JPH03206601A - チップ型電子部品の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、チップ型抵抗器や、チップ型コンデンサー等
のように、プリント基板に対する面実装に適するように
、六つの面を有するチップ体にして、その左右両端面の
各々に端子電極膜を形成して成るチップ型電子部品の構
造に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、この種のチップ型電子部品のうちチップ型抵抗
器は、例えば、特開昭５６−１４８８０４号公報や実開
昭６２−１２０３０１号公報等に記載され、且つ、第６
図に示すように、六つの面を有するチップ体に構成した
絶縁基板ｌの表面１ａに、抵抗膜２を形成する一方、前
記絶縁基板１の左右両端面１．ｂ，ｌｃの各々に、端子
電極膜３，４を、前記抵抗膜２に対して電気的に接続す
るように形或し、更に、前記絶縁基板１の表面１ａに、
ガラスコート５を前記抵抗膜２の全体を覆うように形或
する構成にし，ていることは、周知の通りである。

ところで、このチップ型抵抗器は、プリント基板の表面
に、絶縁基板１の裏面１ｄが接触するようにマウントし
たのち、その絶縁基板１の両側面における端子電極膜３
，４を、プリント基板におけるプリント配線部分に対し
て半田付けすることによって取付けるものであることか
ら、面実装部品と称されるものであって、このチップ型
抵抗器のプリント基板への実装に際しては、当該チップ
型抵抗器を真空吸着式のコレットにて吸着し、プリント
基板における所定の取付け箇所に、チップ型抵抗器の左
右両端面における端子電極膜３，４がプリント基板にお
けるプリント配線に接触するようにしてマウントしなけ
ればならない。

すわなち、プリント基板に対して面実装されるチップ型
抵抗器としては、当該チップ型電子部品を、真空吸着式
のコレットにて確実に吸着することができるように構成
することと、その左右両端面における端子電極膜の位置
、つまり当該チップ型抵抗器の取付け方向をカメラ等に
よって確実に認識することができるように構成すること
が必要である。

そこで、従来におけるチップ型抵抗器においては、その
幅寸法Ｗの最小値を、真空吸着式コレットにおける吸引
口の内径よりやや大きい寸法にすることにより、真空吸
着式コレットによる吸着が確実にできるように構成する
一方、その長さ寸法Ｌを、前記幅寸法Ｗの１．５〜２．
０倍にすると云うように、前記幅寸法Ｗよりも大きくす
ることにより、左右両端面における端子電極膜の方向が
、カメラ等によって容易に認識できるように構成してい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

つまり、従来のチップ型電子部品においては、その左右
両端面における端子電極膜の方向と直角方向の幅寸法を
、真空吸着式コレットによる確実な吸着ができる寸法に
まで縮めることができる。

しかし、その反面、左右両端面における端子電極膜の方
向に沿っての長さ寸法を、左右両端面における端子電極
膜の方向がカメラ等によって容易に認識できるようにす
ることのために、前記幅寸法よりも大きい寸法に構成し
ているから、チップ型電子部品の小型化が、長さ寸法を
幅寸法よりも太きくしなけれならない分だけ妨げられる
ことになり、プリント基板に対する実装密度（プリント
基板における単位面積当たりに装着することができる電
子部品の数）が低下し、延いては、プリント基板の大型
化を招来すると云う問題があった。

本発明は、左右両端面における端子電極膜の方向の長さ
寸法を、両端子電極膜の方向を確実に認識することがで
きる状態のもとで縮めたチップ型電子部品を提供するこ
とを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するため本発明は、六つの面を有するチ
ップ体に構成して、該チップ体における左右両端面に端
子電極膜を各々形成して成るチップ型電子部品において
、前記チップ体における前記両端子電極膜の方向に沿っ
ての長さ寸法を、これと直角方向の幅寸法と等しいか略
等しい寸法に構成する一方、前記チップ体の表面及び裏
面のうちいずれか一方又は両方に、前記両端子電極膜の
方向を示すマークを設けると云う構戊にした。

〔発明の作用・効果〕

このように構成したことにより、チップ体における左右
両端面の端子電極膜の方向に沿っての長さ寸法を、チッ
プ体における幅寸法と等しいか略等しい寸法まで縮める
ことができる一方、チップ体の左右両端面における端子
電極膜の方向を、前記チップ体の表面及び裏面のうちい
ずれか一方又は両方に設けたマークによって容易に認識
することができるのである。

