JPH03220270A - メタリック模様塗膜の形成方法及びメタリック模様塗膜の形成された化粧用シート - Google Patents

メタリック模様塗膜の形成方法及びメタリック模様塗膜の形成された化粧用シート

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JPH03220270A
JPH03220270A JP29543690A JP29543690A JPH03220270A JP H03220270 A JPH03220270 A JP H03220270A JP 29543690 A JP29543690 A JP 29543690A JP 29543690 A JP29543690 A JP 29543690A JP H03220270 A JPH03220270 A JP H03220270A
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尚樹 千葉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸い込みの大きな部分と、吸い込みが小さい
かもしくは全く無い部分とによって模様形成されてなる
基材表面に、メタリック模様塗膜を形成する方法、及び
、該方法によってメタリック模様塗膜の形成された化粧
用シートに間し、ざらに詳しくは、 1回の塗装工程で
、吸い込みの大きな部分はメタリック色で、吸い込みが
小さいかもしくは全く無い部分はエナメル色仕上げとな
るメタリック模様塗膜の形成方法、及び、該メタリック
模様塗膜の形成された化粧シートに間する。
〔従来の技術〕
吸い込みの大きな部分と、吸い込みが小さいかもしくは
全く無い部分とによって模様形成されてなる基材の代表
例としては、木目模様の形成された木質材を挙げること
ができる。該木質材はその木目模様の持つ意匠性を生か
し、従来より家具、建材、合板、電気製品、事務用品等
多くの分野に木材加工製品として用いられており、また
、該木材加工製品においては、さらに高付加価値化を図
るために、木目を生かした塗装仕上げをすることが行わ
れており、その塗装仕上げに合成樹脂液中に着色顔料を
分散させたいわゆるエナメル塗料を用いる場合が多い。
ところで、上記木材加工製品における木目は、木材の年
輪に相当する部分で一般に密度が大きく、例えば塗装仕
上げした場合の塗料の吸い込みの小さいかもしくは全く
無い部分であるのに対し、木目以外のその他の部分は密
度が小さく塗料の吸い込みの大きな部分となっている。
したがって、該木材加工製品にエナメル塗料を塗布する
と、木目部分にはエナメル塗料塗膜が形成されるのに対
し、木目以外の部分ではエナメル塗料の一部もしくは大
部分が木材内部に吸い込まれ、表面に残る塗料の顔料分
が少量となるかあるいは顔料濃度の変化した塗膜が形成
されることになる。その結果、木目部分とそれ以外の部
分との間に色調の濃淡差ないし光沢差が生じ、木目模様
の強調された外観の塗膜が形成される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の塗装仕上げ法によって得られる木目模様は、
エナメル塗料の色調の濃淡差ないしは光沢差のみによっ
て形成されるものであるため、比較的単調で変化に乏し
い外観しか得られず、特に近年のより高度な意匠性や差
別化等の要求に対して、充分に満足し得ないという問題
点がある。
したがって、本発明は、上記従来法によって形成される
塗膜外観が意匠性に劣るという問題点の解決を目的とす
るもので、例えば、木材加工製品における木目のような
、吸い込みに差異のある部分によって模様形成されてい
る基材に適用した場合、該模様に対応して一方がメタリ
ック色となり、他方がエナメル色となる意匠性に優れた
模様塗膜を、−回の塗装によって形成することのできる
塗装仕上げ法、及び、該方法によってメタリック模様塗
