JPH09294704A - 体内診断治療装置 - Google Patents

体内診断治療装置

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JPH09294704A
JPH09294704A JP8109362A JP10936296A JPH09294704A JP H09294704 A JPH09294704 A JP H09294704A JP 8109362 A JP8109362 A JP 8109362A JP 10936296 A JP10936296 A JP 10936296A JP H09294704 A JPH09294704 A JP H09294704A
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JP
Japan
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frequency coil
subject
high frequency
vivo diagnostic
insertion portion
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Application number
JP8109362A
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English (en)
Inventor
Katsuya Hirakui
克也 平久井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、MRI装置と内視鏡装置とを支障
なく併用することができ、効率的に診断、治療を行うこ
とができる体内診断治療装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 被検体に対し、静磁場、傾斜磁場及び高
周波信号を印加することにより得られるNMR信号を基
に被検体の断層像を取得するMRI装置30と、前記被
検体に挿入して診断部位を診断、治療する内視鏡装置と
を有し、内視鏡の挿入部を非磁性体若しくは弱磁性体を
用いて形成し、そしてNMR信号を検出するための高周
波コイル17を挿入部から延出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内に高周波
コイルを挿入し、被検体内からNMR信号を得てそれを
基に画像を得ることが可能な体内診断治療装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、核磁気共鳴(以下、NMRと記
す)現象を利用した被検体の診断装置が種々提案されて
いる。このようなNMR信号を利用したMRI装置で
は、被検体を磁場中に置き、所定の磁場を与え、被検体
内のスピンを持つ核を励起し、この励起した核からのN
MR信号を検知して演算処理することにより断層像を得
ている。
【0003】このMRI装置によって得られる断層像
は、例えば人体に生じる癌等の診断に対して極めて有用
である。一般に、癌細胞と正常細胞から得られるNMR
信号は、互いに緩和時間が異なることが知られており、
この緩和時間を計測することにより、癌か否かの診断が
可能になる。
【0004】また近年、内視鏡の一種である硬性鏡を用
い、被検体を大きく切開することなく診断、治療が行わ
れるようになっている。このような硬性鏡を図7に示
す。図7に示すように、硬性鏡110は、金属から成る
外筒111と、この外筒の先端に設けられた対物レンズ
系113と、この対物レンズ系113と光ファイバーケ
ーブル等を介して接続されている接眼部115と、外筒
111の先端部に設けられた対物レンズ系113と隣接
して設けられた照明光学系117と、処置具等が挿入さ
れる鉗子管路(鉗子チャンネル)119とを有してい
る。この硬性鏡110は、外筒111が硬性であるた
め、消化管を通さず、被検体外部から直接被検体内に挿
入でき、骨の形成や腹腔内の手術における診断等に用い
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
硬性鏡観察時において、視覚的に異変箇所を発見した際
