JPH03222012A - 2主軸対向型cnc旋盤及びワーク加工方法 - Google Patents

2主軸対向型cnc旋盤及びワーク加工方法

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JPH03222012A
JPH03222012A JP1758190A JP1758190A JPH03222012A JP H03222012 A JPH03222012 A JP H03222012A JP 1758190 A JP1758190 A JP 1758190A JP 1758190 A JP1758190 A JP 1758190A JP H03222012 A JPH03222012 A JP H03222012A
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鈴木 孝作
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NAKAMURATOME SEIMITSU KOGYO KK
Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、回転体形状のワークを加工する工作機械に
関するもので、1個のベース上に対向する2個の主軸ヘ
ッドと2個の加工ユニットとを備えた複合型のCNC(
コンピュータ数値制御!I)旋盤に関するものである。
(従来の技術) 従来の複合旋盤は、主軸モータの他に独立したサーボモ
ータを備えた機械式割出し装置を設け、フライス加工や
穴明は加工を行うときには、−旦主軸を停止させて割出
し装置と主軸とを機械的に連結し、割出し装置で精密な
主軸の回転制御や位置決めを行っていた。この場合、主
軸と割出し装置の係脱に要する時間を成る限度時間以下
にすることは非常に困難であり、また割出し動作時には
主軸が減速機を介して駆動されるので割出し時の早送り
速度にも限度があり、歯切れの良い割出し動作ができず
、作業時間に多大なロスが生していた。
また、フランジ材加工でワークを第1主軸から第2主軸
に受け渡す際や棒材加工でワークを突っ切ってワークピ
ースを切り離す際でも、第2主軸のチャックでのワーク
の把持に先立って、第1及び第2の両主軸をオリエンテ
ーションさせて原点で停止させるか、または所定の受渡
し角度で両主軸の位相を合わせて停止させる必要があり
、このときにも前述した割出し動作時と同様に作業時間
のロスが生じると共に、停止後の主軸の再加速に要する
時間ロスも無視出来ない。特に棒材加工の場合には、突
切り加工のためにワークを第1及び第2の2本の主軸で
把持した状態で所定の速度まで短時間で加速する必要が
あり、加速途中で第1主軸と第2主軸の回転位相の同調
が崩れると、チャックが滑ってワークに珊を付けたり、
ワークを捩しり変形させるというトラブルが発生する。
そこでこの問題を避けるために、各種の同期制御や同期
運転時のトルク制御等が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし現在では、主軸モータに大容量電動機を使用して
主軸の加速時間を短くすることによって加工時間を短縮
する等、加工時間の短縮に対するユーザの要求はきわめ
て高く、前述したような主軸割出し時の時間ロス、突切
り加工時の主軸の位相合わせに要する時間ロス、従来方
式での同期制御やトルク制御による主軸加速時の加速の
遅さに起因する時間ロス等が許容されない状況となって
きている。
そこで主軸に機械的に主軸割出し装置を係脱する構造に
代え、旋削用の主軸モータを直接サーボ制御して主軸の
割出しを行う構造が提唱されている。ところが、第1主
軸から第2主軸へのワークの受渡しに関連して、第1主
軸の位相関係を正確に第2主軸へ伝えねばならない問題
があり、そのために電気的に主軸オリエンテーションま
たは主軸割出しなどを行っている。特に棒材加工の場合
には、ワーク両側把持の状態で突切り加工のために主軸
を所定の回転まで加速しなければならないが、この際の
立上げ加速は各軸単独の加速と異なり、位相同期の状態
で回転させないとチャック爪の滑りきすやワークの捩じ
り変形が発生する。従来の技術では、高速加速を行うと
同期がとれず、加速をゆっくり行う必要があっ−たので
この加速に要するタイムロスが大きいという問題がある
・。また、電気的に2本の主軸の位相を正確に合わせる
ことは困難で1、ワーク受け渡し時の位相誤差が第1主
軸での割出し位置と第2主軸での割出し位置との間の誤
差としてあられれ、割出し加工精度を向上させる際の障
害となっている。
この発明は、以上のように問題を解決して、対向する2
主軸間でのワークの受け渡しを含む加工を能率良くかつ
正確に行うことができる技術手段を得ることを課題とし
ている。
(課題を解決するための手段) この発明は、両主軸を回転させたまま両者の速度及び位
相を正確に同期させる技術手段を提供することにより、
上記課題を解決している。
この発明のCNC旋盤では、2本の主軸ヘッドのうちの
第1主軸ヘッド2aを共通ベース1に実質上一体に固定
し、このベース1に第2主軸へフド2bをZ軸方向にの
み移動且つ位置決め可能に搭載し、第1主軸ヘッド2a
に対応するタレット型の第1加工ユニット3aをX及び
Z軸方向に移動且つ位置決めの可能に搭載し、第2主軸
ヘッド2bに対応するタレット型の第2加工ユニット3
bをX輪方向にのみ移動且つ位置決め可能に搭載してい
る。第1主軸11aは第1主軸ヘッド2aに軸支されて
第1主軸モータ21aで駆動され、その回転角を検出す
