JPH03201344A - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents

電子レンジ用マグネトロン

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JPH03201344A
JPH03201344A JP33665989A JP33665989A JPH03201344A JP H03201344 A JPH03201344 A JP H03201344A JP 33665989 A JP33665989 A JP 33665989A JP 33665989 A JP33665989 A JP 33665989A JP H03201344 A JPH03201344 A JP H03201344A
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cylinder
metal
metal cylinder
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harmonic
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Akira Kamisaka
上坂 章
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は電子レンジ用マグネトロンに係り、特にその
高周波出力部の改良に関する。
(従来の技術) 電子レンジ用マグネトロンの要部は、従来一般に第3図
に示す構成になっている。同図において符号11は発振
部本体、12は陽極円筒、13は空胴共振器の一部を構
成する複数枚の陽極ベイン、14はストラップリング、
15はフィラメントカソード、16はそのエンドシール
ド、17.18は陽極円筒12の開口端部に固定された
ボールピース、1つは筒状金属容器、20は高周波出力
部、21は出力部セラミック円筒、22は出刃先端部封
着リング、23はそれに気密接合された金属排気管、2
4は出力部金属キャップ、25は出力アンテナリードを
表わしており、その一端部25aがベイン13の1つに
電気的に接続されボールピース17の透孔17aを通り
金属容器1つ、セラミック円筒21を貫通して先端部2
5bが金属排気管23に挾持されて気密に封止切られて
いる。
更に、符号26は金属容器1つの外周に同軸的に配置さ
れたリング状永久磁石、27は強磁性体製のヨーク、2
8は強磁性体薄板、29は網状導電体ガスケットを表わ
している。
セラミック円筒21の下端部には、径小な第1の高調波
チョーク用金属円筒30が気密ろう接されており、その
外周に第2の高調波チョーク用金属円筒31が位置して
おり気密ろう接されている。
この第2の高調波チョーク用金属円筒31は金属容器1
9の先端部に気密ろう接されると共に、先端31aがガ
スケット2つの内周部を保持している。
この構造により、金属排気管23部分に第2高調波に対
する4分の1波長形チヨーク溝02、同様に第4高調波
用チヨーク満C4、そして金属容器19及びその内側空
間の2つの金属円筒30.31により第5高調波用チヨ
ーク満C5、第3高調波用チヨーク溝C3がそれぞれ形
成されている。
尚、金属容器1つ、両チョーク用金属円筒30゜31は
、鉄又は鉄合金からなる強磁性体の薄肉円筒で構成され
ている。
第1の高調波チョーク用金属円筒30は、必要十分なチ
ョーク作用を得るため、その内径寸法D1がセラミック
円筒21の内径寸法D2よりも小さく且つ第5高調波波
長の1/2よりも小さい寸法に設定されている。
このようなマグネトロンでは、動作時において出力部か
ら例えば2450 M Hzの基本波が効率良く輻射さ
れる一方、各高調波成分はチョーク溝によるチョーク作
用で外部輻射が抑制される。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、第5高調波のような高次の高調波成分に
対する確実なチョーク作用を得るために、第1の高調波
チョーク用金属円筒30の内径寸法をある程度小さくす
る必要がある。そのように径小にすると、当然のことな
がらこのチョーク金属円筒30とその内側を通るアノー
ド25との間の距MSが短くなる。これらの間には高い
高周波電圧がかかっており、電子レンジ等の高周波負荷
からの反射波との関係で高周波放電を生じる恐れがある
極端な場合を想定すると、電子レンジの使用中に、何等
かの原因でスタラファンの回転が停止すると共に更に高
周波負荷である被加熱物が殆ど又は全くない場合は、マ
グネトロンへの高周波反射は定在波比(VSWR)で3
0以上となる可能性がある。
そのような場合、アンテナリード25と高調波チョーク
用金属円筒30との間で放電が生じ、極端な場合はアン
テナリード25或いは高調波チョーク用金属円筒30の
一部が高周波放電により発熱し、溶融することも考えら
れる。そして、もし一部でも溶融すれば、それによる発
生ガスで局部的にガス放電も引起こされ、更にそれらに
よって高周波電界の乱れ、反射が起こり出力部領域で連
鎖的に放電や各部品の致命的な溶融、破損が起こること
も考えられる。
このような高周波放電は、多く場合、マルチパクタ放電
現象であると推定出来る。即ち、アンテナリード25と
