JPH03205926A - 等化器 - Google Patents

等化器

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JPH03205926A
JPH03205926A JP32174789A JP32174789A JPH03205926A JP H03205926 A JPH03205926 A JP H03205926A JP 32174789 A JP32174789 A JP 32174789A JP 32174789 A JP32174789 A JP 32174789A JP H03205926 A JPH03205926 A JP H03205926A
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signal
circuit
equalization
error
minimum phase
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JP32174789A
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Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Takeshi Hattori
武 服部
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、伝送路において生じた線形歪により劣化した
伝送特性を改善するために、デジタル通信システムに用
いられる等化器に利用する。
〔従来の技術〕
一般に、伝送路においては、種々の線形歪が発生し、波
形の歪の原因となっている。
例えば、分散のある媒質を介して電波が伝播される場合
は、第15図に示す送信機11の送信アンテナllaと
受信機12の受信アンテナ12aとの間に電波伝播路(
バス〉が二つ形威される場合がある。
このような場合は、送信アンテナllaから放射された
電波は、第一パスを介して複素振幅AIとして時間τ1
だけ遅延して受信アンテナ12aに到達し、第二パスを
介して複素振幅A2として時間τ2だけ遅延して到達す
る。ここで、Q < r, < r,とし、遅延時間τ
1で到達した信号波を前方波、遅延時間τ2で到達した
信号波を後方波という。
上述したように送信アンテナllaと受信アンテナ12
aとの間に二つのパスが形威された場合の伝送路のイン
パルス応答関数h(τ〉は下式(1)で表される。
h ( r )  = A +  δ(t−rl)+A
2  δ(t  r2)(1)ここで、δ(1)はディ
ラックのデルタ関数である。この式(1)をフーリエ変
換することにより、式(2)に示すような伝送路の複素
伝達関数h(ω)が求められる。
h(ω) =A+ e−””+  +A2e−””z 
  −(2)第16図(a)およびら)に、インパルス
応答の大きさh〈τ)12を示す。同図において、遅延
時間τ1に現れる波ピークは前方波に対応し、遅延時間
τ2に現れる波ピークは後方波に対応している。
第16図(a)は、前方波の大きさIAI+’が後方波
の大きさlA21”よりも大きく、前方波が主信号とな
っている場合を示している。このように、前方波が主信
号となるような伝送路の状態を最小位相系と称する。
一方、第l6図(ロ)は、逆に、後方波が主信号である
場合CIAl  l” <lA2  +2である場合〉
を示しており、この場合を非最小位相系という。
式(2)をそれぞれの場合の主信号で規格化すると、最
小位相系(第16図(a)参照)においては、式〔2)
の第1項で示される前方波で規格化されるので式(3)
のようになる。
h(ω) このように、最小位相系の線形歪は、式(3)の括弧内
の第2項で表される。従って、この場合の線形歪の大き
さはlA2/Allで表され、位相項の指数は負である
ので(r2−TI>0)、主信号に対して線形歪の位相
は遅延していることを表している。
一方、非最小位相系においては、式(2)の第2項で規
格化されるので、式(4)のようになる。
h(ω) 式(4)より、非最小位相系における線形歪の大きさは
lA+/A21で表され、位相項の指数は正であるので
、主信号に対して線形歪の位相が進んでいることがわか
る。
最小位相系の場合においても、非最小位相系の場合にお
いても、線形歪を表す項の大きさの絶対値は1以下であ
る。このような線形歪が発生すると、伝送特性が著しく
劣化する。
線形歪による伝送特性の劣化を改善するために、例えば
判定帰還形等化器(以下、DFEという。〉などの等化
器が用いられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来のDFEを用いた非線形トラン
スバーサル等化器は、r主タップにおける信号より遅れ
て到来する信号に起因する符号間干渉については線形ト
ランスバーサル等化器と同等な等化を行い、主タップに
おける信号よりも先に到来した信号に起因する符号間干
渉については識別信号を用いて等化する判定帰還形トラ
ンスバーサル等化器を用いる構或』 (産業図書「ディ
ジタル無線通信」一第6章ディジタル無線伝送における
補償技術一参照)となっている。
このような非線形トランスバーサル等化器による等化信
号に残留する歪の最悪値εと前方波と後方波との複素振
幅比ρ、 ρ=A2 /AI との関係を第17図に示す。ここで、第17図において
、残留歪の最悪値εは、遅延時間の差(τ2r, )の
値をシンボルレー}1/Tの逆数によって規格化した値
を0.1とし、等化器のタップ数をパラメータとして表
されている。
第17図のように、最小位相系に対応するρく1の領域
においては、残留歪の最悪値εは0.3以下に抑えられ
