JPH0813036B2 - パーシャルレスポンス式システムにおけるプリアンブル認識及び同期検出 - Google Patents

パーシャルレスポンス式システムにおけるプリアンブル認識及び同期検出

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JPH0813036B2
JPH0813036B2 JP4021417A JP2141792A JPH0813036B2 JP H0813036 B2 JPH0813036 B2 JP H0813036B2 JP 4021417 A JP4021417 A JP 4021417A JP 2141792 A JP2141792 A JP 2141792A JP H0813036 B2 JPH0813036 B2 JP H0813036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーシャルレスポンス
式信号法を用いた通信システムまたは記憶システムの受
信器において、同期プリアンブルの受信を高速で信頼性
良く認識するための方法に関するものである。同期プリ
アンブルは、受信器における高速での初期利得/タイミ
ング位相の調節のために、ユーザデータに先立って、送
信するものであり、これは、ある1つのタイミングシー
ケンスと、これに続いてそのプリアンブルの終端を印す
ある既知のビットシーケンスと、から成っている。その
タイミングシーケンスは、パーシャルレスポンス・シス
テムにおいて用いられているレート8/9コードの制約
を満たしておらず、従って独特の同期マークとして役立
つようになっている。本発明の方法は、同期状態に達し
たこと、そのタイミングシーケンスを受け取り中である
こと、そしてプリアンブルのその終端を検出したこと、
を信頼性良く認識する手段を提供するものである。プリ
アンブル受取を検出するこの本発明の方法は、同期がと
れた後に受け取ったサンプルに対して行う、最尤度試験
を基にしている。この同じ試験は、プリアンブルのその
終端を検出するのにも使う。更に、本方法に基づいたプ
リアンブル受信検出器のハードウエア実現法についても
記述する。
【0002】
【従来の技術】記憶システム/通信システム用の受信器
においては、受信フィルタの出力信号について、その符
号毎の検出または符号シーケンスの検出を行うに先立っ
て、スケーリング及びサンプリングを行うようにしてい
る。このような方法は、例えば、コバヤシ(H.Kobayash
i)の“キャリア変調型データ伝送システムにおける同
時適応型推定及び決定アルゴリズム(“Simultaneous A
daptive Estimation andDecision Algorithm for Carri
er Modulated Data Transmission Systems",IEEE Tran
s. Commun., Vol.COM-19, pp.268-280, June 197
1)”、フォーニ(G.Forney)の“符号間干渉が存在する
場合のデジタルシーケンスの最尤シーケンス推定(“Ma
ximum-Likelihood Sequence Estimation of Digital Se
quences in the Presence of Intersymbol Interferenc
e", IEEE Trans. Inform. Theory, vol.IT-18, pp.363-
378, May 1972)”、及びウンガーボック(G.Ungerboc
k)の“キャリア変調型データ伝送システム用の適応型
最尤受信器(“Adaptive Maximum-Likelihood Receiver
for Carrier-Modulated Data-Transmission Systems",
IEEETrans. Commun., vol.COM-22, pp.624-636, May 1
974)”に掲載されている。上記のものでは、利得制御
とタイミング復元法とで、その受信器の利得及びサンプ
ルタイミング位相を調節することにより、サンプル振幅
誤差並びに望ましくない符号間干渉を最小限に抑えるよ
うにしている。また、そのタイミング位相調節のための
ある1つの方策については、ムエラー(K.H.Mueller)
及びミュラー(M.Muller)の論文“デジタル同期データ
受信器におけるタイミング復元(“TimingRecovery in
Digital Synchronous Data Receivers", IEEE Trans. C
ommun. vol.COM-24, pp.516-530, May1976)”に記述さ
れている。
【0003】本発明は、パーシャルレスポンス(PR)
信号法を用いた磁気/磁気−光式の記録システムまたは
通信システムに関係したものである。そのPR信号法の
原理の一般的説明については、カバル (P.Kabal) 及び
パスパシ (S. Pasupathy) が、“パーシャルレスポンス
式信号法(“Partial-Response Signaling", IEEE Tran
s. Commun., vol.COM-23, pp.921-934, September 197
5)”において、行っている。このPR信号法を最尤シ
ーケンス検出(MLSD)と組み合わせて記憶システム
に応用し、これによりその記録密度を増大させることに
ついては、コバヤシ(H.Kobayashi)が“確率的デコー
ディングのデジタル磁気記録システムへの応用(“Appl
ication of Probabilistic Decoding to Digital Magne
tic Recording Systems”, IBM J. Res. Develop., vo
l.15, pp.64-74, January 1971)”において提案してい
る。また、PR信号法を用いたシステム用の受信器での
上記の利得/タイミング位相の高速初期調節のため、同
期プリアンブルをユーザデータに先立って送るようにし
ている。そのタイミング−位相調節のための高速アルゴ
リズムについては、欧州特許出願第87116783.
9号(“パーシャルレスポンス式信号法のための高速タ
イミング獲得 (Fast Timing Acquisition forPartial-R
esponse Signaling)”)と、ドリーボ(F.Dolivo)、シ
ョット(W.Schott)、及びウンガーボック(G.Ungerboc
k)の論文“パーシャルレスポンス式信号システム用の
高速タイミング復元 (the article “Fast Timing Reco
very forPartial-Response Signaling Systems", Proc.
