JPH03206360A - 内燃機関の失火気筒検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火気筒検出装置

Info

Publication number
JPH03206360A
JPH03206360A JP70090A JP70090A JPH03206360A JP H03206360 A JPH03206360 A JP H03206360A JP 70090 A JP70090 A JP 70090A JP 70090 A JP70090 A JP 70090A JP H03206360 A JPH03206360 A JP H03206360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
value
engine
misfire
slice level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP70090A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Nakaniwa
伸平 中庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Electronic Control Systems Co Ltd filed Critical Japan Electronic Control Systems Co Ltd
Priority to JP70090A priority Critical patent/JPH03206360A/ja
Publication of JPH03206360A publication Critical patent/JPH03206360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は内燃機関の失火気筒検出装置に関し、詳しくは
、機関回転周期に基づいて平均有効圧の変化量に略相当
する判別値を演算し5、この判別値と運転条件に応した
スライスレベルとを比較することで失火気筒を検出する
よう構成された失火気筒検出装置に関する。
〈従来の技術〉 内燃機関においては、点火系又は燃料噴射弁等の燃料供
給系の故障、更に、圧縮漏れ等によって失火が発生する
ことがあり、失火が発生すると、かかる失火気筒に供給
された燃料が燃焼しないまま排気系に排出され、この未
燃焼ガスが排気浄化用に設けられた触媒装置で燃焼して
該触媒装置を焼損させることがあり、触媒装置が焼損す
ると、排気浄化能力の低下によって排気中の有害戒分濃
度を増大させてしまうという問題が発生する。
このため、失火発生を検出し、失火が検出されたときに
は、失火発生を警告したり、失火している気筒への燃料
供給を停止するなどのフェイルセーフ制御を実行するこ
とが要求される。
失火を検出する装置としては、以下に示すように機関回
転変動に基づき失火気筒を判別するものがある(197
9年I SATA−P a p e r ’Exper
−iences with a new method
 for measuring theengine 
roughnessjby R. Latsch. E
.Mausner,V . B ianchi  及び
特願平1−275046号参照)。
即ち、例えばTDC周期(4気筒機関で180゜周期)
を逐次計測し、1/2サイクル前のTDC周期をhal
f、1サイクル前のTDCl期をold、最新のTDC
周期をnet<とじ、これらを以下の式に代入すること
によって平均有効圧の変化量に略相当する機関変動度合
い判別値(エンジンラフネス度)LUnを算出する。
上記演算式に基づく機関変動度合い判別値LUnにおい
て、例えば第9図(4サイクル4気筒機関で#1気筒の
失火発生状ml)に示すように、4気筒内燃機関の#1
気筒に対応する判別値LUIは、TDC毎(180゜)
に更新される180@周期計測結果の最新値が#1気筒
の筒内圧(燃焼行程)に影響されるものであるときに演
算されるから、同様にして各気筒に対応させた判別値L
Unを算出させることができる。
ここで、上記判別値LUnに基づく失火気筒判別は、運
転条件(例えば機関回転速度及び機関負荷)で決定され
るスライスレベルSL(マイナス値)以下の判別値LU
nがあったとき(平均有効圧の所定以上の減少変化があ
ったとき)失火有りと判別する。但し、連続して判別4
fi L U nがマイナスで、かつ、その何れかがス
ライスレベルSL以下であるときには、最初の判別{+
! L U nが失火発生を示すものとする判定ロジッ
クに基づいて行われ、第9図に示すように#1気筒が継
続して失火している場合には、図に示すように判別値L
Unは、#1気筒,#3気筒に対応する判別値LU1,
LU3がそれぞれマイナスの値となって、然も両方がス
