JPH03227464A - 超高分子量ポリエチレン成形体の染色方法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレン成形体の染色方法

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JPH03227464A
JPH03227464A JP2018442A JP1844290A JPH03227464A JP H03227464 A JPH03227464 A JP H03227464A JP 2018442 A JP2018442 A JP 2018442A JP 1844290 A JP1844290 A JP 1844290A JP H03227464 A JPH03227464 A JP H03227464A
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JP
Japan
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molecular weight
molded product
dyeing
weight polyethylene
ultra
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JP2018442A
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Minoru Akai
稔 赤井
Otoo Suda
須田 乙男
Tomoyuki Nitta
仁田 智之
Yoshiyasu Fujiwara
藤原 義康
Kazuo Yagi
和雄 八木
Hidenori Yagasaki
矢ヶ崎 英徳
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超高分子量ポリエチレン成形体の染色方法に
関するものであって、より詳細には、デカリン溶媒中1
35℃における極限粘度[η]が4 di/g以上の超
高分子量ポリエチレンの成形体を特定の染料で染色する
耐光性および染着率のすぐれた超高分子量ポリエチレン
成形体の染色方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] 超高分子量ポリエチレンが汎用のポリオレフィン、例え
ばポリエチレンやポリプロピレンに比べて、耐衝撃性、
耐摩耗性、耐薬品性および引張強度等の物性にすぐれて
おり、これらの特製が要求されるエンジニアリングプラ
スチックなど多くの用途に使用されていることはよ(知
られている。
また超高分子量ポリエチレンを繊維やテープ等に成形し
、これを延伸することにより、弾性率及び引張弾性率の
高い分子配向成形体とすることも知られており1例えば
、超高分子量ポリエチレンの希薄溶液を紡糸し、えられ
るフィラメントを延伸すること(特開昭56−1540
8号公報)、超高分子量ポリエチレンと常温固体のワッ
クスとを溶融混練し、この混線物を押出して冷却固化し
た後延伸したり(特開昭59−130313号公報)、
あるいは上記溶融混線物を押出して、ドラフトをかけた
後に冷却固化し1次いで延伸する方法(特開昭5918
7614号公報)などが開示されている。
ところで、この超高分子量ポリエチレンの成形、と(に
延伸成形は、汎用のポリエチレンなどと比べて溶融粘度
が極めて高(、流動性が悪いために、成形条件が苛酷な
ものとなり、前記のような延伸成形を容易にするために
常温固体のワックスを添加するなどの手段が講じられて
一応の解決をみているが、超高分子量ポリエチレンは染
色性が悪いポリマーであり、したがって、染色が十分に
行なわれていなくとも使用しつる分野、すなわち、工業
用ロープや梱包用テープなどの、さしたる美的要素を必
要としない用途への対応がなされているにすぎないのが
現状である。とはいえ、超高分子量ポリエチレンの着色
が全く行なわれていなかった訳ではなく、例えば特開昭
57−21425号公報には、エチレン−α−オレフィ
ン樹脂をベース樹脂とし、これに顔料を配合するか、あ
るいは顔料および超高分子量ポリエチレンを配合して着
色マスターバッチを調製し、この着色マスターバッチを
超高分子量ポリエチレンに混合することによって、両者
の分散性を高める方法が開示されている。そして、ここ
で使用される顔料としては、シアニン系顔料、アゾ系顔
料などが例示されているものであるが、このように、−
旦着色マスターバッチを調製するような煩雑な工程を経
るにもかかわらず、えられた着色組成物は、精々インフ
レーションによる包装用フィルムや農業用フィルムの用
途にとどまるものであって、210ないし300℃とい
う高温条件下に押出し、さらにこれを延伸するような成
形法においては、顔料粒子が延伸物の均質な延伸を妨げ
、高強度の延伸成形体とすることはできない。これ以外
にも、顔料や染料を配合して超高分子量ポリエチレン成
形耐の染色、着色も試みられているが、いずれも、耐光
性や染着率が十分ではなく、超高分子量ポリエチレンの
成形体に美的要素などの付加価値をもたせるに足る染色
方法は知られていない。
[発明の目的1 そこで、本発明の目的は、超高分子量ポリエチレンの成
形体、とくに延伸成形体に、耐光性ならびに染着率のす
ぐれた染色を施こし、美的価値の高い成形体を得ること
を可能ならしめた超高分子量ポリエチレン成形体の染色
方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前記目的を達成するために提案されたもので
あって、超高分子量ポリエチレンを特定の染料を用いて
染色する点に特徴を有するものである。
すなわち、本発明によれば、デカリン溶媒中135℃に
おける極限粘度[η]が4 di/g以上の超高分子量
ポリエチレン成形体を、下記(a)および(b)よりな
る群から選ばれた染料によって染色することを特徴とす
る超高分子量ポリエチレン成形体の染色方法、 (a3無機性値と有機性値との比が口、08ないし1.