膜の形成された化粧シートを提供するものてある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によって提供されるメタリック模様塗膜の形成方
法は、少なくともその表面層に吸い込みの大きな部分(
以下、吸収性部分という)と吸い込みが小さいかもしく
は全く煮い部分(以下、非吸収性部分という)とによっ
て模様形成されてなる基材に、隠ぺい率 0.85以上
の有機溶剤型エナメル塗料中に該エナメル塗料の塗膜形
成成分100重量部当り10〜150重量部の範囲のリ
ン片状顔料を含有せしめてなる塗料(以下、メタリック
模様形成塗料という)を塗布することを特徴とするもの
であり(以下、本発明方法という)、また、本発明によ
って提供される化粧用シートは、吸収性部分と非吸収性
部分とによって模様形成されてなるシート状基材表面に
、上記本発明方法で用いられるメタリック模様形成塗料
の塗布によってメタリック模様塗膜を形成してなるもの
である(以下、化粧用シートという)。
以下、本発明の詳細な説明するに当たり、基材として木
目模様の形成された木質板を用いた場合を例にして説明
するが、これは本発明の理解を容易にするための一例に
過ぎないもので、本発明を限定するものではない。
なお、本発明でいう吸収性部分と非吸収性部分とは、相
対的なものであって、両者を区別する明確な基準がない
が、一つの目安としては、基材上にn−ブタノールを滴
下し、その液滴が基材中に完全に吸い込まれるのに要す
る時間が1分以内であれば吸収性部分ということができ
る。
上記本発明方法によって、基材表面にメタリック色とエ
ナメル色の組合せからなる木目模様の形成される理由は
、塗装仕上げに際して用いるメタリック模様形成塗料が
、隠ぺい率0.85以上のエナメル塗料中に前記特定量
のリン片状顔料を含有してなることによるもので、該メ
タリック模様形成塗料を木目模様を有する木質板の表面
に塗布すると、上記従来法におけると同様、木目に相当
する非吸収性部分ではメタリック模様形成塗料の大部分
が吸収されずに基材表面に残り、木目以外の吸収性部分
ではメタリック模様形成塗料の一部ないし大部分が某社
内部に吸い込まれ、粒子径の大きなリン片状顔料が表面
に多く残った塗膜が形成される。その際、木目部に形成
される塗膜中ではリン片状顔料が下層に沈んで塗膜表面
は完全なエナメル色を呈するのに対し、木目以外の部分
に形成される塗膜はこれとは逆に表面層がリン片状顔料
層となるので、全体として吸い込みの差による木目模様
に対応したメタリック色とエナメル色の組合された模様
塗膜が形成される。
本発明方法において用いることのできる上記有機溶剤型
エナメル塗料は、基本的には塗料業界で慣用されている
種々の有機溶剤型エナメル塗料がいずれも使用可能であ
るが、木目部分に形成される塗膜中のリン片状顔料を完
全に隠ぺいし得る程度の高い隠ぺい率を有することが重
要であり、該エナメル塗料の隠ぺい率が低い場合、すな
わち、当業界において一般にメタリック塗料と称されて
いるような比較的小量の着色顔料ないし染料で着色され
たカラークリヤー程度の隠ぺい率では、木目部分に形成
される塗膜下層のリン片状顔料が着色顔料によって完全
に隠ぺいされず、エナメル色を通してメタリック色が現
れ、全面単調なメタリック仕上げとなるに過ぎないため
意匠性の向上は期待できない。したがって、本発明方法
における上記エナメル塗料の隠ぺい率は、0.85以上
であることが必要で、0.90以上であるのが好ましい
なお、本発明方法でいう隠ぺい率とは、 rJIS−に
−5400,6,3隠ぺい率」試験法によって測定した
値である。
上記エナメル塗料は、塗料用樹脂の有機溶剤溶液中に高
隠ぺい率の得られる量で着色顔料を分散せしめて製造さ
れるが、その際に用いられる塗料用樹脂、有機溶剤及び
着色顔料等は、何等特殊なものではなく塗料業界で慣用
されている材料を用いることができる。使用し得る塗料
用樹脂の具体例としては、ニトロセルロース、エチルセ
ルロース、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、パーサチック