ている。一方、非最小位相系に対応するρ〉1の領域に
おいては線形トランスバーサル等化器の場合と同様に、
ρが1に近づく程大きい歪が残留していることがわかる
上述したように、従来の非線形トランスバーサル等化器
にあっては、非最小位相系の場合に大きな線形歪が残留
してしまう問題点があった。
本発明の目的は、上記の問題点を解消することにより、
伝送路の特性が最小位相系であると非最小位相系である
とにかかわらず、等化誤差を小さくするようにした等化
器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、フレーム単位の受信信号を入力とし、この受
信信号に対する伝送特性を等化する等化器において、上
記受信信号は情報データを含む各フレームにフレームの
区切りを示す少なくとも一つの識別信号を含む信号であ
り、上記受信信号を上記識別信号を用いて受信順および
逆順でそれぞれ等化処理する等化処理手段と、上記識別
信号により上記等化処理手段を初期化する初期化手段と
、上記二つの処理順における上記等化処理手段の出力の
うちその等化誤差が小さいと判断された方を選択して上
記受信信号の時系列順に出力する選択出力手段とを備え
たことを特徴とする。
また、本発明は、上記情報データとして誤り検出符号を
用い、そのシンドロームを上記等化誤差情報とすること
ができる。
すなわち、本発明は、伝送路の状態によって、最小位相
系か非最小位相系かを判定し、最小位相系のときはフレ
ーム構或化された受信信号を受信した順に等化し、非最
小位相系のときは、受信したデータとは逆順に等化する
ことを第一の特徴とする。
また本発明では、伝送路の状態を判定することなしに、
すべての受信信号について、受信した順および逆順に等
化するとともにそのときの等化誤差を検出し、その等化
誤差に対応する等化誤差情報をもとに誤差の少ない方の
等化した信号を採用することを第二の特徴とする。
等化誤差情報として、送信信号を誤り訂正符号化した場
合に、シンドロームを用いることが有効である。
また、受信データを正順と逆順とから等化する場合には
、1フレーム内で、情報データの前後に識別信号として
のトレーニング信号を設けるのが通常であるが、連続し
た複数のフレームが送信される系の場合には、例えば情
報データの前にだけトレーニング信号を設け、正順に等
化するときはそのトレーニング信号を用い、逆順に等化
するときは次のフレームのトレーニング信号を用いるこ
ともできる。
〔作用〕
同一の受信信号に対して、受信順および逆順に、すなわ
ちフレームの両側から等化処理を重複して行い、等化誤
差の小さい方を選択して、受信信号の時系列順に出力す
る。
従って、一方向から処理した場合に比較して等化誤差を
小さくでき、これにより伝送路の特性が最小位相系であ
ると非最小位相系であるとにかかわらず、等化誤差を小
さくすることが可能となる。
なお、上記等化誤差情報として、情報データとして誤り
訂正符号を用いた場合にそのシンドロームを用いても同
様である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は、本発明の第一実施例等化器を含む受信機のブ
ロック構或図である。
本第一実施例等化器20は、フレーム単位の受信信号が
入力信号101として入力され、この受信信号に対する
伝送特性を等化し、等化された等化出力信号102を出
力する。
本第一実施例等化器20の特徴とするところは、受信信
号は各フレームの前方端に識別信号としてのユニークワ
ードを含む信号であり、受信信号を上記ユニークワード
を用いて受信順および逆順でそれぞれ等化処理する等化
処理手段としての、メモリ回路21、読出回路24およ
び等化回路25と、上記ユニークワードにより上記等化
処理手段を初期化する初期化手段としてのフレーム再生
回路27と、上記二つの処理順における上記等化処理手
段のうちその等化誤差が小さいと判断された方を選択し
て上記受信信号の時系列順に出力する選択出力手段とし
ての、インパルス応答演算回路22、判定回路23およ
びデータ整列回路26とを備えたことにある。
第1図において、本発明の第一実施例等化器20を用い
た受信機の検波回路14には、伝送路を介して変調波信
号103が導入され、この変調波信号103は検波回路
14により線形検波され等化器20の入力信号101 
となる。
ここで、第2図に、上述した変調波信号103によって
伝送される信号系列の構或を示す。
第2図に示したように、この信号系列はフレーム化され
ており、一つのフレームはフレームの区切りを示す所定
の識別信号系列であるユニークワードと、情報を表す情
報信号系列とから構或されている。
検波回路l4による線形検波により、上述した信号系列
が取り出され、この信号系列が人力信号101として、
フレーム再生回路27およびメモリ回路2lに供給され
る。
フレーム再生回路27は、導入された入力信号101に
基づいて、上述したユニークヮードを検出し、このユニ
ークワードの周期および位相に同期したタイミング信号
104が生或される。このタイミング信号104は、メ
モリ回路2l、インパルス応答演算回路22、判定回路
23、読出回路24、等化回路25およびデータ整列回
路26のそれぞれに供給されており、各回路はこのタイ
ミング信号104に同期して動作するように構或されて
いる。
メモリ回路21は、このタイミング信号104に同期し
て、導入された入力信号101をサンプリングし、標本
化された1フレーム分の信号波形を格納する。
インパルス応答演算回路22は、メモリ回路21に格納
された1フレーム分の信号波形に対してユニークワード
の相関検出を行い、該当するフレームが伝送された時点
における伝送路のインパルス応答関数h(τ)を求める