ライスレベルSL以下となっているが、#1気筒に対応
する判別値LUIが最初であるから#1気筒が失火して
いると判別される。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、点火順が連続する2つの気筒が連続して失火
すると、前記判別@ L U nは第10図に示すよう
な変化を示し、第10図では#3気筒と#4気筒とが連
続して失火しているが、#3気筒に対応する判別値LU
3が正となり、#4気筒の判別{I1rL U 4は負
となり、失火していない次の#2気筒の判別値LU2も
負となる。
#4気筒のみが失火しているときには、第10図中に点
線で示すように判別稙LUが算出されるから、上記の従
来の判定ロジックに沿って#4気筒の失火を判別できる
が、#3気筒と#4気筒とが連続して失火すると、前述
のように#3気筒に対応する判別値LU3が正の値に算
出されてしまうから、#3気筒と#4気筒とが連続して
失火していても#4気筒のみが失火していると誤検出し
てしまい、2気筒連続失火については検出できないとい
う問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、第10
図に示すように、#4気筒のみが失火しているときに比
べ、点火順で連続する#3気筒と#4気筒とが連続して
失火すると、#4気筒に対応する判別値LU4がより大
きく落ち込むことに注目し、かかる傾向を利用すること
で、2気筒連続失火も検出できる失火気筒検出装置を提
供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 そのため大発明では、第1図に示すように、内燃機関の
回転周期を計測する回転周期計測手段と、この回転周期
計測手段により計測された回転周期に基づいて平均有効
圧の変化量に略相当する値である機関変動度合い判別値
を各気筒に対応させて演算する機関変動度合い判別値演
算手段と、機関運転条件を検出する機関運転条件検出手
段と、この機関運転条件検出手段により検出された機関
運転条件に基づいてスライスレベルを設定するスライス
レベル設定手段と、機関変動度合い判別値とスライスレ
ベルとを比較して特定1気筒の失火発生を判別する失火
気筒判別手段と、を含んで構成された内燃機関の失火気
筒検出装置において、スライスレベルの所定倍と機関変
動度合い判別値とを比較して2気筒連続失火が発生して
いる2つの気箇を判別する2連続失火気筒判別手段を設
けるようにした。
また、第2図に示すように、内燃機関の回転周期を計測
する回転周期計測手段と、この回転周期計測手段により
計測された回転周期に基ついて平均有効圧の変化量に略
相当する値である機関変動度合い判別値を各気筒に対応
させて演算する機関変動度合い判別値演算手段と、この
機関変動度合い判別値演算手段で演算された機関変動度
合い判別値を機関運転条件の違いによるレベル差を減少
させる方向に補正設定する判別値補正手段と、この判別
値補正手段で補正設定された機関変動度合い判別値が一
定のスライスレベルを所定以上の偏差を有して越えると
きに2気筒連続失火が発生している2つの気筒を判別す
る補正判別値に基づく2連続失火判別手段と、を含んで
内燃機関のめ失火気筒検出装置を構成するようにした。
ここで、前記判別値補正手段が、前記機関変動度合い判
別値演算手段で演算された機関変動度合い判別値に、機
関回転速度の二乗値を乗算し、かつ、機関負荷相当値で
除算して、機関変動度合い判別値を補正するよう構或す
ることが好ましい。
〈作用〉 かかる構戒の失火気箇検出装置によると、第1図に示す
構或の発明では、回転周期計測手段が内燃機関の回転周
期を計測し、機関変動度合い判別値演算手段は、前記回
転周期に基づいて平均有効圧の変化量に略相当する値で
ある機関変動度合い判別値を各気筒に対応させて演算す
る。
一方、スライスレベル設定手段は、機関運転条件検出手
段で検出された機関運転条件に基づいてスライスレベル
を設定する. そして、失火気筒判別手段は、前記機関変動度合い判別
値とスライスレベルとを比較することにより特定1気筒
の失火発生を判別する。
ここで、本発明にかかる構成として、2連続失火気筒判
別手段は、スライスレベルの所定倍と機関変動度合い判
別値とを比較することにより、スライスレベルと判別値
との比較では判別できない、2気筒連続失火が発生して
いる2つの気筒を判別する。
次に第2図に示す構戒の発明では、回転周期計測手段が
内燃機関の回転周期を計測し、機関変動度合い判別値演
算手段は、前記回転周期に基づいて平均有効圧の変化量
に略相当する値である機関変動度合い判別値を各気筒に
対応させて演算する。
そして、判別値補正手段は、前記機関変動度合い判別値
を機関運転条件の違いによるレヘル差を減少させる方向
に補正設定し、補正判別値に基づく2連続失火判別手段
