JPH03218929A - 薄膜超伝導体の製造方法 - Google Patents

薄膜超伝導体の製造方法

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JPH03218929A
JPH03218929A JP2015821A JP1582190A JPH03218929A JP H03218929 A JPH03218929 A JP H03218929A JP 2015821 A JP2015821 A JP 2015821A JP 1582190 A JP1582190 A JP 1582190A JP H03218929 A JPH03218929 A JP H03218929A
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JP
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superconductor
sputtering
thin
laminated
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JP2015821A
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English (en)
Inventor
Kumiko Nishikura
西倉 久美子
Hiroshi Ichikawa
洋 市川
Hideaki Adachi
秀明 足立
Kentaro Setsune
瀬恒 謙太郎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、薄膜超伝導体の製造方法に関するものであり
、特に、多元系の薄膜超伝導体の形成において、より高
性能な薄膜超伝導体の制御性に優れた製造方法に関する
ものである。
従来の技術 高温超伝導体として、A15型2元系化合物として窒化
二オプ(NbN)やゲルマニウム二オブ(NbzGe)
等が知られている。しかしこれらの超伝導材料の超伝導
転移温度はたかだか24Kである。一方、ペロブスカイ
ト系3元化合物は、さらに貰い転移温度が期待され、B
a−La−Cu−0系の高温超伝導体が提案された[J
.G.Bendorz and K.A.Muller
,ツアイトシュリフト フェアフィジーク( Zets
hriftFurphysik B)−Condens
ed Matter 64,189−193(1986
) ] .さらに、B i−Sr−Ca−CuO系の材
料が、100K以上の転移温度を示すことも発見された
[ H.Maeda, Y.Tanaka, M.Fu
kutomi and T.Asano,  ジャパニ
ーズ゜ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス(
Japanese Journal of Appli
ed Physcs) 27, L209−L2fO(
1988)]。さらにBi−Sr−CaCu−0超伝導
体と同様の結晶構造を持ち、超伝導転移温度が120K
を超えるTI−Ba−Ca−Cu−0系が発見された。
[Z, Z,Shengand A.M.Herman
n,ネイチャ−(Nature) Vol.332,1
38−13 (1988) ]。この種の材料の超伝導
機構の詳細は明らかではないが、転移温度が室温以上に
高くなる可能性があり、高温超伝導体として従来の2元
系化合物より、より有望な特性が期待される。
発明が解決しようとする課題 ところで超伝導転移温度の高いこの種の材料は、現在の
技術では、主として焼結という過程で形成されており、
セラミックの粉末あるいはブロックの形状で得られてい
る場合が多い。しかしこの種の材料を実用化するのに、
薄膜状に加工することが強く要望されている。
そこで真空蒸着法、マグネトロンスパッタ法、プラズマ
CVD法などの様々な金属薄膜、酸化物薄膜に関する薄
膜形成方法を用いて、異なる物質を周期的に積層させる
ことにより酸化物超伝導体の薄膜化が行われている。
しかし薄膜を形成する基体の温度を高くすると眉間拡散
のため周期的な積層構造が消失してしまうことが常識と
