JPH09238924A - 処置具及びこの処置具を備えた医用複合診断システム - Google Patents

処置具及びこの処置具を備えた医用複合診断システム

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JPH09238924A
JPH09238924A JP8054885A JP5488596A JPH09238924A JP H09238924 A JPH09238924 A JP H09238924A JP 8054885 A JP8054885 A JP 8054885A JP 5488596 A JP5488596 A JP 5488596A JP H09238924 A JPH09238924 A JP H09238924A
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coil
mri
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Yoshiaki Hamamura
良紀 濱村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検体内の処置しようとしている局所的部位を
高画質で精度良く画像化する。 【解決手段】電子内視鏡装置12及びMRI装置13と
略管状の異物鉗子11とを備える。電子内視鏡装置12
は被検体の体内に挿入されるフレキシブルな電子スコー
プ22を有する。MRI装置13は被検体の内部の画像
情報に関する信号を検知するMRIプローブを有する。
異物鉗子11を電子スコープ22を通して配置しかつこ
の異物鉗子11の処置部(開閉部)113を電子スコー
プ22の先端に位置させる。処置部113にMRIプロ
ーブのRFコイル30a,30bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処置具及びこの処
置具を備えた医用複合診断システムに係り、とくに、複
数の医用モダリティとして、電子内視鏡装置と磁気共鳴
イメージング装置を組み合わせたとき、又は、電子内視
鏡装置と超音波診断装置を組み合わせたときに好適な処
置具及び医用複合診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療用の電子内視鏡装置は消化器
系などの検査に不可欠なモダリティとなっている。電子
内視鏡装置は、患者の体腔内に挿入する電子スコープ
と、この電子スコープ先端の撮像素子に結像した光学像
を同スコープを介して受けて表示、記録などの必要な処
理を行うビデオシステム本体とを備えている。
【0003】電子スコープは、通常、その手元側から鉗
子などの処置具をスコープ内に入れ、その先端部の鉗子
口から処置具先端を突出させることが可能になってい
る。これにより、内視鏡下手術を行うことができる。こ
のための処置具としては、生検鉗子、異物鉗子などの鉗
子のほか、高周波処置具(スネアセット)、洗浄チュー
ブ、内視鏡注射針など、用途に応じて各種のものがあ
る。
【0004】一方ではまた、MRI装置が医療の分野で
多用されている。MRI装置は、静磁場中に置かれた被
検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波信号で磁
気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号に基
づいて画像を再構成したり、スペクトルを得る装置であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子内視鏡装
置で得られるのは、診断部位の表面像である。例えば、
胃の粘膜表面の外観情報であるが、その内部の組織情報
を得ることができない。また、MRI装置を使う場合、
体外から磁気的に診たMR画像となるので、例えば胃の
粘膜内部の組織情報など、細部の情報を的確に得ること
は非常に困難である。
【0006】具体的には、MRIプローブを内視鏡先端
部に装着している従来システムにおいて、MRIプロー
ブを使用するには、内視鏡先端部を検査対象に密着させ
