JPH0440337A - 内燃機関の失火検出装置におけるリングギャセンサ異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置におけるリングギャセンサ異常診断装置

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JPH0440337A
JPH0440337A JP14661090A JP14661090A JPH0440337A JP H0440337 A JPH0440337 A JP H0440337A JP 14661090 A JP14661090 A JP 14661090A JP 14661090 A JP14661090 A JP 14661090A JP H0440337 A JPH0440337 A JP H0440337A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、クランク軸の角速度の微小な変動から内燃
機関の失火を検出するようにした失火検出装置において
、上記角速度の検出のために設けられるリングギヤセン
サの異常の有無を診断する異常診断装置に関する。
従来の技術 内燃機関で失火が生じると、未燃焼の混合気がそのまま
排出されるので、排気中の有害成分の増加を来すのは勿
論のこと、出力の低下や機関の安定性の低下を招く。そ
のため、近年、失火が発生しているか否かを容易に、例
えば通常の運転状態のまま検出する失火検出装置が要請
されている。
この失火検出の方法の一つとして、クランク軸の角速度
の微小な変動を例えば電磁ピ、ツタアップ等を用いて検
出する方法が考えられている(例えば特開昭57−18
8748号公報等)。
しかし、失火に伴う微小な角速度変動を正確に検出する
ことは実際には非常に難しい。そこで、クランク軸の端
部に固着されるスタータモータ用のリングギヤに着目し
、該リングギヤに近接してリングギヤセンサを設けて、
所定歯数の検出に要する所要時間の変動から失火の有無
を判定するようにした失火検出装置を本出願人は先に提
案した。
発明が解決しようとする課題 ところで、スタータモータが噛み合うリングギヤにおい
ては、長年の使用により歯が欠損する恐れがある。もし
、歯が欠損すると、その歯数を検出するリングギヤセン
サの出力が異常となり、最終的な失火検出が不正確にな
ってしまう。また、ハーネスの断線等によりリングギヤ
センサの出力自体が得られず、その結果、失火検出を行
わないままに運転が継続される可能性もある。
課題を解決するための手段 そこで、この発明は、失火検出のためにリングギヤセン
サによって計測される所定歯数に対する所要時間を利用
して、リングギヤセンサの異常の有無を診断するように
したものである。すなわち、この発明に係る内燃機関の
リングギヤセンサ異常診断装置は、第1図に示すように
、各気筒の基準クランク角位置で基準位置信号を発する
基準位置検出手段lと、クランク軸端部のリングギヤに
近接して設けられ、かつリングギヤの通過歯数に応じた
出力を発するリングギヤセンサ2と、上記基準位置信号
を基準とした所定の位相から所定歯数の検出に要する所
要時間を計測する計測手段3と、上記所要時間の変動に
基づいて内燃機関の失火を判定する失火判定手段4とを
備えてなる内燃機関の失火検出装置において、ある気筒
の基準位置信号と次の気筒の基準位置信号との間の気筒
間経過時間を計測する気筒間経過時間計測手段5と、こ
の気筒間経過時間と上記所要時間との比が所定範囲にあ
るか否かを判別する異常判別手段6とを備えて構成され
ている。
作用 リングギヤの所定歯数に対応する上記所要時間は、クラ
ンク軸の角速度を示すものとなり、その所要時間の変動
から失火状態が検出される。
一方、上記基準位置信号もクランク軸の回転に同期して
出力されるものであるから、ある気筒の基準位置信号か
ら次の基準位置信号に至るまでの気筒間経過時間とリン
グギヤセンサ2による上記所要時間とは、本来一定の比
率となる。従って、リングギヤの歯の欠損あるいはリン
グギヤセンサ2自体の何らかの異常があれば、両者の比
が所定範囲外となり、その異常を容易に検知することが
できる。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第2図はこの発明の一実施例の機械的構成を示す説明図
であって、I+は内燃機関、12はその吸気通路、■3
は排気通路を示している。尚、この実施例では、4サイ
クル直列6気筒の内燃機関を例にとって説明する。