に、この異変箇所が例えば悪性の物であるのか否かをM
RI装置を用いて直ちに判断したいという要望があった
場合、MRI装置による診断では高磁場中に被検体が置
かれるため、金属等を主材料とした硬性鏡ではMRI装
置の診断用磁場に悪影響を与え、正確なMRI画像を得
ることができない可能性がある。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、MRI装置と内視鏡装置とを支障なく併用すること
ができ、効率的に診断、治療を行うことができる体内診
断治療装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願請求項1に係る発明は、MRI装置下にて、被検体
内に挿入部を挿入し、該被検体の診断部位を診断、治療
する内視鏡を備える体内診断治療装置において、前記挿
入部を非磁性体または弱磁性体により形成することを特
徴とするものである。本願請求項1に係る発明によれ
ば、挿入部を非磁性体または弱磁性体により形成するこ
とにより、欠損部のないMRI画像を表示することがで
きる。
【0008】また本願請求項2に係る発明は、被検体内
に挿入部を挿入し、該被検体の診断部位を診断、治療す
る内視鏡を備える体内診断治療装置において、前記挿入
部に設けられ、被検体に対し静磁場、傾斜磁場、及び高
周波信号を印加すると共に、被検体からのNMR信号を
検出するための高周波コイルと、前記NMR信号に基づ
いてMRI画像を表示する表示手段と具備することを特
徴とする。本願請求項2に係る発明によれば、静磁場、
傾斜磁場、及び高周波信号を印加すると共に、NMR信
号を検出するための高周波コイルを内視鏡挿入部に設け
ることにより、診断部位の移動及びノイズの影響の少な
いMRI画像を表示することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。図1(a)は本発明に係る体
内診断治療装置の第1実施形態を示した図である。尚、
図中、図7で示したものと同一のものは同一の記号を付
して詳細な説明を省略した。
【0010】図1(a)に示すように、第1実施形態の
体内診断治療装置1は、被検体内の診断、治療のために
被検体内に挿入される硬性鏡10と、被検体のMRI画
像を取得するMRI装置30から成る。特に本実施形態
は、硬性鏡10を非磁性体もしくは弱磁性体を用いて形
成することにより、磁性体の影響を受けない良好なMR
I画像を表示することができるようにし、また、高周波
信号を被検体に送信すると共に、被検体からのNMR信
号を受信する高周波コイルを体内に挿入された硬性鏡1
0の先端から延出させることにより、高周波コイルを撮
影部位に近い位置に配置できるようにして、良好なMR
I画像を表示することができるようにしたものである。
【0011】硬性鏡10は、図7に示す従来の硬性鏡1
10に加え、図1(a)に示すように、高周波コイル挿
入用の2つの管路11,13と、外筒111の接眼部1
15側の側面に突設された管路入口15と、管路11,
13内に挿入される高周波コイル17とを有する。
【0012】高周波コイル17は、導線、ニクロム線、
ステンレス等から成るアンテナ線であり、高周波信号を
被検体に送信すると共に、被検体からのNMR信号を受
信する。また、高周波コイル17は、一方の端部が管路
11に対応する管路入口15から管路11内に挿入さ
れ、出口部11aから管路11外に出された後、出口部
13aから管路13内に挿入され、そしてこの高周波コ
イル17の一方の端部は、他方の端部と共にMRI装置
30の送信部31とNMR信号検出部33に接続され
る。このため操作者は、前記管路入口15から硬性鏡1
0外へ出された高周波コイル17を管路入口15から管
路13内に押し入れたり引き出したりする操作により、
図1(b)に矢印で示すように高周波コイル17の延出
量を調整することができる。
【0013】このとき、管路11の出口部11aは、管
路11内への異物混入を防止し、管路13に挿入される
高周波コイル17のみを操作するように、高周波コイル
17と共に封止される。即ち、高周波コイル17を2つ
の出口部11a,13aのうち一方の出口部11aに固
定し、出口部13aから自在に出し入れできるように構
成しているので、管路13に挿入される高周波コイル1