。このインパルス応答関数h(τ)は判定回路23に導
入され、判定回路23は、このインパルス応答関数h(
τ)に基づいて、伝送路の状態を判定する。
例えば、検波回路14に接続された伝送路において、建
物などによる反射のために、バスが二つ形或された場合
は、上述した式(1)のようなインパルス応答関数h(
τ)が得られ、前方波および後方波のそれぞれの大きさ
を比較することにより伝送路の状態を判定する。例えば
、前方波が後方波よりも大きい場合は、判定回路23は
そのフレームの伝送状態は最小位相系であると判定する
。一方、前方波が後方波よりも小さい場合は、判定回路
23はそのフレームの伝送状態は非最小位相系であると
判定する。
ここで、伝送路において、建物などによる乱反射のため
に、三つ以上のパスが形戊されて、導入された変調波信
号103が三つ以上の信号波の合戊となっている場合は
、インパルス応答演算回路22において求められたイン
パルス応答関数h(τ)をフーリエ変換して複素伝達関
数を求め、この複素伝達関数の零点の位置に基づいて伝
送状態を判定する。
このようにして、判定回路23により伝送路の状態が判
定され、この判定結果が続出回路24、等化回路25お
よびデータ整列回路26のそれぞれに供給される。
判定回路23によって最小位相系であると判定された場
合は、続出回路24はメモリ回路21からの信号波形を
信号波形がメモリ回路21に格納されたときと同じ順序
で読み出して、等化回路25に供給する。等化回路25
は、この信号波形に対して上述した非線形トランスバー
サル等化器として動作して等化処理を行う。この等化回
路25による等化処理の結果はデータ整列回路26に一
時蓄積され、データ整列回路26は判定回路23による
判定結果に基づいて、この一時蓄積された等化処理結果
をそのままの順序で等化出力信号102として出力する
上述したようにして、最小位相系の場合の等化出力信号
102が生或される。
一方、判定回路23によって非最小位相系であると判定
された場合は、続出回路24はメモリ回路21からの信
号波形を信号波形がメモリ回路21に格納されたときと
逆の順序で読み出して等化回路25に供給する。
従って、メモリ回路21に格納された1フレームの信号
波形を時間的に反転した波形が等化回路25に供給され
、この時間的に反転した信号波形に対して、等化回路2
5により等化処理が行われる。
このように、時間的に反転された信号波形に対応するイ
ンパルス応答関数h,(τ)は、上述した式(1)のt
に−tを代入することによって得られ、h,(τ〉=h
(一τ) となる。
従って、このhr(τ)をフーリエ変換して得られる複
素伝達関数h,(ω)は、 h,(ω)=h(一ω) となり、これを式(4)に代入することにより、式(5
)が得られる。
h,(ω) (5) 式(5)において線形歪を表す括弧内の第2項の位相項
の指数は負であるので、上述した式(3)の線形歪を表
す項と同じように位相遅れを示している。
このように、時間的に反転された非最小位相系の信号波
形に対応するインパルス応答は、最小位相系の信号波形
に対応するインパルス応答と同等である。従って、非最
小位相系において生じた線形歪を、最小位相系の場合の
線形歪と同様に扱うことが可能である。
等化回路25による等化処理の結果はデータ整列回路2
6に蓄積され、この蓄積された信号波形は、データ整列
回路26に書き込まれた順序と逆の順序で読み出されて
、等化出力信号102として出カされる。これにより、
メモリ回路21に格納された信号波形に対応した等化出
力信号102が生或される。
上述したようにして、メモリ回路21に格納された信号
波形に基づいて、インパルス応答演算回路22により伝
送路のインパルス応答が求められ、このインパルス応答
に基づいて、判定回路23により伝送路の状態が判定さ
れる。判定回路23により、非最小位相系であると判定
された場合は、時間的に反転された信号波形に対して等
化回路25による等化処理が行われ、この等化回路25
による等化処理の結果は、データ整列回路26によって
再び反転された後に等化出力信号102として出力され
る。
このようにして、時間的に反転された信号波形に対して
等化処理を行うことにより、非最小位相系において生じ
た線形歪を最小位相系における線形歪と同等に扱うこと
が可能となる。これにより、非最小位相系において生じ
た線形歪を、最小位相系において生じた線形歪と同様に
、非線形トランスバーサル等化器として動作する等化回
路25によって補償することができる。
第3図は本発明の第二実施例等化器のブロック構或図で
ある6 本発明の第二実施例等化器30は、受信信号が各フレー
ムの前方端および後方端にそれぞれ識別信号としてのト
レーニング信号を含む信号であり、受信信号をその受信
順および逆順の二つの処理順でそれぞれ等化処理する等
化処理手段と、二つの処理順におけるそれぞれの先頭の
トレーニング信号により等化処理手段を初期化する初期
化手段と、二つの処理順における等化処理手段の出力の
うちその等化誤差の小さい方を選択して受信信号の時系
列順に出力する選択出力手段とを備えたことを特徴とす
る構或である。
本第二実施例等化器30の特徴とするところは、受信信
号は各フレームの前方端および後方端にそれぞれトレー
ニング信号を含む信号であり、受信信号をその受信順お
よび逆順の二つの処理順でそれぞれ等化処理する等化処
理手段としての入力メモリ31および等化回路32と、
二つの処理順におけるそれぞれの先頭のトレーニング信
号により等化処理手段を初期化する初期化手段としての
制御回路33と、二つの処理順における等化処理手段の
出力のうちその等化誤差の小さい方を選択して受信信号
の時系列順に出力する選択出力手段としての出力メモ!
