JPH03222956A - 蒸気滅菌方法、物品の蒸気滅菌システム、蒸気滅菌する物品の保持装置、蒸気製造装置、滅菌室,及び滅菌流体圧力保持装置 - Google Patents

蒸気滅菌方法、物品の蒸気滅菌システム、蒸気滅菌する物品の保持装置、蒸気製造装置、滅菌室,及び滅菌流体圧力保持装置

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JPH03222956A
JPH03222956A JP2318153A JP31815390A JPH03222956A JP H03222956 A JPH03222956 A JP H03222956A JP 2318153 A JP2318153 A JP 2318153A JP 31815390 A JP31815390 A JP 31815390A JP H03222956 A JPH03222956 A JP H03222956A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は物品の蒸気滅菌方法及びその装置に関する。特
に、本発明は歯科又は外科用器具の効率的滅菌のための
システムに関する。
[従来の技術及びその課題] 病院で又は工業的に使用される一般的通過型滅菌器は飽
和蒸気“オン・タップ″ (on−tap)に対する入
口を持ち、この蒸気によって滅菌すべき物品の入った室
から空気を追い出し、これを滅菌暴露が完了するまで加
熱する。
一般的歯科又は外科病院においては、蒸気ラインを持つ
ことは物理的にも又経済的にも実際的でなく、従って、
この様な場合の器具の滅菌は標準型オートクレーブを使
用して行われている。オドクレープは比較的大きな密封
容器で、高圧の沸騰水が大量に入っている。この容器は
一般的に下部排出孔を有し、最初、オートクレーブの中
で水が沸騰するまでこれを開けたままにして、内部の空
気を追い出す。空気は飽和蒸気と両立せず、これより重
いので、蒸気より先に出口弁から押し出されてくる。
然し、この種の標準型装置は大量の空気をオートクレー
ブ室の中に保有し、滅菌条件を確認するためには室の圧
力及び温度条件を同時に共に測定しなければならない。
不完全な空気の追い出し、即ち温度と圧力と言う互いに
相関する変数を同時に読むために起こる判断違い、が生
化学的障害となることがある。一方、この標章型オート
クレーブの温度を異常に高くすると、時間と共にその内
部が損傷されてしまう。
更に、標準型オートクレーブの如きクローズトンステム
、又は循環水フェースを用いるその他の公知のシステム
に於いては、器具から来る汚染が時間と共に蓄積され、
オートクレーブの壁面が腐食され、内部が損傷される恐
れがある。標準型オートクレーブの更に別の実際的欠点
はその動作が極めて遅いことで、これはその重たい壁と
その支持構造から来る大きな熱容量によるものである。
[課題を解決するための手段及びその作用]標準型オー
トクレーブのこの様な欠点が本発明の新規な滅菌システ
ムによって克服されることが見出たされた。このシステ
ムは簡単な構造をしており、比較的小型で軽量のベンチ
トップユニット(benchtop unit )の中
に入れて用いることが出来る。この滅菌方法の経済性及
び効率は、標章型オートクレーブを凌ぐ作業速度と共に
、比較的小型の圧力室、好ましくは壁厚の薄い断熱され
た平らな皿を、上記室の中の滅菌条件を必要に応じて作
り出す蒸気を発生する制御された電気ボイラーと組み合
わせることによって達成される。
19の態様に於いては、本発明か方法に関し、この方法
に於いては、蒸気導管を介して圧力室と繋がる電気加熱
ボイラーから送られる蒸気が制御される。この方法が、
加熱されたボイラーが乾き状態になったとき、このボイ
ラーに制御された量の水をパルス状に射出することによ
って蒸気を発生させる手順を含んでいる。上記室からの
出口導管が開いている間、ボイラーからの蒸気が上記室
に流れ込むことが出来る。次に出口導管が閉ざされると
、ボイラーで発生する蒸気が上記室の圧力と温度を上げ
る。室の温度が所望の滅菌温度に達するまで監視即ちモ
ニターされ、従って、室の温度が所望の期間実質的に一
定の滅菌温度に保たれる。この制御はボイラーのヒータ
ーへの電力供給量を調整することによって行われる。室
の昇圧及び室内の滅菌温度の保持期間中、所定の時間間
隔で、室からの出口導管が開かれ、液化した水が室から
排出される。次に出口導管が閉ざされ、滅菌が完了する
と、ボイラーが止められ、出口導管が開かれ、室内が大
気圧に戻される。
別の態様に於いては本発明が物品の蒸気滅菌システムに
関し、このシステムが、滅菌すべき物品を保持し、蒸気
の入口導管と出口導管とを持つ圧力室と;室内を換気す
る弁手段と;及び、上記室に蒸気を射出する手段で、蒸
気人口導管を介して圧力室に繋がる制御された電気ボイ
ラーと、蒸気を作るボイラーに水のパルスを射出するこ
との出来るポンプと、を含むものと:を含んでいる。こ
のシステムがセンサー手段を持ち、室内の蒸気温度をモ
ニターし、ボイラーの乾き度を検出する。
上述した本発明による方法は、各種のセンサー手段に係
わるシーケンス手段の制御の下で、上述の本発明のシス
テムによって行われる。
最後の態様に於いて、本発明は滅菌室及びそのホルダー
に関し、上記滅菌室が滅菌する器具を受け入れる皿と蓋
とを持ち、この2つの間に圧力シールが設けられる。組
み合わされた上記皿と蓋とが19のカセットとして滑り
込まされる上記ホルダーが上記室を外部の蒸気供給源と
出口導管とに接続し、又上記皿と蓋とを圧力に対して密
封された状態に保つ。19の実施例に於いては、カセ・
ソト式上記圧力室が浅い受け皿と浅い方形の蓋とを持ち
、蓋を皿に載せて上記室が形成される。皿と蓋との間の
自己作用的周辺シール手段が、上記室の第1の端部にお
いて、皿の壁と蓋の壁との間を閉ざすが、上記室の反対
側の端部に於いて圧力室の中に部分的に開口するチャン
ネルを形成する形をしている。上記室の第1の端部の蒸