0であるアゾ染料もしくはキノリン染料。
(bl無機性値と有機性値との比が0.5ないし1.6
であるアントラキノン染料、 が提供される。
本発明の重要な技術的特徴は、前記した如(、特定の無
機性値/有機性値を有する、特定の染料を選択使用する
点にある。
無機性値とは、染料化合物の置換基および変態部の影響
により現われる性質傾向を表わす値、すなわち極性を表
わす値である。
また、有機性基とは、基本炭化水素の性質傾向、すなわ
ち分子の大きさを表わす値で、炭素原子1個の値を20
と定めて表わされるものであり、染料化合物がその構造
中に有する基によって5表1のような値を有するもので
あることが知られている。
表  1 本発明の超高分子量ポリエチレン成形体の染色に使用さ
れる染料は、アゾ染料およびキノリン染料においては、
無機性値と有機性値の比(無機性値/有機性値)が0.
08ないし1.0のもの、好ましくは0.1ないし0.
8のものであり、アントラキノン染料においては、無機
性値/有機性値が0,5ないし1.6のもの、好ましく
は0.7ないし1.4のものである。
上記各染料において、無機性値/有機性値が前記の範囲
を外れるものは、耐光性または染着率のいずれか、また
は両方が不十分なものとなる。
本発明におり)で使用される染料としては、例えば、黄
色系統の染料としては、 (1) <0−N=NGN(CH,12(無機性基/有
機性基0.461CH。
Oなどのアゾ染料およびキノリン染料 橙色系統の染料としては、 などのアゾ染料 赤色系統の染料としては。
などのアゾ染料、キノリン染料およびアントラキノン染
料、青色系統の染料としては、 NHC,H。
が例示される。
これらの染料は、たとえば保土谷化学工業四から、商品
名SOT Red−2、SOT Red−1,SOT 
Red 1)1゜507口1ue−36、SOT Bl
ue−2、SOT Orenge−2、SOTOren
ge−1,SOT Yellow−54、SOT Ye
llow−1,SOTYellow−2、SOT Ye
llow−3などとして市販されており容易に人手する
ことができる。
本発明における染色の対象となる超高分子量ポリエチレ
ン成形体は、デカリン溶媒中135℃における極限粘度
[η]が4 di/g以上、好ましくは、5ないし30
 di/gのものである。
[7?]が4 di/g未満のものは、染色性の点では
何ら問題はないが、延伸倍率を太き(とっても引張強度
にすぐれたものかえられず実用的でない。
またEη]が30dl/g以上のものも、本発明の染料
を使用すると染色性の点では何ら問題はないが、高濃度
下での溶融粘度が極めて高く、押出時にメルトフラクチ
ャー等が発生し、溶融紡糸性に劣る傾向があり、マルチ
フィラメントを得る場合に工業上の問題点が残る。
かかる超高分子量ポリエチレンとしては、エチレンの単
独重合体ばかりでなく、エチレンと少量の他のα−オレ
フィン、たとえば、プロピレン、ブテン−1,4−メチ
ル−1ペンテン、ヘキセン−1の1種または2種以上、
あるいは、エチレンとポリエン、たとえば、1.3−ブ
タジェン、2メチル−2,4−ペンタジェン、2.3−
ジメチル=1.3−ブタジェン、2.4−へキサジエン
、3−メチル−2,4−へキサジエン、1.3−ペンタ
ジェン、2−メチル−1,3−ブタジェン等の共役ジエ
ン系炭化水素化合物、1.4−ペンタジェン、1.5−
へキサジエン、−1,6−へブタジェン、1.7−オク
タジエン、2.5−ジメチル−1,5−へキサジエン、
4−メチル−1,4−へキサジエン、5−メチル−1,
4−ヘキサジエン、4−エチル−1,4−へキサジエン
、4.5−ジメチル−1,4−へキサジエン、4−メチ
ル−1,4−ヘプタジエン、4−エチル−1,4−へブ
タジェン、5−メチル−1,4−ヘプタジエン、4−エ
チル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,4−オ
クタジエン、4−n−プロピル−1,4−デカジエン等
の非共役ジエン系炭化水素化合物、1.3.5−ヘキサ
トリエン、1.3,5.7オクタテトラエン、2−ビニ
ル−1,3−ブタジェン等の共役ポリオレフィン系炭化
水素化合物、スクアレン等の非共役ポリオレフィン系炭
化水素化合物、その化ジビニルベンゼン、ビニルノルボ
ンネン等との共重合体を挙げることができる。