は、前述のように補正設定された機関変動度合い判別値
が一定のスライスレベルを所定以上の偏差を有して越え
るときに2気筒連続失火が発生している2つの気筒を判
別する。
ここで、判別値の補正は、機関回転速度の二乗値を判別
値に乗算し、かつ、機関負荷相当値で除算して行えば、
第8図に示すように機関運転条件の違いによる判別値の
レベル差を良好に減少させることができ、スライスレベ
ルの設定に要する時間短縮やROM容量の節約が図られ
、2気筒連続失火か1気筒単独失火かの区別が容易とな
る。
このようにして機関運転条件の違いによるレベル差を減
少させた上で一定のスライスレベルと比較させれば、判
別値は運転条件の違いでは変化せず、失火なしか、1気
筒単独失火が発生したか、又は2気筒連続失火が発生し
たかでそのレベルが変化するから、補正結果の判別値が
一定のスライスレベルを所定以上の偏差を有して越える
ことで2気筒連続失火を判別できるものである。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を説明する。
一実施例を示す第3図において、内燃機関1には、エア
クリーナ2.吸気ダクト3,スロットルチャンバ4及び
吸気マニホールド5を介して空気が吸入される。
吸気ダクト3にはエアフローメータ6が設けられていて
、吸入空気流量Qを検出する。スロットルチャンバ4に
は、図示しないアクセルペダルと連動するスロットル弁
7が設けられていて、吸入空気流tQを制御する。吸気
マニホールド5には、各気筒(本実施例では4気筒)毎
に!磁弐の燃料噴射弁8が設けられていて、図示しない
燃料ポンプから圧送されプレッシャレギュレー夕により
所定の圧力に制御される燃料を吸気マニホールド5内に
噴射供給する。
燃料噴射量の制御は、マイクロコンピュータ内蔵のコン
トロールユニット9において、エアフローメータ6によ
り検出される吸入空気流量Qと、ディストリビュータ1
3に内蔵されたクランク角センサ10からの信号に基づ
き算出される機関回転速度Nと、から燃料噴射弁8の開
駆動時間に相当する基本燃料噴射i1Tp=KXQ/N
 (Kは定数)を演算し、この基本燃料噴射量Tpを水
温センサ14で検出される冷却水温度Tw等に基づいて
補正することにより最終的な燃料噴射量Tiを演算し、
この燃料噴射量Tiに相当するパルス巾の駆動パルス信
号を機関回転に同期して燃料噴射弁8に出力することに
より、機関1に対して要求量の燃料が噴射供給されるよ
うになっている。
また、機関1の各気筒にはそれぞれ点火栓11が設けら
れていて、これらには点火コイル12にて発生する高電
圧がディストリビュータ13を介して順次印加され(点
火順は#1→#3→#4→#2)、これにより火花点火
して混合気を着火燃焼させる。
ここで、点火コイルl2は、付設されたパワートランジ
スタ12aを介して高電圧の発生時期が制御されるよう
になっている。従って、点火時期(点火進角値)ADV
の制御は、前記パワートランジスタ12aのオン・オフ
時期をコントロールユニット9からの点火制御信号で制
御することにより行う。
コントロールユニット9は、前記基本燃料噴射量TPと
機関回転速度Nとにより区分される複数の運転領域毎に
予め点火時期ADVを記憶してあるマップから、当該運
転条件に対応する点火時期ADVを検索して求めると共
に、該点火時期AD■に基づいて点火制御信号を出力し
、点火時期を制御する。
また、コントロールユニット9は、本発明にかかる失火
気筒検出を行って、失火が発生している気筒を車両の運
転席付近等に表示させる機能を有している。
尚、前記スロットル弁7には、その開度TVOをポテン
ショメー夕により検出するスロットルセンサ15が付設
されており、また、前記クランク角センサ10からは、
4気筒機関において180゜毎(本実施例ではBTDC
70゜毎)の基準角度信号REFと、1゜又は2゜毎の
単位角度信号POSとが出力されるようになっている。
前記基準角度信号REFは、コントロールユニット9に
よる点火時期制御の基準位置となるものであり、例えば
基準角度信号REFのうち#1気筒の点火基準に対応す
るものが他と区別できるようにしてあり、これにより基
準角度信号REFを各気筒に対応させて各気箇別に点火
制御できるようになっている。
ここで、コントロールユニット9によって行われる失火
気筒検出制御を、第4図及び第5図のフローチャートに
それぞれ示すプログラムに従って説明する。
尚、本実施例において、機関変動度合い判別値演算手段
,失火気筒判別手段,2連続失火気筒判別手段,判別値
補正手段,補正判別値に基づく2連続失火判別手段とし
ての機能は、前記第4図及び第5図のフローチャートに
それぞれ示すようにソフトウェア的に備えられている。
また、本実施例において、機関運転条件検出手段は、上
記エアフローメータ6及びクランク角センサlOが相当
し、更に、回転周期計測手段は前記クランク角センサ1