気入口ダクトがこのチャンネルの内部と導通し、蒸気を
チャンネルに沿って室の反対側端部に送り、そこのチャ
ンネルの開口した部分から蒸気が分配され、器具の上を
通過してこれらを滅菌し、上記入口ダクトに隣接する室
の内部と導通ずる出口導管を介して排出される。
本発明のその他の目的及び利点に就いては以下に添付し
た図面を用いて説明する。これにの図面に於いては対応
する部分に就いては同じ参照符号が用いられている。
[実施例] 歯科及び外科器具等の滅菌の効率、速さ、及び経済性が
一方向流れシステムを持つ本発明の装置及び方法によっ
て達成され、この場合、“フラッジ”ボイラーとして作
動するボイラーから蒸気が必要に応じて滅菌室に送られ
る。
第1図は本発明による圧力室10の中で物品の射出蒸気
滅菌を行うシステムの19の実施例の垂直断面を示す模
式図である。
本発明の蒸気滅菌法及び本発明によるシステムの効用は
、滅菌する物品を保持する圧力室又はオートクレーブの
特定の形態に限定されるものではない。第7から11図
に基づいて後に詳細に説明する本発明の19の態様によ
り、カセットの形をした新規な滅菌室が設けられ、これ
が第1図のシステムに用いられており、これが断熱ライ
ニング11aを持つ剛体ホルダー11の中に差し込むこ
とが出来、このライニングが差し込まれた室を蒸気入口
導管18及び出口導管16と結合するように設計されて
いる。この室が器具を受ける皿10bと蓋10aとを持
ち、この両者の間に圧縮可能の耐圧シール手段15を持
っている。蓋10aは皿10bから簡単に外れ、載せた
り外したりすることが出来るが、ホルダー11はカセッ
トがこの中に置かれたとき、蓋と皿とを密封状態でしっ
かりと保持するように設計されている。
本発明のシステムは先ず室内の空気を追い出し、次に室
を密封し、そして室内を滅菌温度まで上げるように設計
されているので、室からの出口から離れた端部で蒸気が
室に入り、最初の空気の追い出しを助けるようにすべき
である。第1図に参照符号14で示す出口ポートを室1
0の最も低い所に設け、好ましくは滅菌に先立って室内
の網又は棚の上に並べられる室10の中の物品を加熱す
るとき凝縮して出来る滅菌蒸気の液化水を排出すること
が出来るようにする。第1図に示したカセット式圧力室
10の場合は、室を角度を持って設け、重力で流れ下り
るようにすることによって、これを容易に行うことが出
来るが、圧力室をその他の簡単な配置構造にすることが
出来、いずれにしても、蒸気の吹き込みを開始するのに
先立って器具を装入する入口と、滅菌中室を密封する手
段とを設けなければならない。
第1図においては、室10がその底に入口ポート13と
出口ポート14とを持っている。出口ポートが、第1の
弁V(排出用)を含む出口導管16を密封状態で受け入
れ、この弁が開いているとき、蒸気、空気、及び液化水
か室内から導管16を通り廃水容器に流れる。蒸気吹込
み導管18が入口ポート13に密封状態で差し込まれる
本発明による滅菌法を行う手順は、室10が蒸気で加圧
され、又は所望の蒸気滅菌状態に保持されているとき、
室10の内部温度をモニターする能力を必要とする。第
1図に示す如く、熱電対又はサーミスタ34aが、室に
入口及び出口導管が差し込まれるポートの近くで室10
の中に伸びている。熱電対34aからの信号によって必
要な温度データが得られる。
第1図に示す如く、ボイラー20が投与ポンプ26(d
osing pulIlp )から伸びる水吹込み導管
24を持ち、このポンプが蒸留水を蒸留水容器30から
給水配管28を介して吸引し、予めセットされた大きさ
の水のパルスをボイラー20に射出する。投与ポンプと
して、作動すると水のパルスを噴射することの出来る少
量−高圧型のポンプを使用することが出来る。この目的
に沿った好ましいポンプはソレノイド・プランジャー型
ポンプで、その入力に整流ダイオード2Gaを持ち、バ
イアスばね26cに逆らうポンププランジャー26bの
一方向性脈動を得ることか出来る。
ボイラー20が、切り替え可能の電源(図示無し)から
電力を供給される電気加熱素子20aによって加熱され
る。歯科又は外科の器具の滅菌に用いられる一般的設備
に於いては、このボイラー20が約501の内容積を持
ち、約1kWの加熱素子20aを持っている。
ボイラーの8二を、投与ポンプ2Gから射出される1回
当りの水の量に対し十分に小さくして、ボイラー内部か
ら空気が迅速且つ完全にパージされるようにすることが
重要である。ボイラーに送られろ水の量をボイラー容積
の約20%以上にすることによってこれが達成される。
理想的には、この中に送られる水が自由沸騰することの
出来る必要容積よりボイラーの内容積を大きくすべきで
は無い。
蒸気への迅速変換を行うボイラーには、蒸留水又は脱ミ
ネラルした水を使用し、後に説明するボイラーの中に設
けられる乾き度感知手段の回りにミネラルの沈積層が形
成されないようにする。ボイラーの内部空間にステンレ
ス鋼の複数のバッフル20bを設け、沸騰水が射出導管
18の中に跳ね飛ぶことを防ぎ、エヤゾル水滴の形成を
最小にすると良い。この水滴は圧力室10の中の物品へ
蒸発熱が伝わらな(する性質がある。こうすることによ
って、エヤゾルの少ない高品質の蒸気が蒸気射出導管1
8に送られる。
バルブVの開閉が一般的なスイッチ手段を持つソレノイ
ド二股バルブをバルブとして使用することによって制御
される。ポンプ26も又一般的なソレノイド・スイッチ
によってパルス水を射出させることか出来る。
室内の温度をモニターすることに加えて、本発明に於い
ては、ボイラーが乾き運転をしていることを検出し、投
与ポンプ26を用い新しいパルス水を射出することが必
要である。第1図に示す実施例におけるボイラーの乾き
度検出手段が熱電対又はサーミスタの如き第2の温度セ
ンサー34bを持ち、これがボイラーのケーシングの中
の加熱素子20aとボイラー20の内部空間との中間の
位置に固定される。従って、ボイラーの水の蒸発が乾い
