JPH0320390Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案はコンクリート側溝蓋の取扱装置に関する
ものである。

「従来の技術」 コンクリート側溝の蓋は複数枚縦向に重合さ
せ、両側の手掛り用（集水用）切欠部を横向にし
て運搬自動車から上記側溝の開口部に荷卸したも
のであるため、人力で１枚宛水平に倒伏させた後
さらに水平方向に90度回動させて側溝内縁の段に
嵌込むものであつた。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は切欠部を両横に配置して複数枚縦向に並
べて側溝上に荷卸されたコンクリート蓋を簡便に
同側溝の所定位置に運搬しようとするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本案はコンクリート側溝上面走行車の上面に水
平方向回動台を支持し、同台の上面に上向キヤス
ターを複数個設け、同台の先端に側溝蓋受板を立
設し後端にハンドルを設けてなるコンクリート側
溝蓋取扱装置によつて構成される。

「作用」 従つてコンクリート側溝上面走行車を側溝上の
起立並列蓋に近接させハンドルを持上げて上記走
行車及び上記回動台を起立させ側溝蓋受板を上記
起立並列蓋の下面下に挿入しその状態でハンドル
を下げると１個の蓋が回動台の上向キヤスター上
に乗せられる。この状態において同蓋を水平方向
に90度手で回動させて停止し同蓋の切欠部を側溝
の方向に向わせることができる。この状態におい
てハンドルを側溝の方向に牽引し所定の位置に停
止した後ハンドルを操作して回動台を180度回動
し同ハンドルを持上げると上記走行車及び回動台
は傾斜し、受板上の蓋は側溝内段上に起立するか
ら同ハンドルをさらに起立させると受板が蓋の下
面から外れ同蓋を所定位置の側溝内段に配置する
ことができ、これを繰返す。そして同蓋を手で倒
伏させて側溝を蓋で閉じることができる。

「実施例」 コンクリート側溝上面走行車１には蓋受段２、
２上を走行する車輪３，３及び両内側面４，４に
接する案内キヤスター５，５が設けられる。車輪
３，３は第５図に示すように側溝６の上面走行用
に形成しても良いしその場合案内キヤスター５，
５は側溝６の外側面７，７に接するものである。
この走行車１の上面には水平方向回転台８を直立
ピン９によつて枢支し、同台８の上面には複数の
上向キヤスター１０を配設する。そして同台８の
先端には側溝蓋受板１１を立設し後端にハンドル
１２を設けるものである。尚図中１３で示すもの
は同台８の起立支点杆、１４は回動台８の止めピ
ン、１５はその発条、１６は発条１５の力に抗し
て止めピン１４を外す操作杆、１７は蓋回動防止
用ピン挿入孔、１８はその挿入用ピン、１９は同
ピン１８に設けた切欠部当板、２０は把持部、２
１はコンクリート蓋、２２は同蓋２１の両側に形
成した手掛り用（又は集水用）切欠部である。

「効果」 本案は第６図に示すように切欠部２２，２２を
横方向にして段２，２上に卸された起立並列蓋２
１（第６図）を１枚宛持ち運んで側溝６の所定位
置において切欠部２２，２２を上下方向にして配
送起立させ得てコンクリート側溝６の蓋閉鎖作業
を簡便に行いかつ労力を軽減し得る便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のコンクリート側溝蓋取扱装置を
示す斜視図、第２図は同装置の正面図、第３図は
第２図Ａ−Ａ線による平面図、第４図は蓋支持状
態拡大図、第５図は第２図の一部の他の実施例の
正面図、第６図は蓋乗せ状態の説明側面図であ
る。 １……コンクリート側溝上面走行車、８……水
平方向回動台、１０……上向キヤスター、１１…
…側溝蓋受板、１２……ハンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート側溝上面走行車の上面に水平方向
   回動台を支持し、同台の上面に上向キヤスターを
   複数個設け、同台の先端に側溝蓋受板を立設し後
   端にハンドルを設けてなるコンクリート側溝蓋取
   扱装置。