JPH032170A - ジアミノ(フェニルベンツイミダゾール)の製造方法 - Google Patents

ジアミノ(フェニルベンツイミダゾール)の製造方法

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JPH032170A
JPH032170A JP13617589A JP13617589A JPH032170A JP H032170 A JPH032170 A JP H032170A JP 13617589 A JP13617589 A JP 13617589A JP 13617589 A JP13617589 A JP 13617589A JP H032170 A JPH032170 A JP H032170A
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benzanilide
nitration
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Shigeyoshi Hara
原 重義
Juichi Kurosaki
黒崎 壽一
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a)産業上の利用分野 本発明は、耐熱性高分子類の原料として有用なベンツイ
ミダゾール環を有する特定の芳香族ジアミン、すなわち
2−(3−アミノフェニル)−5−アミノベンズイミダ
ゾール、の改良された製造方法に関するものである。
b)  従来技術 全芳香族ポリアミド類やポリイミド類は、耐熱性高分子
として広範な用途に用いられており、かかるポリマーの
原料として芳香族ジアミン類が用いられている。かかる
芳香族ジアミンとしては、1〜2個のベンゼン環を残基
とするもの、例えば[)−又はm−フェニレンジアミン
、ベンジジン、4.4′−ジアミノジフェニルメタン、
4.4′−或いは3.4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4.4′−或いは3.3′−ジアミノジフェニルス
ルホン等がよく用いられるが、さらに、より耐熱性の良
好なものを求めて、2個のベンゼン核と1個の芳香族性
の複素環とを組合せた芳香族ジアミン類の利用も検討さ
れてきた。かかる複素環としてはオキサジアゾール、イ
ミダゾール、オキサゾール等のアゾール類がよく用いら
れ、ジアミンの例としては、2.5−ビス(4−アミノ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(3
−又は4−アミノフェニル)−5−アミノベンツイミダ
ゾール、2−(3−又は4−アミノフェニル)−5−ア
ミノベンツオキサゾール等をあげることができる。
就中、特にベンツイミダゾール構造は、良好な耐熱性、
溶解性、化学安定性を兼備しており、かかる構造を有す
る2−(3−又は4−アミノフェニル)−5−アミノベ
ンツイミダゾールは、上記した如き耐熱性ポリマーの原
料として有用であることが知られている。
かかる2−(3−又は4−アミノフェニル)−5−アミ
ノベンツイミダゾールの製法としては、例えば下記の如
く、2.4−ジニトロアニリンとp−又はm−ニトロ安
息香酸クロライドとの反応により、N−(2,4−ジニ
トロフェニル)−3又は4−ニトロベンツアミドを合成
し、これを還元してニトロ基をアミノ基に変えた後脱水
閉環する方法、或いは1,2.4−)リアミノベンゼン
と3−又は4−アミノ安息香酸をポリリン酸中で縮合せ
しめる方法等が知られている。
しかしながら、かかる方法は、いずれもその原料のアニ
リン誘導体及び安息香酸誘導体を各々別々にニトロ化或
いはニトロ化及び還元を行った原料を用いる必要があり
、どうしても高価になってしまうという欠点を有する。
C)発明の目的 本発明は、かかる従来法の問題を解消し、ベンツイミダ
ゾール環を有する特定の芳香族ジアミンを効率的、経済
的に製造する方法を提供しようとするものである。
d)発明の構成 本発明者らは、前述の目的を達成すべく研究をすすめる
過程において、まず、かかる合成法の最初の素原料はア
ニリンと安息香酸であり、特に安息香酸メチルは、ジメ
チルテレフタレートをウイッテンーハーキュレス法で製
造する際の副生物としての利用が可能であることに着目
した。すなわち、素原料のアニリンと安息香酸或いは安
息香酸メチルとの直接縮合反応で得られるペンズアニラ
