JPH04363346A - 抗菌性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

抗菌性ポリオレフィン組成物

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JPH04363346A
JPH04363346A JP3166510A JP16651091A JPH04363346A JP H04363346 A JPH04363346 A JP H04363346A JP 3166510 A JP3166510 A JP 3166510A JP 16651091 A JP16651091 A JP 16651091A JP H04363346 A JPH04363346 A JP H04363346A
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polyolefin
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Toru Matsumura
徹 松村
Toshikuni Hata
畑 俊邦
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Tonen Chemical Corp
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Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は抗菌性を有するポリオレ
フィン組成物に関し、特に抗菌剤の配合により変色する
ことがなく、長期間の耐候変色性、高温成形 (例えば
230 ℃以上) における色相安定性、熱安定性及び
成形加工安定性に優れた抗菌性を有するポリオレフィン
組成物に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プラス
チックは一般に真菌 (カビ) や細菌のような微生物
に対し、優れた抵抗性を有する材料と考えられてきたが
、最近プラスチックのカビによる各種の被害例が報告さ
れており、防カビ処理が仕様に入っているプラスチック
も出回るようになってきた。 【0003】またポリオレフィン等のプラスチック成形
体は、台所用品や風呂道具、洗濯用具等の水回り用品用
として広く使用されているが、水が付着していることが
多いために、どうしてもカビにより黒ずむ傾向がみられ
、これを防止するために抗菌性を付与することが望まれ
ている。また生理用品、紙オムツ、医療用品等の分野に
おいても悪臭の防止や真菌 (カビ) や細菌等の繁殖
防止のために抗菌性を付与することが望まれている。 【0004】抗菌性を付与するためには、一般に抗菌剤
を配合する必要があるが、従来から使用されている抗菌
剤としては、銅や錫等を含有する有機金属化合物(例え
ば2−(4−チアゾリール)−ベンツイミダソール(T
BB))などの有機系のものがある。しかしながら、有
機系の抗菌剤は、抗菌性や耐久性、耐熱性、さらには安
全性が十分ではないという問題があった。 【0005】そこで、プラスチックへの配合に好適な抗
菌剤として、無機系のものの研究が盛んに行われている
。例えば、特開昭62−241832 号は、無機系の
抗菌剤として、殺菌作用を有する金属を保持したゼオラ
イトを開示している。 【0006】また、特公昭63−28402号には、ア
ルカリ土類金属の炭酸塩と、銀イオン、亜鉛イオン、銅
イオンまたはそれの混合物から選ばれた抗菌性の金属イ
オンをイオン交換吸着させたゼオライトとの混合物の成
形物からなる水処理に適する抗菌性組成物が提案されて
いる。 【0007】このようなゼオライト系の抗菌剤をポリオ
レフィンに含有させることにより、ポリオレフィンの抗
菌性が向上することが認められた。しかしながら、ポリ
オレフィンの中には、抗菌剤の配合により黄変したり、
また黄変しないものでも、得られる成形物の耐候変色性
が著しく劣るので、使用とともに変色してしまうものが
あることがわかった。そこでどんなポリオレフィンに黄
変や変色が生ずるか種々検討の結果、チーグラ触媒によ
り重合したポリオレフィン(塩素化合物系残渣を含有)
に黄変が認められ、その他に非塩素化合物系触媒(例え
ばフィリップス触媒)を用いて重合したポリオレフィン
でも、塩素含有添加剤を含有するものでは、黄変や変色
が認められることがわかった。 【0008】黄変や変色の対策として、低温成形や、高
濃度の顔料を添加し、初期の変色のレベルを押さえたり
隠蔽したりする方法等が考えられるが、効果の高い方法
とは言えない。 【0009】従って本発明の目的は、十分な抗菌性を有
するとともに、抗菌剤の配合により変色することがなく
、色相安定性、及び耐候変色性に優れた抗菌性を有する
ポリオレフィン組成物を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、ポリオレフィン樹脂に、抗菌剤
とともに、シリコーンオイルと、ホウ酸アルミニウム化
合物と、フェノール系化合物及び/又はヒンダードアミ
ン系化合物とを複合添加すれば、抗菌性を損なうことな
く、耐変色性、色相安定性及び耐候変色性を大幅に改良
することができることを見出し、本発明に想到した。 【0011】すなわち本発明の抗菌性ポリオレフィン組
