JPH03215565A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH03215565A
JPH03215565A JP1165690A JP1165690A JPH03215565A JP H03215565 A JPH03215565 A JP H03215565A JP 1165690 A JP1165690 A JP 1165690A JP 1165690 A JP1165690 A JP 1165690A JP H03215565 A JPH03215565 A JP H03215565A
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JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
zeolite
resin composition
composition
high whiteness
Prior art date
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Pending
Application number
JP1165690A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Shoda
正博 庄田
Yoshikazu Kimura
由和 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Kasei KK
Original Assignee
Kanebo Kasei KK
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Publication date
Application filed by Kanebo Kasei KK filed Critical Kanebo Kasei KK
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Publication of JPH03215565A publication Critical patent/JPH03215565A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 この発明は、抗菌性をもたせるために金属ゼオライトが
含有された熱可塑性樹脂組成物であって、かつ白度が高
くて台所用品や風呂道具等の水回り用品の材料として最
適な熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、台所用品や風呂道具等の水回り用品として、
ポリオレフイン等の熱可塑性樹脂成形品が広く用いられ
ているが、これらの成形品は、水に濡れてカビを生じや
すく、このため経時的に黒ずむ傾向がみられる。そこで
、このような黒ずみを防止するために、熱可塑性樹脂成
形品の成形材料中に、予め抗菌剤を含有させることが行
われている。このような抗菌剤としては、従来から、胴
や錫等を含有する有機金属化合物等の有機系抗菌剤が用
いられてきたが、抗菌性や耐久性,耐熱性が充分ではな
いため、最近では、殺菌作用を有する金属を保持させた
ゼオライト(この発明ではこれを「金属ゼオライト」と
略す)が用いられるようになってきいている。
〔発明が解決しようとする課題] ところで、水回り用品として熱可塑性樹脂成形品をつく
る場合には、製品に清潔感をもたせるために、成形材料
である熱可塑性樹脂組成物中に、?色顔料である酸化チ
タン(T i O■)を配合して材料本来の色を隠蔽し
、全体を白色に仕上げることが多い。しかしながら、上
記のように金属ゼオライトを配合して抗菌性を付与した
成形材料中に酸化チタンを配合すると、酸化チタン製造
時に副生じてそのまま酸化チタン中に残留する四塩化チ
タン(TiCi4)や塩素(Clz )が上記酸化チタ
ンと反応して、全体が褐色に変化する。あるいは成形品
が経時的に一層褐色化される。したがって、金属ゼオラ
イトを配合した抗菌性熱可塑性樹脂組成物の着色には、
酸化チタンを用いることができず、白度の高い製品を提
供することができないため問題となっていた。これに対
し、酸化チタンの代わりに炭酸カルシウム(CaC○3
)等の代替品を白色顔料として用いることも提案されて
いるが、隠蔽力に劣るため、充分な白度を実現しようと
すれば大量に配合しなければならず、成形性や製品強度
が悪くなるという問題があり、実用化できない。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、金
属ゼオライトを含有し、かつ白度の高い熱可塑性樹脂成
形品が得られるような熱可塑性樹脂組成物の提供をその
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の熱可塑性樹脂組
成物は、熱可塑性樹脂中に金属ゼオライトを含有し、か
つ白色顔料として酸化亜鉛を含有するという構成をとる
1作用] すなわち、本発明者らは、金属ゼオライトを含有する系
においても、黄変や褐色変を生じないような白色顔料に
ついて一連の研究を行った。その結果、今までこの分野
では全く用いられていなかった酸化亜鉛(ZnO)を用
いると、充分に白度の高い熱可塑性樹脂組成物が得られ
、しかもこの組成物を用いた成形品も白度が高く、経時
的にもその白度が衰えることがないことを見いだし、こ
の発明に到達した。
つぎに、この発明を詳細に説明する。
この発明に用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン
,ポリプロピレン,ボリブテン等のポリオレフイン系樹
脂等の熱可塑性樹脂があげられる。
また、単独重合品のみならず、エチレンープロピレン共
重合体樹脂等、共重合体樹脂であっても差し支えない。
また、上記熱可塑性樹脂中に含有される金属ゼオライト
としては、殺菌作用ある金属を多孔質ゼオライトにイオ
ン状態で保持させたものが好適である。上記殺菌作用あ
る金属としては、銀,銅,亜鉛.錫等があげられ、これ
らはゼオライトに単独で保持させても2種以上を同時に
保持させても差し支えない。なお、上記金属の保持母体
となるゼオライトとしては、A型ゼオライト X型ゼオ
ライト Y型ゼオライト,合成モルデナイト等の合成ゼ
オライトや、モルデナイト,クロノブチロライトチャン
バサイト等の天然ゼオライトが好適で、このようなゼオ
ライトも、単独のみならず2種以上を併用して用いるこ
とができる。そして、このような金属ゼオライトの配合
量は、特に制限されるものではなく、熱可塑性樹脂組成
物に抗菌性を与えるために通常配合される量で差し支え
ない。
さらに、この発明では、白色顔料として、酸化亜鉛(Z
nO)が用いられる。その配合量は、前記熱可塑性樹脂
100重量部(以下「部」と略す)に対し、1. 0〜
10部に設定することが好適で、なかでも3.0〜5部
に設定することが好適である。
