JPH03206093A - ペナムカルボン酸エステル - Google Patents

ペナムカルボン酸エステル

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JPH03206093A
JPH03206093A JP2002302A JP230290A JPH03206093A JP H03206093 A JPH03206093 A JP H03206093A JP 2002302 A JP2002302 A JP 2002302A JP 230290 A JP230290 A JP 230290A JP H03206093 A JPH03206093 A JP H03206093A
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JP
Japan
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dioxide
methyl
solvent
methylpenam
triazol
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002302A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Araki
和彦 荒木
Akihiko Moriguchi
森口 明彦
Takashi Ikeda
池田 敬志
Yoshihito Yokoyama
横山 賀人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Welfide Corp
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Welfide Corp
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Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd, Welfide Corp filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH03206093A publication Critical patent/JPH03206093A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬、特に経口吸収が改善されたβーラクタ
マーゼ阻害剤として有用なペナムカルポン酸エステルに
関する。
〔従来の技術〕
各種細菌感染症の治療剤として、ペニシリン類やセファ
ロスボリン類のβ−ラクタム系抗生物質が広く用いられ
ている。しかしながら、比較的多数の起炎菌については
β−ラクタマーゼを産生ずることにより、耐性を獲得し
、これら抗生物質の作用が十分に発現しないことが多く
なってきている。そこで、β−ラクタマーゼの作用を減
弱させるために、従来からβ−ラクタマーゼ阻害剤が開
発され、実際に、β−ラクタム系抗生物質と併用、配合
またはミューチュアルプロドラソグとして使用されてい
る。
そのような阻害剤の一つとして特開昭59−14878
8号公報には、2α−メチル−2β−(1.2.3−ト
リアゾール−1−イル)メチルベナムー3α一カルボン
酸1. 1−ジオキシド(以下、VTR−830Hとも
いう。)が開示され、このVTR−830Hのほかに医
薬として許容される塩およびエステルも包含されている
〔発明が解決しようとする課題〕
このYTR−830Hは、特にアンピシリンとの併用に
おいて、β−ラクタマーゼ産生菌に対し、すぐれた効果
を示すものの、経口投与した場合、極めて吸収されにく
いという欠点があ名。この問題点は対応するナトリウム
塩などの塩でも解決されす、そのため経口吸収が改善さ
れた化合物が望まれていた。
一般にβ−ラクタム系抗生物質の経口吸収を改善するた
めに、エステル体とすることは公知であり、そのような
エステル体の例としては、前記公開公報に記載されてい
るようなビバロイルオキシメチルなどのアシルオキシア
ルキル体、3−フタリジルなどのラクトン体等をあげる
ことができる。
しかしながら、前記公開公報には、これらのエステル化
合物について例示されているのみであって、具体的な製
造例や、ましてその薬理学的特性については何ら開示さ
れていない。
本発明の目的は、経口吸収において顕著にすぐれ、しか
もβ−ラクタム系抗生物質、特にアンピシリンのプロド
ラッグである塩酸バカンピシリンとの併用においてすぐ
れた作用効果を示すエステル化合物を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決するべく、鋭意研究を重
ねた結果、上記した公開公報に例示されていない1−エ
トキシカルボニルオキシエチルエステルとすることによ
り、所期の目的が達威されることを見出し、本発明を完
戒するに至った。
本発明は、2α−メチル−2β一(1,2.3−トリア
ゾール−1−イル)メチルペナム−3αカルボン酸1.
1−ジオキシド・1−エトキシ力ルポニルオキシエチル
エステル(以下、化合物Iということもある。)に関す
る。
本発明の化合物■は、たとえば2α−メチルー2β−(
1,2.3−トリアゾール−1−イル)メチルベナムー
3α一カルボン酸1,1−ジオキシドまたはその塩とα
−ハロ炭酸ジエチル(αクロロ炭酸ジエチルが好ましい
)とを室温、冷却下または使用した溶媒の沸点までの温
度でアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化
メチレン、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルム
アミドなどの有機溶媒中、あるいはそれらと水との混合
溶媒中、必要により脱酸剤(炭酸カワウム、炭酸ナ.ト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸
化ナトリウム、トリエチルアミンなどの塩基)または触
媒(ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなど)の存在下
に反応させることにより製造される。反応生底物は再結
晶法、クロマトグラフィー法などにより精製することが
できる。
〔作  用〕
本発明の化合物Iは、すぐれた経口吸収特性を示し、血
中濃度が持続し、生体内で強いβ−ラクタマーゼ阻害作
用を発揮する。また、化合物Iは、β−ラクタム系抗生
物質、特に塩酸バカンピシリンと併用することにより有
意にすぐれた抗菌作用を示す。
本発明化合物Iをβ−ラクタマーゼ阻害剤としてβ−ラ
クタム系抗生物質と併用して使用する場合は、β−ラク
タム系抗生物質に対し、1 −1/10倍量の割合で用
いることができる。この製剤には製薬上よく用いられる
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤などの添加剤と混合し
て経口投与用製剤とすることができる。それらの添加剤
としては、乳糖、コーンスターチ、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、結晶セルロースなどをあげることがで
きる。経口投与用製剤としては錠剤、カプセル剤、散剤
、顆粒剤などがあげられるが、必要に応し、錠剤には糖
衣またはフィルムコートを施すことができ、さらに、錠
剤、顆粒剤には腸溶被膜を施すこともできる。投与量は
治療対象の感染症の種類、患者の症状、年齢などにより
異なるが、或人l日当り通常10〜1000■(力価)
の範囲が好ましく、これを3〜4回に分割して投与する
ことができる。塩酸バカンビシリンを併用する場合には
、この薬剤を100〜1000■(力価)配合すること
が好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明化合物Iの製造例を具体的に
説明する. 実施例 2α−メチル−2β−(1,2.3−}リアゾール−1
−イル)メチルペナム−3α一カルボン酸1,1−ジオ
キシド5.0g、α−クロル炭酸ジエチル3.05g,
ヨウ化ナトリウム3.00 g ,炭酸カリウム1.3
8gおよびジメチルスルホキシド50m lの混合物を
50℃で5時間加熱攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出し、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去し、得られた油状物にエ
タノールを加え結晶化させることにより、2α−メチル
−2β−(1,2.3−トリアゾール−1−イル)メチ
ルペナム3α一カルポン酸1. 1−ジオキシド・1−
エトキシカルボニルオキシエチルエステル2.5gを得
た。融点133〜146℃ iR (cm−’)  : 1800, 1780. 
