JP2010130538A - 等化器、受信機、及び等化処理方法 - Google Patents

等化器、受信機、及び等化処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既知シンボルが端部以外に配置されたフレームを受信する場合に、等化誤差の少ない等化処理結果を得ることができるようにした等化器、受信機、及び等化処理方法を提供する。
【解決手段】フレームに含まれる既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行う後方順方向等化処理手段と、フレームに含まれる既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行う後方逆方向等化処理手段と、後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する選択手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、等化器、受信機、及び等化処理方法に関し、特に、既知シンボルが端部以外に配置されたフレームの受信に用いられる等化器、受信機、及び等化処理方法に関する。
例えば、陸上移動通信用のデジタル無線端末装置において、遅延波の影響による受信信号の歪を補償するために判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)が用いられる。DFEにおいて、伝搬路変動が高速な環境下では、タップ利得の引き込み速度が速くて10シンボル程度で十分にタップ利得係数を収束できる逐次最小2乗(RLS:Recursive Least Squares)のアルゴリズムが好適である。
しかしながら、RLSアルゴリズムでは、乗算回数が適応フィルタのタップ数の2乗に比例して増え、計算に複雑な行列式などを用いるために演算量が極めて多く、倍精度浮動小数点演算が必要であるという問題が生じるため、低価格で消費電力の少ない固定小数点DSP(Digital SIGNAL Processor)による処理の実現は難しい。
演算量の少ないタップ利得更新アルゴリズムとして、最小2乗平均(LMS:Least Mean Squares)のアルゴリズムが知られている。
LMSアルゴリズムでは、誤差の2乗平均値が最小となるような最適タップ利得に徐々に近づくようにタップ利得を制御させるため、係数を収束させるためには、最低でも30〜50シンボル程度必要となるが、適応フィルタのタップ数に比例するだけの少ない演算量の割には比較的良好な収束特性を示すため、線形及び非線形等下器の代表的な適応アルゴリズムとして利用されている。
ところで、市町村デジタル同報通信システムなどの固定系の無線通信システム(非特許文献1参照)では、送信側のアンテナと受信側のアンテナが固定に設置されている。このような送受信アンテナの位置関係が固定の環境下であっても、山間部など地形の入り組んだ地域の場合、直接到来する電波(直接波)に、山などに反射し遅延した電波(遅延波)が合成されて伝搬路歪み生じるという問題が生じる。
上記のような固定系の無線通信システムにあっては、伝搬路変動が比較的小さく、特許文献1記載のように受信バッファの前方からの等化処理、即ち時間軸に沿って行う等化処理(以下、順方向等化という。)と、後方からの等化処理、即ち時間軸を遡って行う等化処理(以下、逆方向等化という。)とを行うことにより、伝搬路歪みを補償することができる。
特開2004−180109号公報 ARIB STD−T86、「市町村デジタル同報通信システム」、社団法人電波産業会
ところで、非特許文献1のARIB STD−T86に準拠するシステムにあっては、子局から送信された信号を親局が受信する場合や、通話時送信モード(親局が通話するときにのみ送信するモード)で親局から送信された信号を子局が受信する場合には、制御用物理チャネルや同期バーストの受信を1フレーム単独で行う。
図2に、ARIB STD−T86で規定される制御用物理チャネルや同期バーストの信号フォーマットを示す。
同図に示すように、フレームのほぼ中央に既知シンボルである同期ワードSWが配置されると共に、その前方にAGCプリアンブル(AP)または固定パターン(FP)が配置され、後方に各種情報(DATA)が配置されている。
そのため、フレーム前半に配置されたAGCプリアンブルや固定パターンの区間でAGC(Automatic Gain Control)やAFC(Automatic frequency Control)の引き込みを行うこととなり、トレーニングに用いることが可能となる既知シンボルはフレームの中央にある同期ワードのみとなることから、必然的に同期ワードより後のデータは順方向等化せざるを得ない。尚、図2は後述する実施例で参照する図であり、ここでは説明の便宜上から図2を参照したが、本発明を限定する意図は無い。
