JPH0319415Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 この考案は、自動車玩具に関するものであり、
特に遠隔操縦方式により車体の一部に外見的変化
を起生する機構を組込んだ変装形自動車玩具に関
する。

〔従来技術とその問題点〕

従来より、遠隔操縦による自動車玩具が種々提
案されており、例えば走行方向の変換操作や車種
によつて特有な機構部分が旋回ないし上下動する
よう構成したものが知られている。

しかしながら、従来の自動車玩具は、自動車が
本来有する機構部分につき自動的に駆動ないし動
作するものであつて、その動作に意外性は全く存
在しないものであつた。このため、複雑な動作を
行うように構成するには、車種も特殊な自動車に
限定され、また車体も大形化し製造コストも増大
する等の難点があつた。

〔考案の目的〕

そこで、本考案の目的は、一般的な自動車玩具
の車体の一部に回転式変位部を設け、遠隔操縦に
より前記変位部を作動させて内部に隠蔽されてい
る機能部分を外部へ露呈させるようにした興趣に
富む新規な変装形自動車玩具を提供するにある。

〔考案の要点〕

本考案に係る変装形自動車玩具は、玩具車体の
頂部に形成された開口に回転式変装機構はを設
け、この回転式変装機構は、変装可能な第１側面
部と第２側面部とを備える回転部材で構成し、前
記回転部材に対し常時第１側面部が玩具車体の開
口に露呈するよう弾力的に保持し、電動モータの
付勢により弾力に抗して前記回転部材の第２側面
部が前記開口に露呈するよう構成することを特徴
とする。

前記の変装形自動車玩具において、回転式変装
機構は遠隔操縦により作動するよう構成すれば好
適である。

〔考案の実施例〕

次に、本考案に係る変装形自動車玩具の実施例
につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。

第１図乃至第３図は本考案自動車玩具の一実施
例を示すもので、第１図は変装前の外観を示す斜
視図、第２図は変装後の外観を示す要部斜視図、
第３図は変装機構の内部構造を示す説明図であ
る。すなわち、本実施例の変装形自動車玩具は、
車体１０の頂部に開口１２を設け、この開口１２
に変装機構としてそれぞれ変装可能な二側面を備
えた回転部材１４を取付けたものでる。しかる
に、この回転部材１４の一側面は、第１図に示す
ように常時は扁平な側面となる第１側面部１６を
形成し、他側面は、第２図に示すように外部指令
によつて外部に露呈するパトロール照明灯の取付
面からなる第２側面部１８を形成する。なお、こ
の第２側面部１８の内部には、この側面部が外部
に露呈した際点滅するランプ２０を収納してお
く。

次に、この考案における回転部材１４の駆動手
段につき、第３図を参照して説明する。すなわ
ち、この回転部材１４は、三角柱状体からなり、
長手方向両端部を支軸２２によ車体１０の一部に
枢着し、かつ二側面を交互に外部へ露呈する第１
側面部と第２側面部１８となし、第２側面部１８
に適宜点滅動作を行うランプ２０を収納したパト
ロール照明灯２４を設ける。そこで、本実施例に
おいては、前記回転部材１４をその回転可能な方
向に引張するための引張部材２６を設けて、この
引張部材２６の一端部を回転部材１４の一部に係
合すると共にその他端部を旋回歯車２８の一部に
係合する。これにより、旋回歯車２８を可逆転さ
せることにより、回転部材１４をその第１側面部
１６と第２側面部１８とが車体１０の開口１２に
交互に露呈するよう構成することができる。ま
た、本実施例においては、前記旋回歯車２８に対
し、一端部を車体に固定した引張ばね３０を係合
しておくことにより、前記開口１２に対し回転部
材１４の第１側面部１６を常に外部へ露呈するよ
う構成する。そして、前記旋回歯車２８に対しこ
れを前記引張ばね３０の弾力に抗する方向に回転
運動を伝達する電動モータ３２の駆動歯車３４を
噛合させる。

このように構成することにより、電動モータ３
２を外部操作によつて付勢することにより、旋回
歯車２８を所定方向に旋回させて、車体１０の開
口１２において露呈する回転部材１４は、第１側
面部１６から第２側面部１８に変装可能となる
（第４図乃至第６図参照）。

〔考案の効果〕

前述した実施例から明らかなように、本考案に
よれば、少なくとも二種の回転式変装機構を設け
て、簡単な構成でしかも従来の一般的な遠隔操縦
手段を使用して極めて興趣に富んだ変装形自動車
玩具を提供するこができる。特に、本考案玩具
は、方向変換機構を有するものに適用することに
より、低コストでしかも変化性に富んだ玩具とな
る。また、操作方式も無線送受信機を使用した遠
隔操縦方式の外、光フアイバやリード線を使用し
たリモートコントロール操縦方式並びに各種電動
式自動車玩具に応用することができる。

なお、前記実施例における変装機構の構成は、
本考案の一例であつて、そのデザインや機能等に
ついて種々のものを採用することができるばかり
でなく、その他本考案の精神を逸脱しない範囲内
において種々の改良並びに変形を施すことができ
ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る変装形自動車玩具の一実
施例を示す斜視図、第２図は第１図に示す自動車
玩具の変装機構の動作状態を示す要部斜視図、第
３図は第１図に示す自動車玩具の変装機構の内部
構造平面図、第４図乃至第６図は第１図乃至第３
図に示す変装機構の動作状態の断面説明図であ
る。 １０……車体、１２……開口、１４……回転部
材、１６……第１側面部、１８……第２側面部、
２０……ランプ、２２……支軸、２４……照明
灯、２６……引張部材、２８……旋回歯車、３０
……引張ばね、３２……電動モータ、３４…駆動
歯車。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 玩具車体の頂部に形成された開口に回転式変
   装機構を設け、この回転式変装機構は、変装可
   能な第１側面部と第２側面部とを備える回転部
   材で構成し、前記回転部材に対し常時第１側面
   部が玩具車体の開口に露呈するよう弾力的に保
   持し、電動モータの付勢により弾力に抗して前
   記回転部材の第２側面部が前記開口に露呈する
   よう構成することを特徴とする変装形自動車玩
   具。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載の変装形
   自動車玩具において、回転式変装機構は遠隔操
   縦により作動するよう構成してなる変装形自動
   車玩具。