JP2575400B2 - 医療用チュ−ブ - Google Patents

医療用チュ−ブ

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JP2575400B2 JP62205540A JP20554087A JP2575400B2 JP 2575400 B2 JP2575400 B2 JP 2575400B2 JP 62205540 A JP62205540 A JP 62205540A JP 20554087 A JP20554087 A JP 20554087A JP 2575400 B2 JP2575400 B2 JP 2575400B2
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康弘 植田
浩樹 日比野
広昭 窪川
修一 高山
剛明 中村
忠夫 萩野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はNMR計測用アンテナコイルを備えた医療用チ
ューブに関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 近年、核磁気共鳴(以下、NMRと記す。)現象を利用
した非侵襲的な人体の診断方法が発展してきた。例え
ば、前記NMR現象を利用したNMRイメージング装置では、
人体を磁場中に置き、所定の周波数の高周波(磁場)を
与え、人体内のスピンを持つ核を励起し、この励起した
核からの所定の周波数のNMR信号を検知してコンピュー
タで処理することにより、断層像を得ている。このNMR
イメージング装置によって得られる断層像は、癌等の診
断に対して極めて有用である。すなわち、一般に、癌細
胞と正常細胞とから得れるNMR信号は、互いに、緩和時
間が異なることが知られており、この緩和時間を計測す
ることにより、癌か否かの診断が可能になる。
しかしながら、前記NMRイメージング装置は、断層像
を得るために、膨大なNMR信号を処理しなければなら
ず、そのため高速大容量のコンピュータを必要とし、装
置全体が大型化し、また、高価になる。
また、従来より、内視鏡観察時において、視覚的に異
変箇所を発見した際に、この異変箇所が例えば悪性のも
のであるか否かをある程度判断したいという要望がある
が、このような要望に対して、前記NMRイメージング装
置を併用した場合に、視覚的に異常と認めた箇所と断層
像との対応づけが難しいという問題点がある。
これに対処するに、例えば、特開昭59−88140号公報
に示されるように、内視鏡挿入部の先端部に、高周波磁
場を形成すると共に、NMR信号を検出する高周波コイル
を設けたNMR内視鏡が提案されている。このNMR内視鏡に
よれば、前記高周波コイルを異常部位に押し当て、異常
部位のNMR信号を検出することによって、この異常部位
の生理的変化、例えば癌か否かの検出診断が可能にな
る。
ところで、上記NMR内視鏡はNMR信号を検出する高周波
コイルを有するために体腔内に挿入する挿入部の外径が
多少太くなり、挿入補助具によってこのNMR内視鏡を挿
入する場合とか、このNMR内視鏡によって留置チューブ
を体腔内に挿入する場合に患者の苦痛が大きかった。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、NM
R計測用のアンテナコイルと医療用チューブとを一体と
して、内視鏡の外径をできるだけ細径とし、患者に与え
る苦痛を少なくした医療用チューブを提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明による医療用チューブは、NMR信号を検出するN
MR計測アンテナコイルを有し体腔内に挿入可能な医療用
チューブにおいて、少なくとも2つの前記NMR計測アン
テナコイルを具備し互いのアンテナ開口方向が直交する
ように配置したことを特徴とする。
[作用] この構成による作用は、医療用チューブにNMR計測用
のアンテナコイルを一体として設け、狭窄部の閉塞を防
止し、内視鏡を体腔内に挿入する際の案内を行うと同時
に体腔内の異常部位の生理的変化が検出される。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は留置チューブの構成を示す説明図、第2図はNMR
計測用アンテナコイルの斜視図、第3図はNMRの計測手
段の説明図である。
本実施例は、本発明を留置チューブに適用したもので
ある。
第1図において、留置チューブ1は、ポリエチレン等
の材料を用いて中空で可撓性のチューブ状にしたチュー
ブ本体2と、このチューブ本体2の一方の端部側を挿入
を容易なものとするために前方に向かって細径になるよ
うにテーパ状に形成された先端部3と、この先端部3に
隣接する部分および後端部近傍に抜脱防止用フラップ4
と、チューブ本体2内に設けられたNMR計測用のアンテ
ナコイル6とによって構成されている。
前記NMR計測用のアンテナコイル6は、第2図のよう
に、少なくとも2つのコイル、例えば4個の鞍型のコイ
ル7が、互いのアンテナ開口方向が直交するように構成
されており、これにより径方向に4方向の検出が可能な
ようになっている。このコイル7の両端はチューブ本体
2内肉厚部に挿通された信号線8とそれぞれ接続されて
おり、チューブ本体2の後部から延出されている。延出
された信号線8は、NMR計測装置9内に設けられたアン
テナ選択装置11に接続されており、検出方向に合わせて
コイル7を選択できるようになっている。
前記アンテナ選択装置11は、同調回路12とNMR信号検
出回路13とに接続され、更に、同調回路12は高周波発生
器14の出力端に接続されている。
前記コイル7を含むNMR計測手段は、例えば、第3図
のように構成されている。
すなわち、前記コイル7には、例えばチューブ本体2
内に設けられたコンデンサボックス16が接続されてい
る。そして、例えば前記NMR計測装置9に設けられた高
周波発生器14から発生され、同調回路12で計測対象核種
に対応した共鳴周波数に同調された高周波が、前記コン
デンサボックス16を介して、前記コイル7に送出され、
このコイル7から高周波磁場が生体に出力されるように
なっている。前記コンデンサボックス16内には、前記コ
イル7に並列のコンデンサC1と、前記コイル7に直列の
バリアブルコンデンサC2とが内蔵され、これらのコンデ
ンサC1,C2によって、前記コイル7側と高周波発生器14
側のインピーダンス整合を行う整合回路が形成されてい
