JPH03197567A - 遅燃性合成樹脂組成物およびそれをコーティングしてなる繊維 - Google Patents

遅燃性合成樹脂組成物およびそれをコーティングしてなる繊維

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JPH03197567A
JPH03197567A JP33763689A JP33763689A JPH03197567A JP H03197567 A JPH03197567 A JP H03197567A JP 33763689 A JP33763689 A JP 33763689A JP 33763689 A JP33763689 A JP 33763689A JP H03197567 A JPH03197567 A JP H03197567A
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三裏 重義
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上田 史朗
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は遅燃性合成樹脂組成物およびそれをコーティン
グしてなる繊維に関する。
〈従来の技術〉 車輌内装材の高級化に伴い車輌シートもファブリツタ化
が進み、織物、パイルモケット織物、編物等の繊維基材
に合成樹脂エマルジョン、合成樹脂水溶液等をコーティ
ングして車輌用ファブリックシートを得ることは広く行
なわれており、その目的とするところは繊維基材の寸法
安定性の向上、風合の調節、パイルの接着、耐縫目疲労
性の付与、難燃性の付与等である。
この様な目的では、従来加熱乾燥により自己架橋し、架
橋構造を形成するアクリル系樹脂であって、かつ加熱乾
燥後の熔融開始温度が、150℃以上のアクリル系樹脂
が用いられている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記した如き従来のアクリル系樹脂を繊
維基材にコーティング加工した繊維は、燃焼速度が大き
いという欠点を有していた。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本発明者等は、上記実情に鑑みて鋭意検討したと
ころ、架橋構造を有するか又は架橋構造を形成しうる合
成樹脂であって、かつ架橋構造形成後の溶融開始温度が
、特定温度範囲である合成樹脂をコーティングした繊維
が、従来の上記合成樹脂をコーティングした繊維に比べ
て燃焼速度が遅いことを見い出し、本発明を完成するに
至った。
即ち本発明は、架橋構造を有するか又は架橋構造を形成
しうる合成樹脂であって、かつ架橋構造形成後の溶融開
始温度が、70〜140℃である合成樹脂を含有してな
る遅燃性合成樹脂組成物および溶融開始温度が70〜1
40℃の架橋構造を有する合成樹脂がコーティングされ
た繊維を提供するものである。
本発明における架橋構造を有するか、又は架橋構造を形
成しうる合成樹脂であって、かつ架橋構造形成後の溶融
開始温度が、70〜140℃である合成樹脂を特に断わ
りのない限り、以下、単に「合成樹脂」という。
本発明に係る合成樹脂は、架橋構造を形成した後の溶融
開始温度が70〜140℃1好ましくは70〜100℃
である必要がある。合成樹脂の溶融開始温度は例えば、
高化式フロテスターで測定することができる。
本発明に係る合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂
、合成ゴムラテックス、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂
、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、オレフィン樹脂、オ
レフィン−ビニルエーテル共重合樹脂、フッ素樹脂、シ
リコーン樹脂等が挙げられるが、中でもアクリル系樹脂
が好ましい。
合成樹脂の形態は特に制限されるものではなく、例えば
、粉末状、粒状、液体状、エマルジョン状、水溶液状、
溶融状等いずれの形態でも使用できるが、公害が発生し
にくく、コーティング加工の作業性に優れる点で、エマ
ルジョン状であることが好ましい。例えば、本発明で用
いることのできる最も好適な合成樹脂とその形態として
、架橋構造を形成しうるアクリル系樹脂のエマルジョン
が挙げられる。
前記アクリル系樹脂エマルジョンの製造方法は公知慣用