成物は、ポリオレフィン樹脂100 重量部に対して、
(a) 抗菌剤0.01〜1.5 重量部と、(b) 
シリコーンオイル0.01〜0.2 重量部と、(c)
 ホウ酸アルミニウム化合物0.01〜0.1 重量部
と、(d) 中和剤0.01〜0.3 重量部と、(e
)フェノール系化合物及び/又はヒンダードアミン系化
合物0.01〜0.5 重量部とを含有することを特徴
とする。 【0012】以下本発明を詳細に説明する。抗菌剤の配
合により変色するポリオレフィン樹脂は、特に制限はな
いが、塩素化合物を含有するものが特に好適である。上
記塩素化合物としては、チーグラ−ナッタ触媒の塩素化
合物系残渣(TiCl4 、TiCl3 ) や、塩素
化パラフィン、塩素化ポリエチレン、パークロロペンタ
シクロデカンなどの難燃剤等の塩素含有添加剤や、その
他ポリ塩化ビニル等の塩素含有ポリマー等がある。 【0013】なおポリオレフィン自身としては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチ
ルペンテン−1等のα−オレフィンの単独重合体、エチ
レンとプロピレン又は他のα−オレフィンとの共重合体
、もしくはこれらのα−オレフィンの2種以上の共重合
体等が挙げられる。これらの中では、ポリプロピレン及
び低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン
が好ましい。ポリプロピレンはホモポリマーに限られず
、プロピレン成分を50モル%以上、好ましくは80モ
ル%以上含む他のα−オレフィンとのランダムまたはブ
ロック共重合体も使用することができる。プロピレンに
共重合するコモノマーとしてはエチレンその他のα−オ
レフィンがあり、エチレンが特に好ましい。従って、本
明細書において使用する用語「ポリプロピレン」はプロ
ピレンのホモポリマーに限定されず共重合体をも含むも
のと解すべきである。 【0014】また、本発明においてはポリオレフィン樹
脂として、熱可塑性オレフィン系エラストマーも用いる
ことができる。 【0015】上記熱可塑性オレフィン系エラストマーと
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン
、4−メチル−ペンテン等のα−オレフィンの2種又は
3種以上の共重合体ゴム、又はα−オレフィンと他種モ
ノマーとの共重合体を意味する。上記α−オレフィンの
2種又は3種以上の共重合体ゴムとしては、典型的には
エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)及びエチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM) 
が挙げられる。エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴム(EPDM) 中のジエンとしては、ジシクロペン
タジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン
、メチレンノルボルネン等の非共役ジエン又はブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジエンを使用することができる
。またα−オレフィンと共重合する他種モノマーとして
は、酢酸ビニル、アクリル酸エステル等を用いることが
できる。α−オレフィンと他種モノマーとの共重合体の
典型的な例としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)が挙げられる。 【0016】なお、これらのポリオレフィンはそれぞれ
を適宜混合して用いることができる。 【0017】本発明の抗菌性ポリオレフィン組成物は、
上記ポリオレフィン樹脂100 重量部に対して、抗菌
剤及び変色防止用添加剤を下記配合割合で含有する。 (a)0.01 〜1.5 重量部の抗菌剤(b)0.
01 〜0.2 重量部のシリコーンオイル(c)0.
01 〜0.1 重量部のホウ酸アルミニウム(d)0
.01 〜0.3 重量部の中和剤(e)0.01 〜
0.5 重量部のフェノール系化合物及び/又はヒンダ
ードアミン系化合物。 【0018】本発明において、(a) 抗菌剤としては
、ポリオレフィン樹脂に配合した際の抗菌性の観点から
、殺菌作用を有する金属を含有するゼオライト等の無機
系のものを使用するのが好ましい。特に銀、銅、亜鉛及
び錫よりなる群より選ばれた一種または二種以上の金属
を多孔質ゼオライトにイオン状態で保持させたものが好
ましい。 【0019】このような抗菌剤としては、例えば、特公
昭63−28402号に提案されている抗菌作用を有す
る金属を保持したゼオライトが挙げられる。 【0020】上記ゼオライトとしては一般式xM2/n
 O ・Al2 O 3 ・ySiO 2・zH 2 
O(式中、Mは通常1〜3価の金属元素を示し、好まし
くはAg、Cu、Zn等であり、nは金属の原子価であ
り、x及びyはAl2 O3 を基準とした(1とする
)場合の金属酸化物及びシリカの係数であり、zは結晶
水の係数である。)で表されるものが好ましい。 【0021】またゼオライトは抗菌剤の保持母体として
の適性から、その陽イオン交換容量が1meq/g (
無水基準) 以上で、イオン交換速度が大きく、かつ比