たことが時間の関数として感知される温度の急激な上昇
によって検出される。
更に後に説明する“偏差チエツク″を含む方法の実施例
に於いては、第1図に示す如く、センサー34bをボイ
ラー20の内部空間の中に若干突出させ、センサー34
bがケーシングの金属と接触するが、ボイラーの中で発
生した蒸気にも暴露されるようにする。この様に配置す
ることによって、センサーが、ボイラーが乾き運転する
ときのケーシングの急激な温度上昇を検出するばかりで
無く、室10の中の蒸気温度と比較されるボイラー内の
平衡蒸気温度(沸騰点)の値を提供することが出来る。
熱電対34bがボイラーケーシングに接触し、方その中
の蒸気にも暴露される19の配置が第2図に示されてい
る。即ち、センサーの先端がケーシングの壁に形成され
た偏平円形状の孔21によって囲まれ、この孔2■の内
面の上下の面がこれに接触すると共に、センサーの先端
表面の大部分に蒸気が触れるようにする。
第゛3図は作業パラメーターの時間による同時変化を現
す4つの理想化したグラフを重ねて示している。これら
の曲線は上から順に、(1)ボイラーへのパルス水の射
出の有り無し、(2)第2図の如くに設けられたボイラ
ーの温度センサーからの読み温度、TBLRl(3)室
内熱電対34aからの読み温度TCHM、(4)ボイラ
ー加熱素子20aに送られた電力制御状況、を示す。
ボイラーにパルス水を射出した後、時間t1経過i(、
水が蒸発して乾いたことがボイラー温度TBLRの曲線
の急激な立ち上がりで示されている。その時の短時間の
パルス水の噴射によって、射出したパルスが蒸発し終わ
る次の時間t2まで、TBLRの値が下がり、乾き度の
信号がポンプ26を呼び出し、蒸留水の次の射出が行わ
れ、これが繰り返される。
次に、本発明による物品の蒸気滅菌方法に就いて、第1
図に示す本発明のシステムの実施例と、第3図の時間グ
ラフとを用い説明する。
第3図に1−0として示す滅菌サイクルの開始時に於い
て、ボイラーが通電され、パルス水が射出され、蒸気の
発生が始まる。ボイラーが乾くとボイラーに制御された
量の水がポンプによってパルス射出され、ボイラー20
の中に蒸気の流れが発生する。
1−0からt=tpに至る最初のパージ段階に於いて、
ボイラー20の中で発生した蒸気が蒸気射出導管18を
通って室10に至り、その中に有った空気を弁Vを開く
ことによって出口導管1Gを介して追い出す。蒸気滅菌
における空気除去の重要性は良く知られている。本発明
による新規な圧力室はこの点が特に優れており、以下節
7から18図を用いてその詳細を説明する。
滅菌サイクルのパージ段階に於いて、最初室の中にHる
空気が追い出され、TCHMが部屋の温度から100℃
に上る。この温度は大気圧における飽和蒸気の平衡温度
である。
パージ期間の間蒸気が室を流れているとき、圧力室から
排出される放出蒸気の温度がセンサー34aを用いてモ
ニターされる。温度が約100℃に上り、空気が¥から
実質的に追い出されたことを示したとき、蒸気は尚も、
第3図に示すt=tpからt−tcに至る所定の調整期
間、流し続けられ、然る後、弁Vが閉さされ、ボイラー
2oの中で発生した蒸気による室の昇圧が開始される。
第3図に示すt−tcからt−tpr至る昇圧期間の間
、蒸気のパージ期間におけると同様に、ボイラー20が
全開運転を継続し、ポンプ26によりボイラーに射出さ
れたパルス水から蒸気が発生し続ける。
この昇圧期間中、ボイラー及び圧力室の内部がクローズ
ドシステムを形成し、飽和蒸気の平衡温度が圧力上昇に
伴い上昇すると共に、これらの温度が共に上昇する。こ
の期間に於いては、TBLR−TCHMの差が、TBL
R単独の値よりも、室内の乾きの開始に対するより敏感
なメジャーである。
室の温度が所望の滅菌温度に到達するまで室の温度がモ
ニターされる。滅菌する物品が高温に敏感なゴム又は熱
可塑性の部分を持っている場合は、この特定の滅菌温度
を約124℃程度に下げることが出来る。物品が単純に
ステンレス鋼の歯科器具の場合は、この滅菌温度を約1
45℃程度まで上げ、滅菌暴露時間を短くすることが出
来る。第3図に、特定の滅菌温度への到着点がt=tp
rの時点て起きることが示されている。この時点から室
の中の物品の滅菌暴露の完了まで(1−tv)、室内の
滅菌温度が実質的に一定に保持される。
この滅菌温度の保持制御は、ボイラーへの給電を周期的
にオンオフすることによって行うことか出来る。システ
ムの動作を制御するコンピューター・シーケンス手段の
プログラムを組み、TBLRの移動平均をモニターし、
必要に応じ、ボイラーのチューティーサイクルを調節し
、T CHMの変動を最小にすることが出来る。これが
第3図にボイラーのチューティーサイクルのP I D
 (proport10nal tntegra+ d
eriVatjVe)制1311(比例積分負荷制御)
として示されている。
この昇圧及び滅菌期間を通じて、感知したボイラーの乾
き度に応じて、ポンプ26か制御された量の水を送り続
ける。発生させる蒸気の量は加熱すべき質量と共に増加
し、飽和蒸気と平衡点に至る。
このように“必要に応じた“蒸気の製造は、従来の滅菌
システムと比較して、水及びエネルギーの消費が遥かに
少ない。50m1ボイラーを装備した上述の滅菌システ
ムに用いられる、後述の構造を持つ容ff12リットル
の滅菌室に対して、歯科又は外科の器具の代表的器を滅
菌する場合の蒸留水の消費は僅かに約70m1sである
時点t=tvにおいて、所望の滅菌期間が完了したなら
ば、室を空にするために弁■が開かれ、これを大気圧に
戻し、ボイラーが止められる。室の開放及び大気圧への
降圧(t−tv)に続いて、単純に室を取出し開くこと
によって滅菌した器具を冷却し使用可能の温度に下げる
ことが出来る。
別の方法として、第1図のシステムに清浄で乾燥した圧
縮空気を用い、この空気を、蒸気入り口唇管18から分
岐する空気導管及び制御器36aに繋ぐようにすること
が出来る。滅菌サイクルの終点において圧縮空気配管の