の製造方法がいずれも採用でき、特に制限されるもので
ばないが、例えば、αα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸(A)、架橋性の官能基を有するαα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸(A)および前記単量体(A)、
  (B)以外のαα,βエチレン性不飽和単量体(C
)を水中で必要に応じて重合開始剤、連鎖移動剤、乳化
剤、保護コロイド等を用いて20〜90℃で30分〜2
4時間乳化重合反応を行うという方法が挙げられる。該
単量体(A)、(B)、  (C)は−括、分割、連続
の各種の方法で反応容器内に添加・滴下して反応させる
ことができる。
該単量体(A)、(B)、(C)の共重合割合は特に限
定されるものではないが、通常、全単量体重量を100
重量部とした時、(A)0.1〜10重量部、(B)0
.5〜5.0重量部、(C)99.4〜85,0重量部
である。
αα,β−エチレン性不飽和カルボン酸(A)としては
、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸
、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。
架橋性の官能基を有するαα,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸(A)としては、例えば、N−メトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジア
セトン(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどが挙
げられる。
前記単量体(A)、(B)以外のαα,β−エチレン性
不飽和単量体(C)としては、例えば、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、(メタ)
アクリロニトリルなどが挙げられ、これらは単独もしく
は二種以上を併用できる。
重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩、過酸
化水素、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、アゾヒスイソブチロニトリル、アゾ
ビスイソバレロニトリルなどの無機あるいは有機過酸化
物などが挙げられる。
又、上記水溶性重合開始剤に還元性物質、例えばメタ重
亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウムあるいはロンガ
リント酸すトリウムなどを組合せた酸化−還元反応によ
るラジカル重合系を用いることもできる。
連鎖移動剤としては、例えば、ラウリルメルカプタン、
ドデシルメルカプタン、四塩化炭素等が挙げられる。連
鎖移動剤を使用する場所における使用量は通常、全単量
体重量を100重量部としたとき、0〜0.3重量部で
ある。
乳化剤としては、例えば非イオン性、アニオン性、カチ
オン性のいずれでもよく、ポリエチレングリコールノニ
ルフェノールエーテル、ドデシルヘンゼンスルホン酸ソ
ーダ等の炭化水素系界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルパーフルオロアルキルエーテル、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸ナトリウム、パーフルオロアルカンスルホ
ンアミド等のフッ素系界面活性剤、シリコーン等のシリ
コーン系界面活性剤が挙げられる。乳化剤の使用量は通
常、全単量体重量を100重量としたとき、0.1〜1
0重量部である。
上記アクリル系樹脂の製造において、重合終了後、必要
に応じてストリッピングや濃縮等による未反応単量体の
除去や固形分調整、あるいは水酸化ナトリウム、トリエ
チルアミン、アンモニア等の添加によるpH澗整を行っ
てもよい。
尚、本発明の組成物中の合成樹脂としては、全体として
流動開始温度が70〜140℃の範囲に入るならば、流
動開始温度が80〜140℃の範囲外のその他の合成樹
脂を上記合成樹脂に併用することもできる。また同様に
三酸化アンチモンやハロゲン光等各種難燃剤を難燃性を
付与する目的で併用することもできる。
本発明の遅燃性合成樹脂組成物は、作業性の点から50