表面積の大きい多孔質のものが好ましい。このようなゼ
オライトとしては、例えばA型、X型またはY型ゼオラ
イト、合成モルデナイト等の合成ゼオライト、モルデナ
イト、クロノブチロライト、チャバサイト等の天然ゼオ
ライト等が好適である。 【0022】前記ゼオライトは、ポリオレフィン樹脂に
含有されるので、できるだけその粒子径の小さな粉状品
が好ましく、特に平均粒径15μm以下の活性ゼオライ
ト粉末が、均一分散には好適である。上記粉末はできる
だけ2次凝集の少ないものが好ましい。 【0023】このような特性を有するゼオライトを使用
することにより、前記抗菌性金属イオンの単独又は複数
の保持量をイオン交換法により任意に調節して、所望の
抗菌性を有する抗菌剤を調整することができる。 【0024】殺菌性を有する金属の配合量は、抗菌剤全
体に対して0.005 重量%〜飽和量である。ここで
飽和量とは、使用するゼオライトのイオン交換容量の飽
和値である。0.005 重量%より低い金属含有量で
は、十分な抗菌作用が得られない。好ましい金属配合量
は0.10〜5.0 重量%である。 【0025】本発明に使用する抗菌剤は、陽イオン交換
容量が1meq/g (無水基準) 以上の多孔質ゼオ
ライトに、殺菌作用を有する金属を0.005 重量%
以上イオンの状態で添加し、加熱活性化して、水分量を
5重量%以下とする。水分量がこれより多いと、変色の
原因となり好ましくない。また加熱活性化は、通常25
0 〜500 ℃ (空気雰囲気中) で行うが、減圧
下では150 〜350 ℃で行うこうとができる。さ
らに、金属を配合し加熱活性化したゼオライトを適当に
粉砕し、15μm以下の平均粒とする。 【0026】上記抗菌剤の含有量は、ポリオレフィン1
00 重量部に対して0.01〜1.5 重量部、好ま
しくは0.1 〜1.0重量部である。抗菌剤の含有量
が0.01重量部未満では、抗菌性が十分でなく、また
1.5 重量部を超えてもそれに見合う効果の向上が得
られないばかりか変色の度合いが大きくなる。 【0027】本発明において(b) シリコーンオイル
とは、樹脂の潤滑性向上剤等として一般に用いられてい
るものであり、ジメチルポリシロキサンを主体とするポ
リマーを主成分とするものである。 【0028】上述したようなシリコーンオイルは、粘度
が0.65〜100,000 cs程度のものが好まし
く、比重が0.87〜1.3程度のものが好ましい。 【0029】上記シリコーンオイルの含有量は、ポリオ
レフィン100 重量部に対して0.01〜0.2 重
量部、好ましくは0.02〜0.1 重量部である。シ
リコーンオイルの含有量が0.01重量部未満では、熱
成形性の向上及び変色の低減の効果が十分でなく、また
0.2 重量部を超えると成形品の表面にブリードし、
ベトつきを生じる。 【0030】また本発明において(c) ホウ酸アルミ
ニウム化合物とは、下記一般式 nAl2 O3 ・mB2 O3    (式中、n、mは1〜9の整数である。)で表さ
れるものであり、具体的には9Al2 O3 ・2B2
 O3 、2Al2 O3 ・B2 O3 及びAl2
 O3 ・B2 O3 が挙げられる。これらのうちで
は特に9Al2 O3 ・2B2 O3 が好ましい。 【0031】上記9Al2 O3 ・2B2 O3 は
、アルミニウムと酸素により構成されるネットワーク中
にホウ素が完全に組み込まれた構造を有しており、アル
ミニウムとホウ素の複合酸化物的なものである。このた
め、通常の塩よりも共有結合性が高く、高強度、高弾性
を有し、耐熱性、耐薬品性等に優れたものである。 【0032】このようなホウ酸アルミニウム化合物は、
ポリオレフィン樹脂に添加することから、ウィスカーや
微粉末状のものを用いるのが好ましい。上記ホウ酸アル
ミニウム化合物としては1〜50μm程度のものが好ま
しい。なお、上記ホウ酸アルミニウム化合物のウィスカ
ー及び粉末状のものは、必要に応じてアミノシラン系カ
ップリング剤や、エポキシシラン系カップリング剤等に
よる処理を施したものを用いるのが好ましい。 【0033】上記ホウ酸アルミニウム化合物の含有量は
、ポリオレフィン100 重量部に対して0.01〜0
.1 重量部、好ましくは0.02〜0.08重量部で
ある。ホウ酸アルミニウム化合物の含有量が0.01重
量部未満では、変色の低減の効果が十分でなく、また0
.1 重量部を超えると白色度が低下し、色相のバラン
スが悪化する。 【0034】また(d) 中和剤としては、ハイドロタ
ルサイト類、ケイ酸アルミニウムカルシウム、周期律表
第II族の金属の酸化物及び水酸化物等を用いることが
できる。上記ハイドロタルサイト類としては、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ビスマス等の
含水塩基性炭酸塩またはその結晶水を含まないもので、
天然物及び合成品が含まれる。天然物としては、Mg6
 Al2 (OH)16CO3 ・4H2 O の構造
のものが挙げられる。また、合成品としては、Mg0.
7 Al0.3 (OH)2 (CO 3 ) 0.1
5・0.54H 2 O 、Mg4.5 Al2 (O
H)13CO3 ・3.5H2 O 、Mg4.2 A
l2 (OH)12.4CO3 、Zn6 Al2 (
OH)16CO3 ・4H2 O 、Ca6 Al2 
