JPH03199836A - 氷蓄熱式熱源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、製氷機で製氷された微細な氷を蓄える氷蓄熱
槽と熱交換器の一次側配管とを、ポンプを介装した供給
管と、先端側に散水ノズルを付設した返送管とを介して
連通接続した氷蓄熱式熱源装置に関する。

〈従来の技術〉 従来のこの種の氷蓄熱式熱源装置では、製氷機から供給
される微細な氷が氷蓄熱槽内の上方に浮遊し、その上方
において、微細な氷どうしが固結するため、散水ノズル
を通し、一定の流量と圧力によって氷蓄熱槽内の氷上に
溶液を散布供給し、その溶液によって固結した氷を溶解
し、微細な氷と混合した低温の溶液を得るように構成さ
れている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来構成の氷蓄熱式熱源装置では、散水
ノズルから散布供給される溶液の流量ならびに圧力が常
に一定になるように維持されており、例えば、その圧力
が高いときには、第３図の（ａ）に示すように、散水ノ
ズルの各ノズル部分から吐出された溶液の圧力分布が中
央側から周部側に向かう程高くなり、溶液の散布によっ
て、中央側よりも周部側の方の氷が良く溶解されること
になり、また、逆に、圧力が低いときには、第３図の（
ｂ）に示すように、散水ノズルの各ノズル部分から吐出
された溶液の圧力分布が中央側から周部側に向かう程低
くなり、溶液の散布によって、周部側よりも中央側の方
の氷が良く溶解されることになり、氷を均一に溶解でき
ず、固結した氷に割れを発生し、散布された溶液が割れ
部分から短絡して流下する状態になり、氷との熱交換が
不十分になって熱交換器に供給される溶液の温度を十分
に低下できず、熱交換器での熱交換効率が低下する欠点
があった。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、散水ノズルから供給される溶液によって、氷蓄熱槽
内の氷を良好に溶解できるようにすることを目的とする
。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上述のような目的を遠戚するために、冒頭に
記載した氷蓄熱式熱源装置において、散水ノズルから氷
蓄熱槽内の氷上に供給する溶液の圧力分布を所定のタイ
≧ングで変更する均一散布手段を備えて構成する。

〈作用〉 本発明の氷蓄熱式熱源装置の構成によれば、散水ノズル
からの溶液の吐出圧力を変更するとか、吐出流量を変更
するなどによって、散水ノズルの各ノズル部分から散布
される溶液の圧力分布において、その同部側程大きくな
る状態と、中央側程大きくなる状態とに切換えることが
できる。

〈実施例〉 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

Ｌｌｆｉ 第１図は、氷蓄熱式熱源装置の第１実施例を示す全体構
成図であり、１は、微細な氷を製造する製氷機、２は、
微細な氷を含有した溶液を蓄える氷蓄熱槽、３は、ビル
の屋上などに設置されて冷媒自然循環式冷房システムな
どを構成する凝縮器として作用する熱交換器を示してい
る。

前記製氷機１と氷蓄熱槽２とが、第１のポンプ４を介装
した冷水供給管５と、製氷された氷を氷蓄熱槽２に供給
する氷供給管６とを介して連通接続されている。

また、氷蓄熱槽２と熱交換器３の一次側配管３ａとが、
第２のポンプ７を介装した供給管８と、先端側に散水ノ
ズル９ａを付設した返送管９とを介して連通接続されて
いる。

前記返送管９の途中箇所には、コンプレッサー１０を介
装した給気管１１が連通接続されるとともに、その給気
管１１のコンプレッサー１０への給気側箇所にコンプレ
ッサー１０への給気量を調整する給気量調整手段１２が
付設されている。

上記給気量調整手段１２は、図示しないが、バタフライ
弁などで構成され、そのバタフライ弁にソレノイド１３
が連動連結され、ソレノイド１３に対する励磁と消磁と
によって、開度１００％と５０％とに変更できるように
構成されている。

前記ソレノイド１３には制御手段１４が接続され、この
制御手段１４において、例えば、１分置きなどの設定時
間ごとに切換信号を出力し、ソレノイド１３に対する励
磁と消磁とを設定時間ごと番±切換え、給気量を多くし
て散水ノズル９ａから溶液を高圧で吐出する状態と、給
気量を少なくして低圧で吐出する状態とに切換えるよう
に構成されている。