7の操作のみで容易に高周波コイル17の延出量を調整
することができる。
【0014】また、管路13内への異物混入を防止する
ため、図2に示すように、管路13の出口部13aに
は、高周波コイル17が挿通される孔を有するシリコー
ン樹脂等の弾性体20が挿入される。なお、弾性体20
には、高周波コイル17が挿通される孔が設けられてい
るが、弾性体20自体の弾性力により、管路13内への
異物混入は防止される。尚、管路11の出口部11a側
も出口部13a側と同様に弾性体20を挿入するように
しても良い。この場合、高周波コイル17を管路11の
出口部11aに固定せず、管路11に挿入される高周波
コイル17と管路13に挿入される高周波コイル17の
双方を操作することにより、高周波コイル17の延出量
を調整する。
【0015】硬性鏡10において、管路11,13、高
周波コイル17など接眼部115及びアタッチメント部
を除くもの全て(挿入部)をセラミックス、銅、アルミ
ニウムなどの非磁性体または銅、アルミニウム、樹脂な
どの弱磁性体に形成するのが望ましい。
【0016】そこで本実施形態では、硬性鏡10におい
て、体腔内挿入されることが想定される部品、即ちMR
I画像に影響を与えそうな部品全てを非磁性体で形成
し、欠損部(硬性鏡10など磁性体の影響によりMRI
画像が黒く抜けること)のないMRI画像を表示するよ
うにしている。
【0017】また、硬性鏡10を弱磁性体に作製する場
合は、その磁性の程度に基づいて撮影領域から硬性鏡1
0を離し、MRI装置30の静磁場均一性を乱さないよ
うにしてMRI画像に影響を与えないようにする。磁性
体がMRI装置30の静磁場均一性を乱さないための制
限は以下に示す式(1)で表される。
【0018】
【数1】 (ΔB/B0 )/Δr>(6(μ−1))V/4πr4 …(1) ここで、式(1)の左辺(ΔB/B0 )/Δrは磁場の
乱れの程度を表し、MRIの撮影法等の条件によって上
限が決まる。また、ΔBは磁場の変化量、B0 静磁場強
度、Δrは要求される分解能である。式(1)の右辺は
撮影領域の近傍へ持ち込もうとする弱磁性体によって決
まる量で、μは材料の比透磁率、Vは材料の体積、rは
材料が置かれる位置と撮影領域との距離である。
【0019】弱磁性体に製作した硬性鏡10をMRI装
置30の静磁場内に持ち込む際、どこまで撮影領域に近
づけられるかを求める1つの方法としては、硬性鏡10
の材料を調査し含まれる磁性体の量から、式(1)に基
づいて近づけられる距離rを計算する。
【0020】例えば、1(mm)×1(cm)×1(cm)
(0.1(cm3 ))のアルミニウムを含む硬性鏡10に
は以下のような制限が生じる。この場合、式(1)にお
いて、V=1×10-7( m3 ),μ=1.000214である。
ここで、撮影法としてスピンエコー法を用いた場合で
は、式(1)の左辺=0.2(ppm/mm)で、r>2.7
(mm)となり、3(mm)まで近づけることができる。ま
た、撮影法としてフィールドエコー法を用いた場合で
は、式(1)の左辺=0.04(ppm/mm)で、r>13.5
(mm)となり、14(mm)まで近づけることができる。
【0021】また、弱磁性体に製作した硬性鏡10をM
RI装置30の静磁場内に持ち込む際、撮影領域に近づ
けられる距離rを求める他の方法としては、硬性鏡10
をファントムの近傍に置いて適切なシーケンスで撮影
し、得られた画像のアーチファクトの生じ方から撮影領
域に近づけられる距離rを求める。
【0022】診断や治療中には次のような方法で硬性鏡
10の撮影領域への接近を管理すれば良い。 (1)位置検出手段を硬性鏡10に設けて、硬性鏡10
が撮影領域に近づけられる距離rを越えていないかをモ
ニタする。 (2)シーケンスやイメージングの情報を基に硬性鏡1
0が撮影領域に近づけられる距離rを越えていないかを
モニタする。 (1),(2)の方法共、もし、硬性鏡10が撮影領域
に近づけられる距離rを越えた場合は警告を発するよう
に構成する。警告は音声でもモニタ上に表示してもまた
ランプが発光するような方法でも良い。
【0023】MRI装置30とともに使用する硬性鏡1
0を弱磁性体に製作する際には、その硬性鏡10がどの
程度撮影領域の近くで使用されるのかを検討して撮影領
域に近づけられる距離rを決定し、撮影法を検討して磁