(OH)16CO3 ・4H2 O 、Mg14Bi2
 (OH)29.6・4.2H2 O 等が挙げられる
。また上述の周期律表第II族の金属としては、マグネ
シウム、カルシウム、亜鉛等が好ましい。 【0035】上記中和剤の含有量は、ポリオレフィン1
00 重量部に対して、0.01〜0.3 重量部、好
ましくは0.015 〜0.1 量部である。中和剤の
含有量が0.01重量部未満だと、変色の低減の効果が
十分でなく、また0.3 重量部を超えると色相のバラ
ンスが悪化する。 【0036】また、本発明において(e) フェノール
系化合物としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフ
ェノール、ステアリル(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル) プロピオネート、ジステアリル
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ホスホネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール) 、2,2’−メチレンビ
ス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール) 、ビス
〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェ
ニル) ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4
,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾ
ール) 、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェノール) 、2,2’−エチリデンビス(
4−sec−ブチル−6−t−ブチルフェノール) 、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフェニル) ブタン、ビス〔2−t−ブチ
ル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−メチルベンジル) フェニル〕テレフタレート
、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロ
キシ−4−t−ブチルベンジル) イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル) イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5
−トリス〔(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル) プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレ
ート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキシフ
ェニル)イソシアヌレート、ペンタエリスリチル−テト
ラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート] メタン、2−t−ブチ
ル−4−メチル−6−(2’−アクリロイルオキシ−3
’−t−ブチル−5’−メチルベンジル) フェノール
、3,9−ビス(1’,1’−ジメチル−2’−ヒドロ
キシエチル)−2,4−8,10−テトラオキサスピロ
〔5,5 〕ウンデカンビス〔β−(3−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル) プロピオネー
ト等が挙げられる。これらのうちでは、トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレ
ート、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]メタン、3,9−ビス(1’,1’−ジメチル
−2’−ヒドロキシエチル)−2,4−8,10−テト
ラオキサスピロ〔5,5 〕ウンデカンビス〔β−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
 プロピオネートなどが好ましい。 【0037】またヒンダードアミン系化合物としては、
例えばジ−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルセバケート) 、4−ベンゾイルオキシ−2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン、1,2,3,4−
テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4− ピペリ
ジル)−ブタンテトラカルボキシレート、1,4−ジ−
(2,2,6,6−テトラメチル−4− ピペリジル)
−2,3−ブタンジオン、トリス−(2,2,6,6−
テトラメチル−4− ピペリジル) トリメリテート、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4− ピペリジル
ステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
− ピペリジル−n−オクトエート、ビス−(1,2,
2,6,6− ペンタメチル−4− ピペリジル) セ
バケート、トリス−(2,2,6,6−テトラメチル−
4− ピペリジル)−ニトリルアセテート、4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6− テトラメチルピペリジン、4
−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン、ポリメチルプロピル−3−オキシ〔4−(2,
2,6,6−テトラメチル) ピペリジル〕シロキサン
、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−
4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン重縮合物などを挙げることができる。 【0038】これらのうちでは、ポリメチルプロピル−
3−オキシ〔4−(2,2,6,6−テトラメチル) 
ピペリジル〕シロキサン等のヒンダードアミン系ポリシ
ロキサン化合物やコハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物などが好ましい。 【0039】なお、上記フェノール系化合物、及びヒン
ダードアミン系化合物は、それぞれ単独で用いても、併
用してもよい。 【0040】上記フェノール系化合物及び/又はヒンダ
ードアミン系化合物の含有量は、ポリオレフィン100
 重量部に対して、0.01〜0.5 重量部、好まし
くは0.01〜0.20重量部である。フェノール系化
合物及び/又はヒンダードアミン系化合物の含有量が0
.01重量部未満だと、変色の抑制、耐熱性の向上等の
効果及び熱安定性、紫外線照射時の安定性が十分でなく
、また0.5 重量部を超えてもそれに見合う効果の向
上が得られない。 【0041】本発明の抗菌性ポリマー組成物は、ポリオ
レフィン樹脂に上記添加剤を添加してなるものであるが
、その他にその改質を目的として他の添加剤、例えばタ
ルク、マイカ、ワラストナイト等の無機充填材、熱安定
剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、
発泡剤、核剤等を添加することができる。 【0042】なお、上述したような抗菌剤と、シリコー
ンオイルと、ホウ酸アルミニウム化合物と、中和剤と、
フェノール系化合物及び/又はヒンダードアミン系化合
物と必要に応じて添加されるその他の添加剤とをポリオ
レフィン樹脂に添加するには、一般に用いられる方法を
用いればよい。例えば、ポリオレフィンに、抗菌剤とこ
れらの添加剤を配合し、予備混合をした後、押出機で混
練する方法が適当である。 【0043】 【作用】本発明の抗菌性ポリオレフィン組成物は、ポリ
オレフィン樹脂に抗菌剤と、シリコーンオイルと、ホウ
酸アルミニウム化合物と、中和剤と、フェノール系化合
物及び/又はヒンダードアミン系化合物とを複合添加し
ているので、抗菌剤の配合による黄変等の変色が極めて
少なく、しかも、高温成形における色相安定性が向上し
、耐候変色性、成形加工時の耐変色性も向上している。 このため、幅広い用途において商品価値の高いものとな
っている。 【0044】このような効果が得られる理由は必ずしも
明らかではないが、シリコーンオイルと、ホウ酸アルミ
ニウム化合物とが抗菌剤による変色を抑制する効果を発
揮するとともに、中和剤と、フェノール系化合物及び/
又はヒンダードアミン系化合物等とが加工時の安定性及
び耐候安定剤としての効果を発揮し、特にこれらを複合
添加したことによる相乗効果によるためであると考えら
れる。 【0045】 【実施例】以下、実施例により抗菌性ポリオレフィン組
成物の高温成形における色相安定性、耐候変色性、成形
加工安定性、熱安定性及び抗菌性について示す。なお、
原料樹脂、及び各種添加剤としては以下のものを使用し
た。 [1] ポリオレフィン ホモポリプロピレン:HPP〔メルトフローレート(M
FR 、230 ℃、2.16kg荷重) 5g/10
 分〕[2] 抗菌剤 An:〔Ag、Znイオン含有抗菌剤、バクテキラー、
鐘紡化成(株)製〕 [3] シリコーンオイル ・SO−1:ジメチルシリコーンオイル〔K45 、日
本ユニカー(株)製、粘度1000cs〕 ・SO−2:フッ素変性シリコーンオイル〔FS126
5、東レ・ダウシリコーン(株)製、粘度1000cs
〕[4] ホウ酸アルミニウム ・G−1:ホウ酸アルミニウムウィスカー〔9Al2 
O3 ・2B2 O3 、四国化成工業(株)製〕・G
−2:ホウ酸アルミニウムウィスカー〔上記Gをアミノ
シラン系カップリング剤で処理したもの、四国化成工業
(株)製〕 ・G−3:ホウ酸アルミニウムウィスカー〔上記Gをエ
ポキシシラン系カップリング剤で処理したもの、四国化
成工業(株)製〕 ・G−4:ホウ酸アルミニウムウィスカー〔上記Gをア
ミノシラン系カップリング剤で処理したもの、四国化成
工業(株)製〕 ・G5:ホウ酸アルミニウム粉末〔四国化成工業(株)
製、アルボライト〕 [5] 中和剤 ・ D−1:塩基性マグネシウム・アルミニウム・ハイ
ドロオキシ・カーボネート・ハイドレート〔Mg4.5
