JPH03216529A - 3次元触覚センサ - Google Patents

3次元触覚センサ

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JPH03216529A
JPH03216529A JP2013007A JP1300790A JPH03216529A JP H03216529 A JPH03216529 A JP H03216529A JP 2013007 A JP2013007 A JP 2013007A JP 1300790 A JP1300790 A JP 1300790A JP H03216529 A JPH03216529 A JP H03216529A
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tactile sensor
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修 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、産業用ロボットなどの手や圧力の面内分布の
検出に用いられるビエゾ抵抗効果を利用した半導体触寛
センサに関し、特に、接触力の成分が検出可能の3次元
触覚センサに関する。
〔従来の技術〕
従来の触寛センサの一例としては、第12図及び第13
図に示すように、裏面が基板等の台座に固定されるリン
グ状の突起部からなる厚肉部1と、この内側に一体的に
張設された薄肉部2と、薄肉部2の表面に設けられたブ
リッジ回路を構成するひずみゲージ(拡散抵抗)3a〜
3dとを備える構造のものが知られている。
この触寛センサは圧カセンサとしても用いられるが、そ
の動作原理は、表面に接触力が加わると、ダイヤフラム
膜構遣の薄肉部2がたわむことにより、ひずみゲージ3
a〜3d自体に引張ひずみ又は圧縮ひずみが発生し、そ
の応力変化をピエゾ抵抗効果による抵抗値変化として検
出するものである。
そして、上記触寛センサの実装構造は、第14図に示す
ように、厚肉部1を固定する基板4と、薄肉部2の表面
に固着された接触力伝達部材としてのメサ部材5と、そ
の表面に接着剤6を以て固定された受圧板7と、受圧板
7を覆う弾性膜8とを備えている. しかしながら、上記触覚センサにあっては次の問題点が
ある. 薄肉部2の表面に接触力が加わると、薄肉部2の表面中
央が最大たわみを持ち、その中央部分には引張ひずみが
発生すると共に、周端部分には圧縮ひずみが発生するが
、薄肉部2表面に接する方向の力成分に対して薄肉部2
の敏感な変形が生じに<<、専ら薄肉部2の表面の垂直
方向の力成分に対してたわみ変形が生じるものであるか
ら、1次元触覚には適するものの、3次元接触力を検知
すること不可能である。
薄肉部2に接触力を伝達すべきメサ部材5は薄肉部2表
面に半田付け等により固着されているが、その固着処理
の結果、その固着接合面に熱膨張率の違いによって残留
応力が発生し、これがブリッジ回路の出力たる不平衡電
圧の温度特性の悪化原因となる. また、薄肉部2表面とメサ部材5の接合面には、それに
接する方向に作用する接触力成分がせん断力として作用
するので、永年使用等や衝撃的なせん断力が作用した場
合には、疲労または衝撃応力の発生により接合面の劣化
が著しくなり、耐久性ないし信鯨性に乏しい. 更に、上記の各原因から、上記触覚センサは素子毎の特
性バラツキが大きいので、各素子の動作点データを予め
校正用ROMに記憶させておき、使用の際には、動作点
データに基づいて各素子からの不平衡電圧値に校正を施
す必要がある.そのため、素子数の増大に伴ってROM
の記憶容量の増設や校正制御の複雑化を招来する。
そこで、上記の各問題点を解決する3次元触覚センサと
して、第6図,第7図に示す構成のものが、提案されて
いる.第6図はその平面図、第7図は第6図中のc−c
’線に沿って切断した断面図である. この3次元触覚センサは半導体センサで、方形のシリコ
ン基板10の中央部に円形に形取られた薄肉部11と、
薄肉部11の円周に沿ってこれを連続的に取り巻くリン
グ状の突起部からなる厚肉部12と、薄肉部11の中央
において一体的に裏面から突出した円柱状杆部13とか
ら大略構成されている.ここで、薄肉部l1の厚さをt
1,厚肉部12の厚さをF+円柱状杆部13の厚さ (
長さ)をt,とすると、t , < t t < t 
j  −−−−−−−−− (1)の関係式が成立して
いる. この円柱状杆部13の厚さ (長さ) tzは、それ自
身の重心Pと薄肉部1,1の付け根面Sとの距離を大き
くとるため、即ち、モーメントの腕の長さを長くするた
め、厚肉部12の厚さt2に比して長くしてある。勿論
、この長さt,は半導体ウエハの厚さが最大限となる.