る第1主軸エンコーダ27aが設けられている。同様に
、第2主軸11bは第2主軸ヘッド2bに軸支されて第
2主軸モータ21bで駆動され、その回転角を検出する
第2主軸エンコーダ27bが設けられている。
第1及び第2主軸エンコーダ27a、27bは、主軸の
原点を検出する原点スリット26と回転角を精密に検出
する単位角スリット24と所定数の単位角スリット毎に
設けた基準角スリット25とを有している。これらの主
軸エンコーダ27a、27bは、それぞれの主軸11a
、11bの回転速度信号、原点位置信号、単位角度位置
信号、基準位置信号を制御装置に対して出力する。
NC装置50は、サーボドライブユニット52a、52
b及び速度指令補正回路58a、58bを含む主軸制御
回路(第10図)を介して第1及び第2主軸モータ21
a、21bを制御している。
第1及び第2主軸モータを制御する主軸制御回路は、N
C装置50の指令に基いて第1及び第2主軸エンコーダ
27a、27bの信号を受け、この信号に基づいて出力
される同期制御手段53からの補正指令を受けて第1及
び第2主軸11a、11bを回転駆動し且つ所定の角度
位置決めの制御を行う。第2主軸の主軸エンコーダ27
bの信号は、上記同期制御手段53に入力する他に後述
する第2主軸割出角度補正手段61の補正指令を受けて
第2主軸11bを回転駆動し且つ所定の角度位置決めの
制御を行う。
同期制御手段53は、遅速弁別回路54、位相弁別回路
59及び補正指令回路56を備え、位相弁別回路59は
、第1と第2主軸エンコーダ27a、27bの出力を受
けて等速回転中の第1及び第2主軸11a、11bの位
相差を検出してこの位相差が予め決めて入力済みの所要
の受渡し位相差に一致するように、それぞれのサーボド
ライブユニットに進相指令や遅相指令を与える位相調整
機能を有しており、遅速弁別回路54は、第1及び第2
主軸11a、11bの同期回転中に第1及び第2主軸エ
ンコーダ27a、27bからの信号を受けてこれを比較
し、両主軸間の回転速度の違いを検出し、その違いが無
くなるよう第1主軸用サーボドライブユニット52aと
第2主軸用サーボドライブユニット52bに微小な速度
補正指令を微少時間毎に与える同期指令機能を有してい
る。
この同期制御手段53は、主軸エンコーダ27a、27
bとして原点位置スリット27と単位角スリット24と
基準角スリット25とを備えたものを用い、原点位置か
らの基準角スリットのパルスを基にして粗い同期制御を
行い、その粗さでの同期がとれてから単位角スリットの
精度での同期制御に切り換える構成としである。
更にこの発明の装置は、第1及び第2主軸11a、11
bが共に同一のワーク80を把持したときの位相誤差を
検出してこれを記憶する第2主軸割出角度補正手段61
を備え、第2の主軸制御回路に対するNC装置50から
の割出し角度指令を上記手段61に記憶した位相誤差で
補正し、第2主軸11bによる当該ワークの加工が終了
したとき、その記憶値をリセットする機能を備えた構造
とすることができる。
更にこの発明の装置では、第1及び第2主軸11a、1
1bのそれぞれに制動力を可変制御可能とした主軸ブレ
ーキ装置22a、22bを設け、第1及び第2主軸モー
タ21a、21bの割出しに要する回転力を切削反力の
変動に係わらず設定された所定値に保つことにより、コ
ンタ−リング加工時における主軸11a、11bのびび
り振動を防止している。
上記装置での第1主軸と第2主軸間でのワークの受け渡
しを含む加工では、 ■ 被加工物であるワーク80を第1主軸11aで把持
し、該第1主軸と第1加工ユニットの協働動作により該
ワークに第1段階の加工を行う第1工程と、 ■ 第2主軸11bを回転させつつ第1主軸11aに向
けて進出させ、第1主軸11aと第2主軸11bとを同
位相同期速度又は所定の位相差に合わせた同期速度に制
御した後第2主軸11bでワーク80の先端を把持し、
該把持したときの第1主軸と第2主軸の位相誤差(指令
された位相関係からの誤差)を記憶する第2工程と、■
 ワーク80が棒材であるときは第1主軸11aと第2
主軸11bとでワーク80を把持した状態で該ワークに
突切り加工を施して先端のワークピース81を切り離し
、フランジ材であるときには第1主軸11aの把持を解
いて、その後第2主軸11bを第1主軸11aから離隔
させる第3工程と、 ■ NC装置50から第2主軸11bに与えられる指令
値を前記記憶された位相誤差で補正して第2主軸の位相
を制御しつつ、第2主軸11bと第2加工ユニット3b
との協働動作により第3工程で第2主軸11bに受け渡
されたワークピース81ないしワーク80に第2段階の
加工を行ったあと該ワークピースないしワークを排出す
る第4工程とを 順次実行することによって行われる。第2番目のワーク
に対する上記第1工程は、先のワークピースないしワー
クに対する上記第4工程と同時に実行される。
(作用) 本発明においては、タイムロスの多い同期加速立上げを
止め、第1主軸11aでの加工完了時に第1主軸11a
が回転中ならばそのままで、フライス孔明けで停止中な
らば第2主軸11bでワーク80を把持する前に第1主
軸単独で所定回転まで加速し、第2主軸11bの方はワ
ーク80を受け取るための第1主軸側への接近動作中に
単独で加速し、両主軸が特定の位相関係を保って同期回
転している状態でワークを受け渡しするようにしている
。こうすることにより、第1主軸11aから第2主軸1
1bへとワーク80を受け渡す際の主軸の加速時間を最
短時間にすることかができる。
第2主軸11bがワーク80を把持するときは、第1生
軸11aと第2主軸11bの位相関係がワ一り80の受
