JPH03216470A - エレベータの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エレベータの制御装置に関し、特に手動運
転時の停止方法の改善に関するものである。

〔従来の技術〕

エレヘータにおいては、昇降路への各種機器の据付及び
保守点検等のため、手動運転が行なえるようになってい
る。そして、これは通常、加速ないし一定速時について
は、特開昭６１−２３８６７８号公報等に示されている
様に、第４図の如く、自動運転速度パターンＸの一部を
利用し、起動時から一定時間後に、例えば３０ｍ／ｍｉ
ｎ程度の低速度で一定化される手動運転速度パターンに
よって速度制御を行ない、また、停止時については、特
開昭６０１９１９８１号公報等に示されている通り、運
転釦を放すと、急停止する様に構成されている。この停
止時の急停止は、昇降路及びかごへの各種機器の取付、
調整、保守点検のために、位置合せ作業を行なう場合等
かごを微小移動させる時に必要不可欠の事項であり、又
、手動運転員の安全性も考慮して、「釦を放したら、直
ちにその場に停止する」様にしているものである。

第５図は上記特開昭６０−１９１９８１号公報によるエ
レベータ制御回路を示すもので、Ｌ］，Ｌ２は（＋），
（−）の直流電源ライン、（１０）は一端が直流電源ラ
インＬ１に接続されたエレベータの各種安全装置（接点
条件回路）であり、この各種安全装置（１０）の他端は
自動運転時に付勢ざれる出力リレー（１６）の常間接点
（１６ａ）を介して異常検出リレー（ｌ１）の端に接続
され、さらに異常検出リレー（ｌ１）の他端はこれを駆
動するインターフェイス（ｌ２）を介して（−）の直流
電源ラインＬ２に接続されている。

（ｌ３）は乗場及びかごの戸開閉状態を検出するスイッ
チ回路で、その一端は上記（りの直流電源ラインＬｌに
接続され、他端は上記異常検出リレー（ｌ１）の常間接
点（ｌｌａ）を介して電磁接触器（２）の端に接続され
ており、電磁接触器（２）の他端は、これを駆動するイ
ンターフエイス（ｌ４）を介して（−）の直流電源ライ
ンＬ２に接続されている。

（ｌ５）は自動・手動運転の切換スイッチ、（ｌ６）は
出カリレーで、これら切換スイッチ（ｌ５）及び出力リ
レー（１６）は直流電源ラインＬＬ，１２間に直列に接
続され、切換スイッチ（１５）をＯＮシたとき（自動運
転）出力リレー（１６）を付勢するものである。

（１７−１）　，　（１７−２）　，　（１７−：］）
と（１９−１）　，　（１９−２）　，　（１９−３）
はそれぞれかご（８）上、かご（８）内及び制御盤内に
ある手動上昇運転用の押釦スイッチと手動下降運転用の
押釦スイッチで、上記手動上昇運転用押釦スイッチ（１
７−１）　，　（１７−２）　，　（１７−３）及び手
動下降運転用押釦スイッチ（１９−１）　，　（１９−
２）　，　（１９−３）の一端を共通に接続して上記各
種安全装置（１０）と常間接点（１６ａ）との接続側に
接続するとともに、上記手動上昇運転用押釦スイッチ（
１７−１）　，　（１７−２）　，　（１７−３）の他
端及び上記手動下降運転用押釦スイッチ（１９−１）　
，　（１９−２）　，　（１９−３）の他端をそれぞれ
共通に接続し、その共通接続点Ａ，Ｂを接点信号回り込
み防止用のダイオード（２２）　．　（２３）を介して
上記異常検出リレー（１１）と常間接点（１６ａ）との
接続側に接続する。また、上記接続点Ａ及びＢと（−）
の直流電源ラインＬ２間には接点信号をマイクロコンピ
ュータ（２ｌ）に取込み可能にするインターフェイス（
１ａ）　，　（２０）が接続されている。

