JPH0321389B2 - - Google Patents

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JPH0321389B2
JPH0321389B2 JP57180382A JP18038282A JPH0321389B2 JP H0321389 B2 JPH0321389 B2 JP H0321389B2 JP 57180382 A JP57180382 A JP 57180382A JP 18038282 A JP18038282 A JP 18038282A JP H0321389 B2 JPH0321389 B2 JP H0321389B2
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steering
wheel
angle
wheel steering
steering angle
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JP57180382A
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JPS5970259A (ja
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Yutaka Tashiro
Osamu Furukawa
Shoichi Sano
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/541,132 priority patent/US4582334A/en
Priority to DE19833337311 priority patent/DE3337311A1/de
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Publication of JPH0321389B2 publication Critical patent/JPH0321389B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D9/00Steering deflectable wheels not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1527Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles comprising only mechanical parts, i.e. without assistance means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/10Independent suspensions
    • B60G2200/18Multilink suspensions, e.g. elastokinematic arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/30Rigid axle suspensions
    • B60G2200/34Stabilising mechanisms, e.g. for lateral stability
    • B60G2200/341Panhard rod
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/462Toe-in/out

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハンドルの操舵角に応じて小操舵角
では同位相、大操舵角では逆位相に後輪を転舵し
得る後輪操舵機構により、ハンドルの操舵操作に
応じて前輪と後輪を転舵する車両の前後輪操舵装
置に係り、前輪操舵機構のギヤ比をハンドル操舵
角に対して変化する可変ギヤ比に設定して前輪を
転舵するようにした車両の前後輪操舵装置に関す
る。
[従来の技術] 左右の後輪転舵用タイロツドを直接、或いは間
接的に連結支持し、前輪操舵機構から取出された
回転で回転する偏心ピンの回動により後輪の転舵
をハンドル操舵角の大きさに応じて前輪と同位相
から逆位相へ可変とした車両の前後輪操舵装置
(特開昭56−118698号等)を本出願人は先に提供
