JPH03211285A - 金属基板のSiO↓2膜成膜方法 - Google Patents

金属基板のSiO↓2膜成膜方法

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JPH03211285A
JPH03211285A JP554290A JP554290A JPH03211285A JP H03211285 A JPH03211285 A JP H03211285A JP 554290 A JP554290 A JP 554290A JP 554290 A JP554290 A JP 554290A JP H03211285 A JPH03211285 A JP H03211285A
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JP
Japan
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film
sio2
substrate
soln
silicon alkoxide
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JP554290A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nishimura
和彦 西村
Mutsumi Yoshida
睦 吉田
Tamio Oi
大井 民男
Masami Ishii
石井 正巳
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属基板のSiO2膜成膜方法に関し、このS
iO2膜が成膜された金属基板は自動車用アウトサイド
ミラー等に利用して好適である。
[従来の技術] ガラスミラーは衝撃や振動に弱いため、自動車用のガラ
スを基板とするアウトサイドミラーは割れる危険を伴う
。このため、従来より金属ミラーの使用が検討されてい
るが、単に鏡面仕上げしただけの金属ミラーでは、耐キ
ズ付性が不十分である。
そこで、金属の表面にSiO2を保護膜として成膜する
ことが従来よりなされている。この金属基板のSiO2
膜成膜方法として、真空蒸着法、イオンブレーティング
法、スパッタリング法、ゾル・ゲル法等が考えられる。
ところが、アルミニウムなど軟かい金属にS02を成膜
させた場合、薄い膜では基質の影響が現れやすく、耐キ
ズ付性が問題となる。このため、SiO2はある程度厚
くする必要がある。真空蒸着法、イオンブレーティング
法、スパッタリング法で厚い膜を作るには成膜時間が長
くなるので、厚い3102膜を成膜する方法としてはゾ
ル・ゲル法が適している。
このゾル・ゲル法によるSiO2膜成膜方法として、昭
和63年日本セラミックス協会年会講演予稿集の284
頁に、メチルトリエトキシシラン(MTEO3,CH3
S i (OC2H5) 3 >よりなる置換シリコン
アルコキシドを出発原料とするものが記載されている。
これは、MTEO3゜n−ブチルアルコール、エチルア
ルコール、水、リン酸を1 ニア:7:7:0.05の
モル比で室温で混合撹拌して得られたSiO2膜形成液
を、空気中で含浸法によりステンレス基板にコーティン
グした後、電気炉により400℃で1分間加熱すること
によりSiO2膜を成膜する方法である。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の方法により得られるSiO2膜は、膜中にメ
チル基が残存するために、高撥水性を示すが、膜硬度が
低いという問題がある。
また、400℃という高温で焼付けしているため、焼付
は時に溶媒が急激に気体となって放出されやすい。この
ため、膜中に気泡ができてクラックの原因となったり、
均一な膜表面の形成が困難となる。
また、厚膜化を図るために、上記方法を数回繰返して重
ね塗りすることも考えられるが、焼付は時に成膜された
膜中の残存溶媒が気体となって膜を破壊するため、実用
的でない。
一方、MTEO8の代りにメチル基で置換されていない
オルトケイ酸エチル(TE01.S 1(OC2H5>
 4 >よりなるシリコンアルコキシドを用いて上記と
同様にSiO2を成膜した場合は、膜中に残存メチル基
がないために膜硬度が高くなる。しかし、シリコンの反
応基がメチル基で置換されていないので、焼付は時の重
合反応における収縮が大きくクラックが発生しやすくな
り、厚膜化することが困難である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、膜の高撥
水化、厚膜化、及び高硬度化を図ることができる金属基
板のSiO2膜成膜方法を提供することを解決すべき技