上記マイクロコンピュータ（２１）は、ＣＰＵ　（２１
ａ）と、このＣＰＵ　（２１ａ）にバス（２ｌｂ）を介
して接続したＲＡＭ　（２１ｃ）　，　ＲＯＭ　（２１
ｄ）及び入力手段（２１ｅ）出力手段（２１ｆ）とから
構成され、そして入力手段（２１ｅ）には上記インター
フェイス（１８）　．　（２０）からの接点信号が人力
されるようになっているとともに、出力手段（２１ｆ）
からは上記インターフェイス（１２）　，　（１４）に
対し異常検出リレー（１ｌ）及び電磁接触器（２）を駆
動するための指令信号が出力されるようになっている。

次に上記のように構成された回路の動作について説明す
る。

エレベータの手動運転に際し、自動・手動切換スイッチ
（ｌ５）を手動側にセットすると、出力リレー（１６）
が消勢され、その常開接点（１６ａ）は開放する。かか
る状態においては、例えばかご上の手動上昇運転用押釦
スイッチ（１７−１）が押されたとすると、第２図の場
合と同様に押釦スイッチ（１７−１）の接点信号がイン
ターフェイス（ｌ８）を通してマイクロコンピュータ（
２１）に取込まれ、これと同時に異常検出リレー（ｌ１
）を付勢する。その後、マイクロコンピュータ（２１）
に取込まれた接点信号がＣＰＵ（２　１　ａ）において
ＲＯＭ　（２１ｄ）のプログラムに従って演算処理され
、上昇運転の起動指令が出されるとともに、出力手段（
２１ｆ）及びインターフェイス（１４）を介して電磁接
触器（２）を励磁し、その接点（２ａ）〜（２ｅ）を閉
成することでエレベータの運転を開始させる。

ここで、押釦スイッチ（１７−１）が異常検出リレー（
１１）に直列に接続されているので、インターフェイス
（１２）　．　（１８）　，　（２０）のＯＮ故障及び
マイクロコンピュータ（２ｌ）の故障があっても、上記
押釦スイッチ（１７−１）への指等による押圧力を除去
して開放すれば、異常検出リレー（１１）は直ちに消勢
され、その常開接点（ｌｌａ）の開放により電磁接触器
（２）が消勢されるため、エレベータを確実に停止させ
ることができる。

また、エレベータの手動下降運転に際し、例えばかご上
の押釦スイッチ（１９−１）を押せば、その接点信号は
インターフェイス（２０）を通してマイクロコンピュー
タ（２１）に取込まれると同時に、異常検出リレー（ｌ
１）が付勢される。そしてマイクロコンピュータ（２０
）に取込まれた接点信号をＣＰＵ　（２１ａ）で演算処
理することにより、下降運転の起動指令を出すとともに
、出力手段（２１ｆ）を通してインターフェイス（ｌ４
）に与えられる指令信号により電磁接触器（２）を励磁
させ、エレベータの運転を下降方向に開始させる。モし
て押釦スイッチ（１９−１）への押圧力を解除すれば、
上述の押釦スイッチ（１７−１）と同様の効果が得られ
る。

このような動作は押釦スイッチ（１７−２），　（１７
−３）及び（１９−２）　，　（１９−３）を押圧操作
したときも同様に行なわれる。

なお、エレベータの自動運転の場合は、切換スイッチ（
１５》が自動側にセットされ、出力リレー（１６）が付
勢して、その常開接点（１６ａ）が閉成するので、上記
手動上昇及び下降運転用のスイッチは全て短絡されるこ
とになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のエレベータの制御装置は、以上のように構成され
ており、この時のエレベータの速度特性及びかご内加速
度特性は第３図（ａ）　，　（ｂ）で示される。従って
、エレベータを新形に取替え（据付・調整）中の場合、
又は保守作業中の場合等で自動（高速）運転の調整が未
だ完了していないにも拘わらず、客先事情によりやむを
得ず、手動運転で乗客を運搬する時、特にその乗客が急
病人、老人等の時には、第３図（ｂ）の特性で示される
停止ショックが問題となっていた。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、エレベータ据付・調整のための手動運転の
所要性能は確保したままで、上述の様に緊急の乗客を手
動で運搬する時には、停止ショックを改善することので
きるエレベータの制御装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るエレベータの制御装置は、据付、調整及
び保守用の手動運転が可能なエレベータの制御装置にお
いて、通常手動運転と非常手動運転との切換スイッチを
設け、このスイッチの操作により手動運転停止時の制御
を通常時と非常時で切換えるものである。

