JPH03224686A - 微生物を含む被処理水の電気化学的処理方法 - Google Patents

微生物を含む被処理水の電気化学的処理方法

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JPH03224686A
JPH03224686A JP11659290A JP11659290A JPH03224686A JP H03224686 A JPH03224686 A JP H03224686A JP 11659290 A JP11659290 A JP 11659290A JP 11659290 A JP11659290 A JP 11659290A JP H03224686 A JPH03224686 A JP H03224686A
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electrolytic cell
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dimensional electrode
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伸隆 五嶋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、微生物を含有する35℃以上の被処理水の各
種性能劣化を抑制するために前記被処理水を電気化学的
に処理するための方法に関し、より詳細には特に微生物
繁殖に好適な35℃の被処理水特に浴湯水を固定床型三
次元電極電解槽を使用して電気化学的に処理することに
より前記被処理水中の微生物の滅菌を効果的に行うため
の方法に関する。
(従来技術) 従来から各種用途に多種類の水溶液や他の物質を溶解し
ていない単独の水が使用されている。これらの水溶液等
は溶質が適度な養分を桿供し、あるいは該水溶液の液温
が繁殖に好ましい比較的高温度であると、細菌等の微生
物が繁殖して該微生物は前記水溶液等の性能劣化を起こ
したり処理装置内に浮遊したり蓄積して処理装置の機能
を損なうことが多い。
例えば近年の家庭用浴槽の普及や温泉ブームから浴湯水
の使用量が増大しているが、該浴湯水は40゛C前後の
微生物が最も繁殖し易い液温を有するため、入浴に使用
せずに単に放置しておくだけでも微生物が急速に繁殖し
て汚染され、使用を継続出来なくなり、入浴を繰り返す
と人体の垢等が浮遊してこの傾向はより顕著になる。繁
殖した微生物は微小であるため濾過操作では除去しにく
く、特に銭湯などではその使用量が膨大であるため、汚
染された浴湯水の再生を簡単な処理操作で行うことが出
来れば大幅なコストダウンが可能になる。
(発明が解決しようとする問題点) 前述した通り、従来の浴湯水等の滅菌処理では十分な滅
菌効果を得ることが出来ず、より簡便かつ安価に多くの
微生物を含有する被処理水の滅菌処理を可能にする方法
の出現が望まれている。
(発明の目的) 本発明は、前述の従来技術の欠点を解消し、多くの被処
理水を含有する窩部の被処理水を電気化学的に滅菌する
方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、微生物を含む35℃以上の被処理水を固定床
型三次元電極電解槽に供給し、前記被処理水を電気化学
的に処理することを特徴とする被処理水の処理方法であ
る。なお本発明では電極表面上で実質的な酸化還元反応
のような電気化学反応を生起していないことがあるので
本発明方法に使用される槽は電気化学的処理装置という
べきであるが、一般呼称に従って電解槽と称する。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明は、35℃以上の被処理水例えば浴湯水を固定床
型三次元電極電解槽に供給し該電解槽に直流又は交流電
圧を印加し前記写真処理液等の被処理水中の微生物の滅
菌を行うことを特徴とするものである。本発明の微生物