術課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の金属基板のSiO2膜成膜方法は、Si (O
R>4で表されるシリコンアルコキシドのアルコール溶
液、CH3Sii (OR−)3で表される置換シリコ
ンアルコキシド(ここでR及びR′は炭素原子が1文は
2のアルキル基)のアルコール溶液、水及び酸を混合し
て5iOz膜形成液を得る第1工程と、該5i02膜形
成液を金属基材の表面に塗布する第2工程と、該金属基
材を焼成して該金属基材の表面に5iOz膜を形成する
第3工程とからなり、前記5iOz膜形成液における[
CH3S i (OR−)]/ ([S i (OR)
4コ+[CH3Sii  (OR′)3])で表される
モル比Mtfio、5<M≦1.0であり、かつ前記第
3工程の焼成温度が150〜200℃であることを特徴
とする。
上記SiO2膜形成液におけるモル比MがO95以下で
あると、シリコンの反応基がメチル基で置換されている
割合が小さいので焼付は時の重合反応における収縮が大
きくクラックが発生しやすくなり、厚膜化することが困
難となる。なお、撥水性のみを考慮した場合、上記モル
比Mが0.2より大きければ膜中の残存メチル基の量が
適当となり撥水性が良好となる。
上記第3工程における焼成温度が150℃より低いと、
成膜化させるのに必要な反応が起こらない。また、焼成
温度が200℃より高いと、膜中の溶媒が急激に気体と
して放出されやすくなり、膜中に気泡を形成してクラッ
クの原因となったり、均一な膜表面の形成が困難となる
。なお、焼成時間は焼成温度が150℃の場合60分、
200℃の場合10分とすることが好ましく、この間の
焼成温度のときはこれらを目安に適宜決定することがで
きる。
また、上記金属基板としてはとくに限定されず、アルミ
ニウム、SUS、アルミ合金、鉄等を使用することがで
きる。しかし、5i0211R付金属の硬度は金属基板
の基質に影響され、金属基板の硬度が低いと、SiO2
膜の硬度も低くなる。したがって、ピッカス硬度が40
〜SiO1−IV以下であるアルミニウム、アルミ合金
等を金属基板として使用する場合は、上記モル比Mを1
.0より小さく、すなわちシリコンアルコキシドと置換
シリコンアルコキシドの混合系とする必要があり、モル
比Mの好ましい範囲は0.5<M<1.0である。
また、ピッカス硬度が100HV以上であるSUS、鉄
等を金属基板として使用する場合の上記モル比Mの好ま
しい範囲は0.5<M≦1である。
[作用] 本発明の金属基板のSiO2成膜方法における5i02
膜形成液は、高硬度化に奇与するシリコンアルコキシド
と、厚膜化及び高撥水化に奇与する置換シリコンアルコ
キシドとの混合系であり、これらのモル比Mが特定され
ている。
上記置換シリコンアルコキシドは、シリコンの反応基が
メチル基により置換されているので、焼付は時の重合反
応における収縮が小さい。このため、クランクが発生し
にくくなり、厚膜化することが可能となる。また、成膜
された5i02中には高撥水性を示すのに充分なメチル
基が残存するとともに、その残存メチル基により硬度が
低下しすぎることもなく充分な硬度を維持することがで
きる。
また、本発明の金属基板の5i02成膜方法は、焼成温
度が150〜200 ℃と比較的低温であるので、膜中
の溶媒が気体になりにくい。このため、膜中に気泡が形
成されてクラックの原因となることもなく充分に厚膜化
を図ることができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1) 200mlビーカーにエチルアルコール0.3Siモル
を入れ、これにオルトケイ酸エチル(S(OC2H5)
 4 、以下TEO3という)0.08モル、メチルト
リエトキシシラン(CH3S(OC2H5> 3 、以
下MTEO8という)0゜32モルを加える。この溶液
にエチルアルコール0.3Siモル、水0.SiOモル
、塩酸1.2X1Q−1モルからなる溶液を滴下し混合
してSiO2膜形成液を得た。
このSiO2膜形成液の量を種々変更しながらアルミニ
ウム基板の表面に塗布し、160℃で30分焼成してア
ルミニウム基板に各膜厚のSiO2膜を成膜した。なお
、上記塗布は、アルミニウム基材端部の表面をビニルよ
りなる枠で長方形状に囲みその中に所定量のSiO2形
成液を流し込むことにより行った。
(実施例2) 実施例1で得られたSiO2膜形成液をSUS基板に塗
布すること以外は実施例1と同様の方法により、SUS
基板に各膜厚のSiO2膜を成膜した。
(実施例3) 200mlビーカーにエチルアルコール7モルを入れ、
これにMTζOS0.40モルを加える。この溶液にエ
チルアルコール0.37モル、水0.8モル、塩酸1.