弁りを開き、圧縮空気を導管36に流し、導管18を介
して室に吹き込むことが出来る。先ず予熱され細菌フィ
ルターを通した圧縮空気が器具の上を通り、冷却及び乾
燥を促進する(第3図において時間t≧ti。
滅菌の最終段階における室の中の物品冷却のために別の
装置を考えることは当該技術者にとって容易であろう。
例えば、室10にチエツクバルブ手段又は自動シール手
段がある時は、室の中の圧力が周辺圧力より下がった時
のみ、大気を室に流し、真空システムを用いて、出口導
管から液化水を吸引し、この真空を適宜の真空ポンプに
よって作り出すことが出来る。この代わりに、第1図の
ボイラー投与ポンプ26自体をやめ、ジェットポンプを
動かし、吸い出しによって真空を引くようにすることが
出来る。この様なエジェクターポンプはボイラー20か
らの蒸気のジェットによって作動させることが出来る。
第4図は本発明による第1図のシステムを制御する電子
処理装置を示す。
マイクロコントローラー38がプログラムメモリーRA
M40と、ウワーキングメモリーROM42と、及びタ
イマー・クロック44とを持っている。マイクロコント
ローラー38がインターフェース5oを介して室の温度
センサー34aに応答し、インターフェース5Gを介し
てボイラー20の乾き度センサー34bに応答する。マ
イクロコントローラーからの出力信号がインターフェー
ス58.60及び62に向けられ、投与ポンプ26、ボ
イラー1oの加熱素子20a 。
及び弁Vの動作をそれぞれ制御し、蒸気滅菌の1サイク
ルの各段階を行う。例えば滅菌作業温度の如き選ばれた
プログラム・パラメーターがキーボード・ターミナル6
1によって入れられる。例えばクロックサイクルに残る
時間の如き滅菌運転プログラムのステータス即ち現状に
関する情報がターミナル・デイスプレーに表示される。
この様な電子シーケンス手段の制御の下に於ける、第1
図のシステムの操作フローチャートが第5図に示されて
いる。チャートに「一定間隔即ちパルスで液化水をパー
ジ」と記されている操作は、室が加圧されているとき又
は滅菌期間中、適宜の間隔で弁Vを開き、液化水を室か
ら排出し、又、液化水を排除した瞬間室からのガス状の
蒸気の排出が室の温度度の急激な降下で感知されたとき
弁Vを閉ざす、と言うことである。この処置によって、
液化水のビルドアップ即ち滞積か排除される。
第6図は第5図と殆ど同じフローチャートであるが、「
偏差チエツクをせよ」と言うデシジョンを含む別のシー
ケンス・ループを含む制御方法を示している。これは、
調整期間中に空気が室から必ずらしも全てパージされて
いない可能性に対する追加的安全処置で、即ち、 ボイラーの小いさな内容積と、その中の水の連続沸騰と
、によって、沸騰開始後間もなく全ての空気がボイラー
自体からパージされてしまい、その後のTBLRはボイ
ラーの中の蒸気の蒸気テーブル値、即ち、所定圧力に於
ける空気を含まない水の沸騰温度、である。若しも、こ
の方法のパージ及び21整期間中に室の中の実質的に全
ての空気がパージされているとすると、TCHMは第3
図に示す如(TBLRから余り離れない筈である。
然し、若しも滅菌中に室の中に好ましくない空気が若干
残っているとすると、これがボイラーの中と室の中との
平衡温度の差となって現れ、TBLR>TCHMとなる
。これは、室の中のトータル圧力が空気と飽和蒸気との
それぞれの分圧の合計だからである。
従って、第6図に示す変形方法の偏差チエツクによって
、TCHMとTBLRとの間で比較が行われる。この場
合、両温度の移動平均を取り、ボイラーが乾き運転され
ている時のTBLRの短時間のピークは無視される。こ
の差の値が予め決められた値より大きいと言うことはシ
ステムの中に飽和蒸気の外に過剰空気があることを示す
。次に一定の短詩の間、排出弁Vが開かれ、室から好ま
しくない空気がパージされ、滅菌が開始される。
従って(偏差チエツクによって制御システムをモニター
し、若し必要ならば、室の中の滅菌状態を自動的に確認
することが出来、上述した従来の標準型オートクレーブ
に於けるが如く、室の中の圧力を直接計る必要が無い。
第1図に関する簡単な説明、及び、本発明のシステムの
関連記述に於ける如く、本発明によって提供される新規
な滅菌室はカセットの形をしており、これをホルダーの
中に差し込み、室をシステムの蒸気入り口導管及び出口
導管に繋ぐことが出来る。最も範囲の広い態様に於ける
上記新規なカセット装置が第7から11図に示されてい
る。
第7図にその分解図を、又第8図に組み立てられたカセ
ットとして示す如く、カセット式滅菌室10が受け皿1
0bを含み、 好ましくはこれが皿10bの底のフロア
の上に間隔をもって置かれる網又は孔の開いたラック1
2を含み、この上に歯科器具17を受け、室の中の滅菌
蒸気に十分に触れるようにする。更に、カセット10が
n1oaと、I[111Obと蓋10aとの間に取り付
けられる圧縮可能のシール部材15と、をなんでいる。
これらの蓋、受け皿、及びラックが、ステンレス鋼又は
酸化被膜を持つアルミニウムの如く、強度と耐蒸気腐食
性の材料で作られる。
第7図、及び第9、及び10図に示す如く、但し後者の
2つは、それぞれ、カセット10がホルダーItの中に
一部差し込まれた状態と完全に差し込まれた状態とを示
す、室10が下部蒸気人口ポート13と出口ポート14
とを持っている。カセット10をホルダー11の中に0
リング又はその他の一般的シール部材によって、完全に
差し込んだとき、蒸気吹込み導管18と出口導管1Gと
が入口及び出口のポー ト13.14の中に密封状態で
11%合する。
剛体ホルダー11はステンレス鋼又はその他の構造用鋼
で作りれており、これが内部断熱ライニング11aを持
ち、使用中のカセット式滅菌室10からの熱損失を最小
にする。蓋10aの上の而及び皿の底の面と、これらと
向き合うホルダー11の断熱ライニングの上及び下の内
面との間に小いさな隙間が設けられ、その寸法を選定す