渡しに必要な所定の位相関係(普通は位相差零)になっ
ていなければならない。そこで加速完了の時点で同期制
御をかけるようにし、同期させる方法として、まず第1
段階で、第1主軸と第2主軸の主軸エンコーダ27a、
27bの出力信号を比較して原点スリット26を基準に
基準角スリット25を計数して相互の位相差を微少時間
毎に検出し、予め一定値に設定された進相及び遅相指令
をそれぞれの主軸サーボドライブユニットに与える速度
指令に加えるようにした。ワークの受け渡しに際して両
主軸間に所定の位相差を設ける場合には、上記計数値に
所望の位相差を加味して比較する。この制御により、第
1主軸と第2主軸の位相をハンチングを起こすことなく
正確に且つ速やかに基準角スリットの粗さで一致させる
ことができる。次に第2段階として、第1及び第2主軸
の主軸エンコーダ27a、27bの出力信号を比較して
同期状態にある基準角スリット25を基準に単位角スリ
ット24を計数して両主軸の回転速度の遅速及び微少位
相差を微少時間毎に判定し、第1及び第2主軸のサーボ
ドライブユニット52a、52bに与えられる速度指令
に予め一定値に設定された補正値を単純に加算又は減算
して制御する方法を採用した。その結果、多少の速度差
のある第1と第2土軸11a、11bとを安定に同期速
度に保たせ且つ精密な位相関係を維持させることができ
た。
第2主軸11bでワーク80の把持が完了すれば、その
時点での第1主軸と第2主軸の位相関係は固定されるか
ら、そのときの所期の位相関係からの誤差を位相誤差と
してメモリに記憶させるようにし、この位相誤差は、′
棒材加工のときはワーク文明り加工の終了後、フランジ
材加工のときは第1主軸の把持を解いた後に、第2主軸
11bで割出し加工をするときにNC装置50の割出し
角度指令値に対する補正値として割出し角度を補正する
。これにより、第2主軸での割出し位置を第1主軸側で
の割出し位置に正確に一致させることができる。
同期回転中にハンチングがあるときに第2主軸がワーク
を把持しようとすれば、把持の瞬間に速度違いによる爪
環が発生する。それを抑えるために本発明では、進相及
び遅相指令は位相差の大小に関係なく一定値とし、その
値を急激な加減速指令に基づく主軸のハンチングを避け
るのに充分な小さな値としている。更に回転中の同期検
出においては、精密な検出を行おうとすればそれだけエ
ンコーダのスリット数が多くなり、回転中のスリットの
計数値が大きくなって応答の早い制御が困難になる。そ
こで精密な単位角スリットの他に比較的粗いピッチの基
準角スリットを設けてこれを計数することによって大き
な位相差のある両主軸を滑らかに且つ速やかに粗いレベ
ルでの同期状態にし、次いで細かい単位角スリットを計
数して精密なレベルで両主軸の位相関係を維持させた状
態でワークを把持させるようにしている。
(実施例) (1)全体構t7.(第1.2.3図参照)この発明の
説明においては、主軸方向を2軸方向と言い、Z軸と直
交する方向をX軸方向という(第1図参照)。図中、工
はベース、2aは第1主軸ヘッド、2bは第2主軸ヘッ
ド、3aはタレット型の第1加工ユニツト加工ユニット
、3bは同第2加エユニット、4は切粉収容箱、5はチ
ップコンベヤである。ベース1は、上面を45度手前側
に傾斜させたスラント型で、このベースに固定した第1
主軸ヘッド2aに対向して第2主軸ヘッド2bがXスラ
イド6を介してX軸方向にのみ摺動自在に配置され、こ
の主軸へラド2a、2bの奥側に加エユニッ)3a、3
bが配置されている。そして第1加工ユニット3aはX
スライドとXスライドを備えたZXスライド7を介して
Z軸及びX軸の両方向に摺動自在で、第2加工ユニット
3bはXスライド8を介してX軸方向にのみ摺動自在に
装着されている。
加工ユニット3a、3bは、ミリングカッタやドリル等
の回転工具を含む複数の工具を装着したタレット9a、
9bをそれぞれ備え、各タレットは、インデックスモー
タ10a、10bで割出し駆動されて工具の選択が行わ
れ、各インデックス位置において面歯車継手により加工
ユニ7ト3a、3bに強固に固定される。タレットに装
着した回転工具は、ミリング用モータ39a、39bで
回転駆動される。そして第1主軸ヘッド2aに装着され
たワークは第1加工ユニツト3aの工具で、第2主軸ヘ
ッド2bに装着されたワークは第2加工ユニット3bの
工具で加工される。
各スライド6.7.8には、その送りモータ12a、1
2b、13a、13b、送りネジ14a、14b、15
a、15b及び図示されないボールナツトからなる送り
装置が設けられ、送りモータ12a、12b、13a、
13bの回転角を制御することにより、第2主軸ヘッド
2b及び第1、第2加工ユニット3a、3bの移動位置
決めが行われる。
本実施例装置は45度スラント型のベースを採用してい
るので、切粉の速やかな排出が可能であり、タレットの
工具交換時の作業性が良好で、ローダやアンローダを機
械の上方や前方の任意の位置に配置することができ、第
2主軸ヘッド2bや加エユニッl−3a、3bのスライ
ド面に平均した荷重が作用するので主軸ヘッドや加工ユ
ニットを精密に安定させることができる等の効果がある
実際の構造では、ベース1の上面に3条のスライドウェ
イを削り出しで一体に設けて剛性を増し、ビルデングブ
ロック化することによるコストの増加を少なくしている
[2]切粉収容箱(第2.3図参照) 切粉収容箱4は、ベース1の前縁下部に別置き型で配置
されており、両主軸へラド2a、2bの間に形成される
加工領域におけるベース1の上面は、第2主軸ヘッドの