なっている。このため通常は周期的な積層構造を作る場
合は基体の冷却を行なうこともあるが、結晶性の向上を
図るためには、適当な温度に加熱する必要がある。
このように従来の技術では良好な超伝導特性を有する薄
膜を作製するには難点が多くまだ実現していない。特に
、Bi−Sr−Ca−CuO系,TI−Ba−Ca−C
u−0系には、超伝導転移温度の異なるいくつかの相が
存在し100K以上の臨界温度を持つ相を薄膜の形態で
形成するのは非常に困難であり、各層を制御して結晶性
にすぐれた単結晶を作製するのは大変難しいとされてい
る。
一方本発明者等は、薄膜形成につき種々研究を重ねた結
果、異なる物質を薄膜形成法によって周期的に積層する
のに、光照射を行うと結晶性の基体温度に対する依存度
が低減すること、および、薄膜の積層を酸化性雰囲気中
で行うと結晶性がさらに向上することを知見した。
本発明はこのような知見に基づいて、超伝導転移温度の
高い、そして結晶性および積層構造?良好な高性能な超
伝導体の薄膜を再現性よく製造することができ、前記の
ような要求に応え得る薄膜超伝導体の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明の薄膜超伝導体の製造方法は、基体上に少なくと
もビスマスあるいはタリウムのうち少なくとも一種を含
む物質と少なくとも銅およびアルカリ土類(IIa属)
を含む酸化物を薄膜形成法により周期的に積層するとと
もに、その積層時または積層後波長400nm以下の光
を照射することにより薄膜超伝導体を形成することを第
1の特徴とするものであり、ここに、アルカリ土類は、
I[a族元素のうち少なくとも一種あるいは二種以上の
元素を示す。
光照射を酸化性雰囲気中で行い、また 酸化性雰囲気と
して亜酸化窒素(N.O) 、酸素(0■)、オゾン(
03)の少なくとも一種を含むものであるのが好適であ
る。
さらに、酸化物の周期的な積層は少なくとも5秒間の周
期的ながら行うのがよい。
積層物質をスパッタリングによる薄膜形成法で積層し、
またスパッタリングは少なくとも2種以上の組成の複数
個のターゲットを用いることも好適である。
作  用 少なくともビスマスあるいはタリウムのうち少なくとも
一種を含む物質と少なくとも銅およびアルカリ土MCT
ia属)を含む酸化物を、知られた薄膜形成法によって
基体上に周期的に積層するのに、その積層時または積層
後波長400nm以下の光を照射することにより、各積
層膜の結晶化を促進し、低温度で安定に結晶するので結
晶性および再現性の向上を図ることができ、超伝導転移
温度が高く結晶性および積層構造の良好な薄膜超伝導体
を再現性よく得ることができる。
ここにアルカリ土類はUa属元素のうち少なくとも一種
あるいあ二種以上の元素であればよい。
?記光照射を酸化性雰囲気中で行うことによって、その
酸化性雰囲気が光照射により活性化された状態で各積層
膜に働いてその酸化を促進するので、各積層膜の結晶性
をさらに向上することができる.酸化性雰囲気としては
酸化窒素(N.O) 、酸素(0■)、オゾン(0,)
の少なくとも一種を含むものであればよい.酸化物の周
期的な積層を少なくとも5秒間の間歇を持ちながら行う
と、各積層膜はその間歇の間にさらに安定に結晶するの
で、結晶性および積層構造がより良好な薄膜超伝導体を
再現性よく得ることができる。
酸化物の積層をスパッタリングによる薄膜形成方法で行
うと、光照射ないし酸化性雰囲気による結晶性の促進作
用により従来のような基体温度を必要としないので結晶
性や積層構造を損なわずに薄膜超伝導体を製造すること
ができ、スパッタリング方式上の膜形成制御の容易性か
ら各積層膜を最通に形成するとかできる。
実施例 数人の周期で物質を積層させる方法としては、いくつか
考えられる。特に、MBE法やEB蒸着法などは、周期
的積層を達成するのに適している。また、この種の非常
に薄い層の積層には従来スパッタリング法は不向きとみ
られていた。この理由は、成膜中のガス圧の高さに起因
する不純物の混入およびエネルギーの高い粒子によるダ
メージと考えられている。しかしながら、本発明者等は
、このBiおよびT1酸化物超伝導体に対してスパッタ
