JPH0320448A - 冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金 - Google Patents
冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金Info
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- JPH0320448A JPH0320448A JP15503589A JP15503589A JPH0320448A JP H0320448 A JPH0320448 A JP H0320448A JP 15503589 A JP15503589 A JP 15503589A JP 15503589 A JP15503589 A JP 15503589A JP H0320448 A JPH0320448 A JP H0320448A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野]
本発明は電子燃料噴射装置、電磁弁、磁気センサ、磁気
シールド材、高周波トランス等に用いられる磁気特性、
電気抵抗に優れた冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金に関
する. 【従来の技術] 近年開発された電子燃料噴射装置や電磁弁、磁気センサ
等の磁芯材料には、応答性を改善するため高い電気抵抗
と優れた磁気特性、そして低コスト化を図るために欠か
せない優れた冷間1造性が要求される. そして,これらの軟磁性合金には鉄−ニッケル系のバー
マロイが用いられる.従来、これら装置の磁芯材料とし
ては、バーマロイの中でも磁束密度、保磁力等の優れた
45Ni−Fe合金が使用されてきた.しかしながら、
この45Ni−Fe合金は、磁気特性および冷間鍛造性
に優れているものの、電気抵抗が劣るものであった. [発明が解決しようとする課題] 然るに近時は引張強さが低く優れた冷間鍛造性を具備し
加工コストの低減が図れ、かつ高電気抵抗を有し応答性
の優れた弱電用の軟磁性合金が要求されるようになった
.そこで、このようなニーズに対応して43Ni−3S
i−Fe合金や45Ni〜3Mo−Fe合金のような電
気抵抗を改善した合金が現れた.しかしながら、これら
合金も電気抵抗および磁気特性は優れているものの、冷
間鍛造性に劣るものであって、いずれも磁気特性、電気
抵抗、冷間鍛造性の3者を同時に満足するものはなかっ
た. 本発明は電子燃料噴射装置等の磁芯材料として使用され
る従来材の前記のごとき欠点を解決すべくなされたもの
で、電子燃料噴射装置、電磁弁、磁気センサ等の磁芯材
料に要求される電気抵抗が80μΩelll以上であっ
て優れた電気抵抗を示し、引張強さが5 0 kgf/
+sm”以下であって優れた冷間I造性を有し、飽和
磁束密度が10000以上の磁気特性を持つ冷間鍛造用
高電気抵抗軟磁性合金を提供することを目的とする. [課題を解決するための手段] 前記問題点を解決するため、発明者等は鉄一ニッケル系
の軟磁性合金について電磁特性、冷間鍛造性、快削性に
及ぼす各種添加元素の影響について鋭意研究を重ねた.
その結果、電気抵抗と引張強さは本来相反する性質であ
り、電気抵抗を上げるためSiまたはMoを増加させる
と従来材のごとく引張強さが著しく増加して冷間鍛造性
が大幅に損なわれることを知見した.そこで、発明者等
は第3の添加元素について研究を重ね、FeにNiを添
加した効果と、FeにCrを単独添加した効果からは予
測し得ないCrが引張強さを低減させつつ電気抵抗を上
昇させるという従来の常識から予測し得ない事実を得る
ことを発見し、併せてC+Nを極力低下させることによ
り、磁気特性を維持しつつ、高電気抵抗と冷間鍛造性の
両者を満足する本発明合金を完成した. 本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金は、第1発明
として、重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10