Xスライド6と第1主軸ヘフド2aとの間に装架された
伸縮自在のカバー18で覆われている。切粉収容箱4の
底面には、横方向にチップコンベヤ5が配置されている
。従って、上記加工領域で生成した切粉は、前記カバー
上を滑落して切粉収容箱4に落下し、チップコンベヤ5
で機械側方に速やかに排出される。
旋削加工では、出来るだけ少ない時間で荒削りを完了す
る為に重切削可能な刃物を用い、ワークを高速回転させ
且つ工具に高速送りをかけて荒削りをする。その為に大
きな加工熱が発生するので、切削液をかけて切粉を冷や
し、生成した切粉を速やかに加工領域から除去すること
が機械やワークの熱変形を防止して高い加工精度を維持
するための重要な要件となる。従ってこの種の機械では
切粉の処理が最も重要な問題の一つであり、本実施例の
機械では上記構造を採用することによってこの問題を解
決している。チップコンベヤ5は、機械の後方に切粉を
排出する構造とすることも可能であるが、後方排出型は
、切粉収容箱の中央へと切粉を寄せる構造とする必要が
あり、ベース中央にコンベヤが通るためにメンテナンス
作業が不便であり、一般に機械背面には多数の制御装置
が配置されているため、制御装置のメンテナンスにも好
ましくない。
[3]主軸駆動装置(第1.4〜7図参照)主軸ヘッド
2 (添字a、bを付した符号を区別しないで示すとき
は、添字を削除した符号を用いる。以下間し。)には、
それぞれ主軸11、主軸に固定されたチャック19、チ
ャック開閉用のチャックシリンダ20、主軸モータ21
、ブレーキ装置22及びエンコーダ27が装着されてい
る。
主軸モータ21は、■ベルト28の伝動により主軸11
を駆動している。第4図に示した構造は、最大で1回転
36万パルスを出力する大径高分解能エンコーダ27を
主軸11に直結した構造であり、第5図に示す構造は、
−船釣なエンコーダ27をタイごングヘルト29を介し
て主軸11に連結したもので、主軸のメンテナンスには
好都合である。エンコーダ27の目盛線パルスを電気的
に分割して4倍、5倍の分解能を得ることは普通に行わ
れており、且つ4倍評価方法も採用できるので、このよ
うな構造で主軸1回転当たり36万パルスの精度を得る
ことも困難ではない。主軸エンコーダ27は、第6図に
示すように、最小検出単位となる微少間隔の単位角スリ
ット24を持つ他に、所定角毎に基準角パルスを発生す
る基準角スリット25と主軸11の原点位置を検出する
原点スリット26とを備えている。
主軸モータ21にはACサーボモータが用いられており
、これを制御するNC装置50は、サーボドライブユニ
ット52を介して主軸モータ21をフィードバック制御
している。第7図に符号58で示されたものは後述する
速度指令補正回路である。NC装置50は、速度制御モ
ードとC軸位置制御モードに切り換え可能で、プログラ
ムによりリレーを動作させてモードの切り換えを行って
いる。主軸エンコーダ27で検出された主軸21の速度
信号は、サーボドライブユニット52にフィードバンク
されてNC装置50から与えられる速度指令との差信号
により主軸モータ21の電流を制御し、また、主軸エン
コーダ27で検出された主軸21の位相信号は、NC装
置50のC軸位置制御回路にフィードバックされ、演算
回路から与えられる位置指令との差信号によりサーボド
ライブユニット52に制御信号を与える。旋削加工のと
きには、速度制御モードで主軸モータ21を制御し、割
出し加工やコンタ−リング加工のときにはC軸位置制御
モードで主軸モータ21を制御する。このような制御の
詳細は、例えば特開昭62−35907号公報等に開示
されている。
[4]ブレーキ装置(第8.9図参照)ブレーキ装置2
2は、C軸位置制御モードのときに働き、主軸の角度を
保持するときには全力で主軸11をクランプし、コンタ
−リング加工のときはその制動力を自動制御して半ブレ
ーキにしている。本実施例ではディスクブレーキを採用
しており、主軸11に固定したブレーキディスク31と
これを挟持するブレーキシュー32及びブレーキシリン
ダ33で構成され、ブレーキシリンダ33の油圧を制御
してブレーキ力を調節している。
図のブレーキ装置22は、ブラケット34を介して主軸
ヘッド2に装着されている。
ここで第9図を参照してブレーキ装置22の動作を詳述
する。例えばコンタ−リングのフライス加工が断続切削
の場合に、主軸11が振動を起こすことがある。ブレー
キ装置22は、この種の振動即ちびびりを吸収するため
に装着されたもので、主軸11にブレーキをかけてその
制動力を加工反力の大きさに応じて変化させる。本実施
例では、主軸モータ21を制御するサーボドライブユニ
ット52にその駆動力を計測する計測器36を取り付け
、その出力信号をブレーキ制御語f37に導いている。
ブレーキ制御装置37から出力された信号は、圧力制御
サーボ弁38に入り、これによってブレーキシリンダ3
3の油圧力を調整する。
ここではブレーキ負荷だけで主軸11にフライス加工用
の低速回転をさせたときの主軸モータ21の出力をある
所定値に設定しておき(ブレーキを掛けないときは非常
に小さな出力しか出さない)それでバランスするように
ブレーキ用油圧を予め調整しておく、そして主軸モータ
21の負荷がそ、れより大きくなったときにその分だけ
ブレーキを緩める方向に制御装置37でブレーキ圧を自
動調整する。そうすればフライス加工が始まって負荷が
出るに従ってブレーキ力が減少し、主軸モータ21は一
定の出力範囲を保ったまま回転を続けていき、フライス
加工の負荷が変動してもそれが主軸の負荷トルクの変動
とはならず、主軸の振動は有効に抑制されて安定に加工