 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O 、
DHT−4A、協和化学工業(株)製〕・Ca−St 
:ステアリン酸カルシウム〔日東化成(株)製〕 ・MgO :酸化マグネシウム〔ミクロマグ (協和化
学工業(株)製) 〕 ・ZnO :酸化亜鉛 [5] フェノール系化合物 ・Ph−1:ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート] メタン〔Irganox1010 、
チバガイギー社製〕・Ph−2:3,9−ビス[1,1
−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4ヒドロキ
シ−5メチルフェニル) プロピオニル}エチル]−2
,4,8,10−テトラオキスピサロ[5,5] ウン
デカン〔スミライザーGA80、住友化学工業(株)製
〕[6] ヒンダードアミン系化合物 ・HALS−1:コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物〔TINUVIN 622
LD 、チバ・カイギー社製〕・HALS−2:ポリメ
チルプロピル−3−オキシ[1(2,2,6,6−テト
ラメチル)ピペリジル] シロキサン〔UVASIL 
299(Enichem Synthesis 社製)
[7] リン系化合物 ・P−1:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ホスファイト〔Mark2112、アデカアーガス社製
〕・P−2:ジ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト〔ウルトラノックス
626 、G.E.社製〕 [8] 硫黄系化合物 ・S−1:ジステアリルチオジプロピオネート〔DST
DP 、住友化学工業(株)製〕 【0046】実施例1〜14 ホモポリプロピレン(HPP)100重量部に、第1表
に示す割合で抗菌剤、シリコーンオイル(SO−1 又
はSO−2) 、ホウ酸アルミニウム化合物(G−1、
G−2 、G−3 、G−4又はG−5)、中和剤(D
−1、Ca−St 、MnO 又はZnO)、フェノー
ル系化合物(Ph−1 、Ph−2又はPh−3) 、
ヒンダードアミン系化合物(HALS−1 又はHAL
S−2) をそれぞれ配合し、ヘンシェルミキサーで予
備混合を行い、次に、この混合物を押出機(30mmφ
、L/D =26)で、50rpm 、N2 ブロー下
にて溶融混練して、ペレット化した。なお押出機中の樹
脂温度は、シリンダ後部 (ホッパー側) で180 
℃、シリンダ中部で210 ℃、シリンダ前部で230
 ℃、ダイスで230 ℃とした。得られたペレットの
成形後初期の色相 (ハンターのb値) を、スガ試験
機(株)製、SM−4−2型カラーコンピュータ (積
分球式2光路方式)で反射測定にて測定した。 【0047】次に、前記ペレットを、庄司鉄工(株)製
、油圧成形機により射出温度230 ℃、予熱時間3分
、ガス抜き時間1.5 秒(6回) 、加圧時間1分で
170kg/cm 2 P.G.で加圧した後、冷却プ
レス(20 ℃) に素早く移し、加圧時間1分で17
0kg/cm 2 P.G. で加圧し、厚さ2mmの
試験片(試験片■) に成形した。このようにして得ら
れた試験片の色相を反射測定した。 【0048】さらに、この試験片■に紫外線ロングライ
フフェードメータ(スガ試験機(株)製、FAL−5H
型) を用いて、ブラックパネル温度83℃±5℃の条
件下にて、紫外線を82時間照射し、照射後の色相を、
反射測定した。 【0049】また、前記ペレットを、庄司鉄工(株)製
、油圧成形機により射出温度230 ℃、予熱時間15
分、ガス抜き時間1.5 秒(6回) 、加圧時間1分
で100kg/cm 2 P.G.で加圧した後、冷却
プレス(20 ℃) に素早く移し、加圧時間1分で1
00kg/cm 2 P.G. で加圧し、厚さ2mm
の試験片 (試験片■) に成形した。このようにして
得られた試験片の色相を反射測定した。 【0050】これらの色相の測定結果を第2表に示す。 さらに、この試験片の抗菌性の測定の評価を行った。結
果を第2表に示す。 【0051】比較例1〜7 シリコーンオイル、ホウ酸アルミニウム化合物、中和剤
、フェノール系化合物、ヒンダードアミン系化合物のう
ち少なくとも一つを省略した組成物について、同様の色
相の測定及び抗菌性の評価を行なった。なお、ぞれ配合
し、ヘンシェルミキサーで予備混合を行い、次に、この
混合物を押出機(30mmφ、L/D =26)で、5
0rpm 、N2 ブロー下にて溶融混練して、ペレッ
ト化した。なおリン系化合物(P−1又はP−2)及び
硫黄系化合物(S−1) は通常酸化防止剤として使用
されているものである。 【0052】得られた抗菌性ポリプロピレン組成物の組
成を第1に示す。またこの組成物を使用して、実施例1
と同様にして色相の測定及び抗菌性の評価を行った。結
果を第2表示す。 【0053】                         第
    1    表  組  成  (重量部)     実施例1  実施例2  実施
例3  実施例4  実施例5  実施例6ポリオレフ
ィン                       
                         