イドを出発原料としてただ1回のニトロ化と1回の還元
とで目的とするジアミンを得る方法に想到したものであ
る。
ところが、ペンツアニライドのニトロ化については、各
種の異性体が生成する可能性を有する。
本発明者らも、当初は、ジニトロ化によってN−(4−
ニトロフェニル)−3−ニトロペンツアミドを得ること
を考えて実験を重ねたが、ニトロ化の条件を広範に変化
しても、この目的物は殆んど得られないことが判った。
その代りにN−(2,4ジニトロフニル)−3−二トロ
ペンツアミドが高収率で得られることが判明し、これを
常法によりニトロ基をアミノ基に還元し、さらに好まし
くは酸性触媒の共存下で脱水閉環させて、上述の如き耐
熱性高分子原料として有用な2−(3−アミノフェニル
)−5−アミンベンツイミダゾールが得られることを見
出し、安価にこのジアミンを製造し得る本発明に到達し
たものである。
すなわち本発明は、 a) ベンツアイランド(1)をニトロ化し、N−(2
,4−ジニトロフェニル)−3−ニトロペンツアミド(
II)を製造する段階と、 b)かかるペンツアミド(n)を還元して対応するN−
<2.4−ジアミノフェニル)−3−アミノベンズアミ
ド(III)とし、これを脱水閉環してベンツイミダゾ
ール環を形成せしめる段階とからなることを特徴とする
2−(3−アミノフェニル)−5−アミノベンズイミダ
ゾール(IV)の製造方法である。
従来法の場合、例えば前記(1)式の反応によって目的
物<IV)を得ようとする場合、前述の如く、別々にニ
トロ化することによりコストアップになるという問題以
外にも、反応性に劣るニトロ化アニリンをペンツアミド
化するために反応性は強いが高価なニトロ安息香酸ハラ
イドを用いる必要があるなめきわめて、高価となってし
まう。
一方、前記(2)式の反応によって目的eJ(IV)を
得ようとする場合には、高価な原料を用いることによる
コストアップに加えて、1,2.4−)リアミノベンゼ
ンのオルト位の二つのアミノ基とアミノ安息香酸のカル
ボキシル基とを選択的に反応せしめベンツイミダゾール
基を形成せしめるため、ポリリン酸の如き強力な縮合剤
が必要になり、さらに高価になってしまうという問題点
がある。
それに対し、本発明においては、ベンリアニライド(I
)を出発物質とするが、かかるベンリアニライドは、ア
ミド基以外の置換基を有していないため、前述の如くジ
メチルテレフタレート生産の複製物の安息香酸メチルや
、量産されている安息香酸と最も安価な芳香族アミンで
あるアニリンとの直接縮合反応によって容易に得られる
安価な化合物であり、かつ、この出発物質<I)を、た
だ−回のニトロ化と一回の還元及び脱水閉環によって目
的物(IV)が得られるため、従来法に比し極めて安価
に目的物(IV)を得ることができ、そのなめ目的物(
IV)を広範な用途に利用できる可能性を開くことを可
能としたのである。
本発明方法において出発物質として用いるベンリアニラ
イド(1)は、基本的にはいかなる製法によるものも用
いることができる。例えば、安息香酸の官能性誘導体で
ある安息香酸クロライドとアニリンとの等モルで低温反
応による方法、逆にアニリン側を活性化したフェニルイ
ソシアネートと安息香酸との等モル反応によって非常に
高収率に得る方法によるものを用いることができる。し
かしながら、これらは原料が高価となるため工業的には
、安息香酸とアニリンとの縮合反応、或いは前述の如く
副生物としての利用が可能である安息香酸メチルとアニ
リンとの縮合反応による方法にて製造するのが好ましい
芳香族アミンであるアニリンは脂肪族アミンの場合と異
なり反応性が小さいので、前述の如き縮合反応は高温で
行う必要がある。即ち、安息香酸とアニリンとの反応の
場合は、アニリンの沸点以上(185℃以上)でその環
流下に反応を行うのが−ffiであり、必要に応じてさ
らに加圧下により高温下200〜250℃付近の温度を
用いることもてきる。反応に当って副生ずる水は除去す
るのが好ましく、従ってアニリンとの共沸で水を除去し
ていくのが好ましい。また反応に際し少量の触媒を用い
ることができるが、かかる触媒としては、ホウ酸、リン
酸、トリアリールフォスファイト等の酸性触媒が好まし
い。
安息香酸メチルとアニリンの場合は、両方が液状である
なめ、さらに反応の実施が容易である。
前述の場合と同様に加熱下で反応せしめるのが好ましい
。副生ずるメタノールを除去しつついずれかの反応成分