る必要があるため、MRI使用中に内視鏡は使用できな
い。よって内視鏡で見た部位とMRIが診ている部位が
一致している確証がない、内視鏡をMRI撮影の度に動
かさなければならない、などの問題がある。
【0007】また、内視鏡先端に、動かすことのできる
MRIプローブを装着することも提案されている。しか
しながら、この方法ではMRIプローブを体表に密着さ
せることは困難で、高画質な撮影は期待できない。ま
た、切除手術においては、MRIプローブを取り外して
から、処置具にて切除するため、煩わしいとともに、手
術の正確さに欠けるという問題もある。
【0008】本発明は、このような従来技術の現状に鑑
みてなされたもので、被検体内の処置しようとしている
局所的部位を高画質で精度良く画像化できるようにする
ことを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明の処置具は、被検体の体内に挿入されるチュ
ーブと、このチューブの先端に設けた処置部とを備える
もので、前記チューブの先端の処置部に、医用モダリテ
ィのプローブのセンサ部を設けたことを特徴とする。
【0010】例えば、前記医用モダリティは磁気共鳴イ
メージング(MRI)装置であり、前記センサ部はMR
IプローブのRFコイルである。例えば、前記処置具は
鉗子であり、前記処置部はその鉗子の開閉部である。好
適には、前記RFコイルはループ状の1対のコイル要素
で成り、前記開閉部は1対の開閉要素で成り、前記1対
のコイル要素のそれぞれを前記1対の開閉要素のぞれぞ
れに設けてある。
【0011】また例えば、前記処置具は高周波処置具で
あり、前記処置部はその高周波処置具のループ状電極で
ある。好適には、前記電極は、前記高周波処置具を担う
外側導体と、前記RFコイルを担う内側導体と、この外
側導体及び内側導体の中間に位置する絶縁体とを有す
る。さらに、好適な態様としては、前記外側導体のルー
プ途中位置に、前記内側導体を作動させるときに当該外
側導体の電気的閉ループを遮断するスイッチング手段を
介挿した。
【0012】さらに例えば、前記医用モダリティは超音
波診断装置であり、前記センサ部は超音波プローブの振
動子とすることもできる。
【0013】また、上記目的を達成させるため、本発明
の医用複合診断システムは、2つの医用モダリティと略
管状の処置具とを備え、この医用モダリティの内の一方
は被検体の体内に挿入されるチューブを有するととも
に、もう一方は前記被検体の内部の画像情報に関する信
号を検知するプローブを有し、前記処置具を前記チュー
ブを通して配置しかつこの処置具の処置部を前記チュー
ブの先端に位置させる一方で、その処置部に前記プロー
ブのセンサ部を設けたことを特徴とする。
【0014】好適には、前記一方の医用モダリティは電
子内視鏡装置であり、かつ前記チューブはその電子内視
鏡装置の電子スコープであるとともに、前記もう一方の
医用モダリティは磁気共鳴イメージング(MRI)装置
であり、かつ前記センサ部はMRIプローブのRFコイ
ルである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0016】(第1の実施の形態)第1の実施形態を図
1、図2を参照して説明する。
【0017】図1には、処置具11を装備した電子内視
鏡装置12とMRI(磁気共鳴イメージング)装置13
との複合診断システムの概略構成を示す。
【0018】電子内視鏡装置12は、装置本体21と、
この装置本体21に接続された電子スコープ22とを備
える。電子スコープ22は、装置本体21に接続される
コード部221、術者が保持し操作する手元操作部22
2、手元操作部222から延びる可撓性を有するチュー
ブ223を一体に備える。手元操作部222の所定位置
には、所望の処置具11を挿入する挿入口222aが設
けられている。チューブ223の先端部は、CCD撮像
素子や撮像回路などの必要要素を内臓した先端硬性部2
23aを成している。先端硬性部223aには、その軸
方向端面に、撮像窓31、送気口32、送水口33と並
んで、処置具11を突出させる鉗子口34が設けられて
いる。