0とコントロールユニット9とによって構成されるよう
になっている。
第4図のフローチャートに示すプログラムは、基準角度
信号REFから単位角度信号POSをカウントすること
によって検出される圧縮TDC後l5゜の角度位置毎に
実行されるものである。
まず、ステップl(図中ではS1としてある。
以下同様)では、図示しない別のプログラムに従ってA
TDC20゜からATDC180゜まで(特に筒内圧の
変化によってクランク角速度が影響を受ける角度範囲)
の周期を計測した結果を時系列的にメモリする。即ち、
コントロールユニット9は、第6図に示すように、クラ
ンク角センサ10から出力される信号に基づいてATD
C20°及びATDC 180’の位置を検出し、この
間の経過時間(周期)を計測するようになっており、こ
のステップ1では、直前に計測された前記周期を最新計
測周期としてToにセットし、また、本プログラムの前
回実行時に最新周期をセットしたTOのデータを1回前
の周期としてT1にセソトし、同様にして2回前(1回
転前).3回前.4回前(2回転前)の周期をそれぞれ
T2,T3,T4にセットする。
そして、次のステップ2では、ステップ1で設定した最
新周期To、1回転前(1/2サイクル前)の周期T2
、2回転前(1サイクル前)の周期T4を用いて下弐に
従い機関変動度合い判別値LUを演算する。
T4 上記式は、平均有効圧の変化量に略相当する値であり、
これにより、TOを計測しているときに燃焼行程であっ
た気筒の平均有効圧の変化が推定され、この平均有効圧
の変化がマイナス方向に所定以上であることによって後
述するように失火発生を判別する。
次のステンプ3では、機関負荷を代表する基本燃料噴射
量Tpと機関回転速度Nとにより複数に区分される運転
領域毎に、前記判別値LUが失火レヘルにあるか否かを
判別するためのスライスレベルSL(失火検出判定のた
めの所定マイナス値)を記憶してあるマップから、最新
のTpと\とに基づいて該当する運転領域のスライスレ
ベルSLを検索して求める。
上記のように、スライスレベルSLを基本燃料噴射量T
Pと機関回転達度Nとに応じて可変設定するのは、第7
図に示すように、前記判別値LUが低回転高負荷時ほど
大きな値として算出されるためであり、真に失火が発生
したときにのみ判別値LUがスライスレベルSL以下と
なるように予め実験によって最適値を求めてマップに設
定してある。
即ち、同一運転条件において、特定1気筒を失火させた
ときにこの失火気筒に対応して算出される判別値LUと
、失火していないときに算出される判別値LUとを求め
、例えば両者の中間値付近にスライスレベルが設定され
るようにする。従って、前記スライスレベルSLは、あ
くまでも1気筒単独で失火しているときの失火検出に対
応させたものであり、2気筒連続失火に対応しているも
のでにない。
次のステップ4では、上記ステップ2で演算された判別
値LUが負の値であって、平均有効圧の滅少変化を示し
ているかを判別する。
判別値LUが、負の値であって平均有効圧の減少変化を
示しているときには、ステップ5へ進み、前記ステップ
3で求めたスライスレベルSLの所定倍(例えば1.5
倍)と、ステップ2で算出した判別値LUとを比較する
ここで、上記のようにスライスレベルSLを所定倍する
のは、第10図に示すように、2気筒が連続して失火し
ているときには通常の特定1気筒のみの失火時よりも大
きく判別値LUが落ち込む特性を利用して、判別4ML
Uが2気筒連続失火と認められるような落ち込みを示し
ているか否かを判別するためである。
従って、スライスレベルSLを所定倍した値に対して判
別4MLUが、1気筒単独失火のときには越えることが
なく、2気筒連続失火が発住したときにのみ越えるよう
に、前記スライスレベルSLを所定倍するための係数を
予め実験によって定めておく。
ここで、判別値LUがスライスレベルSLの所定倍より
も小さいときには、2気筒が連続して失火しているもの
と判別されるが、上記のようにスライスレベルSLをそ
の絶対値が増大する方向に補正して判別値LUと比較さ
せる代わりに、判別値LUの運転条件(機関回転速度N
及び機関負荷)の違いによるレベル差を減少させる方向
に補正設定してから、一定のスライスレベルSLiと比
較して2気筒連続失火を判別させることもできる。
即ち、ステップ5の代わりにステップ6で、判別値LU
に機関回転速度N(実際には回転数rpm)の二乗値を
乗算すると共に、基本燃料噴射量Tp (機関負荷相当
値)で除算して補正し(LUXN”/Tp)、この補正
結果LUXN” /Tpと、予め設定された一定のスラ
イスレベルSLiとを比較させる。
判別値LUは、第7図に示すように、機関回転速度Nが
低く、かつ、機関負荷が大きいときほど大きな値として
算出される傾向を示すから、上記LUXN”/Tpは、