すなわち、本発明によると、チップ体の左右両端面にお
ける端子電極膜の方向の長さ寸法を、両端子電極膜の方
向を確実に認識することができる状態のもとで、前記チ
ップ体における幅寸法と等しいか略等しい寸法にまで縮
めることができ、換言すると、チップ型電子部品を、そ
の両端子電極膜の方向を確実に認識することができる状
態のもとで、従来のものよりも大幅に小型化することが
できるから、プリント基板に対するチップ型電子部品の
実装密度が大きくなり、プリント基板の小型化を図るこ
とができる効果を有する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を、チップ型抵抗器に適用した場
合の図面（第１図及び第２図）について説明する。

図において符号１ｌは、六つの面を有するチップ体に構
成した絶縁基板を示し、絶縁基板１１の表面１１ａには
、抵抗膜１２が形或されている一方、前記絶縁基板ｌ１
の左右両端面１ｌｂ，１１Ｃの各々には、端子電極膜１
３．１４が、前記抵抗膜ｌ２の両端に対して電気的に接
続するように形成され、更に、前記絶縁基板１１の表面
１１ａには、ガラスコート１５が、前記抵抗膜ｌ２の全
体を覆うように形成されている。

そして、前記絶縁基板１１の左右両端面における端子電
極膜１３．１４の方向の長さ寸法Ｌを、前記絶縁基板１
１における幅寸法Ｗと、等しいか略等しい寸法にして、
平面視において略正方形に構成する一方、前記絶縁基板
１１ｄの裏面に、前記両端子電極膜１３．１４の方向を
示すように三角形等のような適宜形状にしたマークｌ６
を捺印するのである。

このように構成すると、絶縁基板ｌ１における左右両端
面の端子電極膜１３．１４の方向に沿っての長さ寸法Ｌ
を、前記絶縁基板１１における幅寸法Ｗと等しいか略等
しい寸法まで縮めたものにも拘わらず、当該絶縁基板１
１におけるガラスコートｌ５の表面に、真空吸着式のコ
レットを接触した吸着した状態で、絶縁基板１１の裏面
ｌｉｄを、これに光を照射してカメラに撮影することに
より、当該裏面ｌｉｄに捺印されているマークｌ６によ
って両端子電極膜１３．１４の方向を、確実に、且つ、
容易に認識することができるのである。

なお、前記実施例は、両端子電極膜１３．１４の方向を
示すマーク１６を、絶縁基板．１　１の裏面１１ｃｌに
対して捺印した場合を示したが、本発明は、これに限ら
ず、両端子電極膜１３．１４の方向を認識してから後に
おいて吸着する場合には、前記のマーク１６を、絶縁基
板１ｌの表面１１ａ側、つまりガラスコートｌ５の表面
に対して捺印するようにすれば良く、また、前記のマー
クｌ６を、絶縁基板１１における裏面ｌｉｄと、ガラス
コートｌ５の表面との両方に捺印するようにすれば、両
端子電極膜１３．１４を表面から認識する場合と、裏面
から認識する場合との両方に適用できるのであり、そし
て、このマーク１６としては、前記図示のように三角形
にすることに限らず、第３図に示すように矢印にしたり
、或いは第４図に示すように菱形にしたり、若しくは第
５図に示すように棒状にする等、他の形状にしても良い
ことは云うまでもない。

更にまた、前記マークｌ６は、絶縁基板ＩＩの裏面及び
ガラスコートｌ５が白色である場合には黒色にし、絶縁
基板１１の裏面及びガラスコートｌ５が黒色である場合
には、白色にすると云うように、絶縁基板１１の裏面及
びガラスコート１５と、マークｌ６との間に明度の差を
付けるようにすれば良いのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例によるチップ型抵抗器を表面側
から見たときの一部切欠き斜視図、第２図は本発明の実
施例によるチップ型抵抗器を裏面側から見たときの斜視
図、第３図、第４図及び第５図は他の実施例を示す斜視
図、第６図は従来のチップ型抵抗器を示す一部切欠き斜
視図である。 １１・・・・絶縁基板、ｌｌａ・・・・絶縁基板の表面
、１ｌｂ，ｌｉｅ・・・・絶縁基板の左右両端面、１１
ｄ・・・・絶縁基板の裏面、ｌ２・・・・抵抗膜、１３
，ｌ４・・・・端子電極膜、１５・・・・ガラスコート
、１６・・・・マーク、Ｌ・・・・長さ寸法、Ｗ・・・
・幅寸法。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）．六つの面を有するチップ体に構成して、該チッ
   プ体における左右両端面に端子電極膜を各々形成して成
   るチップ型電子部品において、前記チップ体における前
   記両端子電極膜の方向に沿っての長さ寸法を、これと直
   角方向の幅寸法と等しいか略等しい寸法に構成する一方
   、前記チップ体の表面及び裏面のうちいずれか一方又は
   両方に、前記両端子電極膜の方向を示すマークを設けた
   ことを特徴とするチップ型電子部品の構造。