          HPP         100
       100       100     
  100       100       100
抗菌剤(An)       0.5       0
.5       0.5       0.5   
    0.5       0.5シリコーンオイル
                         
                         
    SO−1        0.05     
 0.05      0.05      0.05
        −      0.05SO−2  
        −        −       
 −        −      0.05    
    −ホウ酸アルミニウム           
                         
                  G−1    
    0.05        −        
−        −        −      
  −  S−2          −      
0.05        −        −   
     −        −  S−3     
     −        −      0.05
        −        −       
 −  S−4          −       
 −        −      0.05    
  0.05      0.05中和剤      
                         
                         
          D−1        0.05
      0.05      0.05     
 0.05      0.05      0.05
フェノール系化合物                
                         
           Ph−1        0.
05      0.05      0.05   
   0.05      0.05        
−Ph−2          −        −
        −        −       
 −      0.05【0054】                         第
    1    表   (続  き)      
                 組  成    
                         
                         
         (重量部)     実施例7  
実施例8  実施例9  実施例10  実施例11 
 実施例12ポリオレフィン            
                         
                     HPP 
        100       100    
   100       100       10
0       100抗菌剤(An)       
1.0       0.5       0.5  
     0.5       0.5       
0.5シリコーンオイル              
                         
               SO−1      
  0.05      0.05      0.0
5      0.05      0.05    
  0.05ホウ酸アルミニウム          
                         
                   G−4   
     0.05      0.05      
0.05      0.05      0.05 
     0.05中和剤             
                         
                         
   D−1        0.05      0
.05      0.05        −   
     −        −  Ca−St   
       −        −        
−        −        −      
0.05  MgO            −   
     −        −      0.05
        −        −  ZnO  
          −        −     
   −        −      0.05  
      −フェノール系化合物         
                         
                  Ph−1   
     0.05        −      0
.05      0.05      0.05  
    0.05ヒンダードアミン系化合物     
                         
                HALS−1   
       −      0.10      0
.05        −        −    
    −【0055】 【0056】                         第
    1    表   (続  き)      
                         
組  成                     
                         
                 (重量部)   
  比較例1  比較例2  比較例3  比較例4 
         ポリオレフィン           HPP         100
       100       100     
  100                    
抗菌剤(An)       0.5       0
.5       0.5       0.5   
                 中和剤     
                         
                         
           D−1        0.0
5      0.05      0.05    
  0.05                   
 フェノール系化合物               
                         
            Ph−1        0
.05      0.05      0.05  
      −                  
  Ph−2          −        
−        −      0.05     
               ヒンダードアミン系化
合物                       
                       HA
LS−1          −        − 
     0.05        −       
             リン系化合物      
                         
                         
  P−1          0.05      
  −        −        −    
                硫黄系化合物   
                         
                         
     S−1            −    
  0.05        −        − 
           【0057】 【0058】                         第
    2    表    物  性    実施例
1  実施例2  実施例3  実施例4  実施例5
  実施例6色相安定性(1)    初期値        ◎        ◎  
      ○        ◎        ◎
        ◎    試験片■      ◎ 
       ◎        ○        
◎        ◎        ◎    試験
片■      ○        ○       
 ○        ◎        ○     
   ○    UV照射後    ◎       
 ◎        ○        ◎     
   ○        ◎  抗菌性(2)    
   ◎        ◎        ◎   
     ◎        ◎        ◎ 
 【0059】                         第
    2    表   (続  き)   物  
性    実施例7  実施例8  実施例9  実施
例10  実施例11  実施例12色相安定性(1)
                         