IEEE, Conf. on Communications, Boston, pp.573-57
7, June 1989)”と、に記述されている。ドリーボらの
上記名称の論文は、最も近い従来技術と考えられるもの
である。
【0004】本発明は、特に、2進PRクラス-4信号
システムにおいて、同期が取れたこと及びプリアンブル
を受信中であることを高速でかつ信頼性良く認識し、そ
してプリアンブルの終端を検出する方法に関するもので
ある。従来技術で、本発明のプリアンブル認識及び同期
検出の方法を開示したものは、知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主要な目的
は、パーシャルレスポンス式信号法を用いた通信システ
ムまたは記憶システム用の受信器において、同期プリア
ンブルの受信を高速かつ信頼性良く認識するための方法
を提供することである。
【0006】本発明の別の主要な目的は、その開示した
方法を実現するプリアンブル受信検出器を創作すること
である。
【0007】使用データの前には、同期プリアンブルを
先行させるようにするが、この同期プリアンブルは、タ
イミングシーケンスと、これに続くその終端を印すある
既知のシーケンスと、から成るようにする。そのタイミ
ングシーケンスは、パーシャルレスポンス式システムに
用いられているレート8/9コードの制約を満足してお
らず、従って独特の同期マークとして機能する。
【0008】本発明の別の目的は、同期状態に達したこ
と、及びそのタイミングシーケンスを受信しているこ
と、を認識し、そしてプリアンブルの終端を検出するた
めの高速でかつ信頼性のある方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるプリアンブ
ル受信の検出方法は、同期状態に達した後に受信するサ
ンプルに対して行う、最尤度試験を基にしている。この
試験は、その受信したサンプルが、上記のタイミングシ
ーケンスとエンコード化したあるデータシーケンスとの
どちらから得られた可能性が高いかを判別するものであ
る。一旦そのタイミングシーケンスを認識し終われば、
その同一の試験を用いて、そのプリアンブルの終端を検
出するようにする。ヴィタビ(Viterbi)検出器の10
-5のエラーレートに対応する信号対雑音比においては、
本方法は、プリアンブルを実際に受信している時にこの
プリアンブルを認識しない確率を10-8以下とし、実際
にユーザデータを受信している時にプリアンブルである
と判定する最悪の場合の確率をほぼ10-12とし、プリ
アンブルの終端を4ビット以内で認識し損なう確率を1
-18以下とすることができる。
【0010】本発明の更なる特徴及び利点は、以下の好
適実施例の詳細な説明及び図面から明らかとなろう。
【0011】
【実施例】以下の章では、2進パーシャルレスポンス
(PR)クラス-4(PR−4)システムにおいて、同
期状態に達したこと及びプリアンブルを受信中であるこ
と、を信頼性良く認識し、そしてそのプリアンブルの終
端を検出する方法について、詳細に説明する。またこれ
に加えて、プリアンブル受信検出器の1実現例について
も開示する。
【0012】その同期プリアンブルは、ある1つのタイ
ミングシーケンスと、その終端を印すある1つの既知の
ビットシーケンスと、から構成してある。そのタイミン
グシーケンスは、このPRシステムで用いるレート8/
9コード(rate 8/9 code)の制約を満足するものでな
く、従って独特の同期マークとして機能する。このプリ
アンブルの受信を検出するための方法は、同期が取れた
後の受信サンプルに対し最尤度(ML)試験を行うこと
に基づくものである。この試験では、その受信サンプル
が、タイミングシーケンスかあるいはレート8/9でエ
ンコード化したデータシーケンスかのどちらから得られ
た可能性が高いかを判定する。一旦そのタイミングシー
ケンスを認識すると、そのML試験をプリアンブルの終
端を検出するのに使うようにする。
【0013】受信器の起動の信頼性には、2種類のエラ
ーが影響するが、そのエラーとは、プリアンブルを確か
に受信したがそれを認識し損なう場合のものと、実際は
ユーザデータを受信したのにそれをプリアンブルと認識
する場合のものとである。プリアンブル受信を検出する
ための本方法の効率については、それら2つの事象に関
連したミスと虚偽警報との確率を計算することによっ
て、評価を行った。
【0014】第1章では、PRシステムとその起動手順
について説明する。同期検出、タイミングシーケンス認
識、及びプリアンブル終端検出の方法については、第2
章で説明する。また、その結果として生ずるミス及び虚
偽警報の確率は、第3章で述べる。第4章では、実現に
際しての問題点について説明することにする。
【0015】 1. パーシャルレスポンス式信号システム 図1のA及びBには、PR信号システムを示してある。
その図1Aには、ある1つのPR信号システムの送信部
分を例示しており、これは、レート8/9エンコーダ1
0と、プリアンブル発生器11とを備えていて、そして
その発生器11は、スイッチを介してプリコーダ12に
接続している。このプリコーダ12の後には、変換器1
3と、そして通信チャンネルまたは記憶チャンネル14
が続いている。このチャンネル内に存在する雑音は、こ
れの出力において、付加的広帯域雑音w(t)として表し
てある。
【0016】図1Bに示したそのPRシステムの受信器
部分は、受信フィルタ15、可変利得増幅器(VGA)
16、サンプラ18、ヴィタビ検出器19、及びレート
8/9デコーダ20を備えている。この受信器の動作
は、利得/タイミング制御回路17とプリアンブル受信
検出器/シーケンサ21とで制御する。これらブロック
の入出力関係及び処理については、以下で更に詳細に説
明する。
【0017】レート8/9コードでエンコードしたユー
ザデータかあるいは高速受信器同期のために用いるプリ
アンブルシーケンスかのいずれかから成る、2進シーケ
ンス{bn},bn∈(0,1)をプリコードして、
{bn'}={bn+°bn-2'}とする。但し、+°(こ
れは、“丸の中に+”の記号の代わりとして使う)はモ
デュロ2加算を示す。次に、そのプリコード化シーケン
スは、bn'=0をan=−1に、またbn'=1をan=+
1に転換することによって、データシーケンス{an
に変換する。そして、このシーケンス{an=±1}
は、信号レート1/Tで、通信チャンネル(送信フィル
タ及び伝送媒体)または記憶チャンネル14と、及び帯
域制限受信フィルタ15とを介して送出する。VGA1
6の利得νを調節することによって、それらチャンネル
14及び帯域制限受信フィルタ15の未知の利得ζを補
償するようにし、これによって、本システム全体の全利
得g=ζνが1となるようにする。PR-4信号法に対
しては、ある孤立した入力信号a0=+1に対するこの
利得g=1のシステム全体の応答は、以下のクラス-4
パーシャルレスポンス信号で与えられる。
【0018】
【数1】 サンプラ18でその受信した信号をサンプリングする
と、
【数2】 ここで、x(t)はデータ信号を表し、r(t)は雑音w(t)
を受信フィルタ15で帯域制限したものを示し、タイム
nT+τで、次の式を生じる。
【0019】
【数3】 上記のその利得g=1及びタイミング位相τ=0に対し
ては、理想的なサンプリング時nTでは、受信サンプル
は、次の式で与えられる。
【0020】
【数4】 ここで、{h(nT)}={...0,h(0)=+1,
0,h(2T)=−1,0...}であるので、そのデー
タ信号サンプルは、次の式で与えられる。
【0021】
【数5】 雑音サンプル{rn}は、非相関でかつガウス型であ
り、ゼロ平均と標準偏差σとを有するもの、と仮定す
る。上記のサンプル{Xn}は、多項式1−D2によって
定義されたある離散的チャンネルの出力であり(ここ
で、Dは、遅れTを指す)、そしてその入力{an,n
偶数(奇数)}におけるn 偶数(奇数)に依存する。
したがって、PR-4シーケンスは、多項式1−D'を有
する2つの独立したインターリーブ形ダイコードPRシ
ーケンスとみなすことができる(ここで、D'は、遅れ
2Tを指す)。PRダイコード系は、2状態トレリス図
で記述することができる。ヴィタビ検出器19は、それ
ら2つのダイコードシーケンスにインターリーブ形式で
作用し、そしてこの検出器19は、その受信したシーケ
ンス{yn(g,τ)}に対して最も小さいユークリッド
距離を示すデータシーケンス{x^n}に先立つ2進デー
タシーケンス{b^n}を、その2状態トレリス内で探索
することによって、最尤シーケンスの検出を行う。これ
については、米国特許第4571734号(パーシャル
レスポンス・クラス-4の通信/記録装置チャンネルの
出力信号をデコードする方法及び装置)と、同第464
4564号(パーシャルレスポンス・クラス-4の通信
/記録装置チャンネルの出力信号のデコーディング)と
に説明されている。上記のフォーニ(G. Forney)の論
文に記述されているように、エラー事象が生起するその
確率Peは、中程度並びに高い信号対雑音比において
は、次の式によって、十分に近似できる。
【0022】
【数6】 ここで、dfree=81/2は、2状態トレリス図において
分かれそして再融合する任意のパス間の最小ユークリッ
ド距離であり、また、そのQ関数は、次のように定義す
る。
【0023】
【数7】 VGAの利得ν及びタイミング位相τは、各制御法によ
って調節する。ドリーボ(F.Dolivo)、ショット(W.Sc
hott)及びウンガーボック(G.Ungerbock)の論文“パ
ーシャルレスポンス式信号システムのための高速タイミ
ング復元(thearticle “Fast Timing Recovery for Pa
rtial-Response Signaling Systems",Proc. IEEE Int.