を行うことができる。
なお自動制御ブレーキとしては、本実施例に示す油圧式
のものの他に全電気式の応答性の良いものも実用化され
ているので、目的に応してそれらを採用することも勿論
可能である。
(5)同期制御手段(第10〜14図参照〉速度制御モ
ードにおける主軸モータ21a、21bの制御ブロック
の詳細を第10図に示す。第1及び第2主軸モータ21
a、21bは、個別運転されるときには、NC装置50
からの個別の速度指令を受けたサーボドライブユニット
52a、52bが個々にその速度を制御している。想像
線で囲んで示す同期制御手段53は、遅速弁別回路54
、位相弁別回路59、補正値設定器55、補正指令回路
56及び切換器57からなる。遅速弁別回路54及び位
相弁別回路59は、ミリセカンド単位の微少時間におけ
る主軸エンコーダ27a、27bの出力パルスをカウン
トし、その大小により第1主軸と第2主軸とに位相差や
速度差が生しているかどうかを監視している。
第11図は遅速弁別回路54の例を示したもので、主軸
エンコーダ27a、27bのカウントパルスを所定幅で
切り出してカウンタ63a、63bで計数し、その差を
比較器64で弁別するようにしたものである。
主軸エンコーダ27a、27bが発する基準角パルスは
、ワンショット回路66a、66b、7ンドゲート67
a、67b1オアゲート68a、68bを介してカウン
トパルスを切り出すアンドゲート69a、69bに人力
されている。
一方、主軸モータ21a、21bの加速信号及び減速信
号は、オアゲート70a、70bで共通信号(加減速信
号)Pa、Pbとなって次段のオアゲート73a73b
を通り上記アンドゲート67a、67bに与えられると
共にインバータ71a、71bを経て上記オアゲート6
8a、68bに与えられている。オアゲート73a、7
3bには、上記信号Pa、Pbの他に後述する精密同期
指令(補正指令回路56が発信する。)が与えられる。
また、カウントパルスの切り出し幅を規定するワンショ
ット回路72が設けられ、このワンショット回路は所定
時間間隔(サンプリング時間間隔)で与えられるタイミ
ングパルスTPでトリガされ、その出力は切り出しアン
ドゲート69a、69bの入力信号となっている。上記
加速信号及び減速信号は、例えばカウンタ63a、63
bの前前回のカウント値と前回のカウント値とを比較し
てそれが許容値以上大きいか小さいときに出力されるよ
うにすればよい。
上記構成において、主軸11a、11bが定速運転中の
ときは、加減速信号Pa、PbがLレベルとなり、イン
バータ71a、71bの反転によりオアゲート68a、
68bの出力はHレベルを維持するので、ワンショット
回路72のパルス幅でカウントパルスが切り出される(
第14図(a))。
そして若し第1主軸11aと第2主軸11bとの間に速
度差があれば、第1カウンタ63aと第2カウンタ63
bとのカウント値に差異が生じ、その大小が比較器64
で弁別される。また、主軸11a、11bが加減連中で
あるときには、ワンショット回路72のパルスが立ち上
がった後に基準角パルスでトリガされたワンショット回
路66a、66bのパルスが立ち上がってから主軸エン
コーダ27a、27bの出力パルスがカウントされるの
で、位相が早い側のカウント開始時点が早くなり、例え
速度が同じであったとしても位相の早い側のカウント値
が大きくなる(第14図(b))。従って定速回転のと
きと同様に第1カウンタ63aと第2カウンタ63bの
カウント値を比較することにより、位相差を見分けて遅
速弁別の判定をしている。
第12図は位相弁別回路59の例を示したもので、第1
及び第2主軸エンコーダ27a、27bの基準角パルス
を自己の原点パルスと相手側主軸エンコーダの原点パル
スとのタイミング差で切り出して第1及び第2カウンタ
43a、43bで計数し、そのカウント差を比較器44
で比較して主軸11aと11bの位相差を弁別するよう
にしたものである。
即ち、主軸エンコーダ27a、27bの自己の原点パル
スによってゲート回路(フリップフロップ)41a、4
1bをセットし、それぞれのゲート回路41a、41b
を相手側主軸エンコーダ27b、27aの原点パルスに
よってリセットし、このゲート回路41a、41bの出
力でANDゲート42a、42bを開くことにより、そ
の間における各主軸エンコーダ27a、27bの基準角
パルスをカウンタ43a、43bでカウントする。
これにより、カウンタ43a、43bは、第13図に示
すように第1主軸側と第2主軸側の原点パルス相互間の
基準角パルス数を計数するので、この2つの計数値の大
小を比較器44で比較し、数の少ない方の主軸の位相が
進みすぎていると判定しく逆の判定をするより早く補正
できる)、これに従って補正指令を出すよう第10図の
補正指令回路56に指令を与える。上記の制御によって
第1主軸と第2主軸の位相差が縮まり、前記数の少ない
方のカウンタ値が零になったことを示す信号が出力され
ると、補正指令回路56から精密同期指令が遅速弁別回
路54に与えられる。
補正指令回路56から遅速弁別回路54に精密同期指令
が与えられると、その信号で第11図のオアゲート73
から前記加減速信号Pと同等の信号が出力され、定速運
転中においても主軸11aと11bの位相差がカウンタ
63aと63bでカウントされ、そのカウント差により
第14図(b)の位相差の修正が行われる。カウント差
が所定のミニマム値(不感値)に達すると、補正指令回
路56の精密同期指令が消え、速度差検出制御に戻って
主軸のハンチングを抑制する。
第10図の補正値設定器55には、単位時間間隔毎に与