【0019】処置具11は本実施形態では、鰐口型の開
閉部を備えた異物鉗子(以下、この異物鉗子に参照符号
11を用いる)である。この異物鉗子11は、術者が操
作する操作部111と、操作部111から延びるフレキ
シブルな細径チューブ112と、チューブ112の先端
部に取り付けた開閉部113とを備える。開閉部113
は鰐口型の細長い1対の開閉体113a,113bを有
し、この開閉体113a,113bが操作部111から
の開閉操作に機械的に応答して鰐口のように開閉し(図
2(a)参照)、関心部位の一部を開閉体113a,1
13bで切除する処置を行えるようになっている。開閉
体113a,113bは、非導電性の材料、例えばセラ
ミックスで形成されている。チューブ112は、電子ス
コープ22の手元操作部222の挿入口222aからチ
ューブ223内の鉗子口34に通じる案内路に挿入され
ている。
【0020】異物鉗子11の開閉部113には、図2
(a),(b)に示す如く、磁気共鳴イメージング用の
RFコイルが内蔵されている。つまり、1対の開閉体1
13a,113bの双方にボリュームコイルを成す対向
型のRFコイル30a,30bが各々、開閉体113a
(113b)の鰐口に沿って長方形状に内蔵されてい
る。このボリュームコイルを成すRFコイル30a,3
0bにより、関心部位のSN比と均一性を高めることが
できる。このRFコイルは必ずしも対向型のボリューム
コイルに限定されることなく、使用目的に応じて使い分
けることができる。つまり、ほかの型のボリュームコイ
ルであってもよいし、また開閉体113a,113bの
一方に埋設した表面コイルであってもよい。
【0021】RFコイル30a,30bはリード線31
に接続され、このリード線31は異物鉗子11の細径チ
ューブ112内をその軸方向に沿って通っている。リー
ド線31は細径チューブ112の手元側の所定位置から
チューブ外部に導出している。リード線31及びRFコ
イル30a,30bによりMRIプローブが形成されて
いる。
【0022】リード線31は、MRI装置13のRF送
受信機41に接続される。MRI装置13は、シーケン
ス制御、画像再構成などを担うコンピュータシステム4
2、傾斜磁場電源43、入力器44、ディスプレイ45
を搭載している。コンピュータシステム42はRF送受
信機41及び傾斜磁場電源43に指令を与えて、所望の
パルスシーケンスを実行する。これにより、磁石45の
診断空間に形成された静磁場に、磁石45内に設置され
た図示しない傾斜磁場コイルを介して傾斜磁場を、また
MRIプローブのRFコイル30a,30bを介して高
周波磁場を重畳させることができる。
【0023】被検体は磁石45の内部の静磁場中に挿入
された状態で内視鏡検査、内視鏡下手術を受ける。
【0024】処置具にMRIプローブを一体に設けてあ
るので、切除などの処置を目的としない検査の場合で
も、処置具としての例えば異物鉗子11で撮像目的部位
を挟んでしまうことにより、撮像中のRFコイルの動き
を殆ど防止できる。
【0025】内視鏡下手術は、内視鏡画像を見ながら処
置具を使って行われる。病巣部位は処置具としての例え
ば異物鉗子11で異物切除される。この切除の際、切除
したい部位を開閉体113a,113bで挟んだ状態
で、RFコイル30a,30bを介してMRI装置13
を作動させ、挟んだ部位のMR画像を得る。このMRイ
メージングは、開閉体113a,113bの生体挟込み
により、RFコイル30a,30bが殆ど動かない状態
で実施されるので、MR画像の画質も高い。小さいRF
コイル30a,30bを使っているので、切除したい局
所部位の内部を高いSN比、解像度で細部までを撮像で
きる。そして、かかる内部画像を参照し、真に切除した
方が良いか否かを判断、再確認できる。また、影に隠れ
ている部分でもMR画像で確認しながら手術を行える。
【0026】このように生体内部の表面像だけでは不明
な内部画像が得られる。内視鏡画像(表面像)だけでは
分からない生理的情報(例えば血流の有無、病巣の広が
りなど)を的確に認識しながら処置できるという利点が
ある。
【0027】これにより、撮影(検査、確認)と処置を
一度に行えるから、治療の時間短縮にも寄与するととも