%、C+N:0.02%以下を含有し、残部がFeおよ
び不純物元素からなることを要旨とする. 第2発明は、第1発明にCrと同様に電気抵抗と冷間鍛
造性を改善するMnを10%以下添加したものであり、
第3発明は第2発明にさらにAlを2%以下添加したも
のであり、第4発明は第1発明にAIを2%以下と磁気
特性を向上するCu;15%以下およびCo;10%以
下のうちIFIiまたは2種を含有せしめたことを要旨
とする.第5〜第8発明は、第1〜第4発明の切削性を
改善するため、それぞれPb.0 .0 3〜0.40
%、Ce;0.0 1〜0.60%、Se;0、01〜
0.10%、Te;0 .0 1 〜0 .4 0%、
Bi;0.03〜0.40%、Ca;0 .0 0 1
0〜0 .0 1 0 0%およびSn;0.01
〜0.25%のうち1種または2種以上を含有せしめた
ことを要旨とする.[作用] 本発明は鉄一ニッケル系の軟磁性合金であるバーマロイ
において、Crを2〜10%添加したので最大透磁率を
上昇させると共に、電気抵抗を上げつつ引張強さを下げ
冷間鍛造性を向上させることができる.さらに、C+N
含有量を0.02%以下に規制したので、引張強さの上
昇を押さえる・とともに、磁気特性の劣化を防止するこ
とができる. 次に、本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金の成分
限定理由について説明する. Ni;40〜50% Ni−Fe合金は40〜50%の中央付近で、良好な保
磁力、高透磁率、飽和磁束密度および比較的高い電気抵
抗を得ることができる.前記効果を得るためには40%
以上添加する必要があり、添加量が40%未満では飽和
磁束密度が急激に低下し特性が不十分となり、保磁力お
よび透磁率等の軟磁性も急激に低下する.しかし、Ni
が50%を超えて含有されると、電気抵抗が低下しコス
トが上昇するので、上限を50%とした.Cr;2〜1
0% Crは本発明において最大の特徴を持つ元素の1つで、
電気抵抗を上げながら、引張強さを下げるという従来全
く存在しなかった効果を持つ.前記効果を得るためには
少なくとも2%の添加が必要である.しかし、10%を
超えて含有されると飽和磁束密度の低下が著しいので、
上限を10%とした. C+N;0.02%以下 CおよびNはともに固溶強化作用により冷間鍛造性およ
び磁気特性を低下させるので,できるだけ低下させる方
が良いが、C+Nが0.02%を超えると保磁力および
透磁率等の軟磁性が急激に低下し、引張強さの増加を招
くので、上限を0.02%とした. Mn;10%以下 MnはCrと同様に電気抵抗を上げながら、引張強さを
下げる効果を持つ.その効果はCrにやや劣るがCrと
複合添加することによりコストメリットがある.しかし
、10%を超えて添加されると飽和磁束密度の低下が著
しいので、上限を10%とした. Al;2%以下 AIは、単位重量当たりの電気抵抗増加が最大であると
いう特徴を持つ.しかし、2%を超えて添加すると、引
張強さを増加させ冷間鍛造性を損なうので、上限を2%
とした. Cu;15%以下 Cuは添加することにより、飽和磁束密度を上昇させる
ことができる.しがし、添加量が15%を超えると熱間
加工性を劣化するので、上限を15%とした. Co;10%以下 Coは合金の飽和磁束密度を向上させることができる元
素である.しかし、添加量が10%を超えるとコスト高
となり経済的でないので、上限を10%とした. Pb:0.0 3 〜0 .4 0%、Ce;0 .0
1 〜0 .6 0%、Se;0 .0 1 〜0
.1 0%、Te;0 .0 1 〜0 .40%、B
i;0.03〜0.40%.J Ca;0 .0 01
0〜0.0100%およびSn;O.O’1〜0.25
% Fe−Ni合金は柔らかく、靭性に富むため、切削処理
が著しく悪かったり、切削時の刃先温度が著しく高くな
って工具寿命を低下させたりする.上記元素はそれらを
適量添加することにより、磁気特性および熱間加工性を
劣化させることなく、切削性を向上する.これら添加元
素の下限の限定理由はこれ以上添加しないと前記効果が
得られず、切削処理性を著しく改善しないからである.