図14は、受信信号に遅延波が合成されることを示した遅延プロファイルを表した図である。ここで、図14(a)は、受信側を送信側から見通せる場所に設置した場合の遅延プロファイルであり、図14(b)は受信側を送信側から見通せない場所に設置した場合の遅延プロファイルを示している。図14(a)の場合、直接波と遅延波には電力差があり、直接波の電力が支配的であるが、図14(b)の場合には、直接波が遮断され、遅延波のみが到来するため、遅延波100と遅延波101の電力差が小さく、遅延波同士で干渉する。
図15は、従来の等化処理を行う場合の遅延プロファイルを示した図である。図15では、受信側を送信側から見通せない場所に設置したときに受信側で等化処理を行う場合の遅延プロファイルを示している。
受信信号に対して従来の等化処理を行う場合、順方向等化となるため、図14(b)同様の遅延プロファイルとなる。
等化器においては、図15の中で先行している波が直接波となり、それに続く波が遅延波となる。直接波が遅延波よりも大きい場合を最小位相条件、遅延波が直接波よりも大きい場合を非最小位相条件と言い、図示の場合は非最小位相条件となる。
ここで、判定帰還型の等化器では、最小位相条件の場合に比べ非最小位相条件の場合により多くのタップ数を必要とし、同じタップ数の条件では収束特性が劣り、等化誤差が多くなる。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、既知シンボルが端部以外に配置されたフレームを受信する場合に、等化誤差の少ない等化処理結果を得ることができるようにした等化器、受信機、及び等化処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の等化器は、既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する等化器において、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行う後方順方向等化処理手段と、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行う後方逆方向等化処理手段と、前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する選択手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項2に記載の受信機は、既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する受信機において、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行う後方順方向等化処理手段と、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行う後方逆方向等化処理手段と、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも前方の信号に対して順方向で等化処理を行う前方順方向等化処理手段と、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも前方の信号に対して逆方向で等化処理を行う前方逆方向等化処理手段と、前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する第1の比較手段と、前記前方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記前方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する第1の選択手段と、前記第2の比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する第2の選択手段と、受信したフレームが待ち受け状態で受信した最初のフレームであるか否か判断する判断手段と、を備え、前記判断手段により、受信したフレームが最初のフレームであると判断されるときは、前記前方順方向等化処理手段、前記前方逆方向等化処理手段、前記第2の比較手段、及び前記第2の選択手段は、それぞれ当該フレームに対する処理を停止することを特徴とする。
また、請求項3に記載の受信機は、請求項2に記載の受信機において、前記最初のフレームに含まれる前記既知シンボルよりも前方に配置された信号を用い、AGC及びAFCの引き込みを行うことを特徴とする。
また、請求項4に記載の等化処理方法は、既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する等化処理方法において、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行うステップと、前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行うステップと、前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較するステップと、前記比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によると、プリアンブルを含む既知シンボルと情報部分が並んで配置されたフレームのように、フレームの内部に既知シンボルが含まれるような場合に、情報部分に対して順方向等化と逆方向等化を行うことにより、等化誤差の少ない等化処理結果を得ることができる。また、AGCやAFCの引き込みに使用されるプリアンブルに対する不要な等化処理を行うことがないため、処理の負荷を低減することができる。