した。
斯かる前後輪操舵装置は、前輪操舵機構からリ
ンケージ部材を介して後輪転舵に必要な回転を取
出し、回転部材に設けた偏心ピンのクランク回転
により後輪に所望の非線形の舵角関数を発生する
ように構成されている。
これによりハンドルの小操舵角操作で後輪を前
輪と同方向へ転舵し、一方大操舵角操作では逆方
向へ転舵することができ、従つて高速走行中の操
縦性を良好とするとともに、Uターンや駐車場で
の入出操作等の際には、舵角を大にして小さな回
転半径が得られるため、車両のとりまわし性が良
好となる。
一方前輪転舵用ギヤボツクス内のラツクアンド
ピニオンのギヤ比が一定であるため、ハンドル操
舵角に対して前輪は比例的に転舵される。
[発明が解決しようとする課題] ところで所定速度で走行中の車両の定常円旋回
半径Rは、前輪転舵用δfと後輪転舵角δfの差(δf
−δr)の関数となる。
車両の旋回中の横加速度がさほど大きくなく、
前後のタイヤのすべり角に対して発生するコーナ
リングフオースが線形とみなせる範囲では、上記
旋回半径Rは概略次式で表される。
R=l(1+KV2)/δf−δr () 但し、lは車両のホイールベース、Vは前進速
度、Kはスタビリテイフアクタと称されるもの
で、スタビリテイフアクタKは、前後のタイヤの
コーナリングパワを夫々Cf、Cr、車両の重心から
前後の車軸までの距離を夫々a,b、車両の質量
をmとすると、 K=Crb−Cfa/2CrCrl2m () で表される。
()式より速度一定で走行中の車両におい
て、旋回半径Rは前・後輪の転舵角の差(δf
δr)に反比例することがわかる。
第1図のハンドル操舵角−前・後輪転舵角線図
は、ハンドル操舵角に対して前輪を比例的に転舵
し、後輪のみの転舵を同位相から逆位相に所謂減
速比を可変としたタイプの前記δf、δr及び(δf
δr)を示している。
ここで旋回の曲率をρとすると、()式より ρ=1/R=δf−δr/l(1+KV2) () であるから、旋回曲率ρは(δf−δr)に比例する
ことがわかる。
第2図のハンドル操舵角−旋回曲率線図の実線
イで示されるのが、従来のこの種タイプの旋回曲
率線である。
第2図に示されるようにハンドル操舵角と旋回
曲率との関数関係によつて、一般道路における各
種カーブを通り抜ける時にハンドルをどの程度の
大きさで操舵しなければならないかが決定され
る。
このようなハンドル操舵角と旋回曲率との関係
においては前述の如くハンドル操舵角−旋回曲率
線が曲線状に変化するのは通常の前輪操舵車両に
慣れたドライバーにとつては好ましいものではな
く、第2図の破線ロで示すように略直線状である
ことが望ましい。
本発明はこのような不具合に鑑み成されたもの
であり、より運転しやすい車両の前後輪操舵装置
を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は前記目的を達成するために、ハンドル
の操舵操作に応じて前輪と後輪を転舵する車両の
前後輪操舵装置において、ハンドルに連結され
て、ハンドル操舵角に対して前輪を所定のギヤ比
で転舵する前輪操舵機構と、該前輪操舵機構とリ
ンケージ部材を介して連結されて、ハンドルの操
舵角に応じて後輪を所定の減速比で転舵する後輪
操舵機構とを備え、前記後輪操舵機構の減速比
は、ハンドルの操舵角に応じて小操舵角では同位
相、大操舵角では逆位相に後輪を転舵し得るよう
に非線形の関数が設定されており、前記前輪操舵
機構のギヤ比は、ハンドルの操舵角に比例する線
形の関数に前記後輪操舵機構により設定される非
線形の関数を加算した可変ギヤ比に設定して、ハ
ンドル操舵角に対する車両の旋回曲率の比を略一
定としたことを特徴としている。
[実施例] 以下に本発明の好適実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
先ず第1実施例について述べる。
例えば後輪転舵角δrがハンドル操舵角δswに対
し、次式の関数関係にあるとする。
δr=f(δsw) () 又前輪転舵角δrがハンドル操舵角δswに対して
比例する場合は、 δr=1/nδsw () となる。但し、nは公知の前輪操舵系の操舵ギヤ
比と呼ばれるもので、定数である。
第3図のハンドル操舵角−前・後輪転舵角線図
の破線チで示されるのが()式のδfである。
一方 δf−δr=1/nδsw−f(δsw)() となり、()式を考慮すれば、車速Vが一定の