に、検査、処置も的確に実施できる。
【0028】また、電子スコープ22の鉗子口を通して
体内にRFコイルを延ばす場合に比べて、鉗子口のサイ
ズよりも大きなRFコイルを使用できるので、広いFO
Vを撮像できる。
【0029】以上の内視鏡検査や内視鏡下手術時の利点
は、内視鏡装置の電子スコープ自体にRFコイルを設け
たり、RFコイルを単独で体内に挿入する場合に比べて
遥かに有利である。
【0030】なお、上記実施形態において、鰐口型の開
閉体113a,113bの中からRFコイル30a,3
0bが進退自在に延出可能な構造にしておくことで、さ
らに広い撮像領域をカバーできる。
【0031】(第2の実施の形態)第2の実施形態を図
3、4を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同
一又は同等の構成要素には同一符号を付して、その説明
を省略又は簡単化する。
【0032】第2の実施形態に係る複合診断システムは
前述と同様に、電子内視鏡装置及びMRI装置の組み合
わせで成り、電子内視鏡装置に装備する処置具として電
気メスの機能を有する高周波処置具(スネアセット)を
採用したものである。
【0033】図3(a)に示すように、高周波処置具5
1はシャフト511の先端に楕円型の電極部512を設
けた構造を有する。この電極部512の導体構造は同図
(b)に示すように外側導体512a,中間体512
b,内側導体512cの3層構造としている。外側導体
512aは電気メスとして動作させる導体であり、内側
導体512cは磁気共鳴イメージングのRFコイルとし
て動作させる導体である。中間体512bは両導体51
2a,512cを分ける絶縁体層である。RFコイルと
しての内側導体512cはリード線52に繋がり、第1
の実施形態のときと同様に高周波処置具51を通ってM
RI装置13に至る。
【0034】さらに、外側導体512aのループ途中位
置にはスイッチング手段としてのアクティブ・トラップ
回路Tが挿入されている。トラップ回路Tは例えばノッ
チフィルタで構成され、その共振周波数がRFコイル5
12cの送受信周波数に合わせてある。
【0035】その他の構成は第1の実施形態のときと同
様である。
【0036】このため、患部を焼き切る高周波処置具5
1とMRIプローブとを一体に備えたので、第1の実施
形態と同様に、表面像(内視鏡画像)では判読できない
患部内部の状態(例えば浸潤の程度)をMR画像で事前
に確認でき、必要に応じて患部を焼き切る処置を実施で
きる。
【0037】上記MR画像を得る場合、RFコイルとし
ての内側導体512cからRF信号を送信するとき、電
気メスとしての外側導体512aに電圧が誘起しようと
するが、トラップ回路Tによりアクティブにスイッチン
グオフの状態になる。このため、送信中の外側導体51
2aは図4のように電気的には切れて、閉ループを形成
しないから、外側導体512aに電流が流れて不用意に
電気メスの作用をしてしまうという事態も確実に回避で
きる。この電気メスとしての外側導体512aは、内側
導体512c(RFコイル)がMR信号を受信している
間は、ファラデー(静電)シールドとして機能する利点
もある。
【0038】(第3の実施の形態)第3の実施形態を図
5及び図6を参照して説明する。
【0039】この実施形態に係る複合診断システムのM
RIプローブは、前述したと同様の処置具の先端又は電
子内視鏡装置の電子スコープ先端に設けるものである。
MR信号は静磁場に直交する成分しか持たないので、M
RIプローブは静磁場に平行な信号成分には感度を持た
ないようにすると、画質を向上させることができる。静
磁場に平行な方向の検出感度は雑音受信に寄与するのみ
である。
【0040】このMRIプローブのコイルの概略構成を
図5に示す。このMRIプローブは、例えば筒状先端部
60を有する処置具に設けたもので、その筒状先端部6
0に内臓され且つ互いに直交する3方向にコイル面を向
けたRFコイル61a,61b,61cを図5に示すよ
うに有する。RFコイル61a,61b,61cにはさ
らにフェーズドアレイ処理を行う回路が図6に示すよう