(実施例1)
以下に本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施例では、市区町村などの防災に関する無線通信システムに本発明を適用した場合を示す。
本実施例に係る無線通信システムは、例えば、災害時に行政機関から住民に災害関連情報を報知する等の用途として用いられ、親局(センター局装置)と子局(端末局装置)との間で無線通信を行う。具体例として、ARIB STD−T86で規定される市町村デジタル同報通信システムに準拠した無線通信システムであり、通信方式としてTDMA/TDDを用いる。
図1は、本発明に係る無線通信システムの構成例を示すシステムブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係る無線通信システムは、親局Aと、複数の子局B1〜Bn(n:2以上の自然数)とから構成される。
親局Aは、無線送受信装置1と、操作者により操作されて各種の指令などを受け付ける操作卓2とを備える。また、各子局B1〜Bnは、子局本体装置3と、周辺に対して音声を出力するトランペットスピーカ4と、外部情報を検出するテレメータ収集装置5とを備える。
図1に示す無線通信システムにおいては、親局の送信モードとして、例えば、間欠送信モードや通話時送信モードを有する。間欠送信モードでは、親局から子局に対して制御用物理チャネルが常送される。一方、通話時送信モードでは、無通信時は親局からの制御用物理チャネルの送信が停止される。また、各モードにおいて子局は、キャリア検出で待ち受け、キャリア検出後に同期補足する。
図2に、図1に示す無線通信システムで使用される信号フォーマットを示す。図2に示す信号フォーマットは、具体的にはARIB STD−T86(市町村デジタル同報通信システム)で規定される無線区間信号フォーマットであり、TDMAの1スロットを示している。同図(a)が制御用物理チャネル、(b)が同期バーストの信号フォーマットである。
各信号フォーマットについて具体的に説明すると、制御用物理チャネルにあっては、前方から、バースト過渡応答用ランプ時間(R)のシンボル10、AGCプリアンブル(AP)11、パイロットシンボル(P)のシンボル12、AGCプリアンブル(AP)のシンボル13、同期ワード系列(SW)のシンボル14、各種情報(DATA)のシンボル15、パイロットシンボル(P)のシンボル16、各種情報(DATA)のシンボル17、ガード時間(G)のシンボル18が配置される。
また、同期バーストにあっては、前方から、バースト過渡応答用ランプ時間(R)のシンボル20、固定パターン(FP)のシンボル21、パイロットシンボル(P)のシンボル22、固定パターン(FP)のシンボル23、同期ワード系列(SW)のシンボル24、各種情報(DATA)のシンボル25、パイロットシンボル(P)のシンボル26、各種情報(DATA)のシンボル27、ガード時間(G)のシンボル28が配置される。尚、上記の各種情報(DATA)には、種々の機能チャネルが配置される。
親局Aと子局B1〜Bnの通信を行う場合、先ず制御用物理チャネルや同期バーストの送受信が行われる。このとき、子局から送信された信号を親局が受信する場合や、通話時送信モードで親局から送信された信号を子局が受信する場合には、制御用物理チャネルや同期バーストの受信を1フレーム単独で行う。
図3に、本発明の第1の実施形態に係る等化器及び等化処理方法を使用する受信機の構成を示す。図示の受信機は、親局Aの無線送受信装置1の受信系を構成する。尚、図示の受信機は、子局B1〜Bnの子局本体装置3の受信系に適用することも可能である。
図3を参照し、受信機の構成及び動作を説明する。図示しないアンテナで受信された信号は、入力端子Z1から復調部30内のRF部31に入力され、RF部31においてバッファアンプによる電力振幅増幅とミキサによる周波数変換が行われる。RF部31の出力は、A/D変換器32によりアナログ信号からデジタル信号へ変換される。A/D変換器32の出力は、直交復調部33により直交復調されてベースバンド信号のI成分とQ成分に分離される。このベースバンド信号のI成分とQ成分は、受信フィルタ部34によりフィルタリングされて、復調処理部35内の等化器(適応等化器)36に入力される。等化器36に入力された信号は、等化処理された後、出力端子Z2から出力される。
また、受信フィルタ部34の出力は、AGC回路37とAFC回路38にも入力される。AGC回路37は、RF部31の出力レベルが所定レベルに保持されるように、RF部31内の増幅器あるいは減衰器のゲインを制御する。また、AFC回路38は、RF部31内の局部発振器の周波数誤差によって発生するベースバンド信号の位相回転を補正すべく、当該局部発振器に与える制御電圧を調節する。