J 34aおよび34b1誤差メモ!J 35aおよび
35b1比較回路36ならびにスイッチ回路37とを備
えたことにある。
第4図は受信信号のフレーム構或を示す説明図である。
このフレームには、その前方端と後方端とに、二つのト
レーニング信号TIおよびT2が付加されている。
入力メモリ31は1フレーム分の人力信号101を蓄積
する。等化回路32は、制御回路33の制御により、入
力メモリ31に蓄積された入力信号101に対して二段
階の等化処理を行う。
まず、等化回路32は、トレーニング信号T+ により
トレーニングを行い、その内部状態を設定する。このト
レーニングに続いて、前方から後方への第一の等化処理
を行う。このとき、等化処理により得られた等化信号x
 (t)と等化理想信号d (t)とを比較し、 e (t)= d (t) − x (t)により等化
誤差e (t)を算出する。等化回路32は、この誤差
に基づいて内部状態を適応的に変化させながら、精度の
高い等化処理を続ける。
等化信号x (t)とその等化誤差e (t)は、それ
ぞれ出力メモ!J 34a と誤差メモリ35aとに蓄
積される。
処理される信号がディジタル信号の場合には、等化信号
x (t)の代わりに、この信号x (t)を判定した
信号を出力メモ!J 34aに蓄積してもよい。
次に、等化回路32は、トレーニング信号’r2ニより
逆方向にトレーニングをおこない、その内部状態を再び
初期設定する。このトレーニングに続いて、後方から前
方へ第二の等化処理を行う。この第二の等化処理におい
て、制御回路33は入力メモリ31に対して逆方向に信
号を送出するように制御する。このときの等化信号x 
(t)と等化誤差e (t)は、それぞれ出力メモ!J
 34bと誤差メモ!J 35bとに蓄積される。
以上の二段階の等化処理が終了すると、比較回路36は
、同一受信信号に対する誤差メモ!J 35aと35b
との誤差量を比較し、誤差が小さい方の誤差メモ’J 
35aまたは35bに対応する出力メモ!J 34aま
たは34bが選択されるように、スイッチ回路37を制
御する。スイッチ回路37は、同一受信信号に対して出
力メモ!J34aまたは34bに蓄積された等化信号の
一方を選択し等化出力信号102として出力する。
本第二実施例では、同一の等化回路32で二段階の等化
処理を順次行う例を示したが、二つの等化回路を用い、
一方は前方から、他方は後方から等化する構或としても
本発明を同様に実施できる。
この場合にも、上述の第二実施例と同様に、それぞれの
等化回路の出力を二つの出力メモリに蓄積し、その一方
を選択して出力する。
第5図ないし第7図は等化誤差の変化の例を示す。これ
らの図を参照して、出力メモ!J 34aまたは34b
のいずれか一方を選択する方法について説明する。
通常の等化誤差は、第5図に示すようになる。
A点でトレーニングを開始し、TA点からTn点まで第
一の等化処理を行う。このときの等化誤差を実線で示す
。トレーニング中は等化誤差が大きいが、トレーニング
が終了した時点、すなわちTA点では、誤差が十分に小
さくなる。これに対して逆方向の処理では、B点でトレ
ーニングを開始し、T,点からTA点まで第二の等化処
理を行う。このときの等化誤差を破線で示す。
第5図に示した例の場合には、実線のときの誤差が破線
のときの誤差より小さいので、等化信号として、第一の
等化処理で得られたものを選択する。この逆に破線のと
きの誤差が実線のときの誤差より小さい場合には、第二
の等化処理で得られた等化信号を選択する。
また、応用によっては、等化処理に先立って二度のトレ
ーニングを行うこともできる。すなわち、まず、A点か
らTA点までのトレーニングと、B点からTB点までの
トレーニングとを連続して実行し、それぞれのトレーニ
ングが終了したときの等化回路の状態を保存する。次に
、一回目のトレーニングによって得られたTA点におけ
る誤差と、二回目のトレーニングによって得られたTB
点における誤差とを比較し、誤差の小さい方の処理を選
択する。続いて、この選択された処理に対応する状態を
等化回路に設定し、それ以後の処理を続ける。この方法
は、TA点からTa点までの等化、またはTB点からT
A点までの等化のどちらか一方を行うだけでよく、処理
量を減らすことができる。
第6図は等化処理の途中で伝送路の特性が大きく変化し
た場合の誤差の一例を示す。この第6図に示した例では
、C点で特性が大きく変化したため、その時点の後方に
大きな誤差が出現している。
すなわち、第一の等化処理を示す実線ではC点の右側、
第二の等化処理を示す破線ではC点の左側で誤差が大き
くなる。しかし、誤差の小さい方の等化信号を選択すれ
ば、このような急激な変動があった場合でも伝送特性の
劣化を抑えることができる。
変動がさらに大きい場合には、第7図の実線Eに示すよ
うに、C点の後方で等化回路が変動に追従できなくなり
、特性が大幅に劣化することがある。このような現象が
特にA点からTA点の間、またはTB点からB点の間に
発生した場合には、等化回路の状態設定ができなくなり
、その区間をトレーニング信号とする等化処理が不可能
となる。
このような場合でも、本発明によれば、他方の処理は正
常に動作する確率が高く、特性の良い等化処理を行うこ
