JPH0320160A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JPH0320160A
JPH0320160A JP14841489A JP14841489A JPH0320160A JP H0320160 A JPH0320160 A JP H0320160A JP 14841489 A JP14841489 A JP 14841489A JP 14841489 A JP14841489 A JP 14841489A JP H0320160 A JPH0320160 A JP H0320160A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベルト式の無段変速機構を用いた車両用の自
動変速機に係り、特に、あまり出力が大きくないエンジ
ンを備えた自動車に好適な自動変速機の制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
ガソリンエンジンなどの内燃機関を原動機とした自動車
などの車両では、その走行状態に応じて駆動輪に伝達さ
れるトルクを制御することができるように、エンジンか
らの駆動力伝達系に変速機構を設ける必要がある。
そして、この変速機構としては、従来から、変速比の異
なる複数の歯車伝達機構の切り換えによる方式のものと
、ハイドロリツク・トルクコンバータなどの無段変速方
式によるものとが広く用いられているが、近年は、後者
の方式による、いわゆる自動変速装置が重用される趨勢
にある。
しか、して、さらに近年に到り、無段変速機構として純
機械的に動作する、いわゆるベルト式無段変速機構を用
いた自動変速装置が、比較的少出カのエンジンを備えた
自動車用などに実用化されるにようになり、その例を特
開昭63−57953号公報などに見ることが出来る。
そして、この従来例では、その変速比制御のためのアク
チュエータとして、それまで主として使用されていた油
圧方式のものに代えて直流電動機を用い、これによりマ
イコン(マイクロ・コンピュータ)による木目細かな制
御の適用を可能にし、且つ、小型、軽量化、それにロー
コスト化などが得られるようにしている. 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、ベルト式無段変速機構のプーリ溝幅制
御用のアクチュエータとして直流電動機を用いることに
よるメリットが充分に期待できる反面、直流電動機によ
る駆動力伝達系での、機械的な故障などによる駆動力(
トルク)ロックの発生について配慮がされておらず、直
流電動機やその制御回路の保護が不充分で、信頼性の面
で問題があった. つまり、上記した駆動力ロックが発生すると、ベルト式
無段変速機構の変速動作が不可能になり、変速比制御が
停止してしまうので、そのときに与えられている変速指
令値に対応した実変速比がいつまでも達成されなくなる
ため、直流電動機に流れる電流が増加されて行き、この
結果,直流電動機と、その制御回路に過熱などによる悪
影響が現われ,従って、信頼性の低下などの問題が生じ
るのである。
本発明の目的は、上記した駆動力ロックの発生に際して
も直流電動機が過電流状態になる虞れが無く、常に充分
な信頼性が確保でき、変速比制御用のアクチュエータと
して直流電動機を用いたことによるメリットが充分に活
用できるようにした車両用自動変速機の制御装置を提供
することにある. 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本発明は、ベルト式無段変速
機構により与えられている実変速値で定まる所定の変速
指令値範囲が設定されるようにし、変速比制御用の直流
電動機に対する変速指令値と上記した実変速値との偏差
値が所定時間以上にわたって変化しなくなったときには
、上記変速許容範囲を逐次狭めて行くようにしたもので
ある.〔作用〕 ベルト式無段変速機構の変速比制御のための駆動力伝達
系に上記した駆動力ロックが発生したときには、所定の
変速指令値を直流電動機に与えたとしても、それに対応
した実変速比は得られなくなるが、このときには上記し
た偏差値の変化が停止し、この結果、変速許容範囲を逐
次狭めて行く制御が働くため、最終的には上記変速指令
値と実変速比との一致が与えられたことになり、直流電
動機の電流はゼロを含む所定値に収斂制御されるので、
直流電動機や制御回路を過電流から確実に保護すること
が出来る。
〔実施例〕
以下、本発明による車両用自動変速機の制御装置につい
て、図示の自動車に適用した実施刷により詳細に説明す
る。
第5図は本発明の一実施例が適用された自動車のエンジ