時、ハンドル操舵角と旋回曲率の関係は第4図の
破線リで表される。
今ハンドル操舵角δswに対し、前輪転舵角δf
次式のように非線形の関数関係に設定したとす
る。
δf=g(δsw)+f(δsw) () 但し、g(δsw)は任意の関数である。
δf−δr=g(δsw) () となり、()式から旋回曲率ρは次式のように
なる。
ρ=1/R=1/l(1+KV2)g(δsw)(
) 即ち車速Vが一定の時、ハンドル操舵角と旋回
曲率の関係は、g(δsw)の関数を適当に定めるこ
とによつて任意に設定できる。
そこで g(δsw)=kδsw () 但し、kは定数というように線形の関数とすれ
ば()式のδfは第3図の実線ヌで表され、ハン
ドル操舵角と旋回曲率の関係を第4図の実線ルの
ように線形の関数関係をすることができ、ハンド
ル操舵角に対する車両の旋回曲率の比を一定にで
きる。
尚、参考までにδfが第3図の鎖線ヲで表される
ようにg(δsw)を選べば、第4図の鎖線ワのよう
にハンドル操舵角に対する旋回曲率の非線形の度
合を強くする設定となる。
第5図は本発明の第1実施例に係る前後輪操舵
装置のシステム図を示すもので、ハンドル角(操
舵角)は前輪操舵機構を構成する前輪転舵用ギヤ
ボツクス等に付設した可変ギヤ比機構により前輪
のハンドル操舵角に対するギヤ比を可変とし、こ
れとは独立の経路で後輪の転舵に必要な回転を取
出し、リンケージ部材、偏心ピン等からな成る後
輪操舵機構により後輪の転舵を従前通りの同位相
から逆位相にのみ可変として出力するように構成
している。
次に本発明の第1実例例に係る前後輪操舵装置
の具体的構成を第6図乃至第10図に従つて述べ
る。
第1図は本発明の第1実施例に係る前後輪操舵
装置を装備した四輪車両の概略構成を示す斜視図
で、ハンドル1のハンドル軸2の先端はラツクア
ンドピニオン型の前輪転舵用ギヤボツクス20内
に組込まれ、ギヤボツクス20内であつてハンド
ル軸2先端のピニオン22と、ラツク軸23のラ
ツク24とにより可変ギヤ比機構21が構成され
ている。
即ち第7図及び第8図に示す如く可変ギヤ比機
構21を構成する一方のピニオン22は、ハンド
ル軸2に対してその中心を偏心ε1させてハンドル
軸2先端に設けられ、このドライブ側であるピニ
オン22に噛合する他方のラツク24は、山部2
5と谷部26とを連続形成した波状形を成す変形
ラツク歯型に形成され、変形ラツク歯型24の山
部25と谷部26との高低差の1/2は上記偏心量
ε1と一致する。
ハンドル軸2の中立位置を変形ラツク歯型24
の谷底部26aとした場合、谷底部26aから左
右の山部25,25の夫々山頂部25a,25a
までの波状ピツチをピニオン22の1/2回転に一
致させ、中立位置である谷底部26aにおいて偏
心ピニオン22の偏心量ε1を鉛直下方に初期設定
する。
本実施例ではピニオン22をハンドル軸2に対
して偏心させたため、軸心O1を中心とするピニ
オン22のピツチ円直径がハンドル軸2の回転に
伴つて変化し、これに応じて変形ラツク歯型24
のラツクストロークが変化し、従つてラツクスト
ロークはハンドル軸2の操舵角の大きさに応じて
可変となる。
上述の説明で明らかな如くハンドル軸2の中立
位置を谷底部26aとしたため、軸心O1を中心
とするピニオン22のピツチ円直径がハンドル軸
2の操舵角に応じて1/2回転までは小さくなり、
従つてラツクストロークの送りは漸減することと
なる。これは中心角を一定とした場合の弧と半径
の関係により自明である。
尚中立位置を山頂部とし、山頂部におけるピニ
オンに偏心量を鉛直上方に初期設定すれば、ハン
ドル軸の操舵角に対してピツチ円直径が1/2回転
まではラツクストロークの送りは漸増する。
そして以上の可変ギヤ比機構21を付設せる前
輪転舵用ギヤボツクス20の左右からラツク軸2
3の両端を突出させ、既知の如く夫々タイロツド
3,3を接続し、更にタイロツド3,3の外端に
ナツクルアーム4,4を接続し、前輪6,6をナ
ツクルアーム4,4の外側方に突出した車軸5,
5に支持させる。
前輪6,6の転舵はハンドル1を操舵操作する
ことによりなされ、即ちハンドル軸2の回転によ
り偏心ピニオン22と変形ラツク歯型24との噛
合を介してラツク軸23がギヤボツクス20に対
して可変なすストロークの送りでもつて左右動す
る。
これにより両タイロツド3,3を介してナツク