超高分子量ポリエチレンがエチレンと前記他の七ツマ−
との共重合体の場合、共重合するモノマーの含有量は、
炭素数1000個あたり平均0.1ないし15個、と(
に0.5ないし10個であることが好ましい。
本発明の超高分子量ポリエチレン成形体の原料となる超
高分子量ポリエチレンは、エチレンまたはエチレンと前
記コモノマーとを、周期律表第rvb、、vb、 ■b
、■族の遷移金属化合物及び周期律表第■ないし■族の
金属水素化物または有機金属よりなる触媒の存在下に、
例えば有機溶媒中でスラリー重合させ、その極限粘度[
η]を5dl/g以上に調整することにより得られる。
本発明の超高分子量ポリエチレン成形体は、前記特定の
染料を使用すれば、そのままでも色相が鮮やかで、耐光
性にすぐれた染色がなされるが、成形体を種々公知の処
理方法、例えばプラズマ処理、コロナ処理等を行うこと
によって、−層すぐれた染色効果が達成される。
超高分子量ポリエチレン成形体のプラズマ処理あるいは
コロナ処理は、例えば特開昭57−177032号公報
、特開昭60−146078号公報、特開昭63213
530号公報等に記載された方法で、超高分子量ポリエ
チレン成形体表面をプラズマ処理あるいはコロナ処理す
ることにより達成される。
超高分子量ポリエチレン成形体の染色 本発明によれば、超高分子量ポリエチレン成形体の染色
は、例えば次のような方法により実施される。
1、染料分散液の調整法 染料10部を界面活性剤80部、および水10部ととも
に、サンドグラインダーで300Or、p、mで2ない
し2.5時間処理し、粒度が1.5ないし3μの分散液
とする。
2、染色方法 超高分子量ポリエチレンに対して、前記染料の分散液に
必要により紫外線吸収剤を加え、酢酸でpHを4ないし
6に染浴を調整し、次の染色サイクルにより染色を行う
室温ないし適度に加熱した染浴を徐々に昇温し、100
ないし130℃に達したところでそのままの温度で20
ないし60分の染色工程に付する。この場合の染色は、
高圧条件下で行うことにより、すぐれた染色効果が達成
される6染色装置としては、たとえば辻井染機■製のミ
ニカラー染色機などを使用することができる。
染色された超高分子量ポリエチレンは水洗され、さらに
、ノニオン界面活性剤で、ソーピングを行う。
本発明に用いる超高分子量ポリエチレン成形体としては
、射出成形、押出成形、圧縮成形等の種々公知の方法で
得られる成形体及びそれら成形体を延伸して得られる延
伸成形体を例示できる。
延伸成形体を製造する方法としては、例えば前記超高分
子量ポリエチレンに押出成形性の改良のために稀釈剤を
添加し、ついで延伸することによって、繊維あるいはテ
ープなどの延伸成形体とする方法を例示できる。
稀釈剤としては、超高分子量エチレン共重合体に対する
溶剤や、超高分子量エチレン共重合体に対して相溶性を
有する各種ワックス状物が使用される。
溶剤は、好ましくは前itF共重合体の融点以上、更に
好ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶剤である
かかる溶剤としては、具体的には、n−ノナン、n−デ
カン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テトラデカ
ン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯油等
の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン、テト
ラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ドデ
シルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メチルナ
フタリウ、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系溶媒
あるいはその水素化誘導体、1.1,2.2−テトラク
ロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン
、1,2.3−トリクロロプロパン、ジクロロベンゼン
、1.2.4−トリクロロベンゼン、ブロモベンゼン等
のハロゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系プロセスオイ
ル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイ
ル等の鉱油が挙げられる。
ワックス類としては、脂肪族炭化水素化合物或いはその
誘導体が使用される。
脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪族炭化水素化
合物を主体とするもので1通常分子量が2000以下、
好ましくは1000以下、更に好ましくは800以下の
パラフィン系ワックスと呼ばれるものである。これら脂
肪族炭化水素化合物としては、具体的にはトコサン、ト
リコサン、テトラコサン、トリアコンタン等の炭素数2
2以上のn−アルカンあるいはこれらを主成分とした低
級n−アルカンとの混合物、石油から分離精製された所
謂パラフィンワックス、エチレンあるいはエチレンと他
のa−オレフィンとを共重合して得られる低分子量重合
体である中・低圧ポリエチレンワックス、高圧法ポリエ
チレンワックス、エチレン共重合ワックスあるいは中・
低圧法ポリエチレン、高圧法ポリエチレン等のポリエチ
レンを熱減成等により分子量を低下させたワックス及び
それらのワックスの酸化物あるいはマレイン酸変成等の
酸化ワックス、マレイン酸変成ワックス等が挙げられる
脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、例えば脂肪族炭
化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端もしくは
内部に1個又はそれ以上、好ましくは1ないし2個、特
に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カルバモ
イル基、エステル基、メルトカプト基、カルボニル基等
の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ましく
は炭素数12ないし50又は分子量130ないし200
0、好ましくは200ないし800の脂肪酸、脂肪族ア
ルコール、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メル
カプタン、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン等を挙げる
ことができる。
具体的には脂肪酸としてカプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
脂肪族アルコールとしてラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、脂肪酸アミドとしてカプリンアミド、ラウリンアミ
ド、パルミチンアミド、ステアリルアミド、脂肪酸エス
テルとしてステアリル酢酸エステル等を例示することが
できる。
超高分子量ポリエチレンと稀釈剤との比率は、これらの
種類によっても相違するが、−船釣に言って3:97な
し)し8〇二20、特に15:85ないし60 : 4
0の重量比で用いるのがよい。稀釈剤の量が上記範囲よ
りも低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ、溶融混線
や溶融押出成形が困難となると共に、成形物の肌荒れが
著しく、延伸切れ等を生じ易い。一方稀釈剤の量が上記
範囲よりも多いと、やはり溶融混線が困難となり、また
成形品の延伸性が劣るようになる。
溶融混線は一般に150ないし300℃、特に170な
いし270℃の温度で行なうのが望ましく、上記範囲よ
りも低い温度では、溶融粘度が高すぎて、溶融成形が困
難となり、また上記範囲よりも高い場合には、熱減成に
より超高分子量ポリエチレンの分子量が低下して高弾性
率及び高強度の成形体を得ることが困難となる。尚、・
配合はヘンシェルミキサー、V型ブレンダー等による乾
式ブレンドで行ってもよいし、或いは単軸または多軸押
出機を用いる溶融混合で行ってもよい。
押出成形は、一般に溶融押出成形により行われる。例え
ば、紡糸口金を通して溶融押出することにより、延伸用
フィラメントが得られ、またフラットダイ或いはリング
ダイを通して押出すことにより、延伸用フィルム或いは
