JPH0321094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案は無線通信システムにおける子局停電
信号送出回路に関するものである。

（従来技術とその問題点） 第２図は従来の親局と複数の子局とで構成する
無線通信システムにおける子局停電信号送出回路
を示す。１₁〜１ｎは子局、２は電源装置、３は
停電信号送出回路、４は無線機である。子局に供
給される商用電源が停電すると、電源装置２から
停電信号送出回路３に対して停電信号送出要求信
号が出される。この停電信号送出回路３は電源装
置２に内蔵された予備電源により、無線機４を使
つて親局に対して停電信号を送出する。この手段
では複数の子局が同時に停電した場合、停電信号
を複数局が同時に送出するため電波が重複し、親
局で各子局の信号を受信できないという欠点があ
つた。

（目的） この考案はこの欠点を解決するため、各子局に
自局タイミング設定スイツチを付加し、停電から
停電信号送出までの時間を各子局毎に異なるよう
にしたものである。

（実施例） 以下この考案の実施例を第１図に、その動作の
タイムチヤートを第３図に示す。１₁〜４は第２
図と同一部分、５は自局タイミング設定スイツチ
である。以下この動作について説明する。自局タ
イミング設定スイツチ５のタイミングはあらかじ
め各子局毎の個別番号に従つて設定しておく。
（ここでは子局１を１番、子局２を２番、…子局
ｎをｎ番に設定する。）子局に供給される商用電
源が停電すると、電源装置２から停電信号送出回
路３に対して停電信号送出要求信号が出される
（タイムチヤートの矢印で示す）。停電信号送出回
路３は停電信号送出要求信号が来た時点から時間
を計測し、自局タイミング設定スイツチ５にあら
かじめ定められた時間が経過すると、無線機４を
介して停電信号を送出する（タイムチヤートの停
電信号６で示す）。

（効果） この考案によれば複数の子局が同時に停電した
場合でも、各子局は定められたタイミングで停電
信号を送出するため、電波が重複することなく親
局で各子局の信号を確実に受信することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例による子局の構成図、
第２図は従来の子局の構成図、第３図は第１図の
動作を説明するタイムチヤートである。 １₁〜１ｎ：子局、２：電源装置、３：停電信
号送出回路、４：無線機、５：自局タイミング設
定スイツチ、６：停電信号。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 親局と複数の子局が無線回線で接続された通信
   システムにおいて、前記子局には商用電源断を検
   知して停電信号送出要求信号を送出する電源装置
   と、停電信号を無線機を介して前記親局へ送出す
   る停電信号送出回路と、この停電信号送出回路が
   停電信号送出要求信号を受信して停電信号を送出
   する迄の自局固有の時間を設定する自局タイミン
   グ設定スイツチを具備させたことを特徴とする子
   局停電信号送出回路。