ることによって、圧縮可能のシール部材15が、室10
に内部圧力が掛かった時、ホルダーの内面をシールする
が、滅菌が終わって室の中が換気され、空になったとき
は、カセット室10を自由に取り出すことが出来るよう
な寸法にする。次に第11図に示す如く運搬を容易にす
るために、滅菌の終わった器具を皿10bの中に残して
、蓋10aが取り外される。
第7から11図に示す如く、第1図の滅菌システムにカ
セット10が使用されたとき、滅菌の間の室の温度をモ
ニターするために必要な温度センサー34aと、カセッ
ト10がホルダーに差し込まれたとき温度センサーを受
けるアパーチャ35とが設けられる。例えば第1図の制
御された射出システムにおける如く、カセット10が蒸
気滅菌に使用されるときは、滅菌蒸気が導管18を介し
て室10の後から入る。出口ポート14に向かう空気と
液化した水との流れが、水平面に対して直交角度a及び
βで、ホルダー11の装着手段を介して、重力によって
差し向けられる。
上述したカセット式滅菌室及びホルダーは、歯科又は外
科病院で器具の滅菌に一般的に用いられるオートクレー
ブを凌ぐ数々の利点を持っている。
断熱ジャケットの中に差し込まれる皿が軽量で薄肉の形
状をしているので、カセット室の温度上昇が早く、クロ
ーズドシステムのオートクレーブよりも滅菌に要する電
力消費が少ない。カセット室の昇圧はカセットが完全に
剛体ホルダーに差し込まれ固定された時にのみ行われ、
ドアを持つオートクレーブに於ける如く、安全ロック機
構をわざわざ設ける必要が無い。その構造及び使用の仕
方によって、本発明のカセット及びホルダー装置は固自
体の滅菌を行い、器具が冷えたならば直ちに使用するこ
とが出来る。従来のオートクレーブに於けるが如く、滅
菌室の中から別の受け皿に移したり、別の後滅菌処理を
したりする必要が無いと言う効果も含まれる。
室からの空気の効率的パージを行うためには、最初室の
中にある空気と室に吹き込まれる蒸気との乱流混合が最
小になるように室を設計することが好ましい。カセット
式滅菌室の好ましい実施例が第12から18図に示され
ており、この場合は、従来型のオートクレーブよりも空
気の排出が非常に優れており、特に第1図のシステムと
共に使用した場合、効率的空気の排出を行うことが出来
る。
この実施例の構造的構成要素は第7から11図の実施例
に似ており、同じ部分に就いては同じ参照符号を用い、
但し“′ を付加した。
第13及び14図に示す如く、室10が蓋10′aと、
滅菌する歯科又は外科器具又はその他の物品を保持する
受け皿10b ’ とを含んでいる。好ましくは、これ
らの器具が第7から11図のカセットに於ける如く、透
明なホルダー(図示無し)の上又は中に置かれる。この
場合も又、蓋、受け皿、及びラックが、ステンレス鋼又
は陽極酸化されたアルミニウムの如き、強度を持ち蒸気
に対して抵抗力を持つ材料で作られる。
蓋10’ aの下部の縁に沿って外向きに階段状に設け
られたチャンネル1.0’cの中に取り付けられて、全
体的にJ形の断面を持つ可撓性の一体シール68がある
。第14図に示す如く、使用するとき蓋10’ aが受
け皿10b ’ の上に載せられると、J形シールの端
部が皿10’ bの外壁に点G8a、68bで当接し、
シール68の長手方向に沿って、室10’の外側から仕
切られた内部チャンネル70を形成する。
シール68の形状及びその可撓性によって、蒸気によっ
てチャンネル70に圧力が掛かると、シールの下側の壁
が曲がって皿に対して密封作用をするように設計されて
いる。この様な自動封止方法は公知で、例えば、圧力調
理器及び水圧シリンダーに用いられるシールリップに適
用されている。
蓋10’ aは受け皿10′bより幅も長さも若干大き
いが、蓋及び皿の外面に止め具(図示無し)を向き合っ
て設けることによって、これらが使用位置からずれるこ
とが防がれている。蓋to’ aがその隅角部の1端に
ポート12′及び14’を持ち、蒸気入口導管1g’及
び出口導管16′を、それぞれ、受け入れこれを保持す
る。
本発明のカセット室の好ましい実施例に於いては、第1
5図に示す如く、自動シールが入口孔72を持ち、これ
が、蓋10’ aが受け皿10′bの上に載せられたと
き、室の壁の入口ポート12と1線に重なるようになっ
ている。室に吹き込まれた蒸気が、第12及び13図に
示す次々に連続した位置A、B及びCに向かってチャン
ネル70に沿って進む。
シール68が出ロアパーチャフ4を持ち、これが出口導
管16’を受ける蓋の出ロポートト14′ と1線に重
なる如(に設けられている。然し、出ロアパーチャフ4
側に一体に1対の隔壁75a、75bが設けられ、これ
らが出ロアパーチャフ4をシールチャンネル70から遮
断している。
第15及び16図に示す如く、室10′の内部が、蓋の
壁の出口ポート14′及びシール出ロアパーチャフ4と
一線に並ぶ皿の壁のアパーチャ76を介して出口導管1
B’ に繋がっている。室10′の内部からパージされ
るガス及び又は液化した水が一番下の隅10’ dから
、皿10’ bの床近くの下部に開口する垂直チャンネ
ル部材78を介して流れだし、この状態が第15及び1
6図に示されている。温度センサー34aがチャンネル
部材78の周辺がシールされたアパーチャを介して室1
0′の中に若干突出し、排出流と十分に触れるように配
置される。
第12及び13図に示す如く、シール78を保持する蓋
のチャンネル10’ eの面が受け皿10′bの上側の
縁に対して横軸MM’ を中心として下向きに傾けられ
、蓋10’ aが皿10’ bの上に載せられたとき、
輔M M ’から入口導管及び出口導管に向かう側面に
於いて、チャンネル70が皿10bの垂直側壁によって
完全に塞がれ、一方、軸M M ’の反対側に於いては
連続して増加する隙間によってこのチャンネルが室の内
部と繋がっている。
従って、チャンネルに沿う位置Aに於いては、シール6
8が皿10’ bの上側の縁の完全に下にある。
位置Bに於いては、シール68と皿との上側接点が皿の