この円柱状杆部13を長く突出させる理由は、より鋭敏
に円柱状杆部13自体をその付け根面Sに対して揺動可
能とするためである6円柱状杆部13が比較的細い場合
はそれ自体の曲げが生し易く、またそれが長すぎるとテ
コ作用が大きくなりすぎて付け根面Sにせん断が衝撃的
に発生するおそれが大きくなるから、円柱状杆部13の
太さ及び長さを最適値に設定することが望ましい。
薄肉部110表面側には3つのホイーストンブリノジ回
路を構成するひずみゲージが設けられている.薄肉部1
1又は杆部13との境界に跨がって形成されたひずみゲ
ージ14a, 14b. 14c. 14dは図示X軸
方向の接触力成分を検出するホイーストンブリッジ回路
(第8図(a)参照)を構成している.なお、第6図及
び第7図中では回路配線は省略してある.また、ひずみ
ゲージ15a. 15b, 15c. 15d(第8図
(b)参照)は図示Y軸方向の接触力成分を検出するホ
イーストンブリッジ回路を構成し、更に、ひずみゲージ
16a, 16b, 16c, 16d(第8図(C)
参照)は図示Z軸方向の接触力成分を検出するホイース
トンブリッジ回路である.なお、第8図中の符号17は
電圧源を示す. この3次元触覚センサは、まずシリコン基板10上にそ
れと逆導電型半導体のひずみゲージ (拡散抵抗H4a
〜14d, 15a〜15d. 16a〜16dを形成
した後、アルミニウム薄膜などによりホイーストンブリ
ッジ回路の配線を施し、その表面を保護膜で被覆する。
次にシリコン基板10の裏面の杆部13の端面とすべき
領域のみを窒化膜などでマスクし、弗酸系エッチング液
などで第1のエノチングを施す.この際、厚肉部12の
端面とすべきレベルまでエンチングが行われたら、その
エッチングを止める.次に、その厚肉部12の端面とす
べき領域も窒化膜などでマスクし、第2のエノチングを
施す。この際、薄肉部1工の裏面とすべきレベルまでエ
ッチングが行われたら、そのエッチングを止める.この
ようにして製造された3次元触覚センサの実装構遣とし
ては、第9図に示すように、凹所20aを備えた基板2
0が用いられ、その四所20aに薄肉部11表面のひず
みゲージ設置領域を臨ませて厚肉部12表面の周縁側を
固着し、円柱状杆部13の端面を接着剤21を以て受圧
板22に固定し、その受圧板22を弾性膜23でコーテ
ィングしたものである.受圧板22を介して印加される
接触力は、杆部13のスラスト方向(Z軸方向)とラジ
アル方向(XY軸方向)の成分に分解できるが、第11
図(a)のように、スラスト方向の接触力が杆部13の
端面に加わると、従来の触覚センサと同様に、薄肉部1
1はたわみ変形を起こす。このたわみ変形はZ軸用のブ
リッジ回路を樽成するひずみゲージ16a〜16dの伸
縮ひずみを惹起させるから、これによりスラスト方同へ
の接触の有無又はその値が検出されることになる.ラジ
アル方向の接触力が杆部13の端面に加わると、杆部1
3の付け根面Sを回転させるモーメントが薄肉部11に
作用するので、薄肉部11は第11図(b)に示す如く
曲げ変形を起こす.かかる場合、軸線2と薄肉部110
表面との交点(中心)0が節点となり、これを境に薄肉
部11の表面の一方が上に凸の曲げ変形で他方が下に凸
の曲げ変形が引き起こされる.この曲げ変形によってX
軸及びY軸用のブリッジ回路を構成するひずみゲージ1
4a 〜14d. 15a〜15dが伸縮するので、ラ
ジアル方向の接触力の有無又はその値が検出されること
になる。勿論、X軸用ブリッジ回路とY軸用ブリッジ回
路の不平衡電圧値を比較することにより接触力のX,Y
成分を夫々個別的に検出できる。
なお、杆部13が回動しすぎると、これが厚肉部12の
端面に当接するので、杆部13自体がストッパーの機能
を有している。弾性限界内での回動等を確実にするため