とができる。
等化処理が伝送路の変動に対して一時的に追従できなく
なると、通常は、第7図の実線Eに示すように誤差が大
きくなる。しかし、まれに、擬似的に、等化処理により
得られる誤差が小さくなることがある。そのようすを第
7図の実線Fで示す。
このとき、等化処理における誤差は擬似的に小さくなる
が、TB点からB点の間では、既知のトレニング信号と
等化出力信号とを比較すると誤差が大きくなり、実線E
に準ずるものとみなすことができる。従ってこの場合に
は、C点からTB点の区間の等化出力信号として、第二
の等化処理のものを選択する。
本第二実施例では、等化誤差は等化後の信号と理想化信
号との差異をとったが、誤り検出や誤り訂正符号化を用
いる場合には、受信側でシンドロームを計算し、その値
が小さい方を誤差が小さいとして選択する方法がある。
この例を次に示す。
第8図は本発明の第三実施例等化器を含む無線伝送装置
のブロック構或図で、上記の方法を用いたものである。
本第三実施例等化器40は、符号化された信号系列の標
本値をその人力順および逆順の二つの処理順で等化処理
する等化処理手段と、この等化処理手段の出力のシンド
ロームを上記二つの処理順に対してそれぞれ求めるシン
ドローム算出手段と、このシンドローム算出手段の出力
により上記二つの処理順のうちの誤りの少ない方の処理
順における等化処理手段の出力を選択して信号系列の時
系列順に出力する選択出力手段とを備えたことを特徴と
する構或である。そしてフレーム構或および処理手順は
第4図と同様である。
本第三実施例等化器40の特徴とするところは、受信信
号は各フレームの前方端および後方端にそれぞれトレー
ニング信号を含む信号であり、受信信号を上記トレーニ
ング信号を用いて受信順および逆順でそれぞれ等化処理
する等化処理手段としてのバッファメモリ41および等
化回路42と、上記受信信号により上記等化処理手段を
初期化する初期化手段としての制御回路43と、上記二
つの処理順における上記等化処理手段のうちの等化誤差
が小さいと判断された方を選択して上記受信信号の時系
列順に出力する選択出力手段としての、メモリ回路44
、復号化回路45、復号信号メモ+J46aおよび46
b、シンドローム判定回路47ならびにスイッチ回路4
8とを備えたことにある。
送信側では、情報信号105が符号化回路13に入力さ
れる。符号化回路13は、情報信号105に冗長信号を
加えて符号化を行う。さらに、符号化された情報信号の
前後にトレーニング信号を付加し、第4図に示すような
フレームを構或する。このフレームは送信機1lから送
信される。
受信側では、受信機12によりフレームを受信し、増幅
し、検波し、標本化して出力する。この出力は等化器4
0に入力信号101として入力される。従って等化器4
0には、符号化された信号系列の標本値がフレーム単位
で入力される。等化器40は、入力された信号系列に対
する伝送特性を等化して等化出力信号102を出力する
等化器40は、受信機l2から人力された入力信号10
1としての標本値をその入力順および逆順の二つの処理
順で等化処理する等化処理手段としてのバッファメモリ
41、等化回路42および制御回路43と、等化回路4
2の出力のシンドロームを上記二つの処理順に対してそ
れぞれ求めるシンドローム算出手段としてのメモリ回路
44および復号化回路45と、この復号化回路45の出
力により上記二つの処理順のいずれか一方の処理順にお
ける等化回路42の出力を選択して受信信号系列の時系
列順に出力する選択出力手段としての復号信号メモ’J
 46aおよび46h、シンドローム判定回路47なら
びにスイッチ回路4Bとを備えている。
バッファメモリ4lは、受信機12からの標本化された
入力信号101をフレーム毎に蓄積する。制御回路43
は、このバッファメモリ41に蓄積された信号を時系列
順に取り出し、等化回路42に送出する。
等化回路42は、入力信号101を等化し、等化された
信号を次段のメモリ回路44に蓄積する。復号化回路4
5は、このメモリ回路44に蓄積された値を読み出して
復号化し、その復号信号を復号信号メモリ46aに蓄積
する。
次に制御回路43は、バッファメモリ41から標本値を
時系列の逆順に取り出して等化回路42に送出する。等
化回路42は、入力信号101を等化し、等化された信
号を次段のメモリ回路44に蓄積する。
復号化回路45は、このメモリ回路44に蓄積された値
を時系列順に読み出し、時間の順序を元に戻すとともに
、復号化を行う。復号化された信号は、復号信号メモ’
J 46bに蓄積される。
この二つの復号化処理において復号化回路45は、誤り
訂正または誤り検出のためのシンドロームを算出する。
シンドロームは誤りの程度を表しているので、二つの処
理でそれぞれ得られたシンドロームを比較することによ
り、どちらかの処理が誤りが少ないかを検知できる。シ
ンドローム判定回路47は、二つの処理におけるシンド
ロームを比較し、その処理の誤りの大小を判定する。
シンドロームの生或法は公知の種々の手段を用いること
ができる。例えば、誤り訂正符号としてBCH符号など
のブロック符号を用いる場合には、受信データと検査行
列の積をとればよい。ただしこれでは誤りの有無しか分