ン駆動系を示したもので、図において、エンジンlが発
生したトルク(回転力)は電磁クラッチ2からリダクシ
ョンギア部3、ベルト式無段変速機構(以下、単に変速
機構という)4、それにディファレンシャルギア部6を
介して駆動輪7に伝達され、車両を走行可能にする. 電磁クラッチ2は、いわゆるパウダー式電磁クラッチで
、内部に磁性粉を有し、電磁コイル2aに電流を通じる
ことにより磁性粉の固体化をもたらし、所定のトルク伝
達が得られるように構成されている、周知のものである
. リダクションギア部3は、エンジンlからのトルク伝達
系に所定の減速比を与えると共に、自動車後進時に回転
方向を切り換える働きをする.変速機構4は、それぞれ
溝幅の変化が可能な駆動側プーり40と非駆動側プーり
41,それに、これらのブーり間に掛け渡されたV字ベ
ルト42とからなる周知のもので、直流電動機4aから
減速ギア4bを介して回動されることにより、軸方向に
移動して駆動側プーり40の溝幅を変化させ、変速比を
所定の範囲内で無段階に制御することができるようにな
っているものである。
従って、この直流電動機4aが変速比制御用のアクチュ
エータであり、この実施例では、永久磁石界磁型直流電
動機で構成されている。
10は制御部で、マイコンを含み、各種センサ、すなわ
ち、ディファレンシャルギア部6の回転数を検出する電
磁ビックアップセンサl6、変速機構4の入力軸回転数
を検出する電磁ビックアップセンサ17、エンジンlの
回転数を検出する電磁ビックアップセンサl8、スロッ
トルバルブの開度を検出するスロットルセンサ19、エ
ンジン冷却水温度を検出する水温センサ20、それに変
速機構4のブーり溝幅検出用の位置センサ21などから
の信号や、自動変速機制御用のセレクタスイッチ14、
アクセルペダルに取付けられたアクセルスイッチ15a
、ブレーキペダルに取付けられたブレーキスイッチ15
bからの信号を取り込み、電磁クラッチ2や変速機構4
の変速比を制御する直流電動機4aに制御信号を出力し
、所定の変速制御を実行するように構成されている。
第6図は制御部10の詳細を示したもので、MPU(マ
イクロ・プロセッシング・ユニット)l1,ROM(リ
ード・オンリ・メモリ)12、それにI/O(入出力イ
ンターフェース)13などからなるマイコンを主要部と
するもので、パーキングP、リバースR、ニュートラル
N、ドライブDなどの各シフト位置を表わすセレクタス
イッチ14からの信号と、アクセルスイッチ15aから
のアクセルペダルが戻されたことを表わすアクセルオフ
信号と、ブレーキスイッチ15bからのブレーキペダル
が踏み込まれたことを表わすブレーキ信号はそれぞれI
/013に入力されたあと、MPUI lに取り込まれ
る. また、各電磁ビックアップセンサl6、17、l8から
はパルス信号が入力され、、このI/013に内蔵され
た演算部により処理され、それぞれのパルス信号の周期
から、対応する各部分での回転数が算出され、MPUI
Iに入力される。
同様に、スロットルバルプの開度を検出するスロットル
センサl9、エンジン冷却水温度を検出する水温センサ
20、それに変速機構4のプーリ溝幅検出用の位置セン
サ21などからの信号も、このI/013に入力される
が、これらのセンサからの信号はアナログ量の信号であ
るため、これも内蔵されているアナログ・デイジタル変
換器によりディジタル化されてからMPUIIに取り込
まれるようになっている。なお、このI/013にはデ
ータなどの一時記憶を行うRAMなども含まれており、
LSI化されているものであるMPUIIはROM12
に予め書き込まれている所定のプログラムによる処理を
実行し、各種センサからのデータにより、そのときどき
でのエンジンの運転状態や自動車の走行状態、それに運
転者の操作などに応じて最適と考えられている所定の状
態に、電磁クラッチ2のトルク伝達量や変速機構4の変
速比を制御するため、電磁コイル2aの電流値と直流電
動機4aの電流値を表わすデータをI/013内のRA
Mに書き込む。
一方、これに応じてI/013は、このデータを所定の
デューテイ比のパルス信号に変換し、それぞれの駆動部
22、23に出力し、これによりいわゆる通流率制御に
よる電磁クラッチ2と直流電動機4aの電流制御を行な
う. クラッチ駆動部22は、上記したパルス信号に応じたパ
ルス電流を電磁コイル2aに供給し、伝達トルクを制御
すると共に、このときの電磁コイル2aに流れる電流を
検出して、それをI/013に戻し、これにより電流の
フィードバック制御を可能にし、クラッチ電流の制御や
、異常電流の監視などが得られるようにしている。
直流電動機4を制御するモータ駆動部23は第7図に示