運転条件(回転速度N及び機関負荷)の違いによる判別
4ft.LUのレベル差を減少させる方向に補正したこ
とになり、第8図に示すように、機関負荷や機関回転速
度Nの運転条件が変化しても、LUXN”/Tpは略同
じレベルとなり、LUXN”/Tpのレベル差は、失火
なしか、1気筒単独失火が発生しているか、又は、2気
筒連続失火が発生しているかによって変化することにな
る。然も、2気筒連続失火が発生したときに、LUXN
”/Tpの絶対値が最も大きくなるから、L U X 
N 2/ Tpが最も大きいときを2気筒連続失火発生
時と見做すことができる。
そこで、失火なし時、1気筒単独失火時、2気筒連続失
火時におけるLUXN”/Tpのレベルを予め実験から
求めておいて、2連続失火が発生したときにのみLUX
N”/Tpが越えるようなスライスレベルSLiを設定
するか、2気筒連続失火が発生したときにLUXN”/
Tpが確実に所定以上の偏差を有して越えるようなスラ
イスレベルSLiを設定しておき、前者の場合にはスラ
イスレベルSLiを越えたか否かによって、また、後者
の場合にはスライスレベルSLiに対して所定以上の偏
差を有して越えたか否かによって、2気筒連続失火の発
生を判別する。
即ち、LUXN” /Tpが一定のスライスレベルSL
iに対して所定以上の偏差を有して越えたか否かの判別
は、1気筒単独失火時によりも充分に大きな絶対値のL
UXN”/Tpが算出されたか否かを判別することであ
る。
尚、機関負荷相当値として基本燃料噴射量TPO代わり
にQ/Nを用いても良く、この場合の補正は、LUXN
” XN/Q=LUXN” /Qとなる。
上記のようにステップ5又はステップ6で2気筒連続失
火が判別されると、ステップ7へ進んで2連続失火が発
生している気筒を特定するために、シリンダカウンタC
ylcntを判別する。
前記シリンダカウンタCylcntは、第5図のフロー
チャートに示すプログラムに従って設定される。第5図
のフローチャートに示すプログラムは、クランク角セン
サ10から基準角度信号REFが出力される毎(BTD
C70゜毎)に実行されるものであり、今回の基準角度
信号REFを基準として次に点火時期ADV (点火進
角値)が制御される気筒ナンハーを判別し、その気筒ナ
ンバーを前記シリンダカウンタCylcntにセットす
るものである(第6図参照)., 即ち、まず、ステップ5lでは、今回の基準角度信号R
EFが#1気筒の点火基準となるものであるか否かを判
別し、今回の基準角度信号REFが#1気筒の点火基準
であるときには、ステップ52へ進み、前記シリンダカ
ウンタCylcntに#l気筒を示すlをセットする。
ステップ51で#1気筒の点火基準でないと判別された
ときには、ステップ53へ進み、今度は#2気筒の点火
基準であるか否かを判別する。そして、今回の基準角度
信号REFが#2気筒の点火基準であれば、ステップ5
4で前記シリンダカウンタCy I cn tに#2気
筒を示す2をセットする。
また、ステンプ53で今回の基準角度信号REFが#2
気筒の点火基準でないと判別されると、ステップ55で
#3気筒の点火基準であるか否かを判別し、#3気筒の
点火基準であればステップ56でCylcntに#3気
筒を示す3をセットし、#3気筒の点火基準でないとき
には残る#4気筒の点火基準であるから、ステップ57
でCylcntに#4気筒を示す4をセットする。
ここで再び第4図のフローチャートに戻って説明すると
、ステップ7では上記のようにして基準角度信号REF
毎に更新されるシリンダカウンタCylcntに基づい
て2気筒連続失火している2つの気筒を判別する。
例えば、第10図に示すように#3気筒と#4気筒とが
連続失火しているときには(但し、点火順を#l→#3
→#4→#2とする。)、#4気筒に対応する判別値L
Uが大きくマイナス側に算出されてここで2連続失火が
判別され、このときにはCylcntに2がセットされ
ているから、2連続失火の発生が判定されそのときのC
ylcntの値が2でれば、#3気筒と#4気筒とが2
気筒連続失火していることになる。
同様にして、2連続失火の発生が判別されたときにCy
lcntにセットされている気筒ナンバーの前回及び前
々回の点火気箇が連続失火しているものと判定し、2気
筒連続失火の気筒組み合わせにそれぞれに応して予め設
定されている連続失火の発生頻度を判別するためのカウ
ンタC42.C34,C21,C13をそれぞれにカウ
ントアノプさせる(ステップ8〜ステ・ノブ11)。
従って、例えはステップ7でCylcntに2がセット
されていると判別されたときには、ステンプ9でカウン
タC34が1アップされる。
一方、ステップ5又はステップ6で2気筒連続失火で検
出されなかったときには、判別値LUが負であるから通
常の1気筒単独の失火発生の可能正があるから、ステッ
プ12へ進む。
ステップ12では、ステップ3でマップから検索された