また、上限の限定理由はこれ以上添加すると磁気特性お
よび熱間加工性を低下させるからである.[実施例] 次に、本発明合金の特徴を従来例および比較例と比べて
実施例でもって明らかにする.第1表はこれら供試材の
化学成分を示すものである.第1表において、No.1
〜12は第1発明、NO.13 〜16は第2発明、N
o.17〜20は第3発明、No.21〜25は第4発
明、No.26〜37は第5発明、No.38〜41は
第6発明、No.42 〜46は第7発明、No.47
〜51は第8発明である.また、No.52〜55は比
較例であって、No.52はNi含有量の高い比較例、
No.53はC+N%の高い比較例、No.54はCr
含有量の低い比較例、No.55はCr含有量の高い比
較例である,No.56〜58は従来例であって、No
.56は45Ni,No.57は43Ni−3Si−F
e,No.58は47Ni−3Mo−Feである. ( 以 下 余 白 ) 第1表の供試材について、1100℃で2時間保持し、
ついで冷却速度100℃/時間という熱処理を施して飽
和磁束密度、電気抵抗、引張強さおよび被削性を測定し
た. 磁気特性については、直流型BHトレーサを用′い試験
片として外径24φ、内径16φ、厚さ16輪鴎のリン
グを作處し、飽和磁束密度を測定したものである. 電気抵抗については、ホイーストンブリッジ法により、
試駿片として1.2φX500mm線を用いて測定した
ものである.また、引張強さについては、JIS4号試
験片を用い測定したものである. 被削性については、切屑処理性で判断した.切屑処理性
を評価するため、超硬工具を用い、切削速度を一定とし
て、送りを3水準に変え、切り込み深さを3水準とって
、切屑を採取し、切屑形状を観察した.9水準のうち、
6水準以上でカール状の折断性の良い切屑が得られた場
合をO、5水準以下の場合をXとして判断した. 測定した飽和磁束密度、電気抵抗、引張強さ、被削性は
第1表に併せて示した. 第1表から知られるように、Ni含有量の高い比較例で
あるNo.52は電気抵抗が67.0μΩC―と低く電
気特性において劣った.また、C+N含有量の高かった
比較例No.53は引張強さが5 3 . 2kgf/
a1であって冷間鍛造性において劣り、Cr含有量の低
かった比較例No.54は電気抵抗が60.4μΩcI
Iと低く電気特性に劣り、Cr含有量の高い比較例No
.54は飽和磁束密度が9280Gと電気抵抗が低く磁
気特性に劣る.従来例については、No.56は磁気特
性および冷間鍛造性において優れているが電気抵抗が4
5.OμΩC@と低(、No.57およびNo.58は
磁気特性および電気抵抗については優れているものの、
引張強さが5 4 kgf/ mm’以上と高く冷間鍛
造性に劣る. これら比較例および従来例に対して、本発明例であるN
o.1〜51では、C+NJiを規制し適量のCrの添
加により、飽和磁束密度が100000以上と優れた磁
気特性を有しており、がっ電気抵抗についても80μΩ
ε一以上であり、また引張強さも5 0 kgf/ m
m”以下であって、電気特性および冷間鍛造性について
も優れたものであることが確認された.さらに、被剛性
については第1発明〜第4発明の切屑処理性が×である
のに対して,第5発明〜第8発明の切屑処理性がOであ
って、Pb.Ce等の被削性改善元素の添加により被剛
性が著しく改善できることが確認された.【発明の効果
] 本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金は以上説明し
たように,、鉄一ニッケル系の軟磁性合金において、C
+N量を低減するとともに、適量のCrを添加すること
により、磁気特性を低下させずに電気抵抗を上昇させる
とともに引張強さを低減させることに成功したものであ
る.これによって、本発明では磁気特性を維持しつつ電
気特性と併せて冷間鍛造性に優れた軟磁性合金を得るこ
とができたのであって、電子燃料噴射装置、電磁弁、磁
気センサ、磁気シールド材、高周波トランス等に極めて
有用なものである.
シールド材、高周波トランス等に用いられる磁気特性、
電気抵抗に優れた冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金に関
する. 【従来の技術] 近年開発された電子燃料噴射装置や電磁弁、磁気センサ
等の磁芯材料には、応答性を改善するため高い電気抵抗
と優れた磁気特性、そして低コスト化を図るために欠か
せない優れた冷間1造性が要求される. そして,これらの軟磁性合金には鉄−ニッケル系のバー
マロイが用いられる.従来、これら装置の磁芯材料とし
ては、バーマロイの中でも磁束密度、保磁力等の優れた
45Ni−Fe合金が使用されてきた.しかしながら、
この45Ni−Fe合金は、磁気特性および冷間鍛造性
に優れているものの、電気抵抗が劣るものであった. [発明が解決しようとする課題] 然るに近時は引張強さが低く優れた冷間鍛造性を具備し
加工コストの低減が図れ、かつ高電気抵抗を有し応答性
の優れた弱電用の軟磁性合金が要求されるようになった
.そこで、このようなニーズに対応して43Ni−3S
i−Fe合金や45Ni〜3Mo−Fe合金のような電
気抵抗を改善した合金が現れた.しかしながら、これら
合金も電気抵抗および磁気特性は優れているものの、冷
間鍛造性に劣るものであって、いずれも磁気特性、電気
抵抗、冷間鍛造性の3者を同時に満足するものはなかっ
た. 本発明は電子燃料噴射装置等の磁芯材料として使用され
る従来材の前記のごとき欠点を解決すべくなされたもの
で、電子燃料噴射装置、電磁弁、磁気センサ等の磁芯材
料に要求される電気抵抗が80μΩelll以上であっ
て優れた電気抵抗を示し、引張強さが5 0 kgf/
+sm”以下であって優れた冷間I造性を有し、飽和
磁束密度が10000以上の磁気特性を持つ冷間鍛造用
高電気抵抗軟磁性合金を提供することを目的とする. [課題を解決するための手段] 前記問題点を解決するため、発明者等は鉄一ニッケル系
の軟磁性合金について電磁特性、冷間鍛造性、快削性に
及ぼす各種添加元素の影響について鋭意研究を重ねた.