図4は、図3に示す等化器36の構成を示すブロック図である。等化器36は、蓄積処理部40、順方向バッファ41、逆方向バッファ42、DFE(判定帰還型等化器)43、逆方向等化処理部44、順方向出力バッファ46、逆方向出力バッファ47、出力選択部48によって構成される。
蓄積処理部40では、順方向バッファ41、逆方向バッファ42への蓄積の制御を行う。DFE43は、順方向バッファ41のデータが入力され、フレーム後半データの順方向等化処理を行う。DFE43の出力は、順方向出力バッファ46に入力される。逆方向等化処理部44は、逆方向バッファ42のデータが入力され、フレーム後半データの逆方向等化処理を行う。逆方向等化処理部44の出力は、逆方向出力バッファ47に入力される。
順方向出力バッファ46にはフレーム後半データの順方向等化出力が蓄積され、逆方向出力バッファ47にはフレーム後半データの逆方向出力がそれぞれ蓄積される。各バッファ46,47に蓄積されたデータは、出力選択部48に入力される。出力選択部48は、フレーム後半データの順方向等化の等化誤差の平均と、逆方向等化の等化誤差の平均とを比較し、等化誤差が小さい方を等化処理結果として選択して出力する。
続いて、図4に示す各構成について詳説する。
図5は、図4に示す順方向バッファ41と逆方向バッファ42へのフレームの蓄積動作を説明する説明図である。図5に示すように、順方向バッファ41へは、フレーム後半データ、具体的には、シンボル14(24),15(25),16(26),17(27),18(28)の各データを順方向で、シンボル14(24)の先頭データを先頭アドレスとしてそれぞれ蓄積する。また、逆方向バッファ42へは、フレーム後半データを逆方向で、シンボル18(28)の終端データを先頭アドレスとしてそれぞれ蓄積する。
図6は、図4に示す逆方向等化処理部44の構成例を示すブロック図である。
逆方向等化処理部44はDFE(判定帰還型等化器)441,442、非判定出力帰還処理部443、タップ利得係数バッファ444、バッファ445、振幅・位相補正係数算出部446、振幅・位相補正部447、係数補正部448、出力結合部449で構成される。端子Z3を介し、図4に示す逆方向バッファ42に蓄積されたデータが、DFE441,442と非判定出力帰還処理部443へ入力される。
図7は、図4に示すDFE43と、図6に示すDFE441,442の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、DFE43,441,442は、1/2シンボルの遅延を与えるNFF−1個の遅延回路50(1)〜50(NFF−1)と、1シンボルの遅延を与えるNFB個の遅延回路51(1)〜51(NFB)と、NFF+NFB個の複素乗算器52(0)〜52(NFF−1),53(1)〜53(NFB)と、複素加算器541,542と、複素減算器55と、誤差電力算出部56と、シンボル判定部57と、スイッチ58と、同期ワードシンボル格納メモリ59と、タップ利得係数更新部60とから構成される。尚、「NFF」はフィードフォワードタップのタップ数であり、「NFB」はフィードバックタップのタップ数である。
ここで、タップ利得係数更新部60の更新アルゴリズムは、例えば、最小2乗平均LMSである。端子61からは、図6に示す端子Z3からの信号が入力される。DFE441は、タップ利得係数の最終値を、端子62を介してタップ利得係数バッファ444に出力する。DFE442は、係数補正部448からのタップ利得係数を、端子63を介して初期値として入力する。
また、同期ワードシンボル格納メモリ59に格納された同期ワードシンボルを参照信号としてトレーニング動作を行う際は、スイッチ58の端子58(a)と58(c)を接続し、同期ワードシンボル格納メモリ59から同期ワードシンボルを、フィードバックタップの遅延回路51(1)に入力する。一方、シンボル判定結果を参照信号とするトラッキング動作を行う際は、スイッチ58の端子58(a)と58(b)を接続し、シンボル判定部57の出力をフィードバックタップの遅延回路51(1)に入力する。DFE43,441,442の等化処理結果(等化出力)と等化誤差情報は、それぞれ端子64と端子65を介し、順方向出力バッファ46、あるいはタップ利得係数バッファ444または出力結合部449に出力される。
図8は、図6に示す非判定出力帰還処理部443の構成を示すブロック図である。
非判定出力帰還処理部443は、1/2シンボルの遅延を与えるNFF−1個の遅延回路70(1)〜70(NFF−1)と、1シンボルの遅延を与えるNFB個の遅延回路71(1)〜71(NFB)と、NFF+NFB個の複素乗算器72(0)〜72(NFF−1),73(1)〜73(NFB)と、複素加算器741,742とから構成され、等化器出力である複素加算器741の出力yをそのままフィードバックタップu(−1)〜u(―NFB)へ帰還すると共に、等化器出力yを端子77から図6に示すバッファ445に出力する。
図9は、図4に示すDFE43と逆方向等化処理部44の等化処理動作について説明する説明図である。
DFE43では、フレーム後半データについて順方向等化を行い、逆方向等化処理部44では、フレーム後半データについて逆方向等化を行う。