場の乱れの程度の最大値(式(1)左辺)を決定し、残
された自由度の材料の比透磁率μと材料の体積Vを基
に、材質と使用量を決定して硬性鏡10を製作する。
【0024】例えば、硬性鏡10の先端をステンレス鋼
でできた部品で構成しようとするとき、硬性鏡10はM
RI撮影領域から少し離れたところから被検体を撮影す
ることができるので、距離r=0.1(m )と決める。
また、撮影法は、磁性体の影響が最も少ないスピンエコ
ー法に限ることにして、式(1)の左辺(磁場の乱れの
程度の最大値)=0.2(ppm/mm)とする。このときに
は、式(1)は以下に示す式(2)のようになる。 (μ−1)V<4.2×10-8…式(2) この式(2)を満足するように材質と使用量を選ぶよう
にする。
【0025】また、ステンレス鋼の比透磁率は、できる
限り透磁率の小さいものを選択したとすると1.003 程度
となる。これより、以下に示す式(3)の条件を得る。 V<1.4×10-5…式(3) ステンレス鋼の比重は8(g/cm3 )であるので、ステン
レス鋼110(g )までは使用できることとなる。これ
は、厚さ1(mm)で100(mm)×140(mm)の板材
に相当する。
【0026】次に、第1実施形態の体内診断治療装置1
の動作を図1、図3および図4を用いて説明する。ま
ず、図3に示すように、被検体PをMRI装置30の寝
台上に載置し、静磁場コイル37内に配置した状態で硬
性鏡10による診断を開始する。尚、この時は硬性鏡1
0による診断の邪魔になるので、高周波コイル17はま
だ延出させない。
【0027】この状態でMRI装置30を用いてMRI
画像を取得したい場合、まず、硬性鏡10の管路入口1
5から高周波コイル17を外筒111の先端側に押し入
れ、図1(b)に示すように、高周波コイル17を外筒
111の先端から延出させる。
【0028】このとき、硬性鏡10の対物レンズ系11
3に結像される像を接眼部115から観察しながら高周
波コイル17を延出させ、高周波コイル17が診断部位
に配置された状態で高周波コイル17の延出を停止させ
る。
【0029】そして、外筒111の先端から延出された
高周波コイル17により受信されたNMR信号は、NM
R信号検出部33にて検出される(図3参照)。NMR
信号検出部33により検出されたNMR信号は、表示部
35に供給されて演算処理され、画像信号に変換されて
表示部35の図示しないモニタ上に表示される。このモ
ニタ上に表示されるMRI画像は図4(b)に示すよう
な欠損部がなくノイズの少ない良好なMRI画像になる
(従来装置では図4(a)に示すような硬性鏡の影響に
よる欠損部を生じ、ノイズの多い断層像が表示されてし
まう)。
【0030】これにより、操作者は、硬性鏡10による
診断と、MRI装置30による断層像診断を同時に行う
ことができる。また、このMRI装置30による診断結
果を基に、必要に応じて硬性鏡10の図示しない鉗子管
路に処置用の鉗子を挿入して治療を行う。
【0031】そして、硬性鏡10とMRI装置30とに
よる診断が終了した場合は、高周波コイル17を管路入
口15側から引き出していき、高周波コイル17を元の
状態(延出していない状態)に戻した後、被検体P内か
ら硬性鏡10を引き出す。こうして、硬性鏡10とMR
I装置30とによる診断が行われる。
【0032】このように、本実施形態は、硬性鏡10の
外筒111または挿入部全体を磁性体ではなく、非磁性
体もしくは弱磁性体を用いて形成することにより、磁性
体の影響を受けない良好なMRI画像を表示することが
できる。また、本実施形態は、高周波コイル17を体外
ではなく体内に挿入された外筒111の先端から延出さ
せることにより通常のMRI装置と比してかなり撮影部
位に近い位置に高周波コイル17を配置できるのでノイ
ズの影響を受けにくく、また、膵臓などNMR信号が通
過しにくい部位及び肺、食道、胃、小腸など移動する部
位に対して高周波コイル17を当接することができるの
で、良好な画像を表示することができる。さらに、本実
施形態は、硬性鏡10から延出される高周波コイル17
の延出量を調整可能な構成としたので診断部位の範囲
(大きさ)に因らず、所望部位の画像を良好に表示する
ことができる。このようにして、第1実施形態では、M
RI装置30と硬性鏡10を不具合なく併用することが