上側の縁と丁度当接し、位置Cに於いては、これが上側
の縁の上に出て、チャンネル70の中に吹き込まれた蒸
気が室の内部に流れ出す。
シールと室構成部品とをこの様に配置することによって
、室の1隅角部からシールチャンネル70に吹き込まれ
た蒸気が、室の反対側から皿の中に入る。これによって
、ボイラーから高速で送り込まれた蒸気が低速に変換さ
れ、その蒸気の前面80がピストン状に作用し、その前
にある室の中の雰囲気が効率良く且つ乱流を起こすこと
なく押し出される。
第17及び18図は第12から16図の圧力室と共に用
いられる保持手段を示している。ホルダー80が1対の
保持板81a、81bを持ち、これらが、小いさな方形
の突起状の模様面を持つ断熱カバー82a、82bを持
っている。この配置によって、作業中の熱損が最小とな
る。又、上述した自動シールを備えた蓋10′aと、上
下の保持板との間の隙間の大きさを選定し、室が加圧さ
れたときは室が板の間に密封状態で保持されるが、滅菌
開始前には手でこれを自由に差し込み、又滅菌後、室の
雰囲気が追い出された後も把持ハンドル84によってこ
れを自由に取り出すことが出来る。自動シール68の内
部チャンネル70が加圧されると、シールの腕の先が互
いに若干遠ざかる方向に膨出し、蓋10′a及び皿10
′bに反対向きの力を掛け、これらを絶縁板82a、8
2bに押し付ける。
第17及び18図に示す如く、ホルダー80をモジュラ
−ユニットとして組み立て、室を保持板の間に滑らせ、
第1図の如く滅菌装置の他の部分に接続されている入口
導管18及び出口導管I6を保持するこのユニットの一
体の後壁81cのソケットに嵌め込む如くにすることが
出来る。実験によると、本発明の滅菌システム及びカセ
ット室の実施例による外科及び歯科器具の滅菌及び乾燥
が数分で効率よく完了する。
本発明のシステムには各種の射出ポンプ又は弁を使用す
ることが出来る。電気制御の弁、温度センサー、及び排
出ポンプは、その他のデバイスと共に、市販されている
ものから容易に購入し、これを公知の形で利用すること
が出来る。本発明はこれら構成要素の組み合わせ及びそ
れらの制御方法によって新規な態様を提供するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の滅菌システムの構成要素の配置、但
し本システムの動作を制御するシーケンス手段及び一般
的インターフェース・リレーを除く、を断面で示す模式
図、 第2図は、第1図のボイラーの内部で、温度センサーの
先端が覗いている状態を示す部分拡大図、第3図は、本
発明の方法の各パラメーターの変化を、滅菌サイクル全
体を通じて時間の関数として示す19の理想化したグラ
フ図、 第4図は、マイクロプロセッサ−・シーケンス(制御)
手段を含む、本発明のシステムと、このシステムの構成
要素の関係を示し、この場合、太線は水、蒸気又は空気
の流れを現し、細線は電気的な接続関係を示す、ブロッ
ク図、 第5図は、第1図のシステムの動作を制御する電子的マ
イクロプロセッサ−制御装置で、本発明の処理手順を示
すフローチャート、 第6図は、偏差チエツクの追加機能を含む電子的マ・イ
クロプロセッサー制御装置で、本発明の方法の別の実施
例を示すフローチャート、第7図は、本発明のカセット
滅菌室及びホルダーを分解して示す模式図、 第8図は、第7図のカセット滅菌室が組み立てられた状
態を示す斜視図、 第9図は、第8図のカセット滅菌室で、部分的にホルダ
ーの中に差し込まれた状態を示す斜視図、第10図は、
第8図の力、セット滅菌室で、完全にホルダーの中に差
し込まれた状態を示す斜視図、第11図は、滅菌法によ
って滅菌される器具を保持するカセット滅菌室の受け皿
の斜視図、第12図は、本発明のカセット式滅菌室の1
9の実施例の断面を示す平面図、 第13図は、第12図の線13−13に沿う縦断面図、 第14図は、第12図を矢印Xの方向から見た、圧力室
に於ける導管及びシールの配置を示す斜視図、 第15図は、第12図の圧力室の入口及び出口の部分の
拡大断面図、 第16図は、第12図の線16−16に沿い、室の内部
から圧力室の入口及び出口の部分を見た斜視図、 第17図は、第12図の圧力室を断熱保持手段に装入し
、本発明のシステムの蒸気入口及び出口導管と接続する
状態を示す斜視図、 第18図は、第17図の縦断面図、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)蒸気供給導管を介して圧力室に繋がる電気加熱式
    ボイラーから蒸気を制御された量供給することによって
    、物品を蒸気滅菌する方法で、上記圧力室が弁によって
    閉ざすことの出来る1つの出口導管を持つ、方法に於い
    て、上記方法が:(a)ボイラーの乾き度を検出した都
    度、加熱された上記ボイラーに制御された量の水をパル
    ス状に射出することによって、上記蒸気供給導管の中全
    体に蒸気の流れを作り、上記の第1の弁が閉鎖位置にあ
    るときは、上記ボイラー及び上記圧力室が共に外気から
    遮断される如くにし: (b)上記ボイラーから上記室に蒸気を流し、このとき
    、上記弁を開き、当初上記圧力室の中にある空気を上記
    出口導管を介して追い出し、次に、(c)上記出口導管
    を閉じ、上記ボイラーに発生した蒸気により上記室の圧
    力及び温度を上げ、所定の滅菌温度に到達するまで上記
    室の温度を監視し;次に、 (d)ボイラーへの電力供給量を調節することによって
    、上記室の温度を制御し、所望の滅菌期間の間、上記滅
    菌温度を実質的に一定に保ち;及び、 (e)手順(c)に於ける上記室の昇圧期間中、及び手
    順(d)に於ける上記室内の滅菌温度保持期間中、所定
    の時間間隔で上記出口導管を開き、これを介して凝縮液
    化した水を排出し、次に上記出口導管を閉ざし;及び (f)上記室の中に於ける物品の滅菌暴露が完了したな