その結果、電気抵抗と引張強さは本来相反する性質であ
り、電気抵抗を上げるためSiまたはMoを増加させる
と従来材のごとく引張強さが著しく増加して冷間鍛造性
が大幅に損なわれることを知見した.そこで、発明者等
は第3の添加元素について研究を重ね、FeにNiを添
加した効果と、FeにCrを単独添加した効果からは予
測し得ないCrが引張強さを低減させつつ電気抵抗を上
昇させるという従来の常識から予測し得ない事実を得る
ことを発見し、併せてC+Nを極力低下させることによ
り、磁気特性を維持しつつ、高電気抵抗と冷間鍛造性の
両者を満足する本発明合金を完成した. 本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金は、第1発明
として、重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10
%、C+N:0.02%以下を含有し、残部がFeおよ
び不純物元素からなることを要旨とする. 第2発明は、第1発明にCrと同様に電気抵抗と冷間鍛
造性を改善するMnを10%以下添加したものであり、
第3発明は第2発明にさらにAlを2%以下添加したも
のであり、第4発明は第1発明にAIを2%以下と磁気
特性を向上するCu;15%以下およびCo;10%以
下のうちIFIiまたは2種を含有せしめたことを要旨
とする.第5〜第8発明は、第1〜第4発明の切削性を
改善するため、それぞれPb.0 .0 3〜0.40
%、Ce;0.0 1〜0.60%、Se;0、01〜
0.10%、Te;0 .0 1 〜0 .4 0%、
Bi;0.03〜0.40%、Ca;0 .0 0 1
0〜0 .0 1 0 0%およびSn;0.01
〜0.25%のうち1種または2種以上を含有せしめた
ことを要旨とする.[作用] 本発明は鉄一ニッケル系の軟磁性合金であるバーマロイ
において、Crを2〜10%添加したので最大透磁率を
上昇させると共に、電気抵抗を上げつつ引張強さを下げ
冷間鍛造性を向上させることができる.さらに、C+N
含有量を0.02%以下に規制したので、引張強さの上
昇を押さえる・とともに、磁気特性の劣化を防止するこ
とができる. 次に、本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金の成分
限定理由について説明する. Ni;40〜50% Ni−Fe合金は40〜50%の中央付近で、良好な保
磁力、高透磁率、飽和磁束密度および比較的高い電気抵
抗を得ることができる.前記効果を得るためには40%
以上添加する必要があり、添加量が40%未満では飽和
磁束密度が急激に低下し特性が不十分となり、保磁力お
よび透磁率等の軟磁性も急激に低下する.しかし、Ni
が50%を超えて含有されると、電気抵抗が低下しコス
トが上昇するので、上限を50%とした.Cr;2〜1
0% Crは本発明において最大の特徴を持つ元素の1つで、
電気抵抗を上げながら、引張強さを下げるという従来全
く存在しなかった効果を持つ.前記効果を得るためには
少なくとも2%の添加が必要である.しかし、10%を
超えて含有されると飽和磁束密度の低下が著しいので、
上限を10%とした. C+N;0.02%以下 CおよびNはともに固溶強化作用により冷間鍛造性およ
び磁気特性を低下させるので,できるだけ低下させる方
が良いが、C+Nが0.02%を超えると保磁力および
透磁率等の軟磁性が急激に低下し、引張強さの増加を招
くので、上限を0.02%とした. Mn;10%以下 MnはCrと同様に電気抵抗を上げながら、引張強さを
下げる効果を持つ.その効果はCrにやや劣るがCrと
複合添加することによりコストメリットがある.しかし
、10%を超えて添加されると飽和磁束密度の低下が著
しいので、上限を10%とした. Al;2%以下 AIは、単位重量当たりの電気抵抗増加が最大であると
いう特徴を持つ.しかし、2%を超えて添加すると、引
張強さを増加させ冷間鍛造性を損なうので、上限を2%
とした. Cu;15%以下 Cuは添加することにより、飽和磁束密度を上昇させる
ことができる.しがし、添加量が15%を超えると熱間
加工性を劣化するので、上限を15%とした. Co;10%以下 Coは合金の飽和磁束密度を向上させることができる元
素である.しかし、添加量が10%を超えるとコスト高
となり経済的でないので、上限を10%とした. Pb:0.0 3 〜0 .4 0%、Ce;0 .0
1 〜0 .6 0%、Se;0 .0 1 〜0
.1 0%、Te;0 .0 1 〜0 .40%、B