高調波チョーク用金属円筒30との間の空間には、永久
磁石26からの漏洩直流磁束が管軸に対しほぼ平行に及
んでいる。又、この空間の磁束は、はぼ軸対象の分布に
なっている。
これら金属部品は、通常、二次電子放出比が1より大き
いので、浮遊電子等がアンテナリード25成るいは高調
波チョーク用金属円筒30内面に衝突すると二次電子を
発生する。
この電子は、アンテナリード25と高調波チョーク用金
属円筒30との間の高周波電界により加速酸るいは減速
作用を受ける。両導体の一方から放出された電子が高周
波の加速電界に遭遇すれば、加速されて他方の導体に衝
突し、多くの二次電子を放出する。この高周波電界が逆
転して、この二次電子を元の導体の方向に加速する電界
となれば、これら二次電子はやはり加速されて元の導体
に衝突し、再び多くの二次電子を放出する。
このように電子と高周波電界とが双方向で同期すると、
二次電子は指数関数的に増加し且つエネルギーを増すの
で、両導体が加熱され、ついには溶融を引起こすであろ
う。このような現象はダブルサイド・マルチパクタと言
われる放電である。
一方、電子はこの領域に存在する直流磁界のために旋回
運動をする。高周波電界の周期と電子の旋回運動周期が
同期すれば、二次電子が累積的に発生し、その衝突エネ
ルギーにより金属円筒素材が急速に発熱し、ついに溶融
を起こすと推定される。このような現象は、ワンサイド
・マルチパクタ放電と言われる。
この発明は、以上のような苛酷な条件下で動作させられ
ても、高周波出力部内でのマルチパクタ放電の発生をよ
り確実に抑制し、高調波チョーク用金属円筒やアンテナ
リードの溶断を未然に防止した電子レンジ用マグネトロ
ンを堤供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、高調波チョーク用金属円筒のフランジ部の
うち、他の近接した部材とのろう接部から金属円筒内周
面に至る部分に円周方向の凹部が形成されてなる電子レ
ンジ用マグネトロンである。
(作用) この発明によれば、高調波チョーク用金属円筒のフラン
ジ部に設けられた凹部に、ろう材が溜められて金属円筒
の内周面には流れないので、マルチパクタ放電の発生・
持続が抑制される。その結果、高調波チョーク用金属円
筒やアンテナリードの溶断を未然に防止することが出来
る。
(実施例) 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明する。
この発明を適用した2450MH帯の基本波を発生する
電子レンジ用マグネトロンは、第1図及び第2図に示す
ように構成され、第1図は全体を示し、第2図は第1の
高調波チョーク用金属円筒を示している。
即ち、発振部本体11を構成する陽極円筒12の内側に
は、複数のベイン13が放射状に配設されて空胴共振器
が構成されている。各ベイン13は上下端部が、それぞ
れ大小一対のストラップリング14により1つおきに連
結されている。複数のベイン13の遊端に囲まれた電子
作用空間には、螺旋状フィラメントカソード15が陽極
円筒12の軸心に沿って配設され、その両端はそれぞれ
エンドシールド16に固着されている。
更に、陽極円筒12の両端には、それぞれ略漏斗状のボ
ールピース17.18が固着され、一方のボールピース
17には筒状の金属容器19が陽極円筒12の一端にも
接して固着されている。
この金属容器19の上開口端部には、径大部と径小部を
有する第2の高調波チョーク用金属円筒31が気密接合
されている。この場合、径大部と径小部との間にある段
部が金属容器19の開口端部に気密接合され、径大部は
金属容器19と略同じ直径であり、出力部セラミック円
筒21の下端部を取巻き、ガスケットリング29に接し
ている。
又、径小部は、金属容器1つの内側に同軸的にベイン方
向に延長して配設されている。そして、金属容器1つと
第2の高調波チョーク用金属円筒31の径小部とにより
、第3高調波抑制用の4分の1波長型チヨークC3が構
成されている。
この第2の高調波チョーク用金属円筒31の内側には、
径小の第1の高調波チョーク用金属円筒30が第2の高
調波チョーク用金属円筒31及び金属容器19に同軸的
に配設されている。この場合、第1の高調波チョーク用
金属円筒30は第2の高調波チョーク用金属円筒31よ
りも長さが短く、一端にフランジ部30aを有しており
、第2の高調波チョーク用金属円筒31の径大部と径小
部との間にある段部にフランジ部30aの周縁部が気密
接合されると共に、フランジ部30aの中央付近がセラ
ミック円筒21の下端部にろう接されている。そして、
第2の高調波チョーク用金属円筒31の径小部と第1の
高調波チョーク用金属円筒30とにより、第5高調波抑
制用の4分の1波長型チョークC6が構成されている。
この場合の第1の高調波チョーク用金属円筒30は、第
2図からも明らかなように、そのフランジ部30aには
セラミック円筒21のろう接部から内周面に至る部分に
、円周方向の凹部32が形成され、この発明の特徴とな
っている。
このような第1の高調波チョーク用金属固筒30のフラ
ンジ部30aには、既述のように出力部を構成するセラ
ミック円筒21の下端面がろう接により気密接合され、
このセラミツク円筒21上端面には保持リング22が気
密接合されている。
この保持リング22の側面には出力部金属キャップ24