には、細菌(バクテリア)、糸状菌(黴)、酵母、変形
薗、単細胞の藻類、原生動物、ウィルス等が含まれる。
前記被処理水例えば家庭用浴槽や銭湯で使用される浴湯
水は最も微生物の繁殖に適した35〜45℃の温度に維
持されるため僅少量の微生物が短時間で草大な数に繁殖
する。
該被処理水を固定床型三次元電極電解槽に供給すると、
該被処理水中の微生物は液流動によって前記電解槽の陽
極や陰極あるいは後述する誘電体や固定床形成用粒子等
に接触しそれらの表面で強力な酸化還元反応を受けたり
高電位の電流に接触し、その活動が弱まったり自身が死
滅して滅菌が行われると考えられる。
従って本発明方法では、被処理水中の微生物が電圧が印
加された電極や誘電体や固定床形成用粒子等に接触すれ
ば十分であり、両極間に電流を流して水素及び酸素等の
ガス発生を伴う実質的な電解反応を生起させることは必
須ではな(、むしろ実質的な電解反応が生じない低い電
位を電極表面に印加することが好ましい。これは微生物
を滅菌する以外のガス発生反応に無駄な電力を使うこと
になり不経済だからであり、又それら発生ガスが電極表
面上を覆ってしまい微生物が電極表面と接触する効率も
低下させ滅菌効率を悪くする。
従って本発明においては、印加電位を陽極電位が実質的
な酸素発生を伴わない+0.2〜+1.2■(vs、5
CE)、陰極電位が実質的に水素発生を伴わないO〜−
1,OV (vs、5CE)となるようにすることが望
ましいが、発生ガスにより液組成に変化が生じてもさほ
ど問題にならないため、陽極電位を+2.0■(νs、
5)IE)より卑な電位とし、陰極電位が−2,OV(
νs、5)IE)より責な電位とすることも出来る。
しかし浴湯水等の大量処理の必要がある被処理水の場合
には、本発明方法による滅菌処理に必要な電力量は処理
コストの大部分を占めることが多い。電力量は、〔電力
〕=〔電圧〕×〔電流〕で表され、電流が流れずガスが
発生しない場合には電力量は零であるが、ガス発生が生
ずる程度の電流が流れると処理すべき水量が草大である
ため消費電力量も草大になる。従って消費電力量を極力
少なくするためには更に電圧値を減少させなげればなら
ない。処理すべき水量が僅かで流れる電流も僅かな場合
は電圧値の増減はさほど消費電力量には影響しないが、
本発明のように例えば浴湯水のような大量処理の場合に
は僅かな電圧降下が大きく消費電力量を減少させる。通
常の電解槽における電解電圧は、〔陽極ターミナルと陽
極間の抵抗による電圧降下〕+〔陽極の理論電解電圧〕
+[陽極の過電圧]+(溶液抵抗による電圧降下〕+〔
陰極の理論電解電圧〕+〔陰極の過電圧〕+〔陰極ター
ミナルと陰極間の抵抗による電圧降下〕により表される
。これらのうち理論電解電圧と過電圧は電解反応の種類
を変えるか、電極の材質や電流密度を変えなければ変化
することがなく、ターミナルと電極間の抵抗も導線を太
くするといったことで減少させることができるが有効な
方法ではなく、電解電圧を減少させるためには溶液抵抗
を小さくすることがその効率が非常に大きく最も望まし
い。溶液抵抗を減少させる手段としては、溶液の導電率
を上昇させる、両’tFIi間の距離を小さくするとい
った方法があるが、浴湯水等に例えば食塩や硫酸ナトリ
ウム等を添加して導電率を上昇させることは現実的では
ない。従って両電極間の電極間距離を小さ(して溶液抵
抗を小さくすることが好ましいが、本発明のごとく画定
原型の三次元電極を使用する場合には両電極間の極間距
離を小さくして溶液抵抗を小さくするにも限界があり、
画電極が接触しない最低間隔距離は0.11である。従
って本発明の電気化学的処理においては好ましくは実際
に効率良く処理が行われていることを確認するために最
小限の電流を流し、僅少量のガスを発生させながら電解
処理することが望ましい。
浴湯水のような大量処理の場合にガス発生が伴うと、発
生するガスつまり酸素ガスと水素ガスは通常爆発限界内
の混合比で発生し、爆発の危険を回避するために空気等
の不活性ガスで希釈することが望ましく、例えば電解槽