    らば、ボイラーを止め、上記出口導管を開き、上記室の
    蒸気を排出し、これを大気圧に戻す、 以上の手順を含むことを特徴とする、蒸気滅菌方法。 (2)更に、手順(b)に於ける、上記室からの空気の
    実質的に完全な排出が、上記圧力室から排出される放出
    蒸気の温度を監視することによって行われ、上記室内の
    実質的に完全な排出を示す約100℃に上記放出蒸気の
    温度が上昇したならば、選定された空気放出調整期間が
    経過するまで、蒸気を上記室に通し続ける、ことを特徴
    とする、請求項1記載の方法。 (3)更に、ボイラーの乾き度の検出が、上記ボイラー
    の温度を監視し、ボイラーの中の水の蒸発が乾いたこと
    を示すボイラー温度の急上昇を感知する、ことによって
    行われる、ことを特徴とする、請求項2記載の方法。 (4)更に、上記出口を介しての上記液化した水の排出
    の完了が、上記圧力室から排出される放出蒸気の温度の
    突然の低下によって検出される、ことを特徴とする、請
    求項3記載の方法。 (5)更に、手順(e)の間にボイラーに供給される電
    力の調整が、電力をデューティーサイクルに従ってオン
    ・オフすることを含む、ことを特徴とする、請求項3記
    載の方法。 (6)更に、上記室の中で滅菌された物品を冷却し、且
    つこれを乾燥させるために、乾燥して清浄な空気が上記
    室に流される更に次の手順(g)を含む、ことを特徴と
    する、請求項3記載の方法。 (7)更に、偏差修正の手順を含み、この手順が、上記
    ボイラーの温度を上記室の温度と比較し、この2つの温
    度の間の差が、上記室に残留空気のあることを示す所定
    の限界値を超えたならば、短時間、上記出口導管を開く
    、手順を含む、ことを特徴とする、請求項3記載の方法
    。 (8)更に、上記1偏差修正の手順が、上記手順(d)
    に於ける所望の滅菌温度への到達に続いて行われる、こ
    とを特徴とする、請求項7記載の方法。 (9)物品の蒸気滅菌システムで、このシステムが、 (a)滅菌すべき物品を保持する圧力室(10)で、蒸
    気の入口導管(18)と出口導管(16)とを持つ、も
    のと; (b)上記室の内部の排気手段で、上記出口導管(16
    )に設けられて開放位置と閉鎖位置とを持つ第1の弁(
    V)と、上記第1の弁を上記開放及び閉鎖位置の間で切
    り替えるための弁制御手段と、を含むものと; (c)上記室に蒸気を吹き込む手段で、これが、(i)
    上記蒸気入口導管(18)を介して上記圧力室(10)
    に繋がる電気加熱式ボイラー(20)と、上記ボイラー
    に供給される電力を制御するボイラー制御手段と、 (11)水槽から蒸気を作る上記ボイラー(20)に所
    定量の水を間欠的に噴射するポンプ手段(26)と、上
    記ポンプ手段を作動させるポンプ制御手段と、 を含むものと; (d)上記圧力室(10)を換気するときの上記出口導
    管(16)の温度と、蒸気によって加圧された上記室(
    10)内の蒸気温度と、を監視する第1の温度センサー
    手段(34a)と; (e)上記ボイラーの乾き度を検出するセンサー手段と
    ;及び、 (f)上記第1の温度センサー手段(34a)と、上記
    ボイラー(20)の乾き度を検出する上記センサー手段
    と、に応答し、上記弁制御手段と、上記ボイラー制御手
    段と、及び上記ポンプ制御手段と、の動作を制御するシ
    ーケンス手段で、上記シーケンス手段が次の手順を行う
    如くに形成されている、即ち、 (i)上記ボイラーが乾いたき、上記ポンプ制御手段を
    作動させ、上記ボイラーに射出される水のパルスを発生
    させ、 (ii)最初の空気追い出し段階に於いて、上記弁制御
    手段を作動させ、上記室からの飽和蒸気の排出を示す所
    定の室出口臨界温度への到達に続いて、上記第1の弁手
    段を所定時間閉ざし、(iii)上記の加圧された室の
    中で所定の希望する滅菌温度が得られたとき、上記ボイ
    ラー制御手段を作動させ、上記ボイラーに供給される電
    力を調整し、これにより、上記室内の上記滅菌温度を、
    ある選定された滅菌期間の間、実質的に一定に保つ如く
    にし、及び、 (iv)上記滅菌期間の終りで滅菌が完了したならば、
    上記弁制御手段を作動させ、上記第1の弁手段を開いて
    上記室の圧力を下げ、上記ボイラー制御手段を作動させ
    て上記ボイラーを止める、以上の手順を含むものと; を含む、ことを特徴とする、物品の蒸気滅菌システム。 (10)更に、ボイラー(20)の乾き度を検出する上
    記センサー手段が上記ボイラー(20)の温度を監視す
    る第2の温度センサー手段(34b)を含み、これによ
    り、上記シーケンス手段が、上記ボイラー(20)から
    の水の蒸発完了を示す上記室の温度を感知して開始され
    る上記ボイラー(20)の昇温に応答する、ことを特徴
    とする、請求項9記載のシステム。 (11)更に、上記第2の温度センサー手段(34b)
    が作動して、上記ボイラー(20)の蒸気温度を監視す
    ることが出来る、ことを特徴とする、請求項10記載の
    システム。 (12)更に、上記第1及び第2の温度センサー手段が
    それぞれ熱電対を含む、ことを特徴とする、請求項10
    記載のシステム。 (13)更に、上記ポンプ手段(26)が往復プランジ
    ャーポンプであり、上記ポンプ制御手段が電動ソレノイ
    ドを含む、ことを特徴とする、請求項9記載のシステム
    。 (14)更に、上記シーケンス手段が上記弁制御手段を
    作動させる更に別の手順を行うように設計され、上記室
    (10)が加圧されているとき適宜の間隔で上記第1の