Conf. on Communications, Boston,pp.573-577, June 1
989)”にあるように、利得及びタイミング位相の初期
獲得のために、2進タイミングシーケンス
【数8】 をプリアンブル発生器11によって送出し、そしてこの
結果として、次のタイミングデータ・シーケンスが得ら
れる。
【0024】
【数9】 このタイミングデータ・シーケンス(式(9))が発生す
るデータ信号x(t)は、周波数1/4T(即ち、PR-4
システムの振幅が最大となる周波数)のサイン波であ
る。この獲得モードでは、そのタイミングデータ・シー
ケンスについての知識を利用する特別なアルゴリズムを
用いる。ランダムデータの受信中、利得及び位相のトラ
ッキングのために、それとは異なったアルゴリズム及び
より低い制御ループ利得を用いる。この制御法の動作モ
ードは、図1Bに示したプリアンブル受信検出器及びシ
ーケンサ21によって、決めるようにする。
【0025】欧州特許出願第89810607.5号
(PRML受信器の高速起動のためのレート8/9コー
ド)に記載されているような、PRML(パーシャルレ
スポンス式信号法及び最尤シーケンス検出)系用のコー
ドは、パラメータ(M,N,K)によって記述すること
ができ、ここで、M及びKは、エンコード化2進シーケ
ンス内の0と1の最大ランレングスであり、Nは、偶数
または奇数のタイムインデックスを有するそれら2つの
サブシーケンス内の連続する0の最大数である。そのM
に対する制約によって、ゼロ値のデータ信号サンプルの
ランレングスを限定し、そして利得及びタイミング制御
の満足な動作を保証する。また、Nに対する制約によっ
て、2Nビットのパスメモリ長を有するヴィタビ・デコ
ーダ19の適切な動作を保証する。また、Kに対する制
約で、全て1の2進タイミングシーケンス(式(8))を
独特の同期マークとして用いることができることを保証
する。
【0026】2. プリアンブル認識 ある磁気記録システムでは、図2に示すように、データ
を1つのトラック上に組織するようにしている。その図
から判るように、レコード35は、同期プリアンブル3
0と、それに続く特別なレート8/9でエンコード化し
たユーザデータ31とから成り、そしてこの各レコード
は、ギャップ34で分離している。各1つのギャップに
は、特別なレート8/9でエンコードしたシーケンスを
満たしており、これは、各レコードの始端と終端とに付
加するようにしている。各レコード35は互いに独立し
て書き込まれるので、ある1つのレコード35に続くそ
の充填用シーケンスが、次のレコードに先立つ充填用シ
ーケンスと、部分的に重なり合うことになり、従ってそ
のギャップ内では、タイミング位相の連続性は保たれて
いない。同期プリアンブル30は、利得及びタイミング
位相の高速初期獲得のためのタイミングシーケンス32
と、このプリアンブル30の終端を印すプリアンブル終
端フラグ(EOP)33とから成っている。そのタイミ
ングシーケンス32は、独特の同期マークであって、こ
のマークは、ML(最尤度)試験によって、レート8/
9でエンコード化したデータから識別することができ
る。その試験は、受信サンプルがPR-4信号フォーマ
ット(式(4)及び(5)を参照)を示すものであることを前
提としており、したがって、この試験は、利得及びタイ
ミング位相が正しく調節されている時、即ち同期後に、
行わなくてはならない。一旦そのタイミングシーケンス
を認識したなら、その同じML試験を、次にそのプリア
ンブル終端フラグ33を検出するのに用いることができ
る。
【0027】2.1 同期検出 利得及びタイミング位相の初期獲得を行うため、受信器
において、タイミングデータ・シーケンスについての知
識を利用したアルゴリズムを起動させる。タイミングデ
ータ・シーケンス(式(9))ではan=−an-2なので、
それのデータ信号(式(5))は次式で表すことができ
る。
【0028】
【数10】 この結果として、次のような2レベル・データ信号シー
ケンスとなる。
【0029】
【数11】 この利得制御及びタイミング復元技法は、受信した信号
サンプルからの利得及びタイミングの勾配の計算と、デ
ータ信号(式(11))の推定と、に基づいている。タイミ
ング位相獲得については、ドリーボ、ショット、及びウ
ンガーボックの上記論文“パーシャルレスポンス式信号
システムのための高速タイミング復元”に示されている
が、所望の複数のサンプリング時点の中間の不安定な平
衡点における障害となる状況を除去するためには、デー
タ信号推定物をある可変の判定スレショルドを用いて再
構成しなくてはならない。即ち、
【数12】 ここで、その判定スレショルドηnは、次式で与えられ
る。
【0030】
【数13】 それのエラー
【数14】 は、その利得g及びタイミング位相τがそれらの正しい
設定値g=1及びτ=0(式(4)を参照)に収束するに
つれて、雑音rnにまで減少する。したがって、利得及
びタイミング位相の正確な調節について、大きさがδよ
り小さいエラーの発生頻度から推定することができ、従
ってそれをランニングサム(running sum)Snから決定
する。
【0031】
【数15】 このランニングサムは、この受信器を獲得モードに置い
た(M=1、図1Bを参照)時に0に初期化し、そして
これは、負でない状態を保持する。そのランニングサム
が値Jに達した時、即ち、Sn s=Jを最初に満たすタ
イムインデックスnsの時、同期を検出することにな
る。コンピュータ・シミュレーションでは、δ=0.5
及びJ=5に対して、この方法が有効性をもっているこ
とが示された。
【0032】2.2 タイミングシーケンス認識 同期は、プリアンブル30に遭遇した時に取得できるば
かりでなく、レート8/9でエンコード化したデータを
受信中でも、十分な時間と有利な初期条件が与えられれ
ば、起こり得るものである。これら2つの場合の区別
は、試験によって行うが、この試験は、レート8/9で
エンコード化したデータかあるいは受信器内で再構成し
たタイミングデータ・シーケンス(式(9))の複製物か
のどちらによって、その受信サンプルが発生された可能
性が高いかを判別する。
【0033】
【数16】 ここで、nsは同期を検出した時のタイムインデックス
である。タイムnsとタイムns+1におけるそのaT n
値は、その再構成タイミングデータ・シーケンスの位相
を定めるものであり、それら値は、式(10)から、xn