i;0.03〜0.40%.J Ca;0 .0 01
0〜0.0100%およびSn;O.O’1〜0.25
% Fe−Ni合金は柔らかく、靭性に富むため、切削処理
が著しく悪かったり、切削時の刃先温度が著しく高くな
って工具寿命を低下させたりする.上記元素はそれらを
適量添加することにより、磁気特性および熱間加工性を
劣化させることなく、切削性を向上する.これら添加元
素の下限の限定理由はこれ以上添加しないと前記効果が
得られず、切削処理性を著しく改善しないからである.
また、上限の限定理由はこれ以上添加すると磁気特性お
よび熱間加工性を低下させるからである.[実施例] 次に、本発明合金の特徴を従来例および比較例と比べて
実施例でもって明らかにする.第1表はこれら供試材の
化学成分を示すものである.第1表において、No.1
〜12は第1発明、NO.13 〜16は第2発明、N
o.17〜20は第3発明、No.21〜25は第4発
明、No.26〜37は第5発明、No.38〜41は
第6発明、No.42 〜46は第7発明、No.47
〜51は第8発明である.また、No.52〜55は比
較例であって、No.52はNi含有量の高い比較例、
No.53はC+N%の高い比較例、No.54はCr
含有量の低い比較例、No.55はCr含有量の高い比
較例である,No.56〜58は従来例であって、No
.56は45Ni,No.57は43Ni−3Si−F
e,No.58は47Ni−3Mo−Feである. ( 以 下 余 白 ) 第1表の供試材について、1100℃で2時間保持し、
ついで冷却速度100℃/時間という熱処理を施して飽
和磁束密度、電気抵抗、引張強さおよび被削性を測定し
た. 磁気特性については、直流型BHトレーサを用′い試験
片として外径24φ、内径16φ、厚さ16輪鴎のリン
グを作處し、飽和磁束密度を測定したものである. 電気抵抗については、ホイーストンブリッジ法により、
試駿片として1.2φX500mm線を用いて測定した
ものである.また、引張強さについては、JIS4号試
験片を用い測定したものである. 被削性については、切屑処理性で判断した.切屑処理性
を評価するため、超硬工具を用い、切削速度を一定とし
て、送りを3水準に変え、切り込み深さを3水準とって
、切屑を採取し、切屑形状を観察した.9水準のうち、
6水準以上でカール状の折断性の良い切屑が得られた場
合をO、5水準以下の場合をXとして判断した. 測定した飽和磁束密度、電気抵抗、引張強さ、被削性は
第1表に併せて示した. 第1表から知られるように、Ni含有量の高い比較例で
あるNo.52は電気抵抗が67.0μΩC―と低く電
気特性において劣った.また、C+N含有量の高かった
比較例No.53は引張強さが5 3 . 2kgf/
a1であって冷間鍛造性において劣り、Cr含有量の低
かった比較例No.54は電気抵抗が60.4μΩcI
Iと低く電気特性に劣り、Cr含有量の高い比較例No
.54は飽和磁束密度が9280Gと電気抵抗が低く磁
気特性に劣る.従来例については、No.56は磁気特
性および冷間鍛造性において優れているが電気抵抗が4
5.OμΩC@と低(、No.57およびNo.58は
磁気特性および電気抵抗については優れているものの、
引張強さが5 4 kgf/ mm’以上と高く冷間鍛
造性に劣る. これら比較例および従来例に対して、本発明例であるN
o.1〜51では、C+NJiを規制し適量のCrの添
加により、飽和磁束密度が100000以上と優れた磁
気特性を有しており、がっ電気抵抗についても80μΩ
ε一以上であり、また引張強さも5 0 kgf/ m
m”以下であって、電気特性および冷間鍛造性について
も優れたものであることが確認された.さらに、被剛性
については第1発明〜第4発明の切屑処理性が×である
のに対して,第5発明〜第8発明の切屑処理性がOであ
って、Pb.Ce等の被削性改善元素の添加により被剛
性が著しく改善できることが確認された.【発明の効果
] 本発明の冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金は以上説明し
たように,、鉄一ニッケル系の軟磁性合金において、C
+N量を低減するとともに、適量のCrを添加すること
により、磁気特性を低下させずに電気抵抗を上昇させる
とともに引張強さを低減させることに成功したものであ
る.これによって、本発明では磁気特性を維持しつつ電
気特性と併せて冷間鍛造性に優れた軟磁性合金を得るこ
とができたのであって、電子燃料噴射装置、電磁弁、磁
気センサ、磁気シールド材、高周波トランス等に極めて
有用なものである.