    弁手段(V)を開き、滅菌の間に液化した水を上記室(
    10)から排出し、上記液化した水の排除が上記室の出
    口温度の急激な降下によって検出されたとき上記第1の
    弁手段(V)を閉ざす、如くにする、ことを特徴とする
    、請求項9記載のシステム。 (15)更に、上記シーケンス手段が、所定の希望する
    滅菌温度が加圧された上記室(10)で達成されたとき
    追加の手順を行う如くに設計され、この手順が、ボイラ
    ー(20)の温度と上記室(10)の温度とを比較し、
    これら2つの温度の間の差が、上記室の中に未排出の残
    留空気があることを示す所定の限界値を超えているなら
    ば、上記排出弁(V)を短時間開き、上記残留空気を追
    い出し、次に上記排出弁(V)を閉ざす如くにする手順
    を含む、ことを特徴とする、請求項11記載のシステム
    。 (16)更に、 (a)分岐導管(36)によって上記圧力室への蒸気入
    り口導管(18)に繋がる清浄にして且つ乾燥した空気
    の源と; (b)上記室への蒸気入り口導管(18)の中への圧縮
    空気の流量を制御し、滅菌作業の間上記源を上記システ
    ムから遮断し、滅菌作業の完了に続き乾燥空気を上記室
    (10)に流す如くにする;手順を含む、請求項9記載
    のシステム。 (17)蒸気滅菌する物品の保持装置で、上記装置が; (a)カセットの形をした圧力室(10)で、(i)上
    記物品を受け取るための受け皿 (10b)と、 (ii)上記受け皿(10b)の上に置かれる蓋(10
    a)と、 (iii)上記受け皿(10b)と上記蓋(10a)と
    の間に配置される周辺圧迫シール手段(68)と、を含
    むものと; (b)上記受け皿と上記蓋とを圧力密封状態に保つホル
    ダーで、 (i)向き合ってその間に空間を持つ内部断熱側面を持
    つ、間隔を持って離れた1対の上下の剛体板(11a及
    び11b)で、上記圧力室(10)と密着してこれを受
    け、蒸気圧が掛かったとき上記圧力室(10)を確実に
    保持する、ものと、(ii)上記室(10)が上記断熱
    面の間を限定された作用位置に向かって摺動するとき、
    上記室(10)の入口ポート(12)に嵌合する蒸気入
    口導管(18)と、上記室(10)の出口ポート(14
    )に嵌合する出口導管(18)と、を密封状態で接続す
    る手段と、 を持つものと; を含む、ことを特徴とする、蒸気滅菌する物品の保持装
    置。 (18)更に、上記圧力室(10)が方形をしており、
    上記出口ポート(14)が底の1隅近くにあり、上記ホ
    ルダーが空間的に固定した方向を向いており、上記室(
    10)がこれに差し込まれたとき、上記室が傾けられて
    、垂直方向で言って、上記1隅が上記室(10)のその
    他の3つの隅の下になる如くにする、ことを特徴とする
    、請求項17記載の圧力室。 (19)更に、 上記周辺圧迫シール手段(68)が、上記室(10)の
    第1の端部に、上記受け皿(10b)の壁と上記蓋(1
    0a)の壁との間に閉ざされたチャンネルを形成し、こ
    れが、上記第1の端部から離れた上記室の第2の端部で
    上記圧力室の中に部分的に開口する、如き形状をしてい
    ることと; 上記蒸気入口ポート(12)が上記室(10)の上記第
    1の端部にあり、上記室の内部と導通していることと;
    及び、 上記出口ポート(14)が上記蒸気入口ポート(12)
    の近くにあり、上記室の内部とその一番底の点近くで導
    通しており、これによって、上記室(10)の上記第1
    の端部で上記入口ポート(12)の中に導かれた蒸気が
    上記チャンネルの密封部分に沿って進み、上記入口ポー
    ト(12)から離れた上記チャンネルの開口部分を介し
    て上記室(10)の中に分配され、滅菌すべき物品の回
    りを通って、上記出口ポート(14)から排出される、
    ことと;を特徴とする、請求項17記載の装置。 (20)更に、上記蓋(10a)の下の部分が階段状に
    外向きに張り出して周辺凹部を形成し、又、上記シール
    手段(68)が全体的にJ形の断面を持ち、上記蓋の上
    記周辺凹部に嵌め込まれる細長い弾性部材であり、上記
    周辺凹部から若干外向きに突き出た上下の横方向のシー
    ル縁部(68a及び68b)を持ち、上記シール縁部が
    共に、上記室(10)の上記第1の端部で上記受け皿(
    10b)の外側壁面に密封状態で接触し、上記チャンネ
    ルを形成し、又、下側の上記シール縁部(68b)のみ
    が、上記室の上記第2の端部で上記受け皿(10b)の
    外側壁面と密封状態で接触し、上記部分的に開口したチ
    ャンネルを形成する、ことを特徴とする、請求項19記
    載の装置。 (21)更に、上記周辺凹部が、上記室の上記第2の端
    部から第1の端部に向かって上記受け皿(10b)の上
    側の縁に対して下向きに傾けられ、これにより、上記シ
    ール部材(68)が、上記圧力室(10)の上記第1の
    端部で上記受け皿(10b)の上側の縁の完全に下に、
    又上記圧力室(10)の上記第2の端部で上記受け皿(
    10b)の上側の縁の上に部分的に、横たわる如くにす
    る、ことを特徴とする、請求項20記載の装置。
JP2318153A 1989-11-24 1990-11-26 蒸気滅菌方法、物品の蒸気滅菌システム、蒸気滅菌する物品の保持装置、蒸気製造装置、滅菌室,及び滅菌流体圧力保持装置 Expired - Lifetime JPH0716514B2 (ja)

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