2X10−1モルからなる溶液を滴下し混合してSiO
2膜形成液を得た。
このSiOz膜形成液をSUS基板に塗布すること以外
は実施例1と同様の方法により、SUS基板に各膜厚の
SiO2膜を成膜した。
(比較例1) 200mlビーカーにエチルアルコール0. 24モル
を入れ、これにTEOSo.40モルを加える。この溶
液にエチルアルコール0.24モル、水0.SiOモル
、塩酸1.2X10−3モルからなる溶液を滴下し混合
してSiO2膜形成液を得た。
このSiO2膜形成液を用いて、実施例1と同様の方法
によりアルミニウム基板に各膜厚のS02膜を成膜した
(比較例2) 比較例1で得られたSiO2膜形成液をSUS基板に塗
布すること以外は実施例1と同様の方法により、SUS
基板に各膜厚のSiO2膜を成膜した。
(比較例3) 200mlビーカーにエチルアルコール0.27モルを
入れ、これにTEO30,32モルとMTEOSiO,
08モルを加える。この溶液にエチルアルコール0.2
7モル、水0.8モル、塩酸1.2X10=モルからな
る溶液を滴下し混合してSiO2膜形成液を得た。
このSiO2膜形成液を用いて、実施例1と同様の方法
によりアルミニウム基板に各膜厚のS02膜を成膜した
(比較例4〉 比較例3で得られたSiO2膜形成液をSUS基板に塗
布すること以外は実施例1と同様の方法により、SUS
基板に各膜厚の5i02膜を成膜した。
(比較例5) 200mlビーカーにエチルアルコール0モルを入れ、
これにTEO30.20モルとMTEOSo.20モル
を加える。この溶液にエチルアルコール0.30モル、
水0.SiOモル、塩酸1.2X10−1モルからなる
溶液を滴下し混合してSiO2膜形成液を得た。
このSi02膜形成液を用いて、実施例1と同様の方法
によりアルミニウム基板に各膜厚のS02膜を成膜した
(比較例6) 比較例5で得られたSiOz膜形成液をSUS基板に塗
布すること以外は実施例1と同様の方法により、SUS
基板に各膜厚のSiO2膜を成膜した。
(比較例7) 実施例3で得られたSiO2膜形成液をSUS基板に塗
布すること以外は実施例1と同様の方法により、SUS
基板に各膜厚のSiO2膜を成膜した。
(評価) 実施例1〜3、及び比較例1〜7により得られた各Si
O2膜について、肉眼によるクラック発生状況の観察、
エンピッ硬度及びぬれ角の測定を行った。その結果を、
Si02膜形成液の塗布重量、成膜されたSiO2膜重
量、及び[MTEOS]/ ( [MTEOS] + 
[TEOS] )のモル比Mとともに第1表及び第2表
に示す。なお、エンピッ硬度はエンピッ硬度試験法によ
り測定した。
また、ぬれ角は水との接触角を測定したものである。こ
のぬれ角が約SiO度以上あれば、良好な撥水性を示す
この結果、[MTEOS]/ ( [MTEOS]+ 
[TEOS] )のモル比Mを0.8以上とした実施例
1〜3では、クランクが発生することなく膜厚を約50
μmまで厚くすることができた。また、約10μm以上
の膜厚のSiO2膜を成膜した場合、エンピッ硬度も5
日以上となり高硬度だった。ぬれ角もいずれも85.0
度以上あり、撥水性も良好だった。
一方、上記モル比Mを0.5以下とした比較例1〜6で
は、SiO2膜の膜厚を約10μm以上とした場合、い
ずれもクラックが発生し、厚模化することが不可能だっ
た。また、膜厚が約10μmより薄いS102膜では硬
度が低かった。
なお、上記モル比Mを1.0としアルミニウム基板に成
膜した比較例7では、厚膜化することはできたが、アル
ミニウム基板の軟かい基質の影響により硬度が低かった
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の金属基板のSiO2膜成膜
方法は、高硬度化に寄与するシリコンアルコキシドと、
厚膜化及び高撥水化に寄与する置換シリコンアルコキシ
ドとの混合系のSiO2膜形成液を使用し、かつこれら
のモル比を特定するとともに、焼成温度を特定したもの
である。
したがって、クラックを発生させずに厚膜化することが
可能となり、高硬度及び高撥水性の3i02膜を成膜す
ることが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Si(OR)_4で表されるシリコンアルコキシ
    ドのアルコール溶液、CH_3Si(OR′)3で表さ
    れる置換シリコンアルコキシド(ここでR及びR′は炭
    素原子が1又は2のアルキル基)のアルコール溶液、水
    及び酸を混合してSiO_2膜形成液を得る第1工程と
    、該SiO_2膜形成液を金属基材の表面に塗布する第
    2工程と、 該金属基材を焼成して該金属基材の表面にSiO_2膜
    を形成する第3工程とからなり、前記SiO_2膜形成
    液における[CH_3Si(OR′)]/([Si(O
    R)_4]+[CH_3Si(OR′)3])で表され
    るモル比Mが0.5<M≦1.0であり、かつ前記第3
    工程の焼成温度が150〜200℃であることを特徴と
    する金属基板のSiO_2膜成膜方法。
JP554290A 1990-01-12 1990-01-12 金属基板のSiO↓2膜成膜方法 Pending JPH03211285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019085459A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 株式会社放電精密加工研究所 アルマイト材の代替材料に用いることができる表面被覆基材、その基板表面にトップコート層を形成するための塗料組成物

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JP2019085459A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 株式会社放電精密加工研究所 アルマイト材の代替材料に用いることができる表面被覆基材、その基板表面にトップコート層を形成するための塗料組成物

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