                         
         初期値        ◎    
    ◎        ◎        ◎  
      ◎        ◎    試験片■ 
     ○        ○        ○ 
       ◎        ◎        
○    試験片■      ○        ○
        ○        ○       
 ○        ○    UV照射後    ○
        ○        ○       
 ◎        ◎        ○  抗菌性
(2)       ◎        ◎     
   ◎        ◎        ◎   
     ◎  【0060】                       第  
  2    表   (続  き)   物  性 
   実施例13  実施例14  比較例1  比較
例2  比較例3  比較例4色相安定性(1)   
                         
                         
      初期値        ◎       
 ◎        ◎        ◎     
   ◎        ○    試験片■    
  ◎        ◎        △    
    ×        ○        ×  
  試験片■      ◎        ○   
     ×      ××        ×  
    ××    UV照射後    ◎     
   ◎      ××        ×    
    ×        ×  抗菌性(2)   
    ◎        ◎        ◎  
      ◎        ◎        ◎
  【0061】 【0062】(1) 色相安定性:ハンターのb値の測
定値をもとにして、以下の基準により評価した。 初期値 ◎:b値が0.5 未満。 ○:b値が0.5 〜1.5 未満。 △:b値が1.5 〜2.5 未満。 ×:b値が2.5 〜3.0 未満。 ××:b値が3.0 以上。 試験片■、■及びUV照射後 ◎:b値が−4.0 以下。 ○:b値が−4.0 未満〜−2.5 未満。 △:b値が−2.5 〜−0.5 未満。 ×:b値が−0.5 〜+0.5 未満。 ××:b値が+0.5 以上。 (2) 抗菌性:大腸菌液を試験片を滴下し、その際の
理論添加菌数を3.1 ×106 として23℃で24
時間及び48時間保存後の菌数を検出した。 ◎:24時間後及び48時間後、ともに菌数測定の限界
値未満であった。 【0063】第2表より明らかなように、本発明の抗菌
性ポリオレフィン組成物は、抗菌性が良好であり、ペレ
ット成形後及び射出成形後の変色の度合いが低く維持さ
れており、しかも紫外線照射後の変色の度合いも小さい
ものであった。 【0064】 【発明の効果】本発明の抗菌性ポリオレフィン組成物は
、十分な抗菌性、成形加工耐変色性を有し、抗菌剤の配
合による黄変や変色が十分に満足できる水準にまで抑制
されており、しかも耐候変色性も向上している。このよ
うな特徴を有する抗菌性ポリオレフィン組成物は各種の
台所用品、風呂道具、その他の水回り用品等に好適であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリオレフィン樹脂100 重量部に
    対して、(a) 抗菌剤0.01〜1.5 重量部と、
    (b) シリコーンオイル0.01〜0.2 重量部と
    、(c) ホウ酸アルミニウム化合物0.01〜0.1
     重量部と、(d) 中和剤0.01〜0.3 重量部
    と、(e) フェノール系化合物及び/又はヒンダード
    アミン系化合物0.01〜0.5 重量部とを含有する
    ことを特徴とする抗菌性ポリオレフィン組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の抗菌性ポリオレフィ
    ン組成物において、前記抗菌剤が殺菌作用を有する金属
    を保持したゼオライトであることを特徴とする抗菌性ポ
    リオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】  請求項2に記載の抗菌性ポリオレフィ
    ン組成物において、前記殺菌作用を有する金属が銀、銅
    、亜鉛及び錫よりなる群より選ばれた一種又は二種以上
    の金属であり、前記ゼオライトが前記金属をイオン状態
    で保持していることを特徴とする抗菌性ポリオレフィン
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6838186B2 (en) 2002-04-22 2005-01-04 Polinas Plastic Of America, Inc. Multilayer oriented antimicrobial and antifogging films
US20110183007A1 (en) * 2010-01-27 2011-07-28 Bilodeau Michael A Antifungal compositions
US9825505B2 (en) 2012-12-03 2017-11-21 Mitsubishi Electric Corporation Rotor of rotary electric machine and manufacturing method thereof
WO2023080162A1 (ja) * 2021-11-08 2023-05-11 東洋紡株式会社 樹脂組成物

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