ルアーム4,4が可変なる回動角でもつて左右方
向に回動し、前輪6,6は転舵される。以上によ
り、前輪操舵機構が構成され、斯くして前輪6,
6はハンドル1の操舵角に対して可変ギヤ比をも
つて転舵されることとなる。
ところで後輪操舵機構は下記の如くして前輪操
舵機構に接続され、後輪転舵に必要な回転を取出
している。
第6図及び第9図に示されるようにハンドル軸
2の中間部に後輪舵角取出用ギヤボツクス30が
構成され、ハンドル軸2はこのギヤボツクス30
を縦通している。
後輪舵角取出用ギヤボツクス30内のハンドル
軸2中間部外周には小ピツチ円のベベルギヤ31
が固設され、このベベルギア31はドリブン軸3
3の前端に固設した大ピツチ円のベベルギア32
と噛合し、ドリブン軸33は後下傾して配設さ
れ、後端には自在継手34を介してリンケージ部
材35が略水平に連結されている。
リンケージ部材35の後端には自在継手36を
介してクランク軸37が連結され、このクランク
軸37は車両の左右中心線上に一致して配置さ
れ、且つ軸受用ブラケツト41にて回転自在に支
承されている。
クランク軸37の後端にはクランクアーム38
が形成され、クランクアーム38後面には偏心ピ
ンであるクランクピン39が突設されており、ク
ランクピン39で左右のタイロツド13,13を
共通的に遊合して連結支持している。
タイロツド13,13の外端に接続されたナツ
クルアーム14,14の外側方に突出した車軸1
5,15に後輪16,16が支持されている。
尚両ギヤボツクス20,30及びブラケツト4
1は車体側に固定されている。
以上のクランク軸37からナツクルアーム1
4,14までの各部材により後輪操舵機構が構成
される。
而してハンドル1を操舵操作すると、後輪舵角
取出用ギヤボツクス30のベベルギヤ31,32
の噛合を介してドリブン軸33の回転が出力さ
れ、リンケージ部材35を介してその回転がクラ
ンク軸37に伝達される。
この時クランク軸37の回転角はハンドル操舵
角に対して比例的に構成されているため、クラン
クピン39も同じく比例的なる回転角でもつてク
ランク回転し、クランクピン39のクランク回転
により共通的に連結支持されたタイロツド13,
13が左右動し、ナツクルアーム14,14が左
右方向に回動して後輪16,16が所定の非線形
の舵角関数を保つて転舵される。
即ち偏心ピン39の垂直位置を中立位置とし
て、ハンドル1の小操舵角操作で後輪16を前輪
6と同方向へ転舵し、一方偏心ピン39の1/2回
転を越えるハンドル1の大操舵角操舵では逆方向
へ転舵する。
そして本第1実施例によれば、可変ギヤ比機構
21を前輪転舵用ギヤボツクス20のピニオン2
2とラツク24とで構成し、即ち夫々偏心ピニオ
ン及び変形ラツク歯型の噛合によりラツク軸23
のストローク比をハンドル操舵角の大きさに応じ
て可変とすることができ、従つて前輪のギヤ比を
可変とすることができる。
しかも後輪操舵機構は可変ギヤ比機構を介さず
に、これとは独立の経路から後輪転舵に必要な回
転を取出すように構成されている。
従つて、ハンドルの操舵操作に応じて前輪と後
輪を転舵する車両の前後輪操舵装置において、前
輪のみハンドル操舵角に応じて可変とする可変ギ
ヤ比を設定するだけであり、また、()式にも
示したように、前輪操舵機構のギヤ比は、ハンド
ルの操舵角に比例する線形の関係に後輪操舵機構
により設定される非線形の関数を加算した可変ギ
ヤ比に設定したので、前輪と後輪が同位相の場合
には前輪を切り増すように特性に、前輪と後輪が
逆位相の場合には後輪を切り減らす特性として、
この補正された前輪転舵角により、ハンドル操舵
角−旋回曲率線を略直線状として、ハンドル操舵
角に対する車両の旋回曲率の比を略一定すること
が可能となる。
尚以上実施例では可変ギヤ比機構を偏心ピニオ
ンと変形ラツク歯型とで構成したが、ラツクの中
央部(中立位置)と左右端部の歯型ピツチを変
え、従つてピニオンとの噛合ピツチを少しづつ変
えるように構成しても勿論良い。又後輪操舵機構
は実施例のみに限定させるものではない。
ところで上記第1実施例によれば、可変ギヤ比
機構によりハンドル操舵角に対するラツクのスト
ロークを可変ギヤ比(非線形)化し、前輪のハン
ドル操舵角に対するギヤ比をハンドル操舵角の大
きさに応じて可変とすることができる。
この場合ラツクアンドピニオン型の前輪転舵用
ギヤボツクス内のラツク軸の一部に第2のピニオ