酸ビニル樹脂、スチレン系樹脂、アクリロニトリル系樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、シリコーン樹脂、ふっそ樹脂等の合成樹脂、または
、天然もしくは合成ゴム等である。
また、上記エナメル塗料における有機溶剤としては、エ
ステル系溶剤、アルコール系溶剤、炭化水素系溶剤、ケ
トン系溶剤等を適宜用いることができるが、炭化水素系
溶剤は、模様形成塗料中のリン片状顔料を塗膜表面に浮
き上がらせるように作用し、木目部分に形成される塗膜
のメタリック色にメタリック感が生じるようになるので
、該炭化水素系溶剤の多量の使用は本発明にとって好ま
しくない。この点エステル系、アルコール系、ケトン系
溶剤にはこのような欠点がなく、むしろリン片状顔料を
下層に沈ませるように作用するので、模様形成塗料を塗
布する際の該塗料中の有機溶剤組成が、エステル系溶剤
、アルコール系溶剤、および、ケトン系溶剤の少なくと
も1種を75重量%以上含有した溶剤組成となるように
するのが好ましい。
さらにまた、上記エナメル塗料に用いられ得る着色顔料
としては、有機系顔料(例えば、アゾ系顔料、フタロシ
アニン系顔料等)、無機系顔料(例えば、カーボンブラ
ック、酸化鉄、酸化チタン等)、および、市販の各種顔
料ペースト等であり、これら顔料は、基材に形成される
塗膜に充分な隠ぺい性が得られるような量とする必要が
あり、般的には有機系顔料の場合には塗料用樹脂100
重量部当り5〜50重量部、好ましくは20〜40重量
部の範囲で、また、無機系顔料では50〜250重量部
、好ましくは70〜200重量部の範囲で上記塗料用樹
脂溶液中に加えられる。
また、上記エナメル塗料中には、上記した塗料用樹脂、
有機溶剤、及び着色顔料以外に、必要に応じて種々の塗
料用添加剤、例えば、分散剤、消泡剤、レベリング剤、
沈降防止剤、体質顔料、染料等を慣用量で用いることが
できる。
上記エナメル塗料中に配合して用いることのできるリン
片状顔料としては、塗料用として市販されている種々の
リン片顔料が何れも使用可能であり、その具体例として
はリン片状アルミニウム粉、リン片状ブロンズ粉、リン
片状ステンレス粉、リン片状ニッケル粉等のリン片状金
属粉顔料、および、リン片状雲母粉等のリン片状非金属
粉顔料であり、これらリン片状顔料は、上記エナメル塗
料中の塗膜形成成分(塗料用樹脂と着色顔料の合計量)
100311部当り10〜150重量部、好ましくは2
5〜75重量部の範囲で添加される。該リン片状顔料の
添加量が10重量部より少ないと木目以外の吸収部に形
成される塗膜がメタリック感に乏しいものとなり、15
0重量部を超えると塗料粘度が上昇し、塗装時に多量の
希釈剤が必要となるため塗膜の厚塗りが難しくなり、木
目模様部の塗膜にもメタリック感が現れて目的とする意
匠性に優れたメタリック模様が得られなくなる。
なお、上記リン片状顔料の中でも、表面に着色処理を施
した有彩色のリン片状顔料を用いるのが好ましく、リン
片状雲母粉の表面に塩基性炭酸鉛、二酸化チタン等をコ
ートしたいわゆるバール顔料を用いるのが特に好ましい
。有彩色のリン片状顔料は、得られる塗膜により豊富な
色彩のメタリック模様を与える効果があり、また、バー
ル顔料は、良好なメタリック感を与えると同時に、吸収
性部分に吸い込まれた着色顔料の色調がバール顔料を通
して偏光されて全く別異の色彩となり、これら両者が複
合されてきわめて意匠性に優れたメタリック模様を形成
することができる。
本発明方法において用いられる上記リン片状顔料の粒子
径に特別な制限はないが、一般的には5〜100μmの
範囲であるのが好ましく、10〜60μmの範囲である
のが特に好ましい。該リン片状顔料の粒子の大きさが5
μmより小さいとリン片状顔料に求められているメタリ
ック感に乏しくなること、および、場合によっては着色
顔料と共に基材内部に吸い込まれて模様の輪郭部が不鮮