からないから、例えば、一つのフレームデータを複数の
サブブロックに分け、各々のサブブロックを誤り訂正符
号化し各々のシンドロームを計算して誤りがなければ「
0」、あれば「1」としてそれらをーフレーム分合計し
てフレーム当りのシンドロームを算出すればその小さい
方を採用すればよい。例えば、たたみ込符号でビタビ復
号を行う場合にはトリレス符号におけるとりうるすべて
のビット系列のメトリック値を求め、この最小のメトリ
ックをシンドロームとみれば、同様に誤りの少ない系列
を選択できる。
さらに、シンドローム判定回路47は、スイッチ回路4
8を制御し、誤りが少ないと判定された処理に対応する
復号信号メモ’7 46aまたは46bを選択し、それ
を等化出力信号102として出力する。これにより、誤
りの少ない等化出力信号102が得られる。
等化回路42の動作について、第4図を参照して説明す
る。等化回路42は、制御回路40の制御により、フレ
ーム開始時にトレーニング処理を行い、それに続いてフ
レーム内の情報信号を等化処理する。従って、バッファ
メモリ41から時系列順に信号が入力された場合には、
その先頭のトレーニング信号Tによりトレーニング処理
を行い、それに続いて情報信号に等化処理を施す。逆順
の信号が入力された場合には、フレームの後端のトレー
ニング信号により逆順にトレーニング処理を行い、これ
に続いて逆順の等化処理を行う。
このように、受信信号を前方および後方から二重に等化
しているので、最小位相系または非最小位相系のどちら
の伝送路に対しても、有効に等化処理を行うことができ
る。最小位相系のときには前方からの等化性能が優れ、
非最小位相系のときには、後方から等化を行うと時間が
反転し、非最小位相系を最小位相系に変換したことにな
り、等化性能が改善されるからである。
また、トレーニング処理を前と後ろの二箇所に分けて行
っているので、一方のトレーニング信号のレベルが大き
く落ち込んでいて等化器を初期設定できなかった場合で
も、他方のトレーニング信号により初期設定できる場合
が多い。したがって、トレーニングによる初期設定の失
敗の確率を減らすことができる。このトレーニング処理
による初期設定の精度によって等化処理の性能が変化す
るので、シンドロームも異なってくる。したがって、シ
ンドロームを用いることにより、初期設定の精度の高い
方を選択することができる。
ところで、以上の第二および第三実施例を用いる場合に
は、信号のフレーム構或としては、フレームの前方端と
後方端にトレーニング信号を用いる必要がある。このた
め、情報伝送効率が低下する場合がある。特にフレーム
信号長が短い場合には不利となる。次にこれを解決した
実施例を示す。
この実施例は、フレーム全体の信号とそのフレームに連
続するトレーニング信号とを記憶する受信メモリと、こ
の受信メモリが記憶している信号をその受信順および逆
順の二つの処理順でそれぞれ等化処理する等化処理手段
と、二つの処理順におけるそれぞれの先頭のトレーニン
グ信号により等化処理手段を初期化する初期化手段とを
備えたことを特徴とする構或である。
すなわち、フレームの一端にトレーニング信号が配置さ
れた信号を連続的に受信し、フレーム全体の信号とその
フレームに連続しているトレーニング信号とを受信メモ
リに記憶する。これにより、受信メモリ内には、両端に
トレーニング信号が配置された信号が記憶される。そこ
で、受信メモリの両端にあるトレーニング信号を用いて
、その信号の両側からトレーニングを行う。
伝送信号のフレーム内には一つのトレーニング信号しか
挿入されていないが、受信メモリの出力では、フレーム
の両端から等化処理を行うことができる。
第9図はかかる本発明の第四実施例等化器を含む無線伝
送装置のブロック構或図である。
送信機11は、トレーニング信号が一端に配置されたフ
レーム構或の信号を連続的に送信する。この信号は受信
機12により受信される。受信機12は、増幅、帯域制
限、検波その他の処理を行い、サンプリングおよび量子
化されたディジタル形式の検波信号S (t)からなる
入力信号101を等化器50に出力する。
この入力信号101はトレーニング信号が一端に配置さ
れたフレーム構或の信号であり、これが連続的に等化器
50に入力される。等化器50は、この入力信号101
に等化処理を行い、その結果を等化出力信号102とし
て出力する。
本第四実施例等化器50の特徴とするところは、フレー
ム全体の信号とそのフレームに連続するトレーニング信
号とを記憶する受信メモリ51と、この受信メモリ51
が記憶している信号をその受信順および逆順の二つの処
理順でそれぞれ等化処理する等化処理手段としての等化
回路52および制御回路53と、制御回路53は、上記
二つの処理順におけるそれぞれの先頭のトレーニング信
号により等化回路52を初期化する初期化手段を含むこ
とにある。
第10図はN番目のフレームの信号を等化処理する方法
を示す。
N番目のフレームの信号を等化処理するには、入力信号
101のうち、N番目のフレームの信号と、N+1番目
のフレームのトレーニング信号とを含む区間Fの信号を
受信メモリ5lに蓄積する。
制御回路53は、受信メモリ51に蓄積された信号を前
方から読み出して等化回路52に入力する。これにより