1760H’−NMRスペクトル(CDC13) :δ
(ppm)1.34および1.38(t.J=7.3H
z.3H)、■.38および1.4Hs, 3H)、1
.63および1.64(d,J=5.4Hz.3H)、
3.51(d,dHJ=2.0,16.1Hz;IH)
 、3.60(d,d;=3.916.1Hz;IH)
、4.23〜4.46(m,2H)、4.52および4
.60(s, IH)、4.65〜4.69(m,LH
)、5.00〜5.12(m,2H)、6.82〜6.
85(q, J=5.4Hz, IH)、7.74およ
び7.76(d,J=1.0Hz,IH)、7.80お
よび7.81 (d,J.1 .0Hz, LH) また、この結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
を行ない、ベンゼンと酢酸エチル(2:1)混液で溶離
した。最初に溶離したフラクションを合わせ、濃縮して
2α−メチル−2β−(1,2.3−トリアゾール−1
−イル)メチルベナムー3α一カルボン酸 1.1−ジ
オキシドIs−((エトキシカルボニル)オキシ〕エチ
ルエステルの油状物を得た。
IR (cm−’)  : 1765. 1805次い
で、後にRMしたフラクションを合わせ、濃縮して2α
−メチル−2β−(1.2.3−}リアゾール−1−イ
ル)メチルペナム−3α一カルボン11.1−ジオキシ
ド IR−((エトキシカルボニル)オキシ〕エチルエ
ステルを得た。
融点172〜174℃ rR  (c+a−’)  : 1755.  178
0.  1800〔発明の効果〕 以下、実験例により本発明化合物の有用性を説明する.
なお、比較化合物としてVTR−830Hを用いた. 実験例1 1群5匹のマウスに試験化合物100■/kg(力価)
を経口投与し、投与後の血中濃度(μg/m1)を測定
した.結果を第1表にまとめた.第   1   表 化合物■ 32.39  1?.78  6.58  3.17 
 0.99  0.51VTR−8308 0.43   0.78  1.64  0.39  
 ND    ND(表中、NDは検出限界未満を示す
.)実験例2 l群3Mのイヌに化合物120■/kir(力価)を経
口投与し、生体内利用率を検討したところ、4 2. 
0 3±4.14%を示した.実験例3 1群7匹のマウスにリッチモンド■b型β−ラクタマー
ゼ産生菌であるクレープシエラ・ニューモニエ(K.p
neua+oniae)TN 1711を6.5X10
”細胞/マウスを腹腔内接種して感染させ、1時間後に
各薬剤を経口投与した。7日間生死を観察し、マウスの
生存率からE D s。値(■/マウス)を求めた.あ
わせて、最小発育阻止濃度(MIG.μg/m1)も測
定した.結果は第2表にまとめた通りである. 第    2    表 (4  :  1) BAPC:YTR−830H (4:  1) 50 8.978 BRL  25000 25 8.317 SBTPC 〉l00 〉10 BAPC 〉 1600 〉20 表中、BAPCは塩酸バカンビシリンを、BRL250
00はアモキシシリンとクラプラン酸との2:l配合薬
剤を、SBTPOは、アンピシリンとスルバクタムの1
=1配合薬剤を意味する.なお、B A. P Cの配
合量はアンピシリン換算量である。
以上の実験例から明らかなように、本発明化合物は経口
吸収特性にすぐれ、しかもβ−ラクタム系抗生物質と併
用すると顕著な感染症治療効果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2α−メチル−2β−(1,2,3−トリアゾー
    ル−1−イル)メチルペナム−3α−カルボン酸1,1
    −ジオキシド・1−エトキシカルボニルオキシエチルエ
    ステル
JP2002302A 1990-01-08 1990-01-08 ペナムカルボン酸エステル Pending JPH03206093A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326993A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Otsuka Chem Co Ltd β−ラクタム化合物の無水結晶及びその製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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