出口に発生する電解ガスの分離手段と分離後の該電解ガ
スを空気で希釈して電解ガス濃度が4容量%以下になる
よう希釈する手段を設置することができる。
大量処理が必要な被処理水の処理用に使用する電解槽は
、複極型固定床式三次元電極電解槽とすることが好まし
い。これらの被処理水の場合、処理すべき水量は草大で
例えば1時間当たり数トンとなるため、電解槽単位体積
当たりの処理能力の高い電解槽である複極型固定床式電
解槽の使用が望ましく、該電解槽の使用により処理すべ
き被処理水との接触面積を増大させることができ、これ
により装置サイズを小さくし、かつ電解の効率を上げる
ことができる点で有利である。
更に水道水には前述の微生物以外にカルシウムイオンや
マグネシウムイオンが含有され水道水の配管の内壁への
これらのイオンの水酸化物としての析出による配管の閉
塞は大きな問題となっているが、多くの場合水道水を水
源として使用する浴湯水等にもカルシウムイオンやマグ
ネシウムイオンが含有され、該イオンは配管に付着した
りする。
被処理水中の前記カルシウムイオン及びマグネシウムイ
オンは、該被処理水を固定床型三次元電極電解槽を使用
して電気化学的に処理すると該電解槽の陰極や三次元電
極上でそれらの水酸化物として該陰極上等に析出し除去
される。
本発明方法に使用する電解槽は、固定床型三次元電極電
解槽つまり固定床型単極式電解槽及び固定床式複極式電
解槽であり、これらの電解槽では該電解槽の三次元電極
が草大な表面積を有するため電極表面と浴湯水等の被処
理水との接触面積を増大させることが出来、これにより
装置サイズを小さくし、かつ電気化学的処理の効率を上
げることができる点で有利である。
本発明の固定床型三次元電極電解槽における電極は一般
に三次元電極と給電用電極を含み、該三次元電極は前述
の使用する電解槽に応じた形状を有し、固定床型複極式
電解槽を使用する場合には、前記被処理水が透過可能な
多孔質材料、例えば粒状、球状、フェルト状、織布状、
多孔質ブロック状等の形状を有する活性炭、グラファイ
ト、炭素繊維等の炭素系材料から、あるいは同形状を有
するニッケル、銅、ステンレス、鉄、チタン等の金属材
料、更にそれら金属材料に貴金属のコーテイングを施し
た材料から形成された複数個の好ましくは粒状、球状、
繊維状、フェルト状、織布状、多孔質ブロック状、スポ
ンジ状の誘電体を直流電場内に置き、両端に設置した平
板状又はエキスバンドメソシュ状やバーフォレーティソ
ドプレート状等の多孔板体から成る給電用電極間に直流
電圧あるいは交流電圧を印加して前記誘電体を分極させ
該誘電体の一端及び他端にそれぞれ陽極及び陰極を形成
させて成る三次元電極を収容した固定床型複極式電解槽
とすることが可能であり、この他に単独で陽極としであ
るいは陰極として機能する三次元材料を交互に短絡しな
いように設置しかつ電気的に接続して固定床型複極式電
解槽とすることができる。
前記誘電体として活性炭、グラファイト、炭素繊維等の
炭素系材料を使用しかつ陽極から酸素ガスを発生させな
がら被処理水を処理する場合には、前記誘電体が酸素ガ
スにより酸化され炭酸ガスとして溶解し易くなる。これ
を防止するためには前記誘電体の陽分極する側にチタン
等の基材上に酸化イリジウム、酸化ルテニウム等の白金
族金属酸化物を被覆し通常不溶性金属電極として使用さ
れる多孔質材料を接触状態で設置し、酸素発生が主とし
て該多孔質材料上で生ずるようにすればよい。
又他のタイプの固定床型複極式電解槽として、例えば円
筒状の電解槽本体内に給電用陽極及び陰極を設置し、該
給電用両極間に、三次元電極として機能する多数の導電
性固定床形成用粒子と該固定床形成用粒子より少数の電
気絶縁性の合成樹脂等から成る絶縁粒子とをほぼ均一に
混在させた電解槽がある。該電解槽では両給電用電極間
に通電して電位を印加すると、固定床形成用粒子が前記
誘電体と同様に分極しその一端が正に又他端が負に帯電
して各固定床形成用粒子に電位が生し、各粒子に被処理
水中の微生物を滅菌する機能が付与される。なお前記絶