00〜20000 CPSとなる様に調整することが好
ましい。
0 以上の様にして本発明の遅燃性合成樹脂組成物を得るこ
とができる。
本発明の遅燃性合成樹脂組成物は繊維基材に塗布又は含
浸することにより遅燃性繊維を得ることができる。
繊維基材の形態は、例えば、糸、編物、織物、不織布等
の各種形態が挙げられ、繊維基材の種類は例えば、ナイ
ロン、アクリル、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン
、ビスコースレーヨン、セルロースアセテート等の人工
繊維、綿、絹等の天然繊維が挙げられこれらの混合繊維
であってもよい。中でもポリエステル、交織織物、ポリ
エステルパイルモケット織物、ポリエステルモケット織
物等が好ましい。
繊維基材への本発明の遅燃性合成樹脂組成物の塗布又は
含浸方法としては、例えば、ドクターナイフ法、ロール
コート法、スプレー法、あるいは含浸法の如き通常の加
工方法を適用することができるが含浸法よりは塗布法の
方が好ましい。
遅燃性合成樹脂組成物の繊維基材への塗布量又は含浸量
は、乾燥重量にして通常、繊維基材表面積1m2当り3
0〜150g、好ましくは50〜130gである。
本発明に係る合成樹脂は、予じめ架橋構造を有している
ものと架橋構造を形成しうるものの二種類に大別できる
ことは既に説明した通りであるが、予じめ架橋構造を有
している当該合成樹脂を主として含有してなる本発明の
組成物は、溶融開始温度以上で充分に溶融してから繊維
基材に塗布又は含浸すればよいが、作業性の点では、架
橋構造を形成しうる当該合成樹脂を主成分として含有し
てなる本発明の組成物を用いることが好ましい。
本発明の組成物は、発泡させることにより塗布工程での
繊維基材への浸透が非常に少なくなり、その結果ソフト
な風合を示し、しかも、接着性は非発泡コートと同等程
度以上の接着性を得ることができる。
発泡の方法としては、化学発泡、機械発泡のいずれでも
よいが、機械発泡が好ましい。
機械発泡の方法としては、例えば、高速翼攪拌1 2 機、オークスミキサ−、スタティックミキサー等の連続
発泡装置が挙げられる。その発泡倍率は特に限定されな
いが、通常1.1〜5倍である。この発泡に際して必要
に応じてABS系樹脂やステアリン酸アンモニウム等の
整泡剤を少量添加してもよい。
繊維基材に塗布又は含浸された架橋構造を形成しうる当
該合成樹脂を含有してなる本発明の組成物を架橋させる
方法としては、例えば、赤外線、遠赤外線、紫外線、電
子線、放射線等の活性エネルギー線を照射する方法、加
熱オーブン等で加熱乾燥する方法等が挙げられるが、本
発明の組成物として、前記好適な架橋構造を形成しうる
アクリル系樹脂を含有してなる組成物を用いる場合には
、作業性、経済性の観点から加熱乾燥する方法が好まし
い。
加熱乾燥条件は、特に限定されないが、例えば架橋構造
を形成しうるものについては架橋構造を形成させるに必
要な温度以上、架橋構造を有しているものについては溶
融開始温度以上、具体的には90〜1’50℃1好まし
くは100〜150℃である。
発泡させた本発明の組成物を用いる場合には、繊維基材
にそれを塗布した後にその基材を組成物中の当該合成樹
脂の溶融開始温度以上で架橋ととも充分に溶融すれば、
柔軟性に優れた加工繊維とすることができる。
〈実施例〉 以下に実施例を挙げ本発明を具体的に説明する。
特に断わりのない限り、「%」は「重量%」を、「部」
は「重量部」を示すものとする。
実施例1 ステンレス製反応容器中に脱イオン水65部を入れ、ド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダ1.5部ポリオキシエ
チレンノニルフェノールエーテル3.5部を溶解した。
次いでアクリル酸ブチル50部、アクリル酸エチル35
部、メタアクリル酸メチル7部、アクリル酸3部および
N−メチロールアクリルアミド5部およびラウリルメル
カプタン0.3部を混合し、千ツマー混合物を調製した
。こ3 4 のモノマー混合物の5部を反応容器に仕込み、次いで窒
素気流中で35℃に昇温後、過硫酸アンモニウム0.5
部を脱イオン水10部に溶解した触媒水溶液、メタ重亜
硫酸ナトリウム0.5部を脱イオン水10部に溶解した
触媒水溶液各々の1.05部を反応容器に仕込み、70
℃に昇温しで重合を開始させた。
70℃に昇温後、同温度に保ちつつ、前記モノマ混合物
の残部95部および各触媒水溶液を別々に180分間に
わたって滴下して重合を完結せしめた。