すように、4個のパワーFET41,42、43、44
と、これらのFETを制御するゲート回路45、さらに
は電流検出用の抵抗素子46などで構成されており、I
/013から供給される信号13A、13B% 13C
% 13Dによリオン・オフ制御され、直流電動機4a
の正転、逆転、それに通流率の制御が行われる。
これらの信号13A,13B.13G,13Dは、それ
ぞれ信号13Aと13B、それに13Gと13Dが対に
なって出力され、例えば直流電動機4aを正転方向に回
転制御するときには、信号13Aと13Bが出力され、
逆転方向に回転制御するときには信号13Gと13Dが
出力されるようになっている。つまり、信号13Aと1
3Bが出力されたときには、FET41,44がオン・
オフ制御されるので直流電動機4aには,図の上側から
下側に電流が流れて正転し、反対に信号13Cと13D
が出力されたときには、FET42、43がオン・オフ
制御されるので、今度は直流電動機4aには下側から上
側に電流が流れ、逆転することになるのである. このときの信号の波形は第8図のようになり、上側のパ
ワーPET,つまり正転時ではFET4l、逆転時には
FET42がそれぞれパルス幅変調信号により通流率制
御され、直流電動機4aのトルクが制御されることにな
る。すなわち、信号13Aと13B,それに13Gと1
3Dの、それぞれ対をなす信号の双方が、いずれもロー
レベルになったときに直流電動機4aに電流が流れ、こ
の電流の値は第8図に示すように、信号13A、13G
のパルスデューティ、つまり、これらの信号のパルスが
ローレベルになっている時間とパルス周期との比、すな
わち通流率で定まることになる。
そして、このときの直流電動機4aに流れる電流は抵抗
素子46により電圧に変換されてI/013に取り込ま
れ、これにより電流フィードバック制御が掛けられ、過
電流などの異常が生じないようにしている。
なお、上記したように、直流電動機4aに流れる電流は
、パルス信号13Aまたは13Gがローレベルになって
いる時間の平均値となるが、直流電動機4aに流れる電
流の時定数は、上記したパルスの周期よりも大となって
いるため、実際には信号13a,13Cがハイレベルに
なっていてバワーFET4 1、または42がオフされ
ている期間にも電流を流す必要があるが、このときの電
流は、各パワーFETに内蔵されているフリーホイール
ダイオードを通して流れるようになっている。
次に、この実施例の動作について説明する。
第5図と第6図に戻り、マイコンを含む制御部10は、
変速比制御のために、第1図、第2図、それに第3図に
示す処理を、所定の周期ごとに繰返し実行する。
まず、第1図は変速比制御に必要な直流電動機4aの制
御処理を示したもので、この処理に入ると、まずステッ
プ101で実変速比iと目標変速比iaとの偏差をとり
,この偏差が所定の定数Ik以下であるか否かを調べ、
結果がYes、つまり実変速比iと目標変速比iaとの
偏差が所定値以下であると判断されたときはステップ1
06の処理に進み、直流電動機4aを停止したままにし
て処理を終了する。
しかして、ステップ101で結果がNOとなったときに
は、次にステップ102に進み、今度は実変速比iと目
標変速比iaとを比較し、その判定結果により、以下の
選択を行う。
i)ia  :ステップ103のHIGH方向制御 i=ia  :ステップ104のモータ停止制御 i(ia  :ステップ105のLOW方向制御 二二で、HIGH方向制御とは実変速比iをT○P方向
に制御することであり,LOW方向制御とは、反対に実
変速比iをLOW方向に制御することである。
まず、判定結果が(i>ia )と判断され、ステップ
103に進んだときには、第2図に示す処理を実行する
ステップ110では、まず実変速比iを調べ、それが変
化したか否かを判断する.そして結果がYes、つまり
実変速比iに変化があれば、直流電動機4aによる変速
機構の変速駆動系に異常なしと判断し、ステップ113
以降の通常のHIGH方向制御に移行する. しかして、ステップ110でNo、すなわち、実変速比
土に変化なしと判定されたときには、続いてステップ1
11で所定の設定時間taが経過するのを待ち、この間
に変化が検出されたら、同じくステップ113以降の処
理に進むのであるが、時間taがそのまま経過したとき
には、このときの実変速比iをデータエ,として所定の
レジスタに書き込み、ここで初めてステップ1. 1 
3に進むのである。
このデータエ,は、上記した目標変速比iaの制限値と
なるデータなので、ステップ113での通流率は、この
ときの動作条件が、 目標変速比ia=データIm=実変速比iとなっている