スライスレベルSLと、判別値LUとを比較する。ここ
で、判別値LUがスライスレベルSL未満であると判別
されたときには、次のステ・ノプ13でフラグfl,a
gを判別する。
前記フラグf lagは、後述するように判別値LUが
正の値であるときにゼロがセットされ、また、負の値に
算出されると1がセットされるものである。
従って、ステップ13でフラグflagにOがセットさ
れていると判別されたときには、判別値LUが正から負
に反転した初回においてスライスレベルSLを越えたこ
とになり、この場合には、直前に点火された気筒の前に
点火された気筒が失火しているものと判定する。
、かかる失火気筒判別のため、ステップ14へ進み、前
記シリンダカウンタCy I cntにセットされてい
る気筒ナンバーを判定し、例えば、Cylcntに2が
セットされているときには、直前に#2気筒が点火され
ているから、その前の点火気筒である#4気筒が失火し
ているものと判定され、かかる#4気筒単独失火の判定
に基づいて、それぞれの気筒に対応する失火カウンタC
1〜C4の中の04をカウントアップさせる(ステップ
15)。
同様にして、シリンダカウンタCy ] cn tにセ
ットされている直前点火気筒の前に点火されている気筒
が失火していると判別し、かかる失火気筒判別に対応さ
せてそれぞれのカウンタCl−C4をカウントアップさ
せる(ステップ15〜ステップ18)。
一方、ステップ13でフラグf lagに1がセットさ
れていると判別されたときには、連続して判別{ILU
が負であるが、最初に負になったときにはスライスレベ
ルSLを越える値でなく、2回目の負でスライスレベル
SLを越えた場合であり、このときには、直前点火気筒
の前々回に点火された気筒を失火気筒として失火検出回
数のカウントアンプを行わせる。
即ち、この場合には、ステップ13からステップ19へ
進んでやはりシリンダカウンタCylcntに対するセ
ントデータを判別し、例えばCylcntに4がセノト
されているときには、直前点火気筒か#4気筒であり、
前回の点火気筒は#3気筒で前々回の点火気筒は#1気
筒であるから、#l気筒を失火気筒として特定し、ステ
ップ20で#1気筒の失火検出回数をカウントするC1
を1アップさせる。同様にしてCylcntに対するセ
ットデータで失火気筒を特定し、それぞれの気筒の失火
検出回数をカウントアップするC1〜C4を1アップさ
せる(ステップ20〜ステップ23)。
このようにして1気筒単独の失火発生を検出して、気箇
別の失火検出回数をカウントアップした後と、ステップ
12で判別{ILUがスライスレベルSL以上であると
判別されたときには、ステップ24へ進み、今回の判別
値LU負判定を受けて、前記フラグflagに1をセッ
トする。
一方、ステップ4で判別値LUが正の値であると判別さ
れたときには、ステップ25で前記フラグf lagに
ゼロをセットする。
上記のようにして1気筒単独失火又は2気筒連続失火の
有無を検出すると、ステップ26以降へ進み、1気筒単
独失火又は2気筒連続失火の検出頻度を判定して、かか
る判定結果に基づき失火検出表示を制御する。
ステソプ26では、本プログラムの実行回数をカウント
するカウント値cntが所定値(例えば1000)にな
ったか否かを判別する。ここで、カウント値cntが所
定値までカウントアップされていないときには、ステッ
プ27へ進んでカウント値cntを1アップさせて本プ
ログラムを終了させるが、所定値になっているときには
、ステップ28でカウント{Icntをゼロリセットし
た後、ステップ29〜ステップ44で失火発生割合に基
づいて気箇別の失火発生表示を行わせる。
ステップ29では、#1気筒の失火検出回数がセットさ
れているC1と所定値(例えば40)とを比較すること
によって、カウント値cntが所定値までカウントアッ
プされる所定期間中に所定回数以上の割合で#1気筒の
単独失火が検出されているときには、ステップ30へ進
み、#1気筒の単独失火発生を例えば機関1が搭載され
ている車両のダッシュボード上等に表示して警告する。
同様にして#2気筒〜#4気筒の失火検出回数がセノト
されているC2〜C4と所定値とそれぞれに比較するこ
とによって、各気箇別に失火頻度が高いか否かを判別し
、所定以上の頻度で失火が発生している気筒に関しては
、失火発生を上記のようにして表示させる(ステップ3
1〜36)。
また、ステップ37〜ステップ44では、2気筒連続失
火の検出頻度を判定して、前記同様に失火気筒の表示を
行わせる。
まず、ステップ37では、#4気筒と#2気筒とが2気
筒連続して失火していることが検出されたときに1アッ
プされるカウンタC42と所定{I!(例えば25)と
を比較し、所定値を越える頻度で#4,#2気筒の連続
失火が検出されているときには、ステップ38へ進み、
#4,42気筒の2気筒連続失火を表示して運転者に警