に接続されている。同図のように、RFコイル61a,
61b,61cの受信経路のそれぞれに、再構成回路6
2a(…62c)と重み付け回路63a(…63c)と
を設け、重み付けしたそれぞれの画像を画素毎に合成し
て最終画像とするものである。重み付け回路63a…6
3cにおいて静磁場方向の成分が大きいコイル、例えば
63cの検出信号には小さな重み付けが与えられ、静磁
場方向の成分が小さいコイル、例えば63a,63bの
検出信号には大きな重み付けが与えれる。このようにM
R信号を3方向とも受信し、受信後の重み付け演算によ
り静磁場方向の成分を殆どキャンセルして、雑音を減ら
し、S/N比を一層向上させることができる。
【0041】とくに、このMRIプローブを処置具や電
子スコープを介して食道に挿入する場合など、体内で特
定のプローブ向きに向けて使用するような場合、プロー
ブの向きが静磁場方向を向かないように予め向き設定し
ておく。この設定を容易にするため、MRIプローブに
ホール素子を内臓したり、チャンネル間の信号の位相と
振幅の違いを利用して静磁場の方向を絶えず検出し、静
磁場方向の成分がある程度以上大きくなる方向にMRI
プローブが向いたとき、MRI装置は術者に告知するよ
うにしておけばよい。
【0042】図7に、図5に示したコイル配置の変形形
態を示す。この変形形態では、3方向のRFコイル61
a〜61cの内、2方向のRFコイル61a,61b
を、筒状先端部60の端面及び横断面に沿った引き回し
を避け、円周方向に迂回するように配置したものであ
る。これにより、RFコイル61a,61bの引き回し
線が筒状先端部60の端面及び横断面を塞ぐことが無い
から、ほかの構成要素の配置などが容易になる。
【0043】さらに各種の変形形態を以下に説明する。
【0044】本発明のMRIプローブは鉗子、鍵のよう
な形状など、任意形状の処置具に組み込むことができ
る。挟みの機能を持つ処置具の場合、その両側の挟みの
部分に単にぶら下げる構造も可能である。処置具は、撮
像中にプローブが動かないように患部に固定する機能を
持たせるなど、MRIプローブに重きを置いた専用プロ
ーブであってもよい。
【0045】MRIプローブのRFコイルは、処置具の
先端部に限らず、そのチューブの中に設けてもよい。R
Fコイルの数は1個(対)に限られず、複数(対)のR
Fコイルであってもよい。複数(対)のRFコイルを設
けた場合、切り換えて単独使用することもできるし、フ
ェーズドアレイコイルとしても使用できるし、またQD
コイルとして使用することできる。
【0046】さらに、処置具に設けたMRIプローブの
RFコイルを、別のRFコイル(例えば体外に置いたR
Fコイル、ほかの処置具に同様に装備したRFコイル、
電子内視鏡装置の電子スコープに装備したRFコイルな
ど)と組み合わせて、例えばフェーズドアレイコイルと
して使用することもできる。
【0047】さらに、処置具や硬性鏡などの器具は非導
電性の材質で形成するか、その外側を非導電性の膜で覆
うようにすれば、MR画像を収集するときの励起用RF
磁場に曝されても、器具から生体に電流が流れることは
ない。
【0048】ところで、処置具のような細径であまり隙
間の無い器具とMRIプローブとの組み合わせを実現す
るための細部構造に関して、以下の対策も有効である。
MRIプローブのRFコイル、受信回路、伝送線は極
力、小形化することが望ましい。伝送線として同軸線を
通す隙間が処置具に無いとき、伝送線としてマイクロス
トリップラインを使用することができる。また処置具の
シャフトの筒が導電性を有するときは、この筒を伝送線
の1本(例えばアース線)として、又は、シールド体と
して使用することができる。MRIプローブの受信回路
は、そのRFコイルの直ぐ後段に置くことが望ましいの
で、受信回路を集中定数素子で作った回路基板を挿入す
るスペースが無いときは、受信回路をマイクロストリッ
プで形成することもできる。例えば、テフロンのフレキ
シブル基板、又はこれと同様の薄い可撓性のある基板で
形成すれば、適宜な形に曲げて僅かなスペースにも挿入
できるという利点がある。
【0049】以上の実施形態及びその変形形態では、複
合診断システムとして電子内視鏡装置とMRI装置とを