〔作用〕

この発明におけるエレベータの制御装置は、通常の手動
運転と非常の手動運転との切換スイッチの操作により、
通常の手動運転では素早く、非常の手動運転では乗心地
よく停止することができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図において、第５図と同一符号は同一部分を示し、（３
０）は、制御盤内又はかご内、かご上等に設けられた通
常手動運転と非常手動運転の切換スイッチ、（３１）は
同じくその切換リレー（３１ａ）　，　（３ｌｂ）はリ
レー（３１）の常間接点、（３２）は接点（３ｌｂ）の
状態を検出する為のインターフエイスである。

次に、本実施例の制御装置における手動停止時の動作を
第２図に示すフローチャートを参照して説明する。すな
わち、通常手動運転時には、切換スイッチ（３０）が開
放され、リレー（３ｌ）は消磁、その常開接点（３１ａ
）　．　（３ｌｂ）は開放している。従って、これら信
号をインターフエイス（１２）と（３２）を介して受け
るマイクロコンピュータ（２１）は、ステップ５２１で
第２図の“ＮＯ”で判断され、無処理となると共に、第
１図では従来の手動運転の停止時と同様に、手動上昇運
転用押釦または手動下降運転用の押釦（１７−１）〜（
１７−３）または（１９−１）〜（１９−３）を放せば
急停止する。

次に、上述の非常手動運転時には、切換スイッチ（３０
）が閉成され、リレー（３１）は、励磁、その常開接点
（３１ａ）　，　（３ｌｂ）は閉成している。

従って、停止時には、第１図の上記押釦（１７−１）〜
（１７−３）または（１９−１）〜（１９−３）を放し
ても、急停止はせず、第２図のステップＳ２１でＹＥＳ
　、ステップＳ２２でＹＥＳ　′と判定され、その後の
ステップＳ２３，Ｓ２４の処理によって、速度指令が降
下し、その速度指令に基づいて速度帰還制御が継続して
行われることになる。

従って、上記実施例によれば、第３図（ａ）　，　（ｂ
）に示す従来例の手動運転時のエレベータの速度、かご
内加速度特性に比して、第３図（ｃ）　．　（ｄ）に示
すように緊急の乗客を乗せた非常運転時には、滑らかに
停止することができる。

なお、上記実施例では、切換スイッチ（３０）によって
、通常手動運転と非常手動運転を切換える様にしたが、
上昇または下降運転用押釦と類似の釦を追加し、その釦
を押している間のみ速度帰還制御か継続される様に構成
してもよい。

また、上記実施例に乗場の床の所定距離手前に達したこ
とを報知する手段（音、表示等）を追加すれば速度帰還
制御後の着床鯖度を向上することもできる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、手動運転停止時の制
御方法を目的によって変えられる様にしたので、通常の
手動運転時には素早く停止することができ、緊急の乗客
を乗せた比重手動運転時には滑らかに停止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるエレベータの制御回
路図、第２図は上記第１図構成における手動運転停止時
の動作フローチャート、第３図（ａ）　，　（ｂ）と（
Ｃ）　，　（ｄ）は従来例とこの発明の実施例を比較し
て示す手動運転時のエレベータの速度、かご内加速度特
性図、第４図は従来例の制御特性図、第５図は第１図に
対応する従来例の構成図である。 図中、（８）−・・かご、（ｌＯ）・・・各種安全装置
、（１２）．（１４）．（１８），（２０）　−・・イ
ンターフエイス、（１５）−・・自動、手動切換スイッ
チ、（　１　６　）−・・出力リレー　（１７−１）〜
（１７−３）−・・手動上昇運転用押釦スイッチ、（１
９−１）〜（　１　９　−　３　）−・・手動下降運転
用押釦スイッチ、（２１）−・・マイクロコンピュータ
、（３０）−・・通常、非常切換スイッチ。 尚、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 据付、調整及び保守用の手動運転が可能なエレベータの
   制御装置において、通常手動運転と非常手動運転との切
   換スイッチを設け、このスイッチの操作により手動運転
   停止時の制御を通常時と非常時で切換えることを特徴と
   するエレベータの制御装置。