の環流下に行うことが一般的実施方法であるが、触媒の
使用により反応温度を下げることも可能である。
かかる触媒としては、アルカリ触媒が好ましく、ナトリ
ウムメチラートの如くアルカリアルコラードや酸化カル
シウム等が好ましく用いられる。
前記の組合せのいずれの場合も、反応自身は等モル反応
であり、化学量論的には各反応試剤を等モルに仕込んで
反応せしめるのが好ましいが、−方の反応試剤を過剰量
加え、それを一種の反応溶媒として用いる方法も好適に
利用することができる。
安息香酸メチル、安息香酸アニリンのいずれも、その方
式をとることができるが、アニリンは高温下、触媒の存
在下では脱アンモニア等の副反応を起しやすいので安息
香酸側、特に安息香酸メチルはその面で好ましい。
反応は前述の如き温度で、一般に1〜30時間、特に1
〜10時間の範囲で実施される。1回の反応で、一方の
反応試剤を完全に消費するまで反応せしめる必要は必ず
しもなく、生成物であるベンツアニライドの反応系から
の分離は容易であり、適当な転化率のところで、生成物
を分離し未反応の原料を回収再使用する方法をとること
もできる。
従って、工業的実施においては化学工学的計算によって
最も経済的な反応条件を選べばよいことになる。
本発明方法では、かかるベンツアニライド(I)を出発
原料とし、これをまずニトロ化するが、かかるニトロ化
は、常法、特に硝酸−硫酸の混酸を用いる方法によって
容易に実施できる。ベンツアニライドのニトロ化に対す
る指向性によって、実際にはジニトロ化物の状態で反応
を止めるのが難しく、モノニトロ化物が生成すると、少
しくきびしい条件下では、次にはトリニトロ化物ヘニト
ロ化が進行しやすく、かかるトリニトロ化物としてはN
−(2,4−ジニトロフェニル)−3−二トロペンツア
ミド(n)が、高い選択性で生成する。
次のテトラニトロ化物はすでに存在するニトロ基によっ
て、それ以上のニトロ化が妨げられるなめ、比較的広い
条件下でトリニトロ化合物それもN(2,4−ジニトロ
フェニル)−3−二トロペンツアミド(II)が、主と
して製造できる。この事実は従来知られておらず、本発
明者らによって確認できたことが、本発明の一つの重要
なポイントである。
−ffiに混酸でのニトロ化は、高温で行うと、前述の
如き更なるニトロ化や、アミド基の分解等の副反応を伴
ない易く、かつニトロ化の目的物(本発明方法での中間
体)であるトリニトロ化合物(n)の得られる選択性も
落ちる可能性があるので好ましくない。このため、一般
に常温以下、より好ましくは0〜lO℃の温度で行うこ
とが好ましい。生成物は、反応混合物を水中に投入し、
ニトロ化物を固体として回収することによって得られる
。かくして得られたN−(2,4−ジニトロフェニル)
−3−二トロペンツアミド(n)は必要に応じてトルエ
ン等で再結晶することができる。
なお、得られた化合物<II)の同定は、融点、赤外線
吸収スペクトル、NMR等で行うことができるが、特に
前記(1)式の方法、すなわち、2.4=ジニトロアニ
リンと3−二トロ安息香酸クロライドから得られる化合
物(n)を標品として上記の各測定結果を比較すること
によって容易に行うことができる。
次に、上記トリニトロ化合物(n)を還元して対応する
N−(2,4−ジアミノフェニル)−3−アミンベンツ
アミド(III)とするが、トリニトロ化合物(n)の
還元は、−ffiに、芳香族ニトロ基の還元に用いられ
る方法はいかなる方法も用いることが可能である。例え
ば、(イ)鉄、スズ、亜鉛等の卑金属と塩酸や酢酸等の
酸との組合せによる化学還元、(ロ)塩化第1スズ等、
低原子価塩と、塩酸等との酸との組合せによる化学還元
、(ハ)ソジウムハイドロサルファイト、ソジウムサル
ファイド等、硫黄系の還元剤を用いる方法、(ニ)白金
やパラジウム等の触媒を用いる接触還元等、を用いるこ
とができる。還元の媒体としては水を用いるのが簡単で
あるが、トリニトロ化合物(n)は水に不溶であり、水
とともにメタノールやエタノールの如キアルコール類或
いはN−メチルピロリドンの如き、非プロトン親水溶媒
の共存下で行うのが効率的である場合が多い。
また、さらに、かかる還元を酸性媒体或いは酸の共存下
で行うことにより、還元に次いで、脱水閉環も同時に行
うこともできる。
本発明方法では、還元によって生成したトリアミノ化合
物(I[I)を脱水閉環して最終目的物(IV)とする
が、この脱水閉環は、前述の如く還元と同じ反応系で行