代りにx^n(式(12)参照)を用いて求められる。上記の
非ゼロの可変スレショルド(式(13))は、式(11)による
場合にそうあるべきであるように、シーケンス{x^n
が条件x^n=−x^n-2を満足する尤度を大きく増加さ
せ、従ってその再構成方法(式(12))を非常に信頼性の
あるものとする。n=nsまたはns+1においてaT n
不正確に再構成する確率は、 P({aT n≠an})=Q
[(2+ε)/σ]で与えられるが、これは、エラー事
象確率Pe(式(6)及び(7)を参照)よりはるかに小さ
い。ε=2及びσ=0.32に対して、我々は、Pe=1
-5及びP({aT n≠an})=4×10-36を得た。し
たがって、タイミングデータ・シーケンス(式(9))を
実際に受信中である時、複製物(式(9))の位相を不正
確に再構成することは、極めて起こりそうにないことで
ある。
【0034】図3は、2つの独立したダイコード法(n
偶数または奇数)の一方に対するトレリス図におけ
る、タイミングデータ・シーケンスの複製物{aT n}の
パスを示している。{aT n}からタイムn=k−4で分
離したあるデータシーケンスは、タイムkで再びそれと
再融合して、最小のユークリッド距離dfree=81/2
ならなければならない。タイムk−2における{aT n
の単一の違反(violation)
【数17】 は、上記ML原理から得られる簡単な試験で検出するこ
とができる。受信サンプル{yn(g,τ)}が、平均2
乗の意味で、データサンプル{aT n−aT n-2}より{a
V n−aV n-2}により近いならば(式(5)参照)、即ち次
の式(18)を満たすならば、単一の違反が起こっているこ
とになる。
【0035】
【数18】 式(17)を用いると、この条件は、もし次式(19)が満たさ
れれば、タイムk−2で単一の違反が起こったことを、
タイムkで判定する結果となる。
【0036】
【数19】 ここで、ρ=2であり、そしてそれ以外の場合では、あ
るタイミングパターンが存在した。ρ≠2に選択する
と、その判定は、ρ>2での違反またはρ<2でのタイ
ミングパターンのために偏らせることができる。利得及
びタイミング位相をある所与のデータシーケンス
{an}に対して正確に調節した時、不等式(19)を満足
しない確率は、式(4)及び(5)を用いて得ることができ、
次式(20)が成り立つ。
【0037】
【数20】 この式は、aT k(rk−rk-2)が、標準偏差21/2σを
有するゼロ平均ガウス変数である、という事に従ったも
のである。単一の違反(式(17))が実際に存在する時に
タイムkでタイミングデータ・シーケンスを検出する確
率は、n=k,k−2,k−4に対してan=aV n=aT
kとして、式(20)から得ることができる。
【0038】
【数21】 その他のタイプのエラー、即ちタイミングパターンが存
在する時に違反を検出するエラーが起きる確率は、a
k-4=−ak-2=ak=aT kを用いて、式(20)から得るこ
とができる。
【0039】
【数22】 ρ=2に対しては、それら2つのタイプのエラーは、エ
ラー事象確率Pe(式(6)参照)の半分のQ(21/2
σ)の等しい確率で生起する。
【0040】単一違反(式(17))以外のタイミングデー
タ・シーケンス複製物に対する違反は、タイムk(図3
参照)で再融合することはない。ML試験(不等式(1
9))によってこれらの違反を検出し損なう確率は、a
k-4=ak-2=−ak=aT kとした式(20)から求められ、
Q[(ρ+2)/21/2ρ]と表すことができ、そして
これは、PT/V(式(21)参照)よりはるかに小さい。し
たがって、そのような違反は、単一違反よりかえってよ
り信頼性良く検出できるものである。
【0041】上記の(M,N,K)コードは、エンコー
ド化シーケンス{bn}内の1のランレングスをKに制
限し、従って、そのタイミングデータ・シーケンス{a
n}に対する違反が起きる条件を、少なくともK+3符
号毎となるように強制する。そのタイミングデータ・シ
ーケンス(式(9))は、前述の試験(式(15))で同期を
検出した後で、nι符号のシーケンス内でnv以下の違
反をML試験(不等式(19))によって検出した時に、認
識することになる。レート8/9でエンコードされたデ
ータを受信している間にそのタイミングデータ・シーケ
ンスを誤ってそうであると認識する確率PTR falseと、
タイミングデータ・シーケンスを受信している間にこれ
を認識し損なう確率PTR missとは、用いるその(M,
N,K)コード及びパラメータnvとnιに依存する。
それらの確率については、次の章で述べることにする。
【0042】ML試験(不等式(19))による検査は、次
の(23)式が成り立てば、タイミングデータ・シーケンス
複製物またはその逆に対する1つの違反を検出したこと
を示す。
【0043】
【数23】 この試験は再構成(式(16))を必要としないが、単一違
反しか検出できない。図4に示すような、{an}がn
=k−2から始まる{aT n}に対して逆相である場合で
は、タイムkにてk−2における違反を検出する確率
は、偏っていないスレショルドρ=2で行なう試験(式
(23))を用いた時の半分でしかない。その違反は、式(2
4)の条件をタイムn=k−2及びn=kで検査すること
により、[1−Q(2/σ)]Q(2/σ)≒Q(2/
σ)で与えられる失敗の確率で、信頼性良く検出するこ
とができる。
【0044】
【数24】 式(4)及び(10)が与えられた場合、この試験は、a^n
a^n-2であるかを検査することに対応し、したがって、
違反する(式(9))。k−2後に図4にて発生する違反
は全て、試験(不等式(23))または試験(式(24))によ
っては認識することはできない。タイミングデータ・シ
ーケンスへの位相変化に起因するそれらの違反は、次の
サブセクションで示すように、ML試験(不等式(19))
によって非常に信頼性良く検出できる。その次のサブセ
クションでは、この事を用いてプリアンブルの終端を認
識する方法について展開する。
【0045】そのML試験(不等式(19))は、受信サン
プル内のDCオフセットには影響されないものである。
上記の同期検出試験も、式(15)において|en|を|en
n-2|に置き換えることによって、DCオフセットには
不感とすることができる。