DFE43においてフレーム後半データに対して順方向等化を行う場合、先ず、フレーム後半データの先頭データである同期ワード(SW)のシンボル14(24)の信号を例えば係数更新アルゴリズムに応じた任意の回数(例えば16回)だけ繰り返し、トレーニングを行った後、シンボル15(25)〜17(27)までの入力信号に対し、トラッキングを行う。
ここで、トレーニングとは、同期ワード(SW)のような既知のシンボルを参照信号として、タップ利得係数を収束させる処理のことであり、スイッチ58の端子58(a)と58(c)を接続して実施する。また、トラッキングとは、等化器出力をシンボル判定し、その判定結果を参照信号として、タップ利得係数を収束させる処理のことであり、スイッチ58の端子58(a)と58(b)を接続して実施する。
一方、逆方向等化処理部44においてフレーム後半データに対して逆方向等化を行う場合、先ず、同期ワード(SW)のシンボル14(24)の信号を終端から先頭に向け、例えば係数更新アルゴリズムに応じた任意の回数(例えば16回)だけ繰り返し、トレーニングを行う。このトレーニング処理はDFE441で処理される。
次に本発明を利用した無線通信を行う際に、送信側と受信側の局部発振器に周波数偏差が生じた場合の逆方向等化処理について図9を用いて説明する。
通常、無線通信を行う際に送信側と受信側の局発振器に周波数偏差が生じると、同期ワード(SW)のシンボル14(24)の信号の終端とバースト過渡応答用ランプ時間(R)のシンボル10(20)の信号の先端とでは、周波数偏差に応じた位相の違いが生じ得る。そのため、シンボル14(24)の信号の終端でのタップ利得係数をそのままシンボル10(20)の信号の先端からの等化処理に用いることができない。そこで、シンボル18(28),17(27),16(26)までの入力信号に対し、図6に示す非判定出力帰還処理部443により非判定出力帰還処理を行い、その出力をバッファ445に格納する。シンボル14(24)の信号の終端でのタップ利得係数を初期値として、非判定出力帰還処理部443により、等化器出力を判定せずにフィードバックタップへ帰還して出力を演算すると、シンボル16(26)の信号の先頭におけるパイロットの出力は、周波数偏差の分だけ位相が回転した出力となるため、これから回転した位相を求め、タップ利得係数の位相を補正して用いる。
続いて、図6に示した振幅・位相補正係数算出部446、振幅・位相補正部447、係数補正部448及び出力結合部449の処理について説明する。
振幅・位相補正係数算出部446は、パイロットシンボル送信時のシンボルをpとし、pをpの大きさの2乗で除算したp’=p/|p|2の複素共役(p’)*を、バッファ445に格納された出力値のパイロットP部分の出力ypに乗算し、その乗算結果kを(式1)により演算する。
k=yp・(p’)* ・・(式1)
ただし、p’=p/|p|2
次いで、kを、kの大きさの2乗の|k|2で除算したgを(式2)により演算し、振幅・位相補正部447及び係数補正部448に入力する。
g=k/|k|2 ・・(式2)
振幅・位相補正部447は、バッファ445に格納された出力値に、上記gの複素共役g*を乗算することにより、周波数偏差による位相回転を補正し、出力結合部449にその結果を入力する。
係数補正部448は、フィードフォワードタップのタップ利得係数h(0)、h(1),・・・,h(NFF−1)に上記gを乗算し、フィードバックタップのタップ利得係数h(−NFB),h(−NFB+1),・・・,h(−1)はそのままで、DFE442にタップ利得係数の初期値として入力する。
DFE442は、係数補正部448より入力されるタップ利得係数を初期値として、シンボル15(25),14(24)についてトラッキングを行い、等化出力を出力結合部449へ入力する。出力結合部449では、振幅・位相補正部447によるパイロットまでの出力と、DFE442によるパイロットより後の出力を結合し、端子Z4へと出力する。
上記の処理にて得た等化処理結果は、上述したように、DFE43及び逆方向等化処理部44から、それぞれ順方向出力バッファ46と逆方向バッファ47に入力され、蓄積される。各バッファ46,47に蓄積されたデータは、出力選択部48に入力される。出力選択部48は、順方向等化の等化誤差の平均と、逆方向等化の等化誤差の平均とを比較し、等化誤差が小さい方を等化処理結果として選択し、後段の図示しない処理回路に出力する。
以上のように、本発明に係る等化器、等化処理方法及び受信機にあっては、制御用物理チャネル及び同期バーストにおいて、フレーム内の各種情報(DATA)区間に対して両方向からの等化処理を行い、等化誤差の小さい等化方向の処理結果を選択して出力することから、等化誤差の少ない等化処理結果を得ることができ、最良の等化性能を実現することができる。また、AGC及びAFCの引き込みに使用するプリアンブル(AGCプリアンブルまたは固定パターン)に対する不要な等化処理を行うことがないため、処理の負荷を低減することができる。
また、本発明の実施の形態によると、フレーム内に既知シンボルとなるデータと、パイロットシンボルを持つフレームであれば、どのような構成のフレームであっても実施することが可能となる。