組み合わせた例を示したが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、図8に示すように、電子内視鏡
装置12と超音波診断装置71を組み合わせた複合診断
システムであってもよい。図8では、図1と同一の構成
要素には同一符号を付す。電子内視鏡装置12に装備す
る処置具11の先端に、小形の超音波プローブ72の振
動子73を一体に設ける。この結果、MRIプローブを
兼備した前述の場合と同様に、術者は例えば超音波断層
像をも参照しながら検査及び処置を実施できる。超音波
プローブ72の振動子73は処置具によって患部に密着
させることができるので、高画質の画像が得られる。し
かも患部の内部情報を提供するので、内視鏡像だけに頼
る場合に比べて、患部の状況をより的確に把握でき、よ
り的確な検査、内視鏡下手術を実施できる。
【0050】なお、処置具には上述した超音波プローブ
とMRIプローブとの両方を併設することもできる。こ
れにより、内視鏡下手術の処置時に超音波画像とMR画
像の両方を参照できるので、利便性が一層高まる。
【0051】また本発明に用いる内視鏡装置としては、
ファイバースコープを用いた内視鏡装置であってもよ
い。また、この内視鏡装置は硬性鏡であってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る処置
具は、被検体の体内に挿入されるチューブと、このチュ
ーブの先端に設けた処置部とを備え、チューブの先端の
処置部に、医用モダリティのプローブのセンサ部を設け
たので、プローブを被検体に挿入することで、センサ部
も患部に当接させることができ、被検体内の処置しよう
としている局所的部位を高画質で精度良く画像化でき
る。
【0053】また、本発明に係る医用複合診断システム
は、2つの医用モダリティと略管状の処置具とを備え、
この医用モダリティの内の一方は被検体の体内に挿入さ
れるチューブを有するとともに、もう一方は被検体の内
部の画像情報に関する信号を検知するプローブを有し、
処置具を前記チューブを通して配置しかつこの処置具の
処置部を前記チューブの先端に位置させる一方で、その
処置部にプローブのセンサ部を設けたので、プローブを
被検体に挿入することで、センサ部も患部に当接させる
ことができ、被検体内の処置しようとしている局所的部
位を高画質で精度良く画像化できる。
【0054】これにより、例えば内視鏡下手術を行う場
合、術者は患部の内部像を見ながら手術を行うことがで
きるので、従来のように単に内視鏡画像のような表面像
のみを見ながら行う場合に比べて、より確実で高精度な
患部情報に基づいてより適切な検査、処置を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子内視鏡装置
とMRI装置とによる複合診断システムの概略構成を一
部拡大して示す構成図。
【図2】処置具としての異物鉗子に設けたMRIプロー
ブを示す側面図(同図(a))と平面図(同図
(b))。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電子内視鏡装置
とMRI装置とによる複合診断システムに装備した高周
波処置具の平面図(同図(a))と断面図(同図
(b))。
【図4】第2の実施形態における高周波処置具の動作の
一態様を説明する図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る電子内視鏡装置
とMRI装置とによる複合診断システムに用いた処置具
または電子スコープの先端部に設けたMRIプローブの
RFコイルの配置図。
【図6】第3の実施形態におけるMRIプローブの信号
処理を示すブロック図。
【図7】図5の変形形態を示すMRIプローブのRFコ
イルの配置図。
【図8】本発明の別の変形形態に係る電子内視鏡装置と
超音波診断装置による複合診断システムの概略構成を一
部拡大して示す構成図。
【符号の説明】