リングにより異なる薄い層の積層を行なったところ、意
外にも良好な積層膜の作製が可能なことが判明した。ス
パッタ中の高い酸素ガス圧およびスパッタ放電が、Bi
系およびTl系の100K以上の臨界温度を持つ層の形
成に都合がよいため また、光により、雰囲気中の酸素
などのガスが、活性化され、より酸化が進みやすいので
はないがと考えられる。
まず、本発明者等の検討例を先に述べる。
すなわちBiターゲットとSrzCazCusターゲッ
トをアルゴンと酸素混合ガス中で交互にスパッタリング
し、まず、光照射を行なわないで種々の温度のMgO基
板上に周期的に積層させた。
X線回折により評価すると、基板温度が400℃以下の
場合には積層周期構造に対応するピークが認められるが
、400℃〜550℃と高くすると周期構造が弱くなり
、他の相の出現が認められる。ところが、さらに温度を
高くすると、550゜C〜900゜Cの範囲の基体温度
では100K以上の臨界温度を持つ相を作製し得ること
が判明した。さらに、本発明者等は、各積層膜の形成時
、形成槽内に約4 0 0 nmあたりにピークをもつ
光を基体表面に照射すると光の照射のない場合に比べ、
結晶化温度が約100゜C近く下がり、かつ特性が良く
なることが分かった。またビスマス系の場合にはBi−
Sr−Ca−Cu−Biと交互にスパッタリングする間
に間歇時間を置くと薄膜の結晶性が格段に向上すること
が判明した。間歇時間を調節し、光の波長を膜の吸収の
最も大きい範囲に設定し、上記温度範囲でBiとSrz
CazCuiのスパッタリングレート(成膜速度)を適
宜に調節すると、積層周期に対応して100K以上の相
が出現し、再現牲よく結晶性が向上した。特に450゜
C〜850゜Cの場合にはIOOK以上の臨界温度の相
の結晶性が非常に良好なものが作製し得ることも合わせ
て判明した。基体温度が900゜C以上の際は、薄膜が
蒸発して堆積しなかった。550゜C〜750゜Cで積
層した薄膜は、特に再現性に優れていることも判明した
また、Tl系についての検討例を説明する。
例えばTIターゲットとB a 2 C a 2 C 
u 3ターゲットをアルゴンと酸素混合ガス中で交互に
スパッタリングし、種々の温度のMgO基板上に周期的
に積層させた。基板温度が500゜C以下の場合には積
層周期構造に対応するピークが認められるが、500゜
C以上と高くすると周期構造が弱くなり、他の酸化物の
出現が認められる。TIは蒸気圧が非常に高く、500
゜C以上にするとTIが蒸発し、組成ずれをおこすため
と考えられる。500゜C以下では、120K以上の臨
界温度を持つ相が光照射により、結晶の成長が安定に行
なわれ、再現牲よく作製し得ることが判明した。光照射
のない場合に比べ、結晶性がよく、結晶化温度が下がっ
た。また、積層時に間歇時間を取り、引続き光照射を行
なうと効果が上がることが分かった。この状態でも超伝
導転移を示すが、TIの蒸気を含んだ酸素中で850゜
Cから950゜C程度で熱処理を行なうとより確実に1
00K以上の臨界温度を示した。
以下本発明の内容がさらに深く理解されるように、具体
的な実施例をいくつか示す。
実施例1 第1図のようにBi,CaCuSSr2Cuの3種類の
計4個のターゲット11,12,13.14を基体に焦
点を結ぶように約30度傾けて配した。酸化マグネシウ
ム単結晶(100)面を基体15として、プレーナーマ
グネトロ?スバッタ法によりスパッタリング蒸着し、上
記基体上に結晶性の被膜として付着させた。基体をヒー
タ16で約600゜Cに加熱し、Arと0■の混合ガス
雰囲気(5:1、3Pa)中で、各ターゲットによるス
パッタリングを行なった。
このスパッタリングは、各ターゲット11〜l4と基体
l5との間に設けた、一部にスリットを持つシャッター
17を回転させて各ターゲソト11−14を順次開閉し
て行くことで、所定の順序で行った。
Bi系超伝導体は、金属元素がBi−SrCu−Ca−
Cu−Ca−Cu−Sr−B iの順で並んだ酸化物の
層から成り立っていると言われている。そこで各ターゲ
ット11〜l4のスパッタ電流、B i : 3 0m
A,SrzCu :50mA,CaCu : 2 5 