ため、0%にされてしまうことになる。つまり、このと
きには、このデーターInにより、変速機構4の変速許
容範囲が制限されてしまうことになる. ステップ114では、このようにして設定された通流率
が,そしてステップ115ではHIGH方向の信号がそ
れぞれI/013に設定され、ここで、この処理を終了
する.そして、この結果、二のときには第7図、第8図
に示す信号13A、13Bが出力されることになる。な
お、ここでは、直流電動機4aの正転方向が変速比のH
IGH方向に対応するように設定されているものとして
いる. 次に、判定結果が(i<ia)と判断され、ステップ1
05に進んだときには、第3図に示す処理を実行する。
まず、ステップ120で実変速比iの変化を監視し、変
化が検出されればロックなどの異常は無いものと判定し
、ステップ123以降の通常のLOW方向制御に移行す
る。
しかして、ステップ120で実変速比iに変化無しと判
定されたときには、ステップ121で所定の設定時間t
aの経過を待ち、その間に変化が検出されたときには、
同じくステップ123以降の処理に移行するが、時間t
aが経過してしまったときにはステップ122で、現在
の実変速比iをデータエ,として書き込んでからステッ
プl23に進むのである。
このデータIIは、上記した目標変速比iaの制限値と
なるデータなので、ステップ123での通流率は、この
ときの動作条件が、 目標変速比jawデータI,=実変速比iとなっている
ため、O%にされてしまうことになる。つまり、このと
きには、このデータI1により、変速機構4の変速許容
範囲が制限されてしまうことになる。
ステップ124では、このようにして設定された通流率
が、そしてステップ125ではHIGH方向の信号がそ
れぞれI/013に設定され、ここで、この処理を終了
する。そして、この結果、このときには第7図、第8図
に示す信号13G、13Dが出力され、直流電動機4a
は逆転制御されることになる. なお、ステップ104に進んだ場合は、既に説明したス
テップ106の処理と同じく、直流電動機4aを停止さ
せてから処理を終了させるだけである。
次に、以上の第1図乃至第3図のフローチャートに従っ
た処理が実行されることにより得られる変速時での動作
について、第4図により説明する。
この第4図は、縦軸に変速比をとり、横軸に時間をとっ
て示したもので、自動車が時刻10で発進したあとの実
変速比iの変化を特性50で表わしたものである。
そして、データLの初期値は、56で表わすように、最
大変速比LOWにあり、他方、データ■,の初期値は、
同じく54で表わすように、最小変速比TOPにある。
いま、時刻toで自動車が発進したとすると、停止時及
び10km程度までの低速走行時には、目標変速比ia
=データL に保たれ、この結果、実変速比i+,+LOWに制御さ
れているが、やがて車速の増加など所定の条件が満足さ
れるにつれて目標変速比iaがHIGH方向に設定換え
されてゆき、これに伴い、実変速比iもTOP側に、つ
まり小さい方に移行して行しかして、次に、実変速比i
が点5lにまで変化したとに、直流電動機又はそれによ
る変速駆動系に異常が発生し、ロック状態になってしま
ったとする。
そうすると、この時点以降、実変速比iの変化が停止す
るから、ここでステップ110(第2図)での結果がN
oになり、このあと所定の設定時間td(53)が経過
するまでは、それまでの省流率による電流を直流電動機
に供給しながら実変速比を監視し(ステップl11)、
設定時間tdが経過するまで変化が現われなかったとき
にはステップ112が実行されるので、データhは、こ
のときの実変速比に等しく設定換えされ、その初期値5
4から所定値55に移される。
次に、減速状態に移行した場合には、実変速比50はL
OW側に変化してゆくが、このとき、点52に達したと
ころでロック状態が発生したとすると、ここでまた実変
速比の変化が停止するから、同じくステップ120から
121,122の処理が実行され(第3図)、こんどは
データI1がその初期値56から、このときの実変速比
と同じ値57に変更されることになる. 従って、この場合には、図から明らかなように、目標変
速比の設定範囲はレベル55と57の間に限定され、こ
の結果、実変速比50の変化範囲も、同じくこの範囲内
、つまりロック状態が現われていない範囲内に限られる
ことになり、直流電動機4aやその駆動回路に大きな電
流が流れたりすることがなくなる. ところで、上記の説明では、点51でTOP側への変速
動作時にロックが発生したあと、反対のLOW側へは変
速動作が可能な場合について説明したが、直流電動機4
aによる変速比駆動が点51でロックなどにより停止し
