JPH03199498A - 印刷用塗工紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ）産業上の利用分野 本発明は顔料塗工紙に関し特に平滑性、塗工紙面状に優
れた顔料塗工紙、更にはグラビア印刷に於て優れたグラ
ビア印刷適性を有する顔料塗工紙に関するものである。

（Ｂ）従来技術及び解決しようとする課題近年、塗工紙
の軽量化、印刷物の視覚化が印刷用塗工紙に益々強く望
まれるようになってきた。

又、一方では印刷の高速化が進み、印刷条件としては用
紙にとってより厳しいものとなってきている。一方塗工
紙の生産の立場からは、如何に生産効率を上げるかが重
要な課題になっており、抄紙機、塗工機の高速化はい著
しいものがある。

こうした中で塗工紙の軽量化、より厳しい印刷条件、特
にグラビア印刷における高度な印刷適性の要求に対応し
て特に留意すべき品質は、従来にもまして少ない塗工量
であっても優れた平滑性、塗工面質を保有することであ
り、更に加えてこうした特性を有する塗工紙を生産性よ
く造る事が大切である。こうした要求に対して、原紙で
は地合を良くする事、或いはマシンレンダ−を強化して
塗工前の平滑性を向上させる事が従来より試みられるの
が−船釣である。しかし地合の改良には限界がある。特
に中質グレードの紙に於てはメカニカルパルプの使用、
又合わせて薄紙ではＮ材の使用が多くなる事、更には８
００　ｍ／ｍｉｎ以上の高速抄造については地合いだけ
で対応する事は難しい。一方原紙の平滑性を向上させる
点でマシンカレンダーの強化は有効であるが、塗工後の
平滑性が最も得やすいブレードコーターではストリーク
の発生を招き好ましくない。また要求に対して塗工後に
対処する場合は、カレンダー処理工程が考えられるが、
強いカレンダー掛けは良い平滑度を得るためには適して
いるが、別な面での問題を引き起こす。

即ち、不透明度、剛直度の低下でありこの傾向は低坪量
紙ではより顕著ある。更に高速抄造に（’Ｆう原紙平滑
性の低下、加えて高速塗工を行なう事によりよく見られ
るような塗工紙面の不均一な微小ムラは、カレンダー処
理によって改良されるものでは無く別の手段での解決が
必要である。

以上のような事から、平滑性、塗工紙面状に優れた塗工
紙を生産性良く製造することが難しいのが現実でありそ
の実現が塗工紙を製造する者にとって大きな課題になっ
ている。かかる現状に鑑み、本発明者等は従来にない優
れた平滑性、塗工紙面状を有する顔料塗工紙を生産性よ
く得る事を、特にはグラビア印刷に於て優れたグラビア
印刷適性を有する塗工紙を得る事を目的として鋭意研究
の結果、本発明を完成するに至った。

（Ｃ）課題を解決するための手段 即ち、本発明は塗工液を均一に計量塗布する為のドクタ
ーブレードに於て塗工液に直接作用し計量する面が、鋼
ブレードよりも硬い材質で出来ているドクターブレード
により、平滑度４５０ｍｍＨｇ以上の基紙に上塗り塗工
層を設けた顔料塗工紙に関するものであり、特には原紙
にメカニカルパルプを含むものであり、更には印刷がグ
ラビア印刷である顔料塗工紙に関するものである。

本発明でいう鋼ブレードよりも硬い材質で直接塗液と作
用する面が構成されているドクタブレードとは、例えば
第１図に示されるようなものである。第１図に於て１は
慣用のばね鋼よりなるドクターブレードであり、２は鋼
ブレードよりも硬い材質よりなる塗工液に直接作用する
面である。３は下部側面、４は上部側面、５はランド、
６はベベル而を表している。ここで言う鋼ブレードは、
冷圧延された強靭な鋼片より製造され少なくとも２５〜
４５０ツクウエルＣの硬度を有する物である。鋼ブレー
ドよりも硬い材質を用いた塗工液に直接作用する面２の
加工は、硬いクロムメツキ又はその他のメツキを使用し
てもよいし、サーメット、たとへばアルミナのごとき金
属酸化物又は金属炭化物をプラズマ溶射を行なう事によ
って得ても良い。慣用のばね鋼よりなるドクターブレー
ドの材質はごく一般的に用いられる炭素鋼であり、その
形状は第３図に示されるのが一般的である。