える速度補正値が設定されている。この補正値は、NC
プログラムで与えるようにすることもできる。補正指令
回路56は、遅速弁別回路54及び位相弁別回路59の
出力を受けて、補正値設定器55に設定された補正値を
減算又は加算指令として速度指令補正回路58に与える
。勿論、位相や速度が進んだ側には減速指令として、遅
れた側には加速指令として補正値が与えられる。
NC装置50で切換器57が同期制御に切り換えられる
と、第1主軸側の速度指令が第1及び第2モータ制御部
52a、52bの両者に与えられると共に補正指令回路
56の出力が速度指令補正回路58a、58bに与えら
れ、NC装置50からの速度指令が速度指令回路58a
、58bで補正されてサーボドライブユニソ)52a、
52bに送られ、第1主軸11aと第2主軸11bとが
同期等速運転されるよう制御する。最初は、位相弁別回
路59の比較器44(第12図)からのカウント零信号
が出ておらず、遅速弁別回路54の比較器64(第11
図〉からのミニマム信号も出ていない。このときには補
正指令回路56は遅速弁別回路54からの信号を優先し
、位相弁別回路59からの信号を無視して速度制御を優
先させる。
この制御が安定状態になると、第11図の比較器64か
らミニマム信号が返ってくるので、補正指令回路56は
これを受けて、遅速弁別回路54の信号を無視して位相
弁別回路59の信号を優先する制御に切り替わる。そし
て第1主軸11aと第2主軸11b相互の原点位相に対
する位相差が縮まり、基準角パルスの粗さで同位相にな
ったときに位相弁別回路59からカウント零信号(第1
2図)が返ってくるから、これを受けて補正指令回路5
6は精密同期指令を遅速弁別回路54に指令し、同時に
補正指令回路56が位相弁別回路59の信号を無視して
遅速弁別回路54の信号を優先する@御に切り替わる。
ここで遅速弁別回路54は精密位相制御に切り替わり、
第1、第2主軸の精密な位相補正信号を出してくるので
、これを受けて補正指令回路56は精密な位相合せ制御
を実行する。この制御が完了すると、再びミニマム信号
が返ってくるので補正指令回路56は前記精密同期指令
を完了させ、NC装置50に同期完了の信号(第10図
)を送る。その後は自動的に精密等速制御の補正指令を
サーボドライブユニントに与え続けるので同期状態は継
続されてゆく。
なお上記実施例では、理解を容易にするために同期制御
手段をハード構成で示しているが、コンピュータのソフ
トウェアで構成することも可能であり、実際にはソフト
ウェア構成の方がフレキシビリティが高いのでより好ま
しい。
(6)加工方法の説明(第16図(a)〜(d)参照)
第1加工ユニット3aには、棒材80の先端を突き当て
るための位置決めストッパ16が設けられている。棒材
加工を行うときには、第1加工ユニット3aを移動させ
て位置決めストッパ16を主軸軸線上の所定位置に移動
させる。次に図示しないバーフィーダから第1土軸11
aを貫通して棒材80をストッパ16に衝突するまで挿
入して、棒材80の送り込み長さを決め、第1主軸のチ
ャック19aで棒材80を把持する。この状態で第1主
軸11aと第1加工ユニット3aの協働動作により、棒
材80の先端に旋削加工並びに主軸を割出して行う孔明
は加工、フライス加工及びコンタ−リングのフライス加
工等の第1段階の加工が第1加工ユニットのタレット9
aに装着されたバイト83a、ドリル84a、フライス
カンタ85a等を用いて必要に応じて行われる。割出し
加工のときの第1主軸11aの割出しは、第1主軸エン
コーダ27aの原点スリット26を基準にして行われる
(第16図(a))。第1主軸11a(!IJでの第1
段階の加工が終了したら、第2主軸11bを第1生軸1
1a側に接近させつつ第1主軸11aと第2主軸11b
とを精密に同位相且つ等速度で回転させる。このときの
制御は、前述した方法で行われ、第10図の補正指令回
路56から精密同期指令が出力されている状態で第11
図の比較器64からミニマム信号が出力され、同期完了
信号がNC装置50に送られたときに棒材80の先端を
第2主軸のチャック19bで把持し、把持したときの第
1主軸11aと第2主軸11bの位相誤差を補正値とし
て記憶する(第16図(b))。
この位相誤差の記憶については、上記した精密同期指令
が発せられたときに第12図の位相弁別回路内のスイッ
チ45a、45bを切り換えてカウンタ43a、43b
に主軸エンコーダ27a127bの単位角パルスが与え
られるようにすると共にゲート回路41a、41bに主
軸エンコーダ27a、27bの原点パルスに替えて基準
角パルスが与えられるようにし、基準角パルスが発せら
れる毎に比較器44の正負の符号を第15図のメモリ4
8に送ると共にカウンタ43a、43bのカウント値を
計算回路46に送ってその差の移動平均値を計算回路4
6で計算させ、第2チヤツク19bが棒材80を把持し
てNC装置50がクランプ完了信号を出したときの上記
符号と平均値とをメモリ48内に記憶させて第2主軸角
度指令補正回路49に補正値として設定することによっ
て実現できる。主軸エンコーダ27a、27bの単位角
パルスは主軸1回転当たり36万パルスというようなオ
ーダであるから、主軸1回転毎に単位角パルスをカウン
トするには大容量のカウンタを必要とするが、既に基準
角パルスの粗さでの位相同期が取れているので、基準角
スリット25に対応する角度毎の単位角パルスを計数す
ることにしても良く、スイッチ45a、45bで入力パ
ルスを切り換えてやれば、カウンタ43a、43bは3
桁程度で充分であり、高速での追従が可能である。計算