縁粒子は、前記両給電用電橋が導電性の前記固定床形成
用粒子により電気的に接続されて短絡することを防止す
る機能を有する。
又単極式固定床型電解槽を使用する場合には、前記した
誘電体又は単独で陽極としであるいは陰極として機能す
る三次元材料各1個を隔膜を介しであるいは介さずに電
解槽内に設置するようにする。
いずれの形態の電極を使用する場合でも、処理すべき被
処理水が流れる電解槽内に液が電極や誘電体や微粒子に
接触せずに流通できる空隙があると被処理水の処理効率
が低下するため、電極等は電解槽内の被処理水の流れが
ショートパスしないように配置することが望ましい。
前記電解槽に供給される被処理水の流量は、該被処理水
が効率的に電極等の表面と接触できるように規定すれば
よく、完全な層流であると横方向の移動が少なく電極、
誘電体及び微粒子表面との接触が少なくなるため、乱流
状態を形成するようにすることが好ましく、500以上
のレイノルズ数を有する乱流とすることが特に好ましい
前記電解槽内を隔膜で区画して陽極室と陰極室を形成し
ても、隔膜を使用せずにそのまま通電を行うこともでき
るが、隔膜を使用せずかつ電極の極間距離あるいは誘電
体と電極、又は誘電体相互の間隔を狭くする場合には短
絡防止のため電気絶縁性のスペーサとして例えば有機高
分子材料で作製した網状スペーサ等を両極間あるいは前
記誘電体間等に挿入することができる。又隔膜を使用す
る場合には流通する被処理水の移動を妨害しないように
多孔質例えばその開口率が10%以上95%以下好まし
くは20%以上80%以下のものを使用することが望ま
しく、該隔膜は少なくとも前記被処理水が透過できる程
度の孔径の微細孔を有していなければならない。
このような構成から成る電解槽は、例えば浴湯水の滅菌
用として使用する場合には、家庭用浴槽や銭湯や温泉等
の営業用浴場の浴槽あるいはこれらへの供給配管に接続
して、浴槽内の浴湯水の全部又は一部を前記電解槽に導
入し電気化学的に処理することによりあるいは浴槽に供
給される前の水道水等を前記電解槽に供給して、前記浴
湯水等の滅菌処理を行うことが出来、これにより浴湯水
の清浄化が達成され、必要に応じてフィルタにより不溶
性物質を濾過することにより溶性及び不溶性の不純物を
ほぼ完全に除去して使用済の浴湯水を廃棄することなく
長期に亘って使用して使用水量及びと燃料の節約を達成
することが出来る。
なお、本発明方法に使用する電解槽では該電解槽に漏洩
電流が生じ該漏洩電流が電解槽から被処理水を通して他
の部材に流れ込んで該部材の溶出等を起こすことがある
ため、電解槽内の陽陰極が相対しない電極背面部及び/
又は前記電解槽の出入口配管内に、前記被処理液より導
電性の高い部材をその一端を接地可能なように設置して
前記漏洩電流を遮断することができる。
次に添付図面に基づいて本発明に使用できる電解槽の好
ましい例を説明するが、本発明方法に使用されあるいは
本発明装置を構成する電解槽は、この電解槽に躍定され
るものではない。
第1図は、本発明方法の電解槽として使用可能な固定床
型複極式電解槽の一例を示す概略縦断面図である。
上下にフランジ1を有する円筒形の電解槽本体2の内部
上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメソシュ状の給電用
陽極ターミナル3と給電用陰極ターミナル4が設けられ
ている。電解槽本体2は、長期間の使用又は再度の使用
にも耐え得る電気絶縁材料で形成することが好ましく、
特に合成樹脂であるポリエピクロルヒドリン、ポリビニ
ルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化エチレン、フェノールホルムア
ルデヒド樹脂等が好ましく使用できる。
正の直流電圧を与える前記陽極ターミナル3は、例えば
炭素材 (例えば活性炭、炭、コークス、石炭等)、グ
ラファイト材(例えば炭素繊維、カーボンクロス、グラ
ファイト等)、炭素複合材(例えば炭素に金属を粉状で
混ぜ焼結したもの等)活性炭素繊維不織布(例えばK 