でき、更にMRI装置30下においてMRI画像診断及
び部位の確認を行いながら硬性鏡10により治療、診断
することができる。
【0033】尚、第1実施形態の体内診断治療装置1で
は、硬性鏡10に2つの管路11,13を設けている
が、管路11,13を設けなくても高周波コイル17に
撓みが生じない場合は、管路11,13は設けず、直
接、鉗子チャンネル119など外筒111に高周波コイ
ル17を挿入するようにしても良い。
【0034】図5(a)は、本発明に係る体内診断治療
装置の第2実施形態を示す図である。尚、図中、図1
(a)で示した第1実施形態の体内診断治療装置1と同
一のものは同一の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0035】第2実施形態の体内診断治療装置は、図1
(a)に示す第1実施形態の体内診断治療装置1と同様
に、硬性鏡とMRI装置とから成り、特に、図1(a)
に示す第1実施形態の体内診断治療装置1の硬性鏡10
を図5(a)に示す硬性鏡40に変更し、高周波コイル
17の延出量調整を行い易くしたものである。
【0036】硬性鏡40は、図7に示す従来の硬性鏡1
10に加え、図5(a)に示すようにボビン41と、回
転用ノブ43と、回転用ベルト45とを有する。ボビン
41は、外筒111の先端側に設けられ、回転軸41a
を有し、この回転軸41aに導線、ニクロム線、ステン
レス等から成る薄板状の高周波コイル17が巻き付けら
れている。また、ボビン41の回転軸41aの先端に
は、歯車41bが設けられている。回転用ノブ43は、
外筒111の接眼レンズ115側に設けられ、ボビン4
1の回転軸41aと対向する回転軸43aを有する。
【0037】回転用ベルト45は、ボビン41の歯車4
1bと、回転用ノブ43の回転軸43aとに掛けられ、
回転用ノブ43の回転に対応させてボビン41の歯車4
1b及び回転軸41aを回転させる。この回転軸41a
の回転により高周波コイル17の延出量が調整される。
【0038】本実施形態では、高周波コイル17を診断
部位に配置させる際、高周波コイル17自体を押し入れ
るのではなく、回転用ノブ43を回転させることによ
り、図5(b)の矢印で示すように高周波コイル17の
延出量を調整する。このとき、高周波コイル17は、ボ
ビン41の回転軸41aに巻き付けられているので、外
筒111から延出させると図5(b)に示すように円弧
状に成る。このため、硬性鏡40では、高周波コイル1
7を診断部位に巻き込むように配置することができる。
【0039】このように、本実施形態では、高周波コイ
ル17をボビン41の回転軸41aに巻き付け、回転用
ノブ43を用いて高周波コイル17の延出量を調整する
ようにしたので、前記第1実施形態の効果に加えて、高
周波コイル17の延出量の調整が容易となるという効果
を奏する。
【0040】尚、本実施形態では、回転用ノブ43を操
作者が手動で回転させているが、回転用ノブ43を回転
させるモータ等から成る回転手段を回転用ノブ43に接
続し、この回転手段により回転用ノブ43を回転させる
ようにしても良い。また、回転用ノブ43に高周波コイ
ル17の延出量に対応するような目盛りを設け、術者に
該延出量を把握できるようにしても良い。
【0041】図6は、本発明に係る体内診断治療装置の
第3実施形態を示す図である。第3実施形態の体内診断
治療装置は、MRI装置と図6に示すような処置用の鉗
子50とから成り、鉗子50の先端から高周波コイル1
7を延出できるように構成したものである。
【0042】鉗子50は、被検体内の治療用として一般
に用いられている片開型生検鉗子であり、図6に示すよ
うに外筒の先端に把持部51a,51bを有し、把持部
51aに接続された把持手段53をワイヤ55を用いて
操作することにより、把持部51aを開閉させて目的の
部位を把持するものである。
【0043】本実施形態では、鉗子50の把持部51b
の先端部に2つの孔57,59を設ける。そして、高周
波コイル17の先端を孔57の内側から外側に通した
後、孔59の外側から内側に通し、把持部51a,51
bを有する端部と対向する側の端部、いわゆる操作部側
から鉗子50外へ引き出す。
【0044】この引き出した高周波コイル17は、図1
(a)に示す第1実施形態と同様にMRI装置30の送