明となり、目的とするメタリック感が得られない等の欠
点が生じるようになり、これとは反対に100μmより
大きくなると、得られる模様塗膜が平滑性に劣るように
なると同時に、エナメル色塗膜の表面にリン片状顔料が
突出してメタリック感を呈するようになり、目的とする
完全なエナメル色が得られなくなることがある。
本発明方法に用いられるメタリック模様形成塗料は、高
速デイシルバー プラネタリ−ミキサーゲートミキサー
等の公知の分散機を用い、上記エナメル塗料中にリン片
状顔料の所定量を混合分散させることによって製造し得
るが、この分散工程に強い分散力が加わるような分散機
、例えば、ガラスピーズ等の中でディスクを回転させる
ような分散機、ボールミルまたはロールミル等のような
分散機を用いるとリン片状顔料がさらに微粉砕され、吸
収性部分において着色顔料と共に基材に吸い込まれ、目
的とするメタリック感が得られず、従来のものと何ら変
わりの無い塗膜外観となる恐れがあるので、このような
分散機の使用は好ましくない。
以上のようにして得られた模様形成塗料を基材に塗布す
るのに特別な制限はなく、塗料業界で公知の殆どの塗布
方法、例えば、エアスプレーガン、エアレススプレーガ
ン等を用いる吹き付は塗り、ローラー塗り、刷毛塗り塗
、フローコーター塗り、浸漬塗り等の塗布方法でおこな
うことができ、特に、JIS−に−5402に規定され
ている「塗料用フォードカッブ」で10〜20秒、特に
12〜20秒の範囲の塗料粘度でスプレー塗装するのが
好ましい。スプレー塗装時の粘度が10秒より低い場合
、着色顔料およびリン片状顔料が沈降し易くなって塗布
作業性を著しく低下させるようになり、これとは逆に2
0秒より高くなると、吸収性部分におけるメタリック模
様形成塗料の吸い込みが阻害されて鮮明なメタリック感
が得られないようになる。
本発明方法においては、上記した木目模様を有する木質
板を初めとする種々の木材加工製品を基材とすることが
できるが、特に、吸収性部分と非吸収性部分における模
様形成塗料の吸い込みの差が大きい程鮮明なメタリック
模様塗膜が得られるので、より吸い込み差の大きい木材
、例えば、ぜん、檜、ふな、 しな、 米栂、 米松、
檜、杉、桐、チーク、ローズウッド、かば、栗等の木材
加工製品を基材とするのが好ましい、また、これら木材
加工製品以外にも吸い込みの大きい基材、例えば、繊維
質板、硅カル板、多孔質セラミック板、コンクリート、
窯業系素材、紙、布等の表面に、予め木目模様を始めと
するその他の模様、記号、文字等が形成されるように吸
い込み止め処理を施した後、前記同様の塗装をおこなえ
ば、吸い込み止め処理に応じたメタリック模様が得られ
るので、これらも本発明方法における基材とすることが
できる。
本発明におけるもう一方の発明である化粧用シートは、
吸収性部分と非吸収性部分とによって模様形成されてな
るシート状基材表面に、上記本発明方法に用いられるメ
タリック模様形成塗料を同様に塗布することによって、
メタリック模様塗膜を形成してなるものであり、該シー
ト状基材としては、木目模様の形成された木質材をシー
ト状に加工したもの、あるいは、紙、布等の吸収性シー
トの表面に、吸い込み防止剤によって非吸収性部分を模
様状に形成したもの等が用いられる。
上記非吸収性部分の形成に用いることのできる吸い込み
防止剤としては、合成樹脂を必須成分とし、充填剤を任
意成分として含有する液状組成物であり、該吸い込み防
止剤に用いることのできる合成樹脂としては、特に限定
するものではなく、塗料業界で慣用されている種々の合
成樹脂、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース
、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、バーサチック酸ビニル
樹脂、スチレン系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリ
コーン樹脂、ふつそ樹脂等の合成樹脂、または、天然も
しくは合成ゴム等を挙げることができ、これら樹脂は有
機溶剤溶液、水溶液、エマルジョン、オルガノゾル等と
して用いることができる。
また、上記吸い込み防止剤に任意成分として含有させる
ことのできる充填剤としては、塗料、印刷インキ等の分
野で萱通に用いられる顔料類、例えば、酸化チタン、炭
酸カルシウム、タルク、クレイ、硫酸バリウム、カーボ
ンブラック、シアニンブルー等であり、特にこれら顔料
類を含有する吸い込み防止剤は、合成樹脂バインダーの
みで構成されているものに較べて優れた吸い込み防止作
用を有するので、シャープなメタリック模様塗膜が得ら
れるので好ましい。さらに該充填剤の全部または一部と
して、粒子径1〜2 m mの膏剤、あるいは、加熱に
より発泡する充填剤、例えば、アゾジカルボンアミド等
の熱分解型発泡剤、液体イソブタンを内蔵したマイクロ
スフェア−等を用いることもでき、その様な充填剤を含
有する吸い込み防止剤を用いて非吸収性部分を形成した
場合、基材表面に凸状の非吸収性部分が形成され、メタ
リック模様塗膜に立・′体感を付加することができ、さ
らに意匠性に優れたメタリック模様塗膜が得られるので
特に好ましい。
上記吸い込み防止剤によって非吸収性部分を形成する方
法としては、通常の印刷法、例えば、シルクスクリーン
印刷、オフセット印刷、グラビア印刷等、及び、通常の
塗装法、例えば、カーテンフローコーター、ロールコー
タ−吹き付は塗り、筆または刷毛塗り等によフておこな
うことができる。
なお、非吸収性部分の形成の際の吸い込み防止剤の粘度
は、非吸収性部分の形成方法及び用いる込み防止剤の組
成等によって相違するので、その粘度を限定するのが難
しいが、−例としては、吸い込み防止剤が合成樹脂液の
みによって構成されている場合には 0.7ポイズ以上
、吸い込み防止剤に充填剤<a料類)が含有されている
場合には0.2 ボイス以上、また、非吸収性部分をシ
ルクスクリーン印刷法によって形成する場合には10ポ
イズ以上とするのが好ましく、該各々の粘度がこれより
低いと、形成される非吸収性部分の周辺部ににじみが生
じてシャープなメタリック模様が形成されなくなり、あ
るいは、形成時の作業性が悪くなるなどの問題点が生じ
るようになる。
また、良好な非吸収性部分を形成するための吸い込み防
止剤の使用量も、本発明においては少なからず重要であ
り、吸い込み防止剤の使用量が固形分量として10g/
m2以上であるのが好ましく、特に15g/m2以上と
なるよにするのが好ましい、使用量が10g/m2より
少ないと、充分な吸い込み防止効果が得られず、エナメ
ル色塗膜にメタリック感が表れるようになる。
以上のようにして非吸収性部分の形成されたシート状基
材表面には、次いで上記本発明方法において用いられる
メタリック模様形成塗料が上記同様に塗布され、適宜な
条件で乾燥することによって、吸収性部分はメタリック
色で、非吸収性部分はエナメル色のメタリック模様塗膜
の形成された化粧用シートが得られる。
かくして得られた化粧用シートは、建築物、家具、建材
、合板、電気製品、自動車内装材、事務用機器等の表面
に、適宜な接着剤等で貼着して用いられ、これら製品等
の付加価値を高めるのに利用でき、特に建築物室内の壁
紙として用いるのに適している。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、これら実施例は一例に過ぎないもので本発明を限定す
るものではない。なお、以下の実施例中の塗料配合組成
は重量基準で示した。
実施例1〜12、および、比較例1〜3下記表−1に示
す処方に従い、塗料用樹脂と有機溶剤の溶液中に着色顔
料を加え、サンドミルを用いて混合分散してエナメル塗
料を製造しく表中の塗料用樹脂の配合量は樹脂固形分量
で示す)、次いで得られたエナメル塗料にリン片状顔料
を加え、高速デイシルバーを用いて均一に混合分散して
メタリック模様形成塗料を調製した。
以上のようにして得られた各々のメタリック模様形成塗