また、本発明の実施の形態によると、フレームの中央に既知シンボルである同期ワードが配置され、その前方にプリアンブルが配置され、その後方にデータ区間があり、そのデータ区間内にパイロットシンボルが配置される信号フォーマットである無線通信システムで使用する等化器において、フレーム内の全ての信号に対して、時間が進む方向に処理する順方向等化と時間を遡る方向に処理する逆方向等化の両方を行い、該順方向等化と該逆方向等化の出力の内、平均等化誤差が小さいほうの等化出力を選択することを特徴とする2方向判定帰還型等化器であり、該2方向判定帰還型等化器は、同期ワードからフレームの終端に向かって処理する順方向等化処理と、フレームの終端から同期ワードに向かって処理する逆方向等化処理とを行い、前記フレームの終端から同期ワードに向かって処理する逆方向等化処理は、前記同期ワードで先頭に向かった逆方向のトレーニングで収束したタップ利得係数をパイロットシンボル(フレーム内に2つあるパイロットシンボルの内、後方のパイロットシンボル)での等化出力に応じて補正して、これをタップ利得係数の初期値として、逆方向等化処理を行い、同期ワードより後方のデータ区間に対する等化出力は、同期ワードからフレームの終端に向かって処理する順方向等化処理と、フレームの終端から同期ワードに向かって処理する逆方向等化処理の平均等化誤差を比較し、該平均等化誤差が小さいほうの出力を選択することで、良好な等化処理性能を得ることができる。
また、本発明の実施の形態によると、フレームの終端から同期ワードに向かって処理する逆方向等化処理は、同期ワードで先頭に向かった逆方向のトレーニングで収束したタップ利得係数を用いて、フレーム終端からパイロットシンボル(フレーム内に2つあるパイロットシンボルの内、後方のパイロットシンボル)に向かって、等化出力を求め、該等化出力の内、パイロットシンボルに対する出力値にパイロットシンボルの送信時のシンボル値pをpの大きさの2乗で除算した複素共役を乗算した値kを求め、該kをkの大きさの2乗で除算したgを求め、フレーム先頭終端からパイロットシンボルまでの等化出力に値gの複素共役を乗算することでフレーム終端からパイロットシンボルまでの等化出力とし、同期ワードで先頭に向かった逆方向のトレーニングで収束したタップ利得係数の内、フィードフォワードタップのタップ利得係数に値gを乗算したタップ利得係数を初期値としてパイロットシンボルの前のシンボルから同期ワードに向かって逆方向等化処理を行うことができる。
(実施例2)
次いで、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同様な構成については同一符号を付して説明を省略する。
図1に示した親局Aと子局B1〜Bnで通信を行う場合、制御用物理チャネルや同期バーストの送受で通信を確立した後、通信用チャネルの送受も行われる。図10に通信用チャネルの信号フォーマットを示す。図10に示す信号フォーマットは、具体的にはARIB STD-T86(市町村デジタル同報通信システム)で規定される無線区間信号フォーマットであり、TDMAの1スロットを示している。
図10に示すように、通信用物理チャネルにあっては、前方から、バースト過渡応答用ランプ時間(R)のシンボル80と、各種情報(DATA)のシンボル81と、パイロットシンボル(P)のシンボル82と、各種情報(DATA)のシンボル83と、同期ワード系列(SW)のシンボル84と、各種情報(DATA)のシンボル85と、パイロットシンボル(P)のシンボル86と、各種情報(DATA)のシンボル87と、ガード時間(G)のシンボル88とが配置される。
このように、親局Aと子局B1〜Bnの間で送受される信号フォーマットには、同期ワード(SW)よりも前方にプリアンブル(AGCプリアンブルまたは固定パターン)以外の各種情報(DATA)が配置されるものも含まれる。従って、本実施の形態では、同期ワード(SW)よりも前方のデータについても等化誤差の少ない等化処理結果を得ると共に、通信開始時のAGC及びAFCの引き込みに使用するプリアンブル(AGCプリアンブルまたは固定パターン)に対する不要な等化処理を行わないように構成した。
図11に、本発明の第2の実施形態に係る等化器及び等化処理方法を使用する受信機の構成を示す。上述した第1の実施形態との相違点について説明すると、図11に示す受信機にあっては、復調処理部352に等化器(適応等化器)362と受信判定部90を備える。受信判定部90は、受信フィルタ部34の出力を入力し、受信したフレームが待ち受け状態にて最初に受信した受信フレームか否か判断すると共に、その判断結果を示す信号を等化器362に出力する。受信判定部90において、受信したフレームが待ち受け状態にて最初に受信した受信フレームか否かは、例えば待ち受け状態でキャリアを最初に検出したか否かによって判断することができる。