うこともできるが、−旦単離し、その後脱水閉環を行わ
ぜ目的物(■)にすることもできる。脱水閉環は、加熱
のみによっても実施可能であるが、トリアミノ化合物(
III)は酸化に対し不安定な芳香族アミノ基を含有す
る化合物であるから、酸触媒や酸媒体中で実施し、反応
温度は酸の強度によって異なるが一般に40〜150℃
の温度として脱水閉環せしめるのが好ましい。かかる酸
としては酢酸、蟻酸等のカルボン酸、塩酸、リン酸、硫
酸等の無機酸等をあげることができる。
反応媒体については、酸そのものを反応媒体として用い
ることができるが、別に反応媒体を用いることもできる
。かかる媒体としては、反応試剤にあたるトリアミノ化
合物(I[I)及び生成物(IV)に対し、ある程度の
溶解性を有するものが好ましく、アルコール類のプロト
ン系極性溶媒やN−メチルピロリドンのような非プロト
ン性極性溶媒を用いることができる。
前述の如く還元の際に同様な溶媒を用い、かつ還元剤の
成分として酸性物質を用いている場合は、そのまま加熱
によって、また酸性物質を用いない場合はそれを添加し
て、連続的に脱水閉環せしめることも可能である。
かくして、得られた目的物(IV)は、閉環のための媒
体より単離し必要に応じて常法により精製すればよい。
閉環に用いた酸性物質の酸性が強い場合は、アミノ基及
びベンツイミダゾール基と酸性物質が造塩した形で単離
される場合があるので、留意する必要がある。塩酸塩等
で単離される場合は用途によってはそのままの形で使用
することもできるが、一般にはかかる造塩している酸性
物質は除去して用いられることが多い。そのためには、
アルカリで洗浄するか塩基性の溶媒に溶解して、再結晶
するかすればよい。
かかる目的物(IV)は、必要な場合、一般に再結晶か
昇華によってさらに精製することができる。
目的物、すなわち2−(3−アミノフェニル)−5−ア
ミンベンツイミダゾール(IV)の構造は、融点、元素
分析、赤外吸収スペクトル、NMRによって確認するこ
とができる。
d)発明の効果 かくして本発明により2−(3−アミノフェニル)−5
−アミノベンツイミダゾール(IV)が、安価な原料か
ら、簡単な合成手段によって得られるため、経済的に製
造できるようになり、この化合物(rV)を安価に利用
できる可能性が開けたことになる。そのため、この化合
物(rV)を例えばテレフタル酸クロライド及びイソフ
タル酸クロライドと必要に応じて他の芳香族ジアミンと
ともに重縮合せしめることによりベンツイミダゾール環
を有する全芳香族ポリイミドを比較的低コストで得るこ
とが可能となるが、かかる全芳香族ポリアミドは、繊維
、フィルム、成型品等の形態で耐熱性、難燃性、高モジ
ユラス性等の特性を利用した用途に用いることができる
また、この化合物(IV)をピロメリト酸ジ無水物、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物、ビフェニルテ
トラカルボン酸ジ無水物等のテトラカルボン酸ジ無水物
やクロロホルミルフタル酸無水物の如く、トリカルボン
酸無水物クロライド等と、必要に応じて他の芳香族ジア
ミンと組合せて重縮合せしめることにより、安価にベン
ツイミダゾール環を有する全芳香族ポリイミドを製造す
ることができ、フィルム、成型品、接着剤、繊維等の形
で、耐熱性、難燃性、高ヤング率等の特性を利用して広
範な用途に用いることができる。
e) 実施例 以下に実施例をあげて本発明を詳述する。ただし、これ
らの実施例は説明のためのものであってそれに限定され
るものではない。
実施例 [ベンツアニリド(1)の製造] 19の三つロフラスコにメタノール115gを入れ、ナ
トリウム11.5gを小片にして加え、ナトリウムメト
キサイドを1n−situに生成せしめた。この中に9
3.12g < 1 not)のアニリンを加え、よく
攪拌し、そこに136.14g  (1mol)の安息
香酸メチルを滴下し、滴下終了後2時間環流させその後
メタノールを濃縮し、沈殿物をr過し塩酸酸性水で洗浄
し、未反応のアニリンを除去し、次いでエーテルで洗い
、未反応の安息香酸メチルを除去し、残った白色固体を
メタノールで再結晶し、精製ベンツアニライドを得た。
精製収率は66%、融点は158℃を示し、IR,NM
R測定の結果、ベンツアニライドが得られていることを
確認した。
[N−<2.4−ジニトロフェニル)−3−ニトロベン
ツアミド(n)の製造] 1.1)の三つロフラスコで、ベンツアニライド98.