【0046】2.3 プリアンブル終端の検出 タイミングデータ・シーケンスに対して反対位相のデー
タパターンは、ユークリッド距離の観点からは、そのタ
イミングデータ・シーケンス複製物(式(16))から最も
遠くにあり、他のどのパターンよりも、ML試験(不等
式(10))によってより信頼性良く認識することができる
ものである。したがって、プリアンブル終端フラグ33
を、図7の図表1に示すように選択すると、
【数25】 となり、ここで、c=±1及びd=±1は、そのタイミ
ングデータ・シーケンスの最後の2つのデータ符号a
L-1及びaLが取る値である。この選択によって、それの
タイミングシーケンス複製物(式(16))に関して所望の
位相変化を与えることができる。
【0047】フラグ(式(25))において、i番目のデー
タ信号によって生じるタイミングデータ・シーケンス違
反がML試験(不等式(19))で認識されない確率は、k
=L+iとした式(20)から、図表1に示したシーケンス
{ak}を用い、aT L+i=−aL+iであることに注目し
て、得ることができる。
【0048】
【数26】 タイミングシーケンス32を認識した後に、nF違反を
検出した時、そのプリアンブル終端フラグ33を認識す
ることになる。プリアンブル終端33を認識し損なう確
率は、タイミングデータ・シーケンスをまだ受信してい
る最中に違反を検出する確率(式(22))と、その終端フ
ラグ33によって発生される違反を認識し損なう確率
(式(26))とに、依存する。プリアンブル終端33を検
出するためには、ρ=0を選択してML試験(不等式(1
9))を偏らせて、確率PV/T(式(22)参照)を減少させ
れば、PV/T=PF fail(i≧5)=Q(81/2/σ)と
なるため、有利となり得る。エラー事象確率Pe=10
-5とρ=0とに対応するσ=0.32に対して、我々
は、PF fail(i=1,2)=0.999995, PF
fail(i=3,4)=0.5×10-5,及びPF fail(i
≧5)=0.5×10-18を得た。
【0049】3. ミス及び虚偽警報の確率 3.1 タイミングシーケンス認識 同期を検出した後、ML試験(不等式(19))によるnι
個の受信サンプルのシーケンスyn(g,τ)内の違反の
存在の検出がnv回以下である時、タイミングデータ・
シーケンスの受取を認識する。パラメータnv及びnι
は、タイミングデータ・シーケンスを受信しつつこれを
認識し損なう確率と、それを実際にエンコード化データ
を受信している間に誤って認識する確率とが、エラー事
象確率Pe(式(6)参照)より有意に小さくなるように、
選択しなくてはならない。
【0050】タイミングデータ・シーケンスを実際に受
信している時にそれであると認識しない確率P
TR missは、式(10)によって与えられるデータ信号をもっ
たnι個のサンプルのシーケンス(式(4))内の違反の
受信を、ML試験(不等式(19))が少なくともnv+1
回検出する確率を計算することによって、評価した。ま
た、実際にエンコード化データを受信している間にタイ
ミングデータ・シーケンスであると誤って検出する確率
は、タイムn=ns時に同期を検出した後最悪の場合
(WC)のデータシーケンス{aWC n}を受信すると仮
定して、評価した。この最悪の場合のデータシーケンス
{aWC n}は、用いるレート8/9(M,N,K)コー
ドに依存し、従って、最悪の場合のエンコード化データ
・シーケンス{bWC n}から得ることができる。(4,
4,9)、(4,6,5)及び(4,6,4)コードの
最悪の場合のシーケンス{bWC n}(欧州特許出願第8
9810607.5号(PRML受信器の高速起動用の
レート8/9コード)参照)を、図8の図表2に示す。
これらのシーケンスを2進タイミングシーケンス
{bn}(式(8)参照)と比較することにより、ML試験
で処理しなければならない受信サンプルの数nιを示
し、これにより、エンコード化データを受信中に長さn
ιのサンプルシーケンス内に少なくともnp回の違反が
確実に起きるようにする。エンコード化データシーケン
スからタイミングデータ・シーケンスを識別するには、
パラメータnvは、npより小さくなければならない。
【0051】図9及び図10の図表3には、タイミング
シーケンス認識に関するミス確率PTR miss及び虚偽警報
確率PTR falseを、(4,4,9)、(4,6,5)ま
たは(4,6,4)コードを用いた場合の種々のパラメ
ータnp及びnvに対して、与えてある。
【0052】それら確率は、Pe=10-5のエラー事象
確率に対して計算した。また、ML試験(不等式(19))
の判定スレショルドρは、2に設定した。その図表の第
1コラムには、ML試験(不等式(19))でチェックすべ
き受信サンプルの数nιをパラメータnpの関数として
与えている。約10-8のミス確率と約10-12の虚偽警
報確率とは、そのnιを選択することによって、エンコ
ード化データを受信している間に長さnιの受信サンプ
ルシーケンス内で少なくともnp=3の違反が起きるよ
うにし、かつML試験(不等式(19))でnv=1違反以
下を検出した場合にタイミングデータ・シーケンスを受
信したと判定する、ということにより得ることができ
る。
【0053】3.2 プリアンブル終端フラグの認識 プリアンブル終端フラグ(式(25)参照)は、タイミング
データ・シーケンスをタイムn=nTで認識した後、M
L試験(不等式(19))で受信サンプルシーケンス内でn
F個の違反を検出したとき直ちに、認識することにな
る。そのパラメータnFの選択により、タイミングデー
タ・シーケンスを受信している間であるのにプリアンブ
ル終端フラグを受信したと誤って判定する確率と、その
フラグを受信した時にそれであると認識できない確率と
が、再びエラー事象確率Pe(式(6)参照)より小さくな
るように、しなくてはならない。
【0054】図11の図表4には、タイミングデータ・
シーケンスを依然受信中であるのにフラグ受取と誤って
受け入れる確率PFR falseと、プリアンブル終端フラグ
をそのI番目のデータ信号を受信する前またはその受信
中に認識しない確率PFR miss(I)とを、パラメータI
及びnFの関数として与えている。これらの確率は、エ
ラー事象確率Pe=10-5に対して計算したものであ
り、タイミングシーケンスの認識後L−nT=27個の
タイミングデータシーケンス・サンプルを受信すると仮