E −1000フエルト、東洋紡株式会社)、又はこれ
に白金、白金、パラジウムやニッケルを担持させた材料
、更に寸法安定性電極(白金族酸化物被覆チタン材)、
白金被覆チタン材、ニッケル材、ステンレス材、鉄材等
から形成される。又陽極ターミナル3に対向し負の直流
電圧を与える陰極ターミナル4;ま、例えば白金、ステ
ンレス、チタン、ニッケル、銅、ハステロイ、グラファ
イト、炭素材、軟鋼あるいは白金族金属をコーティング
した金属材料等から形成されている。
前記両電極ターミナル3.4間には複数個の図示の例で
は3個のスポンジ状の画定床5が積層され、かつ該固定
床5間及び該固定床5と前記両電極ターミナル3.4間
に4枚の多孔質の隔膜あるいはスペーサー6が挟持され
ている。各固定床5は電解槽本体2の内壁に密着し固定
床5の内部を通過せず、画定床5と電解槽本体2の側壁
との間を流れる被処理水の漏洩流がなるべく少なくなる
ように配置されている。隔膜を使用する場合には該隔膜
として織布、素焼板、粒子焼結プラスチック、多孔板、
イオン交換膜等が用いられ、スペーサーとして電気絶縁
性材料で製作された織布、多孔板、網、棒状材等が使用
される。
このような構成から成る電解槽に下方から矢印で示すよ
うに例えば浴湯水を供給しながら通電を行うと、前記各
画定床5が図示の如く下面が正に上面が負に分極して画
定床5内及び固定床5間に電位が生じ、該電解槽内を流
通する浴湯水はこの電位を有する固定床5に接触してそ
の中に含有される黴や細菌の滅菌等の改質処理が行われ
て該電解槽の上方から取り出される。
第2図は、本発明に使用てきる複極型固定床式電解槽の
他の例を示すもので、該電解槽は第1図の電解槽の固定
床5の給電用陰極4に向かう側っまり陽分極する側にメ
ソシュ状の不溶性金属材料7を密着状態で設置したもの
であり、他の部材は第1図と同一であるので同一符号を
付して説明を省略する。
直流電圧が印加された固定床5はその両端部において最
も大きく分極が生し、ガス発生が伴う場合には該両端部
において最も激しくガス発生が生ずる。従って最も強く
四分極するつまり最も激しく酸素ガスが発生する固定床
5の給電用陰極4に向かう端部には最も速く溶解が生じ
る。図示の通りこの部分に不溶性金属材料7を設置して
おくと、該不溶性金属材料7の過電圧が画定床5を形成
する炭素系材料の過電圧より低いため殆どの酸素ガスが
前記不溶性金属材料7から発生し固定床5は殆ど酸素ガ
スと接触しなくなるため、前記固定床5の溶解は効果的
に抑制される。又該電解槽2に供給された被処理水は第
1図の場合と同様に処理され滅菌が行われる。
第3図は、本発明に使用できる複極型固定床式電解槽の
他の例を示すものである。
上下にフランジ11を有する円筒形の電解槽本体12の
内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメソシュ状の給
電用陽極13と給電用陰極14が設けられている。電解
槽本体12は、長期間の使用又は再度の使用にも耐え得
る電気絶縁材料特に合成樹脂で形成することが好ましい
前記再給電用電極13.14間には、導電性材料例えば
炭素系材料で形成された多数の固定床形成用粒子15と
該固定床形成用粒子15より少数の例えば合成樹脂製の
絶縁粒子18とがほぼ均一に混在している。該絶縁粒子
18は、前記給電用陽極13及び給電用陰極14が完全
に短絡することを防止する機能を有している。
このような構成から成る電解槽に下方から矢印で示すよ
うに被処理水を供給しながら通電を行うと、前記各固定
床形成用粒子15が給電用陽極13側が負に又給電用陰
極14側が正に分極して表面積が真人な三次元電極とし
て機能し、第1図及び第2図の電解槽と同様にして前被
処理水中の黴や細菌等の微生物の滅菌等の改質処理が行
われて該電解槽の上方から取り出される。
第4図は、本発明に使用できる単極型固定床式電解槽を
例示するものである。
上下にフランジ21を有する円筒形の電解槽本体22の