ン(ドリブンピニオン)を噛合させ、ラツク軸の
左右動を第2ピニオンの回転角として取出し、リ
ンケージ部材を介して偏心ピンを回転させて後輪
を前輪と同位相、逆位相に可変に転舵せしめるよ
うに構成すれば、ラツク軸のストローク比が可変
であるため、後輪の転舵角もこれに伴つて変化す
ることとなる。
即ちハンドル操舵角と旋回曲率の関係を最適な
関数に設定するために、第11図のハンドル操舵
角−前・後輪転舵角線図に示される如く前輪転舵
角のハンドル操舵角に対する関数関係を破線ニか
ら実線ホへと調整すると、それに伴つて後輪転舵
角も破線ヘから実線トへと変化する。
第11図からハンドル操舵の中立点付近でのハ
ンドル操舵角に対する後輪転舵角の曲線の傾き角
がα1からα2へと変化することがわかる。
ところがこの角度α1,α2は、車両の高速走行時
での操縦性に大きな影響を与えるものであるた
め、上記のようにカーブ等の低速走行時(中速も
含む。)でのハンドル操舵角と旋回曲率の関係を
設定するための調整により、その値が左右されて
しまうのは好ましくない。
従つてハンドル操舵角に対する前輪の関数関係
の設定のための調整を行うときは、これとは独立
して後輪転舵角のハンドル操舵中立点での傾き角
αを調整できるようにすることが望ましい。
以上の点を鑑みて、第1実施例と同様の効果が
得ることができる他の実施例を次に示す。
第1実施例を主要部とする本発明の第2実施例
に係る前後輪操舵装置の具体的構成を第12図乃
至第16図に従つて述べる。
第12図は本発明の第2実施例の前後輪操舵装
置を装備した四輪車両の概略構成を示す斜視図
で、ハンドル軸102の先端はラツクアンドピニ
オン型の前輪転舵用ギヤボツクス120内に組込
まれ、図示しなかつたがギヤボツクス120内で
あつてハンドル軸102先端には前記第1実施例
と同様の偏心ドライブピニオンが設けられ、この
偏心ドライブピニオンはラツク軸123に形成し
た同様の変形ラツク歯型に噛合しており、従つて
これら偏心ドライブピニオンと変形ラツク歯型と
から第1の可変ギヤ比機構121を構成した。
そしてラツク軸123の左半部には上記とは
略々同様の構成によるが、後述する別の変形ラツ
ク歯型144が形成されている。
斯かるラツク軸123のギヤボツクス120左
右から突出した左右両端には既知の如く夫々タイ
ロツド103,103が接続され、更にタイロツ
ド103,103の外端にはナツクルアーム10
4,104が接続されており、前輪106,10
6はナツクルアーム104,104の外側方に突
出した車軸105,105に支持されている。
以上のハンドル軸102からナツクルアーム1
04,104までの各部材により前輪操舵機構が
構成される。
一方ラツク軸123の左半部に形成した変形ラ
ツク歯型144にはドリブンピニオン151が噛
合し、そのピニオン軸152は偏心して構成さ
れ、これら変形ラツク歯型144、ドリブンピニ
オン151及び偏心ピニオン軸152により第2
の可変ギヤ比機構140が構成される。
即ち第13図及び第14図に示す如く第2の可
変ギヤ比機構140を構成する変形ラツク歯型1
44、山部145と谷部146とを連続形成した
波状形を成しており、山部145と谷部146と
の高低差分の1/2だけ斯かる変形ラツク歯型14
4に噛合するドリブンピニオン151のピニオン
軸152の軸心を偏心ε2している。
谷底部146aを中立位置とした場合、左右に
は山部145,145が形成され、谷底部146
aから夫々両山頂部145a,145aまでの波
状ピツチをドリブンピニオン151の1/2回転に
一致させ、中立位置である谷底部146aにおい
て偏心ピニオン軸152の偏心量ε2を鉛直上方に
初期設定し、他方変形ラツク歯型144は谷底部
146aから左右に少なくとも夫々3/4波長を備
えている。
本実施例ではピニオン軸152を偏心させたた
め、軸心O2を中心とするドリブンピニオン15
1のピツチ円直径は変形ラツク歯型144のラツ
クストロークに応じて変化し、従つてピニオン軸
152の回転角はラツクストロークに応じて可変
となる。
第15図はラツクストロークに対するドリブン
ピニオンの回転数(回転角)の特性図であり、曲
線カはラツクストロークに応じてピツチ円直径が
小さくなるもので、これは中立位置を上記の如く
谷底部とした場合の1/2回転までを示す。
尚中立位置を山頂部とし、山頂部における偏心
ピニオン軸の偏心量を鉛直下方に初期設定すれ