定した。そのML試験(不等式(19))の判定スレショル
ドρは、それぞれ2または0に設定した。ρ=2の時、
パラメータnFを2以上にして、虚偽警報確率PFR false
がエラー事象確率Peより小さくなることを保証しなく
てはならない。nF=2に対しては、PFR falseは10-8
より小さく、その4番目のデータ信号を受信する前また
はその受信中にプリアンブル終端フラグを認識しない確
率は10-18より小さい。したがって、このフラグは、
その最初の4つのデータ信号を受信している間に認識さ
れる可能性がもっとも高い。それより小さい虚偽警報確
率を必要とする時は、プリアンブル終端フラグを検索し
ている間に、前述の数nFを増加させるか、あるいはM
L試験(不等式(19)を参照)の判定スレショルドρを小
さい値に偏らせることが、有利となる。ρ=1及びnF
=1に対して、虚偽警報は、極めて起きそうになく、一
方、最初の4つのデータ信号を受信した後でプリアンブ
ル終端フラグを見損なう危険性は、ρ=2及びnF=2
の場合に得られる結果と比較して大きくなる。
【0055】 4. プリアンブル受信検出器/シーケンサの実現例 図5は、プリアンブル受信検出器21.1及び読取制御
シーケンサ21.2のブロック図である。その検出器2
1.1は、タイミングデータ・シーケンス再構成器41
と、エラー試験装置40と、ML試験装置42とから成
り、エラー試験|en|<δ(式(14)及び(15)参照)と、
ML試験(不等式(19))とを、受信したサンプル{yn
(g,τ)}に対して行う。これら試験の結果は、シー
ケンサ21.2に送る。
【0056】この読取制御シーケンサ21.2は、受信
器(図1B参照)の起動手順を操作する。同期プリアン
ブル30を受信する前に、シーケンサ21.2は、その
初期状態にリセットし、そしてまた3つの読取制御信号
M,EOP,LOADを'0’にセットする。開始時に
は、このシーケンサは、エラー試験結果を監視する。そ
のエラー試験にパスする(違反する)と、そのシーケン
サは、ランニングサムSn(式(15))が値Jに達するま
で、カウントアップ(ダウン)する。そして、その値に
達した時、同期を検出し、そして信号LOADを1サイ
クルの間上げて、タイミングデータ・シーケンス再構成
器41にそのタイミングデータ・シーケンス複製物{a
T n}の位相を判定させる。この判定の後、そのシーケン
サは、ML試験(不等式(19))で違反が何回起きたかを
カウントする。n≦nι個の試験の任意のシーケンスに
おいてnv+1回の違反が起きた時、そのシーケンサを
直ちにその初期状態にリセットして、上記起動手順を再
開させる。nι個の試験のシーケンスにおいて、nv
より多くない違反が起きたときには、シーケンサは、タ
イミングデータ・シーケンスが存在するという判定を下
す。そして、制御信号Mを上げて、利得/タイミングル
ープの動作モードを、獲得からトラッキングへ強制的に
切り替えさせる。そのタイミングデータ・シーケンスを
認識した後、シーケンサは、ML試験(不等式(19))で
得られた違反の回数をカウントし続ける。更にnF回の
違反の検出後に、プリアンブル終端フラグを見い出すこ
とになる。その時、信号EOPを上げる。
【0057】図6は、上記プリアンブル受信検出器2
1.1を回路実現例を示す。入力サンプルyn(g,τ)
は、6ビットで量子化し、そして2の補数(TC)の形
式で表すようにする。その最下位ビット(LSB)の重
みは、0.125である。それらサンプルyn(g,τ)
の値は、0.0625のオフセットに対応する1/2L
SBの変位分だけ、シフトさせる。この変位分は、サン
プラ18(アナログ/デジタル変換器)の調節によって
意図的に導入して、そのデジタルハードウエアの設計を
簡素化するようにしたものである。
【0058】ディスクリート・ロジックによるエラー試
験装置40を実現した回路を、図6の最上部に示してあ
る。このEXOR/NOR回路40は、エラーen=yn
(g,τ)−x^n(式(14)参照)の絶対値がδ=0.5よ
り小さいなら、'1’を出力するが、ここでは、そのデ
ータ信号サンプルx^nを、ゼロにセットした固定判定ス
レショルドηnを用いて再構成する(式(12)と(13)を参
照)。このエラー試験装置の他の実現例も、考えること
が可能である。
【0059】タイミングデータ・シーケンス再構成器4
1について、4つのレジスタ43.1−43.4、2つの
2方向マルチプレクサ44.1及び44.2、及び5つの
論理ゲート45.1−45.5を用いて実現したものを、
その図の中央部に示す。それらの論理ゲート45.1−
45.5は、受信サンプルyn(g,τ)からデータ信号
サンプルx^nを可変判定スレショルドηn(式(13)参
照)を用いて再構成する(但し、パラメータεは2にセ
ットする)。そのスレショルドの値は、先に再構成した
サンプルx^n-2に依存する。この可変判定スレショルド
回路の下の、2つのレジスタ43.4及び43.4及びマ
ルチプレクサ44.1及び44.2からなるフィードバッ
クループは、発振器を構成するものである。これは、2
進の周期的タイミングデータ・シーケンス複製物
{aT n}を発生する。この位相は、読取制御信号LOA
Dが高レベルの時、その再構成データ信号サンプルx^
n-1及びx^n -2から判定する(式(16)参照)。
【0060】ML試験(不等式(19))の実現例の一例
を、この図の下部に示す。この回路は、ρ=2とした時
の不等式(19)に違反がある場合、'1’を出力するよう
になっている。この不等式の左辺の計算は、受信サンプ
ルyn(g,τ)とレジスタ49.2に記憶したサンプル
n-2(g,τ)を、2つのEXOR回路46.1及び4
6.2(各々は、6つのゲートから成る)に供給するこ
とによって行なう。レジスタ49.1は、サンプルyn-1
(g,τ)を記憶するためのものである。上記サンプル
T nに依存して、サンプルyn(g,τ)及びyn-2(g,
τ)の各々の全てのビットを反転させるかまたは変化さ
せないことにより、積aT nn(g,τ)と、積−aT n
n-2(g,τ)を計算する。この結果は、7ビット全加算
器47に加える。この段階において、全加算器47のキ
ャリー入力ciに'1’供給することによって、それらサ
ンプルyn(g,τ)及びyn-2(g,τ)の0.0625
の重みをもつ第7ビットを、勘定に入れる。その計算し
た合計が2より大きい時、ゲート48.1及び48.2か