等化回路52は、制御回路53の制御により、N番目の
フレームのトレーニング信号を用いてトレーニング処理
TRIを実行する。これに続いて等化回路52は、フレ
ームの中央まで等化処理EQIを行う。
次に制御回路53は、受信メモリ51から信号を逆順に
取り出す。この信号により等化回路52は、N十1番目
のフレームのトレーニング信号を用いてトレーニング処
理TR2を行い、続いて、N番目のフレームを逆方向に
その中央まで等化処理EQ2を行う。このとき、等化処
理された信号は、順序を前方から後方に再配列され、等
化出力信号102として出力される。
以上は等化処理を重複しない場合の方法であり、第10
図には「方法I」として示す。これに対して、トレーニ
ング処理後の等化処理をフレーム全体に行い、双方向に
重複して等化処理を行うこともできる。これを第10図
に「方法■」として示す。
以上の説明ではフレームの先頭部にトレーニング信号を
配置した場合について説明したが、フレームの終端部に
トレーニング信号を配置しても本発明を同様に実施でき
る。ただしその場合には、受信メモリ51に蓄える区間
Fとして、N−1番目のフレームの終端部にあるトレー
ニング信号と、N番目のフレームの全信号とを包含する
区間を用いる。
以上の第四実施例では、前からの等化と後からの等化は
同時に行っていることになる。ところが、最小位相系で
も非最小位相系の場合でも、受信側に到来する二つのパ
スの遅延時間が大きい場合には、後方からの等化はその
遅延のためにトレーニング信号を用いた正確な動作にな
っていないことになり、特性が劣化することがある。つ
まり後方からの等化が必要な非最小位相系の特性が劣化
する場合がある。次に、これを解消する実施例を述ベる
この場合の等化方法の原理を第11図に示す。大きさが
CIの直接信号と、C2の遅延信号との遅延時間差がτ
であるとする。第一等化処理をC1の先頭すなわち時点
A,を起点にして、時点A2までトレーニングを行い、
時点A2から時点A3まで等化処理が行われる。次に第
二等化処理は直接信号の終了時点A1より、時間τだけ
後方にある時点B1を起点にして行う。時点B2までト
レーニングを行い、時点B2から時点B3まで等化処理
を行う。
上述した等化方法によれば、C1の大きさがC2の大き
さより大きい最小位相系の場合に、A1からA2でトレ
ーニングを行う第一等化処理が有効であり、C2の大き
さがC1の大きさより大きい非最小位相系の場合に、B
1から82でトレーニングを行う第二等化処理が有効で
ある。どちらの場合も、トレーニング信号としてレベル
の高い方の信号を等価的な先行波にしているので、トレ
ーニング処理が確実になる。
第12図はかかる等化方法による本発明の第五実施例等
化器を示すブロック構或図である。
本第五実施例等化器60の特徴とするところは、受信信
号はトレーニング信号が一端に配置されたフレーム構或
であり、受信信号を上記トレーニング信号を用いて受信
順および逆順でそれぞれ等化処理する等化処理手段とし
ての、相関回路61、メモリ回路62、遅延推定回路6
3、タイミング再生回路64、等化回路65と、上記ト
レーニング信号により上記等化処理手段を初期化する初
期化手段としての制御回路66と、上記二つの処理順に
おける上記等化処理手段のうちその等化誤差が小さいと
判断された方を選択して上記受信信号の時系列順に出力
する選択出力手段としての、第一および第二のスイッチ
回路67aおよび67bならびに第一および第二のメモ
リ回路68aおよび68bとを備えてレ)る。
入力信号101が人力され、メモリ回路62に蓄積され
る。この入力信号101 は相関器61にも加えられ、
相関器61からは検出パルスが出力される。検出パルス
から、タイミング再生回路64によりタイミングが再生
される。一方、検出パルスをグループ化して遅延時間幅
τを遅延推定回路63で推定する。タイミングと遅延時
間幅は制御回路66へ入力される。制御回路66は、メ
モリ回路62に蓄積されている信号を、蓄積した順に取
り出し、等化回路65に入力し、第一の等化処理が行わ
れる。等化回路65で等化された信号は、第一のスイッ
チ回路67aを介して第一のメモリ回路68aへ蓄積さ
れる。次に制御回路66はメモリ回路62から時間の逆
順に信号を取り出し、等化回路65により第二の等化処
理を行う。等化された信号は、第一のスイッチ回路67
aを介して第二のメモリ回路68bへ蓄積される。
なお、第一および第二のメモリ回路68aおよび68b
には、それぞれの等化処理を行ったときの等化誤差など
の関連する情報も蓄積されているとする。
制御回路66は、これらの情報を第一および第二のメモ
リ回路68aおよび68bから受けとり、例えば、等化
誤差の小さい方を選択するなどにより等化処理が優れて
いる信号系列を選択する。等化処理の優れた信号系列は
、第二のスイッチ回路67bを介して、等化出力信号1
02として出力される。
上述の二つの等化処理について第13図に詳しく示す。
第一の等化処理ではフレームの前方から後方に向かって
等化処理が行われる。すなわち時点A,を起点にして時
点A2までトレーニング信号TRIでトレーニング処理
を行い、等化回路65の内部初期設定を行う。引き続い