回路46から出力される把持位相誤差の移動平均値は、
常時、最新の何回分かの位相誤差の平均値を示しており
、それが第2主軸のクランプ完了信号によってANDゲ
ート47を開いてメモリ48に与えられるようになって
おり、記録された後はこの入力信号は無視される。
以上のようにして第2主軸角度指令補正回路49に補正
値が設定されると、それ以降は第2主軸エンコーダ27
bの位相信号が上記補正値で補正されてNC装置50に
与えられることとなる。
次に棒材80を両方の主軸11a、11bで把持して同
期回転している状態で突切りハイド86で棒材80の先
端からワークピース81を切り離す。この突切り加工が
完了したら、NC装置50は第10図の切換器57のス
イッチを個別運転に切り換えて同期制御を終了させ、第
2主軸11bをもとの位置に復帰させる(第16図(C
))。
そして第2主軸11bで把持されたワークピース81に
対して、第2主軸11aと第2加工ユニット3bの協働
動作により、旋削加工並びに主軸を割出して行う孔明は
加工、フライス加工及びコンタ−リングのフライス加工
等の第2段階の加工が第2加工ユニント3bに装着され
たバイト83b、ドリル84b、フライスカッタ85b
等により必要に応して行われる。第2主軸11bによる
上記第2工程の加工と平行して、第1主軸側は、次のワ
ークに対する第16図(a)に示した第1工程の加工を
行う(第16図(d))。割出し加工のときの第2主軸
11bの割出しは、第2主軸エンコーダ27bの原点ス
リット26を基準にして行われるが、前述したように、
第2主軸エンコーダ27bの位相信号は、第2主軸角度
指令補正回路49で補正されてNC装置50に与えられ
るから、ワークピース81を第1主軸11aから第2主
軸11bに受け渡したときに位相ずれが残ったとしても
、該位相ずれが補正され、全ての割出し加工が実質上第
1主軸エンコーダ27aの原点を基準とした正確な位置
に行われることとなる。
第2主軸側での第2工程の加工が終了したら、ワークピ
ース81は図示しないアンローダで機外に排出され、メ
モリ装置48内の記録はクリアされ、第2主軸角度補正
指令回路49に設定された補正値もリセットされる。そ
して第2主軸11bは、第1主軸側の加工が終わるまで
待機する。場合によっては、第1主軸11aが待機する
こともあり得る。棒材の加ニブログラムは、このときの
待機時間が最も少なくなるように考慮して作成される。
以上は棒材加工についてのものであるが、フランジ材の
加工も上記の棒材の場合に準じた方法で実行され、上記
説明と従来公知のフランジ材の加工方法を参照すれば自
明であるから、その詳細は省略する。フランジ材の場合
には、ワーク80は最初から単体であり、フランジ材用
のオートローダで直接第1主軸のチャック19aに供給
される。
第1主軸から第2主軸の受け渡しに際して突切り加工が
不要であることは当然であり、第2主軸11bでワーク
80を把持したあと第1主軸11aの把持を解いてその
まま第2主軸11bが後退するだけで受け渡しが完了す
る。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、旋削加工と割
出し加工とを同一の主軸モータの制御のもとで行う2主
軸対向型CNC旋盤において、第1主軸から第2主軸へ
のワーク受け渡し時のロスタイムを大幅に短縮すること
ができ、チャックの滑りによるワークの珊つきや捩じれ
変形の発生を防止することができ、第1主軸と第2主軸
における割出し加工時の位相を正確に一致させることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の2主軸対向型CNC旋盤を示す図で、第
1図はベース上の機器配置を示す図、第2図は装置の模
式的な断面図、第3図は切粉排出系を示す斜視図、第4
図は主軸ヘッド部分の平面図、第5図は主軸ヘッド部分
の他の例を示す平面図、第6図は主軸エンコーダのスリ
ットを示す図、第7図は主軸の速度制御手段を示すブロ
ック図、第8図はブレーキ装置の詳細図、第9図はブレ
ーキ装置の制御系を示すブロック図、第10図は主軸モ
ータの同期制御手段を示すブロック図、第11図は第1
0図の遅速弁別回路の回路例を示す図、第12図は第1
O図の位相弁別回路の回路例を示す図、第13図は主軸
エンコーダの位相差を説明する図、第14図は遅速弁別
回路で切り出されるパルスを例示する図、第15図は位
相誤差の検出記憶手段を例示するブロック図、第16図
は棒材の加工手順を(a)〜(d)の順で示す説明図で
ある。 図中、 1:ペース 3:加工ユニット 16:位置決めストッパ 21:主軸モータ 24:単位角スリット 26:原点スリット 53:同期制御手段 81:ワークピース 84ニトリル 86:突切りバイト 2:主軸ヘッド 11:主軸 19:チャック 22ニブレーキ装置 25:基準角スリット 27:主軸エンコーダ 80:棒材 83:バイト 85:フライスカソタ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]共通ベース(1)に実質上一体に固定された第1
    主軸ヘッド(2a)、該第1主軸ヘッドと同一軸線上に
    対向してZ軸方向に移動且つ位置決め可能な第2主軸ヘ
    ッド(2b)、前記第1主軸ヘッドに対応してX軸及び
    Z軸方向に移動且つ位置決めの可能なタレット型の第1
    加工ユニット(3a)、及び、前記第2の主軸ヘッドに
    対応してX軸方向にのみ移動且つ位置決め可能なタレッ
    ト型の第2加工ユニット(3b)を備えた2主軸対向型