すなわち、配合量が1.0部を下回ると隠蔽力が低くな
って組成物の白度が低くなる傾向がみられ、逆に配合量
が10部を上回ると得られる成形品が脆くなる傾向がみ
られるからである。
なお、この発明の熱可塑性樹脂組成物には、分散助剤を
含有させるようにしてもよい。上記分散助剤としては、
従来から熱可塑性樹脂組成物の分散助剤として用いられ
ているものであればどのようなものでもよく、例えば下
記の式(1)で示されるメチレンビスステアリン酸アミ
ド(MBSA)や、下記の弐(2)で示されるエチレン
ビスステアリン酸アミド(EBSA)等があげられる。
これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。
ただし、上記分散助剤の配合量は、前記熱可塑性樹脂1
゛00部に対し、0.5〜1.5部に設定することが好
適である。すなわち、上記範囲を下回ると上記酸化亜鉛
の隠蔽力が低くなって組成物の白度が低くなる傾向がみ
られ、逆に上記範囲を上回ると得られる成形品にブリー
ド(分離して浮き出ること)が生じやすいからである。
また、この発明の熱可塑性樹脂組成物には、滑剤を含有
させるようにしてもよい。上記滑剤としては、従来から
熱可塑性樹脂組成物の滑剤として用いられているもので
あればどのようなものでもよく、例えばステアリン酸亜
鉛,ステアリン酸マグネシウム等があげられる。これら
は単独で用いても2種以上を併用してもよい。なかでも
、上記ステアリン酸マグネシウムを用いると、得られる
熱可望性樹脂組成物から成形品をつくる際にブリ一ドの
発生を完全に抑えることができ好適である。
上記滑剤の配合量は、前記熱可塑性樹脂100部に対し
、0. 5〜1. 5部に設定することが好適である。
理由は、上記分散助剤の場合と同じである。
さらに、この発明の熱可塑性樹脂組成物には、その改質
を目的として、他の添加剤、例えばタルク,マイ力,ワ
ラスナイト等の無機充填剤,熱安定剤,光安定剤,難粘
剤,可塑剤.帯電防止剤,離型剤,発泡剤,核剤等を適
宜加えることができる。
この発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記各原料を上記範
囲内で配合し、押し出し成形機等で充分に混練すること
によって得られる。
このようにして得られた熱可塑性樹脂組成物は、金属ゼ
オライトが含有されているにもかかわらず、全体が白色
で、充分に樹脂等の本来の色が隠蔽されている。そして
、この熱可塑性樹脂組成物を用いて得られる成形品も、
高白度を維持しており、その白度が経時的にも衰えるこ
とがない。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
(実施例1〜13〕 下記の第1表に示す原料を下記の割合で配合し、目的と
する熱可塑性樹脂組成物を得た。そして、上記熱可塑性
樹脂組成物の色相を目視により評価した。つぎに、上記
熱可塑性樹脂組成物を、射出成形機(日積樹脂工業社製
)によって、射出温度220゜Cで射出成形し、縦11
5mmx横60聰×厚さ4鴫の試験片を得た。この試験
片の色相およびプリードの有無を目視によって評価した
のち、ウエザーメーターに100時間掛け、その後の色
相を同じく目視によって評価した。また、アイゾット式
衝撃試験機によって上記試験片の強度試験を行った。こ
れらの結果を下記の第1表に併せて示す。
(以下余白) (比較例1〜5] 下記の第2表に示す原料を下記の割合で配合し、比較例
となる熱可塑性樹脂組成物を得た。そして、上記実施例
品と同様にして色相,ブリードの有無および強度を評価
した。これらの結果を下記の第2表に併せて示す。
(以下余白) 第  2  表 *l *2 *3・・・・・・第1表と同し 上記第1表および第2表の結果から、実施例品はいずれ
も比較例品2〜5品に比べて白度が高く、またその経時
的劣化もないことがわかる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の熱可塑性樹脂組成物は、白色
顔料として酸化亜鉛(ZnO)を含有しているため、こ
の酸化亜鉛が、従来の白色顔料である酸化チタンのよう
に金属ゼオライトと反応して組成物の褐色化を招くよう
なことがないため、充分に白度が高い。そして、この組
成物を用いた成形品も白度が高く、その白度が経時的に
衰えることがない。したがって、従来は金属ゼオライト
を含有した抗菌性の熱可塑性樹脂組成物成形品としては
、白度の高いものが得られていなかったが、この発明の
熱可望性樹脂組成物を成形材料として用いるようにすれ
ば、極めて白度の高い、優れた水回り用品を提供するこ
とができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性樹脂中に金属ゼオライトを含有し、かつ
    白色顔料として酸化亜鉛を含有することを特徴とする熱
    可塑性樹脂組成物。
  2. (2)上記酸化亜鉛が、上記熱可塑性樹脂100重量部
    に対し1.0〜10重量部に設定されている請求項(1
    )記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. (3)上記熱可塑性樹脂組成物が、分散助剤を0.5〜
    1.5重量部、滑剤を0.5〜1.5重量部の割合で含
    有するものである請求項(1)または(2)記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
JP1165690A 1990-01-19 1990-01-19 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH03215565A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10140012A (ja) * 1996-11-05 1998-05-26 Shinagawa Fuel Co Ltd 抗菌性樹脂組成物及び成型品
EP1832169A3 (en) * 2006-02-22 2012-02-22 Sinanen Zeomic Co., Ltd. Antimicrobial zeolite and antimicrobial composItion
CN108610551A (zh) * 2016-12-13 2018-10-02 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种抗菌塑料组合物以及抗菌材料及制备方法和应用

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EP1832169A3 (en) * 2006-02-22 2012-02-22 Sinanen Zeomic Co., Ltd. Antimicrobial zeolite and antimicrobial composItion
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