が固定されると共に、保持リング22の内側折曲部には
金属排気管23が気密接合され保持されている。又、ベ
イン13の1つにアンテナリード25の一端部25aが
電気的に接続され、このアンテナリード25はボールピ
ース17の透孔17aを貫通して管軸に沿って出力部2
0内を延び、先端他端部25bが排気管23に挟持固定
されている。
そして、保持リング22と排気管23とにより第4高調
波抑制用の4分の1波長型チヨークC4が形成され、排
気管23とアンテナリード25とにより第2高調波抑制
用の4分の1波長型チヨークC2が構成されている。
尚、金属容器1つの外周には、内面の下側がテーパー状
になった永久磁石26が設けられている。
これら永久磁石26、陽極円筒12、陽極円筒12の外
周に取付けられた冷却フィン(図示せず)等を取囲むよ
うに、枠状ヨーク27が配設されている。この枠状ヨー
ク27の中心孔には、第2の高調波チョーク用金属円筒
31の径大部との間にガスケットリング2つが設けられ
ている。そして、永久磁石26の一方の面は導磁板28
を介して枠状ヨーク27とガスケットリング29に接し
、他の面は金属容器19の突起に接している。
さて、2450 M Hz帯の基本波発振周波数で約5
00Wの高周波出力の電子レンジ用マグネトロンの場合
、負荷側からの高周波反射がない貼のアンテナリード2
5と第1の高調波チョーク用金属円筒30との間の高周
波電圧はおよそ450V程度と推定される。しかし、負
荷側からの高周波反射が大きい場合は、100OVを越
えるものと推定される。
ところで、ろう接のろう材に含まれるAgやAuは、非
常に広い衝突エネルギー範囲で二次電子発生比率が高い
。逆に言えば、第1の高調波チョーク用金属円筒30の
アンテナリード25対向面に、Agが付着すると既述の
マルチパクタ放電現象が極めて発生し易くなる。
ところがこの発明では、上記のように第1の高調波チョ
ーク用金属円筒30のフランジ部30aに円周方向の凹
部32が形成されており、セラミック円筒21とのろう
接部から流れ出たAgを含むろう材がこの凹部32に溜
まって塞止められ、アンテナリード25に対向する第1
の高調波チョーク用金属円gJ30の内周面には、流れ
ない。従って、マルチパクタ放電の発生・持続を未然に
防止することが出来る。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、高調波チョーク
用金属円筒のフランジ部のうち、他の近接した部材との
ろう接部から金属円筒内周面に至る部分に円周方向の凹
部が形成され、この凹部にろう材が溜められて高調波チ
ョーク用金属円筒の内周面には流れないので、アンテナ
リードとの間の空間でマルチパクタ放電の発生・持続が
難しくなる。
この結果、高調波チョーク用金属円筒やアンテナリード
の発熱・溶断を未然に防止することが出来、信頼性の高
い安定した動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る電子レンジ用マグネ
トロンを示す断面図、第2図はこの発明の電子レンジ用
マグネトロンにおける第1の高調波チョーク用金属円筒
を示す一部断面を含む正面図、第3図は従来の電子レン
ジ用マグネトロンを示す断面図である。 12・・・陽極円筒、13・・・ベイン、17.18・
・・ボールピース、1つ・・・金属容器、21・・・セ
ラミック円筒、25・・・アンテナリード、3o・・・
第1の高調波チョーク用金属円筒、32・・・凹部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 陽極円筒の内側に複数の陽極ベインが固定されて空胴共
    振器が構成され、上記陽極円筒の開口端部にボールピー
    スが固定されると共に筒状金属容器が接合され、この金
    属容器の開口端部に出力部セラミック円筒が接合され、
    上記空胴共振器に一端部が電気的に接続されたアンテナ
    リードが上記金属容器及びセラミック円筒の内側を通し
    て延長され、上記金属容器の内側にこれよりも径小で且
    つ上記アンテナリードを離隔して取巻き他の近接した部
    材にろう接されるフランジ部を有する高調波チョーク用
    金属円筒が設けられ、上記金属容器の外周にリング状の
    永久磁石が配置されてなる電子レンジ用マグネトロンに
    おいて、 上記高調波チョーク用金属円筒のフランジ部のうち、上
    記他の近接した部材とのろう接部から金属円筒内周面に
    至る部分に円周方向の凹部が形成されてなることを特徴
    とする電子レンジ用マグネトロン。
JP33665989A 1989-12-27 1989-12-27 電子レンジ用マグネトロン Expired - Lifetime JP2868815B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324029A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd マグネトロン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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