上記構成により、散水ノズル９ａから溶液を高圧で吐出
するときには、従来例で説明したように、散水ノズル９
ａの各ノズル部分から吐出された溶液の圧力分布が中央
側から周部側に向かう程高くなり、溶液の散布によって
、中央側よりも同部側の方の氷を良く溶解し［第３図の
（ａ）参照］、一方、散水ノズル９ａから溶液を低圧で
吐出するときには、散水ノズル９ａの各ノズル部分から
吐出された溶液の圧力分布が中央側から周部側に向かう
程低くなり、溶液の散布によって、周部側よりも中央側
の方の氷を良く溶解し［第３図の（ｂ）参照］、それら
を交互に繰り返すことによって、氷蓄熱槽２内の氷を均
一に熔解することができる。

第１災施開 第２図は氷蓄熱式熱源装置の第２実施例の要部を示ず構
成図であり、返送管９の途中箇所に絞り弁１５が介装さ
れ、この絞り弁１５と並列にバイパス管１６が接続され
るとともに、バイパス管１６に電磁開閉弁１７が介装さ
れている。

電磁開閉弁１７には制御手段１８が接続され、この制御
手段１８において、例えば、１分置きなどの設定時間ご
とに切換信号を出力し、電磁開閉弁１７を開き状態と閉
し状態とに設定時間ごとに切換え、電磁開閉弁１７を開
くことにより、散水ノズル９ａから吐出される溶液の量
を多くして、各ノズル部分の中央側よりも周部側の圧力
が高くなる状態と、電磁開閉弁１７を閉しることにより
、散水ノズル９ａから吐出される溶液の量を少なくして
、各ノズル部分の中央側よりも周部側の圧力が低くなる
状態とに切換えるように流量調整手段が構成されている
。

前述第１実施例における給気量調整手段１２や、第２実
施例における絞り弁１５とバイパス管１６と電磁開閉弁
１７とによって散水ノズル９ａから吐出される溶液の量
を調整する構成や、更には、返送管９に流量調節弁を介
装して散水ノズル９ａから吐出される溶液の量を調整す
る構成などをして均一散布手段と総称する。

〈発明の効果〉 本発明の氷蓄熱式熱源装置によれば、散水ノズルの各ノ
ズル部分による散布域の中央側の氷の方を良く溶解する
状態と周部側の氷の方を良く溶解する状態とに切換え、
氷の上面全面から均一な状態で溶解でき、微細な氷と十
分かつ良好に熱交換した低温の溶液を熱交換器に供給し
て熱交換効率を向上できるようになった。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る氷蓄熱式熱源装置の実施例を示し
、第１図は、第１実施例を示す全体構成図、第２図は、
第２実施例の要部を示す構成図、第３図は、散水ノズル
からの水の吐出状態の説明図である。 １・・・製氷機 ２・・・氷蓄熱槽 ３・・・熱交換器 ３ａ・・・−次側配管 ７・・・第２のポンプ ８・・・供給管 ９・・・返送管 ９ａ・・・散水ノズル １０・・・コンプレッサー １１・・・給気管 １２・・・給気量調整手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）製氷機で製氷された微細な氷を蓄える氷蓄熱槽と
   熱交換器の一次側配管とを、ポンプを介装した供給管と
   、先端側に散水ノズルを付設した返送管とを介して連通
   接続した氷蓄熱式熱源装置において、 前記散水ノズルから前記氷蓄熱槽内の氷上に供給する溶
   液の圧力分布を所定のタイミングで変更する均一散布手
   段を備えたことを特徴とする氷蓄熱式熱源装置。
2. （２）請求項第（１）項に記載の均一散布手段を、返送
   管内に給気管を介して空気を混入するコンプレッサーと
   、 そのコンプレッサーへの給気量を調整する給気量調整手
   段とから構成してある氷蓄熱式熱源装置。
3. （３）請求項第（１）項に記載の均一散布手段を、返送
   管内を流動する溶液の流量を調整する流量調整手段で構
   成してある氷蓄熱式熱源装置。