ば、ラツクストロークに応じてピツチ円直径が大
きくなり、即ちドリブンピニオンの1/2回転まで
は曲線ヨを描く。
そして偏心ピニオン軸152の後部はギヤボツ
クス120から後方に導出され、自在継手153
を介して長尺のリンケージ部材154を連結し、
リンケージ部材154後端には自在継手155を
介してクランク軸156が連結されている。
クランク軸156は車両の左右中心線上に一致
して配置され、軸受用ブラケツト159にて回転
自在に支承されており、クランク軸156後端に
はフランジ部157が形成され、フランジ部15
7後面には偏心ピンでもあるクランクピン158
が突設されている。
クランクピン158にはジヨイント部材161
が遊嵌支持され、ジヨイント部材161は左右の
タイロツド113,113を玉継手162,16
2を介して連結支持し、且つアーム163、リン
ク164及びリンクブラケツト165により揺動
自在に支持されている。
タイロツド113,113の外端に接続された
ナツクルアーム114,114の外側方に突出し
た車軸115,115に後輪116,116が支
持されている。
尚ギヤボツクス120及び両ブラケツト15
9,165は車体側に固定されている。
以上のクランク軸156からナツクルアーム1
14,114までの各部材により後輪操舵機構が
構成される。
而してハンドル101を操舵操作すると、第1
実施例で説明した通り第1の可変ギヤ比機構12
1でもつてラツク軸123のストローク比はハン
ドル操舵角の大きさに応じて可変となるが、ラツ
ク軸123の左半部にも第2の可変ギヤ比機構1
40が構成されているため、前輪106のギヤ比
の可変化とは独立して下記の如く後輪116の減
速比の可変化が行える。
即ち第1の可変ギヤ比機構121によりラツク
軸123は可変ストローク比をもつて左右動する
が、その左半部に形成した第2の可変ギヤ比機構
140を構成する変形ラツク歯型144にドリブ
ンピニオン151が噛合しており、変形ラツク歯
型144のラツクストロークに応じて偏心ピニオ
ン軸152の軸心O2を中心とするドリブンピニ
オン151のピツチ円直径は以下の変化をする。
ドリブンピニオン151のピツチ円直径は、本
実施例の如く谷底部146aを中立位置とすれ
ば、ピニオン軸152の1/2回転まで、即ち山頂
部145a,145aへの噛合までは小さくな
り、従つて偏心ピニオン軸152の回転角は漸増
することとなる。これは弧を略一定とした場合の
中心角と半径との関係より自明である。
ピニオン軸152の1/2回転までその回転角が
漸増することは、リンケージ部材154を介して
同回転するクランク軸156の後端に突設され、
中立位置では鉛直下方に向けて初期設定されクラ
ンクピン158を後方から見て左右に1/2回転だ
けその回転角を漸増させつつクランク回転させる
ことになる。
次に山頂部145a,145a以降のピニオン
軸152の回転、即ち1/2乃至3/4回転(後輪転舵
の逆位相最大値が3/4回転時)までは、その回転
角が漸減するため、クランクピン158も同じく
その回転角を漸減させつつクランク回転すること
になる。
一方クランクピン158に遊嵌支持されるとと
もに、アーム163、リンク164及びリンクブ
ラケツト165により揺動規制されるジヨイント
部材161でもつて連結支持されたタイロツド1
13,113は、クランクピン158のクランク
回転に伴つて左右動し、ナツクルアーム114,
114が左右に回転し、斯くしてクランクピン1
58の1/2回転までは、後輪116,116は前
輪と同位相に転舵され、1/2回転を越えると逆位
相に転舵される。
従つて本第2実施例によれば、第1の可変ギヤ
比機構121によりハンドル操舵角に対する前輪
の関数関係の設定のための調整を行つても、これ
とは別に第2の可変ギヤ比機構140でもつて後
輪のハンドル操舵角に対する減速比を更に可変と
し得るため、後輪転舵角のハンドル操舵中立点で
の傾き角αを調整することができる。
また、ハンドル操舵角に対する後輪の減速比を
可変とした為、ハンドル操舵角に対する後輪転舵
角の曲線を独立して調整でき、前輪操舵機構と後
輪操舵機構を連結した際にも前輪転舵角及び後輪
転舵角の調整が各々独立にでき、よつて後輪操舵
に必要な回転の取り出しを前輪操舵機構のどの部
分からも取ることが可能となる。
尚第2の可変ギヤ比機構を中央部と左右端部の