Claims (8)
- (1)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下を含有し、残部がFeおよび
不純物元素からなることを特徴とする冷間鍛造用高電気
抵抗軟磁性材料。 - (2)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下、Mn;10%以下を含有し
、残部がFeおよび不純物元素からなることを特徴とす
る冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。 - (3)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N:0.02%以下、Mn;10%以下、Al;
2%以下を含有し、残部がFeおよび不純物元素からな
ることを特徴とする冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。 - (4)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下、Al;2%以下と、Cu;
15%以下およびCo;10%以下のうち1種または2
種を含有し、残部がFeおよび不純物元素からなること
を特徴とする冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。 - (5)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下を含有し、さらにPb;0.
03〜0.40%、Ce;0.01〜0.60%、Se
;0.01〜0.10%、Te;0.01〜0.40%
、Bi;0.03〜0.40%、Ca;0.0010〜
0.0100%およびSn;0.01〜0.25%のう
ち1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不純
物元素からなることを特徴とする冷間鍛造用高電気抵抗
軟磁性合金。 - (6)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下、Mn;10%以下を含有し
、さらにPb;0.03〜0.40%、Ce;0.01
〜0.60%、Se;0.01〜0.10%、Te;0
.01〜0.40%、Bi;0.03〜0.40%、C
a;0.0010〜0.0100%およびSn;0.0
1〜0.25%のうち1種または2種以上を含有し、残
部がFeおよび不純物元素からなることを特徴とする冷
間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。 - (7)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下、Mn;10%以下、Al;
2%以下を含有し、さらにPb;0.03〜0.40%
、Ce;0.01〜0.60%、Se;0.01〜0.
10%、Te;0.01〜0.40%、Bi;0.03
〜0.40%、Ca;0.0010〜0.0100%お
よびSn;0.01〜0.25%のうち1種または2種
以上を含有し、残部がFeおよび不純物元素からなるこ
とを特徴とする冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。 - (8)重量比でNi;40〜50%、Cr;2〜10%
、C+N;0.02%以下、Al;2%以下と、Cu;
15%以下およびCo;10%以下のうち1種または2
種を含有し、さらにPb;0.03〜0.40%、Ce
;0.01〜0.60%、Se;0.01〜0.10%
、Te:0.01〜0.40%、Bi;0.03〜0.
40%、Ca;0.0010〜0.0100%およびS
n;0.01〜0.25%のうち1種または2種以上を
含有し、残部がFeおよび不純物元素からなることを特
徴とする冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15503589A JPH0320448A (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15503589A JPH0320448A (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0320448A true JPH0320448A (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=15597252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15503589A Pending JPH0320448A (ja) | 1989-06-17 | 1989-06-17 | 冷間鍛造用高電気抵抗軟磁性合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0320448A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2468755A (en) * | 2009-03-13 | 2010-09-22 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | Low hysteresis sensor |
-
1989
- 1989-06-17 JP JP15503589A patent/JPH0320448A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2468755A (en) * | 2009-03-13 | 2010-09-22 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | Low hysteresis sensor |
JP2010230658A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-10-14 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | 低ヒステリシスセンサー |
GB2468755B (en) * | 2009-03-13 | 2011-06-22 | Vacuumschmelze Gmbh & Co Kg | A sensor |
US8405391B2 (en) | 2009-03-13 | 2013-03-26 | Vacuumschmelze Gmbh & Co. Kg | Low hysteresis sensor |
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