上記吸気通路12には、各吸気ポートへ向けて燃料を供
給する燃料噴射弁14が気筒毎に配設されているととも
に、絞弁15が介装されており、この絞弁15の上流側
に、吸入空気量Qを検出する例えば熱線式のエアフロメ
ータ16が配設されている。上記絞弁15には、その開
度TVOを検出する絞弁開度センサ17が設けられてい
る。
尚、18は車速VSPを検出する車速センサである。
また19は、機関回転数Neやクランク角位置を検出す
るために、カムンヤフト端部やディストリビュータ内部
等に設けられるクランク角センサを示している。このク
ランク角センサ19は、各気筒の基準位置例えば上死点
位置を検出するためのパルス信号(REF信号)と、こ
の基準位置からの回転角を検出するための単位クランク
角(例えば2°CA)毎のパルス信号(PO8信号)と
を出力するようになっている。上記REF信号は、6気
筒機関であれば+20°CA毎に出力され、それぞれ各
気筒の上地点前所定角度で出力される。
更に詳しくは、各気筒毎に対応するパルスのパルス幅が
異なっており、これによって#l気筒の圧縮上死点位置
の検出ひいては各気筒の気筒判別が、可能となっている
(第3図(a)参照)。従って、この実施例では、基準
位置信号として上記REF信号が用いられている。
一方、クランク軸20の後端部には、図示せぬスタータ
モータと噛合可能なリングギヤ21がフライホイールと
ともに取り付けられている。このリングギヤ21の歯は
、例えば6°CA毎に等間隔に形成されている。そして
、このリングギヤ21に近接して、電磁ピックアップ等
からなるリングギヤセンサ22が設けられている。この
リングギヤセンサ22は、リングギヤ21の歯の通過に
よって発生する交流電流を0N−OFFパルス信号に成
形して出力するようになっており、これによって第3図
(b)に示すようなパルス列が得られる。尚、クランク
角センサ19をカムシャフト等に対し設けた場合に、P
O8信号の精度が動弁機構のバックラッシュ等によって
影響されるので、該pos信号から失火による角速度変
動を検出することは困難である。これに対し、上記リン
グギヤセンサ22は、クランク軸20に直結されたリン
グギヤ21の回転速度を検出するので、角速度変動の確
実な検出が可能である。
上記の各センサの検出信号が入力されるコントロールユ
ニット23は、所謂マイクロコンピュータシステムを用
いたもので、燃料噴射弁14による空燃比制御や図示せ
ぬ点火系の点火時期制御等を行っている。また、上記リ
ングギヤセンサ22の検出信号に基づく失火判定および
該リングギヤセンサ22自体の異常診断を行い、所定の
失火やリングギヤセンサ22の異常を検出した場合には
、警報ランプ24等の警報手段を作動させるとともに、
点検、整備のためにその異常状態を記憶しておくように
なっている。
次に上記実施例の作用について失火判定を含めて詳細に
説明する。
初めに、第3図を参照して各気筒毎の角速度の検出につ
いて説明すると、第3図(a)に示すように120°C
A毎に出力されるREF信号の検出後、リングギヤセン
サ22の出力パルスのカウントが開始され、所定歯数、
例えばP個の歯数を検出した時点で、コントロールユニ
ット23内の図示せぬプリセットカウンタによって同図
(c)に示すような第1トリガが出力される。更に、こ
れからm個の歯数を検出した時点で、図示せぬプリセッ
トカウンタによって同図(d)に示すような第2トリガ
が出力される。つまり、この間にm個の歯数に相当する
クランク角だけクランク軸20が回転したことになる。
そして、コントロールユニット23内のタイマによって
、上記第1トリガから第2トリガに至る期間の所要時間
Tが計測される。
この所要時間Tの計測は、RFP信号の出力の度につま
り120°CA毎に繰り返し行われる。
そして、気筒数をN(本実施例ではN=6)として(N
+1)個のデータが常に保存される。具体的には、最新
のデータをT1として、前回のデータをT2として、順
にT (N+ 1 )までのデータが、順次更新する形
で保存され、これらに基づいて後述するように失火判定
がなされる。
尚、上記所要時間Tを計測する位相は、失火による角速
度変動が最も顕著に現れる期間を選択して設定すべきこ
とは勿論である。このように、ある範囲内の位相のみに
着目することで、それ以外の期間でフリクション等によ
る角速度変動があったとしても影竹を受けることがない
また上記の所要時間Tの計測と並行して、ある気筒のI
t EF倍信号ら次の点火気筒のREF信号までの時間
、つまり気筒間経過時間T RE Fが逐次計測される