には、杆部13の端部を拡径状に形成したり、厚肉部l
2の端部側に突起状のストンバ部を付設しても良い. 第9図に示す3次元触覚センサの実装構遣においては、
従来のメサ部材を用いずに、厚肉部11よりも突出した
杆部l3を介して触押力が薄肉部11へ伝達される.こ
のため、薄肉部11の表面が非接触状態に維持されてい
るので、従来の如く接合面固着による残留応力などに起
因する不平衡電圧の温度特性悪化の問題や表面劣化の問
題が完全に解消される。したがって、実装上において生
じるセンサ素子毎の特性バラツキが軽減されることにな
るから、各素子毎の不平衡電圧に校正を施す必要がなく
、校正用ROM等の不要化と共に多数配置の触覚センサ
を安価に提供できる. 第10図は上記3次元触覚センサの別の実装構造を示す
断面図である.この実装構造においては、杆部13の端
部を基板20の嵌合窪みに嵌合して接着剤24を以て固
定し、力冫ブ状の受圧板25の周壁25a内に厚肉部1
2を挿入固着し、受圧板25上に弾性膜23を被覆した
ものである。かかる実装構造によれば、接触力が印加さ
れると、杆部13はほぼ不動軸であるが、これに対して
薄肉部l1及び厚肉部12が相対的に第11図示の如く
と同様に変形し、同欅の3次元検出が可能である. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、第6図,第7図に基本構成を示した3次
元触寛センサは、3次元触覚センサ1素子当たりに、X
軸,Y軸,Z軸の各方向に対して、それぞれ1組のセン
サしか備えていない。よって、圧力を感じる感圧点の数
を、素子の数以上にすることができない。このため、測
定対象物体によってもたらされる接触力を、高密度で検
出できないという問題がある。さらに、実装上各素子間
の間隔には下限があるので、測定対象物体が動くもので
ある場合には、その動きを、感度よく検出しがたいとい
う問題もある. そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、そ
の目的は、薄肉部に作用する3次元接触力に対して各成
分力に呼応する変形を薄肉部に比較的敏感に発生させる
ことにより、接触力の3次元検出を可能とするとともに
、例え測定対象物体が動いた場合でも、その動きの感度
の高い3次元検出を可能とし、しかも実装段階において
薄肉部表面にメサ部材の固着を必要としない構造を採用
することにより、素子毎の特性バラッキが低減した3次
元触覚センサを提供することにある.〔課題を解決する
ための手段〕 上記目的を達成するために、本発明によれば、薄肉部の
周囲に連続又は離散的に該薄肉部より厚い厚肉部が取り
巻くダイヤフラム膜構造と、該ダイヤフラム膜構造のう
ち少なくとも前記薄肉部の表面に設けられたひずみゲー
ジと、前記薄肉部の裏面から一体的に突出し前記厚肉部
の厚さに比して長い揺動可能の杆部とを備えた3次元触
覚センサにおいて、前記薄肉部のほぼ中央に該薄肉部よ
り厚く前記杆部より薄い中心厚肉部を有し、前記杆部は
複数であり、該杆部が前記中心厚肉部の周りを離散的に
取り巻いてなるものとする.〔作用〕 かかる手段によれば、前記第6図,第7図に示した3次
元触寛センサにおける、 ■ 薄肉部の裏面から一体的に突出した播動可能の杆部
を受圧部とし、厚肉部の表面を台座に固着した実装構造
を採用することにより、杆部スラスト方向の接触力に対
しては薄肉部が通常のたわみ変形を起こすが、杆部ラジ
アル方向の接触力成分が印加されると、杆部はそれ自身
の付け根部分を基点として比較的敏感に回動ずるので、
これにより杆部の付け根を節点とした薄肉部の曲げ変形
が発生し、これが上記たわみ変形に重畳される。それ故
、たわみ変形によるひずみゲージの伸縮量と曲げ変形に
よるひずみゲージの伸縮量が独立又は加重的に感度良く