シート或いはテープが得られ、更にサーキュラ−ダイを
通して押出すことにより、延伸ブロー成形用パイプ(パ
リソン)が得られる。
延伸操作は、−段或いは二段以上の多段で行うことがで
きる。延伸倍率は、所望とする分子配向及びこれに伴な
う溶解温度向上の効果にも依存するが、一般に5ないし
80倍、とくに10ないし50倍の延伸倍率となるよう
に延伸操作を行なえば満足すべき結果が得られる。
この様にして得られる超高分子量ポリエチレンの繊維あ
るいはテープなどの延伸成形体は1.5GPa以上の引
張強度と20GPa以上の引張弾性率を保持する。また
超高分子量ポリエチレン延伸成形体の場合、延伸操作に
より結晶化度が極端に高(なっているため超高分子量ポ
リエチレンと比較してさらに染着性で困難が伴なうにも
かかわらず、このように高い倍率で延伸を行った場合で
も、本発明によって染色された超高分子量ポリエチレン
の延伸成形体は、鮮やかな色相を有して耐光性もよく、
染色効果がきわめてすぐれていることが理解される。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例中、耐光性の評価は次の方法により行った。
被JL物 超高分子量ポリエチレンのマルチフィラメント(引張強
度: 2.5GPa、弾性率80Gpa、繊度:100
0d/100本、極限粘度[η]  : 7.9 dl
/g)およびそのコロナ処理品を被染物として用いた。
東−五 前記例示した染料のなかから、表2Gこ示した番号の染
料を用いた。
東扛立員羞 各染料10部をそれぞれ、ナフタリンスルホン酸ホルマ
リン縮合物(商品名:デモールNL、花王■製)80部
、水10部とともに、3000r−p、 mのサンドグ
ラインダーで2時間処理して分散液とした(粘度1.5
ないし3μ、コールタ−カウンタTA−If、日科機■
製の測定機で測定)。
前記超高分子量ポリエチレンのマルチフィラメント及び
そのコロナ処理品2gを各々前記10%の染料分散液と
紫外線吸収剤(商品名: C1batexLFNチバガ
イギ一社製、2%対被染料物重量)を用いて染色濃度5
%0.W、Fに調整した染浴(pH6、浴比1:30)
に投入し、前記同様の染色サイクルで染色を行ない、水
洗、ソーピングした。
耐」顕性 前記の処方にしたがって染色された超高分子量ポリエチ
レン成形体について、JIS L 0842に従って、
カーボンアーク灯光に対する染色堅牢度試験を実施した
結果を表2に示す。
表 2 [発明の効果] 本発明によれば、特定の染料を用いることにより、従来
、鮮明な染色が困難であった前記超高分子量ポリエチレ
ン成形体、なかでも延伸成形体を鮮やかな色相で優れた
耐光性を有する状態で染色を実施することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)デカリン溶媒中135℃における極限粘度[η]
    が4dl/g以上の超高分子量ポリエチレン成形体を、
    下記(a)および(b)よりなる群から選ばれた染料に
    よって染色することを特徴とする超高分子量ポリエチレ
    ン成形体の染色方法。 (a)無機性値と有機性値との比が0.08ないし1.
    0であるアゾ染料もしくはキノリン染料、(b)無機性
    値と有機性値との比が0.5ないし1.6であるアント
    ラキノン染料、
  2. (2)成形体が延伸成形体である請求項(1)記載の染
    色方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006063741A1 (de) * 2004-12-14 2006-06-22 Deutsche Institute für Textil- und Faserforschung Stuttgart Gefärbte polyolefin-fasern, deren verwendung sowie verfahren
WO2011049026A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 東洋紡績株式会社 高機能ポリエチレン繊維、織編物及び耐切創性手袋

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