る。
本実施例において、前記コイル7は、送信と受信とを
兼ねており、生体からのNMR信号は、前記コイル7で受
信され、このNMR信号は、前記コンデンサボックス16を
介して、NMR信号検出回路13に入力されるようになって
いる。そして、このNMR信号検出回路13で、緩和時間(T
1,T2)等の情報(NMRパラメータ)が得られるようにな
っている。
次に、以上のように構成された本実施例の操作につい
て説明する。
第1図のように、例えば、癌等の腫傷によってできた
胆管狭窄部等の被検体18をNMR装置17によって生じる静
磁場内に置く。そして、内視鏡等により、留置チューブ
1を被検体18内に挿入して留置する。このようにするこ
とによって胆管狭窄部を押し広げ、胆汁を排出すること
ができる。更に、被検体18の診断を行うため、高周波発
生器14と同調回路12とコンデンサボックス16とを介し
て、アンテナ選択装置11に設けられた、例えば切換スイ
ッチ等により所望の方向のコイル7に高周波を送出し
て、このコイル7から被検体18に高周波磁場を出力す
る。なお、この高周波磁場の方向は、静磁場の方向と直
交していることが望ましい。そして、被検体18からのNM
R信号を前記コイル7で受信し、NMR信号検出回路13で計
測する。この操作をアンテナ選択装置11によって、順次
コイル7を切換えて行い、留置チューブ1の周囲の被検
体18の生理的変化、例えば、癌か否かの検出が可能にな
る。
更に、留置チューブ1は、被検体18内に留置されるた
め、被検体18の経時的変化を知ることができる。
また、NMR計測用のアンテナコイル6を留置チューブ
1内に設けたので、留置チューブ1を挿入する内視鏡の
外径を小さくすることができる。
第4図は本発明の第2実施例に係る留置チューブの構
成を示す説明図である。
なお、本実施例は本発明を留置チューブに適用したも
のである。
留置チューブ20のチューブ本体2の外周面には、鞍型
のコイル21を周方向に例えば4個印刷された可撓性を有
するフレキシブルプリント基板22が貼設されてNMR計測
用のアンテナコイル6を構成している。前記コイル21の
両端は、高周波磁場を形成し、NMR信号を検出できるよ
うに信号線23によってNMR計測装置9に接続されてい
る。
本実施例によれば、従来の留置チューブ20にコイル21
が印刷されたフレキシブルプリント基板22を用途に応じ
て貼設すれば良く、留置チューブ20の製造コストを低く
できる。
その他の構成,作用および効果は第1実施例と同様で
ある。
第5図は本発明の第3実施例に係るスライディングチ
ューブの構成を示す説明図である。
なお、本実施例は本発明をスライディングチューブに
適用してものである。
図示しない内視鏡を大腸深部に挿入可能なスライディ
ングチューブ26は、細径の円筒状のチューブ本体27と、
そのチューブ本体27の後部に連設された図示しない内視
鏡を挿入する挿入口28を有する太径の把持部29と、前記
チューブ本体27内に設けられたNMR計測用のアンテナコ
イル31とによって構成されている。
前記NMR計測用のアンテナコイル31は、チューブ本体2
7の先端部内に、チューブ本体27と同心状に巻かれて埋
設されたループ型コイル32と、チューブ本体27を形成す
る肉厚部33内の径方向の一部に埋設された、例えば2個
の鞍型コイル34とによって構成されている。ループ型コ
イル32と鞍型コイル34の両端には、チューブ本体27内を
挿通され、ループ型コイル32と鞍型コイル34に高周波を
出力し、図示しないNMR計測装置にNMR信号を送出できる
ように信号線36が接続されている。このループ型コイル
32の発生する高周波磁場の方向、すなわち、検出方向は
スライディングチューブ26の挿入方向正面であり、鞍型
コイル34の検出方向は、チューブ本体27の径方向とする
ことができるようになっている。
本実施例によれば、大腸深部をNMR計測する場合、内
視鏡を挿入するスライディングチューブ26にNMR計測用
のアンテナコイル31を設けたため太径のNMR内視鏡を挿
入する必要がなく、患者の苦痛を和らげることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、狭窄部の閉塞を
防止したり、あるいは内視鏡を体腔内に挿入する際の案
内等をする医療用チューブとNMR計測用のアンテナコイ
ルとを一体として内視鏡の外径をできるだけ細径とし、
患者に与える苦痛を和らげることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は留置チューブの構成を示す説明図、第2図はNMR計
測用アンテナコイルの斜視図、第3図はNMR計測手段の
説明図、第4図は本発明の第2実施例に係る留置チュー
ブの構成を示す説明図、第5図は本発明の第3実施例に
係るスライディングチューブの構成を示す説明図であ
る。 1……留置チューブ 6……アンテナコイル 9……NMR計測装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 浩樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪川 広昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高山 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 萩野 忠夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−13974(JP,A) 特開 昭62−286451(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NMR信号を検出するNMR計測アンテナコイル
    を有する、体腔内に挿入可能な医療用チューブにおい
    て、 少なくとも2つの前記NMR計測アンテナコイルを具備
    し、互いのアンテナ開口方向が直交するように配置した
    ことを特徴とする医療用チューブ。
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US07/186,852 US4960106A (en) 1987-04-28 1988-04-27 Endoscope apparatus

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