生じることとなり、スラスト方向及びラジアル方向の接
触力成分の検出、即ち1素子3次元触覚が実現される ■ 揺動可能の杆部を受圧部とする代わりに、これを基
板等の台座に固着すると共に、厚肉部周端を受圧部とす
ると、厚肉部がほぼ不動の杆部の付け根付近に対して回
動ずる。かかる実装構造においても上記■の構造と相対
的に同様の機能を奏することとなる ■ 上記の厚肉部の厚さに比して長い杆部の存在は、そ
れ自身を受圧部とするも固定部とするも、薄肉部表面に
接触力伝達部材たるメサ部材の固着を不必要とした実装
構造を提供する。かかる実装構造の利益は、従来構造に
おいて問題となった不平衡電圧の温度特性の悪化や接合
面劣化による耐久性,信軌性の低さを排除する。またそ
の派生的利益として各素子毎の特性バラッキの問題を軽
減するので、素子毎の不平衡電圧に校正を加える後処理
を不要とし得る という作用を生じるとともに、さらに加えて、■ 杆部
を、中心厚肉部を取り巻いて複数個配置することにより
、3次元触覚センサl素子内に、X軸.Y軸.Z軸の各
方向に対して、少なくともそれぞれ2組以上のセンサが
配置される.よってl素子当たりの圧力を感じる感圧点
の数を、少なくとも2以上に増すことができる という作用を生じる。
〔寞施例〕
本発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する. 第1図は本発明の実施例に係る3次元触覚センサを示す
平面図、第2図は第1図中のA−A’線に沿って切断し
た断面図である. この実施例は、リング状の突起部からなる厚肉部12と
中央の薄肉部11とのダイヤフラム膜構造において、薄
肉部1lの中央部には厚肉部12の厚さと等しい中心厚
肉部32を有し、またこの中心厚肉部32と厚肉部12
との間に画成された薄肉部11には、その裏面から一体
的に突出し、互いに離散的に中心厚肉部32を取り巻く
8本の断面略扇状の杆部33a〜33hが形成されてい
る。そして、薄肉部11の表面には中心から放射方向に
ひずみゲージ35が設けられている。
本実施例においては各杆部には1対1に対応するホイー
ストンブリッジ回路を構成する4つのひずみゲージ35
が配置されており、各ブリッジ回路の出力たる不平衡電
圧を総合的に比較することにより、3次元接触力の検出
が行われる.この実施例における杆部33a〜33hは
接触力により揺動され、その付け根付近の薄肉部11の
みを局部的に曲げ変形させる。
この第1図,第2図に示した実悔例においては、X軸方
向1 Y軸方同のセンサがそれぞれ2組、Z軸方向のセ
ンサが41Jl、組込まれている。即ち第1図において
、図の上から下に向かって縦に8個並んだひずみゲージ
35のうち、上4個が第1組目のX軸方向のセンサを、
下4個が第2組目のX軸方向のセンサを、それぞれ横成
している。前述の第6図の3次元触覚センサにおいては
、3次元触覚センサ1素子当たり、各軸方向に対し、1
組のセンサしか組込めないため、圧力を感じる怒圧点の
数は素子の数に等しい。これに対し、本発明では、上記
のように、例えばX軸方向について2組のセンサを組込
むことができるので、1素子当たりの感圧点の数が多く
なり、接触力の検出が高密度なものとなる。さらに、測
定対象物体が動いたとき、第6図の3次元触覚センサに
おいては、その動き、即ちいわゆる「すべり」を、隣の
素子での検出データと比較することにより検知していた
のに対し、本発明によっては、3次元触覚センサ1素子
内において、このすべりを怒度よく検知測定することが
でき、場合によっては素子の実装数を少なくすることも
可能となる. 本実施例になる3次元触寛センサは、第9図.第10図
で説明したのと同様に、杆部33a〜33hを受圧部と
しても固定部としても実装することができる。
第3図ないし第5図に、本発明の第2の実施例になる3