告する。
同様にして、ステップ39,41.43でカウンタC3
4,C21.C13と所定値とをそれぞれ比較し、所定
以上の割合で2気筒連続失火している気筒に関しては、
ステップ40,42.44で表示させる。
各失火カウント値C1〜C4.C42,C34C21,
C13と所定値とをそれぞれに比較して失火発生頻度を
判別した後は、ステ・7ブ45でC1〜C4,C42,
C34.C2],C13をそれぞれゼロリセットし、再
度カウント{icntが所定値までカウントアップされ
る所定期間中における各気筒別の失火検出回数が新たに
失火カウント値cl−C4,C42,C34,C21,
C13にそれぞれセットされるようにする。
尚、本実施例では、各気箇別の失火発生頻度が所定以上
であるときに、その気筒を表示して警告するようにした
が、警告と共にその気筒への燃料供給を停止ずるなどの
フェイルセーフ制御を実行するようにしても良い。
また、本実施例では、運転条件に応して可変設定される
スライスレベルSLを所定倍して判別値LUと比較させ
、2気筒連続失火を検出するようにしたが、スライスレ
ベルSLの絶対値を大きくする代わりGこ、判別値LU
の絶対値を所定割合だけ減少補正させてから、スライス
レベルSLと比較して、2気筒連続失火を検出させるよ
うにし2ても艮い。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によると、機関回転周期に基
づいて平均有効圧の変化量に略相当する値である機関変
動度合い判別値を各気筒に対応させて演算し、この判別
値とスライスレベルとを比較することによって失火気筒
を検出する装置において、2気筒が連続して失火してい
ることを検出できるようになり、2気筒が連続して失火
しているのにその中の1気筒のみが失火していると検出
されることがなく、失火気筒検出の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の構戒を示すブロッ
ク図、第3図は本発明の一実施例を示すシステム概略図
、第4図及び第5図はそれぞれ同上実施例における失火
気筒検出制御の内容を示すフローチャート、第6図は同
上実施例における失火気筒検出のタイミングを示すタイ
ムチャート、第7図は判別値LtJの運転条件の違いに
よる変化を示す線図、第8図は判別値LUを機関回転速
度〜と基木燃料噴射量TJ)とで補正したときの運転条
件による変化を示す線図、第9図は4気筒機関における
判別値LUに基づいた1気筒単独失火検出の特性を説明
するためのタイムチャート、第10図は2気筒連続失火
が発生したときの判別値LUの特性を示すタイムチャー
トである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内燃機関の回転周期を計測する回転周期計測手段
    と、 前記計測された回転周期に基づいて平均有効圧の変化量
    に略相当する値である機関変動度合い判別値を各気筒に
    対応させて演算する機関変動度合い判別値演算手段と、 機関運転条件を検出する機関運転条件検出手段と、 前記検出された機関運転条件に基づいてスライスレベル
    を設定するスライスレベル設定手段と、前記機関変動度
    合い判別値と前記スライスレベルとを比較して特定1気
    筒の失火発生を判別する失火気筒判別手段と、 を含んで構成された内燃機関の失火気筒検出装置におい
    て、 前記スライスレベルの所定倍と前記機関変動度合い判別
    値とを比較して2気筒連続失火が発生している2つの気
    筒を判別する2連続失火気筒判別手段を設けたことを特
    徴とする内燃機関の失火気筒検出装置。
  2. (2)内燃機関の回転周期を計測する回転周期計測手段
    と、 前記計測された回転周期に基づいて平均有効圧の変化量
    に略相当する値である機関変動度合い判別値を各気筒に
    対応させて演算する機関変動度合い判別値演算手段と、 機関変動度合い判別値演算手段で演算された機関変動度
    合い判別値を機関運転条件の違いによるレベル差を減少
    させる方向に補正設定する判別値補正手段と、 該判別値補正手段で補正設定された機関変動度合い判別
    値が一定のスライスレベルを所定以上の偏差を有して越
    えるときに2気筒連続失火が発生している2つの気筒を
    判別する補正判別値に基づく2連続失火判別手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の失火気
    筒検出装置。
  3. (3)前記判別値補正手段が、前記機関変動度合い判別
    値演算手段で演算された機関変動度合い判別値に、機関
    回転速度の二乗値を乗算し、かつ、機関負荷相当値で除
    算して、機関変動度合い判別値を補正するよう構成され
    たことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の失火気筒
    検出装置。
JP70090A 1990-01-08 1990-01-08 内燃機関の失火気筒検出装置 Pending JPH03206360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP70090A JPH03206360A (ja) 1990-01-08 1990-01-08 内燃機関の失火気筒検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP70090A JPH03206360A (ja) 1990-01-08 1990-01-08 内燃機関の失火気筒検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03206360A true JPH03206360A (ja) 1991-09-09

Family

ID=11481045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP70090A Pending JPH03206360A (ja) 1990-01-08 1990-01-08 内燃機関の失火気筒検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03206360A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6799453B2 (en) Misfire detection system for vehicle multicylinder internal combustion engine
JPH05195858A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JP2009293501A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
US6732042B2 (en) Apparatus and method for detecting misfire in internal combustion engine
JPH03138433A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
JP3643250B2 (ja) エンジンの失火検出装置
JPH07279740A (ja) 内燃機関の燃料性状検出装置
JPH0472450A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
JPH07317586A (ja) 内燃エンジンの希薄燃焼制御および故障判定装置
JPH07286551A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP3502206B2 (ja) 内燃機関の図示平均有効圧検出装置
JP2679468B2 (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH03206360A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
JP3461627B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JPH10213058A (ja) エンジンの失火診断装置
JPH062609A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH03206337A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
US11454184B2 (en) Control device for an internal combustion engine
JPH07119532A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2009174361A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JPH0417756A (ja) 内燃機関の失火診断装置
JPH03206359A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置
JPH0440337A (ja) 内燃機関の失火検出装置におけるリングギャセンサ異常診断装置
JP3726631B2 (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JPH03194154A (ja) 内燃機関の失火気筒検出装置