次に、第4図はコントロールユニット23において実行
される具体的な処理の流れを示すメインフローチャート
である。尚、この第4図の処理は、リングギヤセンサ2
2によるm個の歯数の検出終了時点つまり第2トリガに
同期して実行される。
先ず、初めに、m個の歯数の検出つまり上述した所要時
間]゛の計測が次のREF信号発生前までに終了したこ
とを示すフラグFTを「1」とする(ステップ1)。次
いで、種々の条件が失火判定の可能な診断領域内にある
か否か判別しくステップ2)、診断領域内にある場合に
限ってステップ4以降に進む。診断領域外であれば、所
要時間Tの読込を停止しくステップ3)、後述するTR
AVMX等の値をクリアする(ステップ14)。この診
断領域内にあるか否かの判定は、基本的には、機関の角
速度が変化するような他の要因が存在するか否かを判定
するもので、種々の方法が考えられるが、その−例を第
5図に示す。すなわち、車速vSPの変化量ΔVSPが
所定値ΔVSPl以下であること(ステップ21)、絞
弁開度TVOの変化量ΔTVOが所定値ΔTV01以下
であること(ステップ22)、スタータスイッチがOF
Fであること(ステップ23)、電気的負荷が一定であ
ること、つまりヘッドライトスイッチ等のON、OFF
変化直後でないこと(ステップ24)、パワーステアリ
ング負荷が一定つまりパワーステアリング操作中でない
こと(ステップ25)、機関回転数Neが略一定つまり
所定のNel〜Ne2の範囲内にあること(ステップ2
6)、機関の負荷、例えば基本燃料噴射量Tpが略一定
つまり所定の、Tpl〜Tp2の範囲内にあること(ス
テップ27)、を診断条件としており、これら総ての条
件が成立した場合に診断領域内としくステップ29)、
いずれか1つでも条件が成立しない場合には診断領域外
としている(ステップ28)上記の処理により診断領域
内と判定した場合には、ステップ4に進んで前述した所
要時間Tの読込が行われる。
そして計測した所要時間T1詳しくはその時点で保持し
ているT I −T (N+1 )のデータに基づいて
、ラフネス度ROを逐次演算する(ステップ5)。
このラフネス度ROは、所要時間Tの偏差を所として求
められる。この例は、TI−T(N+1)のデータの中
央点となるT(N/2)を重視したもので、最新のTI
と同一気筒の1サイクル前(720°CA前)のT(N
+1)とを用いることで、特定位置で毎回生じるフリク
ション等の影響を軽減できる。
尚、上記の式の分子として、 T (N/2+ 1 )−T (N/2)等を用いるこ
ともできる。
また分母として、 T(N/2)あるいは ’、T I +T 2・・・T (N/2))x2/N
等を用いることもできる。
上記のラフネス度ROの演算は、所要時間Tの計測の度
つまりREF信号の出力の度に該REF信号に続く第2
トリガに同期して行われるので、気筒番号nのREF信
号について演算されたラフネス度ROをn気筒のラフネ
ス度RO(n)と定義する。従って、点火順序に従って
各気筒のラフネス度Ro(n)が順次求められる。
ここで、上記ラフネス度ROは、角速度変動が全く無い
と仮定すれば0となる。失火があれば、これに対応する
ある気筒のラフネス度ROは負の値を示し、他の気筒の
ラフネス度ROは相対的に正の値を示す。尚、ラフネス
度RO(n)における気筒番号nと失火気筒とは必ずし
も一致しない。
次に、上記のラフネス度RO(n)を用いて、その絶対
値の移動平均TRAVLUを演算する。
すなわち、 としてRE V信号の度つまり所要時間Tの計測の度に
演算を行う(ステップ6)。
更に上記のT RA V L Uをデータ収集期間中の
過去の最大値TRAVMXと比較し、これを上廻ってい
た場合には新たな最大値TRAVMXとしてメモリ内容
を更新する(ステップ7)。これは、最終的に1回のデ
ータ収集期間におけるT RA VL Llの最大値を
示すことになる。
そして、ステップ8で、各党Onの正負規則性を示す指
標FU(n)−の演算を行う。これはFU(1)〜Ft
J(N)のN個のカウンタによって気筒別に示されるも
ので、ある気筒nのラフネス度RO(n)が正であった
らFU (n)をインクリメントし、かつ負であったら
FU (n)をデクリメントする。従って、ある気筒n
で失火が繰り返し生じると、その気筒nの指標FU (
n)は負側に大きく減少して行く。
次にステップ9では、リングギヤセンサ22の異常診断
を行う。これについては後述する。
ステップ10では、上記ステップ6で求めた移動平均T
RAVLUを基準値TRAVCOと比較し、基準値以上
