JPH0320354Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は特に送電用鉄塔等の基礎に使用する
金網製型枠に関するものである。

（従来技術） 送電用鉄塔を山間隔地に建設する場合、資材を
運搬するにはヘリコプター等を使用している。特
に送電用鉄塔の基礎を構築する際には、型枠等が
嵩張つてしまうので数回に分けて運ばなければな
らない上、脱型後は堰板・端太材等を再び持ち帰
らねばならず、多大の時間と費用を要してしま
う。

（考案の目的） この考案は、以上の問題点に鑑み案出されたも
ので、運搬時に嵩張ることがなく、型枠作業時に
は容易にしかも短時間で組み立てることができ、
脱型作業・施工後の運搬作業を不要とする金網製
型枠を提供することを目的とする。

（考案の構成） この考案の金網製型枠は、螺旋状または複数の
円状の枠材で形成した横材と、端太材からなる縦
枠と、金網とから構成されている。

前記横材は鉄筋・帶鋼フープ等で形成されてい
る。そして、横材間は簡易鎖・プラスチツクテー
プ等の紐状の連結具で結ばれており、折りたたみ
自在であつて、かつ組立てる際には横材間の間隔
が一定となるよう構成されている。

また、前記縦枠長手方向には所定間隔をおいて
横枠を係止するクリツプが設けられており、型枠
の組立てをワンタツチで行なうことができる。

（実施例） 以下、この考案を図面に示す実施例に基いて説
明する。

第１図はこの考案の金網製型枠Ａの一実施例を
示すもので、符号１は横枠，２は縦枠，３は金網
である。

金網製型枠Ａは載頭円すい形状を有しており、
円状の各横枠１は上方の径が下方の径より小さく
形成され、所定間隔をおいて縦枠２に係止されて
いる。そして横枠１と縦枠２で組まれたフレーム
の外周には、金網３が張られており、型枠Ａの上
面および下面にはそれぞれ補強部材５が設けられ
ている。

実施例において横枠１は鉄筋で、縦枠２はそれ
ぞれ溝形綱で形成されており、縦枠２のウエプ部
外面中央には第２図・第３図に示すように長手方
向に所定間隔をおいて半円状のクリツプ４，４が
対向して設けられており、横枠１を挟持するよう
に構成されている。従つて横枠１を縦枠２に係止
する際には、ワンタツチで確実に取付けることが
できる。

横枠２は第４図〜第６図に示すように複数の円
状枠材からなり、各横枠２，２間は簡易鎖からな
る連結具６により結ばれている。

従つて各横枠２がバラバラになることがなく、
横枠２，２間の間隔は一定であるので、組み立て
時の手間を大巾に省くことができる。また、運搬
および保管の際には、第５図に示すように折りた
たんでおけば、嵩張ることがない。

第７図は横枠２の他の実施例を示す正面図であ
り、横枠２は螺旋状に形成されている。よつて、
横枠２を１本の枠材のみで形成すれば、前記連結
具６は不要である。

（考案の効果） この考案の構成は以上のとおりであり、この考
案によれば、資材運搬時および保管時に型枠が嵩
張ることがなく、軽量であるので一度に大量の輸
送を行うことができ、型枠作業時には容易にしか
も短時間で組み立てることができる。

さらに、この考案の型枠は埋め殺しとするの
で、脱型作業・施工後の運搬作業が不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の金網製型枠の一実施例の斜
視図、第２図は横枠と縦枠との取付関係を示す斜
視図、第３図はその左側面図、第４図〜第６図は
横枠の一実施例を示すもので第４図は組み立て時
の正面図、第５図は折りたたんだ状態の正面図、
第６図はその平面図、第７図は他の実施例の横枠
の正面図である。 Ａ……金網製型枠、１……横枠、２……縦枠、
３……金網、４……クリツプ、５……補強部材、
６……連結具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螺旋状または複数の円状の枠材で形成した横枠
   と、端太材からなる縦枠と、金網とから形成され
   ており、前記横枠間は紐状の連結具で結ばれてお
   り、前記縦枠長手方向には所定間隔をおいて該横
   枠を係止するクリツプが設けられていることを特
   徴とする金網製型枠。