6g  <0.5モル)を濃硫酸300 mlに溶解し
、次いで濃硝酸10フ、1ml、濃硫酸107.1 m
lの混酸を内湯を0〜10℃に保持しうるように水冷下
、ゆっくりと滴下し、その後、12時間その温度で攪拌
し、過剰の水に添加し、得られた沈殿物をトルエンで再
結晶精製した。精製収率は65%、融点は158〜16
0℃であった。IR,NMRによって構造を確認できる
結果が得られたが、念のため2.4−ジニトロアニリン
とm−ニトロ安息香酸クロライドをニトロベンゼン中ト
リエチルアミンの存在下に反応せしめて標品のN−(2
,4−ジニトロフェニル)−3−ニトロペンツアミドを
得た。その融点、IR及びNMRを測定しなところ、上
記生成物と完全に一致した。
[N−<2.4−ジアミノフェニル)−3−アミノベン
ツアミド(III)の製造] N−(2,4−ジニトロフェニル)−3−ベンツアミド
99.6g  <0.3モル)と鉄粉153gを水−メ
タノール1:1の溶媒1.5ρ中で攪拌下に加熱環流せ
しめた。その混合物中に濃塩酸9mlをゆっくりと滴下
した。滴下後さらに3時間環流し、その後計算量の苛性
ソーダをメタノールに溶かして加え、熱いうちに溶かし
、鉄粉を除去し溶媒を濃縮して得られた固体をエタノー
ル−水の溶媒で再結晶した。得られたものは融点182
℃であり、またIR。
NMRの測定結果では目的物(III)が得られている
ことが確認された。
[2−(3−アミノフェニル)−5−アミノベンツイミ
ダゾール(IV)の製造] N−(2,4−ジアミノフェニル)−3−アミノベンツ
アミド24.2g  <0.1モル)を酢酸200 m
l中で、4時間、一部水一酢酸共沸物を留去しながら環
流し、その後酢酸を留去濃縮し、析出した固体をジメチ
ルホルムアミドに溶解し、それを4塩化炭素を加えて結
晶を析出させ、それをさらに昇華によって精製した。精
製物の融点は285℃であり、IR,NMRとともに目
的物が得られていることが確認された。
[2−(3−アミノフェニル)−5−アミノベンツイミ
ダゾール(IV)を用いるポリイミドの製造]上記の実
験で得な2−(3−アミノフェニル)5−アミンベンツ
イミダゾール(rV) 11.2g(0,05モル)及
び4.4′−ジアミノジフェニルエーテル10g  (
0,05モル)を、N−メチルピロリドン200 ml
中に溶解し、攪拌下に常温でベンゾフェノンテトラカル
ボン酸ジ無水物32.2g  (0,01モル)を固体
のまま、徐々に添加し、添加後12時間攪拌をつづけた
。精製した粘稠な溶液をガラス板上に塗布、80〜12
0℃4時間、つづいて200℃1時間、250℃1時間
加熱してフィルムを作成した所、丈夫なフィルムが得ら
れた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ベンツアイランドをニトロ化し、N−(2、4−ジニト
    ロフエニル)−3−ニトロベンツアミドを製造する段階
    と、かかるベンツアミドを還元して対応するN−(2、
    4−ジアミノフェニル)−3−アミノベンズアミドとし
    、これを脱水閉環してベンツイミダゾール環を形成せし
    める段階とからなることを特徴とする2−(3−アミノ
    フェニル)−5−アミノベンズイミダゾールの製造方法
JP13617589A 1989-05-31 1989-05-31 ジアミノ(フェニルベンツイミダゾール)の製造方法 Pending JPH032170A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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