ら成るNOR回路は、'1’を出力するようになってい
る。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、起動フェーズ中に受信
器における処理を操作するのに必要である、同期状態に
達したこととタイミングシーケンスを受信していること
との認識を、高速でかつ信頼性良く行うことができる。
また、同一の最尤度試験をプリアンブルの終端を検出す
るのに使用することができる。更に、プリアンブルに特
別な同期マークを付加する必要がなく、その同期プリア
ンブル自体がその目的を果たす、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、パーシャルレスポンス(PR)式信号シ
ステムの送信部分の概略ブロック図であり、Bは、パー
シャルレスポンス(PR)式信号システムの受信器部分
の概略ブロック図である。
【図2】磁気記録システムにおけるトラック組織を表す
概略図。
【図3】2つのダイコード系の内の一方のトレリス図に
おけるタイミングシーケンス複製物及び違反を示す図。
【図4】2つのダイコード系の内の一方のトレリス図に
おけるk−4後の位相変化から生じる違反を示す図。
【図5】プリアンブル受信検出器及び読取制御シーケン
サの概略ブロック図。
【図6】図5に示したプリアンブル受信検出器の実現例
を示す図。
【図7】図表1を示す図。
【図8】図表2を示す図。
【図9】図表3の1部を示す図。
【図10】図表3の残りの部分を示す図。
【図11】図表4を示す図。
【符号の説明】
21.1 プリアンブル検出器 21.2 読取制御シーケンサ 30 プリアンブル 31 ユーザデータ 32 タイミングシーケンス 33 プリアンブル終端フラグ 40 エラー試験装置 41 タイミングデータ・シーケンス再構成器 42 ML試験装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング・ショット スイス国ツェーハー−8803 リューシュリ コン、ズンテンヴィーゼンヴェーク 5番 地 (56)参考文献 特開 平2−134035(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーシャルレスポンス(PR)式信号法を用
    いた記憶システムまたは通信システムの受信器において
    プリアンブル(30)の受信を認識する方法であって、前
    記パーシャルレスポンス式信号法では、前記プリアンブ
    ルを、高速の初期受信器同期を得るために、コード化さ
    れたユーザデータ(31)に先立って送信するようにし、
    また前記プリアンブルを、使用する特定のコードのコー
    ド制約に違反するタイミングシーケンス(32)と、プリ
    アンブル終端フラグ(33)とから構成しており、前記の
    方法が、 a) 前記受信器が同期しているかを検出するステップ
    と、 b) 同期の検出後、前記タイミングシーケンス(32)
    によって生じる複製物{aT n}を再構成するステップ
    と、 c) 前記複製物{aT n}の再構成後、該複製物{aT
    n}と受信したサンプル{yn(g,τ)}とに基づいて
    最尤度(ML)試験を行い、そして前記最尤度試験を満た
    した時1つの違反の存在を指示するステップと、 d) nι個の受信サンプルのシーケンス{yn(g,
    τ)}に対し前記最尤度試験を行い、そして検出した違
    反の数をカウントするステップと、 e) n≦nι個の試験の任意のシーケンスにおいて検
    出した違反の数がnvを越えた時は、ステップaから再
    開し、nι個の連続した試験のシーケンスにおいて前記
    最尤度試験でnvより多くない違反を検出した時は、前
    記タイミングシーケンス(32)を認識したことを指示す
    るステップと、 f) 前記タイミングシーケンス(32)の認識後、前記
    複製物{aT n}と前記受信サンプル{yn(g,τ)}
    とに基づいて最尤度(ML)試験を行い、そして該最尤度
    試験を満たした時1つの違反の存在を指示するステップ
    と、 g) 前記受信サンプルのシーケンスに対して前記最尤
    度試験を繰り返して、検出した違反の数をカウントする
    ステップと、 h) nF個の違反を検出した時、前記プリアンブル終
    端フラグ(33)を認識したことを指示するステップと、 から成る、プリアンブル受信認識方法。
  2. 【請求項2】請求項1の方法であって、前記ステップc
    の前記最尤度試験は、aT n[yn(g,τ)−y
    n-2(g,τ)]<ρ1であり、ρ1は、所与の第1の最尤
    度試験スレショルドである、プリアンブル受信認識方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1の方法であって、前記ステップf
    の前記最尤度試験は、aT n[yn(g,τ)−y
    n-2(g,τ)]<ρ2であり、ρ2は、所与の第2の最尤
    度試験スレショルドである、プリアンブル受信認識方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1の方法であって、前記ステップc
    及び前記ステップfにおいて、前記第1及び第2の最尤
    度試験スレショルドを第3の最尤度試験スレショルドと
    等しくしてρ1=ρ2=ρとした、同一の最尤度試験aT
    n[yn(g,τ)−yn-2(g,τ)]<ρを用いる、プ
    リアンブル受信認識方法。
  5. 【請求項5】請求項1の方法であって、受信器同期の検
    出は、 a) 前記受信サンプルyn(g,τ)からデータ信号サ
    ンプルx^nを再構成し、そしてエラーen=yn(g,
    τ)−x^nを判定するステップと、 b) 1つの受信サンプルシーケンスの前記エラーを判
    定して、前記エラーが、所与の小さな値、特に0.5よ
    り小さい値、を有する時、同期を指示するステップと、 から成る、プリアンブル受信認識方法。
  6. 【請求項6】請求項1の方法であって、前記タイミング
    データシーケンスの複製物{aT n}は、次の式によっ
    て再構成し、 n=ns,ns+1の場合 aT n=x^n/2 n≧ns+2の場合 aT n=−aT n-2 ここで、前記データ信号推定物x^nは、前記可変判定ス
