JPS6016875Y2 - 水冷冷凍機に用いる冷却水冷却装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は業務用小型冷凍冷蔵庫等の水冷冷凍機に用いる
冷却水冷却装置に関する。

現在、業務用小型冷凍冷蔵庫の水冷冷凍機は冷凍機の冷
却に水道水をたれ流し状態で使用している。

このため、水道水の使用量が多く、運転コストが高価に
なり、また水道水をたれ流し状態で使用するので不経済
であるという欠点があった。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、冷凍機で熱せ
られた冷却水を効率よく冷却して再使用できるようにし
て、水道水の使用量を著しく低減させるとともに、業務
用小型冷凍冷蔵庫等に使用し、安価に製造することので
きる水冷冷凍機に用いる冷却水冷却装置を得るにある。

以下、図面に示す一実施例により本考案を詳細に説明す
る。

第１図乃至第３図の実施例において、１は業務用小型冷
凍冷蔵庫２の上部あるいは側面等に置いて使用すること
のできる、例えば長さ８０ｃｍ、幅４０ｏ１高さ６０Ｃ
７１ぐらいの水冷冷凍機３の冷却水冷却装置である。

この冷却水冷却装置１は第２図、第３図に示すように水
槽４と、この水槽４内へ水道水を供給できるように取付
けられた供給パイプ５と、前記水槽４内の供給パイプ５
に取付けられた水槽４内に所定量の水道水（冷却水）が
溜ると該供給パイプ５の通路を閉路する、例えば水洗ト
イレの水タンク内に備えられているものと同じようなフ
ロート構造の水量自動調整装置６と、前記水槽４内の冷
却水を水冷冷凍機３へ供給するパイプ７およびこのパイ
プ７に介装されたポンプ８とからなる循環装置９と、前
記水槽４内の冷却水が所定温度以上になると自動的に水
道水を流入させる自動温度調整装置１０と、前記水槽４
の上部位置に取付けられた氷槽４内のオーバーフロ水を
排出させるオーバーフロパイプ１１と、前記水槽４の上
部に両端が開口するように取付けられたケース体１２と
、このケース体１２内の後方上部に取付けられた前記水
冷冷凍機３で熱せられた冷却水を散水する散水パイプ１
３と、前記ケース体１２に該ケース体１２の両端開口方
向に連通ずるようにそれぞれ適宜間隔で配置されて備え
られた前記散水パイプ１３で散水された熱せられた冷却
水を蛇腹状に流して前記水槽４内へ導びく複数個の取付
は取外し可能な冷却板１４と、前記ケース体１２内に強
制送風し、前記冷却板１４上を流れる冷却水を冷却する
前記ケース体１２の前方に備えたファン１５とから構成
されている。

前記自動温度調整装置１０は前記供給パイプ５に連通さ
れた流入パイプ１６と、この流入パイプ１６に介装され
た電磁弁１７と、前記水槽４内の冷却水の温度を検出し
所定温度以上になると前記電磁弁１７を作動させて流入
パイプ１６を開路させる温度検出センサ１８とから構成
されている。

上記構成にあっては供給パイプ５を水道管に接続すると
ともに循環装置９のパイプ７および散水パイプ１３をそ
れぞれ水冷冷凍機３に接続して循環装置９のポンプ８お
よびファン１５を駆動させる。

このポンプ１８の駆動に、よって水槽４内の冷却水はパ
イプ７を通って水冷冷凍機３へ供給され冷却に供された
後、熱せられて散水パイプ１３より冷却板１４上に散水
される。

この熱せられた冷却水は冷却板１４上を流れるあいだに
ファン１５からの冷却風によって冷却され水槽４内へ導
びかれる。

冷却板１４上を流れるあいだに熱せられた冷却水は冷却
されるが、この時冷却水は蒸発する。

冷却水が蒸発すると水槽４内の冷却水が減少するが、所
定量以下になると水量自動調整装置６が供給パイプ５を
開路して水道水を水槽４内へ入れ、水槽４内の冷却水が
所定量になると水量自動調整装置６によって供給パイプ
５を閉路して水道水の供給を停止させる。

次に水槽４内の冷却水が所定温度以上になると水冷冷凍
機３の凝縮温度が高くなり、ついには運転停止となるが
１．水槽４内の冷却水が所定温度以上になると温度検出
センサ１８からの信号によって流入パイプ１６・に介装
されている電磁弁１７を開路する。

この電磁弁１７の開路により、つめたい水道水が流入パ
イプ１６を通って水槽４内へ流入され水槽４内の冷却水
の温度を低下させる。

この場合、水槽４内の冷却水の水量が必要以上に多くな
った場合はオーバーフロパイプ１１より外部へ排出する
。

水槽４内の冷却水が所定温度になると温度検出センサ１
８からの信号によって電磁弁１７は閉路するので、流入
パイプ１６は閉路され水道水の流入が停止される。

以上の説明から明らかなように本考案にあっては次に列
挙する効果がある。

（１）従来、水道水をたれ流して冷凍機を冷却するもの
に比べ、水道水の使用量を著しく低減させることができ
る。

きたがって、水道水の浪費を防止でき、運転コストの低
減を図ることができる。

°（２）構造が簡単で小型にできるので業務用小型冷凍
冷蔵庫等に適し、価格上採算が合うように製作できかる
。

（３） 自動温度調整装置を水槽に設けると水槽内の
冷却水温度が所定温度以上になると水槽内に水道水を流
入させて冷却水温度を低下させることができる。

（４）複数の冷却板の組合せによりできており水と空気
の接触の状態が薄い水膜の表面で行なわれていること。

（５）冷却板を実施例のように配置すれば空気と水の流
れ方向が対向流と並行流とが交互となっており、接触面
積が大きく、接触時間が長く、且つ強制送風で蒸発潜熱
を大きくする構造となっており水を効率よく冷却するこ
と （６）水量の調整方法がバイパス配管のバルブ調整によ
ることと水量が散水ノズルの吐出模様により確認できる
ので容易で且つ便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の使用状態を示す説明図、第２図は本考
案の一実施例を示す断面図、第３図は水槽を示す図であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷却水を貯える水槽と、この水槽上部に備えられた両端
   が開口するケース体と、このケース体内の上部に備えら
   れ水冷冷凍機で熱せられた冷却水を散水させる散水パイ
   プと、前記ケース体に該ケース体の両端開口方向に連通
   ずるようにそれぞれ適宜間隔で配置されて備えられた前
   記散水パイプで散水された熱せられた冷却水を冷却しな
   がら前記水槽内へ導く複数個の冷却板と、前記ケース体
   内に送風し前記冷却板間を流れる冷却水を冷却させるフ
   ァンと、前記水槽内へ冷却水として水道水等を供給する
   供給パイプと、この供給パイプに取付けられた前記水槽
   内に一定量の水量を維持する水量自動調整装置と、前記
   水槽内の冷却水を水冷冷凍機に供給および還元する循環
   装置と、前記水槽に備えられた該水槽内の冷却水が所定
   温度以上になると水槽内へ水道水等を流入させて所定の
   冷却できる水温とするための自動温度調整装置と、この
   自動温度調整装置により水道水等を水槽内へ流入させた
   場合にオーバーフロ水を排出させるオーバーフロパイプ
   とからなることを特徴とする水冷冷凍機に用いる冷却水
   冷却装置。