であった場合には、第1パラメータMMFIの値をイン
クリメントする(ステップIt)。上記の基準値TRA
VCOは、機関回転数Neあるいは機関回転数Neと基
本燃料噴射量Tpとのマツプから逐次ルックアップされ
る基準値COMPLの移動平均として与えられる。
TRAVLUは前述したようにラフネス度ROの絶対値
の平均であるので、上記第1パラメータMMF 1は、
機関全体についてのあるレベル以上の角速度変動の頻度
に関連したものとなる。
ステップ12では、所定のデータ収集期間が経過したか
否かを判定しており、データ収集期間が経過している場
合にはステップ13へ進んで故障判定を行う。上記デー
タ収集期間は、時間もしくはクランク角によって規定さ
れるもので、例えば2〜3秒程度で十分である。従って
、所定のデータ収集期間が経過するまでの間、前述した
ステップ4〜ステツプ11の処理が繰り返され、TRA
VLUの演算等が行われる。そして、故障判定を実行し
た後、TRAVMX等がクリアされて次の判定に備える
ことになる(ステップ+4)。
第8図は、上記ステップ13の故障判定の詳細を示すも
ので、ステップ5Iで第2パラメータMMF2と第3パ
ラメータMMF3とが演算される。
第2パラメータMMF2は、データ収集期間中(DTR
AVLtl)最大値であルT RA V M Xと前述
した基準値TRAVCOとを用いて、MMF2=TRA
VMX/TRAVCOとして求められる。尚、TRAV
COはデータ収集終了時点での値が用いられる。この第
2パラメータMMF2は、大きな角速度変動があったか
どうかを示すものとなる。
第3パラメータMMF3は、前述した各気筒の正負規則
性を示す指標FU(n)の絶対値の全気筒の和、つまり MMF3=lFU(I]+IFU(2]・・・+IFU
(N)として求められる。従って、角速度の低下もしく
は増加が同一気筒で複数回同様の傾向で現れれば、上記
第3パラメータMMF3が増大する。また角速度の低下
もしくは増加がランダムに現れれば、上記第3パラメー
タMMF3の値はそれ程大きくならない。
ステップ52では、前述したステップ11でカウントさ
れた第1パラメータMMFIの値を基準値JMFlと比
較する。ここで基準値JMFI未満であれば、ステップ
53へ進み、第2パラメータMMF2の値を基準値JM
F2と比較する。ここで基準値JMF2未満であれば、
ステップ59へ進み、「正常」っまり失火が殆どないも
のと判定する。一方、ステップ53で第2パラメータM
MF2の値が基準値JMF2以上であった場合には、機
関全体として角速度変動は少ないものの、時々大きな角
速度変動が現れることを意味するから、ステップ60へ
進み、低頻度の失火発生状態と判定する。
またステップ52で第1パラメータMMFIが基準値J
MFI以上の場合は、機関全体として角速度変動が多発
していることを意味するので、第3パラメータMMF3
を第1の基準値JMF3Hおよび第2の基準値JMF3
L(但しJMF3H>JMF3L)と順次比較する(ス
テップ54゜55)。ここでJ M P 38以上の場
合は、前述したように角速度の低下もしくは増加が同一
気筒で同様の傾向で繰り返し現れていることを意味する
ので、特定の1気筒の頻繁な失火発生状態と判定しくス
テップ56)、かつその失火気筒の判別を行う(ステッ
プ57)。尚、失火気筒は、指標FU(n)に基づいて
判別でき、本実施例では、FtJ (n )が最も小と
なった気筒nの1つ前の点火気筒が該当する。
また第3パラメータMMF3がJMF3H未満でしかも
JMF3L未満の場合は、大きな角速度変動が頻繁にか
つランダムに現れていることを意味するので、複数気筒
の頻繁な失火発生状態と判定する(ステップ58)。
以上の処理によって失火状態のきめ細かな判定を行うこ
とができる。尚、失火と判定した場合には、警報ランプ
24が点灯するとともに、その失火の状況がメモリに記
憶される。
次に第6図のフローチャートは、前述したステップ9の
センサ診断■の処理の詳細を示す。これは、主にリング
ギヤ21の歯の欠損を検出しようとするもので、ステッ
プ31で、計測した所要時間Tとその直前の気筒間経過
時間TREFの比(T/TREF)を求め、これが所定
の下限値りと上限値Hとの範囲内にあるか否かを判定す
る。
歯の欠損あるいは何らかの原因によるリングギヤセンサ
22の出力の異常等がなければ、上記の比(T/TRE
F)は常に一定に得られる。
上記の比(T/TREF)がL−Hの範囲外であった場
合には、カウンタCNGをインクリメントするとともに