料を木質板にスプレーガン(岩田塗装機工業社製、ワイ
ダー60、口金孔径 1.5mm。
吹き付は空気圧4 kg / c tl )で塗布(塗
布量100〜1.50g//)し、乾燥後形成された塗
膜の外観を評価し、評価結果を併せて表−1に示した。
(以下余白) 上記表−1の補足説明 エ   ル゛  の   : (H)アクリル樹脂;大日本インキ化学工業社製、アク
リディック A−157(樹脂分50%、トルエン・ブ
タノール溶液) (ネ2)ニトロセルロース;旭化成工業社製、HIGI
/4 (*3)ポリウレタン樹脂;大日本インキ化学工業社製
、パーノック 9−434−2 (樹脂分65%、酢酸
エチル溶液) (ネ4)酢酸ビニル樹脂;昭和高分子社製、ビニロール
 S(樹脂分47%、メタノール溶液) (ネ5)有Il溶剤;酢酸ブチル7部/n−ブタノール
3部の混合溶剤 (粍)有機溶剤;酢酸エチル5部/エタノール5部の混
合溶剤 (ネ7)有機溶剤;酢酸ブチル5部/メチルイソブチル
ケトン5部の混合溶剤 リン   ・の  : (零8)着色バール顔料;メルク社製、イリオジン32
0(平均粒子径35μm) り零9)ブロンズ粉顔料;福田金属箔粉工業社製、HR
350(平均粒子径35μm) (NO)着色アルミニウム粉顔料;昭和アルミニウムパ
ウダー社製、フレンドカラー350OR(平均粒子径2
0μm) (811)アルミニウム粉顔料;東洋アルミニウム社製
、FX−1415(平均粒子径35μm) メタリッ     の ◎;木目の鮮明なメタリック模様塗膜が形成され、きわ
めて優れた意匠性、 ○;やや鮮明さに欠ける木目模様であるが、意匠性に優
れる、 Δ;鮮明さに欠ける木目模様であるが、実用上問題のな
い意匠性、 X;木目模様が不鮮明で意匠性に劣り、あるいは、塗膜
の平滑性にも劣り実用的 でない、 実施例−13 シート状基材として上質紙(55kg品)を用い、この
基材表面にウレタン樹脂塗料クリヤー(樹脂分25%、
粘度20ボイス)で、部分的な吸い込み防止処理く厚さ
3ミルのドクターブレードで塗布)をおこない、80℃
で2分間乾燥した。
次いで、このシート状基材に、上記実施例−6のメタリ
ック模様形成塗料を用いて同様に塗布したところ、吸い
込み防止処理を施した部分は均一でかつ境界部分の鮮明
な黒色、その他の部分はゴールド色のメタリック模様塗
膜の形成された化粧用シートが得られ゛た。
実施例−14 上記実施例−13と同様のシート表面に、下記組成の吸
い込み防止剤を用いて、部分的に吸い込み防止処理(2
50メツシユのシルクスクリーン印刷で木目模様を形成
)をおこない、乾燥した。
アクリル樹脂           18部酸化チタン
            12部ブチルカルピトールア
セテート:ブチ ルセロソルブ:キシロール=1:1:1 70部次いで
上記実施例−1Oと同様にしてメタリック模様形成塗料
を塗布したところ、吸い込み防止処理を施した部分は鮮
明な青色で、その他の部分は薄い青味を帯びたシルバー
色の、意匠性に優れたメタリック模様塗膜の形成された
化粧用シートが得られた。
実施例−15 上記実施例−13と同様のシート表面に、下記組成(重
量比)の吸い込み防止剤を用いて、部分的に吸い込み防
止処理をおこない(15oメツシユのシルクスクリーン
印刷で文字を印刷)、次いで160℃で2分間乾燥した
塩化ビニル樹脂          55部酸化チタン
             5部発泡材(液体イソブタ
ンを内蔵した マイクロスフェア−)        10部溶剤(ジ
オクチルフタレート:ブチ ルベンジルフタレー)=4:1)    30部次いて
、上記実施例−10と同様にしてメタリック模様形成塗
料を塗布したところ、吸い込み防止処理を施した部分は
立体的でかつ鮮明な青色文字となり、その他の部分は薄
い青味を帯びたシルバー色のメタリック塗膜の形成され
た化粧用シートが得られた。特に本実施例においては、
用いた吸い込み防止剤中に発泡材が含まれていたため、