信部31とNMR信号検出部33に接続される。この引
き出した高周波コイル17を前記操作部側で押し入れた
り、引き出したりすることにより高周波コイル17の延
出量を調整して診断部位に配置させる。これにより、鉗
子50による治療中にMRI装置30によるMRI画像
を取得することが可能となる。
【0045】尚、鉗子50は、硬性鏡に設けられた鉗子
管路内を通して被検体内に挿入しても良いし、それ自体
を被検体内に挿入するようにしても良い。また、ここで
用いた鉗子50は、片開型生検鉗子であるが、他の種類
の鉗子、例えば針付生検鉗子、鰐口生検鉗子等にも適用
することができる。
【0046】このように、本実施形態では、鉗子50の
先端から高周波コイル17を延出させるようにしたの
で、鉗子50にて治療しながらMRI画像を得ることが
でき、効率的に鉗子50による治療を行うことができ
る。また、本実施形態では、把持部51a、51bによ
り診断部位または診断部位近傍に鉗子50を固定し、鉗
子50から高周波コイル17を延出させることにより、
診断部位が移動するものだとしても高周波コイル17が
診断部位に連動するので、診断部位の移動による影響を
受けない良好な画像を表示することができる。
【0047】尚、本実施形態では、高周波コイル17を
押し入れたり、引き出したりすることにより、高周波コ
イル17の延出量を調整しているが、図5(a)に示す
第2実施形態の体内診断治療装置と同様に、高周波コイ
ル17をボビン41の回転軸41aに巻き付け、回転用
ノブ43により、高周波コイル17の延出量を調整する
ようにしても良い。さらに、この場合も図5に示す前記
第2実施形態の体内診断治療装置と同様に、回転用ノブ
43に回転手段を接続し、この回転手段により回転用ノ
ブ43を回転させて、高周波コイル17の延出量を調整
するようにしても良い。
【0048】尚、第1実施形態と第2実施形態の体内診
断治療装置は、硬性鏡10として接眼部115から診断
部位を肉眼で観察するものを用いたが、接眼部115に
スコープカメラ(通常、肉眼で見る部分、即ち接眼レン
ズにアタッチメント部を取り付け、対物レンズ系113
で得られた像をCCD等の撮像手段に結像させ、画像信
号を取得するようにしたもの)を接続したものに適用し
ても良い。この場合、高周波コイル17から発生する磁
場に影響を受けない距離、例えばシールドルームの外に
硬性鏡用モニタを設置することによりMRI画像と硬性
鏡画像とを並列表示するのが望ましい。
【0049】また、第1実施形態と第2実施形態の体内
診断治療装置では、硬性鏡に適用した場合を例に説明し
たが、可撓性を有する軟性の内視鏡にも適用することが
できる。尚、軟性の内視鏡は手元側で先端の向きを操作
可能とするために、磁性体であるワイヤや金属螺旋管を
有する。このため、軟性の内視鏡を非磁性体に作製する
ことは困難であるため、弱磁性体に作製するようにす
る。この場合、前記硬性鏡10を弱磁性体に作製する場
合と同様にして作製する。またこの場合も前記硬性鏡1
0の撮影領域への接近の管理と同様にして軟性の内視鏡
の撮影領域への接近を管理する。さらに、第1実施形態
同様、第2、第3実施形態においても外筒111、挿入
部または鉗子50を非磁性体或いは弱磁性体にしても良
い。このとき、外筒111、挿入部または鉗子50を弱
磁性体にする場合は、前記硬性鏡10を弱磁性体に作製
する場合と同様にして作製する。またこの場合も前記硬
性鏡10の撮影領域への接近の管理と同様にして外筒1
11、挿入部または鉗子50の撮影領域への接近を管理
する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1に係る
発明によれば、MRI装置と内視鏡装置とを支障なく併
用することができ、欠損部のない良好なMRI画像を表
示することができ、このため、効率的に診断、治療を行
うことができる。また、本願請求項2に係る発明によれ
ば、診断部位の移動及びノイズの影響の少ないMRI画
像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る体内診断治療装置の第1実施形態
を示した図(a)と、この体内診断治療装置の高周波コ
イルを延出させた状態を示した図(b)。
【図2】図1に示した管路の出口部を示した断面図。