又、鋼ブレードより硬い材質を用いた塗工液に直接作用
する而の形状は第１図に示されるものが代表的なもので
あるが、これに限定されるものではない。又、被覆材Ａ
の厚さは０．０５〜０．２Ｑｍｍが好ましい。かかるブ
レードにより塗工する基紙は、その効果を充分発揮する
のはその平滑度が４５０ｍｍＨｇ以上の基紙に適用した
場合であり、特にはその原紙配合中にメカニカルパルプ
を含有し、グラビア印刷を施される塗工紙の製造に関す
る場合である。平滑度が通常の塗工紙用基紙のように４
５０ｍｍＨｇ以下、特に４００ｍｍＨｇ以下の原紙を通
常の鋼ブレードで塗工する場合は、特に際立った面質の
悪さを示さないが４５０ｍｍＨｇ以上、特に５００〜６
００　ｍｍ１ｇの平滑度の悪い基紙に塗工を行なうと、
当然の事ではあるが出来あがった塗工紙の平滑度は悪く
、塗工紙表面に微少な光沢ムラを発生させグラビア印刷
時にはインキ付き不良となる。こうした現象は塗工速度
が速くなる程、塗工量が少ない程、顕著である。かかる
平滑度の悪い基紙に対して本発明によるブレードにより
塗工を行なえばその理由は明確ではないが、たとへ非常
に高速（１０００ｍ／ｍｉｎ以上）且つ少ない塗工量（
１０ｇ／ｒｒｒ以下）であっても非常に面質のよいしか
もグラビア印刷においてはその印刷適性が優れる塗工紙
が得られるものである。尚ここて言う平滑度とは、東英
電子工業株式会社製の空気透過型の平滑度計、スムース
ター平滑度試験機（型式５Ｍ−６Ａ）により測定した値
あり、単位はｍｍｆｌｇで表される。またここで言う塗
工用基紙とは、塗工用原紙であってもよいし、その上に
顔料を小−Ｉｔ塗工した原紙であってもよい。原紙を構
成するパルプの種類は一船釣パルブ（ＮＢＫＰ、ＬＢＫ
Ｐ）メカニカルパルプ（ＧＰ、ＴＭＰ、ＣＴＭＰ、ＣＭ
Ｐ等）、故紙パルプから成るものであり、塗工用原紙と
して上質紙、中質紙、高灰分紙いずれであってもよいし
、これらの原紙がサイズプレス処理或いはゲートロール
等の塗工機により顔′！１塗工液により処理を施されて
いてもよい。しかし特に効果が顕著に見られるのは中質
紙に用いた場合である。

本発明によるドクターブレード及び平滑性の悪い基紙を
を用ちいて塗工紙を製造する際に用いられる塗工液顔料
は、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、サチンホワイ
ト、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ
、酸化亜鉛、活性白土、酸性白土、珪素上、レーキ、プ
ラスチックピグメント、等が挙げられる。用いるバイン
ダーとしては、スチレン・ブタジェン系、スチレン・ア
クリル系、スチレン・ブタジェン・アクリル系、酢ビ系
、エチレン・酢ビ系、アクリル・酢ビ系等の各種共重合
体及びポリビニルアルコール、無水マレイン酸・スチレ
ン共重合体、等の合成バインダー、酸化デンプン、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉及びそれら
をフラッシュドライして得られた冷水可溶性澱粉、熱変
性澱粉、カゼイン、大豆蛋白等の天然系バインダーなど
の一般に知られたバインダーは全て使用出来る。

また必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、
耐水化剤、着色剤等の通常用いられる各種助剤が適宜使
用出来る。又塗液の調整に際しては、各種のミキサー、
サンドミル等の混合撹拌機が用いられる。塗工液を塗工
するコーターはブレードコーターであれば何れでもよく
特に限定されるものではない。顔料塗工層の塗工量範囲
についても特に制限は無く、固形分で片面４〜２５ｇ／
ｄ程度である。上塗り塗工、乾燥後の仕上げ方法は、通
常用いられる方法でよく、ソフトカレンダ、グロスカレ
ダー、スーパーカレンダー等が用いられる。

（Ｄ）実施例 以下に本発明の効果を実施例により説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。尚、実施例中の
「部」及び「％」はそれぞれ「重量部」及び「重量％」
を示す。塗工に用いた塗工液は代表例としてその組成を
あげているが特にこれによって限定されるものではない
。尚、実施例中の諸特性値は次の方法によって得られた
ものである。

１）平滑度ニスムースター平滑度試験機（東英電子工業
株式会社、型式５Ｍ−６Ａ）による数値（＋ｎｍＨｇ）
。

２）グラビア印刷適性二大蔵省印刷局グラビア印刷試験
機にて墨色グラビア印刷後１０％網点のミッシングドツ
ト率％（数値が小さい程よい）。

３）塗工紙面状：カレンダー掛は後の塗工紙面の不均一
な微少光沢ムラを５段階視覚評価した。

良い　◎→〇−△→×→××　悪い 実施例１〜３、比較例１〜３ リファイナー処理によりカナダ標準ろ氷炭で３７０ｍ１
に叩解した広葉樹クラフトパルプ４０部、４７０ｍ　ｌ
に叩解した針葉樹クラフトパルプ２０部、３３０ｍ　ｌ
に叩解したセミケミカルパルプ３０部及びコートブロー
ク１０部から成るパルプスラリーを調整した。このパル
プスラリーにタルクを紙灰分で８％になるように添加し
、次いで硫酸バンド０．５部、両性カチオン澱粉（玉子
ナショナル社製Ｃａｔｏ３２１０）１．２部、アルキル
ケテンダイマーサイズ剤０．　１部を添加し、歩留まり
向上剤として高分子量のアニオン性ポリアクリルアマイ
ドを０．０２部及びベントナイトを０゜５部添加して紙
料スラリーを調成した。このスラリーから長網抄紙機に
て抄造し、マシンカレンダーを調節して平滑度の異なる
坪量５０ｇ／％の塗工用原紙（原紙番号１．２．３）を
抄造した。

