ４１の先端側の形状は、第
６図の前方から見た第７図の正面図に示すように例えば
六角形に近い形状であって６個の各平坦面部７ａ、７ｂ
、・・・、７ｆの内側に、それぞれＮＭＲ用］イル１１
ａ、１１ｂ、　・、１１ｆが埋め込まれている。

上記開口９ａ、９ｂ、・・・、９ｆは、それぞれコイル
１１８．１１ｂ、・・・、１１ｆを観察し易い位置に設
けである。例えば、コイル１１ａが設けられた平坦面部
７ａと反対側の側面部分に中途開口９ａが設けである。

従って、第６図に示すように、中途開口９Ｃから内祝Ｍ
２の先端側を突出させた場合には、コイル１１ＣでＮＭ
Ｒ測定が行われる部分を観察視野４２内に入れて検査す
るのに適している。

その他は、第１実施例と同様である。

この実施例によれば、ＮＭＲ計測を行いたい部位の方向
を容易に変えることができる。

第８図は本発明の第３実施例のスライプイングチコープ
５１をホす。

このスライディングチューブ５１は、アングル付きのも
のであって、例えばＮＭＲ用コイル１１が設けられた先
端側の湾曲部５２を手元側の図示しない湾曲操作ノブに
て、点線で示すように湾曲することができるようにしで
ある。

又、ＮＭＲ用コイル１１が設けられたものと反対側で湾
曲部５２より後方部分に中途開口９が設けられ、内視鏡
２の先端側を突出させることができる。

従って、第８図に示すように、内視鏡２の湾曲部２２を
湾曲することによりＮＭＲ用コイル１１の位置も確認で
きる。又、必要に応じて湾曲部５２を湾曲させてスライ
ディングチューブ５１の長手方向と異る方向の被検部に
当接させることもできる。

尚、第９図に示すように、直視型内視６１６１を先端で
２股に分岐して第１及び第２分岐片６２ａ。

６２ｂを形成し、−万（第１分岐片６２ａ）にＮＭＲ用
コクコイル１１納され、他方（第２分岐片６２ｂ）は第
１０図に示すようにくの字状に屈曲できる屈曲部６３を
有し、ＮＭＲ用コクコイル１１に被検部を観察できるよ
うにしたものでも上述した各実施例と類似の作用、効果
を有する。

この内視鏡６１は、第２分岐片６２ｂ側の先端部６４に
は、照明レンズ６５、対物レンズ６６、チャンネル突出
口６７等が形成されている。

尚、屈曲部６３は、図示しないワイヤの牽引等によって
、第１０図のように屈曲でき、視野範囲６８内に］イル
１１を入れられるようになっている。

尚、本発明はファイバスコープのスライプイングチコー
プとして使用づることができることは明らかである。

尚、平坦面部７等を設けないでチューブの先端側にＮ　
Ｍ　Ｒ用コイルを埋め込む様にしても良い。

［発明の効果コ 以上述べたように本発明によれば、内視鏡を挿通できる
デユープの先端側にＮＭＲ用コイルを設けてあり、且つ
先端寄りの位置に内ｇ鏡の先端側を突出できるようにし
であるので、被検部と共にコイルの位置を容易に確認す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の第１実施例に係り、第１
図は第１実施例のスライディングチューブの全体図、第
２図は第１図の先端側を示す底面図、第３図は先端開口
側まで内視鏡を挿通した状態を示づ斜視図、第４図は中
途開口から内視鏡を突出した状態を示す側面図、第５図
は第１実施例を用いてＮ　Ｍ　Ｒ語測を行う様子を示す
説明図、第６図は本発明の第２実施例の先端側を示す側
面図、第７図は第２実施例の先端側の形状を示す正面図
、第８図は本発明の第３実施例の先端側を示す側面図、
第９図は先端側を２股に分岐した内視鏡を示す斜視図、
第１０図は第９図の内視鏡における分岐片を屈曲させた
状態を示す側面図である。 １・・・スライディングチューブ ２・・・内視鏡 ４・・・（ス］−ブ） ５・・・中空路 ７・・・平坦面部 ９・・・中途開口 １４・・・］ネクタ 挿入口 ６・・・先端開口 ８・・・曲がりぐせ部 １１・・・ＮＭＲ用コイル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 内視鏡の挿入部を挿通可能な中空路を備えたスライディ
   ングチューブにおいて、 先端側に取付けられたＮＭＲ用コイルと、該ＮＭＲ用コ
   イルの先端より後方で前記内視鏡の先端側を突出可能と
   する開口と、 を設けたことを特徴とするＮＭＲ用コイルを備えたスラ
   イディングチューブ。