然るのち、30℃に冷却し28%アンモニア水0.5部
および脱イオン水2部を添加してpH5に調製した。
ここに得られた共重合体水分散液A−1の固形分は54
.9%、BM型ジブルックフィールド粘度計ローターN
o、  4、回転数6Orpm)での25℃における粘
度は520 CPSであった。20ミルのアプリケータ
ーを用いて、共重合体水分散液A1をガラス板上に展開
し、140℃で5分間乾燥して、共重合体のフィルムを
得た。この共重合体フィルムを適当な大きさに切断し、
サンプルを得た。
このサンプルを用いて、グイ(ノズル)in+mX1m
m、荷重20kg、昇温速度3.0℃/分の条件におい
て高化式フローテスター〔島津製作所(株)製、CFT
−500A )で溶融開始温度を測定したところ、10
4℃であった。
この共重合体水分散液A−1の100部にボンコー1−
3750 [大日本インキ化学工業(株)製アクリルエ
マルション型増粘剤、固形分23%]3部と、28%ア
ンモニア水1.5部を加えてよく攪拌し、コーティング
用組成物を得た。次いでこの組成物を乾燥時の塗布量7
0g/m2となる様にドクターナイフを用いて400g
/m2のポリエステルモケット織物の裏面にコーティン
グを行い、箱型熱風循環乾燥器間、140℃で3分間乾
燥させて、コーティング加工織物を得た。
このコーティング加工織物について下記の燃焼速度試験
を行った。その結果を第1表に示した。
燃焼速度:加工織物の縦方向の燃焼速度をMVSS5 6 302法で測定した。(n=10の平 均値で示した。) 比較例1 実施例1で用いた単量体と連鎖移動剤との混合物からラ
ウリルメルカプタン0.3部を除いたモノマー混合物を
用いる以外は実施例1と全く同様な操作を行って、共重
合体水分散液B−1を得た。
共重合体水分散液B−1の固形分は55.3%、25℃
における粘度は465CPS、共重合体の架橋後の溶融
開始温度は174℃であった。
実施例1におりる共重合体水分散液へ−1の代わりにA
−2を用いる以外全く同様にして、コーティング用組成
物を得、全く同様な方法でコーティング加工織物を得た
このコーティング加工織物を用い実施例1と全く同様な
試験を行った。その結果を第1表に示した。
実施例2 実施例1の単量体と連鎖移動剤との混合物をアクリル酸
ブチル50部、アクリル酸エチル35部、メタクリル酸
メチル9部、アクリル酸3部、Nメチロールアクリルア
ミド3部およびラウリルメルカプタン0.1部からなる
単量体と連鎖移動剤との混合物に変更する以外は実施例
1と全く同様な操作を行って、共重合体水分散液A−2
を得た。
共重合体水分散液A−2の固形分は55.0%、25℃
における粘度は465CPS、共重合体の架橋後の溶融
開始温度は95゛Cであった。
実施例1における共重合体水分散液A−1の代わりにA
−2を用いる以外全く同様にして、コーティング用組成
物を得、全く同様な方法でコーティング加工織物を得た
このコーティング加工織物を用い実施例1と全く同様な
試験を行った。その結果を第1表に示した。
実施例3 実施例1の単量体と連鎖移動剤との混合物をアクリル酸
ブチル50部、アクリル酸エチル35部、アクリロニト
リル11.5部、アクリル酸3部、グリシジルメタアク
リレート0.5部からなる単量体温7 8 合物に変更する以外は実施例1と全く同様な操作を行っ
て、共重合体水分散液A−3を得た。
共重合体水分散液A−3の固形分は55.3%、25℃
における粘度は290CPS、共重合体の架橋後の溶融
開始温度は81℃であった。
実施例1における共重合体水分散液A−1の代わりにA
−3を用いる以外全く同様にして、コーティング用組成
物を得、全く同様な方法でコーティング加工織物を得た
このコーティング加工織物を用い実施例1と全く同様な
試験を行った。その結果を第1表に示した。
゛実施例4 実施例1の単量体と連鎖移動剤の混合物をアクリル酸ブ
チル50部、アクリル酸エチル35部、アクリロニトリ
ル7部、アクリル酸3部、グリシジルメタアクリレート
5部およびラウリルメルカプタン0.3部からなる単量
体と連鎖移動剤との混合物に変更する以外は実施例1と
全く同様な操作を行って、共重合体水分散液A−4を得
た。
共重合体水分散液A−4の固形分は54.7%、25℃
における粘度は425CPS、共重合体の架橋後の溶融
開始温度は107℃であった。
実施例1における共重合体水分散液A−1の代わりにA
−4を用いる以外全く同様にして、コーティング用組成
物を得、全く同様な方法でコーティング加工織物を得た