内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメソシュ状の給
電用陽極23と給電用陰極24が設けられている。電解
槽本体22は、長期間の使用又は再度の使用にも耐え得
る電気絶縁材料特に合成樹脂で形成することが好ましい
前記再給電用電極23.24間には、隔膜26を挟んで
導電性材料例えば炭素繊維をフェルト状に成形した1対
の固定床25が陽極室内及び陰極室内に充填され、前記
陽極室内及び陰極室内のフェルト状炭素繊維はそれぞれ
前記給電用陽極23と給電用陰極24に電気的に接続さ
れ、陽極室内の画定床は正に陰極室内の固定床は負に帯
電されている。
この電解槽に下方から矢印で示すように被処理水を供給
しながら通電を行うと、第1図から第3図の場合と同様
に固定床25が表面積が真人な三次元電極として機能し
て被処理水中の黴や細菌等の微生物の滅菌等の改質処理
が行われて該電解槽の上方から取り出される。
(実施例) 次に本発明の被処理水の電気化学的処理方法の実施例を
記載するが、該実施例は本発明を限定するものではない
去流fレー 透明な硬質ポリ塩化ビニル樹脂性の高さ100mm、内
径50mmのフランジ付円筒形である第1図に示した電
解槽を、ポンプとともに家庭用浴槽に近接させて設置し
た。該電解槽内には、炭素繊維から成る直径5Qmm、
厚さ10mmの固定床5個を、開口率80%で直径50
IIIIIl及び厚さ1,21のポリエチレン樹脂製隔
膜6枚で挟み込み、上下両端の隔膜にそれぞれ白金をそ
の表面にメツキしたチタン類である直径48mm厚さ1
.0mmのメソシュ状給電用陽極及び陰極を接触させて
設置した。
41℃の浴湯水を56/分の速度で前記電解槽に供給し
、かつ前記給電用電極間に第1表に示す電解電圧を印加
して前記浴湯水の電気化学的処理を行った。該処理操作
における肉眼観察による発生ガスの有無、電解槽通過前
後の前記浴湯水中の細菌数及び消費電力を第1表に纏め
た。
犬施烈1 画定床を形成する物質を変えたこと以外は、実施例1の
電解槽と同一の電解槽を使用し実施例1の電解条件で細
菌の個数が1825個/mlとなるように調製した被処
理水の処理を行った。なお電解槽の上下に被処理水の供
給口と排出口を設置した。
電解槽の量定床形成物質として第2表に示す物質をそれ
ぞれ使用して、前記被処理水を27!/分第 1 表 の速度で前記電解槽に供給し、かつ前記給電用電極間に
陽極電位+1.0V(vs.SHE)及び陰極電位−〇
、6V(νs.SHE)を印加して前記被処理水の電気
化学的処理を行った。該処理操作に使用した画定床形成
物質を変化させた場合の電解槽通過後の被処理水中の細
菌数及び固定床の腐食劣化状況を第2表に纏めた。
第2表から明らかなように、固定床としての耐性を有す
る物質は微生物の滅菌効果が顕著なこと第 表 が判る。
(発明の効果) 本発明方法は、水温が35°C以上である浴湯水等の被
処理水を固定床型三次元電極電解槽に供給し、前記被処
理水を電気化学的に処理する方法である(請求項1)。
本発明の対象とする被処理水例えば浴湯水は最も微生物
の繁殖に適した35〜45℃の温度に維持されるため僅
少量の微生物が短時間で真人な数に繁殖する。
前記被処理水を固定床型三次元電極電解槽に供給すると
、該被処理水中の微生物は電位を与えられた陽極や陰極
あるいは誘電体や固定床形成用粒子等に接触しそれらの
表面で強力な酸化還元反応を受けたり高電位の電流に接
触し、その活動が弱まったり自身が死滅して滅菌が行わ
れる。
従って本発明方法では、被処理水中の微生物が電圧印加
部分に接触すれば十分であり、両極間に電流を流して水
素及び酸素等のガス発生を伴う実質的な電解反応を生起
させることは必須ではなく、むしろ実質的な電解反応が
生じない低い電位を電極表面に印加することが好ましい
。これは実質的なガス発生が生しると被処理水成分にガ
ス発生に起因する化学的変化を与えてしまい、これによ
り複雑な作用が被処理液に起こることがあるからであり
かつ電力を滅菌以外の不要なガス発生に使用する必要が