図12は、図11に示す等化器362の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、等化器362は、第1の実施形態の図4に記載した等化器36の構成に加え、フレーム前半データを蓄積する順方向バッファ91と、フレーム前半データを蓄積する逆方向バッファ92と、フレーム前半データの等化処理結果を蓄積する順方向出力バッファ93と、フレーム前半データの等化処理結果を蓄積する逆方向出力バッファ94とを備える。また、等化器362は、図4に示した等化器36の蓄積処理部40、DFE43、逆方向等化処理部44、及び出力選択部48に代え、蓄積処理部402、DFE432、逆方向等化処理部442、及び出力選択・結合部95を備える。
蓄積処理部402では、順方向バッファ41,91、逆方向バッファ42,92への蓄積の制御を行う。
図13は、各バッファへの蓄積動作を説明する説明図である。
図13に示すように、順方向バッファ91へは、シンボル80〜84の各データ(フレーム前半データ)を順方向でシンボル80のデータを先頭アドレスとして蓄積し、順方向バッファ41へは、シンボル84〜88の各データ(フレーム後半データ)を順方向でシンボル84のデータを先頭アドレスとしてそれぞれ蓄積する。
一方、逆方向バッファ92へは、フレーム前半データを逆方向でシンボル84の終端データを先頭アドレスとして蓄積し、逆方向バッファ42へは、フレーム後半データを逆方向でシンボル88の終端データを先頭アドレスとしてそれぞれ蓄積する。
上記のようにして各バッファ41,42,91,92に蓄積されたデータは、図12に示すDFE432と逆方向等化処理部442において等化処理される。DFE432は、順方向バッファ41,91のデータが入力され、順方向等化処理を行い、フレーム後半データの順方向等化出力を順方向出力バッファ46に出力し、フレーム前半データの順方向等化出力を順方向出力バッファ93に出力する。逆方向等化処理部442は、逆方向バッファ42,92のデータを入力し、逆方向等化処理を行い、フレーム前半データの逆方向等化出力を逆方向出力バッファ94に出力し、フレーム後半データの逆方向等化出力を逆方向出力バッファ47に出力する。 尚、DFE432と逆方向等化処理部442の構成は、第1の実施形態で示したDFE43と逆方向等化処理部44と同様であるので説明を省略する。
各出力バッファ46,47,93,94に蓄積された等化処理結果は、出力選択・結合部95に入力される。出力選択・結合部95は、フレーム前半データの順方向等化の等化誤差の平均と、逆方向等化の等化誤差の平均とを比較し、順方向等化の等化誤差の方が小さい場合には、フレーム前半データの等化出力として、順方向出力バッファ93に蓄積されている情報を選択し、逆方向等化の等化誤差のほうが小さい場合には、逆方向出力バッファ94に蓄積されている情報を選択する。また、フレーム後半データの場合にもフレーム前半データの時と同様、順方向等化の等化誤差の平均と、逆方向等化の等化誤差の平均とを比較し、順方向等化の等化誤差が小さい時には、フレーム後半データの等化出力として、順方向出力バッファ46に蓄積されている情報を選択し、逆方向等化の等化誤差のほうが小さい場合には、逆方向出力バッファ47に蓄積されている情報を選択する。
そして、出力選択・結合部95は、選択したフレーム前半データと選択したフレーム後半データを結合して1フレーム分の信号を取得し、後段の図示しない処理回路に出力する。
ここで特徴的なことは、図11に示す受信判定部90によって受信フレームが待ち受け状態における最初のフレームでないと判断されるときにのみ、フレーム前半データに対する両方向の等化処理を行うことにある。
即ち、最初のフレームでない場合に限り、順方向バッファ41と逆方向バッファ42にフレーム前半データが入力され、DFE432及び逆方向等化処理部442によりフレーム前半データに対する順方向と逆方向の等化処理が行われると共に、出力選択・結合部95によるフレーム前半データの順方向等化の等化誤差と逆方向等化の等化誤差の比較及び選択が行われる。換言すれば、最初のフレームである場合には、上記の各処理が停止され、第1の実施形態と同様な処理が行われる。尚、図13では、通信用チャネルの場合を示しているが、制御用物理チャネルや同期バーストが最初のフレームでない場合にも、同様の処理が行われる。
このように本発明の第2の実施形態にあっては、待ち受け状態で最初に受信したフレームについては、AGC及びAFCの引き込みに使用するプリアンブル(AGCプリアンブルまたは固定パターン)に対する不要な等化処理を行わないことで、処理の負荷を低減することができると共に、次のフレームからはフレーム内の全てのデータについて等化誤差の少ない等化処理結果を得ることができる。
本発明に係る無線通信システムの構成例を示すシステムブロック図である。 図1に示す無線通信システムで使用される信号フォーマットを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る等化器及び等化処理方法を使用する受信機の構成を示すブロック図である。 図3に示す等化器の構成を示すブロック図である。 図4に示す順方向バッファと逆方向バッファへのフレームの蓄積動作を説明する説明図である。 図4に示す逆方向等化処理部の構成例を示すブロック図である。 図4に示すDFEと、図6に示すDFEの構成を示すブロック図である。 図6に示す非判定出力帰還処理部の構成を示すブロック図である。 図4に示すDFEと逆方向等化処理部の等化処理動作について説明する説明図である。 図1に示す無線通信システムで使用される信号フォーマットを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る等化器及び等化処理方法を使用する受信機の構成を示すブロック図である。 図11に示す等化器360の構成を示すブロック図である。 図12に示す順方向バッファと逆方向バッファへのフレームの蓄積動作を説明する説明図である。 受信信号に遅延波が合成されたときの遅延プロファイルを示す図である。 従来の等化処理を行う場合の遅延プロファイルを示した図である。