このコーティング加工織物を用い実施例1と全く同様な
試験を行った。その結果を第1表に示した。
第   1   表 第1表から明らかな様に本発明の組成物をコーティング
した加工織物は、従来のコーティング加工織物に比べて
、燃焼速度が著しく遅いことがわかる。
9 0 実施例5 実施例2で用いた共重合体水分散液A−2100部、水
22部、ステアリン酸アンモニウム溶液(整泡剤、有効
成分20%)3部、ボンコート3750 3部、28%
アンモア水1部を充分に混合してコーティング用組成物
を得た。この組成物のBM型ジブルックフィールド粘度
計ロータNo、  4、回転数5Qrpm)での25゛
Cにおける粘度は5300CPSであった。
この組成物を家庭用ハンドミキサーを用いて回転数10
00rp+mで3分間撹拌し、倍率1.5部に発泡させ
た。
次いでこの発泡させた組成物を乾燥時の塗布量70g/
m”となる様にドクターナイフを用いて540g/++
+”のポリエステルパイルモケット織物の裏面にコーテ
ィングを行い、箱型熱風循環乾燥器間、140℃で5分
間乾燥させてコーティング加工織物を得た。
このコーティング加工織物について下記の物性試験を行
った。その結果を第2表に示した。
燃焼速度:前記と同法による。
パイル粘着性二日東両面テープ(#501)を加工織物
の表側(パイル面)に10cmの長さだけ貼り、厚さ1
cmのガラス板上に置き、その上を2kgの鉄製ローラ
ーにて5往復圧着し、20゛C160%RHの条件下で
手で1秒間で180度剥離し、パイル抜けを観察する。
同一試験5回繰り返し抜けたパイルの本数の平均値で評
価した。
判定基準 5級・・・パイル抜けが全く見られないもの。
4級・・・  〃  が1〜5本のもの。
3級・・・  〃  が6〜10本のもの。
2級・・・     が11〜20本のもの。
1級・・・  〃  が21本以上のもの。
比較例2 実施例1の単量体と連鎖移動剤との混合物をアクリル酸
ブチル50部、アクリル酸エチル35部、メタアクリル
酸メチル7部、アクリル酸3部およびグリシジルメタア
クリレート5部からなる単量1 2 体温合物に変更する以外は実施例1と全く同様な操作を
行って、共重合体水分散液B−2を得た。
共重合体水分散液B−2の固形分は55.0%、25℃
における粘度は480CPS、共重合体の架橋後の溶融
開始温度は189℃であった。
実施例5の共重合体水分散液A−2の代わりにB−2を
用いる以外は実施例5と全く同様にしてコーティング加
工織物を得、同様の物性試験を行った。その結果を第2
表に示した。
実施例6 実施例5において組成物の発泡倍率を3倍にした以外は
全く同様にしてコーティング加工織物を得、同様の物性
試験を行った。その結果を第2表に示した。
第   2   表 第2表から明らかな様に本発明の組成物を発泡させてコ
ーティングした加工織物は、従来のコーティング加工織
物に比べて、燃焼速度が著しく遅いだけでなく、パイル
接着性も著しく優れていることがわかる。
実施例7 実施例2の共重合体水分散液A−260部、フレー11
ガードVF−106(大日本インキ化学工業(株)製難
燃剤、有効成分60%〕22部、ポンコート3750 
4部、28%アンモニア水1部を加えてよく攪拌し、コ
ーティング用組成物を得た。次いでこの組成物を乾燥時
の塗布量120g /m”となる様にドクターナイフを
用いて270g/m2のポリエステル交織織物の裏面に
コーティングを行い、箱型熱風循環乾燥器間、140 
”Cで5分間乾燥させて、コーティング加工織物を得た
このコーティング加工織物について下記の物性試験を行
った。その結果を第3表に示した。
燃焼速度:前記と同法による。
縫目疲労性二幅100mmX長さ100mmのコーチ3 4 ィング加工織物を縦、横方向からそれぞれ2枚1組で2
組以上とり、その裏面に同じ大きさのスラブウレタンフ
オーム(密度0.02±0.002 、厚さ5mm)に
裏基布(ナイロン不織物40g/m2)を添えたものの
複合体2枚の表側を合わせて重ね、長辺の端から10m
mの板をミシンがげをし、縦横それぞれ2組以上の試験
片をつくる。
次にアムスラ型織布摩耗試験材を利用して2&llの試
験片を取り付けて、荷重3kgで繰り返し引張り250
0回後の縫目の滑脱の状態について調べる。
比較例3 共重合体水分散液A−2の代わりに共重合体水分散液B
−2を用いる以外は実施例7と全く同様にしてコーティ
ング加工織物を得、同様の物性試験を行った。その結果
を第3表に示した。