0mAとし、先ずシャッター17を第1図矢印の方向に
回転させることにより、Biターゲット11 Srz 
−cUターゲット14、Ca−Cuターゲット12、S
rz−Cuターゲット13、Biターゲットllの順番
でシャッターl7の開閉を行ない、その間水銀ランプ1
8の光を基体表面に照射し、各積層操作の間約60秒間
の間歇をとると共に、基板加熱は引続き行い、周期的積
層を行なった。次いでシャッターl7の回転方向を前記
とは逆にしてSr.−Cuターゲット13、Ca−Cu
ターゲットl2、Sr,−Cuターゲットl4、Biタ
ーゲット1lの順にシャッター17の開閉を行い、前記
と同様に周期的積層を行った。
第2図に形成された薄膜の模式図を示す。Bi−0層2
1,Sr−Cu−0層22, CaCu−0層23,S
r−Cu−0層24,BiO層25の各層形成時光照射
により膜の結晶化が促され、より低温で安定に結晶化す
る。また、ターゲット11〜14の各スパッタリング操
作の間に間歇を置くことにより、眉間の拡散が抑えられ
、層状構造が安定に、また酸化も促進され、より結晶性
が向上し、良好な超伝導特性も得られると考えられる。
なお間歇時間は少なくとも5秒設ければ有効である。ま
た、光照射により雰囲気中の酸素の活性化も促され、酸
化性の雰囲気を持つことにより酸化が進むとともに、こ
の酸化促進の効果も結晶牲の向上に役割を果たしている
のではないかと考えられる。
光の波長は紫外域のものがより効果があり、X線など短
波長側の光もその効果を示し、安定に100K以上の臨
界温度を持つ相を作製することができた。照射光は40
0nm以下の波長のものであれば有効である。1000
人程度の薄膜を作製した時、組成はBi:Sr:Ca:
Cu=2 : 2 : 2 : 3となっていた。この
ままの状態でも、この薄膜は、IOOK以上の超伝導転
移を示したが、さらに酸素中で850゜C、1時間の熱
処理を行なうと非常に再現性良<100K以上の臨界温
度を達成することができた。
金属元素がB i−Sr−Cu−Ca−Cu−Ca−C
u−Sr−B iの順で並んだ酸化物の層から成り立っ
ていると言われるBi系超伝導体を作製するのに、本発
明の製造法によると各金属元素の酸化が促進され、この
構造を作る際の各層の安定を図るのに効果があり、結晶
性の向上が図られた。
実施例2 TI,CaCu各1個,Ba2Cu2個の計4個のター
ゲットを用い、スパッタ蒸着を行なった。この時の操作
は実施例1の場合と同様であり、図示は省略して以下説
明する。
Mgo(100)基体に焦点を結ぶように各ターゲット
が約30度傾いて設置されている.ターゲットの前方に
は回転するシャッターがあり、その中に設けられたスリ
ットの回転により、TI−+BazCu−+CaCu−
+Ba,Cu−+TIのサイクルでスパッタ蒸着が行な
われる。
基体をヒーターで約300″Cに加熱し、アルゴン:酸
素(5:1)混合雰囲気3Paのガス中で各ターゲット
のスパッタリングを行なった。
X線源を設置し、基体表面にX線の照射を行い各ターゲ
ットのスパッタ電流を、Tl:30mA,BazCu:
50mA,CaCu:250mAとし、シャッタの回転
周期をlO分間としてスパッタリングの操作時間と間歇
時間とを設定し、周期的積層を行なったところ、基体温
度300゜Cで120K以上の臨界温度を持つ相を作製
することができた。約1時間の蒸着により1000人程
度の薄膜が作製され、組成はTI:Ba:Ca:Cu=
2:2:2:3となっていた。このままの状態でもこの
薄膜は120K以上の超伝導転移を示したが、さらにT
Iの蒸気を含んだ酸素雰囲気中で光照射を行なうことに
より特性が改善された。また、成膜中ではなく成膜後に
のみ光照射を行なっても結晶性の向上が図れることがわ
かった。光照射しない場合に比べ、結晶化が低温で進み
、また、X線等の評価により、シャープなピークがみら
れ結晶性の向上が図られた。
120K以上の臨界温度を持つ相の結晶構造はまだよく
解っていないが、金属元素がTl−Ba−Cu−Ca−
Cu−Ca−Cu−Ba?Iの順序で並んだ酸化物の層
から成り立っていると言われているTI系超伝導体を作
製するのに、本発明の製造方法がこの構造を作るのに非