、カウンタCNを0にリセットする(ステップ35)。
そして、上記のカウンタCNGの値を所定の基準値CJ
NGと比較して(ステップ36)、基準値CJNG以上
となったならば、リングギヤセンサ22が異常(上述し
たように歯の欠損を含む)であると判定する(ステップ
37)。
尚、上記の比(T/TREF)が所定範囲内であった場
合には、カウンタCNをインクリメントしくステップ3
3)、これが所定値、例えば気筒数に等しい値Nに達し
たら、カウンタCNGをリセットするようにしている(
ステップ34)。従って、本質的な異常ではないノイズ
等による誤判定が防止される。
また第7図のフローチャートは、リングギヤセンサ22
から出力が全く得られないような場合に対処するための
もので、この処理は、各気筒のREF信号に同期して実
行される。すなわち、ステップ41において、このRE
F信号発生時にフラグFTが「1」になっているか否か
、つまりREF信号発生前に前の気筒についてm個の歯
数の検出が完了しているか否かを判定する。このフラグ
FTは、REF信号の発生の度にクリアされる(ステッ
プ48)ので、何らかの異常で歯数のカウントが順調に
進まなければ、FT=0の状態のままとなる。
ここで、フラグFTが「0」であった場合には、カウン
タCRGNGをインクリメントするとともに、カウンタ
CN−を0にリセットする(ステップ45)。そして、
上記のカウンタCRGNGの値を所定の基準値CJRG
NGと比較して(ステップ46)、基準値CJRGNG
以上となったならば、リングギヤセンサ22が異常であ
ると判定する(ステップ47)。
尚、フラグFTがNJであった場合には、カウンタCN
−をインクリメントしくステップ42)、これが所定値
、例えば気筒数に等しい値Nに達したら、カウンタCR
GNGをリセットするようにしている(ステップ44)
。従って、前述した第6図のセンサ診断iの処理と同様
にノイズ等による誤判定が防止される。
上記のようにしてリングギヤセンサ22が異常であると
判定された場合には、例えば警報ランプ24の点滅等に
より報知するとともに、その異常がメモリに記憶される
以上で、この発明の一実施例を説明したが、失火判定の
具体的な方法としては必ずしも上記実施例のものに限定
される訳ではなく、種々の変更が可能である。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係る内燃機関
のリングギヤセンサ異常診断装置は、失火判定のために
計測される所定歯数に対応した所要時間を基準位置信号
間の気筒間経過時間と比較して異常の有無を診断するよ
うにしたので、新たなセンサやカウンタ等を追加するこ
となくリングギヤセンサの異常を容易に検出でき、例え
ばリングギヤの歯の欠損等に起因した失火の誤判定を未
然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示すクレーム対応図、第2図
はこの発明の一実施例の機械的構成を示す構成説明図、
第3図はこの実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート、第4図、第5図、第6図、第7図および第8図は
この実施例における処理の一例を示すフローチャートで
ある。 1・・・基準位置検出手段、 3・・・所要時間計測手段、4 気筒間経過時間計測手段、 第2図 2・・・リングギヤセンサ、 ・・・失火判定手段、5・・・ 6・・・異常判別手段。 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各気筒の基準クランク角位置で基準位置信号を発
    する基準位置検出手段と、クランク軸端部のリングギヤ
    に近接して設けられ、かつリングギヤの通過歯数に応じ
    た出力を発するリングギヤセンサと、上記基準位置信号
    を基準とした所定の位相から所定歯数の検出に要する所
    要時間を計測する計測手段と、上記所要時間の変動に基
    づいて内燃機関の失火を判定する失火判定手段とを備え
    てなる内燃機関の失火検出装置において、ある気筒の基
    準位置信号と次の気筒の基準位置信号との間の気筒間経
    過時間を計測する気筒間経過時間計測手段と、この気筒
    間経過時間と上記所要時間との比が所定範囲にあるか否
    かを判別する異常判別手段とを備えてなる内燃機関のリ
    ングギヤセンサ異常診断装置。
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