ン と2 / / 第    3    表 〈発明の効果〉 本発明の遅燃性合成樹脂組成物をコーティングした繊維
は、従来のコーティング用合成樹脂をコーティングした
繊維に比べて燃焼速度が著しく遅くなるという効果を奏
する。
本発明の遅燃性合成樹脂組成物は、上記効果を奏するの
で、ファブリックシートのバッキング剤の他、不織布、
紙、皮革、木材、金属の被覆、繊維及び織物への含浸、
毛皮用のバインダー、接着剤、疎水化剤、建築工業にお
ける弾性化成分或いは破砕(粉砕)防止成分として(例
えばコンクリート混合物、及びアスファルト混合物への
添加剤)各種塗料用ビヒクル、外部塗料用、家庭用エア
ゾ5 6 −ル塗料用等に使用することが出来る。又、石灰粉末、
木材粉、ガラスファイバー、アスベスト、紙、プラスチ
ック、またはゴム屑、窯業材料等の結合剤(バインダー
)としても使用することができる。更に、弾性フィルム
、フォイル、及び糸の製造に際して軟化剤とて、また布
捺染、及び糸工業の助剤として、合成樹脂の分散液の添
加剤として、サイジング剤として、皮革仕上げ剤等、広
範囲の用途に使用することが出来る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、架橋構造を有するか又は架橋構造を形成しうる合成
    樹脂であって、かつ架橋構造形成後の溶融開始温度が、
    70〜140℃である合成樹脂を含有してなる遅燃性合
    成樹脂組成物。 2、合成樹脂が、架橋構造形成後の溶融開始温度が70
    〜100℃の合成樹脂である請求項1記載の組成物。 3、合成樹脂が、アクリル系樹脂である請求項2記載の
    組成物。 4、アクリル系樹脂が、α,β−エチレン性不飽和カル
    ボン酸(A)、架橋性の官能基を有するα,β−エチレ
    ン性不飽和単量体(B)および前記単量体(A)、(B
    )以外のα,β−エチレン性不飽和単量体(C)の共重
    合体である請求項3記載の組成物。 5、アクリル系樹脂が、全単量体を100重量部として
    、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸(A)0.1〜
    10重量部、架橋性の官能基を有するα,β−エチレン
    性不飽和単量体(B)0.5〜5.0重量部および前記
    単量体(A)、(B)以外のα,β−エチレン性不飽和
    単量体(C)99.4〜85.0重量部の共重合体であ
    る請求項3記載の組成物。 6、溶融開始温度が70〜140℃の架橋構造を有する
    合成樹脂がコーティングされた繊維。 7、溶融開始温度が70〜100℃の架橋構造を有する
    合成樹脂がコーティングされた繊維。 8、合成樹脂が、発泡されていないアクリル系樹脂であ
    る請求項6又は7記載の繊維。 9、アクリル樹脂が、α,β−エチレン性不飽和カルボ
    ン酸(A)、架橋性の官能基を有するα,β−エチレン
    性不飽和単量体(B)および前記単量体(A)、(B)
    以外のα,β−エチレン性不飽和単量体(C)の共重合
    体である請求項8記載の繊維。 10、合成樹脂が、発泡されているアクリル系樹脂であ
    る請求項6又は7記載の繊維。 11、アクリル樹脂が、α,β−エチレン性不飽和カル
    ボン酸(A)、架橋性の官能基を有するα,β−エチレ
    ン性不飽和単量体(B)および前記単量体(A)、(B
    )以外のα,β−エチレン性不飽和単量体(C)の共重
    合体である請求項10記載の繊維。 12、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸(A)、架
    橋性の官能基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体
    (B)および前記単量体(A)、(B)以外のα,β−
    エチレン性不飽和単量体(C)の共重合体の部分架橋物
    であって、かつ溶融開始温度が70〜100℃の該部分
    架橋物がコーティングされているポリエステル繊維。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008231622A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Dic Corp バッキング剤

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