    CNC旋盤において、被加工物であるワーク(80)を
    第1主軸(11a)で把持して該第1主軸と第1加工ユ
    ニット(3a)の協働動作により該ワークに第1段階の
    加工を行う第1工程と、第2主軸(11b)を回転させ
    つつ第1主軸(11a)に向けて進出させ、第1主軸(
    11a)と第2主軸(11b)とを所定の位相関係且つ
    同期速度に制御した後第2主軸(11b)でワーク(8
    0)の先端を把持し、該把持したときの上記所定の位相
    関係に対する両主軸間の位相誤差を記憶する第2工程と
    、ワーク(80)からワークピース(81)を切り離し
    又は第1主軸(11a)の把持を解いて該ワークピース
    (81)ないしワーク(80)を第2主軸(11b)に
    受け渡し、その後第2主軸(11b)を第1主軸(11
    a)から離隔させる第3工程と、NC装置(50)から
    第2主軸(11b)に与えられる指令値を前記記憶され
    た位相誤差で補正して第2主軸の位相を制御しつつ、第
    2主軸(11b)と第2加工ユニット(3b)との協働
    動作により上記ワークピース(81)ないしワーク(8
    0)に第2段階の加工を行ったあとこれを排出する第4
    工程とを順次実行し、且つ上記第1工程が先のワークピ
    ースないしワークに対する上記第4工程と並行して実行
    されることを特徴とする、2主軸対向型CNC旋盤にお
    けるワークの加工方法。 [2]共通ベース(1)に実質上一体に固定された第1
    主軸ヘッド(2a)、第1主軸ヘッドと同一軸線上に対
    向してZ軸方向に移動且つ位置決め可能な第2主軸ヘッ
    ド(2b)、前記第1主軸ヘッドに対応してX及びZ軸
    方向に移動且つ位置決め可能なタレット型の第1加工ユ
    ニット(3a)、前記第2の主軸ヘッドに対応してX軸
    方向にのみ移動且つ位置決め可能なタレット型の第2加
    工ユニット(3b)、上記第1及び第2主軸ヘッド(2
    a)、(2b)にそれぞれ軸支された第1及び第2主軸
    (11a)、(11b)、第1及び第2主軸(11a)
    、(11b)の回転角度位相と原点位相とをそれぞれ検
    出する第1及び第2主軸エンコーダ(27a)、(27
    b)、NC装置(50)から指令される速度指令に基づ
    き第1及び第2主軸の駆動モータ(21a)、(21b
    )を制御する第1及び第2サーボドライブユニット(5
    2a)、(52b)、及び、上記第1と第2の主軸エン
    コーダ(27a)と(27b)の信号差に基いて第1及
    び第2サーボドライブユニット(52a)、(52b)
    に与える速度指令を補正する同期制御手段(53)を備
    えた2主軸対向型CNC旋盤において、上記同期制御手
    段(53)は、第1主軸エンコーダ(27a)と第2主
    軸エンコーダ(27b)の信号差から回転制御中の第1
    主軸(11a)と第2主軸(11b)の位相差を粗レベ
    ルで検出してこの位相差が予め登録された所要の受渡し
    位相差に一致するように第1及び第2のサーボドライブ
    ユニット(52a)、(52b)に微小な速度オフセッ
    ト指令を微少時間毎に与える位相同期手段(59)、(
    56)と、第1主軸(11a)と第2主軸(11b)の
    同期回転中に前記第1主軸エンコーダ(27a)と第2
    主軸エンコーダ(27b)の信号差が精密レベルで常に
    零となるように第1及び第2サーボドライブユニット(
    52a)、(52b)に微小な速度オフセット指令を微
    少時間毎に与える同期指令手段(54)、(56)とを
    備え、上記粗レベルの同期が満足されたときに粗レベル
    の制御から精密レベルの制御に切り変えることを特徴と
    する2主軸対向型CNC旋盤。 [3]上記同期制御手段(53)が、請求項2記載の位
    相同期手段(59)、(56)及び同期指令手段(54
    )、(56)と、第1主軸(11a)と第2主軸(11
    b)が同一のワーク(80)を把持した時の第1主軸エ
    ンコーダ(27a)と第2主軸エンコーダ(27b)の
    位相誤差を検出する検出手段(43a)、(43b)、
    比較手段(44)、(46)及び記憶手段(49)と、
    第2主軸(11b)での割出し加工時に前記記憶手段(
    49)に記憶された位相誤差で第2主軸エンコーダ(2
    7b)の検出角を基礎とする割出角度指令を補正し、第
    2主軸(11b)による加工が完了したときに上記記憶
    手段の位相誤差をリセットする第2主軸割出角度補正手
    段(61)とを備えていることを特徴とする請求項2記
    載の2主軸対向型CNC旋盤。 [4]第1及び第2主軸エンコーダ(27a)、(27
    b)は、回転角度位相を検出するための細かいピッチの
    単位角スリット(24)と粗いピッチの基準角スリット
    (25)と原点スリット(26)とを備え、同期指令手
    段(56)は、原点スリット(26)からの基準角スリ
    ット(25)を計数する位相同期が完了したときに精密
    同期指令を発し、該指令により単位角スリット(24)
    を計数する同期制御に切り換えられることを特徴とする
    、請求項2または3記載の2主軸対向型CNC旋盤。
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