ないからであるが、浴湯水等では液組成の変化自体はさ
ほど問題が生じないのに対し、処理量が多いため電力量
の増大は出来る限り回避すべきである。従って本発明方
法では印加電位を陽極電位が実質的な酸素発生を伴わな
い+0.2〜+ 1.2 V (vs、5CE)、陰極
電位が実質的に水素発生を伴わないO〜−1,OV (
vs、5CE)となるようにすることが望ましいが(請
求項2)。
本発明方法では表面積の大きい三次元電極を有する固定
床型三次元電極電解槽を使用するため、処理される被処
理水が十分に前記三次元電極と接触し、効率的に滅菌等
の処理が行われるが、三次元電極の中でも特に表面積の
大きい複極式固定床型三次元電極電解槽を使用すると(
請求項3)、処理効率が一層向上する。
前記固定床型三次元電極電解槽の固定床を構成する材料
として、グラファイト、炭素系材料、活性炭等を使用す
ることが出来(請求項4)、これらの物質は比較的安価
で表面積が大きいため、本発明方法に使用される画定床
として有効である。
更に該固定床を複数個使用すると(請求項5)表面積が
より増大して処理効率が上昇する。
又35℃の水温を有する被処理水として浴湯水を選択し
く請求項6)、銭湯や温泉等の営業用浴場や家庭用の浴
槽に近接して電解槽を設置し、浴場内の浴槽や家庭用浴
槽の浴湯水の全部又は一部を前記電解槽に導入し電気化
学的に処理すると、微生物の繁殖に適した液温の前記浴
湯水の滅菌処理を行うことが出来、これにより浴湯水の
清浄化が達成され、必要に応してフィルタにより不溶性
物質を濾過することにより溶性及び不溶性の不純物をほ
ぼ完全に除去して使用済の浴湯水を廃棄する二となく長
期に亘って使用して使用水量及びと燃料の節約を達成す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図及び第4図は、それぞれ本発明
方法に使用出来る固定床型三次元電極電解槽を例示する
ものである。 1 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 7 ・ 工1・ 13・ 15・ 21・ 23・ 25・ ・フランジ 2・・・電解槽本体 ・給電用陽極ターミナル ・給電用陰極ターミナル ・画定床 6・・・スペーサー ・不溶性金属材料 ・フランジ 12・・・電解槽本体 ・給電用陽極 14・・・給電用陰極 ・固定床形成用粒子 18・・・絶縁粒子・フランジ 
22・・・電解槽本体 給電用陽極 24・・・給電用陰極 ・固定床 26・・・隔膜 第II¥! 第2図 十 δ 第3図 第4紘1

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)微生物を含む35℃以上の被処理水を固定床型三
    次元電極電解槽に供給し、前記被処理水を電気化学的に
    処理することを特徴とする被処理水の処理方法。
  2. (2)固定床型三次元電極電解槽の陽極電位が+0.2
    〜+1.2V(vs.SHE)で、陰極電位が0〜−1
    .0V(vs.SHE)である請求項1に記載の処理方
    法。
  3. (3)固定床型三次元電極電解槽が、電圧の印加により
    陽陰極に分極する固定床内を被処理水が流通する複極式
    固定床型三次元電極電解槽である請求項1又は2に記載
    の処理方法。
  4. (4)固定床型三次元電極電解槽の固定床がグラファイ
    ト、炭素系材料、活性炭及び金属から成る群から選択さ
    れる材料で構成される請求項1から3までのいずれかに
    記載の処理方法。
  5. (5)固定床型三次元電極電解槽が、給電用陽陰極間に
    、陽陰極に分極する複数個の固定床を設置した電解槽で
    ある請求項1から4までのいずれかに記載の処理方法。
  6. (6)被処理水が浴湯水である請求項1から5までのい
    ずれかに記載の処理方法。
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