次元触覚センサを示す.第3図は平面図、第4図は第3
図中のB−B’線に沿って切断した断面図、第5図(a
). (b), (C)は第3図中のひずみゲージによ
って構成されるホイーストンブリッジ回路を示す図であ
る。
この実施例は、第3図に示すように、厚肉部l2と中央
の薄肉部11とのダイヤフラム膜構造において、薄肉部
11の中央部には厚肉部12の厚さと等しい中心厚肉部
32を有し、またこの中心厚肉部32と厚肉部12との
間に画成された薄肉部11には、その裏面から一体的に
突出し、互いに離散的に中心厚肉部を取り巻く8本の円
柱状の杆部41a〜41hが形成されている.さらに、
杆部41a〜41hそれぞれに対し、X軸方向のセンサ
であるひずみゲージ44a.44b . Y軸方向のセ
ンサであるひずみゲージ45a,45b , Z軸方向
のセンサであるひずみゲージ46a, 46bが設けら
れている (尚、41a以外の杆部に設けられているひ
ずみゲージについては、簡単のためその図示を省略して
ある。)。
各杆部41a〜41hとその周りの薄肉部11は実質的
に第6図に示すセンサに対応しており、したがって、上
記センサは触手の如く単一の杆部を有する8個の触覚細
胞領域に区分けされており、各杆部毎に3次元触覚を検
出することが可能である.即ち、本実施例においては、
3次元触覚センサ1素子に、それぞれ8組のX軸,Y軸
,Z軸方向センサが組込まれることになる. 第5図に、各軸方同のセンサを構成するホイーストンプ
リンジ回路を示す.図において50は固定抵抗であり、
接触力の有無によってその抵抗値は変化しない.第3図
1第4図において、この固定抵抗50の図示は省略して
あるが、固定抵抗50は、ブリッジ回路を構成するため
に必要なものであって、ひずみを生じない中心厚肉部3
2もしくは厚肉部12上のどこに形成しても配線可能で
ある.この第3図ないし第5図に示す実施例では、一つ
の軸方向の力を検出するひずみゲージが2個(例えばX
軸方向の場合44a,44bの2個)なので、第5図の
出力電圧■。X+  vOY+ V6zは、同じ接触力
が加わっても、第8図に示す出力電圧V。X,■。Y+
VOZの半分の値となる.従って、出力に誤差が含まれ
ている場合には、出力電圧の精度は多少低下する。しか
しながら本実施例においては、上記したようにそれぞれ
81lのX軸,Y軸,Z軸方向のセンサが組込まれてい
るので、上記第1図,第2図に示した実施例以上に1素
子当たりの感圧点の数が多く、接触力をより高密度に検
出できるものであり、さらに測定対象物体が動く場合に
も、その動きを1個の素子内でより感度よくセンシング
することができるものであり、出力電圧精度の低下を補
償して余りある効果を奏する.なお、上記各実施例にお
いて厚肉部12は連続した突起部として形成されている
が、薄肉部l1の周りにM敗的に取り巻く複数個の突起
部であっても良い. (発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、薄肉部の周囲に
連続又は離散的に薄肉部より厚い厚肉部が取り巻くダイ
ヤプラム膜構造と、このダイヤフラム膜構造のうち少な
くとも薄肉部の表面に設けられたひずみゲージと、薄肉
部の裏面から一体的に突出し厚肉部の,厚さに比して長
い揺動可能の杆部とを備えた3次元触覚センサにおいて
、薄肉部のほぼ中央に薄肉部より厚く杆部より薄い中心
厚肉部を有し、杆部は複数であり、この杆部が中心厚肉
部の周りを離散的に取り巻いてなる構成としたので、次
の効果を奏する. ■ 接触力が印加すると、薄肉部がたわみ変形を起こす
ばかりか、接触力の印加向きによっては杆部が掃動回動
され、そのテコ作用により倍力的に薄肉部が曲げ変形を
引き起こすので、各3次元軸専用のひずみゲージ又は各
不平衡電圧の総合的比較処理によって、3次元触覚が実