【図3】第1実施形態の体内診断治療装置の動作を説明
するための図。
【図4】従来装置のモニタ上に表示されるMRI画像
(a)と、図1に示した第1実施形態の表示部のモニタ
上に表示されるMRI画像(b)を示した図。
【図5】本発明に係る体内診断治療装置の第2実施形態
を示す図。
【図6】本発明に係る体内診断治療装置の第3実施形態
を示す図。
【図7】従来の硬性鏡を示す図。
【符号の説明】
1 体内診断治療装置 10,40 硬性鏡 11,13 管路 11a,13a 出口部 15 管路入口 17 高周波コイル 20 弾性体 30 MRI装置 31 送信部 33 NMR信号検出部 35 表示部 41 ボビン 41a 回転軸 41b 歯車 43 回転用ノブ 43a 回転軸 45 回転用ベルト 50 鉗子 57,59 孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRI装置下にて、被検体内に挿入部を
    挿入し、該被検体の診断部位を診断、治療する内視鏡を
    備える体内診断治療装置において、 前記挿入部を非磁性体または弱磁性体により形成するこ
    とを特徴とする体内診断治療装置。
  2. 【請求項2】 被検体内に挿入部を挿入し、該被検体の
    診断部位を診断、治療する内視鏡を備える体内診断治療
    装置において、 前記挿入部に設けられ、被検体に対し静磁場、傾斜磁
    場、及び高周波信号を印加すると共に、被検体からのN
    MR信号を検出するための高周波コイルと、 前記NMR信号に基づいてMRI画像を表示する表示手
    段とを具備することを特徴とする体内診断治療装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入部は、非磁性体または弱磁性体
    にて形成されることを特徴とする請求項2記載の体内診
    断治療装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入部は、前記高周波コイルを挿通
    させるための管路と、前記高周波コイルを該挿入部外へ
    延出可能な少なくとも1つの孔を有することを特徴とす
    る請求項2記載の体内診断治療装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入部は、延出される高周波コイル
    の延出量を自在に切替えられる構成であることを特徴と
    する請求項4記載の体内診断治療装置。
  6. 【請求項6】 前記孔が2つの場合、一方を前記高周波
    コイルの一部と固定し、他方を前記高周波コイルを出し
    入れ自在にするよう前記挿入部に該孔を形成することを
    特徴とする請求項4記載の体内診断治療装置。
  7. 【請求項7】 前記高周波コイルを巻き付ける回転軸を
    有する手段と、 前記回転軸を回転させることにより前記高周波コイルを
    前記挿入部から出し入れさせる回転手段を備えることを
    特徴とする請求項2乃至請求項6のうちいずれか1項記
    載の体内診断治療装置。
  8. 【請求項8】 前記挿入部は、前記被検体の体液または
    血液の流入を防ぐための封止材を有するものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項
    記載の体内診断治療装置。
JP8109362A 1996-04-30 1996-04-30 体内診断治療装置 Pending JPH09294704A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504997A (ja) * 2008-10-08 2012-03-01 レニショウ (アイルランド) リミテッド カテーテル
JP2013158429A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Hoya Corp 共鳴信号増幅用プローブ及び内視鏡用高周波処置具
CN110403562A (zh) * 2019-07-24 2019-11-05 朱禹华 一种直杆不可分离式的无限视角的硬管内窥镜

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