上質紙の表面には凸状に盛り上がった非吸収性部分(文
字)が形成され、得られた化粧用シートは立体感に富み
、きわめて意匠性に優れたものであった。
〔発明の効果〕
本発明のメタリック模様塗膜の形成方法は、塗料の吸い
込みの差によって模様形成された基材の表面に、リン片
状顔料を含む高隠ぺい性エナメル塗料を塗布するだけの
簡単な方法であるにもかかわらず、形成される塗膜はエ
ナメル色とメタリック色の複合された、きわめて色彩豊
かな意匠性に優れたメタリック模様を形成することがで
き、また、この方法を利用して得られた化粧用シートも
意匠性に優れたものであり、各種の製品に貼着して用い
ることによフて、これら製品の付加価値を高めるのにき
わめて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくともその表面層に吸い込みの大きな部分と
    吸い込みが小さいかもしくは全く無い部分とによって模
    様形成されてなる基材表面に、隠ぺい率0.85以上の
    有機溶剤型エナメル塗料中に該エナメル塗料の塗膜形成
    成分100重量部当り10〜150重量部の範囲のリン
    片状顔料を含有せしめてなる塗料を塗布することを特徴
    とするメタリック模様塗膜の形成方法。 (2)前記エナメル塗料の有機溶剤組成が、エステル系
    、アルコール系、および、ケトン系溶剤から選ばれた少
    なくとも1種を75重量%以上含有してなるものである
    請求項1に記載のメタリック模様塗膜の形成方法。 (3)前記リン片状顔料が、リン片状アルミニウム粉顔
    料、リン片状ブロンズ粉顔料及びリン片状雲母粉顔料か
    ら選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載のメタ
    リック模様塗膜の形成方法。 (4)前記塗料の塗布が、フォードカッブ粘度10〜2
    0秒でスプレーによっておこなうことからなる請求項1
    〜3に記載のメタリック模様塗膜の形成方法。 (5)前記基材が、木目模様を有する木質材である請求
    項1〜4に記載のメタリック模様塗膜の形成方法。 (6)少なくともその表面層に吸い込みの大きな部分と
    吸い込みが小さいかもしくは全く無い部分とで模様形成
    されてなるシート状基材表面に、隠ぺい率0.85以上
    の有機溶剤型エナメル塗料中に該エナメル塗料の塗膜形
    成成分100重量部当り10〜150重量部の範囲のリ
    ン片状顔料を含有する塗料の塗布によつて、吸い込みが
    小さいかもしくは全く無い部分はエナメル色で吸い込み
    の大きな部分はメタリック色仕上げとなるメタリック模
    様塗膜の形成された化粧用シート。 (7)前記シート状基材が、吸い込みの大きなシート表
    面に吸い込み防止剤によって吸い込みが小さいかもしく
    は全く無い部分を模様状に形成してなるものである請求
    項6に記載の化粧用シート。 (8)前記吸い込み防止剤が、合成樹脂バインダーを必
    須成分とし、充填材を任意成分として含有する粘度0.
    2ポイズ以上の液状組成物である請求項7に記載の化粧
    用シート。(9)前記充填材の一部もしくは全部が、熱
    発泡性充填材である請求項8に記載の化粧用シート。 (10)前記エナメル塗料の有機溶剤組成が、エステル
    系、アルコール系、および、ケトン系溶剤から選ばれた
    少なくとも1種を75重量%以上含有してなるものであ
    る請求項6に記載の化粧用シート。 (11)前記リン片状顔料が、リン片状アルミニウム粉
    顔料、リン片状ブロンズ粉顔料及びリン片状雲母粉顔料
    から選ばれた少なくとも1種である請求項6に記載の化
    粧用シート。 (12)前記シート状基材が、壁紙である請求項6及び
    7に記載の化粧用シート。
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