現される.■ 3次元触寛センサ1素子当たり、X軸,
Y軸,Z軸方向に対し、それぞれ少なくとも2組以上の
センサを組込むことができるので、1素子当たりの圧力
を感じる感圧点の数が増加し、接触力を高密度に検出す
ることが可能となる。さらに、測定対象物体が動くもの
である場合においても、その動きを1個の素子内で感度
よく検出することも可能となる。
■ 杆部自体が受圧部又は固定部となるから、センサの
実装構造においてはひずみゲージを配置した薄肉部表面
が自由端のまま維持されるので、従来において問題とな
った不平衡電圧の温度特性の悪化や永年使用等に伴う接
合面劣化による耐久性・信頼性の低さが解消でき、それ
故、実装上の素子毎の特性バラツキの問題がなくなるの
で、各不平衡電圧の校正処理が不要となる.したがって
多数の素子を広い面積に実装配置することが容易で、実
装コストの低減に寄与する.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る3次元触覚センサを示す
平面図、第2図は第1図中のA−A’線に沿って切断し
た断面図、第3図は本発明の異なる実施例に係る3次元
触覚センサを示す平面図、第4図は第3図中のB−B’
線に沿って切断した断面図、第5図(a)1(ハ)1(
C)は同上実施例において設けられたひずみゲージおよ
び固定抵抗によるX軸ホイーストンブリフジ回路1 Y
軸ホイーストンプリンジ回路,Z軸木イーストンブリッ
ジ回路を夫々示す回路図、第6図は先に提案されている
3次元触覚センサを示す平面図、第7図は第6図中のC
−C”線に沿って切断した断面図、第8図(司.(bl
.(C)は第6図,第7図の3次元触覚センサにおいて
設けられたひずみゲージによるX軸ホイーストンブリシ
ジ回路.Y軸ホイーストンブリッジ回路,Z軸承イース
トンブリッジ回路を夫々示す回路図、第9図は第6図,
第7図の3次元触寛センサの実装構造を示す断面図、第
10図は第6図,第7図の3次元触覚センサの別の実装
構造を示す断面図、第11図(a),(b)は第6図,
第7図の3次元触覚センサの作動状態を夫々示す襖弐図
、第12図は従来の触覚センサの一例を示す平面図、第
13図は第(ク図中のD−D’線に沿7て切断した断面
図、第14図は同上従来例の実装構造を示す断面図であ
る。 10:シリコン基板、1l:薄肉部、12;厚内部、1
3. 33a 〜33h, 41a〜41h  :杆部
、14a 〜14d,15a〜15d, 16a〜16
d, 25. 35. 44a, 44b, 45a.
45b, 46a, 46b :ひずみゲージ、20:
基板、20a:凹所、21,24:接着剤、22.25
:受圧板、23:弾性膜、25a:周壁、32:中心厚
肉部、50:固定雨 哨 第 ? 閃 丙 3 区 第 4 閃 篤 ム 図 篤 7 図 一Y 弔 q 圀 とY 躬 /0 圀 吋士T 弔 l1 閃 l ! 2 13 閃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)薄肉部の周囲に連続又は離散的に該薄肉部より厚い
    厚肉部が取り巻くダイヤフラム膜構造と、該ダイヤフラ
    ム膜構造のうち少なくとも前記薄肉部の表面に設けられ
    たひずみゲージと、前記薄肉部の裏面から一体的に突出
    し前記厚肉部の厚さに比して長い揺動可能の杆部とを備
    えた3次元触覚センサにおいて、前記薄肉部のほぼ中央
    に該薄肉部より厚く前記杆部より薄い中心厚肉部を有し
    、前記杆部は複数であり、該杆部が前記中心厚肉部の周
    りを離散的に取り巻いていることを特徴とする3次元触
    覚センサ。
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