符号の説明
30・・・復調部
31・・・RF部、
32・・・A/D変換器、
33・・・直交復調部、
34・・・受信フィルタ部、
35,352・・・復調処理部
36,362・・・等化器、
40,402・・・蓄積処理部、
41,91・・・順方向バッファ、
42,92・・・逆方向バッファ、
43,432・・・DFE(判定帰還型等化器)、
44,444・・・逆方向等化処理部、
46,93・・・順方向出力バッファ、
47,94・・・逆方向出力バッファ、
48・・・出力選択部、
90・・・受信判定部、
95・・・出力選択・結合部、

Claims (4)


  1. 既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する等化器において、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行う後方順方向等化処理手段と、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行う後方逆方向等化処理手段と、
    前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する選択手段と、
    を備えることを特徴とする等化器。

  2. 既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する受信機において、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行う後方順方向等化処理手段と、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行う後方逆方向等化処理手段と、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも前方の信号に対して順方向で等化処理を行う前方順方向等化処理手段と、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも前方の信号に対して逆方向で等化処理を行う前方逆方向等化処理手段と、
    前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する第1の比較手段と、
    前記前方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記前方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較する第2の比較手段と、
    前記第1の比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する第1の選択手段と、
    前記第2の比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力する第2の選択手段と、
    受信したフレームが待ち受け状態で受信した最初のフレームであるか否か判断する判断手段と、
    を備え、前記判断手段により、受信したフレームが最初のフレームであると判断されるときは、前記前方順方向等化処理手段、前記前方逆方向等化処理手段、前記第2の比較手段、及び前記第2の選択手段は、それぞれ当該フレームに対する処理を停止することを特徴とする受信機。
  3. 請求項2に記載の受信機において、
    前記最初のフレームに含まれる前記既知シンボルよりも前方に配置された信号を用い、AGC及びAFCの引き込みを行うことを特徴とする受信機。

  4. 既知シンボルを含むフレームからなる受信信号を等化処理する等化処理方法において、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して順方向で等化処理を行うステップと、
    前記フレームに含まれる前記既知シンボル及びそれよりも後方の信号に対して逆方向で等化処理を行うステップと、
    前記後方順方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差と前記後方逆方向等化処理手段による等化処理結果の等化誤差とを比較するステップと、
    前記比較手段による比較の結果、等化誤差の少なかった等化処理結果を選択して出力するステップと、
    を備えることを特徴とする等化処理方法。
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