て時点A2から時点A3まで情報信号の等化処理が行わ
れる。次に、時点B,を起点にして後方から前方へ第2
の等化処理が行われる。トレーニング信号TR2により
トレーニング処理を行い、時点B2からB3まで等化処
理が行われる。この第13図は重畳されている遅延波の
遅延時間が小さく、波形歪が比較的小さい場合を示して
いる。
以上説明した各実施例等化器により得られた残留歪特性
の一例を第14図に示す。第17図に示した従来例に比
べると、振幅比ρの全域にわたって残留歪を小さくでき
ることが分る。
〔発明の効果〕
本発明の等化器は、前と後の二方向から等化処理を行い
、等化誤差の小さい方を選択するので、一方向から等化
処理をした場合に比べて伝送特性が改善される効果があ
る。
本発明によれば、伝送路の状態が非最小位相系の場合に
、時間的に反転された信号波形に対して等化処理が行わ
れるから非最小位相系についても最小位相系と同様に線
形歪を補償することが可能となり、その効果は大である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例等化器を含む受信機のブロ
ック構或図。 第2図はその信号系列のフレームの構或の説明図。 第3図は本発明の第二実施例等化器のブロック構戒図。 第4図はその受信信号のフレーム構或の説明図。 第5図はその等化誤差の変化を示す図。 第6図はその等化誤差の変化を示す図。 第7図はその等化誤差の変化を示す図。 第8図は本発明の第三実施例等化器を含む無線伝送装置
のブロック構戒図。 第9図は本発明の第四実施例等化器を含む無線伝送装置
のブロック構或図。 第10図はその等化処理方法の説明図。 第11図は本発明の第五実施例等化器が用いる等化処理
方法の説明図。 第12図は本発明の第五実施例等化器のブロック構或図
。 第13図はその等化処理の詳細説明図。 第14図は本発明の実施例等化器の残留歪特性の一例を
示す図。 第15図は無線伝送路の説明図。 第16図(a)および(b)はインパルス応答の例を示
す図。 第17図は従来例等化器の残留歪特性の一例を示す図。 1l・・・送信機、lla・・・送信アンテナ、12・
・・受信機、12a・・・受信アンテナ、13・・・符
号化回路、14・・・検波回路、20、30、40、5
0、60・・・等化器、21、44、62、58a ,
 68b・・・メモリ回路、22・・・インパルス応答
演算回路、23・・・判定回路、24・・・読出回路、
25、32、42、52、65・・・等化回路、26・
・・データ整列回路、27・・・フレーム再生回路、3
1・・・入力メモリ、33、43、53、66−・・制
御回路、34a 、34b−・・出力メモリ、35a,
35b−・・誤差メモリ、36−・・比較回路、37、
48、67a、67b・・・スイッチ回路、41・・・
バッファメモリ、45・・・復号化回路、46a 、4
6b・・・復号信号メモリ、47・・・シンドローム判
定回路、51・・・受信メモリ、61・・・相関器、6
3・・・遅延推定回路、64・・・タイミング再生回路
、101・・・入力信号、102・・・等化出力信号、
103・・・変調波信号、104・・・タイミング信号
、105・・・情報信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フレーム単位の受信信号を入力とし、この受信信号
    に対する伝送特性を等化する等化器において、 上記受信信号は情報データを含む各フレームにフレーム
    の区切りを示す少なくとも一つの識別信号を含む信号で
    あり、 上記受信信号を上記識別信号を用いて受信順および逆順
    でそれぞれ等化処理する等化処理手段と、上記識別信号
    により上記等化処理手段を初期化する初期化手段と、 上記二つの処理順における上記等化処理手段の出力のう
    ちその等化誤差が小さいと判断された方を選択して上記
    受信信号の時系列順に出力する選択出力手段と を備えたことを特徴とする等化器。 2、上記情報データとして誤り検出符号を用い、そのシ
    ンドロームを上記等化誤差情報とする請求項1記載の等
    化器。
JP32174789A 1988-12-12 1989-12-11 等化器 Pending JPH03205926A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11508114A (ja) * 1996-04-12 1999-07-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴイ ディジタル伝送装置の受信機のための低減された状態のシーケンス推定法によるイコライザ
JP2010130538A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hitachi Kokusai Electric Inc 等化器、受信機、及び等化処理方法
JP4763091B1 (ja) * 2010-12-02 2011-08-31 パナソニック株式会社 等化装置及び等化方法

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