    レショルドηnを用いて前記受信サンプルyn(g,τ)
    から決定したものであり、またnsは、同期を検出した
    時のタイムインデックスである、プリアンブル受信認識
    方法。
  7. 【請求項7】パーシャルレスポンス(PR)式信号法を用
    いた記憶システムまたは通信システムの受信器におい
    て、前記パーシャルレスポンス式信号法では、高速に初
    期受信器同期を得るために、コード化されたユーザデー
    タ(31)に先立ってプリアンブルを送信するようにし、
    また前記プリアンブルを、使用する特定のコードのコー
    ド制約に違反するタイミングシーケンス(32)と、プリ
    アンブル終端フラグ(33)とから構成しており、プリア
    ンブル受信検出器/シーケンサ(21)が、 a) プリアンブル受信検出器入力(50)に供給される
    受信サンプル{yn(g,τ)}を処理するプリアンブル
    検出器(21.1)であって、 イ) 前記プリアンブル受信検出器入力(50)に接続し
    ており、エラー試験|yn(g,τ)−x^n|<δを行い、
    そして該試験の結果をエラー試験装置出力(51)におい
    て示すエラー試験装置(40)であって、δはスレショル
    ドであり、x^ n は再構成した推定タイミングデータ信号
    である、エラー試験装置(40)と、 ロ) 前記プリアンブル受信検出器入力(50)に接続し
    たタイミングデータ・シーケンス再構成器(41)であっ
    て、記憶システムまたは通信システムの前記受信器が同
    期していることの指示を、その第2の入力(54)に受信
    した時、タイミングデータ・シーケンスの複製物{aT
    n}を生成し、そして該複製物{aT n}をタイミングデ
    ータ・シーケンス再構成器出力(56)に与えるタイミン
    グデータ・シーケンス再構成器(41)と、 ハ) 前記プリアンブル受信検出器入力(50)と前記タ
    イミングデータ・シーケンス再構成器出力(56)とに接
    続しており、最尤度試験aT n[yn(g,τ)−y
    n-2(g,τ)]<ρを行い、そして該試験の結果を最尤
    度試験装置出力(55)において指示する最尤度試験装置
    (42)であって、ρは、最尤度試験スレショルドであ
    る、最尤度試験装置(42)と、 から成るプリアンブル検出器(21.1)と、 b) 前記エラー試験装置出力(51)と前記最尤度試験
    装置出力(55)とに接続しており、受信器同期を取って
    いる時、前記タイミングデータ・シーケンス再構成器
    (41)の前記第2の入力において指示を出し、前記タイ
    ミングデータ・シーケンス及びプリアンブル終端フラグ
    を検出した時、第1の読取制御シーケンサ出力(52)と
    第2の読取制御シーケンサ出力(53)とにそれぞれ指示
    を出す読取制御シーケンサ(21.2)と、 から成ること、を特徴とするプリアンブル受信検出器/
    シーケンサ。
  8. 【請求項8】パーシャルレスポンス(PR)式信号法を用
    いた記憶システムまたは通信システムの受信器におい
    て、前記パーシャルレスポンス式信号法では、高速に初
    期受信器同期を実現するために、コード化されたユーザ
    データ(31)に先立ってプリアンブルを送信するように
    し、また前記プリアンブルを、使用する特定のコードの
    コード制約に違反するタイミングシーケンス(32)と、
    プリアンブル終端フラグ(33)と、から構成しており、
    プリアンブル受信検出器/シーケンサ(21)が、 イ) 同期を検出した時に指示を行う同期検出手段と、 ロ) 前記タイミングデータ・シーケンスの検出のため
    に最尤度(ML)試験を行うタイミングシーケンス認識手
    段と、及び ハ) 前記プリアンブル終端フラグの検出のために最尤
    度試験を行うプリアンブル終端検出手段と、 から成る、プリアンブル受信検出器/シーケンサ。
  9. 【請求項9】請求項8のプリアンブル受信検出器/シー
    ケンサであって、 イ) 前記同期検出手段は、前記受信サンプル{y
    n(g,τ)}と再構成したデータ信号推定物x^nとの間
    の誤差の大きさをスレショルドδと比較することによっ
    て、エラー試験 |yn(g,τ)−x^n|<δを行うエラ
    ー試験手段と、0に初期化したランニングサムSn |yn(g,τ)−x^n|<δのとき Sn=Sn-1+1 |yn(g,τ)−x^n|≧δのとき Sn=max(Sn-1−1,0) を決定し、そして該ランニングサムが所与の変数Jの値
    に達した時に同期を検出したことを指示するシーケンサ
    と、から成り、 ロ) 前記タイミングシーケンス認識手段は、タイミン
    グデータ・シーケンス複製物{aT n}を発生するタイ
    ミングシーケンス再構成器手段と、前記受信サンプル
    {yn(g,τ)}に対して最尤度試験aT n[yn(g,
    τ)−yn-2(g,τ)]<ρ1を行う手段であって、ρ1
    は第1の最尤度試験スレショルドである前記の手段と、
    検出した違反の数をカウントして、nι回の連続した試
    験のシーケンスにおいてnv個より多くない違反を検出
    した時に前記タイミングデータ・シーケンスを認識した
    ことを指示し、また前記違反の数がn≦nι回の試験の
    任意のシーケンスにおいてnv個を越えた時に前記同期
    手段が行う同期試験から再開させるシーケンサと、から
    成り、 ハ) 前記プリアンブル終端検出手段は、前記受信サン
    プル{yn(g,τ)}に対して最尤度試験aT n[y
    n(g,τ)−yn-2(g,τ)]<ρ2を行う手段であっ
    て、ρ2は第2の最尤度試験スレショルドである前記の
    手段と、検出した違反の数をカウントして、nF個の違
    反を検出すると直ちに前記プリアンブル終端フラグを認
    識したことを指示するシーケンサ手段と、から成るこ
    と、 を特徴とする、プリアンブル受信検出器/シーケンサ。
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