塗工に供した塗工用原紙の平滑度を表１に示す。

このものにカオリンクレー８０部をポリアクリル酸ソー
ダ０．２部によって水中に分散させて固形分含有率７０
％のクレースラリーを調整し、これに湿式粉砕重質炭酸
カルシウムスラリーを固形分で２０部加えて、顔料スラ
リーを調整した。このものに、リン酸エステル化澱粉を
５部、スチレン−ブタジェンラテックスを１０部加えて
、全固形分含有率６２％の塗工液とし、これを用いて、
フラデットニップブレードコーターにて塗工速度１００
０　ｍ／ｍｉｎで片面Ｌｏｇ／ｒｒｆづつ両面塗工した
。尚比較例１〜３は第３図に示されるブレード刃を使用
し、実施例工、２は第を図に、実施例３は第２図に示さ
れるブレード刃を使用した。尚第１図に示されるブレー
ド刃の塗工液と直接作用する部分（図中Ａの部分）の材
質はアルミナであり、第２図では酸化クロムである。第
１．２．３図に示されるブレード形状を示す数値を表２
に示す。

得られた各塗工紙は、２００ｋｇ／ｃｍの圧力下でスー
パーカレンダーにて仕上げ処理された。カレンダー掛は
後の紙質を表３に示す。

実施例４．５、比較例４．５ リファイナー処理によりカナダ標準ろ氷炭で３７０ｍ１
に叩解した広葉樹クラフトパルプ４０部、４７０ｍ１に
叩解した針葉樹クラフトパルプ２０部、３３０ｍ１に叩
解したセミケミカルパルプ３０部及びコートブローク↓
０部から成るパルプスラリーを調整した。このパルプス
ラリーにタルクを紙灰分で↑２％になるように添加し、
次いで硫酸バンド０，５部、両性カチオン澱粉（玉子ナ
ショナル社製Ｃａｔｏ３２１０）１．２部、アルキルケ
テンダイマーサイズ剤０１１部を添加し、歩留まり向上
剤として高分子量のアニオン性ポリアクリルアマイドを
０．０２部及びベントナイトを０．５部添加して紙料ス
ラリーを調成した。このスラリーから長網抄紙機にて抄
造し、マシンカレンダーを調節して平滑度の異なる坪量
６０ｇ／ｒｒｆの塗工用原紙（原紙番号４．５）を抄造
した。

塗工に供した塗工用原紙の平滑度を表１に示す。

このものにカオリンクレー１００部をポリアクリル酸ソ
ーダ０．　２部によって水中に分散させて固形分含有率
７０％のクレースラリーを調整した。

このものに、リン酸エステル化澱粉を↑部、アルカリ膨
潤型スチレン−ブタジェンラテックスを８部加えて、全
固形分含有率６２％の塗工液とし、これをを用いてフラ
デットニツプブレードコーターにて塗工速度１０００　
ｍ／ｍｉｎで片面（１ｇ／ｄづつ両面塗工した。尚比較
例４．５は第３図に示されるブレード刃を使用し、実施
例４．５は第１図示されるブレード刃を使用した。得ら
れた各塗工紙は、２５０　ｋｇ／　ｃｍの圧力下でスー
パーカレンダーにて仕上げ処理された。カレンダー掛は
後の紙質を表３に示す。

表１ 表２ （以下余白） ｖ、ｔｌｚｌ ′ｆ；２１罎 ’１３＋２１ （Ｅ）発明の効果 本発明を実施する事により、平滑度の悪い塗工基紙を用
いても平滑性、塗工紙面状に優れグラビア印刷に於ては
、優れたグラビア印刷適性を有する顔料塗工紙を製造す
る事かできる。

【図面の簡単な説明】

第１−図は本発明実施例の塗工液に直接作用する面にア
ルミナ被覆したドクターブレードの側面図。 第２図は本発明実施例の塗工液に直接作用する面に酸化
クロム被覆したドクターブレードの側面図。 第３図は従来のドクターブレードを示す側面図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、塗工液を均一に計量塗布する為のドクターブレード
   に於て、塗工液に直接作用し計量する面が、鋼ブレード
   よりも硬い材質で出来ているドクターブレードにより、
   平滑度４５０ｍｍＨｇ以上の基紙に上塗り塗工層を設け
   た顔料塗工紙。 ２、鋼ブレードよりも硬い材質がセラミック材料、金属
   酸化物又は金属炭化物である請求項１記載の顔料塗工紙
   。 ３、平滑度４５０ｍｍＨｇ以上の基紙が、メカニカルパ
   ルプを含有する請求項１又は２記載の顔料塗工紙。 ４、顔料塗工紙がグラビア印刷用である請求項１、２又
   は３記載の顔料塗工紙。