常に役立つ。また間歇をおくという比較的簡単な方法で
、結晶性のよい高性能な超伝導薄膜が得られる。
スパッタ蒸着で異なる物質を積層させる方法としては、
組成の異なる複数個のターゲットを用いてスパッタリン
グする方法があるが、組成分布を設けた1個のターゲッ
トの放電位置を制御して、侵食領域を周期的に制御する
という方法を用いると比較的簡単に達成することができ
る。この場合、放電位置を制御してターゲットの侵食領
域を制御する方法としては、通常のマグネトロンスバッ
タ装置において、外部磁場により磁場分布を制御すると
いうことが考えられる。
また、スバッタ蒸着を用いない場合は特に、成膜中ある
いは成膜後あるいは間歇時に0.の導入を行なう、0■
あるいはN,Oのイオンビ?ムを基体上に照射すると、
またあるいは0■,あるいはN20のプラズマにさらし
てやると、より結晶性の向上が図られ、臨界電流密度が
向上することが判明した。03のイオンビームの照射に
よっても同様の効果が得られた。
レーザービームスパッタあるいは、イオンビームスパッ
タを用いた場合も、薄膜超伝導体を形成でき、複数個の
ターゲットを・周期運動させてビームの照射するターゲ
ットを周期的に変えれば、周期的積層膜が実現される。
このように複数個のターゲットを用いたスパッタリング
により比較的簡単に積層膜が作製可能となる。また、ス
パッタを例としてあげたが、MBE装置、多元のEB装
置等でも形成可能である。その場合は、積層膜の形成時
あるいは形成中あるいは間歇時に、酸素イオンビームプ
ラズマ照射などにより酸素の供給を行なう方が望ましい
発明の効果 本発明の薄膜超伝導体の製造方法によれば上記構成およ
び作用を有するので、100K以上の超伝導臨界温度を
持つBi系あるいはTI系酸化物超伝導薄膜を結晶性お
よび積層構造共に良好に再現性良く製造することができ
、工業上極めて大きな価値を有するものである。特にス
パッタリングによる形成も可能となり、各積層膜を制御
性よく形成でき、再現性と品質の向上をさらに図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の薄膜超伝導体製造用のマ
グネトロンスパッタ装置の基本構成図、第2図は、本発
明の一実施例により形成した超伝導薄膜の模式図である
。 Biターゲット Sr2Cuターゲット Ca Cuターゲット Sr.Cuターゲット MgO基体 ヒーター ・・・シャッター 1 8 ・一光照射源 2 1 B l 0層 22 Sr Cu O層 23 Ca Cu 0層 24−・・ Sr−Cu−0層 25・・ i −0層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に少なくともビスマスあるいはタリウムの
    うち少なくとも一種を含む物質と少なくとも銅およびア
    ルカリ土類(IIa族)を含む酸化物を薄膜形成法により
    周期的に積層するとともに、その積層時または積層後波
    長400nm以下の光を照射することにより薄膜超伝導
    体を形成することを特徴とする薄膜超伝導体の製造方法
    。 ここに、アルカリ土類は、IIa族元素の うち少なくとも一種あるいは二種以上の 元素を示す。
  2. (2)光照射を酸化性雰囲気中で行うことを特徴とする
    請求項1記載の薄膜超伝導体の製造方法。
  3. (3)酸化性雰囲気として亜酸化窒素(N_2O)、酸
    素(O_2)、オゾン(O_3)の少なくとも一種を含
    むことを特徴とする請求項2記載の薄膜超伝導体の製造
    方法。
  4. (4)酸化物の周期的な積層は、少なくとも5秒間の間
    歇をもちながら行うことを特徴とする請求項1記載の薄
    膜超伝導体の製造方法。
  5. (5)積層物質をスパッタリングによる薄膜形成法で積
    層することを特徴とする請求項1記載の薄膜超伝導体の
    製造方法。
  6. (6)スパッタリングに少なくとも二種以上の組成の複
    数個のターゲットを用いることを特徴とする請求項5記
    載の薄膜超伝導体の製造方法。
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