歯型ピツチを変えたラツクとピニオンとで構成
し、ピニオンとラツクの噛合ピツチを少しづつ変
えるように構成しても良く、又第2の可変ギヤ比
機構をリンケージ部材と偏心ピンとの間に介設て
も、同様の作用効果を奏することができる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかな如く本発明によれば、ハ
ンドルの操舵操作に応じて前輪と後輪を転舵する
車両の前後輪操舵装置において、後輪操舵機構の
減速比は、ハンドルの操舵角に応じて小操舵角で
は同位相、大操舵角では逆位相に後輪を転舵し得
るよう非線形の関数が設定されており、前輪操舵
機構のギヤ比は、ハンドルの操舵角に対する線形
の関数に前記後輪操舵機構により設定される非線
形の関数を加算した可変ギヤ比に設定したため、
ハンドル操舵角に対する車両の旋回曲率の比を略
一定としたので高速走行中の操縦性、車両のとり
まわし性等の前後輪操舵車両の特性を備えながら
も、通常の前輪のみ操舵される車両と同様のハン
ドルに対する旋回曲率特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
前後輪をともに転舵する車両の前後輪操舵装置の
ハンドル操舵角−前・後輪転舵角線図、第2図は
同ハンドル操舵角−旋回曲率線図、第3図は第1
実施例に係る前後輪操舵装置の第1図と同様の
図、第4図は同第2図と同様の図、第5図は同シ
ステム図、第6図は第1実施例の前後輪操舵装置
を装備した四輪車両の概略構成を示す斜視図、第
7図は可変ギヤ比機構の一例の斜視図、第8図は
同一部破断背面図、第9図は後輪舵角取出部の側
面図、第10図は偏心ピン部分の一部破断側面
図、第11図は第1実施例の可変ギヤ比機構に後
輪操舵機構を接続した場合の第1図と同様の図、
第12図は第2実施例の前後輪操舵装置を装備し
た四輪車両の概略構成を示す斜視図、第13図は
更なる可変ギヤ比機構の斜視図、第14図は同一
部破断背面図、第15図はラツクストローク−ド
リブンピニオン回転数特性線図、第16図は偏心
ピニオン部分の斜視図である。 尚図面中、1,101はハンドル、6,106
は前輪、16,116は後輪、21,121,1
40は可変ギヤ比機構、35,154はリンケー
ジ部材である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハンドルの操舵操作に応じて前輪と後輪を転
    舵する車両の前後輪操舵装置において、 ハンドルに連結されて、ハンドル操舵角に対し
    て前輪を所定のギヤ比で転舵する前輪操舵機構
    と、 該前輪操舵機構とリンケージ部材を介して連結
    されて、ハンドルの操舵角に応じて後輪を所定の
    減速比で転舵する後輪操舵機構とを備え、 前記後輪操舵機構の減速比は、ハンドルの操舵
    角に応じて小操舵角では同位相、大操舵角では逆
    位相に後輪を転舵し得るよう非線形の関数が設定
    されており、 前記前輪操舵機構のギヤ比は、ハンドルの操舵
    角に比例する線形の関数に前記後輪操舵機構によ
    り設定される非線形の関数を加算した可変ギヤ比
    に設定して、 ハンドル操舵角に対する車両の旋回曲率の比を
    略一定とした車両の前後輪操舵装置。
JP18038282A 1982-10-13 1982-10-13 車両の操舵装置 Granted JPS5970259A (ja)

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JP18038282A JPS5970259A (ja) 1982-10-13 1982-10-13 車両の操舵装置
US06/541,132 US4582334A (en) 1982-10-13 1983-10-12 Steering system for vehicles
DE19833337311 DE3337311A1 (de) 1982-10-13 1983-10-13 Steuersystem fuer fahrzeuge

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JPS5970259A JPS5970259A (ja) 1984-04-20
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