11 処置具としての異物鉗子 12 電子内視鏡装置 13 MRI装置 22 電子スコープ 223a チューブ先端部 112 チューブ 113 開閉部 113a,113b 第1、第2の開閉体 30a,30b RFコイル 51 高周波処置具 52 リード線 511 チューブ 512 電極 512a 外側導体 512b 中間体 512c 内側導体 60 筒状先端部 61a,61b,61c RFコイル 71 超音波診断装置 72 超音波プローブ 73 振動子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の体内に挿入されるチューブと、
    このチューブの先端に設けた処置部とを備える処置具に
    おいて、 前記チューブの先端の処置部に、医用モダリティのプロ
    ーブのセンサ部を設けたことを特徴とする処置具。
  2. 【請求項2】 前記医用モダリティは磁気共鳴イメージ
    ング(MRI)装置であり、前記センサ部はMRIプロ
    ーブのRFコイルである請求項1記載の処置具。
  3. 【請求項3】 前記処置具は鉗子であり、前記処置部は
    その鉗子の開閉部である請求項2記載の処置具。
  4. 【請求項4】 前記RFコイルはループ状の1対のコイ
    ル要素で成り、前記開閉部は1対の開閉要素で成り、前
    記1対のコイル要素のそれぞれを前記1対の開閉要素の
    ぞれぞれに設けた請求項3記載の処置具。
  5. 【請求項5】 前記処置具は高周波処置具であり、前記
    処置部はその高周波処置具のループ状電極である請求項
    2記載の処置具。
  6. 【請求項6】 前記電極は、前記高周波処置具を担う外
    側導体と、前記RFコイルを担う内側導体と、この外側
    導体及び内側導体の中間に位置する絶縁体とを有する請
    求項5記載の処置具。
  7. 【請求項7】 前記外側導体のループ途中位置に、前記
    内側導体を作動させるときに当該外側導体の電気的閉ル
    ープを遮断するスイッチング手段を介挿した請求項6記
    載の処置具。
  8. 【請求項8】 前記プローブは、前記センサ部に繋がり
    且つ前記処置具に収める回路の少なくとも一部をマイク
    ロストリップ回路で形成してある請求項1記載の処置
    具。
  9. 【請求項9】 前記プローブは、前記センサ部に繋がり
    且つ前記処置具に収める伝送線の少なくとも一部をマイ
    クロストリップラインで形成してある請求項1記載の処
    置具。
  10. 【請求項10】 前記医用モダリティは超音波診断装置
    であり、前記センサ部は超音波プローブの振動子である
    請求項1記載の処置具。
  11. 【請求項11】 2つの医用モダリティと略管状の処置
    具とを備え、この医用モダリティの内の一方は被検体の
    体内に挿入されるチューブを有するとともに、もう一方
    は前記被検体の内部の画像情報に関する信号を検知する
    プローブを有し、前記処置具を前記チューブを通して配
    置しかつこの処置具の処置部を前記チューブの先端に位
    置させる一方で、その処置部に前記プローブのセンサ部
    を設けたことを特徴とする医用複合診断システム。
  12. 【請求項12】 前記一方の医用モダリティは電子内視
    鏡装置であり、かつ前記チューブはその電子内視鏡装置
    の電子スコープであるとともに、前記もう一方の医用モ
    ダリティは磁気共鳴イメージング(MRI)装置であ
    り、かつ前記センサ部はMRIプローブのRFコイルで
    ある請求項11記載の医用複合診断システム。
  13. 【請求項13】 前記RFコイルは、互いに直交する3
    方向に検出感度を持つ3個以上のコイル要素で形成した
    請求項12記載の医用複合診断システム。
  14. 【請求項14】 前記MRI装置は、前記RFコイルが
    検出する磁界成分の内の、前記MRI装置の診断空間内
    の静磁場方向の磁界成分が所定値を越えたとき、この検
    出状態を術者に告知するように構成してある請求項13
    記載の医用複合診断システム。
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