た後、今度はLOW側への変速動作にもロックが発生し
たとすると、目標変速比を限定するLOW側のデータL
も、この点51での実変速比に書き換えられることにな
るので、このときには,HIGH側、LOW側の双方の
データがレベル55に書き換えられるので、変速許容範
囲は実質的にゼロになり、ロックしたまま直流電動機に
電流が流れ続けてしまうという事態の発生は無くなり、
従って、この実施例によれば、直流電動機や、その駆動
回路の過熱などを確実に抑えることができる. また、上記実施例では、ロック状態になったとき、そこ
で直ちにHIGH側とLOW側の双方について、目標変
速比の制限データを設定するのではなく、HIGH側へ
の変速時にロック状態になったら、このHIGH側での
制限を与えるデータI2だけを書き換え、他方、LOW
側でロックが発生したら、このときは、このLOW側で
の制限用のデータLを書き換えるようにしているので、
とにかく、ロックの態様によっては、変速操作が可能な
余地を充分に残すことが出来、かつ、このように、反対
方向への変速操作の余地を残すことにより、場合によっ
ては、そのロック状態が解除される場合も考えられ、従
って、この実施例によれば、変速比の変更操作が不能に
なってしまう事態発生の確率を充分に低く抑えることが
出来、高い信頼性を得ることが出来る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ベルト式無段変速機構を用いた自動変
速機において、何らかの異常により、変速操作用の駆動
系にロックが発生しても、変速操作用のアクチュエータ
である直流電動機に電流が流れ続けたままになるという
事態の発生を確実に無くすことができるから,システム
の保護や信頼性の確保が充分に得られ、ベルト式無段変
速機構を用い、その変速操作用のアクチュエータとして
直流電動機を用いたことによる利点を充分に活かし,マ
イコン制御による豊富な制御内容をもった車両用の自動
変速機を容易に提供することができる.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による車両用自動変速機の制御装置の一
実施例における変速処理動作を示すフローチャート、第
2図は変速比を高速側に制御するときの処理の詳細を示
すフローチャート、第3図は同じく低速側に制御すると
きの処理の詳細を説明するフローチャート、第4図は本
発明の一実施例による変速動作を説明するための特性図
、第5図は本発明の一実施例が適用された自動車のエン
ジン駆動系を示すブロック図、第6図は制御部の一実施
例を示すブロック図、第7図は駆動部の一実施例を示す
回路図、第8図は信号波形の説明図である。 1・・・・・・エンジン、2・・・・・・電磁クラッチ
、3・・・・・・リダクションギア部、4・・・・・・
ベルト式無段変速機構(変速機構)、4a・・・・・・
直流電動機、6・・・・・・ディファレンシャルギア部
、7・・・・・・駆動輪、40・・・・・・駆動側プー
リ、4l・・・・・・非駆動側プーリ、42・・・・・
・V字ベルト。 第2図 totNtoe:,処理.ステップ 箔4図 3:りT7ラクンな“ア胛 第5図 6:−f′イ7アレ〉;ヤルYアネf 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ベルト式無段変速機構を用い、電動機を変速比制御
    用のアクチュエータとして使用した車両用自動変速機の
    制御装置において、上記電動機に与えられた変速指令値
    と上記ベルト式無段変速機構により与えられている実変
    速値との偏差値の変化を検出する偏差値変化検出手段と
    、上記実変速値に対応して所定の上限値と下限値の少な
    くとも一方で定まる変速許容範囲を設定する変速許容範
    囲算定手段とを設け、上記偏差値が変化しなくなってか
    ら所定時間が経過するごとに上記所定の変速許容範囲を
    逐次狭めて行くように構成したことを特徴とする車両用
    自動変速機の制御装置。 2、請求項1の発明において、上記電動機が永久磁石界
    磁型直流電動機であり、そのトルクが電機子電流の通流
    率により制御されるように構成したことを特徴とする車
    両用自動変速機の制御装置。
JP14841489A 1989-06-13 1989-06-13 車両用自動変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP2683103B2 (ja)

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